JP3475698B2 - バス用フレーム構造 - Google Patents

バス用フレーム構造

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JP3475698B2
JP3475698B2 JP04290297A JP4290297A JP3475698B2 JP 3475698 B2 JP3475698 B2 JP 3475698B2 JP 04290297 A JP04290297 A JP 04290297A JP 4290297 A JP4290297 A JP 4290297A JP 3475698 B2 JP3475698 B2 JP 3475698B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車輪からの路面
反力をエアサスペンションを介しフレームメンバで受け
るよう構成されたバス用フレーム構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、バス用の車体は、床上のボディー
外壁と床下構造体とを別途製作し、それらを互いに一体
結合するという構造を採るものが多い。このバス用の車
体としては、シャシフレーム構造やフレームレスの応力
外皮構造を採る車体が知られている。 【0003】フレームレスの応力外皮構造構造(フレー
ムレス構造、モノコック構造ともいう)では、集中荷重
の入力部となる前後サスペンションとの各対向部毎に強
固な補助フレームを製作し、これら各補助フレームを車
体前後方向に複数配列し結合した上で、これら各補助フ
レームを床上のボディー外壁に一体結合している。この
場合、車体に加わる前後の路面反力やエンジン及び動力
伝達系等からの入力荷重は各補助フレームより床上のボ
ディー外壁に伝えられ、これにより入力荷重を車体全体
で分散支持できるようにして、重量軽減を図ったもので
ある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
バスでは、フロア面Fの内、前及び後車輪と対向する部
位に上方に盛り上がるタイヤハウスHを設けており、こ
のタイヤハウスH上にも、図10に示すようにシートC
が配備される。このようなタイヤハウスH上のシートC
は図示しない他のシートと比べ高位置に配備され、フロ
ア面Fに対し比較的大きな段差を有し、これに着座する
場合、子供や高齢者にとっては不便であった。特に、路
線バスでは、近年、乗降口及びこれに続く、乗客用通路
Rを比較的低く形成し、これによって乗降性を改善した
超低床バスが提供されるようになった。この超低床バス
では、タイヤハウスH上のシートCとフロア面Fとの高
低差が特に大きくなり問題と成っていた。 【0005】そこで、図10に示すように、フロア面F
にステップ113を配備し、これによって、シートCへ
の着座を容易化するようにしてもよい。しかし、この場
合、単一部品であるステップ113を車体に装着するこ
とよりコスト増を招き、しかも、乗客用通路の幅を狭
め、フロア面Fの平面部分の面積が狭くなり、居住性が
低下する。この発明の目的は、コスト増を招くこと無
く、しかも、乗客用通路の幅を狭めること無く、シート
への着座を容易化でき、居住性を向上できるバス用フレ
ーム構造を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、車幅方向に所定間隔を介し互
いに並設される一対のサイドレールと、同サイドレール
を互いに一体結合するクロスメンバ及び上記サイドレー
ルから車幅方向に延出するアウトリガとを有するフレー
ムメンバを具備し、上記1対のサイドレール間にフロア
面が配設され、また上記フレームメンバに車輪からの路
面反力を受けるエアサスペンションのばね受け手段が上
記車輪の前後位置に配設され、一体結合してなるバス用
フレーム構造において、上記ばね受け手段が上記サイド
レールの外壁面及び上記アウトリガの外側壁に接合され
ると共に車幅方向外側に突設され、また、上記ばね受け
手段がその上部をシートが配設されるタイヤハウスで覆
われ、上記タイヤハウスには、乗員の着座部の側部フロ
アが形成されると共に、上記ばね受け手段との対向部に
