JPH08310350A - ワイパモータ - Google Patents

ワイパモータ

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JPH08310350A
JPH08310350A JP7122736A JP12273695A JPH08310350A JP H08310350 A JPH08310350 A JP H08310350A JP 7122736 A JP7122736 A JP 7122736A JP 12273695 A JP12273695 A JP 12273695A JP H08310350 A JPH08310350 A JP H08310350A
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plate
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Yoshinori Ishii
井 良 典 石
Masayuki Hayakawa
川 正 行 早
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Jidosha Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ワイパ揺動範囲の変更を容易に行えるととも
に継手部材の誤組付けを解消することができるワイパモ
ータを提供する。 【構成】 ワイパモータ1において、継手部材10は、
ワイパ揺動範囲切換手段によって、ウオームホイール7
の同芯上で、ワイパ軸13の回動範囲毎に回転半径が異
なる複数個所のワイパ揺動範囲設定用部のうちの1個所
に結合される。このワイパ揺動範囲切換手段は、ウオー
ムホイール7に対して相互回動可能にして係合されるた
め、ウオームホイール7に対し回動させてから係合させ
ることによって、継手部材10を結合させるためのワイ
パ揺動範囲設定用部8g,8h,8i,8j,8kのう
ちの1個所への変更を行う。それ故、ワイパ揺動範囲
は、ワイパ揺動範囲切換手段8,9によって複数個所の
うちの1個所に選ばれたワイパ揺動範囲設定用部8g,
8h,8i,8j,8kに継手部材10が結合されるこ
とによって定められ、複数個所のうち、選ばれた1個所
を除いた残りのワイパ揺動範囲設定用部8g,8h,8
i,8j,8kに継手部材10は結合されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通電することによっ
て払拭面を拭うのに利用されるワイパモータに関し、特
に、ワイパアームを直接取付けるワイパ軸を備えたワイ
パモータに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイパアームを直接取付けるワイパ軸を
備えたワイパモータとしては、通電することによってア
ーマチュアが回転し、このアーマチュアの回転力によっ
て、ケース側に回転可能に支持されているウオームホイ
ールが回転し、ウオームホイールに一端が連結されてい
るとともに、このウオームホイールから離れた位置に回
転可能に設けられたスイングアームに他端が連結された
継手部材によって、ウオームホイールの回転がスイング
アームに結合されたワイパ軸の往復回動に変換され、ワ
イパ軸が往復で回動することによって、このワイパ軸に
ケースの外側で結合したワイパアームを払拭面上で往復
揺動させ、ワイパアームに装着したワイパブレードによ
って、払拭面の一方の反転位置と他方の反転位置とのあ
いだを拭うようにしたものが知られている。ウオームホ
イールには、継手部材の結合用とする一対の孔が形成さ
れており、一対の孔は、ワイパの不使用時に、ワイパブ
レードをどちらの反転位置に停止させるかを決定するた
め、ウオームホイールの中心までの距離を同一とした2
個所に対称配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなワイパ
モータにおいて、ウインドシールドガラスの払拭面積の
大きさに応じて一方の反転位置と他方の反転位置とのあ
いだでの払拭範囲を変更するに際し、スイングアームの
長さを変更することはケースの大型化をともなうため現
実性に欠けることから、スイングアームの長さは変更せ
ずに、ウオームホイールの中心から継手部材結合用の孔
までの距離を変更することが一般的であり、この場合、
中心から継手部材結合用の孔までの距離をそれぞれ異な
るものとしたウオームホイールを別個に作成していたの
で、払拭範囲の異なるワイパモータを作成する際毎に、
ウオームホイール作成用の金型がそれぞれ必要となるた
め、作業が繁雑になって生産性の向上を図ることが難し
いという問題点があった。また、ウオームホイール上の
一対の孔はどちらにも継手部材を結合することができる
ようになっているため、所望の停止位置に対応した孔に
継手部材を的確に組み付けられるとは言い難く、誤組み
付けしているか否かの判定検査を必要とすることとなっ
て作業がさらに繁雑なものとなりうるという問題点があ
った。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるワイパモータは、ワイ
パ揺動範囲の変更を容易に行えるとともに継手部材の誤
組付けを解消することができるワイパモータを提供する
ことを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるワイパモータは、電源の接続により回転するアーマ
チュアと、アーマチュアに有するアーマチュア軸に結合
して回転するウオームホイールと、ウオームホイールか
ら離れた位置でワイパアームに結合されるワイパ軸と、
ウオームホイールの回転運動をワイパ軸の予め定められ
た範囲での往復回動に変換して伝達する継手部材と、ウ
オームホイールの同芯上においてワイパ軸の回動範囲毎
に異なる回転半径を有し、かつ、それぞれの間隔が等間
隔に形成された複数個所のワイパ揺動範囲設定用部をも
ち、ワイパ揺動範囲設定用部のうちの1つに継手部材を
結合させるワイパ揺動範囲切換手段を備えている構成と
したことを特徴としている。
【0007】この発明の請求項2に係わるワイパモータ
では、ワイパ揺動範囲切換手段は、ワイパ軸の回動範囲
