JPH08310449A - バッテリ式産業車両 - Google Patents

バッテリ式産業車両

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Publication number
JPH08310449A
JPH08310449A JP11740995A JP11740995A JPH08310449A JP H08310449 A JPH08310449 A JP H08310449A JP 11740995 A JP11740995 A JP 11740995A JP 11740995 A JP11740995 A JP 11740995A JP H08310449 A JPH08310449 A JP H08310449A
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JP
Japan
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battery
hood
battery case
side hood
closed
Prior art date
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Application number
JP11740995A
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English (en)
Inventor
Hideto Nanashima
秀人 七島
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリケースの取り外し及び取り付けが面
倒とならず、バッテリケース内への埃や水の侵入を防止
し、しかも産業車両の見栄えを良くする。 【構成】 バッテリフォークリフト1を構成する機台フ
レーム2の後部中央に形成されたバッテリ収容部6に
は、複数のバッテリセル7を収容するバッテリケース8
が収容される。バッテリケース8は、バッテリフード4
が閉じられることによりその上部開口8bが閉塞され、
サイドフード17が閉じられることによりその側部が覆
われる。サイドフード17はその前端を回動中心として
開閉可能に設けられ、その開状態においてバッテリケー
ス8の取り外し取り付けのための移動通路が確保され
る。サイドフード17やその支持フレームはバッテリケ
ース8がその移動時にハンドルや操作レバーに当たるこ
とを回避する保護的機能を有する。また、サイドフード
17には意匠が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばバッテリフォー
クリフト等のバッテリ式産業車両において、機台フレー
ムの後部中央に設けられた収容部に収容されたバッテリ
ケースの側部を覆うサイドフードを備えたバッテリ式産
業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にバッテリフォークリフトにおいて
は、機台フレームの後部中央にバッテリ収容部が設けら
れ、このバッテリ収容部に複数のバッテリセルを収容し
たバッテリケースが収容される。このバッテリケース
は、バッテリセルを充電する度に車体から取り外され、
バッテリセルの充電後に再び車体に収められる。
【0003】図7に示すように、バッテリ収容部41に
収容されたバッテリケース42の上部開口(図示せず)
には、バッテリフード43が開閉可能に設けられ、この
バッテリフード43の上部に座席シート44が設けられ
ている。バッテリケース42の取り外し時には、バッテ
リフード43を開状態とした後、クレーン等を用いてバ
ッテリケース42を掛止孔42aを介してワイヤで吊る
して移動させることにより行われる。バッテリ収容部4
1の上方にはヘッドガード(図示せず)が配置されてい
るため、バッテリケース42がヘッドガードに当たらな
いように、わずかに吊り上げた状態で横方向(車体の幅
方向)へスライド移動できるように、バッテリ収容部4
1はその側方(横方向両側)の一部が開放されてフレー
ムにより枠組み構成されている。
【0004】そのため、バッテリケース42の上部開口
はバッテリフード43が閉じらることにより閉塞される
が、フォークリフト40の両側部にはバッテリケース4
