JPH08310014A - ドットインパクトプリンタの印字ヘッド駆動方法 - Google Patents

ドットインパクトプリンタの印字ヘッド駆動方法

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JPH08310014A
JPH08310014A JP12026495A JP12026495A JPH08310014A JP H08310014 A JPH08310014 A JP H08310014A JP 12026495 A JP12026495 A JP 12026495A JP 12026495 A JP12026495 A JP 12026495A JP H08310014 A JPH08310014 A JP H08310014A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 騒音レベルを低減すること。 【構成】 複数の印字ワイヤを有する印字ヘッドを備
え、上位装置から受信した印字データを印刷出力するド
ットインパクトプリンタの印字ヘッド駆動方法におい
て、印字データに基づいて1行の印字に必要な各印字ワ
イヤの駆動ドット数の総和を算出する印字デューティ算
出工程1と、該駆動ドット数の総和が予め定められた規
定値より大きいか否かを判定する2パス印字判定工程2
と、この2パス印字判定工程2により駆動ドット数の総
和が規定値より大きいと判定されたときは複数の印字ワ
イヤの駆動ドットを当該駆動ドット数の総和のほぼ半数
ずつにグループ分けするグループ化工程3と、該グルー
プ分けされたそれぞれの印字ワイヤの組による2回の印
字復帰動作によって1行の印字を行なわせる印字ワイヤ
駆動制御工程4とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の印字ワイヤを有
する印字ヘッドを用いて印字を行なう、ドットインパク
ト方式のシリアルプリンタ(ドットインパクトプリン
タ)に関し、特にその印字ヘッドの駆動方法に関するも
のである。
【0002】ドットインパクトプリンタは、コンピュー
タ等における、一般的な印字出力装置として、構造が簡
単で耐久性が高く、かつ安価なため、広く用いられてい
るものである。
【0003】ドットインパクトプリンタに対しては、そ
の印字動作時における騒音を低減できるようにすること
が求められている。
【0004】
【従来の技術】従来、ドットインパクトプリンタは、そ
の動作時における騒音が高いことが欠点となっている。
ドットインパクトプリンタの騒音源は、印字ヘッドが印
字動作を行うことによって発生する印字音と、各種モー
タが稼働することによって発生するモータおよび機構部
分の振動音とが主なものであるが、このうち特に印字音
が支配的な騒音源であることが多い。
【0005】印字音は、印字ワイヤが用紙に衝突したと
きに生じる音と、印字ヘッド内部の磁気回路を構成する
機構部品の可動部分が衝突したときに生じる音とからな
っており、同時に駆動される印字ワイヤの本数が多い
程、騒音は大きくなる。従って、多数本の印字ワイヤが
駆動される印字パターン(これを印字デューティが高い
パターンという)において騒音が大きい。
【0006】印字音の低減対策として有効なのは、同時
に駆動される印字ワイヤの本数を少なくすることであっ
て、従来から、一般に、この方法によって、騒音対策が
とられている。例えば、特開平5−24212号公報に
開示された技術等が、これに相当する。
【0007】以下、この従来技術の方法を、図面を用い
て説明する。図4は、上述の従来技術における印字ワイ
ヤの配列を示したものであって、印字ヘッド先端での印
字ワイヤの配列方法を示している。図示のように、24
本の印字ワイヤは、A,B,C,Dの4つのグループに
分けて配列されているとともに、各グループは、1ドッ
トピッチの範囲内で、僅かづつずらして配置されてい
る。
【0008】図5は、上述の従来技術における印字ワイ
ヤの駆動タイミングチャートを示したものである。図5
に示すように、印字周期をT0 とすると、各グループの
印字タイミングは、順次、T0 /4だけずれていて、各
印字ワイヤは、所属するグループの印字タイミングに従
って駆動される。例えばA,B,C,Dの各グループか
ら、それぞれのグループに属する印字ワイヤが1本ずつ
選択されて、計4本の印字ワイヤが駆動される印字パタ
ーンでは、これらの印字ワイヤは、T0 /4ずつずれて
順次動作し、同時に駆動されることはない。従って、こ