毎に回転半径が異なるワイパ揺動範囲設定用部を複数個
所に形成していて、ウオームホイールに対して予め定め
られた角度回動されて係合される第1のプレートと、ウ
オームホイールに一体的に形成され、且つ第1のプレー
トに形成されたワイパ揺動範囲設定用部のうちの1個所
に、継手部材を結合可能とするワイパ揺動範囲切換部と
を備えている構成としたことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項3に係わるワイパモータ
では、ウオームホイールとケースとのあいだには、複数
個のコンタクトプレートおよびコンタクトプレートに接
続可能に配置された複数個のコンタクタを有するワイパ
定位置停止スイッチが備えられている構成としたことを
特徴としている。
【0009】この発明の請求項4に係わるワイパモータ
では、ワイパ揺動範囲切換手段は、ワイパ軸の回動範囲
毎に回転半径が異なるワイパ揺動範囲設定用部を複数個
所に形成していて、ウオームホイールに対して予め定め
られた角度回動されて係合される第1のプレートと、第
1のプレートとは独立してウオームホイールに係合さ
れ、且つ、第1のプレートのワイパ揺動範囲設定用部の
うちの1個所に、継手部材を結合可能とするワイパ揺動
範囲切換部を有する第2のプレートとを備えている構成
としたことを特徴としている。
【0010】この発明の請求項5に係わるワイパモータ
では、第2のプレートとケースとのあいだには、複数個
のコンタクトプレートおよび該コンタクトプレートに接
続可能に配置された複数個のコンタクタを有するワイパ
定位置停止スイッチが備えられている構成としたことを
特徴としている。
【0011】この発明の請求項6に係わるワイパモータ
では、ケースと、ケースの内側に取付けられたマグネッ
トと、マグネットの内側部に対向して配置され、電源の
接続により回転するアーマチュアと、アーマチュアに有
するアーマチュア軸に形成されたウオームと、円環状に
形成されたウオームホイール本体を備え、このウオーム
ホイール本体の外周縁上には、ウオームに噛合される歯
部を有するとともに、このウオームホイール本体の内周
縁上には、凹凸状または多角形状に形成されたプレート
係合部を有したウオームホイールと、ウオームホイール
のプレート係合部と予め定められた角度毎に係合される
第1の位置決め用係合部が形成された第1のプレート本
体を有し、この第1のプレート本体には、第1のプレー
ト本体の中心位置よりそれぞれ半径方向に異なる距離で
あり、かつ、それぞれの間隔が等角度に貫通形成された
複数個のワイパ揺動範囲設定用部を有した第1のプレー
トと、ウオームホイールのプレート係合部と係合される
第2の位置決め用係合部が形成された第2のプレート本
体を備え、この第2のプレート本体には、ワイパ揺動範
囲設定用部よりも1個少ない数で形成され、ワイパ揺動
範囲設定用部のうちの1個所を除くワイパ揺動範囲設定
用部に突出するワイパ揺動範囲切換用凸部を備えた第2
のプレートと、第1のプレートに形成されたワイパ揺動
範囲設定用部のうち上記第2のプレートのワイパ揺動範
囲切換用凸部が突出されていないワイパ揺動範囲設定用
部に回動可能に結合される継手部材とを備えた構成とし
たことを特徴としている。
【0012】この発明の請求項7に係わるワイパモータ
では、ウオームホイールは、第1のプレートと一体に形
成されている構成としたことを特徴としている。
【0013】この発明の請求項8に係わるワイパモータ
では、ウオームホイールは、第2のプレートと一体に形
成されている構成としたことを特徴としている。
【0014】この発明の請求項9に係わるワイパモータ
では、ケースと、ケースの内側に取付けられたマグネッ
トと、マグネットの内側に配置され、電源の接続により
回転するアーマチュアと、アーマチュアに有するアーマ
チュア軸に形成されたウオームと、ケースに回転可能に
支持され、円環状に形成されたウオームホイール本体の
外周縁に、アーマチュア軸のウオームに噛合される歯部
を有するとともに、このウオームホイール本体の内周縁
に、凹凸状または多角形状に形成されたプレート係合部
が備えられたウオームホイールと、ウオームホイールの
プレート係合部の形状に相似し且つプレート係合部に対
して予め定められた角度回動されて係合可能な第1のプ
レート本体を備え、この第1のプレート本体において、
ワイパ軸の回動範囲毎に回転半径の異なる位置に、上面
から下面に連通状にした複数個所のワイパ揺動範囲設定
用部を備えた第1のプレートと、第1のプレートとは独
立していてウオームホイールのプレート係合部の形状に
相似して且つプレート係合部に係合される第2のプレー
ト本体において、第1のプレートのワイパ揺動範囲設定
用部のうちの1個に継手部材を結合可能とするとともに
第1のプレートのワイパ揺動範囲設定用孔部よりも1個
少ない数で、ワイパ揺動範囲設定用部を略閉塞可能に形
成されたワイパ揺動範囲切換部を備えた第2のプレート
と、第2のプレートのワイパ揺動範囲切換部により定め
られた第1のプレートのワイパ揺動範囲設定用部に一方
側が回転可能に結合された継手部材と、継手部材の他方
側に回転可能に結合されたスイングアームを設けた中間
歯車と、中間歯車に結合された出力歯車と、ウオームホ
イールから離れて出力歯車に結合され、ケースの外側で
ワイパアームに結合されるワイパ軸を備えている構成と
したことを特徴としている。
【0015】この発明の請求項10に係わるワイパモー
タでは、第2のプレートのケースに対向した面には、接
地用コンタクトプレートおよび電磁制動用コンタクトプ
レートが取付けられ、ケースには、接地用コンタクトプ
レートと電磁制動用コンタクトプレートとに接続可能に
配置された第1のコンタクタおよび電磁制動用コンタク
トプレートに接続可能に配置された第2のコンタクタが
取付けられている構成としたことを特徴としている。
【0016】
【発明の作用】この発明に係わるワイパモータにおい
て、継手部材は、ワイパ揺動範囲切換手段によって、ウ
オームホイールの同芯上で、ワイパ軸の回動範囲毎に回
転半径が異なる複数個所のワイパ揺動範囲設定用部のう
ちの1個所に結合される。このワイパ揺動範囲切換手段
は、ウオームホイールに対して相互回動可能にして係合
されるため、ウオームホイールに対し回動させてから係