2の側面が露出する状態となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バッテリケ
ース42の側部が露出状態にあるため、その側部上端に
形成されたワイヤを掛止するための掛止孔42aなどの
隙間から、砂塵などの埃や雨水などが侵入していた。バ
ッテリケース42内に砂塵などの埃が侵入するとバッテ
リセルが汚れて配線接続部などの電気抵抗が大きくなっ
たり、水が侵入すると電極や配線等の金属部に錆が発生
し易くなる。また、フォークリフト40の側部にバッテ
リケース42の側面が露出していると、フォークリフト
40の見栄えがあまり良くなかった。
【0006】このような問題点を解消するため、フォー
クリフト40の側部にバッテリケース42を覆うサイド
フードを備えたものもあるが、バッテリセル充電時にサ
イドフードの取り外し及び取り付け作業を行う必要があ
るため、作業内容が増えてバッテリケースの取り外し及
び取り付け作業が面倒となるという欠点があった。
【0007】また、ワイヤに吊るされたバッテリケース
42を車体から取り外し及び取り付けのため移動する際
に、誤ってバッテリケース42を運転席に装備されたハ
ンドルや操作レバーに当ててそれらを傷つける虞れがあ
った。特開平1−202583号公報には、エンジン式
フォークリフトにおいて、座席シートが載置されるとと
もにその左右半分ずつが水平面内をスライドするように
回動して開閉されるエンジンフードが開示されている。
しかし、このエンジンフードをバッテリ式フォークリフ
トに適用した場合、上方水平部分が広いので、この部分
がバッテリケースに干渉しないように、バッテリケース
の移動通路を確保するためにはエンジンフードを180
°一杯に開く必要があり、開閉が面倒なうえ、車両の周
囲に障害物の多い場所では十分な開閉ができなくなる。
更に、この状態ではエンジンフード側に作業者が位置で
きなくなり作業がしずらくなる。また、この構成によっ
てはバッテリケース42とハンドルや操作レバーとの接
触を回避することができなかった。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はバッテリケースの取り外し及び
取り付けのための作業性を損なわず、バッテリケース内
への埃や水の侵入を防止することができるとともに、産
業車両の側部の見栄えを良くすることができるバッテリ
式産業車両を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、機台フレームの後部中央
にバッテリセルが収容されるバッテリケースを収容する
ために設けられた収容部と、該収容部に収容されたバッ
テリケースの上部開口に対して開閉可能に設けられたバ
ッテリフードとを備えたバッテリ式産業車両において、
前記機台フレームに対してサイドフードを、前記収容部
に収容された前記バッテリケースの側部を覆う閉状態
と、前記バッテリケースの前記収容部に対する着脱のた
めの移動通路を確保し得る開状態とに開閉可能に設け
た。
【0010】請求項2に記載の発明では、前記サイドフ
ードはその前端部を回動中心として開閉可能に設けられ
た。請求項3に記載の発明では、前記バッテリフードと
前記サイドフードのうち少なくともいずれか一方に、前
記バッテリフードを閉じたときに、該バッテリフードと
前記サイドフードとが係合して該サイドフードを前記閉
状態に係止可能な係止手段を設けた。
【0011】請求項4に記載の発明では、前記係止手段
は、前記バッテリフードと前記サイドフードの当接縁部
に沿ってそれぞれ延設された凸条と溝部とからなる。
【0012】
【作用】上記構成により請求項1に記載の発明によれ
ば、機台フレーム後部中央に設けられた収容部に収容さ
れたバッテリセルを収容するバッテリケースは、その上
部開口がバッテリフードを閉じることにより塞がれる。
サイドフードが閉状態にされると、バッテリケースの側
面がサイドフードで覆われて露出しないため、バッテリ
ケース内への砂塵等の埃や雨水等の侵入が阻止される。
また、サイドフードが開状態にされると、バッテリケー
スの取り付け及び取り外しのための移動通路が確保され
る。バッテリフードはバッテリケースの側部を覆うだけ
で、厚みが薄く形成可能であるため、バッテリフードを
開いた側に作業者が位置し得るスペースが確保される。
また、バッテリケースの側面を覆うサイドフードにデザ
インを施すことにより、産業車両の外観上の見栄えを良