の場合、同時に駆動される可能性のあるワイヤ数は最大
6本となる。
【0009】次に、このような印字ワイヤの駆動方法
が、騒音低減に対して効果がある理由を説明する。図6
は、印字ワイヤが発生する騒音の音圧波形を示したもの
であって、1本の印字ワイヤが1回駆動されたときに生
じる騒音の音圧波形p(t)を示している。1本の印字
ワイヤが連続して多数回駆動された場合には、このよう
な音圧波形が順次重なり合って継続してゆくので、1回
駆動された場合を基に、騒音について検討すればよい。
【0010】この場合の印字音の等価騒音レベルは下式
で表される。式中において、p0 は基準音圧(=2×1
-5Pa)、Tは例えば1行の印字に要する時間であ
る。
【0011】
【数1】
【0012】また、2本の印字ワイヤが同時に駆動され
た場合には、2本の印字ワイヤがそれぞれp(t)の音
圧を発生すると考えられるので、音圧波形は2倍の大き
さになる。従って、この場合の騒音レベルは次のように
なる。
【0013】
【数2】
【0014】よって、2本の印字ワイヤが同時に駆動さ
れた場合の騒音は、1本の場合より約6dB大きい。結
局、一般的に、k本の印字ワイヤが同時に駆動された場
合の騒音レベルは、 L(k) =L(l) +20 logk …(3) となる。
【0015】しかしながら、前述のように、複数の印字
ワイヤが、それぞれ駆動タイミングをずらして駆動され
た場合には状況が異なる。例えばAグループに属する印
字ワイヤと、Bグループに属する印字ワイヤとが駆動さ
れた場合には、両者の駆動タイミングはTo /4だけず
れているので、合成された音圧波形は単純に2倍の大き
さとはならない。このときの騒音レベルは、次式によっ
て示されるようになる。
【0016】
【数3】
【0017】一般に、L(1,1) ≦L(2) であることは明
らかである。従って、一般に、駆動タイミングをずら
て、同時に駆動される印字ワイヤの本数を削減した場
合、騒音は低減される。
【0018】ところで、印字デューティが高い場合に
は、印字ヘッドの消費エネルギが大きくなり、プリンタ
装置の電源の容量を超える恐れがある。また、複写能力
を向上させるために、駆動エネルギを増加させて印字す
る場合にも、プリンタ装置の電源容量を超える恐れがあ
る。このような場合の対策としては、1行の印字データ
を2つ以上に分割して、印字動作と印字ヘッドの復帰動
作を、2回以上に分けて印字する方法が行われている。
例えば特開平3−19852号公報に開示された技術
が、これに相当する。
【0019】この従来技術においては、1行の印字デー
タから、印字デューティを算出して消費エネルギを求
め、所定の電源容量を越える場合には、印字を2回に分
割して、いわゆる2パス印字を行うとともに、消費エネ
ルギが所定の電源容量以下である場合には、通常の1回
の印字復帰動作とするものである。ここで2パス印字と
は、印字ヘッドが1往復目のときに、第1グループに属
する印字ワイヤが駆動され、印字ヘッドが2往復目のと
きに第2グループに属する印字ワイヤが駆動され、その
後に改行動作を行うものである。
【0020】このような構成をとった場合には、同時に
駆動される印字ワイヤの本数は、最大でも総印字ワイヤ
数の半分となり、1回で全データを印字する場合より
も、プリンタ装置の電源容量を小さく抑えることができ
る。なお、それぞれの印字ワイヤが、どちらのグループ
に属するかは前もって定められており、例えば、24本
の印字ワイヤが千鳥型に配置される印字ヘッドの場合に
は、左側の12本の印字ワイヤが第1グループとなり、
右側の12本の印字ワイヤが第2グループになる、等と
するのが一般的である。
【0021】次に、このような印字方法をとった場合の
騒音について説明する。印字デューティが低く、1回の
動作で1行の印字データが印字される場合の騒音レベル
は、式(3)に示されたとおりであって、駆動される印
字ワイヤの本数が多いほど、騒音は大きい。印字デュー
ティが高くて、2パス印字が行われる場合には、第1グ
ループに属し、実際に駆動される印字ワイヤの平均的な
本数をn1 、第2グループに属し、実際に駆動される印
字ワイヤの本数をn2 、印字ヘッドが1往復するのに要
する時間をTとすると、印字ヘッドが2往復して1行の
印字を終了する際に発生する騒音レベルは下式で与えら
れる。
【0022】
【数4】
【0023】ただし、L* は1本の印字ワイヤが1行印
字するときの騒音レベルである。
【0024】式(5)から、1行の印字データを印字す
るのに要する印字ワイヤの本数N=n1 +n2 が同一で
