JP3045412B2 - 電動歯ブラシ - Google Patents

電動歯ブラシ

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JP3045412B2 JP26791891A JP26791891A JP3045412B2 JP 3045412 B2 JP3045412 B2 JP 3045412B2 JP 26791891 A JP26791891 A JP 26791891A JP 26791891 A JP26791891 A JP 26791891A JP 3045412 B2 JP3045412 B2 JP 3045412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの回転運動を、
直線往復運動と揺動往復運動とに選択的に変更可能と
し、ブラシの動きをいわゆるバス方式とローリング方式
に切替えられる電動歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電動歯ブラシでは、特開昭63−
77404号公報に記載されているように、バス−ロー
リング切替式のものが開発・提示されており、かかる電
動歯ブラシは、その内蔵モータのモータ軸を、ピニオン
と、フェイスギヤと、直線運動用第1偏心カム及び揺動
往復運動用第2偏心カムとからなる運動方向変換カム部
とを介して、作動体としてのブラシ取付軸に連結してい
る。
【0003】かかる構成によって、内蔵モータの正逆回
転によって、ブラシ取付軸を、選択的に、その軸線方向
に直線運動させたり、その軸線周りに一定の角度で揺動
運動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の電動歯ブラシは、未だ、以下の解決すべき課題を有し
ていた。
【0005】即ち、この電動歯ブラシは、運動方向変換
カム部を、直線運動用第1偏心カムと揺動往復運動用第
2偏心カムとを同軸一体成形して構成しているが、これ
らは精密なカム面を必要とするので、部品製造段階にお
ける偏心カムの寸法管理が煩雑となっていた。
【0006】本発明は、上記した課題を解決することが
できる電動歯プラシを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング1
0内に内蔵した正逆切換可能なモータ13の上方出力軸
21にピニオン22を取付け、同ピニオン22の回転
を、ケーシング内に内蔵した運動方向変換カム部14を
介してブラシ取付軸15に連動せしめた電動歯ブラシに
おいて、上記運動方向変換カム部14を、 a)ピニオン22と直交状態で噛合するフェイスギア2
7と、 b)フェイスギア27に一体的に取付けられ、かつ、そ
の軸線L2をフェイスギアの枢軸26の軸線L1より偏
心させた偏心カム29と、 c)一端側に偏心カム29と係合する第一の長円形開口
31を、他端側に上記長円形開口31の長径方向と直交
する方向を長径方向とし上記偏心カムが係合しない第二
の長円形開口33を具備し、上記両長円形開口31,3
3が枢軸26により貫通されている方向変換用カム受筒
30と、 d)該方向変換用カム受筒30の外周面に嵌合しブラシ
取付軸15と連結される環状リング35と、から構成
し、上記方向変換用カム受筒30と環状リング35の間
に上記方向変換用カム受筒30の回動を略90度の範囲
に規制するストッパー34,36を形成するとともに、
上記モータ13の正逆回転により、上記方向変換用カム
受筒30の第一の長円形開口31の長径方向を、ブラシ
取付軸の軸線方向と、軸線方向と直交する方向とに切換
自在とし、第一の長円形開口31の短径方向に上記方向
変換用カム受筒30を移動可能としつつ第二の長円形開
口33の短径方向への移動を規制することで、上記ブラ
シ取付軸15を軸線周りに揺動往復運動又は軸線に沿っ
て直線往復運動可能な構成としたことを特徴とする電動
歯ブラシに係るものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る電動歯ブラシを、添付図