くすることが可能となる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、サイドフ
ードはその前端部を回動中心に開閉される。サイドフー
ドの開状態では、サイドフードがバッテリケースの移動
通路に対して運転席前寄りに位置する。そのため、バッ
テリケースがその移動時に前方に揺れてもサイドフード
もしくはその回動支持部にまず当たるので、バッテリケ
ースが誤って運転席に設けられたハンドルや操作レバー
等に接触することが回避される。つまり、サイドフード
がハンドルや操作レバー等の保護的役割を担う。また、
前述した通りサイドフードの厚みが薄く形成可能なた
め、回動角は約90°と最小限で済む。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、サイドフ
ードが閉状態に配置された状態でバッテリフードが閉じ
られると、バッテリフードとサイドフードのうち少なく
ともいずれか一方に設けられた係止手段により、サイド
フードが閉状態に係止されるつまり、バッテリフードが
開状態となってはじめてサイドフードを開くことが可能
となる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、サイドフ
ードとバッテリフードとの隙間が、双方の当接縁部に沿
って延設された凸条と溝部との係合により塞がれるた
め、その隙間を介する砂塵等の埃や雨水等のバッテリケ
ース側への侵入が発生し難くなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明をバッテリフォークリフトに具
体化した一実施例を図1〜図6に従って説明する。
【0017】図1,図2に示すように、バッテリ式産業
車両としてのバッテリフォークリフト(以下「フォーク
リフト」という)1の機台フレーム2には、4本の支柱
3が立設され、これらの支柱3により囲まれた空間によ
って運転席が構成されている。
【0018】運転席の後部中央には、樹脂製のバッテリ
フード4が、その後部において機台フレーム2に対して
回動(開閉)可能に設けられている。バッテリフード4
はその中央が凹んだフラット部4aを備え、このフラッ
ト部4a上に運転者が着座することができる座席シート
5が配設されている。
【0019】バッテリフード4の下側においては、図1
に示すように機台フレーム2によってバッテリ収容部6
が形成されている。このバッテリ収容部6内には、多数
のバッテリセル7を収容したバッテリケース8が収容さ
れるようになっている。バッテリケース8の側部には、
バッテリケース8を吊り上げるためのワイヤ(図示せ
ず)が掛止される掛止孔8a(図1,図4に示す)が、
左右両側それぞれ一対のずつ形成されている。
【0020】図1,図2に示すように、バッテリ収容部
6の前部には、機台フレーム2に1枚のフロントクロス
プレート9が設けられている。バッテリフード4の前端
左右両側には一対の係止用フック10が設けられてお
り、フロントクロスプレート9の上端左右両側には係止
用フック10を係止可能な一対のキャッチ11が設けら
れている。
【0021】図3に示すように、バッテリフード4の後
端は、機台フレーム2に延出状態に支持された2本のブ
ラケット12に対し、それぞれ基端側を中心に回動可能
に支持された2つのアーム13の先端にて2箇所で固定
されている。機台フレーム2のブラケット12側方に
は、ガイドプレート14が固定されている。ガイドプレ
ート14には、上下方向にほぼ直線状に延びるとともに
その上端にて前方(図3の左方向)に少し屈曲するガイ
ド孔14aが形成されている。
【0022】アーム13の先端寄りには、その下端に突
設された円柱状のガイドピン15aをガイド孔14aに
挿通する状態に配置されたガイドロッド15が、その上
端においてピン15bを介して回動可能に連結されてい
る。そのため、図3(a)に示す閉状態から開方向にバ
ッテリフード4を回動させると、アーム13の回動によ
りガイドロッド15を介してガイド孔14aに沿って上
方へ移動したガイドピン15aがガイド孔14aの上端
屈曲部にて位置決めされることにより、バッテリフード
4が図1,図3(b)に示す開状態に保持されるように
なっている。
【0023】図1,図2に示すように、バッテリフード
4の左右両側縁部には、フラット部4aに対して上方へ
膨出して水平に外方(左右外側方向)へ延びる延出部4
bが形成されている。図1に示すようにバッテリフード
