JPH08310439A - アンカーサポート取付装置 - Google Patents

アンカーサポート取付装置

Info

Publication number
JPH08310439A
JPH08310439A JP11725995A JP11725995A JPH08310439A JP H08310439 A JPH08310439 A JP H08310439A JP 11725995 A JP11725995 A JP 11725995A JP 11725995 A JP11725995 A JP 11725995A JP H08310439 A JPH08310439 A JP H08310439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anchor support
branched
torsion bar
widened
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11725995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3089988B2 (ja
Inventor
Takayuki Ito
貴之 伊藤
Yoshihisa Inaoka
好央 稲岡
Yoshitaka Hayashi
義孝 林
Haruo Suzuki
晴雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP07117259A priority Critical patent/JP3089988B2/ja
Publication of JPH08310439A publication Critical patent/JPH08310439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3089988B2 publication Critical patent/JP3089988B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 拡幅部を備えたフレームを採用する車両のサ
スペンションで採用でき、左右共通部品化による低コス
ト化を図り易いアンカーサポート取付装置を提供するこ
とにある。 【構成】一方のフレームサイドメンバ11,12がサス
ペンションの近傍に拡幅部22を形成されると共に拡幅
部22の前後に前後部メンバ20,21を延出形成さ
れ、拡幅部22の横断面を閉断面に形成する補強部材2
3を有し、前折曲延出部231を前後部メンバ20,2
1の一端に、前傾斜部221及び後傾斜部223を前後
部メンバ20,21の一端から所定量aだけ他端側に在
する部位にそれぞれ結合せしめ、拡幅部22の分岐部分
と補強部材の分岐部分との間に在する直状延出部20
1,211にトーションバー9のアンカーサポート29
の取付部が形成された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレームとボディーの
結合によって成る車両で用いられるはしご型フレームに
装着されるサスペンションに用いられるアンカーサポー
ト取付装置、特に、フレームが拡幅部を備えた車両で用
いられるアンカーサポート取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バスやトラック等の車体は、下部
のフレームと上部のボディーとを結合することによって
形成されたものが多い。ここで、車体のフレームにはバ
ネ下部材や、エンジン及びミッションから成るパワープ
ラントが取付けられ、しかも、その上部にはマウント部
材を介しボディー側が取付けられる。通常、この種のフ
レームは車両長手方向に延びる左右一対のサイドメンバ
と、これらを結ぶ複数のクロスメンバとによって形成さ
れ、平面視においてはしご型を成している。このはしご
型フレームの一例は実開平3−40168号公報に開示
される如く左右一対の直状のサイドメンバと車幅方向に
直状を成すクロスメンバとを備える。
【0003】なお、車両は車体構成部材の多くが左右対
称に形成されることが多く、これによって各部の製作を
容易化し、重心位置を車体中心線上に設定し、制動時に
車体が左右一方へ変位することを防止している。特に、
サスペンションや、動力伝達系は車体中心線に沿って配
設されることが多く、これらを支持するはしご型フレー
ムも車体中心線に対して通常は左右対称に形成される。
【0004】ところで、車体前後方向に向けて縦置きさ