あっても、n1 とn2 の組み合わせによって、騒音レベ
ルが変化することがわかる。例えば、n1 =12,n2
=1の場合と、n1 =7,n2 =6の場合とでは、次式
(6)に示すように、2.3dBの差が生じる。
【0025】
【数5】
【0026】一般に、n1 2+n2 2は、n1 =n2 のとき
が最小となるので、1往復目に駆動される印字ワイヤの
本数と、2往復目に駆動される印字ワイヤの本数の差が
小さい方が、騒音は小さくなるが、従来の印字方法で
は、印字ワイヤが属するグループは、前もって決定され
ているので、印字パターンによっては騒音が大きくなる
場合がある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、1ドッ
トピッチ内において、駆動タイミングを2つ以上設け
て、分割して印字する方法では、印字ヘッドにおける印
字ワイヤの配列を変更する必要があって、印字ワイヤを
保持するための、印字ヘッド内部の部材の設計と製造が
困難であった。また、複数本の印字ワイヤを駆動する際
に、僅かな時間差でそれぞれの印字ワイヤが異なった動
作を行なうので、磁気干渉の現象が複雑になり、印字ワ
イヤの動作が不安定になるという問題があった。
【0028】また、印字デューティが高い場合に、2パ
ス印字を行なう方法については、各印字ワイヤが、2つ
のグループのうちの、どちらに属するかが予め定められ
ているため、1回目に駆動される印字ワイヤの本数と、
2回目に駆動される印字ワイヤの本数とが、印字パター
ンによっては大きく異なる場合があって、電源容量の制
約は満足されるものの、騒音に関しては最適な設計とは
なっていなかった。
【0029】
【発明の目的】本発明は、このような従来技術の課題を
解決しようとするものであって、印字デューティが高い
とき、2パス印字を行なうドットインパクトプリンタに
おいて、騒音レベルを低減することができるドットイン
パクトプリンタの印字ヘッド駆動方法を提供することを
目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下に示す構
成をとることによって、前述した目的を達成しようとす
るものである。
【0031】第1の手段として、複数の印字ワイヤを有
する印字ヘッドを備え、上位装置から受信した印字デー
タを印刷出力するドットインパクトプリンタの印字ヘッ
ド駆動方法において、印字データに基づいて1行の印字
に必要な各印字ワイヤの駆動ドット数の総和を算出する
印字デューティ算出工程と、該駆動ドット数の総和が予
め定められた規定値より大きいか否かを判定する2パス
印字判定工程とを備えている。さらに、この2パス印字
判定工程に続いて、当該2パス印字判定工程により駆動
ドット数の総和が規定値より大きいと判定されたときは
複数の印字ワイヤの駆動ドットを当該駆動ドット数の総
和のほぼ半数ずつにグループ分けするグループ化工程
と、該グループ分けされたそれぞれの印字ワイヤの組に
よる2回の印字復帰動作によって1行の印字を行なわせ
る印字ワイヤ駆動制御工程とを備えた、という構成を採
っている。
【0032】第2の手段として、第1の手段のグールプ
化工程が、各印字ワイヤを駆動ドット数の多い順に順位
付けするソート工程と、該順位付けされた各印字ワイヤ
のうち奇数順位の印字ワイヤを第1のグループに振り分
けるとともに、偶数順位の印字ワイヤを第2のグループ
に振り分ける振り分け工程とを有する、という構成を採
っている。
【0033】第3の手段として、第1の手段のグールプ
化手段が、各印字ワイヤを駆動ドット数の多い順に順位
付けするソート化工程と、最も駆動ドット数の多い印字
ワイヤを第1のグループに振り分けるとともに、次に駆
動ドット数の多い印字ワイヤを第2のグループに振り分
け、さらに次に駆動ドット数の多い印字ワイヤを第1の
グループに振り分ける第1の振り分け工程と、この第1
の振り分け工程に続く印字ワイヤを順次第1又は第2の
グループのうち駆動ドット数の総数が少ないグループに
振り分ける第2の振り分け工程とを備えた、という構成
を採っている。
【0034】
【作用】第1の手段では、印字デューティ算出工程によ
って、1行の印字データから各印字ワイヤの駆動ドット
数と駆動ドット数の総和とを算出し、2パス印字判定工
程によって、駆動ドット数の総和が規定値より大きいか
否かを判定し、判定結果、駆動ドット数の総和が規定値
より大きいときは、グループ化工程によって、複数の印
字ワイヤを2グループに分割して、各グループの駆動ド
ット数の総和がほぼ等しくなるようにグループ分けす