4の裏面側には、その左側延出部4bと機台フレーム2
との間にダンパー16が配設され、バッテリフード4の
開閉が比較的軽い力で行えるようになっている。バッテ
リフード4の閉状態では、バッテリケース8の上部開口
8bが塞がれるようになっている。
【0024】図1,図2及び図4に示すように、バッテ
リ収容部6を構成する機台フレーム2a(図4に図示)
には、バッテリ収容部6に収容されたバッテリケース8
の側部を覆う樹脂製のサイドフード17が左右対称に回
動(開閉)可能に設けられている。サイドフード17は
図5に示すヒンジ機構18を介してフレーム部2aに対
して回動可能に取り付けられている。
【0025】すなわち、図5に示すように、サイドフー
ド17の裏面側の前端下部には、その先部にボルト穴1
9を有する2つの突部17aが一体形成されており、両
端に円環状のリング21が固定された連結バー22が各
突部17aに対し、ボルト20によりボルト穴19を介
して固定されている。一方、フレーム2aには、先端に
ロッドピン23を挟着する2つの座板24が、各ロッド
ピン23の間隔が各リング21の間隔と同じとなるよう
に固定されている。そして、各ロッドピン23に対して
2つのリング21を嵌挿することにより、サイドフード
17がフレーム部2aに対して回動可能となっている。
従って、サイドフード17を上方へ移動させることによ
りリング21がロッドピン23から抜き取られ、サイド
フード17がフレーム2aから取り外しできるようにな
っている。
【0026】図4,図6に示すように、サイドフード1
7の裏面側(バッテリケース8と相対する側)にはブロ
ック部17bが突出形成されており、このブロック部1
7bには、円柱周面状に湾曲形成された係止凹部25a
を有する係止プレート25が固定されている。一方、バ
ッテリケース8には、バッテリ収容部6に収容された状
態において係止プレート25と相対する位置に切欠部8
cが形成されており、この切欠部8cを跨ぐように円柱
状の係止ロッド26が固定されている。これら係止凹部
25aと係止ロッド26とは互いに相対する位置関係に
配置されるとともに、それぞれ嵌合可能な径に形成され
ている。そのため、サイドフード17が閉じた状態にお
いて、図6に示すように係止プレート25の係止凹部2
5aと係止ロッド26とが嵌合し、サイドフード17が
閉状態に保持されるようになっている。
【0027】図6に示すように、サイドフード17の上
端部には、その上縁に沿って凸条17cが形成されてい
る。一方、バッテリフード4の延出部4bには、この凸
条17cと係合可能な溝部4cがその側縁に沿って形成
されている。サイドフード17が閉状態に配置された状
態で、バッテリフード4が閉じられることにより、溝部
4cに凸条17cが挿入する状態にバッテリケース4と
サイドフード17とが係合するようになっている。
【0028】次に、上記のように構成されたフォークリ
フト1の作用を説明する。図2に示すように、バッテリ
セル7の充電が行われない通常時には、バッテリフード
4及びサイドフード17が閉じられるとともに、バッテ
リフード4がキャッチ11により閉状態に掛止されてい
る。この閉状態では、サイドフード17の上端部に形成
された凸条17cが、バッテリフード4の延出部4bに
形成された溝部4cに挿入する状態に係合しており、サ
イドフード17が閉状態に位置規制されている。つま
り、バッテリフード4が開かれない限りサイドフード1
7は開かない。
【0029】バッテリセル7を充電する際には、バッテ
リケース8ごとバッテリ収容部6から取り外される。ま
ず、キャッチ11を係止用フック10から外し、バッテ
リフード4を一杯まで開いて、ガイドピン15aをガイ
ド孔14aの上端屈曲部に係止させて開状態に保持させ
る。バッテリフード4が開かれると、溝4cと凸条17
cとの係合が外れ、サイドフード17の位置規制が解除
される。そして、図1に示すように、サイドフード17
を開くことによりバッテリケース8の移動通路が確保さ
れる。
【0030】バッテリケース8の取り外しは、掛止孔8
aにワイヤのフックを掛止することによりワイヤに吊る
された状態で行われ、上方に少し吊り上げられた状態か
ら、サイドフード17が開かれたことにより確保された
移動通路を通るように横方向にスライド移動させて行わ
れる。
【0031】このとき、ワイヤが揺れ動いて前方側にバ
ッテリケース8が移動しても、その移動経路の前方側に
