JP3648420B2 - 旋回作業機における旋回台用外装体およびプロテクタ並びに旋回台装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックホーで代表される旋回作業機における旋回台用外装体および旋回台用プロテクタおよびこれらを組み合わした旋回台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バックホーで代表される旋回作業機において、市街地等の狭小においての掘削作業およびトラック等への積み込み作業を実施するとき、運転者が後方部位が他物と接触、衝突等することを気にしないで行うことが可能なミニバックホー、後方小旋回形バックホー等と呼ばれている旋回作業機(旋回形掘削作業機・旋回敷佐業車両)が提案されている(特開平9−3972号公報、特開平8−209744、209745号公報、特開平7−166574号公報等を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の旋回作業機(旋回式掘削機)においては、その旋回台(旋回機枠、旋回フレーム等ともいう)の旋回中心(縦軸心)を半径とする旋回最大軌跡から外方にはみでる部位が、例えば、旋回台の前左隅部(乗降口部分に相当する所謂コーナー部位)に形成されることがあり、このコーナー部位には、板金製又は樹脂製の外装体(旋回台の外郭形状を形造る板材)を装着して商品外観性の確保、内部(内装)の制御弁、バッテリ等の損傷防止等をしている。
【0004】
しかし、旋回台が全旋回するとき、前記外装体が他物(側壁、コンクリートブロック、岩石等の作業現場における障害物の総称)に接触すると、摺傷が発生して商品外観性を損なうという課題があった。
又、外装体が樹脂製(硬質プラスチック板よりなる成形品)であるときには、他物との接触で割れ破損するという課題があり、このときは、修復不可能であって、新規(新しい)な外装体との交替が余儀なくされていた。
更に、外装体が板金製であるときには、他物との接触によって凹み変形し、これは修復可能であっても塗装斑等が発生して商品外観性を損なうだけでなく、発錆現象による交替のおそれがあった。
【0005】
また、制御弁等は、安全カバー(保護カバー)によって下方から覆われているものの、作業現場の他物(特に、路上の岩石、ブロック等)が安全カバーを下方から突き上げる現象が発生し、この突き上げ現象に対しては、前記外装体および安全カバーによって制御弁をガード(プロテクト)することは不可能であった。
本発明は、前記コーナー部位にプロテクタを装着するという新規(斬新)な発想の下で創作されたものであり、コーナー部位に装着可能なプロテクトと、このプロテクタを装着したときの外装体およびプロテクタと外装体とを組み合わせた新規な旋回台装置を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、左右のクローラ形走行体2L,2Rを有する走行機体3上に、作業部7と運転操縦部10を装備して縦軸心廻りで旋回可能に支持されている旋回台5を備えている旋回作業機1の当該旋回台5の外側部を覆う樹脂製又は板金製の外装体14Rであって、前述の目的を達成するために次の技術的手段を講じている。
すなわち、請求項1に係る旋回台用外装体14Rは、ステップ面部16Rとこのステップ面部16Rから下方に延伸しているスカート立面部37とを備え、このスカート立面部37には、前記旋回台5に取着され、かつ、このスカート立面部37にて覆われているプロテクタ30に形成したリブ35が挿通され該リブ35をスカート立面部37の外面部から外方に突出するためのリブ挿通部37Aが開設されていることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明は、左右のクローラ形走行体2L,2Rを有する走行機体3上に、作業部7と運転操縦部10を装備して縦軸心廻りで旋回可能に支持されている旋回台5を備えている旋回作業機1において、前述の目的を達成するために次の技術的手段を講じている。
すなわち、請求項2に係る旋回台用プロテクタ30は、側縁部31Aと前縁部31Bとを弯曲部31Cを介して連接して平面視において略L字形に形成され、このL字形体を維持して下方に延伸するスカート立面部32を備え、このスカート立面部32の下方部位が旋回台5側に向かって弯曲されていて当該旋回台5におけるコーナー部位28を下方から覆う弯曲底面部33に形成され、旋回台5のコーナー部位28の外側部に対する取着部34を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