れたエンジンと同エンジンに一体結合されたトランスミ
ッション等から成るパワープラントは車体基部としての
フレームに支持される。ここで、エンジン本体の長手方
向が車体前後方向に向けられる縦置きタイプのエンジン
であって、そのエンジン本体の長手方向に沿った側壁を
車幅方向に傾斜した傾斜エンジンが知られており、この
縦置きタイプの傾斜エンジンを含むパワープラントの場
合、エンジン本体上端部が比較的低位置に保たれること
となるため、車高を下げたボディーデザインの採用や車
体の低フロア化が容易となる。しかしこの場合、エンジ
ン本体が傾斜して載置され、結果的にパワープラントを
支持する左右一対のサイドフレームの一方を車幅方向に
突き出させ、拡幅部を形状し、収容スペースを車幅方向
に拡大させてパワープラントをフレームに支持すること
と成る。
【0005】ところで、車両のサスペンションとして4
輪独立懸架式サスペンションが多用されている。特に、
図8に示すようなウイシュボーンタイプのサスペンショ
ンが多用されている。ここには前側の右サスペンション
Srが示されており、ここで車輪1を枢支するナックル
2と車体基部を成すフレームサイドメンバ5側のブラケ
ット6とはアッパアーム3及びロアアーム4を介し4点
でピン結合される。ナックル2の上端とブラケット6の
バネ受け7とは上下方向で対向し、両者はエアバネ8を
介して接離可能に連結される。更に、ロアアーム4の回
動端側とブラケット6の上部とは図示しないショックア
ブソーバで連結されている。
【0006】ここで、ロアアーム4の回動中心側はブラ
ケット6の下枢支部601に枢支された車両長手方向
(紙面垂直方向)に長いトーションバー9に対して一体
結合されている。このトーションバー9はフレームサイ
ドメンバ5に並設され、図示しない他端には一体的に図
示しないアンカアームが取り付けられる。トーションバ
ー9の他端は対向するフレームサイドメンバ5上の部位
に図示しないブラケットを介し枢着され、その枢支部近
傍に位置するアンカアームがトーションバー9に所定の
ねじれ角を与えた状態でフレームサイドメンバ5に連結
される。これによってトーションバー9のねじれ変位に
応じた弾性力をサスペンションSrのバネ力として付与
でき、乗り心地の良い比較的低いバネ定数のサスペンシ
ョンが構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで車両がトーシ
ョンバー9を備えたサスペンションを使用し、特に、縦
置きタイプの傾斜エンジンを含むパワープラントを搭載
するような場合、パワープラントを支持する左右一対の
サイドフレームの一方を車幅方向に突き出させ、拡幅部
を形状し、これによって同部に車幅方向に突き出たパワ
ープラント収容空間を確保することとなる。一方、この
車両のサスペンションがトーションバー式の場合、この
サスペンションSrのブラケット6やアッパアーム3及
びロアアーム4側は問題無いが、トーションバー9のア
ンカアームの取付部側はフレームサイドメンバの拡幅部
内に対向してしまう。
【0008】この結果、拡幅部を形状されたフレームを
採用する車両では拡幅部と対向する左右一方側のアンカ
ーサポート取付部を左右反対側のアンカーサポート取付
部と左右対称の構造として設定できず、従来装置と同様
のものをそのまま使用することもできず、結果として構
造が複雑化し、コスト高を招き問題と成っている。
【0009】本発明の目的は、拡幅部を備えたフレーム
を採用する車両のサスペンションで採用でき、構成が左
右対称で左右共通部品を使用でき、構造の複雑化を回避
でき、低コスト化を図り易いアンカーサポート取付装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、クロスメンバの両端に結合さ
れ所定幅を在して車両長手方向に延びる一対のフレーム
サイドメンバを有すると共にサスペンションがトーショ
ンバーを備えたアンカーサポート取付装置において、上
記一方のフレームサイドメンバが上記サスペンションの
近傍に拡幅部を形成されると共に上記拡幅部の前後に部
分メンバを延出形成され、上記拡幅部の横断面を閉断面
に形成する補強部材を有し、上記拡幅部から分岐した上
記補強部材の分岐部分を上記部分メンバの一端に、上記
補強部材から分岐した上記拡幅部の分岐部分を上記部分
メンバの一端から所定量他端側に在する部位にそれぞれ
結合せしめ、上記拡幅部の上記分岐部分と上記補強部材
の上記分岐部分との間に在する上記部分メンバの直状延
出部に上記トーションバーのアンカーサポートの取付部