は開状態にあるサイドフード17が配置されているの
で、バッテリケース8はサイドフード17もしくはその
回動を支持するフレーム部2aに当たり、さらにその前
方側に装備される運転席のハンドルや操作レバーに当た
ることが回避される。つまり、開状態とされたサイドフ
ード17がハンドルや操作レバー等の保護的役割をす
る。また、バッテリケース8が当たってもサイドフード
17に働く衝撃力は、それ自身が回動することにより緩
和されるため、バッテリケース8が多少当たってもサイ
ドフード17が傷付くことはない。これは、バッテリセ
ル7の充電後におけるバッテリケース8の取り付け時に
も当てはまることである。
【0032】また、サイドフード17は機台フレーム2
の側部を覆う目的で比較的薄く形成されているので、回
動角は約90°と最小限で済むうえ、サイドフード17
を開いた状態でも妨げとならず、移動中のバッテリケー
ス8に対してその前後両側に作業者が位置するだけのス
ペースが確保される。
【0033】バッテリケース8のバッテリ収容部6への
取り付け後、まずサイドフード17を閉じて係止プレー
ト25の係止凹部25aと係止ロッド26とを嵌合させ
ることにより、サイドフード17を閉状態に保持する。
次に、この状態からバッテリフード4を閉じる。このと
き、左右両側のサイドフード17が閉状態に保持されて
いるので、バッテリフード4をただ閉じるだけの操作
で、その両側縁の延出部4bの各溝部4cに、左右のサ
イドフード17の各凸条17cが嵌入された状態とな
る。こうしてサイドフード17はバッテリ充電時やバッ
テリ補水時などバッテリフード4が開かれるとき以外は
開かないように位置規制される。
【0034】また、バッテリフード4とサイドフード1
7は、図6に示すようにそれぞれが接触する部位全域に
亘って溝部4cに凸条17cが嵌入される状態に係合す
るので、バッテリフード4とサイドフード17との間の
隙間はほぼ閉塞される。そのため、バッテリフード4と
サイドフード17との隙間から、砂塵等の埃や雨水など
がバッテリケース8側に侵入することがほぼ確実に防止
される。従って、バッテリケース8内に埃や水などが侵
入することが一層確実に防止される。
【0035】さらに、図1,図2に示すようにサイドフ
ード17の表面にデザインを施したうえ、その形状を機
台フレーム2と一体のフォルムをなすように成形したこ
とにより、フォークリフト1の外観上の見栄えが良くな
る。なお、バッテリケース8が外された状態では、サイ
ドフード17を閉状態に保持できないが、バッテリケー
ス8が外された状態でフォークリフト1が運転されるこ
とはないので問題はない。
【0036】以上詳述したように本実施例によれば、サ
イドフード17をバッテリ収容部6に収容されたバッテ
リケース8の側部に対して開閉可能に設けたので、バッ
テリケース8の側部をサイドフード17にて覆うことに
より、砂塵等の埃や雨水などがバッテリケース8内に侵
入することをほぼ確実に防止することができる。また、
サイドフード17は開閉式でその取り外し及び取り付け
作業をする必要がないので、サイドフード17を備えた
構成であってもバッテリケース8の取り外し及び取り付
け作業性を損なわない。
【0037】また、サイドフード17の回動中心をその
前端側とし、開状態にあるサイドフード17もしくはそ
の回動を支持するフレーム部2aがバッテリケース8の
移動経路の前方側に位置するようにした。そのため、ワ
イヤにより吊るされたバッテリケース8がその移送中に
誤って前方側に揺れ動いても、開状態のサイドフード1
7あるいはフレーム部2aにより、ハンドルや操作レバ
ー等をバッテリケース8の衝突から保護することがで
き、それらが傷付くことを防止することができる。ま
た、サイドフード17は略板状に形成されており、回動
角を約90°と最小限にできるうえ、その開状態におい
てもバッテリケース8の移動経路の前後両側に作業者が
位置し得るスペースが確保されるので、バッテリケース
8の移送中の取扱いを容易とすることができる。
【0038】さらに、バッテリフード4が閉じられた状
態で、サイドフード17の凸条17cとバッテリフード
4の溝部4cとが嵌入状態に係合することにより、サイ
ドフード17が閉状態に位置規制される構成としたの
で、バッテリ充電等のためバッテリフード4が開かれな
い限り、サイドフード17が開くことを確実に防止する
ことができる。また、凸条17cと溝部4cは、それぞ