前記旋回台用プロテクタ30は、プレス加工、曲げ加工等して機械加工による金属製とすることもできるが、鋳造によって作成することが製造の容易性、精度維持等の観点から望ましく、このとき、スカート立面部32の外面部に、水平方向(横方向)に延伸して突隆したリブ35又は垂直方向(縦方向)に延伸して突隆したリブ35を備え、スカート立面部32には、取着部34としての取付けボス34Aが内側に突隆して形成されていると共にこの取付ボス34Aに締付具36の挿通孔34Cが貫設されていることが推奨される(請求項3)。
【0009】
更に、本発明は、左右のクローラ形走行体2L,2Rを有する走行機体3上に、作業部7と運転操縦部10を装備して縦軸心廻りで旋回可能に支持されている旋回台5を備えている旋回作業機1において前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
すなわち、請求項4に係る旋回作業機の旋回台装置(旋回台、旋回フレーム、旋回枠体等とプロテクタおよび外装体との組合せ装置)は、旋回台5のコーナー部位28を外側方から覆うスカート立面部32と下方から覆う弯曲底面部33を備えているプロテクタ30を旋回台5に取着しているとともに、ステップ面部16Rとこのステップ面部16Rから下方に延伸しているスカート立面部37とを備えている外装体14Rを備え、この外装体14Rのスカート立面部37が前記プロテクタ30のスカート立面部3の外面部を覆って旋回台5に取着されていることを特徴とするものである。
【0010】
また、前述の請求項4において、前記プロテクタ30は鋳造によって作成されており、外装体14Rは樹脂製又は板金製とされており、前記プロテクタ30のスカート立面部32の外面部に、水平方向(横方向)に延伸して突隆したリブ35又は垂直方向(縦方向)に延伸して突隆したリブ35を備え、このリブ35,35を外方に突出するためのリブ挿通部37Aを外装体14Rのスカート立面部37に開設していることが推奨される(請求項5)。
更に、前述した請求項4又は5に記載において、プロテクタ30のスカート立面部32の外面部と、外装体14Rのスカート立面部37の内面部との間にスキマTが形成されていることが推奨される(請求項6)。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る外装体、プロテクタおよびこれらを組み合わせた(組込一体化した)旋回台装置を備えている旋回作業機(図ではバックホーを示しているがショベル式の旋回掘削機で有れば良い)の全体斜視図を示しており、図2は同じく全体平面図を示している。
図1,2において、旋回作業機1は、左右のクローラ形走行体2L,2Rを有する走行機体(トラックフレーム)3の中央部上に、旋回軸受4を介して縦軸心(旋回中心0をいう)廻りで旋回可能(360°回動)に支持された旋回台5を備え、該旋回台5には起伏動作(屈折動作)可能でかつスイング動作可能なバケットで例示する作業具6を有する作業部7と、レバー8A等を有する操縦ボックス8と運転席9とを前後に配置して構成した運転操縦部10を装備している。
【0012】
旋回台(実質的には旋回台装置)は、図4で示す基板11に左右一対の板材12を前後方向に延伸して枠組み(溶接又はボルト等のネジ止めによる一体化)し、この後部に旋回中心0を半径Rとする平面視で円形状に形成された後部ウェイト(後部プロテクタ)13と、左右の外装体14L、14Rとを備えて構成されている。
旋回台(実質的に基板11)上には、エンジン、ラジエータ等のエンジン補機類が装備されており、これらは開閉自在なボンネット15で被覆(これ故、ボンネット15内がエンジンルームとなる)しており、運転席9はボンネット15上に備えられており、このボンネット15の前側と操縦ボックス8との間の旋回台面が左右のステップ面16L,16Rを連結するウォークスルー(乗降通路)17とされており、左右のステップ面16L,16Rは実質的に左右の外装体14L,14Rの上面に形成されており、この左右の外装体14L,14Rを操縦ボックス8の下面で接合している。
【0013】
作業部7は、図2に示したスイングシリンダ18の伸縮動作でスイング可能として旋回台の前部に装着(支持)されているスイングブラケット19に、ブームシリンダ20の伸縮動作で上下動するようにブーム21の基部が枢着され、該ブーム21の先端にアームシリンダ22の伸縮動作で屈折運動するアーム23を備え、該アーム23の先端に、バケットシリンダ24によってかき込み等の運動する作業具6を備えて構成されている。