合させることによって、継手部材を結合させるためのワ
イパ揺動範囲設定用部のうちの1個所への変更を行う。
それ故、ワイパ揺動範囲は、ワイパ揺動範囲切換手段に
よって複数個所のうちの1個所に選ばれたワイパ揺動範
囲設定用部に継手部材が結合されることによって定めら
れ、複数個所のうち、選ばれた1個所を除いた残りのワ
イパ揺動範囲設定用部に継手部材は結合されない。
【0017】
【実施例】図1ないし図8にはこの発明に係わるワイパ
モータの第1実施例が示されている。
【0018】図示するワイパモータ1は、主として、ケ
ース2、マグネット3,4、アーマチュア5、ウオーム
6、ウオームホイール7、ワイパ揺動範囲切換手段とな
る第1のプレート8、ワイパ揺動範囲切換手段となる第
2のプレート9、継手部材10、中間歯車11、出力歯
車12、ワイパ軸13、ワイパ定位置停止スイッチ20
から構成されている。
【0019】ケース2は、図1に示されるように、アー
マチュア5を収容するためのモータケース2aと、ウオ
ームホイール7と継手部材10と中間歯車11と出力歯
車12とをそれぞれ収容するためのギヤケース2bとが
備えられている。
【0020】モータケース2aの開口端部はギヤケース
2bにビス14によって固着され、ギヤケース2bは開
口部が図2に示されるケースカバー2cによって覆われ
ている。モータケース2aの内側には対向する側にN
極、S極が着磁された半円筒形のマグネット3、4が対
向位置に取付けられている。
【0021】モータケース2aに収容されたアーマチュ
ア5は、予め定められたスロット数のコイル巻回部5a
1を有するアーマチュアコア5aがアーマチュア軸5b
に固定されており、このアーマチュア軸5bにはアーマ
チュアコア5aの近くにコンミュテータ5cが設けられ
ている。
【0022】コンミュテータ5cの外周側には上記スロ
ット数に対応して絶縁された複数個のコンミュテータ片
5c1が設けられているため、各コンミュテータ片5c
1に電気的に接続されたうえでアーマチュアコア5aの
コイル巻回部5a1に巻かれたアーマチュアコイル5d
が設けられている。コンミュテータ5cの各コンミュテ
ータ片5c1には上流側のブラシ5e、下流側のブラシ
5fが電気的に接続可能に配置され、各ブラシ5e、5
fは図示しない外部のワイパ駆動回路に電気的に接続さ
れているため、ワイパ駆動回路からブラシ5e、5fに
通電されると、アーマチュアコイル5dが各スロット毎
に順次励磁されて磁力を発生し、アーマチュアコイル5
dが発生した磁力と、マグネット3,4が発生している
磁力とによりアーマチュア5が回転する。
【0023】アーマチュア5のアーマチュア軸5bは、
モータケース2aの開口端部とは反対側に取付けられた
一方の軸受15およびギヤケース2bに取付けられた他
方の軸受16によって回転可能に支持されている。ま
た、アーマチュア5のアーマチュア軸5bはギヤケース
2b内に延出されていてウオーム6が形成されており、
このウオーム6にウオームホイール7が噛合っている。
【0024】ウオームホイール7は、樹脂成形されてお
り、図3に示されるように、円環状をなすウオームホイ
ール本体7aの外周縁に、はすばの歯部7a1が形成さ
れている。また、ウオームホイール本体7aの内周縁に
は、等間隔で凹部を有する開口状のプレート係合部7b
が形成されている。このプレート係合部7bには、後述
する第1、第2のプレート8、9が係合される。
【0025】ウオームホイール7に係合される第1のプ
レート8は、図3に示されるように、略円盤形の第1の
プレート本体8aの外周縁にウオームホイール7のプレ
ート係合部7bの形状に相似して等間隔で5個所に第1
の位置決め用係合部となる位置決め凹部8bを有するウ
オームホイール係合部8cが形成されているため、ウオ
ームホイール7に対し、相似した隣り合う形状に合致す
るまで円周を5等分した72度毎に回動されてウオーム
ホイール7のプレート係合部7bに係合される。第1の
プレート本体8aの中央には枢止軸8dが設けられてお
り、この枢止軸8dはギヤケース2bに設けられた枢支
軸支持部2b1に回転可能に支持されている。
【0026】また、第1のプレート本体8aには、後述
するワイパ軸13の回動範囲毎に回転半径がそれぞれ異
なる位置に、上面から下面まで連通したワイパ揺動範囲
設定用部となる第1、第2、第3、第4、第5のワイパ
揺動範囲設定用孔8g、8h、8i、8j、8kがそれ
ぞれ形成されている。
【0027】第1のワイパ揺動範囲設定用孔8gは、図
4に示されるように、後述するワイパ軸13の回動範囲
を170度とするため、ウオームホイール7の中心から
第1の距離L1離れて設けられており、第2のワイパ揺
動範囲設定用孔8hは、図5に示されるように、後述す
るワイパ軸13の回動範囲を160度とするため、ウオ
ームホイール7の中心から第2の距離L2離れて設けら
れており、第3のワイパ揺動範囲設定用孔8iは、図6
に示されるように、後述するワイパ軸13の回動範囲を
150度とするため、ウオームホイール7の中心から第
3の距離L3離れて設けられており、第4のワイパ揺動
範囲設定用孔8jは、図7に示されるように、後述する
ワイパ軸13の回動範囲を140度とするため、ウオー
ムホイール7の中心から第4の距離L4離れて設けられ
ており、第5のワイパ揺動範囲設定用孔8kは、図8に
示されるように、後述するワイパ軸13の回動範囲を1
30度とするため、ウオームホイール7の中心から第5
の距離L5離れて設けられている。
【0028】第1、第2、第3、第4、第5のワイパ揺
動範囲設定用孔8g、8h、8i、8j、8kは、ウオ
ームホイール7の中心から第1の距離L1、第2の距離
L2、第3の距離L3、第4の距離L4、第5の距離L
5離れてそれぞれ配置されているため、第1の距離L
1、第2の距離L2、第3の距離L3、第4の距離L
4、第5の距離L5によってウオームホイール7側のレ
バー比がそれぞれ定められる。
【0029】第1のプレート8とともにウオームホイー
ル7に係合される第2のプレート9は、図3に示される
ように、第1のプレート8とは独立して成形されてお
り、略円盤形の第2のプレート本体9aの外周縁にウオ
ームホイール7のプレート係合部7bの形状に相似して