れバッテリフード4及びサイドフード17の当接縁部に
沿って延設されており、凸条17cと溝4cとが係合し
た状態ではその隙間がほぼ閉塞されるので、バッテリケ
ース8内への砂塵等の埃や水などの侵入を一層確実に防
止することができる。
【0039】また、サイドフード17の裏面側に設けら
れた係止プレート25と係合する係止ロッド26をバッ
テリケース8に設けたので、バッテリケース8の側面に
密着するようにサイドフード17を配置することがき
る。そのため、車幅を狭くすることができ、フォークリ
フト1の小型化を図ることができる。さらに、サイドフ
ード17の表面に意匠を施すとともに、その形状を機台
フレーム2と一体のフォルムをなすように成形したの
で、フォークリフト1の外観上の見栄えを良くすること
ができる。
【0040】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに変更することができる。 (1)サイドフード17をその後端を回動中心として水
平方向に開閉させる構成としたり、その下端を回動中心
として上下に開閉させる構成としてもよい。この構成で
は、サイドフード17やその回動を支持する支持部材
(例えばフレーム)が、バッテリケース8の衝突からハ
ンドルや操作レバー等を保護する機能は果たさないが、
バッテリケース8内への砂塵等の埃や雨水等の侵入を防
止することはできる。また、フォークリフト1の外観の
デザイン的効果も発揮する。
【0041】(2)係止ロッド26をバッテリケース8
に固定せず、バッテリケース8の移動通路上とならない
機台フレーム2上に固定してもよい。この構成によれ
ば、バッテリケース8が外された状態においても、サイ
ドフード17を閉状態に保持することができる。
【0042】(3)サイドフード17側に溝部を形成
し、バッテリフード4側に凸条を形成した構成としても
よい。また、サイドフード17を板状とし、その上端部
にバッテリフード4に形成された溝部を嵌入状態に係止
させる構成としてもよい。これらの構成によっても前記
実施例と同様の効果が得られる。勿論、係止効果を有し
ていれば、これら以外の手段によってもよい。
【0043】(4)凸条17c及び溝部4cを無くし、
サイドフード17の裏面側に設けた係止凹部25aと係
止ロッド26との係合だけによりサイドフード17を閉
状態に保持する構成としてもよい。
【0044】(5)係止凹部25aと係止ロッド26と
の組合せに替えて、磁石と強磁性金属との組合せとし、
磁着力によりサイドフード17を閉状態に保持する構成
としてもよい。勿論、保持機能を有していれば、これ以
外の手段によってもよい。
【0045】(6)サイドフード17とバッテリフード
4の当接部に弾性体のウェザストリップを設け、防水,
防塵性を一層向上させるとともに、閉時の衝撃を緩和,
吸収させることも可能である。
【0046】(7)バッテリフォークリフト以外のバッ
テリ式産業車両に本発明を適用してもよい。前記実施例
から把握され、特許請求の範囲に記載されていない発明
を、その効果とともに以下に記載する。
【0047】(イ)請求項3又は請求項4において、前
記バッテリフードの開状態において、前記サイドフード
を閉状態に保持可能な第2の係止手段を設けた。この構
成によれば、サイドフードが第2の係止手段により閉状
態に保持されるため、この状態からバッテリフードをた
だ閉じるだけの操作で、サイドフードを前記係止手段に
より確実に閉状態に係止することができる。
【0048】(ロ)前記(イ)に記載の前記第2の係止
手段は、前記サイドフードの内側面に設けられた第1の
係止部材と、該第1の係止部材と係合することにより前
記サイドフードを閉状態に保持可能な第2の係止部材と
からなり、該第2の係止部材は前記バッテリケースに設
けられた。この構成によれば、サイドフードの内側面に
設けられた第1の係止部材と係合する第2の係止部材が
バッテリケースに設けられているため、サイドフードを
閉じたときにバッテリケースの側面に密着するように配
置することができる。そのため、車幅を狭くすることが
でき、ひいては産業車両の小型化を図ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、収容部に収容されたバッテリケースの側部
を覆うサイドフードを開閉可能に設けたので、サイドフ
ードの閉状態ではバッテリケース内への砂塵等の埃や雨
水等の侵入を阻止するとともに、その開状態ではバッテ
リケースの移動通路の確保することができるうえ、サイ
ドフードにデザインを施すことにより産業車両の外観上
の見栄えを良くすることができる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、サイドフ
ードはその前端部を回動中心に開閉されるため、開状態
にあるサイドフードやその回動を支持する支持部材が、
運転席に設けられたハンドルや操作レバー等に対するバ
ッテリケースの衝突からの保護的役割を担うため、バッ
テリケースが当たって重要機能部品であるハンドルや操
作レバー等を破損することを防止することができる。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、バッテリ
フードの閉状態において、係止手段によりサイドフード
が閉状態に位置規制されるので、バッテリフードが開か
れたとき以外はサイドフードが開くことを確実に防止す
ることができる。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、サイドフ
ードとバッテリフードとが閉状態で、双方の当接縁部に
沿って延設された凸条と溝部とが係合されてその間の隙
間がほぼ閉塞されるので、埃や水などのバッテリケース
内への侵入を一層確実に防止することができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】フード開状態にあるフォークリフトの部分斜視
図。
【図2】フード閉状態にあるフォークリフトの部分斜視
図。
【図3】バッテリフードの開閉機構を示す要部側面図。
【図4】サイドフードの開放状態を示す部分斜視図。
【図5】サイドフードの開閉機構を示す一部破断要部斜
視図。
【図6】サイドフードとバッテリフードとの係合部を示
す部分断面図。
【図7】従来技術におけるフォークリフトの部分斜視
図。
【符号の説明】
1…バッテリ式産業車両としてのフォークリフト、2…
機台フレーム、4…バッテリフード、4c…係止手段を
構成する溝部、6…収容部としてのバッテリ収容部、7
…バッテリセル、8…バッテリケース、17…サイドフ
ード、17c…係止手段を構成する凸条。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台フレームの後部中央にバッテリセル
    が収容されるバッテリケースを収容するために設けられ
    た収容部と、該収容部に収容されたバッテリケースの上
    部開口に対して開閉可能に設けられたバッテリフードと
    を備えたバッテリ式産業車両において、 前記機台フレームに対してサイドフードを、前記収容部
    に収容された前記バッテリケースの側部を覆う閉状態
    と、前記バッテリケースの前記収容部に対する着脱のた
    めの移動通路を確保し得る開状態とに開閉可能に設けた
    バッテリ式産業車両。
  2. 【請求項2】 前記サイドフードはその前端部を回動中
    心として開閉可能に設けられた請求項1に記載のバッテ
    リ式産業車両。
  3. 【請求項3】 前記バッテリフードと前記サイドフード
    のうち少なくともいずれか一方に、前記バッテリフード
    を閉じたときに、該バッテリフードと前記サイドフード
    とが係合して該サイドフードを前記閉状態に係止可能な
    係止手段を設けた請求項1又は請求項2に記載のバッテ
    リ式産業車両。
  4. 【請求項4】 前記係止手段は、前記バッテリフードと
    前記サイドフードの当接縁部に沿ってそれぞれ延設され
    た凸条と溝部とからなる請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載のバッテリ式産業車両。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000211710A (ja) * 1999-01-26 2000-08-02 Fujitsu Ltd 在庫管理装置及び製品出荷方法
US6973986B2 (en) * 2001-06-07 2005-12-13 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Battery-powered vehicle
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