更に、左右の走行体2L,2Rの間でかつ走行機体3の前方側には、ドーザーシリンダ25の伸縮動作で昇降するブレード(排土板)26が支持腕(支持枠)27を介して装備されている。
【0014】
本発明に係る外装体およびプロテクタは、旋回台(装置)5のコーナー部位28に適用(採用)されており、図2で示す前左側の張出部29に適用されている。
図8〜図12を参照して本発明に係るプロテクタ30について説明する。
プロテクタ30は、図8(1)(2)および図9(1)(2)で示すように、側縁部31Aと前縁部31Bとを弯曲部31Cを介して連接して平面視において略L字形に形成され、このL字形体を維持して下方に延伸するスカート立面部32を備え、このスカート立面部32の下方部位が図4で示すように旋回台5側に向かって弯曲されていて当該旋回台5におけるコーナー部位28を下方から覆う弯曲底面部33に形成され、旋回台5のコーナー部位28の外側部に対する取着部34を備えている。
【0015】
取着部34はスカート立面部32における側壁の上下において内面に突隆するボス34Aを備え、この上下のボス34Aのそれぞれに円形座(ボルト頭の座)34Bを介して立面部を貫通するボルト挿通孔34Cを備えているとともに、スカート立面部32における前壁上部にボルト挿通孔34Dを備えて構成され、ここに、図示例では3個の取着部34を備えているが、勿論、この取着部34の個数は自由である。
このプロテクタ30は、プレス加工、曲げ加工、切削加工等による機械加工によって作成した金属製(板金製を含む)とすることもできるが、この図示例では、FC250等による鋳造によって作成されており、スカート立面部32の外面部に、水平方向(横方向)に延伸して突隆したリブ35を備え、スカート立面部32には、前述したように取着部34としての取付けボス34Aが内側に突隆して形成されていると共にこの取付ボス34Aに図4においてボルトで例示する締付具36の挿通孔34Dが貫設されている
このプロテクタ30は、図3および図4で示すように締付具36を介して旋回台(板材12およびこれに取着したブラケット等を含む)5のコーナー部位28に取着したとき、縁石、コンクリートブロック、岩石等の障害物に遭遇したとき、図4の矢符Dで示す方向からの外力をプロテクト(保護する)することが主眼であることから、弯曲底面部33を備えており、リブ35については、これを省略してスカート立面部32の外面部だけとしても良い。
【0016】
ただ、このリブ35を突隆形成したときには、スカート立面部32において障害物を最先に接触するものであることから、スカート立面部32のプロテクト(外力担持による板材12等の変形防止等)を確実にするため、当該リブ35を突隆形成することが望ましい。
このリブ35は旋回台5の旋回動作による壁際接触を図る観点からは、図3および図12(2)で示すように側縁部35Aと前縁部35Bとを弯曲部35Cを介して連接した平面視において略L字形に形成することが有利である。
【0017】
また、リブ35は図8(1)(2)および図9(1)(2)に示すように上下に2本設ける事もできるし、図10で示すように水平方向(横方向)に延伸して3本(これ以上でも、1本でも構わない)設けることもできる。
更に、図11(1)(2)で示すように、垂直方向(縦方向)に延伸して突隆したリブ35であっても良く、この垂直リブ35のときは、図1(1)(2)で示すとおり、側縁部35A、前縁部35B、弯曲部35Cに対応して突隆することが、障害物に遭遇したときに有利となる。
【0018】
また、プロテクタ30の上縁部には、その前縁部31Bにおいて略U字形に開設した切込部36が形成されている(図8(2)、図9(1)(2)、図10、図11等参照)。
この切込部36は、プロテクタ30を旋回台5に装着(ボルト止め等による着脱自在な取着)したとき、板材12におけるブラケット12Aとの干渉を避けるためのものであり、この切込部36を形成したときは、プロテクタ30の外方張出し量を最小限として装着でき、ここに、コンパクト化を図っている。
【0019】
この切り込み部36を開設したことによるプロテクト機能の低減は、この切り込み部36を跨ぐようにリブ35を設けることによって防止している。
この切り込み部36の開設、リブ35の突隆、ボス34Aの突隆等々の観点から、図8〜図12にて図示しているプロテクタ30は、前述したように鋳造による一体成形で作成することが有利である。