が形成されたことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載のアンカ
ーサポート取付装置において、上記拡幅部の上記分岐部
分と、上記補強部材の上記分岐部分と、上記両分岐部分
間に在する上記部分メンバの直状延出部とによりトライ
アングルが形成されたことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載のアンカ
ーサポート取付装置において、上記トーションバーの枢
支ブラケットが上記部分メンバの直状延出部の下壁面に
一体結合されたことを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項3記載のアンカ
ーサポート取付装置において、上記枢支ブラケットは断
面逆U字状の主部を有すると共に、同主部内に上記トー
ションバーと一体結合されたトーションバーアンカーア
ームを揺動可能に支持することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、一方のフレームサイ
ドメンバがサスペンションの近傍に拡幅部を形成される
と共にその拡幅部の前後に部分メンバを延出形成され、
拡幅部の横断面を閉断面に形成する補強部材を有し、拡
幅部から分岐した補強部材の分岐部分を部分メンバの一
端に、補強部材から分岐した拡幅部の分岐部分を部分メ
ンバの一端から所定量他端側に在する部位にそれぞれ結
合せしめ、拡幅部の分岐部分と補強部材の分岐部分との
間に在する部分メンバの直状延出部にトーションバーの
アンカーサポートの取付部が形成されたので、ここで
は、拡幅部の分岐部分と補強部材の分岐部分とが連結さ
れた直状延出部が、部分メンバの一端から適宜延出する
こととなるため、同部に支持されるアンカーサポートの
取付部の設計上の自由度が増すこととなる。
【0015】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
アンカーサポート取付装置において、拡幅部の分岐部分
と、補強部材の分岐部分と、両分岐部分間に在する部分
メンバの直状延出部とにより、トライアングルが形成さ
れたので、アンカーサポートの取付部がトライアングル
内に設置され、取付部の剛性を十分強化できる。
【0016】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
アンカーサポート取付装置において、トーションバーの
枢支ブラケットが部分メンバの直状延出部の下壁面に一
体結合されたので、トーションバーの枢支ブラケットと
部分メンバを直結できる。
【0017】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
アンカーサポート取付装置において、枢支ブラケットは
断面逆U字状の主部を有すると共に、同主部内にトーシ
ョンバーと一体結合されたトーションバーアンカーアー
ムを揺動可能に支持するので、トーションバーアンカー
アームを所望のねじり角に容易に変位させ、固定でき
る。
【0018】
【実施例】図1、図2には本発明のアンカーサポート取
付装置を装備した小型バスのはしご型フレームを示し
た。ここではしご型フレームは車両長手方向Xに延びる
左右一対のサイドメンバ11,12と、これらを結ぶ複
数のクロスメンバ13〜18及び矩形枠状の前延出枠3
0とによって形成され、平面視においてはしご型を成
し、特に、右フレームサイドメンバ12に拡幅部22を
形成される。左フレームサイドメンバ11は車両長手方
向Xに略直状に延び、その断面形状はコ字型を成し、比
較的厚手の鋼板で形成され、十分な剛性強化が図られ
る。
【0019】右フレームサイドメンバ12は車両長手方
向Xでのほぼ中央部に在する位置に形成された拡幅部2
2と同拡幅部の前後端部に配される前部メンバ20と後
部メンバ21とで構成され、これらはその断面形状がコ
字型を成し、比較的厚手の鋼板で形成され、十分な剛性
強化が図られ、順次一体結合される。ここで、図2に示
すように、このはしご型フレーム装置はほぼ水平に延び
る左右一対のサイドメンバ11,12の上部に車幅方向
Yに長い根太部材であるボディークロスメンバ25を図
示しないマウント材を介し載置する。このボディークロ
スメンバ25は車両長手方向Xに向けて所定間隔を介し
て順次配備され、その高さ方向の寸法調整によって、床
部材38の形成する床面を凹凸の無いフラット床面とし
ている。
【0020】図1のはしご型フレーム装置は、車体前部