同タイヤハウスの一部を成すステップ板が配備され,上
記ステップ板は上記フロア面と上記側部フロアとの間の
高さで乗客用の踏み段として形成したことを特徴とす
る。 【0007】従って、フレームメンバに一体結合され、
車輪からの路面反力をエアサスペンションを介して受け
るばね受け手段が、その上面側を乗客用の踏み段として
も兼用されるようにした。 【0008】 【0009】特に、サイドレールの外壁面及びアウトリ
ガの外側壁に接合されたばね受け手段はその剛性を十分
強化され、しかも、バスの客室内に乗客用の踏み段を配
備できる。 【0010】 【発明の実施の形態】図1には本発明の適用されたバス
用フレーム構造を示した。このバス用フレーム構造は、
図2に示すようなバス1の後車輪2側を支持する後部フ
レームメンバ3として採用されている。このバス1は、
床上のボディー外壁Wと複数の床下構造体とを互いに一
体結合して、剛性強度を確保するというフレームレス構
造を採る。特に、このバス1の床下構造体は、後部フレ
ームメンバ3と、前車輪4を支持する前部フレームメン
バ5と、前後フレームメンバ部5,3の間に介装される
中間フレームメンバmとで構成されている。 【0011】図1に示すように、後部フレームメンバ3
は車幅方向Yに間隔Aを介して互いに並設された左右の
サイドレール6,7と、これらサイドレール対を一体結
合し車幅方向Yに延出する複数のアウトリガ12,1
3,14、15及びクロスメンバ23,35,36とを
備える。サイドレール対6,7は後車輪2からの路面反
力をエアサスペンション8を介して受ける前部601,
701と、エンジン9及びそれに接続されたクラッチ1
0、ミッション11等の動力伝達系を載置する後部60
2,702と、これら前部と後部とを互いに連結させる
折曲部603,703とで形成される。 【0012】ここで折曲部603,703は、前部60
1,701に対し後部602,702を車体中心線L
(平面視における中心線)に対し並行状態のまま車幅方
向Y右側(図1で上側)に所定量δだけ偏倚させるよう
に構成される。ここで、サイドレール対6,7の前部6
01,701にはエアサスペンション8(図5参照)を
介し後車輪2が装着され、しかも同部の前端には第1ア
ウトリガ12が一体結合される。 【0013】第1アウトリガ12は角柱状のフレームと
フレーム間に配備される鋼板とによって隔壁状に組立て
られ、後壁面17側には一対の前部601,701が接
合される。なお、第1アウトリガ12の中央で、左右の
前部601,701に挾まれた領域にはフロア面Fを形
成する第1クロスメンバ23が配設される。更に、第1
アウトリガ12と前部601,701の夫々の結合部
で、かつ前部601,701の車幅方向Y外側位置に
は、エアサスペンション8の前部のばね受け手段18,
19が一体的に接合される。 【0014】左右のばね受け手段18,19は、前部6
01,701及びこれに直交する第1アウトリガ12の
各外側壁に接合されると共に車幅方向Y外側に突設され
る板金製のばね受け部材181,191と、各ばね受け
部材181,191の自由端外周縁に接合される枠状ブ
ラケット182,192と、これら枠状ブラケットの各
端部と前部601,701とを接合するガセットbとで
構成される。上記接合の手段は溶接、リベット、ボルト
締め、接着等が考えられる。図1に示すように、左右ば
ね受け手段は各ばね受け部材181,191の下面にエ
アバネSの上端部を固定している。なお、符号dは各ば
ね受け部材181,191の剛性を強化するビード状の
補強部材を示す。 【0015】左右ばね受け手段の各枠状ブラケット18
2,192は比較的大きな縦幅(上下方向幅)を備え、
これにより、エアバネSから伝達される縦向きの路面反
力を受けるに十分な剛性強度を確保すると共に前部60
1,701の前端部の一部として剛性強化を図れるよう
に形成されている。ここで左右ばね受け手段18,19
の構造を更に説明する。左右枠状ブラケット182,1
92は前部601,701の上面と上下方向高さ位置が
同じで、かつ、外側端は第1アウトリガ12に接合され
ている。また、ばね受け部材181,191は枠状ブラ
ケット182,192より上下方向高さが低い位置に配