図5〜図7を参照して本発明に係る外装体14Rについて説明する。
本発明に係る外装体14Rは、図5〜7で示すように、ステップ面部16Rとこのステップ面部16Rから下方に延伸しているスカート立面部37とを備え、このスカート立面部37には、前記旋回台5に取着され、かつ、このスカート立面部37にて覆われているプロテクタ30に形成したリブ35が挿通され該リブ35をスカート立面部37の外面部から外方に突出するためのリブ挿通部37Aが開設されている。
【0020】
この外装体14Rは、板金製又は樹脂製であって、スカート立面部37の下方は弯曲底面部38に形成されていてプロテクタ30の弯曲底面部33を覆うとともに、前部と中間部および後部には、旋回台5に対する取着部39を備え、前上面には、繰縦台8の取着部40を備えている。
図5〜図7で示した外装体14Rは、水平方向に延伸したリブ35を2本形成したプロテクタ(図8,図9参照)30を覆うものとして例示されていることから、リブ35に対応してリブ挿通孔(挿通部)37Aが2本水平方向に延伸して形成されている。
【0021】
図10で示しているプロテクタ30を覆う外装体14Rのときは、リブ挿通孔37Aが3本開設されており、図11(1)(2)で示すプロテクタを覆うときは、縦方向にリブ挿通部37Aを形成するものとしている。
外装体14L、すなわち、右側の外装体14Lについては、リブ挿通部37Aを形成していない点を除き、左側の外装体14Rと同じ構成とされている。
図3、図4および図10を参照すると、本発明に係る旋回作業機における旋回台装置が例示されている。
【0022】
すなわち、図3で示すように、旋回台5のコーナー部位28を外側方から覆うスカート立面部32と下方から覆う弯曲底面部33を備えているプロテクタ30を旋回台5にボス34Aと締付具36等を介して取着しているとともに、ステップ面部16Rとこのステップ面部16Rから下方に延伸しているスカート立面部37および弯曲底面部38を備えている外装体14Rを備え、この外装体14Rのスカート立面部37が前記プロテクタ30のスカート立面部32の外面部を覆って旋回台5に取着されている。
【0023】
図示例では、プロテクタ30は鋳造によって作成されており、外装体14Rは樹脂製又は板金製とされており、前記プロテクタ30のスカート立面部32の外面部に、水平方向(横方向)に延伸して突隆したリブ35又は図11(1)(2)で示すように垂直方向(縦方向)に延伸して突隆したリブ35を備え、このリブ35,35を外方に突出するためのリブ挿通部37Aを外装体14Rのスカート立面部37に開設している。
更に、図4および図10で示すように、プロテクタ30のスカート立面部32および弯曲底面部33の外面部と、外装体14Rのスカート立面部37および弯曲底面部38の内面部との間にスキマTが形成されている。
【0024】
プロテクタ30と外装体14Rとの内・外面部間におけるスキマTは、プロテクタ30にリブ35を形成しているか否かに関わりなく形成するものとする。
このスキマTは、外装体14Rが樹脂製であるときは、このスキマTを閉塞する外力(障害物の接触等)が作用したとき、スカート立面部37および弯曲底面部38が弾性変形してスカート立面部37等の割損を防止することを目安として設定されるし、板金製であるときは、スカート立面部37などが弾性変形しても修復可能な変形量を目安として当該スキマTの幅は設定される。
図15は本発明に係る旋回台装置の他の例であり、要部のみを斜視図で示している。
【0025】
図示省略の旋回台のコーナー部位には鋳物よりなるプロテクタ30が対応する旋回台にボルト等によって取着されており、該プロテクタ30のスカート立面部32にはリブ35が突隆形成されている。 このプロテクタ30を覆いかつこのスカート立面部32を露出すべく樹脂製又は板金製の外装部材14Rにおけるスカート立面部37には、切欠窓37Bが開設されており、この切欠窓37Bからプロテクタ30のリブ35又はスカート立面部37が露出されている。
この図15で示す装置においても、プロテクタ30にはスカート立面部32の下方に弯曲底面部が形成されるとともに外装体14Rについても該弯曲底面部を覆う弯曲底面部がスカート立面部37の下方に形成されることによって、図4で示した外力Dに対してのプロテクタ機能は確保されているのである。
【0026】
ただ、外装体14Rについては切欠窓37Bが大きく開設されることから、図3,図4等で示したリブ挿通部37Aを有する外装体14Rに比較して強度的(耐久性)の点でやや劣ることになる。