側の前はしご型フレーム部G1と、高剛性はしご型フレ
ーム部G2と、車体後部側の後はしご型フレーム部G3
とを備え、これらが車両長手方向Xに沿って順次一体結
合された構成を採る。前はしご型フレーム部G1は右側
の前部メンバ20及び左フレームサイドメンバ11の前
部111とを車両長手方向Xに並列状に並べ、これらを
矩形枠状の前延出枠30と前クロスメンバ13とで一体
結合してはしご型フレーム構造を保持している。
【0021】ここで、矩形枠状の前延出枠30は断面コ
字型でフランジ部が比較的大きく設定され、それ自体十
分に剛性を強化されて形成される。この前延出枠30は
その後端部301の左右端に左側の前部111と右側の
前部メンバ20とが重合され、一体的に溶接される。前
延出枠30はその後端部が図1に示すようにフロントア
クスル中心位置F.A.Cより十分に前方に位置し、ボデ
ィー側の前端部剛性を強化する上で有効に働くと共に、
左右一対のサイドメンバ11,12自体の全長を押さ
え、製造コストの低減を図るようにしている。後はしご
型フレーム部G3は右側の後部メンバ21及び左フレー
ムサイドメンバ11の後部113とを車両長手方向Xに
並列状に並べ、これらを前後3つの後クロスメンバ17
及び前後一対のバー状の補助クロスメンバ18とで一体
結合してはしご型フレーム構造を保持している。
【0022】なお、これら前はしご型フレーム部G1及
び後はしご型フレーム部G3は共に平面視での車体中心
線L0(図1参照)に対して左右対称に形成される。こ
れらに対して、高剛性はしご型フレーム部G2は左フレ
ームサイドメンバ11の中間部112と右フレームサイ
ドメンバ12の中央の拡幅部22とが車両長手方向Xに
並列状に並べられ、これらは前後一対の前後クロスメン
バ14,15及びエンジンサポート16とで一体結合さ
れ、高剛性のはしご型フレーム構造が構成される。
【0023】ここで左フレームサイドメンバ11の中間
部112と、右フレームサイドメンバ12の拡幅部22
と、前後クロスメンバ14,15とが互いに溶接によっ
てループを成す状態で一体結合される。これらの各部材
は一様に断面形状がコ字型(図3、図4参照)を成し、
比較的厚手の鋼板で形成され、このループ状部が十分に
剛性強化を図られる。ここで図3乃至図6に示すよう
に、拡幅部22は断面コ字状を成し、その中心位置近傍
部分にはそこに逆向きの断面コ字状の補強部材23が重
合され、両者は互いに要部を溶接され、これによって前
後に長い閉断面が形成され、拡幅部22の中心位置近傍
部分の剛性強化を図っている。
【0024】拡幅部22はその前側に前傾斜部221及
び前接合部222を延出形成され、同前接合部222が
前部メンバ20に溶接され、後側に後傾斜部223及び
後接合部224をそれぞれ延出形成され、後接合部22
4が後部メンバ21に溶接される。ここで前部メンバ2
0の後端には直状延出部201が後方に長さaだけ延出
形成され、その後端に補強部材23の前折曲延出部23
1が重合され溶接される。後部メンバ21の前端には直
状延出部211が前方に長さaだけ延出形成され、その
前端に補強部材23の後折曲延出部232が重合され溶
接される。なお、この前後の直状延出部201,211
には車幅方向に延びる前後クロスメンバ14,15のア
リゲータタイプの結合端が重合され溶接される。ここで
前後クロスメンバ14,15の他端である左端部は左フ
レームサイドメンバ1の中間部112にそれぞれ溶接さ
れ、高剛性はしご型フレーム部G2の剛性強化を図って
いる。
【0025】このような図1のはしご型フレームはフロ
ントアクスル中心位置F.A.C及びリアアクスル中心位
置R.A.Cにサスペンションを装着する。このサスペン
ションはウイシュボーンタイプの4輪独立懸架式サスペ
ンションであり、特に、前サスペンションSr,Slは
図9で説明したと同様にトーションバー式のサスペンシ
ョン構成を採る。ここで、前サスペンションSr,Sl
の構成はアンカーサポート取付位置が相違する点を除く
と左右対称であり、ここでは右前サスペンションSrを
主に説明する。
【0026】右前サスペンションSrは図8で説明した
ように、車輪1(図8参照)を枢支するナックル2と右
フレームサイドメンバ12側のブラケット6とがアッパ
アーム3及びロアアーム4を介し4点でピン結合され、
特にロアアーム4の基端にトーションバー9の前端が一
体結合される。図7に示すように、トーションバー9の
前端には前アンカーアーム27がスプライン嵌合され、
前アンカーアーム27のフランジ部にロアアーム4の前