等間隔で5個所に第2の位置決め用係合部となる位置決
め凹部9bを有するウオームホイール係合部9cが形成
されている。この第2のプレート9は、ウオームホイー
ル7に対し、相似した隣り合う形状に合致するまで円周
を5等分した72度回動されてウオームホイール7のプ
レート係合部7bに係合される。第2のプレート9の中
央には、第1のプレート8の枢止軸8dの外径よりもわ
ずかに大きい内径の枢止軸挿通孔9dが設けられてい
る。
【0030】また、第2のプレート本体9aには、隣り
合う位置決め凹部9b同士のあいだで且つ枢止軸挿通孔
9dの中心から等ピッチの位置に、第1のプレート8の
第1、第2、第3、第4、第5のワイパ揺動範囲設定用
孔8g、8h、8i、8j、8kよりも1個少ない4個
所で、且つ、第1のプレート8の第1、第2、第3、第
4、第5のワイパ揺動範囲設定用孔8g、8h、8i、
8j、8kに挿入可能としたものとして上面から上方に
向けて軸状に突出したワイパ揺動範囲切換部となる第
1、第2、第3、第4のワイパ揺動範囲切換用凸部9
f、9g、9h、9iがそれぞれ形成されている。4個
所の第1、第2、第3、第4のワイパ揺動範囲切換用凸
部9f、9g、9h、9iの外径は第1のプレート8の
5個所の第1、第2、第3、第4、第5のワイパ揺動範
囲設定用孔8g、8h、8i、8j、8kの内径寸法よ
りも小さく、第1、第2、第3、第4のワイパ揺動範囲
切換用凸部9f、9g、9h、9iの高さは第1のプレ
ート8の5個所の第1、第2、第3、第4、第5のワイ
パ揺動範囲設定用孔8g、8h、8i、8j、8kの深
さ寸法に略等しい。
【0031】第2のプレート9はウオームホイール7の
プレート係合部7bに係合され、第2のプレート9が係
合されたウオームホイール7のプレート係合部7bの上
側に第1のプレート8も係合される。
【0032】このとき、図4に示されるように、ウオー
ムホイール7のプレート係合部7bに係合した第2のプ
レート9に対し、第1のワイパ揺動範囲設定用孔8gを
左端に配置した第1のプレート8の回動位置Aで係合さ
せると、第2、第3、第4、第5のワイパ揺動範囲設定
用孔8h、8i、8j、8kに第2のプレート9の第
1、第2、第3、第4のワイパ揺動範囲切換用凸部9
f、9g、9h、9iがそれぞれ挿入されることによっ
て、第1のプレート8は、第2、第3、第4、第5のワ
イパ揺動範囲設定用孔8h、8i、8j、8kが略閉塞
され、これに反して、第1のプレート8の第1のワイパ
揺動範囲設定用孔8gには第1、第2、第3、第4のワ
イパ揺動範囲切換用凸部9f、9g、9h、9iのいず
れも挿入されないので、ウオームホイール7上に、ウオ
ームホイール7の中心から第1の距離L1離れた単一の
孔状をなす第1のワイパ揺動範囲設定用孔8gのみが閉
塞されない。それ故、第2、第3、第4、第5のワイパ
揺動範囲設定用孔8h、8i、8j,8kには、後述す
る継手部材10を結合させることはできず、一方、第1
のワイパ揺動範囲設定用孔8gには、継手部材10を結
合させることができる。
【0033】また、図5に示されるように、ウオームホ
イール7のプレート係合部7bに係合した第2のプレー
ト9に対し、第2のワイパ揺動範囲設定用孔8hを左端
に配置した第1のプレート8の回動位置Bで係合させる
と、第3、第4、第5、第1のワイパ揺動範囲設定用孔
8i、8j、8k、8gに第2のプレート9の第1、第
2、第3、第4のワイパ揺動範囲切換用凸部9f、9
g、9h、9iがそれぞれ挿入されることによって、第
1のプレート8は、第3、第4、第5、第1のワイパ揺
動範囲設定用孔8i、8j、8k、8gが略閉塞され、
これに反して、第1のプレート8の第2のワイパ揺動範
囲設定用孔8hには第1、第2、第3、第4のワイパ揺
動範囲切換用凸部9f、9g、9h、9iのいずれも挿
入されないので、ウオームホイール7上に、後述する継
手部材10を結合させるため、ウオームホイール7の中
心から第2の距離L2離れた単一の孔状をなす第2のワ
イパ揺動範囲設定用孔8hのみが配置され、第3、第
4、第5、第1のワイパ揺動範囲設定用孔8i、8j、
8k、8gに継手部材10を結合させることはできな
い。
【0034】そして、図6に示されるように、ウオーム
ホイール7のプレート係合部7bに係合した第2のプレ
ート9に対し、第3のワイパ揺動範囲設定用孔8iを左
端に配置した第1のプレート8の回動位置Cで係合させ
ると、第4、第5、第1、第2のワイパ揺動範囲設定用
孔8j、8k、8g、8hに第2のプレート9の第1、
第2、第3、第4のワイパ揺動範囲切換用凸部9f、9
g、9h、9iがそれぞれ挿入されることによって、第
1のプレート8は、第4、第5、第1、第2のワイパ揺
動範囲設定用孔8j、8k、8g、8hが略閉塞され、
これに反して、第1のプレート8の第3のワイパ揺動範
囲設定用孔8iには第1、第2、第3、第4のワイパ揺
動範囲切換用凸部9f、9g、9h、9iのいずれも挿
入されないので、ウオームホイール7上に、後述する継
手部材10を結合させるため、ウオームホイール7の中
心から第3の距離L3離れた単一の孔状をなす第3のワ
イパ揺動範囲設定用孔8iのみが配置され、第4、第
5、第1、第2のワイパ揺動範囲設定用孔8j、8k、
8g、8hに継手部材10を結合させることはできな
い。
【0035】そしてまた、図7に示されるように、ウオ
ームホイール7のプレート係合部7bに係合した第2の
プレート9に対し、第4のワイパ揺動範囲設定用孔8j
を左端に配置した第1のプレート8の回動位置Dで係合
させると、第5、第1、第2、第3のワイパ揺動範囲設
定用孔8k、8g、8h、8iに第2のプレート9の第
1、第2、第3、第4のワイパ揺動範囲切換用凸部9
f、9g、9h、9iがそれぞれ挿入されることによっ
て、第1のプレート8は、第5、第1、第2、第3のワ
イパ揺動範囲設定用孔8k、8g、8h、8iが略閉塞
され、これに反して、第1のプレート8の第4のワイパ
揺動範囲設定用孔8jには第1、第2、第3、第4のワ
イパ揺動範囲切換用凸部9f、9g、9h、9iのいず
れも挿入されないので、ウオームホイール7上に、後述
する継手部材10を結合させるため、ウオームホイール
7の中心から第4の距離L4離れた単一の孔状をなす第
4のワイパ揺動範囲設定用孔8jのみが配置され、第