る。そして、印字ワイヤ駆動工程によって、駆動ドット
数の総和が規定値より大きいときは、グループ分けされ
たそれぞれの印字ワイヤの組による、2回の印字復帰動
作によって1行の印字を行なわせ、駆動ドット数の総和
が規定値より小さいときは、すべての印字ワイヤによ
る、1回の印字復帰動作によって1行の印字を行なわせ
る。
【0035】このようにすることによって、ドットイン
パクトプリンタにおいて、印字デューティが高いため、
2パス印字を行なう際に、任意の印字データに対して、
第1グループの平均的な駆動ドット数と、第2グループ
の平均的な駆動ドット数とを、ほぼ等しくなり、このた
め、騒音レベルが低減される。
【0036】第2の手段では、ソート化工程によって、
各印字ワイヤを駆動ドット数の多い順に順位付けし、振
り分け工程によって、順位付けされた各印字ワイヤのう
ち、奇数順位の印字ワイヤを第1のグループに振り分
け、偶数順位の印字ワイヤを第2のグループに振り分け
ることによって、グールプ化手段3が、各印字ワイヤを
2グループにグループ分けすることができる。
【0037】第3の手段では、ソート化工程によって、
各印字ワイヤを駆動ドット数の多い順に順位付けし、振
り分け工程によって、まず、第1の振り分け工程が、最
も駆動ドット数の多い印字ワイヤを第1のグループに振
り分けるとともに、次に駆動ドット数の多い印字ワイヤ
を第2のグループに振り分け、さらに次に駆動ドット数
の多い印字ワイヤを第1のグループに振り分ける。この
ときには、第1のグループと第2のグループとではどち
らの駆動ドット数が多いかは不明である。次いで、第2
の振り分け工程が、この第1の振り分け工程に続く印字
ワイヤを順次第1又は第2のグループのうち駆動ドット
数の総数が少ないグループに振り分ける。このため、第
1のグループと第2のグループとでは駆動ドット数がほ
ぼ等しくなる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1ないし図3に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を示すフ
ローチャートである。本発明においては、図1に示すよ
うな流れに従って、ドットインパクトプリンタの動作が
行なわれる。
【0039】上位装置から印刷データが送信されると、
まず、1行分の印字データが、印字デューティ算出工程
1に与えられる。印字デューティ算出工程1は、各印字
ワイヤの駆動回数と、印字デューティとを算出する。例
えば、印字ヘッドが24本の印字ワイヤからなる場合に
は、各印字ワイヤの駆動回数w1,2,…,w24と、印字
デューティdとが算出される。この場合の印字デューテ
ィdは、1行のカラム数をMとすると、d=(w1+w2+
…+ w24)/24Mで与えられる。
【0040】各印字ワイヤの駆動回数と印字デューティ
とは、2パス印字判定工程2に与えられる。2パス印字
判定工程2は、印字デューティと所定の閾値との大小を
比較する。印字デューティが、所定の閾値より小さい場
合には、印字デューティが低く、消費エネルギが電源容
量を越えないと判定されて、2パス印字は行われず、後
述する印字ワイヤ駆動工程4によって、通常の印字動作
が行われる。
【0041】一方、印字デューティが閾値以上の場合に
は、印字デューティが高く、消費エネルギが電源容量を
越えると判定されて、2パス印字が行われる。この場合
は、各印字ワイヤの駆動回数が、グループ化工程3に与
えられる。例えば閾値が50%である場合には、判定は
印字デューティdと50%との大小比較によって行なわ
れる。
【0042】グループ化工程3は、複数の印字ワイヤ
を、2つのグループに振り分けるものである。まず、各
印字ワイヤを、駆動回数の多い順に順列をつける、ソー
ト化工程3aを有している。ソートされた印字ワイヤの
順列を、s1,2,…,s24とすると、si は、i番目に駆
動回数の多い印字ワイヤの番号を指し示している。つま
り、各印字ワイヤの駆動回数が、ws1≧ws2≧…≧w
s24 になっている。次に、振り分け工程3bは、ソート
された順列に従って、複数の印字ワイヤを、2つのグル
ープに振り分ける。
【0043】図2は、振り分け工程の構成例(1) を示
し、その詳細な流れをフローチャートによって示したも
のである。
【0044】振り分け工程3bは、図2に示すように、
印字ワイヤの順列si に関するループ31において、印
字ワイヤの順位が、奇数順位か偶数順位かを判定する順
位判定工程32の判定結果に応じて、奇数順位の12本
の印字ワイヤs1,3,…,s23を、第1グループに振り分
け、偶数順位の12本の印字ワイヤs2,4,…,s24を、
第2グループに振り分ける。
【0045】その後、ドットインパクトプリンタは、印
字ワイヤ駆動工程4によって、印字動作を行う。印字デ
ューティが小さい場合には、1回の印字ヘッドの印字動
作で、所要の印字ワイヤの駆動を行い、すべての印字デ
ータが出力される。また印字デューティが大きい場合に
は、1回目の印字動作で、グループ化工程3で決定され
た第1グループに属する印字ワイヤが駆動され、印字ヘ
ッドは復帰動作を行う。次に、2回目の印字動作で、グ
ループ化工程3で決定された第2グループに属する印字
ワイヤが駆動され、印字ヘッドは復帰動作を行う。これ
によって、すべての印字データの出力が終了し、改行動
作が行なわれて、一連の印字動作が終了する。
【0046】以下、本発明の駆動方法の場合の騒音レベ
ルと、従来の駆動方法の場合の騒音レベルとの比較を行
なう。1回目の印字動作で、平均的にn1 ドットが印字
され、2回目の印字動作で平均的にn2 ドットが印字さ
れる場合の、印字音の騒音レベルL[n1 ,n2 ]は、
* を1本の印字ワイヤが1行印字する場合の騒音レベ
ルとすると、次式(7)で表される。
【0047】
【数6】
【0048】本発明の方法による場合に、第1グループ
および第2グループにおいて、駆動される印字ワイヤの
本数n1 およびn2 は、これに添字Aを付して示すと、
次式(8)となる。
【0049】
【数7】
【0050】一方、従来の印字方法では、第1グループ
と第2グループに属する印字ワイヤの本数は、固定的に
定まっている。例えば、1〜12番の印字ワイヤが第1
グループに属し、13〜24番の印字ワイヤが第2グル
ープに属するとすると、従来方法による場合に、第1グ
ループおよび第2グループにおいて、駆動される印字ワ
イヤの本数n1 およびn2 は、これに添字Bを付して示
すと、次式(9)となる。
【0051】
【数8】
【0052】駆動される平均的な総ドット数Nは、どち
らの場合も同一であるので、次式(10)となる。
【0053】 N=n1A+n2A=n1B+n2B …(10)
【0054】従って、一般に、任意の駆動回数w1,2,
…,w24に関して考えると、確率的に、次式(11)と
なることが多い。
【0055】 |n1A−n2A|<|n1B−n2B| …(11)
【0056】そしてこの場合には次式(12)となる。
【0057】
【数9】
【0058】その結果、L[n1A ,n2A]<L[n1B ,
2B]となり、従って、騒音は小さくなる。
【0059】本発明方法と従来方法とを比較した場合、
騒音レベルに最も差が生じる顕著な例としては、1〜1
2番の印字ワイヤの駆動回数が極めて多く、13〜24
番の印字ワイヤの駆動回数が少ないような、印字データ
が考えられる。このような印字データの場合には、本発
明の駆動方法に従えば、第1グループに属する印字ワイ
ヤは、1〜12番の印字ワイヤのうちの6本と、13〜
24番の印字ワイヤのうちの6本である。また第2グル
ープに属する印字ワイヤは、残る12本である。それ
故、平均的なドット数n1A ,n2Aは互いに近い数とな
る。
【0060】一方、従来の駆動方法では、それぞれの印
字ワイヤが属するグループは、予め定まっているので、
1Bは大きくn2Bは小さい。よって、明らかに、L[n
1A,n2A]<L[n1B ,n2B]となる。
【0061】次に、振り分け工程3bの他の構成例を説
明する。図3は、振り分け工程の構成例(2) を示し、そ
の詳細な流れをフローチャートによって示したものであ
る。
【0062】まず、第1順位にある印字ワイヤs1 は第
1グループに属し、第2順位にある印字ワイヤs2 は第
2グループに属するものとし、カウンタC1に印字ワイ
ヤs1 の駆動ドット数ws1をコピーし、カウンタC2に
印字ワイヤs2 の駆動ドット数ws2をコピーする。
【0063】次に、印字ワイヤの順列si (i>2)に
関するループ33に関して、カウンタ判定工程34によ
って、カウンタC1とカウンタC2の数値の大小を判定
し、小さい方のグループに印字ワイヤsi を所属させ
る。すなわち、C1<C2の場合は、印字ワイヤsi
第1グループに振り分け、カウンタC1の値をC1+w
s1とする。また、C1>C2の場合は、印字ワイヤsi
を第2グループに振り分け、カウンタC2の値をC2+
s2とする。
【0064】このような構成をとった場合には、構成例
(1) の場合よりも、平均的なドット数n1A ,n2Aを、互