端側部がボルト止めされる。なお、ロアアーム4の前端
側と対向するトーションバー9の枢支端901はブラケ
ット6側より延出する枢支部材28に枢着され、これに
よって、ロアアーム4を枢支部材28回りに揺動自在に
支持している。
【0027】トーションバー9の後端は直状延出部20
1の下壁面に固定される枢支ブラケット29の主部29
1に枢着される。図3、図6に示すように、枢支ブラケ
ット29は直状延出部201の下壁面に上端を重合させ
る取付部292と、この取付部の下端にクロスした方向
に向けて溶接される主部291とで構成される。取付部
292は車両長手方向Xに長く、断面逆U字状を成し、
複数の個所で直状延出部201にボルト止めされる。主
部291は車幅方向Yに長く、断面逆U字状を成し、そ
の車側端が取付部292に車両中央端が補助クロスメン
バ31にそれぞれ溶接される。
【0028】主部292に枢支されるトーションバー9
はその主部292との対向部分にトーションバーアンカ
ーアーム32の基端部をスプライン結合する。このアー
ム32は断面逆U字状の主部292内に揺動可能に収容
される。トーションバーアンカーアーム32はその回動
端に貫通孔が形成され、同貫通孔の開口端には下ボルト
シート34が当接され、同シート34を介しアンカーボ
ルト33が係止される。このアンカーボルト33はその
他端を主部292に形成された係止穴に貫通され、同穴
の開口端に上ボルトシート35が当接され、同シート3
5を貫通したねじ部にナット36が螺着される。このナ
ット36は占め込み操作されることによってトーション
バーのねじり角θを増減調整でき、これによって、ロア
アーム4を含む右前サスペンションSrのセット荷重を
増減調整できる。
【0029】このように、右前サスペンションSrの取
付部は拡幅部22内に配置されているが、ここでは、直
状延出部201を拡幅部22内に設けたので、同直状延
出部を右前サスペンションSrの取付部として利用でき
た。結果として、左右対称のサスペンションSr,Sl
を採用でき、左右非対称の場合と比較して構成の簡素化
を図れ、従来サスペンションの構成を大きく変える必要
が無く、低コスト化を図りやすい。更に、図5に示すよ
うに、右フレームサイドメンバ12の拡幅部22は、平
面視において前傾斜部221と直状延出部201と前折
曲延出部231とによるトライアングルTが形成され、
同様に後傾斜部223と直状延出部211と後折曲延出
部232とによりトライアングルTが形成される。これ
らトライアングルT部分は拡幅部22のねじり剛性を強
化でき、高剛性はしご型フレーム部G2の剛性強化に役
立つ。
【0030】高剛性はしご型フレーム部G2の拡幅部2
2と左フレームサイドメンバ1の中間部112との間は
エンジンサポート16で結合される。エンジンサポート
16はハット型断面形状のビーム材(図示せず)に長板
を重ねて溶接し、閉断面構造を成すように形成され、し
かも全体は正面視においてU字型のクロスメンバとして
形成されている。なお、エンジンサポート16の左右端
内側には車両長手方向Xに向けて配置される補強板24
が一体的に接合され、同補強板の上端部は折曲形成さ
れ、拡幅部22の仮面に一体的に接合され、これによっ
ても高剛性はしご型フレーム部G2の剛性強化を図って
いる。
【0031】このような高剛性はしご型フレーム部G2
は平面視での車体中心線L0(図1参照)に対しての左
右の突出し量が右側にbだけ大きく突出し、しかも、左
右一対のサイドメンバ1,2の上向き面をhだけ(図4
参照)下方に位置させている。これによって、車体構成
部材としてのパワープラント37の収容空間Mを高剛性
はしご型フレーム部G2内に幅c、高さhの大きさで確
保できる。このため、縦置きタイプの傾斜エンジンを含
むパワープラント37はエンジンサポート16上に図示
しないエンジンマウントを介し載置され、後クロスメン
バ15に図示しないエンジンマウントを介し懸架され、
この収容空間M内に確実に収容される。特に、この収容
空間M内に保持されたパワープラント37はその図示し
ない出力軸中心線を車体中心線L0に一致させ、パワー
プラント37の右側端が大きく右よりに突き出した状態
であるが(図1参照)、このような構造であっても確実
にパワープラント37を収容でき、従来の動力伝達系を
大きな設計変更無しに利用でき、コスト増を防止でき
る。
【0032】このように図1のアンカーサポート取付装
置では、右フレームサイドメンバ12がサスペンション
Srの近傍に拡幅部22を形成されると共にその拡幅部
の前後に前後部メンバ20,21を延出形成され、拡幅