5、第1、第2、第3のワイパ揺動範囲設定用孔8k、
8g、8h、8iに継手部材10を結合させることはで
きない。
【0036】そしてさらに、図8に示されるように、ウ
オームホイール7のプレート係合部7bに係合した第2
のプレート9に対し、第5のワイパ揺動範囲設定用孔8
kを左端に配置した第1のプレート8の回動位置Eで係
合させると、第1、第2、第3、第4のワイパ揺動範囲
設定用孔8g、8h、8i、8jに第2のプレート9の
第1、第2、第3、第4のワイパ揺動範囲切換用凸部9
f、9g、9h、9iがそれぞれ挿入されることによっ
て、第1のプレート8は、第1、第2、第3、第4のワ
イパ揺動範囲設定用孔8g、8h、8i、8jが略閉塞
され、これに反して、第1のプレート8の第5のワイパ
揺動範囲設定用孔8kには第1、第2、第3、第4のワ
イパ揺動範囲切換用凸部9f、9g、9h、9iのいず
れも挿入されないので、ウオームホイール7上に、後述
する継手部材10を結合させるため、ウオームホイール
7の中心から第5の距離L5離れた単一の孔状をなす第
5のワイパ揺動範囲設定用孔8kのみが配置され、第
1、第2、第3、第4のワイパ揺動範囲設定用孔8g、
8h、8i、8jに継手部材10を結合させることはで
きない。
【0037】そして、第2のプレート9の下面とギヤケ
ース2bとの間に、ワイパ定位置停止スイッチ20が配
置されている。ワイパ定位置停止スイッチ20には、接
地用コンタクトプレート20a、電磁制動用コンタクト
プレート20b、第1のコンタクタ20c、第2のコン
タクタ20dが備えられている、接地用コンタクトプレ
ート20aは、一部が切除された円盤形の導通範囲を有
する金属製の板であり、切除された部分が非導通範囲に
なっている。この接地用コンタクトプレート20aは図
示しない導電板によってギヤケース2bに接地される。
【0038】電磁制動用コンタクトプレート20bは、
接地用コンタクトプレート20aの非導通範囲内に配置
されていて、接地用コンタクトプレート20aよりも第
2のプレート9の外周側に突出している。この電磁制動
用コンタクトプレート20bは、接地用コンタクトプレ
ート20aから絶縁されていて、接地用コンタクトプレ
ート20aの導通範囲とは絶縁された導通範囲を有する
金属製の板である。
【0039】第1のコンタクタ20c、第2のコンタク
タ20dは、図2に示されるように、ギヤケース2bの
外側に取付けられたコネクタ21から第2のプレート9
の下面に向けてそれぞれ延びており、第2のコンタクタ
20dは、接地用コンタクトプレート20aの外側に接
触しているため、第2のプレート9が回転することによ
って、接地用コンタクトプレート20aには接続され
ず、電磁制動用コンタクトプレート20bにのみ接続さ
れる。第2のコンタクタ20dはワイパスイッチを介し
て電源に接続される。コネクタ21は外部のワイパ駆動
回路に接続される。
【0040】第1のコンタクタ20cは、第2のプレー
ト9が回転することによって、接地用コンタクトプレー
ト20aに接続され、電磁制動用コンタクトプレート2
0bに接続される。第1のコンタクタ20cは下流側の
ブラシ5fに接続されている。
【0041】ワイパ定位置停止スイッチ20は、図4に
示されるように、第2のプレート9の第2のワイパ揺動
範囲切換用凸部9gおよび第3のワイパ揺動範囲切換用
凸部9hが枢止軸挿通孔9dの右側にある位置で、電磁
制動用コンタトプレート20bおよび接地用コンタクト
プレート20aの非導通範囲が第2のプレート9の上端
側にくるように第2のプレート9の下面に取付けられて
いる。
【0042】ワイパ定位置停止スイッチ20は、ウオー
ムホイール7が回転している際に、ワイパスイッチがオ
フ切換されたとき、接地用コンタクトプレート20aが
第1のコンタクタ20cに接続されている間は、第1の
コンタクタ20cを通じて下流側のブラシ5fに接地経
路を形成しつづけてアーマチュア5を回転させ続け、接
地用コンタクトプレート20aが第1のコンタクタ20
cから離れ、電磁制動用コンタクトプレート20bが第
1のコンタクタ20cおよび第2のコンタクタ20dに
接続されると同時に下流側のブラシ5eを通じてアーマ
チュア5にショート回路を形成してアーマチュア5に電
磁制動をかける機能をもつ。
【0043】一方、継手部材10には、図2に示される
ように、矩形板状の継手部材本体10aの一端側に軸状
をなすウオームホイール側結合部10bが形成されてい
るとともに、他端側に同じく軸状をなすスイングアーム
側結合部10cが形成されている。
【0044】継手部材10のスイングアーム側結合部1
0cは後述する中間歯車11に設けられたスイングアー
ム11aに結合され、継手部材10のウオームホイール
側結合部10bは、170度のワイパ揺動範囲が選ばれ
たときに、図4に示される第1のプレート8の第1のワ
イパ揺動範囲設定用孔8gに結合され、160度のワイ
パ揺動範囲が選ばれたときに、図5に示される第1のプ
レート8の第2のワイパ揺動範囲設定用孔8hに結合さ
れ、150度のワイパ揺動範囲が選ばれたときに、図6
に示される第1のプレート8の第3のワイパ揺動範囲設
定用孔8iに結合され、140度のワイパ揺動範囲が選
ばれたときに、図7に示される第1のプレート8の第4
のワイパ揺動範囲設定用孔8jに結合され、130度の
ワイパ揺動範囲が選ばれたときに、図8に示される第1
のプレート8の第5のワイパ揺動範囲設定用孔8kに結
合される。
【0045】このとき、ワイパ揺動範囲を170度から
160度へ変更する際は、継手部材10のウオームホイ
ール側結合部10bを第1のワイパ揺動範囲設定用孔8
gから抜き出すとともに、第1のプレート8をウオーム
ホイール7のプレート係合部7bから抜き出して図4中
の反時計方向に72度すなわち、第3のワイパ揺動範囲
設定用孔8iを第2のプレート9の第1のワイパ揺動範
囲切換用凸部9fに合わせてウオームホイール7のプレ
ート係合部7bに係合し、継手部材10のウオームホイ
ール側結合部10bを第2のワイパ揺動範囲設定用孔8
hに結合することによって極めて容易に行える。
【0046】また、ワイパ揺動範囲を160度から15
0度へ変更する際は、継手部材10のウオームホイール
側結合部10bを第2のワイパ揺動範囲設定用孔8hか