に示す実施例に基づいて具体的に説明する。
【0009】(電動歯ブラシAの全体構成)まず、本発
明に係る電動歯ブラシAの全体構成を、図1を参照して
説明する。
【0010】図示するように、電動歯ブラシAは、長尺
の中空円筒状のケーシング10内に、下方から上方に向
けて順に、2次誘導コイル11と、2次電池12と、モ
ータ13と、運動方向変換カム部14と、ブラシ取付軸
15とを内蔵しており、作動体としてのブラシ取付軸1
5には、図示しないブラシ体が着脱自在に取付けられ
る。
【0011】また、ケーシング10の周面には、モータ
13と2次電池12との間をオン・オフさせるととも
に、正逆極性を切り換え、運動方向変換カム部14を操
作して、ブラシ取付軸15に上下運動(バス)又は揺動
運動(ロータリ)させる操作スイッチ16が取付けられ
ている。
【0012】そして、電動歯ブラシAの2次誘導コイル
11を図示しない充電器の一次誘導コイルに装着するこ
とによって、2次電池12が充電されることになる。
【0013】(運動方向変換カム部14)次に、本発明
の要旨をなす運動方向変換カム部14の構成を、図1〜
図4を参照して説明する。
【0014】図1において、ケーシング1の中央部にモ
ータケーシング20によって囲繞された状態で配設した
モータ13は、その上方から取り出したモータ出力軸2
1にピニオン22を取付けている。
【0015】モータケーシング20の上板23には平行
間隔を開けて一対の軸受板24,25が立設されてお
り、軸受板24,25には枢軸26の両端が支持されて
いる。
【0016】枢軸26には、図1,図3及び図4に示す
ように、一端にフェイスギア27を一体的に取付けた筒
状のギア取付筒28が回転自在に装着されており、同フ
ェイスギア27は、ピニオン22と常時噛合している。
【0017】ギア取付軸28のフェイスギア27側には
偏心カム29が一体的に取付けられており、同偏心カム
29の軸線L2は、図5に示すように、ギア取付筒28
(フェイスギア27)の軸線L1から偏心量eだけ偏心
した位置にある。
【0018】この偏心カム29の外周面上には、図4に
示すように、環状の方向変換用カム受筒30が装着され
ており、同カム受筒30の一端側の第一の長円形開口3
1は、その短径を偏心カム29の直径と等しくするとと
もに、その長径を少なくとも偏心カム29の偏心量の2
倍に偏心カム29の直径を加えた長さとしている。
【0019】また、このカム受筒30は、図4,図6及
び図7に示すように、他端側に上記した偏心カム29に
設けた第一の長円形開口31と90゜直交する方向に伸
延する第二の長円形開口33を設けている。
【0020】第二の長円形開口33には上記したギア取
付軸28が嵌入されている。そして、同第二の長円形開
口33は、その短径をギア取付筒28の直径と等しくす
るとともに、その長径を少なくとも偏心カム29の偏心
量の2倍にギア取付筒28の直径を加えた長さとしてい
る。
【0021】さらに、上記したカム受筒30の外周部3
2は、上記した第二の長円形開口33と直交する方向
に、180゜の円周角で、第一円弧状ストッパー34を
設けている。
【0022】また、この外周部32には環状リング35
が嵌着されており、同環状リング35には90゜の第2
円弧状ストッパー36を設けており、同円弧ストッパー
36は、方向変換用カム受筒30の回動によって、その
いずれかの端部36a,36bを、上記した180゜の
円周角を有する第1円弧状ストッパー34のいずれかの
端部34a,34bに当接可能としている。
【0023】これら第1,第2円弧状ストッパー34,
36の形成位置は、各々の周面上のどこの位置に設けて
も良く、方向変換用カム受筒30の第一の長円形開口3
1の短径がブラシ取付軸15に対し、同一方向と直交方
向との間で位置決めできればよい。しかも、各ストッパ
ー34,36は、各々の端部36a,36b,34a,
34bが存在すれば十分で、円弧状の中間部分は特に必
要とせず、例えば、リブ状のものでも可能である。
【0024】なお、上記実施例において、第1円弧状ス
トッパー34は、第二の長円形開口33の長径と直交方