設され、枠状ブラケット182,192の下部と接合さ
れている。ここには後述のステップ板Z(図8参照)が
配備される。 【0016】即ち、図1に示すように、左ばね受け手段
18、後述の後方の左ばね受け手段24及び前部601
の上部はタイヤハウスH1で覆われ、その上面に一対の
シートC(図3参照)が配備される。同じく、右ばね受
け手段19、後述の後方の左ばね受け手段25及び前部
701の上部はタイヤハウスH2で覆われ、その上面に
図3に示すと同様の一対のシートCが配備される。この
ようなタイヤハウスH1、H2には、各ばね受け手段1
8,19,24,25との対向部にステップ板Zが配備
される。このステップ板Zは、図3に示すように、タイ
ヤハウスH1(H2の場合も同様)の一部を成し、同部
は他の部分に対し、凹状に形成され、しかも、フロア面
Fと着座時の側部フロアF1とのほぼ中間の高さを備え
る。このため、各ばね受け手段18,19,24,25
の上面側に形成されたステップ板Zは、各タイヤハウス
H1,H2上のシートCに乗客が着座する際にステップ
として容易に利用できる。 【0017】図1に示すように、左右枠状ブラケット1
82,192の外側端と第1アウトリガ12とが接合さ
れる部位にはショックアブソーバ20の支持部材21が
それぞれ装着される。なお、この支持部材21は後方に
向け断面コ字状を成した縦長ブラケットとして形成さ
れ、その上端の蓋状片にショックアブソーバ20の上端
をボルト止めしている。これは、エアスプリングの近傍
でかつ、車幅方向外側部に配置することにより、車体の
捩じれ及び上下振動等に対しショックアブソーバの作用
効果を十分に発揮させるものである。 【0018】後車輪2の後方側で左右の折曲部603,
703上には車幅方向Yに延出する第2アウトリガ13
が交差状に結合される。第2アウトリガ13は角柱状の
フレームとフレーム間に配備される鋼板とによって隔壁
状に組立てられ、その左右側部には折曲部603,70
3が接合され(図1参照)、中央右側域にはフレーム上
面と略同一高さに中央突枠22が配備され、中央左域に
はフロア支持枠29が配備される。このフロア支持枠2
9は中央突枠22の車両中央側端部から下方向に延びた
支持部材221を介して、水平かつ車幅方向Yに配備さ
れ、その端部は折曲部603に接合されている。このフ
ロア支持枠29の上面部が床面Fとなる。 【0019】ここでフロア支持枠29は一対の角パイプ
を上下に所定間隔を介して並設した構成を採っている。
フロア支持枠29及び左の折曲部603の上面にはフロ
ア面Fを形成する上ガセット30が接合され、下面にも
図示しない下ガセットが接合される。ここで、上ガセッ
ト30及び図示しない下ガセットはその左右端が後述の
通路壁部材28や第2アウトリガ13の左側の下部にも
接合され、これによりフロア面F下部の剛性強化を図っ
ている。第2アウトリガ13と左右の前部601,70
1と左右の折曲部603,703との結合位置近傍に
は、エアサスペンション8の後部のばね受け手段24,
25が一体的に接合される。 【0020】左折曲部603は左の前部601に対して
前縦柱26を介し上下に段差を保ち接続されている。こ
こでは、特に、左折曲部603(乗降口J側のフレー
ム)についてはフロア面Fを下方に下げるためキックダ
ウンさせた。即ち、図7に示すように、左の前部601
はその後端部を前縦柱26として形成され、この前縦柱
26の下部に左折曲部603の前端を接合し、前縦柱2
6の上部には平面視で逆方向に屈曲する逆折曲部60
1’を接合する。 【0021】逆折曲部601’の後端はさらに側方折曲
部601”として車幅方向Y外側に屈曲形成される。こ
こで、逆折曲部601’及び側方折曲部601”はそれ
ぞれが下部に連続して外縦壁部材h(図6参照)を一体
接合しており、これら逆折曲部601’、側方折曲部6
01”、外縦壁部材hが第2アウトリガ13の左外側壁
の一部を成すように構成されている。なお、外縦壁部材
hの下部には第2アウトリガ13の一部を成す角パイプ
31(図1)が接合され、上下に所定間隔を介して並設
した構造で、上側角パイプ31の車体中央側の部位は上
ガセット30及び左折曲部603に接合され、また、下
側角パイプ31はその車体中央側の部位は図示しない下