部22の横断面を閉断面に形成する補強部材23を有
し、拡幅部22から分岐した前折曲延出部231、後折
曲延出部232を前後部メンバ20,21の一端に、補
強部材から分岐した前傾斜部221及び後傾斜部223
を前後部メンバ20,21の一端から所定量aだけ他端
側に在する部位にそれぞれ結合せしめ、拡幅部22の分
岐部分と補強部材の分岐部分との間に在する部分メンバ
の直状延出部201,211にトーションバー9のアン
カーサポート29の取付部が形成された。ここでは直状
延出部201,211が、前後部メンバ20,21の一
端から適宜延出することとなるため、同部に支持される
アンカーサポート29の取付部の設計上の自由度が増す
こととなる。このため、左右対称に設計されたアンカー
サポート29や左右同一のトーションバー9を使用で
き、構成を簡素化でき、低コスト化を図れ、既存のトー
ションバーやそのアンカーサポート等のサスペンション
側の設計変更を大きく必要とせずに使用することもで
き、この点でも低コスト化を図れる。
【0033】更に、拡幅部の分岐部分である前傾斜部2
21及び後傾斜部223と、補強部材の分岐部分である
前折曲延出部231、後折曲延出部232と、両分岐部
分間に在する部分メンバの直状延出部201,211と
により、トライアングルTがそれぞれ形成されたので、
アンカーサポート29の取付部がトライアングルT内に
設置され、取付部の剛性を十分強化でき、同部位の耐久
性を向上させることができる。更に、トーションバー9
のアンカーサポート29が直状延出部201,211の
下壁面に一体結合されたので、トーションバーのアンカ
ーサポートと前後部メンバ20,21を直結でき、支持
剛性が高くなる。
【0034】更に、アンカーサポート29は断面逆U字
状の主部291を有すると共に、同主部内にトーション
バー9と一体結合されたトーションバーアンカーアーム
32を揺動可能に支持するので、トーションバーアンカ
ーアーム32を所望のねじり角に容易に変位させ、固定
できる。このように、枢断面逆U字状の主部291を有
効利用きでき部品点数低減を図れる。上述のところにお
いて、拡幅部22は右フレームサイドメンバ12に形成
されていたが、左フレームサイドメンバ11に形成さ
れ、同部に右前サスペンションSrと左右対称に形成さ
れる左前サスペンションSlを装着してもよく、この場
合も同様の作用効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、一方のフレー
ムサイドメンバがサスペンションの近傍に拡幅部を形成
されると共にその拡幅部の前後に部分メンバを延出形成
され、拡幅部の横断面を閉断面に形成する補強部材を有
し、拡幅部から分岐した補強部材の分岐部分を部分メン
バの一端に、補強部材から分岐した拡幅部の分岐部分を
部分メンバの一端から所定量他端側に在する部位にそれ
ぞれ結合せしめ、拡幅部の分岐部分と補強部材の分岐部
分との間に在する部分メンバの直状延出部にトーション
バーのアンカーサポートの取付部が形成されたので、こ
こでは、拡幅部の分岐部分と補強部材の分岐部分とが連
結された直状延出部が、部分メンバの一端から適宜延出
することとなるため、同部に支持されるアンカーサポー
トの取付部の設計上の自由度が増すこととなる。このた
め左右対称のトーションバーやそのアンカーサポートを
使用でき、構成を簡素化でき、低コスト化を図れ、既存
のトーションバーやそのアンカーサポート等のサスペン
ション側の設計変更を大きく必要とせずに使用すること
もでき、この点でも低コスト化を図れる。
【0036】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
アンカーサポート取付装置において、拡幅部の分岐部分
と、補強部材の分岐部分と、両分岐部分間に在する部分
メンバの直状延出部とにより、トライアングルが形成さ
れたので、アンカーサポートの取付部がトライアングル
内に設置され、取付部の剛性を十分強化でき、同部位の
耐久性を向上させることができる。
【0037】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
アンカーサポート取付装置において、トーションバーの
アンカーサポートが部分メンバの直状延出部の下壁面に
一体結合されたので、トーションバーのアンカーサポー
トと部分メンバを直結でき、支持剛性が高くなる。
【0038】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