ら抜き出すとともに、第1のプレート8をウオームホイ
ール7のプレート係合部7bから抜き出して図5中の反
時計方向に72度すなわち、第4のワイパ揺動範囲設定
用孔8jを第2のプレート9の第1のワイパ揺動範囲切
換用凸部9fに合わせてウオームホイール7のプレート
係合部7bに係合し、継手部材10のウオームホイール
側結合部10bを第3のワイパ揺動範囲設定用孔8iに
結合することによって極めて容易に行える。
【0047】そして、ワイパ揺動範囲を150度から1
40度へ変更する際は、継手部材10のウオームホイー
ル側結合部10bを第3のワイパ揺動範囲設定用孔8i
から抜き出すとともに、第1のプレート8をウオームホ
イール7のプレート係合部7bから抜き出して図6中の
反時計方向に72度すなわち、第5のワイパ揺動範囲設
定用孔8kを第2のプレート9の第1のワイパ揺動範囲
切換用凸部9fに合わせてウオームホイール7のプレー
ト係合部7bに係合し、継手部材10のウオームホイー
ル側結合部10bを第4のワイパ揺動範囲設定用孔8j
に結合することによって極めて容易に行える。
【0048】そしてまた、ワイパ揺動範囲を140度か
ら130度へ変更する際は、継手部材10のウオームホ
イール側結合部10bを第4のワイパ揺動範囲設定用孔
8jから抜き出すとともに、第1のプレート8をウオー
ムホイール7のプレート係合部7bから抜き出して図7
中の反時計方向に72度すなわち、第1のワイパ揺動範
囲設定用孔8gを第2のプレート9の第1のワイパ揺動
範囲切換用凸部9fに合わせてウオームホイール7のプ
レート係合部7bに係合し、継手部材10のウオームホ
イール側結合部10bを第5のワイパ揺動範囲設定用孔
8kに結合することによって極めて容易に行える。
【0049】そしてさらに、ワイパ揺動範囲を130度
から170度へ変更する際は、継手部材10のウオーム
ホイール側結合部10bを第5のワイパ揺動範囲設定用
孔8kから抜き出すとともに、第1のプレート8をウオ
ームホイール7のプレート係合部7bから抜き出して図
8中の反時計方向に72度すなわち、第2のワイパ揺動
範囲設定用孔8hを第2のプレート9の第1のワイパ揺
動範囲切換用凸部9fに合わせてウオームホイール7の
プレート係合部7bに係合し、継手部材10のウオーム
ホイール側結合部10bを第1のワイパ揺動範囲設定用
孔8gに結合することによって極めて容易に行える。
【0050】継手部材10のスイングアーム側結合部1
0cが結合された中間歯車11は、図2に示されるよう
に、ギヤケース2b上において枢支軸支持部2b1から
離れた中間歯車支持部2b2に回転可能に支持されてお
り、スイングアーム11aは歯部11b上に突出状に形
成されていて、このスイングアーム11aに継手部材1
0のスイングアーム側結合部10cを結合させるための
継手部材結合部11a1が後述する出力歯車12の中心
から第6の距離L6離れた位置に形成されている。
【0051】中間歯車11は出力歯車12に噛合ってい
る。出力歯車12は、中央にワイパ軸13が固定されて
おり、このワイパ軸13はギヤケース2b上において中
間歯車支持部2b2から離れた位置で筒状をなすワイパ
軸受部2b3によって回転可能に支持されているため、
ワイパ軸13とともにギヤケース2b上で回転する。ワ
イパ軸13には、ギヤケース2bの外側で図1に示され
るワイパアーム22が取付けられる。このワイパアーム
22の先端側には図示しないワイパブレードが装着され
る。
【0052】このような構造をなすワイパモータ1は、
ウオームホイール7のプレート係合部7bに第2のプレ
ート9のウオームホイール係合部9cを係合させてある
状態で、170度、160度、150度、140度、1
30度のいずれかから選ばれたワイパ揺動範囲に応じ
て、第1のプレート8をウオームホイール7に対してそ
れぞれ回動させたうえでウオームホイール7のプレート
係合部7bに係合させ、第1、第2、第3、第4、第5
のワイパ揺動範囲設定用孔8g、8h、8i、8j、8
kのうち、第2のプレート9の第1、第2、第3、第4
のワイパ揺動範囲切換用凸部9f、9g、9h、9iが
挿入されていない1個に継手部材10が結合される。こ
のとき、ウオームホイール7に対する第2のプレート9
の位置はいずれの位置でもよい。
【0053】そして、ワイパモータ1は、ドア内に配置
されてギヤケース2bがドアインナーパネルに固定さ
れ、上流側のブラシ5eがワイパスイッチを介して電源
に接続され、車体パネルの外側に延出したワイパ軸13
にワイパアーム22が取付けられて車体に組付けられ
る。
【0054】ワイパスイッチがオン切換されると、上流
側のブラシ5eから下流側のブラシ5fに電流が流れる
ため、アーマチュア5は回転し、アーマチュア軸5bの
ウオーム6に噛合うウオームホイール7が回転する。ウ
オームホイール7が回転することによって第1のプレー
ト8および第2のプレート9も一体的に回転するため、
継手部材10を介して中間歯車11および出力歯車12
に動力が減速されて伝達され、ワイパ軸13を往復回動
させ、ワイパアーム22を払拭面上で往復揺動させるこ
とによってワイパブレードで払拭面を拭う。このとき、
第1のプレート8の第1のワイパ揺動範囲設定用孔8g
にウオームホイール結合側結合部10aが結合されてい
ると、継手部材10は、ウオームホイール7の中心から
第1の距離L1離れて配置され、スイングアーム11は
出力歯車12の中心から第6の距離L6離れた継手部材
結合部11a1に結合されているため、第1の距離L1
と第6の距離L6とによってなるレバー比を有する四節
連鎖機構を形成するので、ワイパアーム22を170度
の範囲で往復回動させてワイパ動作を行うものとなる。
【0055】図9には、この発明に係わるワイパモータ
の第2実施例が示されている。
【0056】この場合のワイパモータ1は、第1実施例
においてのウオームホイール7と第2のプレート9とを
一体的に成形したものであり、他の部位は第1実施例と
同様に構成されている。
【0057】この場合のウオームホイール7には、底壁
7eにワイパ揺動範囲切換部となる第1、第2、第3、
第4のワイパ揺動範囲切換用凸部9f、9g、9h、9
iが形成されており、この底壁7dの上側にプレート係
合部7bが形成されている。