向の周縁に、その端部34a,34bを設けることによ
り、第二の長円形開口33との距離を十分に拡げ、当接
時の衝撃力による第二の長円形開口33への変形等の影
響を抑制している。
【0025】また、環状リング35は、図4に示すよう
に、その上端に、一対の矩形プレートからなるブラケッ
ト抜止片37,38と、両ブラケット抜止片37,38
を結ぶ嵌入軸39とからなるブラシ取付軸係合部40を
形成している。
【0026】一方、垂直方向に伸延するブラシ取付軸1
5の下端には、図4に示すように、矩形板状の偏心ブラ
ケット41の基端が取付けられており、同偏心ブラケッ
ト41は、ブラシ取付軸15の軸線L3から偏心した先
端位置に、嵌入軸39の直径と略等しい幅を有する切欠
溝42を設けており、同切欠溝42は、軸線L3から半
径方向に伸延・開口している。
【0027】そして、この切欠溝42に、環状リング3
5の上部に設けた嵌入軸39が嵌合され、ブラシ取付軸
15と環状リングは連結される。
【0028】なお、図4において、43はフェイスギア
27の一側端面に一体的に設けた摺動円盤であり、同一
側端面と対向する方向変換用カム受筒30の端面には、
位置規制用スペーサーを兼ねた摺動抵抗低減部材44が
設けられている。
【0029】(運動方向変換カム部14の作用)まず、
ブラシ取付軸15を、その軸線周りに揺動させる揺動往
復運動、即ち、ローリングについて説明する。
【0030】この場合、図4において、モータ13のピ
ニオン22を反時計方向bに回転すると、フェイスギア
27、これと一体をなすギア取付筒28及び偏心カム2
9も反時計方向bに回転する。
【0031】かかる偏心カム29の回転によって、偏心
カム29の外周面が方向変換用カム受筒30の内周面に
当接し、その当接摩擦力によって方向変換用カム受筒3
0も反時計方向bに回転しようとするが、図6に示すよ
うに、方向変換用カム受筒30の外周部32の周面に設
けた第1円弧状ストッパー34の一端34aが環状リン
グ35の内面に設けた第2円弧状ストッパー36の一端
36aに当接しているので、方向変換用カム受筒30
は、図4の反時計方向b(図6では、環状リング35側
ら視るので時計方向になる)に回転することなく、図4
に示すように第一の長円形開口31は垂直方向姿勢を保
持することになる。
【0032】従って、偏心カム29の軸線L1周りの反
時計方向bの公転運動は、方向変換用カム受筒30を左
右方向に往復運動させることになる。
【0033】なお、方向変換用カム受筒30は、図4に
示す垂直方向姿勢をとるときは、第1の長円形開口31
は垂直方向に伸延しているので、偏心カム29の回転は
第1の長円形開口31内を上下方向に摺動移動するだけ
なので、同偏心カム29の回転によってカム方向変換用
カム受筒30を上下方向に移動させる力は発生しない。
【0034】すなわちモータ13の回転によりカム受筒
30の第1の長円形開口31の長径方向を、ブラシ取付
軸15の軸線方向とし、カム受筒30を第1の長円形開
口31の短径方向へ移動可能としつつ、第2の長円形開
口33の短径方向への移動が規制されている。
【0035】その結果、偏心カム29の軸線L1周りの
反時計方向bの公転運動は、方向変換用カム受筒30及
びその外周面に嵌着した環状リング35を一体的に左右
方向に往復運動させることになる。
【0036】ところで、環状リング35の上部に設けた
嵌入軸39は、環状リング35とともに左右方向に往復
運動するが、嵌入軸39は偏心ブラケット41の切欠溝
42内に嵌入されているので、ブラシ取付軸15を、そ
の軸線L3周りに揺動回転することができる。
【0037】従って、ブラシ取付軸15に取付けたブラ
シ体Bも揺動回転、即ち、ローリングすることができ
る。
【0038】次に、ブラシ取付軸15を、その軸線に沿
って上下方向に往復運動させる直線往復運動、即ち、バ
スについて説明する。
【0039】この場合、図4において、モータ13のピ
ニオン22を時計方向aに回転すると、フェイスギア2
7、及び、これと一体をなすギア取付筒28及び偏心カ
ム29も時計方向aに回転する。
【0040】かかる偏心カム29の回転によって、偏心