アンカーサポート取付装置において、アンカーサポート
は断面逆U字状の主部を有すると共に、同主部内にトー
ションバーと一体結合されたトーションバーアンカーア
ームを揺動可能に支持するので、トーションバーアンカ
ーアームを所望のねじり角に容易に変位させ、固定でき
る。このように、枢断面逆U字状の主部を有効利用きで
き部品点数低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのアンカーサポート取
付装置を装備するはしご型フレームの平面図である。
【図2】図1のはしご型フレームの側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図1のはしご型フレームの拡幅部の拡大部分平
面図である。
【図6】図1のはしご型フレームの拡幅部の切欠拡大斜
視図である。
【図7】図1のアンカーサポート取付装置で用いる前右
サスペンションの要部拡大部分平面図である。
【図8】従来装置の装備される車両の右前サスペンショ
ンの要部切欠後面図である。 11 左フレームサイドメンバ 111 前部 112 中間部 113 後部 12 右フレームサイドメンバ 13 前クロスメンバ 14 前後クロスメンバ 15 前後クロスメンバ 16 エンジンサポート 20 前部メンバ 201 直状延出部 21 後部メンバ 211 直状延出部 22 拡幅部 221 前傾斜部 223 後傾斜部 23 補強部材 231 前折曲延出部 232 後折曲延出部 37 パワープラント G1 前はしご型フレーム部 G2 高剛性はしご型フレーム部 G3 後はしご型フレーム部 M 収容空間 X 車両長手方向 Y 車幅方向 L0 車体中心線 T トライアングル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 義孝 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 晴雄 東京都太田区下丸子四丁目21番1号・三菱 自動車エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロスメンバの両端に結合され所定幅を在
    して車両長手方向に延びる一対のフレームサイドメンバ
    を有すると共にサスペンションがトーションバーを備え
    たアンカーサポート取付装置において、 上記一方のフレームサイドメンバが上記サスペンション
    の近傍に拡幅部を形成されると共に上記拡幅部の前後に
    部分メンバを延出形成され、上記拡幅部の横断面を閉断
    面に形成する補強部材を有し、上記拡幅部から分岐した
    上記補強部材の分岐部分を上記部分メンバの一端に、上
    記補強部材から分岐した上記拡幅部の分岐部分を上記部
    分メンバの一端から所定量他端側に在する部位にそれぞ
    れ結合せしめ、上記拡幅部の上記分岐部分と上記補強部
    材の上記分岐部分との間に在する上記部分メンバの直状
    延出部に上記トーションバーのアンカーサポートの取付
    部が形成されたことを特徴とするアンカーサポート取付
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアンカーサポート取付装置
    において、 上記拡幅部の上記分岐部分と、上記補強部材の上記分岐
    部分と、上記両分岐部分間に在する上記部分メンバの直
    状延出部とによりトライアングルが形成されたことを特
    徴とするアンカーサポート取付装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のアンカーサポート取付装置
    において、 上記トーションバーの枢支ブラケットが上記部分メンバ
    の直状延出部の下壁面に一体結合されたことを特徴とす
    るアンカーサポート取付装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のアンカーサポート取付装置
    において、 上記枢支ブラケットは断面逆U字状の主部を有すると共
    に、同主部内に上記トーションバーと一体結合されたト
    ーションバーアンカーアームを揺動可能に支持すること
    を特徴とするアンカーサポート取付装置。