【0058】そして、この場合のワイパモータ1では、
第1の実施例においての第2のプレート9がウオームホ
イール7に一体的に成形されているため、第2のプレー
ト9をウオームホイール7と独立して成形する必要がな
く、第1のプレート8のみをウオームホイール7の所定
位置に係合するだけでワイパ揺動範囲を変更を行うもの
となる。
【0059】図10には、この発明に係わるワイパモー
タの第3実施例が示されている。
【0060】この場合のワイパモータ1は、第1実施例
においてのウオームホイール7と第1のプレート8とを
一体的に成形したものであり、他の部位は第1実施例と
同様に構成されている。
【0061】この場合のウオームホイール7には、底壁
7eにワイパ揺動範囲設定用部となるワイパ揺動範囲設
定用孔8g、8h、8i、8j、8kが形成されてお
り、底壁7eの上側にプレート係合部7bが形成されて
いる。
【0062】そして、この場合のワイパモータ1におい
ては、第1の実施例においての第1のプレート8がウオ
ームホイール7に一体成形されているため、第1のプレ
ートをウオームホイール7と独立して成形する必要がな
く、第2のプレート9のみをウオームホイール7の所定
位置に係合するだけでワイパ揺動範囲の変更を行うもの
となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わるワイパモータによれば、継手部材は、ワ
イパ揺動範囲切換手段によって、ウオームホイールの同
芯上で、ワイパ軸の回動範囲毎に回転半径が異なる複数
個所のワイパ揺動範囲設定用部のうちの1個所に結合さ
れる。このワイパ揺動範囲切換手段は、ウオームホイー
ルに対して相互回動可能にして係合されるため、ウオー
ムホイールに対し回動させてから係合させることによっ
て、継手部材を結合させるためのワイパ揺動範囲設定用
部のうちの1個所への変更を行うので、ワイパ揺動範囲
は、ワイパ揺動範囲切換手段によって複数個所のうちの
1個所に選ばれたワイパ揺動範囲設定用部に継手部材が
結合されることによって定められ、複数個所のうち、選
ばれた1個所を除いた残りのワイパ揺動範囲設定用部に
継手部材は結合されず、それによって、ワイパ揺動範囲
の変更を容易に行えるとともに継手部材の誤組付けを解
消することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるワイパモータの第1実施例の
一部破断正面図である。
【図2】図1に示したワイパモータにおいての(F−
F)線断面図である。
【図3】図1に示したワイパモータにおいてのウオーム
ホイールまわりの各部品の組付け関係を説明する外観斜
視図である。
【図4】図1に示したワイパモータにおいてのウオーム
ホイールと第1のプレートと第2のプレートとの組付け
関係を説明する正面図である。
【図5】図1に示したワイパモータにおいてのウオーム
ホイールと第1のプレートと第2のプレートとの組付け
関係を説明する正面図である。
【図6】図1に示したワイパモータにおいてのウオーム
ホイールと第1のプレートと第2のプレートとの組付け
関係を説明する正面図である。
【図7】図1に示したワイパモータにおいてのウオーム
ホイールと第1のプレートと第2のプレートとの組付け
関係を説明する正面図である。
【図8】図1に示したワイパモータにおいてのウオーム
ホイールと第1のプレートと第2のプレートとの組付け
関係を説明する正面図である。
【図9】この発明に係わるワイパモータの第2実施例の
ウオームホイールまわりの各部品の組付け関係を説明す
る外観斜視図である。
【図10】この発明に係わるワイパモータの第3実施例
のウオームホイールまわりの各部品の組付け関係を説明
する外観斜視図である。
【符号の説明】
1 ワイパモータ 2 ケース 3 マグネット 4 マグネット 5 アーマチュア 5b アーマチュア軸 6 ウオーム 7 ウオームホイール 7a ウオームホイール本体 7a1 歯部 7b プレート係合部 8 (ワイパ揺動範囲切換手段)第1のプレート 8a 第1のプレート本体 8g (ワイパ揺動範囲設定用部)第1のワイパ揺動範
囲設定用孔 8h (ワイパ揺動範囲設定用部)第2のワイパ揺動範
囲設定用孔 8i (ワイパ揺動範囲設定用部)第3のワイパ揺動範
囲設定用孔 8j (ワイパ揺動範囲設定用部)第4のワイパ揺動範
囲設定用孔 8k (ワイパ揺動範囲設定用部)第5のワイパ揺動範
囲設定用孔 9 (ワイパ揺動範囲切換手段)第2のプレート 9a 第2のプレート本体 9f (ワイパ揺動範囲切換部)ワイパ揺動範囲切換用
凸部 9g (ワイパ揺動範囲切換部)ワイパ揺動範囲切換用
凸部 9h (ワイパ揺動範囲切換部)ワイパ揺動範囲切換用
凸部 9i (ワイパ揺動範囲切換部)ワイパ揺動範囲切換用
凸部 10 継手部材 11 中間歯車 11a スイングアーム 12 出力歯車 13 ワイパ軸 20 ワイパ定位置停止スイッチ 20a (コンタクトプレート)接地用コンタクトプレ
ート 20b (コンタクトプレート)電磁制動用コンタクト
プレート 20c (コンタクタ)第1のコンタクタ 20d (コンタクタ)第2のコンタクタ 22 ワイパアーム

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源の接続により回転するアーマチュア
    と、 上記アーマチュアに有するアーマチュア軸に結合して回
    転するウオームホイールと、 上記ウオームホイールから離れた位置でワイパアームに
    結合されるワイパ軸と、 上記ウオームホイールの回転運動を上記ワイパ軸の予め
    定められた範囲での往復回動に変換して伝達する継手部
    材と、 上記ウオームホイールの同芯上において上記ワイパ軸の
    回動範囲毎に異なる回転半径を有し、かつ、それぞれの
    間隔が等角度に形成された複数個所のワイパ揺動範囲設
    定用部をもち、該ワイパ揺動範囲設定用部のうちの1つ
    に継手部材を結合させるワイパ揺動範囲切換手段を備え
    ていることを特徴とするワイパモータ。
  2. 【請求項2】 ワイパ揺動範囲切換手段は、ワイパ軸の
    回動範囲毎に回転半径が異なるワイパ揺動範囲設定用部
    を複数個所に形成していて、ウオームホイールに対して