いずれの実施の形態においても、図3,図4および図10で示すようにプロテクタ30および外装体14Rによって基板11上に装備している制御弁(コントロールバルブ)部位を初めバッテリー、タンク等をプロテクトできるのである。
前述した各実施の形態における本発明に係るプロテクタおよび外装体並びに旋回台装置は、図13に示しているキャノピー(日除け)50を有する旋回作業機1についても適用可能である。
【0027】
このキャノピー50を有する作業機1においては図14(1)(2)で示すように、ボンネット15の開放保持装置60をキャノピー50の支柱(左右支柱)51に備えている。
すなわち、ボンネット15はその内部のエンジンルームに内装若しくは搭載したエンジンE(ラジエータ等の補器を含む)を点検・整備等するため、ヒンジ15Aを支点に開閉自在とされている。
ヒンジ15Aを支点としてボンネット15Aを支点としてボンネット15を開放した状態で点検・整備等のメンテナンス作業を実施しているとき、ボンネット15が不測に閉じることは防止する必要があることから、開放保持装置60が備えられている。
【0028】
図14(1)においては、左右の支柱51(図では一方のみを示している)に、保持具61を長孔62Aと頭付きピン62Bによって回動および上下動自在として備えているとともに、保持具61を垂直姿勢(退逃位置)に維持する第2ストッパ63をそれぞれ左右の支柱51に備えている。
この図14(1)に示した開放保持装置60は、内方突出姿勢にある保持具61をピン62Bを支点に持ち上げて第2ストッパ63によって退逃位置に維持しておいてボンネット15を開放し、開放後に、保持具61をピン62Bを支点に回動して第1ストッパ62によって内方突出姿勢にして開放したボンネット15が不測に閉じるのを左右の保持具61によって受持することによって防止している。
【0029】
メンテナンス作業が完了すると、保持具61を退逃位置にしてボンネット15の閉成後、保持具61を内方突出姿勢にするのである。
図14(2)に示す開放保持装置60は、左右支柱51の背後(後面部)に縦向きピン(軸)65を介してL字形状とされた保持具64を矢示のように回動自在に備えるとともに、保持具64の一端を内方突出姿勢に付勢するコイルバネ、ツル巻きバネ、板バネ等による弾性付勢体65Aを備えて保持具64の一端64Aを内方突出姿勢として支柱51の背後で受け止める一方、保持具64の他端を手持ちレバー部64Bとしている。
【0030】
この図14(2)で示す開放保持装置60は、メンテ作業等のためボンネット15を開放するとき、このボンネット15で保持具64の一端64Aを弾性付勢体65Aの弾性力(戻り力)に抗して蹴り上げるように接当させ、該ボンネット15が一端64Aを通過すると、弾性付勢体65の復元力にて該一端64Aが内方突出姿勢に復帰して図14(2)の実線状態となり、ここに、左右一対の保持具64の一端64Aでボンネット15が閉成するのを防止しているものである。
メンテナンス(作業等が完了した後は、手持ちレバー部64Bを握って一端64Aを退逃位置としてボンネット15を閉成後に手持レバー部64Bから手を離せば保持具64は内方突出位置に復帰するのである。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、障害物等から旋回台およびこの内装品等を防護できるプロテクタおよび外装体並びに旋回台装置を簡易な構成によって提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バックホーで励磁する旋回作業機の斜視図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 旋回台装置の要部を示す平面図である。
【図4】 旋回台装置の要部を示す立面部(前面図)である。
【図5】 外装体の平面図である。
【図6】 外装体の側面図である。
【図7】 外装体の立面図(前面図)である。
【図8】 プロテクタを示し、(1)は、平面図、(2)は側面図である。
【図9】 プロテクタを示し、(1)は正面図(前面図)、(2)は、背面図である。
【図10】 旋回台装置の他の例を示す正面図である。
【図11】 プロテクタの他の例を示し、(1)は平面図、(2)は正面図である。
【図12】 プロテクタの断面であり、(1)は図8(1)のA−A、(2)は図9(1)のB−B断面である。
【図13】 旋回作業機(車)の他の例を示す立面図(側面図)である。