JP07117259A 1995-05-16 1995-05-16 アンカーサポート取付装置 Expired - Fee Related JP3089988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07117259A JP3089988B2 (ja) 1995-05-16 1995-05-16 アンカーサポート取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07117259A JP3089988B2 (ja) 1995-05-16 1995-05-16 アンカーサポート取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08310439A true JPH08310439A (ja) 1996-11-26
JP3089988B2 JP3089988B2 (ja) 2000-09-18

Family

ID=14707339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07117259A Expired - Fee Related JP3089988B2 (ja) 1995-05-16 1995-05-16 アンカーサポート取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3089988B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019137122A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 スズキ株式会社 車体下部構造
WO2023157413A1 (ja) * 2022-02-18 2023-08-24 いすゞ自動車株式会社 ユニットの取り付け構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019137122A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 スズキ株式会社 車体下部構造
WO2023157413A1 (ja) * 2022-02-18 2023-08-24 いすゞ自動車株式会社 ユニットの取り付け構造
JP2023120732A (ja) * 2022-02-18 2023-08-30 いすゞ自動車株式会社 ユニットの取り付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3089988B2 (ja) 2000-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6126092Y2 (ja)
JPS6050626B2 (ja) 自動車フレ−ム
JP2002337526A (ja) 自動車のリアサスペンションの構造
JP2694279B2 (ja) 自動車のサスペンション装置
JP3175523B2 (ja) アルミニウム合金製クロスメンバ
JPH08310439A (ja) アンカーサポート取付装置
JPH09511968A (ja) トレーリングアームサスペンション
EP0822106B1 (en) Spring carrier arm for a vehicle spring system
JP3166548B2 (ja) フレーム装置
JPH08119141A (ja) 自動車のサスペンション支持体及びこれを用いた電気自動車
JP3475698B2 (ja) バス用フレーム構造
JP3605847B2 (ja) 車体へのサスペンションの取付構造
JPH055108Y2 (ja)
JPH08282529A (ja) はしご型フレーム装置
JPH0143982Y2 (ja)
JPH10287276A (ja) 自動車の車体補強構造
JPH0577765A (ja) 車体構造
JPH10287277A (ja) 自動車の車体フロア補強構造
JPH0665523B2 (ja) 独立懸架式リヤサスペンシヨン
JP2001287527A (ja) ブラケット
JPH04232183A (ja) 車両のサスペンションクロスメンバー
JPS6294405A (ja) サスペンシヨンア−ム支持用ブラケツト
JP3103964B2 (ja) 自動車のリヤサスペンション
JP3166545B2 (ja) はしご型フレーム装置
JPH0537845Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000620

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees