JPH08310188A - グラフィック表示付き自動製図機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】顧客ごとに異なるバキュームエリアの縮小イメ
ージをタツチパネルスイッチ付きグラフイックＬＣＤに
表示させ、かつタッチパネルスイッチによりバキューム
エリアを選択することにある。また描画用紙サイズを変
更してもいくつものスイッチを押し下げる必要がないも
のを得ることにある。 【構成】複数のバキュームエリアに区切られた製図板を
縮小イメージでブラフィック表示し、且つ描画用紙のサ
イズに応じて選択するタッチパネルスイッチを有する主
操作パネルと、この主操作パネルのタッチパネルスイッ
チ操作に伴って製図板上にセットされる描画用紙のサイ
ズに対応して前記電磁弁を制御する制御部から構成され
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は描画用紙を固定するため
にバキュームポンプを使用して真空吸着により固定する
製図機に係り、特にその描画用紙のサイズに応じて製図
板が複数のバキュームエリアに区切られている場合にそ
のバキュームエリアを選択するグラフィック表示付き自
動製図機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のグラフィック表示付き自動製図機
は図４及び図５に示される。図４はその一例を示す説明
図、図５は図４のバキュームエリア選択パネルの詳細図
であり、図４及び図５において、１〜６はバキュームエ
リア、１ａ〜６ａはバキュームエリア選択スイッチ、11
は製図板、12はユーザーに依存しない製図機としての必
要な機能を有する主操作パネル、13はバキュームエリア
選択パネルである。図１に示す様に製図板11の６つのバ
キュームエリアに区切られていたとする。図４ではＡサ
イズの描画用紙が示されており、バキュームエリア１は
Ａ３サイズの図面用紙を真空吸着し固定するためのエリ
ア、バキュームエリア１とバキュームエリア２の２つの
エリアを同時に使用すると、Ａ２サイズの図面用紙を真
空吸着し固定するためのエリア、バキュームエリア１と
バキュームエリア２とバキュームエリア３の３つのエリ
アを同時に使用するＡ１サイズの図面用紙を真空吸着し
固定するためのエリア、バキュームエリア１とバキュー
ムエリア２とバキュームエリア３とバキュームエリア４
の４つのエリアを同時に使用するＡＯサイズの図面用紙
を真空吸着し固定するためのエリアとなる。さらにバキ
ュームエリア５を同時に使用すると、ＡＯ幅サイズのロ
ール紙を真空吸着し固定するためのエリア、さらにバキ
ュームエリア６を同時に使用すると、ＡＯ超幅サイズの
ロール紙を真空吸着し固定するためのエリアとなる。

【０００３】このような自動製図機の構成において、そ
の描画用紙のサイズに応じて、製図板11の内部が複数の
バキュームエリアに区切られている場合に、そのバキュ
ームエリアが製図板上でどのように区切られているかを
明確にするために、図５に示す様に、実際の製図板11の
バキュームエリア１〜６の縮小イメージがバキュームエ
リア選択パネル13にシルク印刷されている。このシルク
印刷されているバキュームエリア１〜６に対応するスイ
ッチが取り付けられているバキュームエリア選択パネル
13を主操作パネル12の他に顧客ごとに製作し、図４に示
す様に、主操作パネル12の隣にバキュームエリア選択パ
ネル13を設置している。また、描画用紙のサイズを変更
した場合、そのバキュームエリアに対応するバキューム
エリア選択スイッチ１〜６をオペレータが１つづつ押し
下げて選択する必要があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かよう
な装置においては次のような課題がある。バキュームエ
リアの区切り方と区切りの数が自動製図機を使用する顧
客によって異なるため、従来の技術ではバキュームエリ
ア選択パネルのバキュームエリアの縮小イメージのシル
ク印刷とバキュームエリア選択スイッチの数を変更しな
ければならず、顧客ごとにバキュームエリア選択パネル
を作り直す必要があった。また、バキュームエリアの区
切りが比較的多く、かつ多種類のサイズの描画用紙を使
用する顧客の場合、従来の技術では用紙を交換するごと
にバキュームエリア選択パネル上のバキュームエリア選
択スイッチをいくつも押し下げねばならなかったので面
倒であった。

【０００５】このような問題点を一例をあげて説明する
と、バキュームエリア選択スイッチ１ａが押し下げられ
ると、バキュームエリア１の電磁弁( 図示せず) が動作
して製図板上のバキュームエリア１の部分の用紙が吸着
される。このようにバキュームエリア選択スイッチ１ａ
〜６ａと電磁弁は各バキュームエリアに対して１対１に
対応している。例えばＡＯサイズのロール紙を使用して
描画しようとすると、バキュームエリア選択スイッチ１
ａ、バキュームエリア選択スイッチ２ａ、バキュームエ
リア選択スイッチ３ａ、バキュームエリア選択スイッチ
４ａ、バキュームエリア選択スイッタ５ａを全て押し下
げねばならない。また、その後Ａ３サイズの用紙を使用
し描画しようとすると、バキュームエリア選択スイッチ
３ａ、バキューム選択スイッチ４ａ、バキュームエリア
選択スイッチ５ａをもう一度押し下げてそれらのバキュ
ームエリア選択状態を解除しなければならない。本発明
は上述した点に鑑みて創案されたもので、その目的とす
るところはこのような課題を解消するグラフィック表示
付き自動製図機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】製図板に描画用紙を吸着
するバキュームポンプと、描画用紙のサイズに応じて描
画用紙を固定するために内部が複数のバキュームエリア
に区切られた製図板と、描画用紙のサイズに対応して作
動する電磁弁からなる自動製図機において、前記複数の
バキュームエリアに区切られた製図板を縮小イメージで
ブラフィック表示し、且つ描画用紙のサイズに応じて選
択するタッチパネルスイッチを有する主操作パネルと、
この主操作パネルのタッチパネルスイッチ操作に伴って
製図板上にセットされる描画用紙のサイズに対応して前
記電磁弁を制御する制御部から構成されたものである。

【０００７】制御部は、バキュームエリアの組み合わせ
を登録し記憶するための電気的に書き換え可能で、電源
が切れても記憶を保持可能な記憶部と、前記電磁弁を駆
動せしめる駆動部と、これら制御する中央処理部からな
るものである。また、前記グラフィック表示は例えばＬ
ＣＤを使用する。

【０００８】

【作用】本発明では、顧客ごとに異なるバキュームエリ
アの縮小イメージをタツチパネルスイッチ付きグラフイ
ックＬＣＤに表示させ、かつタッチパネルスイッチによ
りバキュームエリアを選択するので、バキュームエリア
の縮小イメージのシルク印刷を施し、そのバキュームエ
リアに対応したスイッチを取り付けたバキュームエリア
選択パネルを顧客ごとに製作する必要がない。また、複
数のバキュームエリアを組み合わせて選択し、その組み
合せを登録でき、電源を切ってもその登録は記憶されて
いるので、描画用紙のサイズの使用頻度の高い順にその
バキュームエリアの組み合せを１度登録しておけば、描
画用紙サイズを変更してもいくつものスイッチを押し下
げる必要がない。以下、本発明の実施例を、図面に基づ
いて詳細する。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示す構成図、図２
は図１の制御部の詳細図、図３は図１の主操作パネルの
詳細図であり、図中、図４と同符号のものは同一構成，
機能を有する部分である。図１〜３において、製図板11
に描画用紙を吸着するバキュームポンプ18と、描画用紙
のサイズに応じて描画用紙を固定するために内部が複数
のバキュームエリア１〜６に区切られた製図板11と、描
画用紙のサイズに対応して作動する電磁弁群15からなる
自動製図機において、複数のバキュームエリア１〜６に
区切られた製図板11を縮小イメージでブラフィック表示
し、且つ描画用紙のサイズに応じて選択するタッチパネ
ルスイッチ１ｂ〜６ｂを有する主操作パネル17と、この
主操作パネル17のタッチパネルスイッチ操作に伴って製
図板上にセットされる描画用紙のサイズに対応して電磁
弁群15を制御する制御部14から構成されている。

【００１０】制御部14は、バキュームエリア１〜６の組
み合わせを登録し記憶するための電気的に書き換え可能
で、電源が切れても記憶を保持可能な記憶部Ａと、電磁
弁群15を駆動せしめる駆動部Ｃおよびリレー群Ｄと、こ
れら制御する中央処理部からなる。更に、グラフィック
表示はＬＣＤにより表示されている。また16は電磁弁群
15と製図板11を連結する配管材である。