カム29の外周面が方向変換用カム受筒30の内周面に
当接し、その当接摩擦力によって方向変換用カム受筒3
0を時計方向aに回転しようとする。
【0041】ところで、図4に示すように、方向変換用
カム受筒30の外周部32の周面に設けた第1円弧状ス
トッパー34の他端34bは環状リング35の内面に設
けた第2円弧状ストッパー36の他端36bに当接して
いないので、上記した偏心カム30と方向変換用カム受
筒30との当接摩擦力によって、方向変換用カム受筒3
0およびそれと一体をなす第1円弧状ストッパー34は
時計方向aに回転する。
【0042】そして、90゜回転した状態で、図7に示
すように、第1円弧状ストッパー34の他端34bは第
2円弧状ストッパー36の他端36bに当接し、方向変
換用カム受筒30は、図8に示すように、図4に示す垂
直方向姿勢から90゜回転した水平方向姿勢を移動し、
同姿勢を保持することになる。
【0043】従って、偏心カム29の軸線L1周りの時
計方向aの公転運動は、方向変換用カム受筒30を上下
方向に往復動させることになる。
【0044】なお、方向変換用カム受筒30は、図8に
示す姿勢をとるときは、第一の長円形開口31は水平方
向に伸延しているので、偏心カム29の回転は第一の長
円形開口31内を左右方向に摺動移動するだけで、方向
変換用カム受筒30を上下方向に移動する力は発生しな
い。
【0045】すなわち、モータ13の回転により、カム
受筒30の第一の長円形開口31の長径方向を、ブラシ
取付軸15の軸線と直交方向とし、カム受筒30を第一
の長円形開口31の短径方向へ移動可能としつつ、第二
の長円形開口33の短径方向への移動が規制されてい
る。
【0046】その結果、偏心カム29の軸線L1周りの
時計方向aの公転運動は、方向変換用カム受筒30及び
その外周面に嵌着した環状リング35を一体的に上下方
向に往復動させることになる。
【0047】ところで、環状リング35の上部に設けた
ブラシ取付軸係合部40は、環状リング35とともに上
下方向に往復運動するが、偏心ブラケット41はブラシ
取付軸係合部40の上下矩形プレート片37,38によ
って上下方向抜け止め支持されているので、偏心ブラケ
ット41及びそれと一体をなすブラシ取付軸15は、そ
の軸線L3に沿って上下方向に往復運動することにな
る。
【0048】従って、ブラシ取付軸15に取付けたブラ
シ体Bも上下方向往復運動、即ち、バスを行うことがで
きる。
【0049】なお、偏心カム29を正逆反転回転させる
には、直流モータ13の極性切換によることの他、モー
タ13の出力軸21とフェイスギヤ27との間にアイド
ルギヤを入り切りさせて連動連結してもよく、この場合
は、モータ13の極性を切換えず、一方向にのみ回転さ
せるので、モータ13の寿命を長いものとすることがで
きる。
【0050】
【効果】以上説明してきたように、本発明では、ケーシ
ング10内に内蔵した正逆切換可能なモータ13の上方
出力軸21にピニオン22を取付け、同ピニオン22の
回転を、ケーシング内に内蔵した運動方向変換カム部1
4を介してブラシ取付軸15に連動せしめた電動歯ブラ
シにおいて、上記運動方向変換カム部14を、 a)ピニオン22と直交状態で噛合するフェイスギア2
7と、 b)フェイスギア27に一体的に取付けられ、かつ、そ
の軸線L2をフェイスギアの枢軸26の軸線L1より偏
心させた偏心カム29と、 c)一端側に偏心カム29と係合する第一の長円形開口
31を、他端側に上記長円形開口31の長径方向と直交
する方向を長径方向とし上記偏心カムが係合しない第二
の長円形開口33を具備し、上記両長円形開口31,3
3が枢軸26により貫通されている方向変換用カム受筒
30と、 d)該方向変換用カム受筒30の外周面に嵌合しブラシ
取付軸15と連結される環状リング35と、から構成
し、上記方向変換用カム受筒30と環状リング35の間
に上記方向変換用カム受筒30の回動を略90度の範囲
に規制するストッパー34,36を形成するとともに、
上記モータ13の正逆回転により、上記方向変換用カム
受筒30の第一の長円形開口31の長径方向を、ブラシ