側ガセット及び左折曲部603に接合されている。これ
によってもフロア面Fの剛性を強化している。 【0022】前縦柱26の下部に接合された左折曲部6
03の前端は左の後部602の前端を成す後縦柱27に
接合される。後縦柱27の前端下部で左の折曲部603
の上側部位には内通路壁部材28が接合されている。折
曲部603の上面に床面となる上ガセット30が接合さ
れている。この内通路壁部材28の前端は中央突枠22
の上下方向に延びた支持部材221に接合される。 【0023】このように、ここでは前縦柱26、逆折曲
部601’、側方折曲部601”、外縦壁部材hが乗客
用通路Eの外側壁を形成し、後縦柱27と内通路壁部材
28が乗客用通路Eの内側壁を形成し、上ガセット30
がフロア面Fを形成するという構成を採ることにより、
バス1の後部乗降口Jに続く乗客用通路Eを確保してい
る。ここで、左右のばね受け手段24,25は、車幅方
向Y外側に突設される板金製のばね受け部材241,2
51と、各ばね受け部材の外側周縁に接合される枠状ブ
ラケット242,252とで構成される。 【0024】ばね受け部材241,251は前部60
1,701、左の逆折曲部601’,601”、あるい
は右の折曲部703、第2アウトリガ13の各外側壁に
接合され、そのばね受け部材241,251の自由端外
周部位には枠状ブラケット242,252が接合され
る。枠状ブラケット242,252の前端部は前部60
1側の縦フレーム26、或は前部701に接合され、そ
れぞれの上端面には補強用のガセットgが接合される。
枠状ブラケット242,252の後端部は第2アウトリ
ガ13の各左右外側壁に接合される。図1に示すよう
に、後方の左右ばね受け手段24,25は各ばね受け部
材241,251の下面にエアバネSの上端部を当接さ
せると共に図示しない4ヵ所のボルト穴を用いエアバネ
Sをボルト止めしている。なお、符号dは各ばね受け部
材241,251の剛性を強化する補強枠を示す。 【0025】左右ばね受け手段24,25の各枠状ブラ
ケット242,252は比較的大きな縦幅(車両上下方
向)を備え、これにより、エアバネSから伝達される縦
向きの路面反力を受けるに十分な剛性強度を確保すると
共に前部601,701及び折曲部603,703の各
一部として剛性強化を図れるように構成されている。左
ばね受け手段24はその後側上端部f3が第2アウトリ
ガ13の一部の逆折曲部601’により、内側上端部f
4が第2アウトリガ13の一部の側方折曲部601”に
よりそれぞれ形成され、これは左枠状ブラケット242
よりその高さ位置が低く、ほぼばね受け部材241に近
い高さ位置を保つ。これらの上面にはタイヤハウスH1
(図1参照)の一部を成す前述のステップ板Zが一体接
合され、これはタイヤハウスH1(図1参照)上のシー
トCに着座する乗客がステップとして利用できる。 【0026】右ばね受け手段25はその後側上端部f3
が第2アウトリガ13の一部により、内側上端部f4が
折曲部703によりそれぞれ形成され、これらは右枠状
ブラケット252と同様の高さを保持し、これらの上面
には後部ステップ板Z1が一体接合される。後部ステッ
プ板Z1(図8参照)はタイヤハウスH2(図1参照)
上のシートC及び図示しない後席側に着座する乗客がス
テップとして利用できる。図1に示すように、左右枠状
ブラケット242,252の外側端と第2アウトリガ1
3とが接合される部位にはショックアブソーバ20の支
持部材32がそれぞれ装着される。なお、この支持部材
32は前方に向け断面コ字状を成した縦長ブラケットと
して形成され、その上端の蓋状片にショックアブソーバ
20の上端をボルト止めしている。 【0027】図5に示すように、エアサスペンション8
は後車輪2を枢支するリアアクスル40、リアアクスル
40の左右に一体結合され前後方向に長い一対のサスペ
ンションアーム41、左右の各サスペンションアーム4
1の前後端に形成されるバネ受け411に一体的に下端
部が結合されたエアバネS、各バネ受け411の車幅方
向Yの外側端に下端がピン結合されるショックアブソー
バ20、全体がV字形に形成されると共にリアアクスル
40の中央前壁に球面継手42を介して連結される下側
ラジアスロッド43、リアアクスル40の左右端に配置
される減速機44、左右の各減速機44の上端側に図示
しない水平ピンを介し連結されて前方に延出する上側ラ
ジアスロッド45とで構成される。 【0028】ここで、図4において、各エアバネSの上
端部は前後、左右の各ばね受け手段18,19,24,
25夫々のバネ受部材181,191,241,251
の下側面にボルト結合される。左右の上側ラジアスロッ
ド45の各先端は横向きピン及びジョイント46を介し
第1アウトリガ12の上結合部にボルト止めされ、下側
ラジアスロッド43の左右先端部は図示しない横向きピ
ン及びジョイント47を介し第1アウトリガ12の下結
合部にボルト止めされる。これら上下のラジアスロッド
により、リアアクスル40及び後車輪2は上下動可能に
車体に結合され、しかも、左右のサスペンションアーム
41及び各エアバネSにより上下振動を緩衝し、各ショ
ックアブソーバ20により上下振動を吸収するように構
成されている。 【0029】なお、図8には図1の超低床バス用フレー
ム構造を備えた路線バスのフロアのみを示した。特に、
図8には、前車輪側のエアサスペンションで用いる各エ
アバネSの上側部にもステップ板Zを形成した場合のフ
ロア構造を示した。上述のように、図1の超低床バス用
フレーム構造を備えた路線バス1は、タイヤハウスH
1、H2上で、各ばね受け手段18,19,24,25
の上側面にステップ板Zを配備する。この場合、ステッ
プ板Zは、タイヤハウスH1、H2上にフロア面Fと着
座時の側部フロアF1とのほぼ中間の高さにステップを
形成できる。 【0030】このため、各ばね受け手段18,19,2
4,25の上面側に形成されたステップ板Zは、各タイ
ヤハウスH1,H2上のシートCに乗客が着座する際に
ステップとして有効利用できる。特に、ここでは、ばね
受け手段18,19,24,25が前部601,70
1、折曲部の外壁面及び第1、第2アウトリガ12,1
3の外側壁に接合されると共に車幅方向Y外側に突設さ
れる。このため、各ばね受け手段18,19,24,2
5はその剛性を十分強化され、バス用フレーム構造の耐
久性を確保できる。 【0031】上述のところにおいて、図1のバス用フレ
ーム構造は前部601,701に対し後部602,70
2を車体中心線L(平面視における中心線)に対し並行
状態のまま車幅方向Y右側(図1で上側)に所定量δだ
け偏倚させ、エンジンルームRの側方の乗客用通路Eの
幅Mを広く確保するという構成を採っていたが、本発明
はこのような、オフセット車体構造を採るものに限るこ
となく、フレームメンバが直状に配列される通常のバス
用フレーム構造を成し、エアサスペンションを装備した
バス用フレーム構造に同様に適用でき、同様の作用、効
果を得られる。 【0032】更に、図1のバス用フレーム構造はフレー
ムレス構造を採っていたがこれに限定されるものではな
く、例えば、図9に示すように、はしご型のシャシフレ
ーム50にも本発明を適用できる。この場合、左右一対
のサイドレール52,52には、後車輪55,56との
対向部にエアサスペンション51が装備され、同エアサ
スペンションの各エアバネSの装着部にバネ受け53が
取り付けられる。ここで各バネ受け53はサイドレール
52の外側壁に外側に突出した状態に取り付けられる。
特に、後車輪56側の各バネ受け53に対応するバス室
内側の上面側にはタイヤハウスH1,H2の一部を成す
ステップ板Zが設けられている。 【0033】この場合も、バネ受け53と各タイヤハウ
スH1,H2の上面との間が有効利用され、タイヤハウ
スH1,H2上のシート(図示せず)に乗客が着座する
際にステップ板Zを踏み段(ステップ)として利用で
き、乗客のシートへの着座を容易化でき、乗客用の通路
幅を狭めるということも無い。 【0034】 【発明の効果】請求項1記載の発明では、フレームメン
バに一体結合され、車輪からの路面反力をエアサスペン
ションを介して受けるばね受け手段が、その上面側を乗
客用の踏み段としても兼用されるようにした。このた
め、ばね受け手段の上方のタイヤハウスとばね受け手段
の上面との間の空間を有効利用してステップを形成で
き、これにより乗客のシートへの着座を容易化でき、し
かも、このステップが車室内の乗客用通路等にはみ出し