【図14】 ボンネットの開放保持装置を示し、(1)は第1例の正面図(前面部)、(2)は第2例の平面図である。
【図15】 旋回台装置の他の例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 旋回作業機
2L,2R 走行体
3 走行機体
5 旋回台
7 作業部
10 運転操縦部
14R 外装体
30 プロテクタ
32 スカート立面部
33 弯曲底面部
Claims (6)
- 左右のクローラ形走行体(2L)(2R)を有する走行機体(3)上に、作業部(7)と運転操縦部(10)を装備して縦軸心廻りで旋回可能に支持されている旋回台(5)を備えている旋回作業機(1)の当該旋回台(5)の外側部を覆う樹脂製又は板金製の外装体(14R)であって、
ステップ面部(16R)とこのステップ面部(16R)から下方に延伸しているスカート立面部(37)とを備え、このスカート立面部(37)には、前記旋回台(5)に取着され、かつ、このスカート立面部(37)にて覆われているプロテクタ(30)に形成したリブ(35)が挿通され該リブ(35)をスカート立面部(37)の外面部から外方に突出するためのリブ挿通部(37A)が開設されていることを特徴とする旋回作業機における旋回台用外装体。 - 左右のクローラ形走行体(2L)(2R)を有する走行機体(3)上に、作業部(7)と運転操縦部(10)を装備して縦軸心廻りで旋回可能に支持されている旋回台(5)を備えている旋回作業機(1)において、
側縁部(31A)と前縁部(31B)とを弯曲部(31C)を介して連接して平面視において略L字形に形成され、このL字形体を維持して下方に延伸するスカート立面部(32)を備え、このスカート立面部(32)の下方部位が旋回台(5)側に向かって弯曲されていて当該旋回台(5)におけるコーナー部位(28)を下方から覆う弯曲底面部(33)に形成され、旋回台(5)のコーナー部位(28)の外側部に対する取着部(34)を備え、
前記スカート立面部(32)の外面部が、ステップ面部(16R)とこのステップ面部(16R)から下方に延伸しているスカート立面部(37)とを備えている外装体(14R)に覆われることができるように、前記取着部(34)を介して前記旋回台(5)に取り付け可能とされていることを特徴とする旋回作業機における旋回台用プロテクタ。 - 鋳造によって作成されており、スカート立面部(32)の外面部に、水平方向(横方向)に延伸して突隆したリブ(35)又は垂直方向(縦方向)に延伸して突隆したリブ(35)を備え、スカート立面部(32)には、取着部(34)としての取付けボス(34A)が内側に突隆して形成されていると共にこの取付ボス(34A)に締付具(36)の挿通孔(34C)が貫設されていることを特徴とする請求項2に記載の旋回作業機における旋回台用プロテクタ。
- 左右のクローラ形走行体(2L)(2R)を有する走行機体(3)上に、作業部(7)と運転操縦部(10)を装備して縦軸心廻りで旋回可能に支持されている旋回台(5)を備えている旋回作業機(1)において、
旋回台(5)のコーナー部位(28)を外側方から覆うスカート立面部(32)と下方から覆う弯曲底面部(33)を備えているプロテクタ(30)を旋回台(5)に取着しているとともに、ステップ面部(16R)とこのステップ面部(16R)から下方に延伸しているスカート立面部(37)とを備えている外装体(14R)を備え、この外装体(14R)のスカート立面部(37)が前記プロテクタ(30)のスカート立面部(32)の外面部を覆って旋回台(5)に取着されていることを特徴とする旋回作業機における旋回台装置。 - プロテクタ(30)は鋳造によって作成されており、外装体(14R)は樹脂製又は板金製とされており、前記プロテクタ(30)のスカート立面部(32)の外面部に、水平方向(横方向)に延伸して突隆したリブ(35)又は垂直方向(縦方向)に延伸して突隆したリブ(35)を備え、このリブ(35)(35)を外方に突出するためのリブ挿通部(37A)を外装体(14R)のスカート立面部(37)に開設していることを特徴とする請求項4に記載の旋回作業機における旋回台装置。
- 請求項4又は5に記載において、プロテクタ(30)のスカート立面部(32)の外面部と、外装体(14R)のスカート立面部(37)の内面部との間にスキマ(T)が形成されていることを特徴とする旋回作業機における旋回台装置。
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