取付軸の軸線方向と、軸線方向と直交する方向とに切換
自在とし、第一の長円形開口31の短径方向に上記方向
変換用カム受筒30を移動可能としつつ第二の長円形開
口33の短径方向への移動を規制することで、上記ブラ
シ取付軸15を軸線周りに揺動往復運動又は軸線に沿っ
て直線往復運動可能な構成としたので、簡単な構成でい
わゆるバス方式とローリング方式の切替が行えるもので
あり、運動方向変換カム部が簡略化され、小型になるこ
とから安価に製造出来、さらには電動歯ブラシ本体の形
状を細身に出来、握りやすいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運動方向変換機構を適用した電動
歯ブラシの断面正面図である。
【図2】同電動歯ブラシのケーシングを無くした状態の
一側側面図である。
【図3】図1のI−I線による横断面図である。
【図4】ローリング位置における運動方向変換カム部の
分解斜視図である。
【図5】図4のII−II線によるフェイスギアの矢視
図である。
【図6】ローリング位置における図4のIII−III
線による方向規制リングと環状リングの矢視図である。
【図7】バス位置における図4のIII−III線によ
る方向規制リングと環状リングの矢視図である。
【図8】バス位置における運動方向変換カム部の分解斜
視図である。
【符号の説明】
A 電動歯ブラシ B ブラシ体 10 ケーシング 13 モータ 14 運動方向変換カム部 15 ブラシ取付軸 22 ピニオン 27 フェイスギア 26 枢軸 28 ギア取付軸 29 偏心カム 30 方向変換用カム受筒 31 第一の長円形開口 32 外周部 33 第二の長円形開口 34 第1円弧状ストッパー 35 環状リング 36 第2円弧状ストッパー 37 ブラケット抜止片 39 嵌入軸 41 ブラケット 42 切欠溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A46B 13/02 A61C 17/22 F16H 25/08 F16H 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング10内に内蔵した正逆切換
    可能なモータ13の上方出力軸21にピニオン22を取
    付け、同ピニオン22の回転を、ケーシング内に内蔵し
    た運動方向変換カム部14を介してブラシ取付軸15に
    連動せしめた電動歯ブラシにおいて、上記運動方向変換
    カム部14を、 a)ピニオン22と直交状態で噛合するフェイスギア2
    7と、 b)フェイスギア27に一体的に取付けられ、かつ、そ
    の軸線L2をフェイスギアの枢軸26の軸線L1より偏
    心させた偏心カム29と、 c)一端側に偏心カム29と係合する第一の長円形開口
    31を、他端側に上記長円形開口31の長径方向と直交
    する方向を長径方向とし上記偏心カムが係合しない第二
    の長円形開口33を具備し、上記両長円形開口31,3
    3が枢軸26により貫通されている方向変換用カム受筒
    30と、 d)該方向変換用カム受筒30の外周面に嵌合しブラシ
    取付軸15と連結される環状リング35と、 から構成し、上記方向変換用カム受筒30と環状リング
    35の間に上記方向変換用カム受筒30の回動を略90
    度の範囲に規制するストッパー34,36を形成すると
    ともに、上記モータ13の正逆回転により、上記方向変
    換用カム受筒30の第一の長円形開口31の長径方向
    を、ブラシ取付軸の軸線方向と、軸線方向と直交する方
    向とに切換自在とし、第一の長円形開口31の短径方向
    に上記方向変換用カム受筒30を移動可能としつつ第二
    の長円形開口33の短径方向への移動を規制すること
    で、上記ブラシ取付軸15を軸線周りに揺動往復運動又
    は軸線に沿って直線往復運動可能な構成としたことを特
    徴とする電動歯ブラシ。
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