【００１１】かような如く構成された自動製図機におい
て、バキュームエリア１〜６を選択するときは、主操作
パネル17に設置されているタッチパネルスイッチ付きグ
ラフィックＬＣＤ17ａに、実際の製図板のバキュームエ
リア１〜６の縮小イメージの表示17ａが表示される。オ
ペレータは使用する用紙サイズに応じて複数のバキュー
ムエリア１〜６をタッチパネルスイッチ付きグラフィッ
クＬＣＤのタッチパネルスイッチにより選択し、中央処
理部Ｂはその選択されたエリアに対応する電磁弁群15を
オンさせるためのリレー群Ｄをオンするための駆動部Ｃ
に指令を出す。なお、17ｃはファンクションキー、17ｄ
はＸＹ移動キーである。次に、必要有ればオペレータは
その複数のバキュームエリア１〜６の組み合せを登録
し、中央処理部Ｂはその組合せを電気的に書換え可能で
電源が切れても記憶を保持可能な記憶部Ａ（電池付きＳ
ＲＡＭなど）に記憶させる。例えば問題点の項で挙げた
ＡＯサイズのロール紙を使用する場合、バキュームエリ
ア１ｂにバキュームエリア１〜バキュームエリア５まで
を登録しておく。またＡ３サイズの用紙を使用する場合
のために、バキュームエリア２ｂにはバキュームエリア
１〜バキュームエリア３までを登録しておく。その登録
は電源を切っても記憶が保持されている。次回からは、
オペレータは単にバキュームセット１ｂを選択すれば自
動的にバキュームエリア１〜バキュームエリア５までが
真空吸着される。またバキュームセット２ｂを選択すれ
ば自動的にバキュームエリア１〜バキュームエリア３ま
でが真空吸着されることになる。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、顧
客ごとに異なるバキュームエリアの縮小イメージをタッ
チパネルスイッチ付きグラフィックＬＣＤに表示させ、
かつタッチパネルスイツチによりバキュームエリアを選
択するので、バキュームエリアの縮小イメージのシルク
印刷を施し、そのバキュームエリアに対応したスイッチ
を取り付けたバキュームエリア選択パネルを顧客ごとに
製作する必要がない。そのため、バキュームエリアの縮
小イメージの版画製作費が不要になるだけでなく、主操
作パネルが共通化されるため、バキュームエリア選択パ
ネルの組立図作成、部品手配表作成といった設計面での
手間と保守を含めた管理も不要になり原価低減になる。
また、複数のバキュームエリアを組み合わせて選択し、
その組み合せを登録でき、電源を切ってもその登録は記
憶されているので、描画用紙のサイズの使用頻度の高い
順にそのバキュームエリアの組み合せを１度登録してお
けば、描画用紙のサイズを変更してもいくつものスイッ
チを押し下げる必要がないため操作性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の自動製図機の一実施例を示す構
成図である。

【図２】図２は図１の制御部の詳細図である。

【図３】図３は図１の主操作パネルの詳細図である。

【図４】図４は従来の自動製図機の一例を示す説明図で
ある。

【図５】図５は図４のバキュームエリア選択パネルの詳
細図である。

【符号の説明】

１ バキュームエリア ２ バキュームエリア ３ バキュームエリア ４ バキュームエリア ５ バキュームエリア ６ バキュームエリア 11 製図板 12 主操作パネル 13 バキュームエリア選択パネル 14 制御部 15 電磁弁群 16 配管材 17 主操作パネル 18 バキュームポンプ Ａ 記憶部 Ｂ 中央処理部 Ｃ 駆動部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 製図板に描画用紙を吸着するバキューム
   ポンプと、描画用紙のサイズに応じて描画用紙を固定す
   るために内部が複数のバキュームエリアに区切られた製
   図板と、描画用紙のサイズに対応して作動する電磁弁か
   らなる自動製図機において、前記複数のバキュームエリ
   アに区切られた製図板を縮小イメージでブラフィック表
   示し、且つ描画用紙のサイズに応じて選択するタッチパ
   ネルスイッチを有する主操作パネルと、この主操作パネ
   ルのタッチパネルスイッチ操作に伴って製図板上にセッ
   トされる描画用紙のサイズに対応して前記電磁弁を制御
   する制御部から構成されたことを特徴とするブラフィッ
   ク表示付き自動製図機。
2. 【請求項２】 前記制御部は、バキュームエリアの組み
   合わせを登録し記憶するための電気的に書き換え可能
   で、電源が切れても記憶を保持可能な記憶部と、前記電
   磁弁を駆動せしめる駆動部と、これらを制御する中央処
   理部からなる請求項１記載のグラフィック表示付き自動
   製図機。
3. 【請求項３】 前記グラフィック表示はＬＣＤである請
   求項１又は２記載のグラフィック表示付き自動製図機。