て通路幅を狭めるということもなく、フロアの平面部分
の面積が狭くなり、居住性が低下することも防止でき
る。 【0035】特に、サイドレールの外壁面及びアウトリ
ガの外側壁にばね受け手段が接合されるので、ばね受け
手段の剛性を十分強化でき、しかも、サイドレールの外
側に乗客用の踏み段を配備できる。このため、バス用フ
レーム構造の耐久性を確保でき、バスの超低床化も容易
化される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態例としてのバス用フレーム
構造の平面図である。 【図2】図1のバス外観の側面図である。 【図3】図1のバス用フレーム構造を備えた路線バスの
タイヤハウス上のシートの概略側面図である。 【図4】図1のバス用フレーム構造を備えた路線バスの
エアサスペンションの平面図である。 【図5】図1のバス用フレーム構造を備えた路線バスの
エアサスペンションの斜視図である。 【図6】図1のバス用フレーム構造で用いる左サイドフ
レームの側面図である。 【図7】図1のバス用フレーム構造で用いる右サイドフ
レームの側面図である。 【図8】図1のバス用フレーム構造を備えたバスのフロ
アの切欠分解斜視図である。 【図9】本発明の他の実施形態例としてのバス用フレー
ム構造の概略図である。 【図10】従来のバス用フレーム構造に装着されるタイ
ヤハウス及びシートの概略側面図である。 【符号の説明】 1 路線バス 2 後車輪 3 後部フレームメンバ 4 前車輪 5 前部フレームメンバ 6 サイドレール 7 サイドレール 8 エアサスペンション 12 アウトリガ 13 アウトリガ 14 アウトリガ 18 ばね受け手段 19 ばね受け手段 23 クロスメンバ 24 ばね受け手段 25 ばね受け手段 35 クロスメンバ 36 クロスメンバ 181 ばね受け手段 191 ばね受け部材 241 ばね受け部材 251 ばね受け部材 182 枠状ブラケット 192 枠状ブラケット 242 枠状ブラケット 252 枠状ブラケット 601 前部 701 前部 E 乗客用通路 L 車体中心線 Y 車幅方向 Z ステップ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 和也 富山県婦負郡婦中町道場1番地・三菱自 動車バス製造株式会社内 (72)発明者 中西 正彦 富山県婦負郡婦中町道場1番地・三菱自 動車バス製造株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−58526(JP,A) 特開 平8−133120(JP,A) 実開 平5−42051(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 21/11 B62D 25/22 B62D 31/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】車幅方向に所定間隔を介し互いに並設され
    る一対のサイドレールと、同サイドレールを互いに一体
    結合するクロスメンバ及び上記サイドレールから車幅方
    向に延出するアウトリガとを有するフレームメンバを具
    備し、上記1対のサイドレール間にフロア面が配設され、また
    上記フレームメンバに車輪からの路面反力を受けるエア
    サスペンションのばね受け手段が上記車輪の前後位置に
    配設され、一体結合してなるバス用フレーム構造におい
    て、上記ばね受け手段が上記サイドレールの外壁面及び上記
    アウトリガの外側壁に接合されると共に車幅方向外側に
    突設され、 また、上記ばね受け手段がその上部をシートが配設され
    るタイヤハウスで覆われ、上記タイヤハウスには、乗員
    の着座部の側部フロアが形成されると共に、上記ばね受
    け手段との対向部に同タイヤハウスの一部を成すステッ
    プ板が配備され,上記ステップ板は上記フロア面と上記
    側部フロアとの間の高さで 乗客用の踏み段として形成し
    たことを特徴とするバス用フレーム構造。
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