    予め定められた角度回動されて係合される第1のプレー
    トと、ウオームホイールに一体的に形成され、且つ該第
    1のプレートに形成されたワイパ揺動範囲設定用部のう
    ちの1個所に、継手部材を結合可能とするワイパ揺動範
    囲切換部とを備えている請求項1に記載のワイパモー
    タ。
  3. 【請求項3】 ウオームホイールとケースとのあいだに
    は、複数個のコンタクトプレートおよび該コンタクトプ
    レートに接続可能に配置された複数個のコンタクタを有
    するワイパ定位置停止スイッチが備えられている請求項
    2に記載のワイパモータ。
  4. 【請求項4】 ワイパ揺動範囲切換手段は、ワイパ軸の
    回動範囲毎に回転半径が異なるワイパ揺動範囲設定用部
    を複数個所に形成していて、ウオームホイールに対して
    予め定められた角度回動されて係合される第1のプレー
    トと、第1のプレートとは独立してウオームホイールに
    係合され、且つ、第1のプレートのワイパ揺動範囲設定
    用部のうちの1個所に、継手部材を結合可能とするワイ
    パ揺動範囲切換部を有する第2のプレートとを備えてい
    る請求項1に記載のワイパモータ。
  5. 【請求項5】 第2のプレートとケースとのあいだに
    は、複数個のコンタクトプレートおよび該コンタクトプ
    レートに接続可能に配置された複数個のコンタクタを有
    するワイパ定位置停止スイッチが備えられている請求項
    4に記載のワイパモータ。
  6. 【請求項6】 ケースと、 上記ケースの内側に取付けられたマグネットと、 上記マグネットの内側部に対向して配置され、電源の接
    続により回転するアーマチュアと、 上記アーマチュアに有するアーマチュア軸に形成された
    ウオームと、 円環状に形成されたウオームホイール本体を備え、この
    ウオームホイール本体の外周縁上には、ウオームに噛合
    される歯部を有するとともに、このウオームホイール本
    体の内周縁上には、凹凸状または多角形状に形成された
    プレート係合部を有したウオームホイールと、 上記ウオームホイールのプレート係合部と予め定められ
    た角度毎に係合される第1の位置決め用係合部が形成さ
    れた第1のプレート本体を有し、この第1のプレート本
    体には、第1のプレート本体の中心位置よりそれぞれ半
    径方向に異なる距離であり、かつ、それぞれの間隔が等
    角度に貫通形成された複数個のワイパ揺動範囲設定用部
    を有した第1のプレートと、 上記ウオームホイールのプレート係合部と係合される第
    2の位置決め用係合部が形成された第2のプレート本体
    を備え、この第2のプレート本体には、ワイパ揺動範囲
    設定用部よりも1個少ない数で形成され、該ワイパ揺動
    範囲設定用部のうちの1個所を除くワイパ揺動範囲設定
    用部に突出するワイパ揺動範囲切換用凸部を備えた第2
    のプレートと、 上記第1のプレートに形成されたワイパ揺動範囲設定用
    部のうち上記第2のプレートのワイパ揺動範囲切換用凸
    部が突出されていないワイパ揺動範囲設定用部に回動可
    能に結合される継手部材とを備えたことを特徴とするワ
    イパモータ。
  7. 【請求項7】 ウオームホイールは、第1のプレートと
    一体に形成されている請求項6に記載のワイパモータ。
  8. 【請求項8】 ウオームホイールは、第2のプレートと
    一体に形成されている請求項6に記載のワイパモータ。
  9. 【請求項9】 ケースと、 上記ケースの内側に取付けられたマグネットと、 上記マグネットの内側に配置され、電源の接続により回
    転するアーマチュアと、 上記アーマチュアに有するアーマチュア軸に形成された
    ウオームと、 上記ケースに回転可能に支持され、円環状に形成された
    ウオームホイール本体の外周縁に、アーマチュア軸のウ
    オームに噛合される歯部を有するとともに、このウオー
    ムホイール本体の内周縁に、凹凸状または多角形状に形
    成されたプレート係合部が備えられたウオームホイール
    と、 上記ウオームホイールのプレート係合部の形状に相似し
    且つプレート係合部に対して予め定められた角度回動さ
    れて係合可能な第1のプレート本体を備え、この第1の
    プレート本体において、ワイパ軸の回動範囲毎に回転半
    径の異なる位置に、上面から下面に連通状にした複数個
    所のワイパ揺動範囲設定用部を備えた第1のプレート
    と、 上記第1のプレートとは独立していてウオームホイール
    のプレート係合部の形状に相似して且つプレート係合部
    に係合される第2のプレート本体において、第1のプレ
    ートのワイパ揺動範囲設定用部のうちの1個に継手部材
    を結合可能とするとともに第1のプレートのワイパ揺動
    範囲設定用部よりも1個少ない数で、該ワイパ揺動範囲
    設定用部を略閉塞可能に形成されたワイパ揺動範囲切換
    部を備えた第2のプレートと、 上記第2のプレートのワイパ揺動範囲切換部により定め
    られた第1のプレートのワイパ揺動範囲設定用部に一方
    側が回転可能に結合された継手部材と、 上記継手部材の他方側に回転可能に結合されたスイング
    アームを設けた中間歯車と、 上記中間歯車に結合された出力歯車と、 上記ウオームホイールから離れて上記出力歯車に結合さ
    れ、ケースの外側でワイパアームに結合されるワイパ軸
    を備えていることを特徴とするワイパモータ。
  10. 【請求項10】 第2のプレートのケースに対向した面
    には、接地用コンタクトプレートおよび電磁制動用コン
    タクトプレートが取付けられ、ケースには、接地用コン
    タクトプレートと電磁制動用コンタクトプレートとに接
    続可能に配置された第1のコンタクタおよび電磁制動用
    コンタクトプレートに接続可能に配置された第2のコン
    タクタが取付けられている請求項9に記載のワイパモー
    タ。
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