いにより近い数とすることができる。ただし、振り分け
工程3bの構成は、構成例(1) の場合よりも複雑にな
る。なお、この場合に、騒音レベルが低減される理由に
ついては、構成例(1) の場合と同様である。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の方法に
よれば、複数の印字ワイヤを有する印字ヘッドを搭載し
たドットインパクトプリンタにおいて、2パス印字が必
要と判断された場合、各印字ワイヤごとに駆動される回
数を求めて、各印字ワイヤごとにその駆動回数によっ
て、順位付けを行ない、例えば、奇数順位の印字ワイヤ
を第1グループとして1パス目に振り分け、偶数順位の
印字ワイヤを第2グループとして2パス目に振り分ける
ようにしたので、印字デューティが高く2パス印字を行
う場合において、任意の印字データに対して、第1グル
ープの平均的な駆動ドット数と、第2グループの平均的
な駆動ドット数とがほぼ等しくなるようにすることがで
き、その結果、印字動作による騒音が低減されるとい
う、従来技術では実現不可能であった、優れた効果を有
するドットインパクトプリンタの印字ヘッド駆動方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【図2】振り分け工程の構成例(1) を示す図である。
【図3】振り分け工程の構成例(2) を示す図である。
【図4】従来技術における印字ワイヤの配列を示す図で
ある。
【図5】従来技術における印字ワイヤの駆動タイミング
チャートを示す図である。
【図6】印字ワイヤが発生する騒音の音圧波形を示す図
である。
【符号の説明】
1 印字デューティ算出工程 2 2パス印字判定工程 3 グループ化工程 4 印字ワイヤ駆動工程 3a ソート化工程 3b 振り分け工程

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の印字ワイヤを有する印字ヘッドを
    備え、上位装置から受信した印字データを印刷出力する
    ドットインパクトプリンタの印字ヘッド駆動方法におい
    て、 前記印字データに基づいて1行の印字に必要な前記各印
    字ワイヤの駆動ドット数の総和を算出する印字デューテ
    ィ算出工程と、該駆動ドット数の総和が予め定められた
    規定値より大きいか否かを判定する2パス印字判定工程
    とを備え、 この2パス印字判定工程に続いて、当該2パス印字判定
    工程により駆動ドット数の総和が規定値より大きいと判
    定されたときは前記複数の印字ワイヤの駆動ドットを当
    該駆動ドット数の総和のほぼ半数ずつにグループ分けす
    るグループ化工程と、該グループ分けされたそれぞれの
    印字ワイヤの組による2回の印字復帰動作によって前記
    1行の印字を行なわせる印字ワイヤ駆動制御工程とを備
    えたことを特徴とするドットインパクトプリンタの印字
    ヘッド駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記グールプ化工程が、各印字ワイヤを
    駆動ドット数の多い順に順位付けするソート工程と、該
    順位付けされた各印字ワイヤのうち奇数順位の印字ワイ
    ヤを第1のグループに振り分けるとともに、偶数順位の
    印字ワイヤを第2のグループに振り分ける振り分け工程
    とを有することを特徴とする請求項1に記載のドットイ
    ンパクトプリンタの印字ヘッド駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記グールプ化手段が、各印字ワイヤを
    駆動ドット数の多い順に順位付けするソート化工程と、 最も駆動ドット数の多い印字ワイヤを第1のグループに
    振り分けるとともに、次に駆動ドット数の多い印字ワイ
    ヤを第2のグループに振り分け、さらに次に駆動ドット
    数の多い印字ワイヤを第1のグループに振り分ける第1
    の振り分け工程と、この第1の振り分け工程に続く印字
    ワイヤを順次前記第1又は第2のグループのうち駆動ド
    ット数の総数が少ないグループに振り分ける第2の振り
    分け工程とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    ドットインパクトプリンタの印字ヘッド駆動方法。
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