JP4079958B2 - 熱履歴制御装置、その動作方法、及びサーマルプリンタ - Google Patents

熱履歴制御装置、その動作方法、及びサーマルプリンタ Download PDF

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Description

本発明は、熱履歴制御装置、その動作方法、及びサーマルプリンタに係り、特にこれから印字しようとするラインのドットに対して過去の印字動作で生じる蓄熱の影響を抑えるための熱履歴制御方式に関する。
ライン型サーマルヘッドを備えたサーマルプリンタは、例えばPOS(Point Of Sales)装置に搭載されるレシート発行用プリンタ等、各種のプリンタに利用されている。このサーマルプリンタで用いるライン型サーマルヘッドでは、POS装置等のホスト側から送信されてくる印字コマンド及び印字データに基づき、印字データを成すドット列の各ドットに割り当てられた複数の発熱素子を選択的に駆動し、これにより各発熱素子で発生する熱により記録紙等の印字媒体に所望の印字を行うようになっている。
このようなサーマルプリンタには、これから印字しようとするラインのドットに対して過去の印字動作で生じる蓄熱の影響を抑えるため、過去に印字したラインのドットイメージの一部を記憶し、これに基づいてサーマルヘッドの発熱素子への印加時間を制御する熱履歴制御が行われている(例えば、特許文献1参照)。以下、従来例の熱履歴制御について、特許文献1に開示されている内容を参照して説明する。
従来の熱履歴制御では、まず印字完了後のラインを数ライン分保持しておき、これから印字するドットに対して蓄熱の影響を及ぼす可能性がある過去の印字ドットを調査する。その結果、仮に該当するドットを過去に印字していた場合は、何も印字していない場合と比べて蓄熱の影響があると考えられるため、サーマルヘッドへの通電時間を短くする。この場合、過去の印字動作による蓄熱の影響度は、過去の印字ドット数及びドット位置により異なるため、過去の印字履歴を一定のパターンに従ってモデル化し、モデル化された複数の対象ドットを「履歴要因」とし、各履歴要因に対しそれぞれ時間的な重み付けを行う。その後、過去にどの位置のドットで印字されていたかを判定し、印字していた履歴要因に割り当てた時間を全体の印加時間から間引く方法がとられている。この一例を図6に示す。
例えば、図6に示す例では、これから印字するドットラインのデータと、過去4ドットライン分のデータ(ドットイメージ)とをメモリに保持しておき、この中から一定のパターンに従い履歴要因を成すドットを抜き出してモデル化する。図6の例では、モデル化された履歴要因を成すドットは、これから印字するドットラインのドットT0に対し、過去1ドットライン前(直前)のドットTa及びその左右に隣接するドットTb1、Tb2と、過去2ドットライン前のドットTb0及びその左右に隣接するドットTc1、Tc2と、過去3ドットライン前のドットTc0と、過去4ドットライン前のドットTdとから構成される(図中の白丸は非通電ドット、黒丸は通電ドットを表す)。
次いで、過去に何も印字していない場合の必要な印加時間をTとし、この印加時間Tを上記のモデル化された過去の履歴要因を成すドットTa、Tb1、Tb2、Tb0、Tc1、Tc2、Tc0、Tdの時間配分で分割する。時間配分は、過去の履歴要因を成すドットTa、Tb1、Tb2、Tb0、Tc1、Tc2、Tc0、Tdがこれから印字するドットT0に及ぼす蓄熱の影響度により決定する。
例えば、図6の例では、これから印字するドットラインのドットT0に対し、過去1ドットライン前(直前)のドットTaと、過去3ドットライン前のドットTc0とを比べると、ドットTc0よりもドットTaの方がこれから印字するドットT0に対する蓄熱影響度が大きいため、一般にはドットTc0よりもドットTaの方に大きな時間を割り当てておく。
その後、これから印字するドットT0に対し、過去にどの履歴要因を印字しているかを調査し、過去に印字した履歴要因には通電しないデータ(OFF)として“0”を、過去に印字していない履歴要因には通電するデータ(ON)として“1”をそれぞれ演算し、その演算結果をセットする。これにより、履歴制御を無視して純粋に感熱紙が発色するような熱エネルギーに対応する印加時間Tから、過去に印字した履歴要因があればこれに割り当てられた時間を間引くことで印加時間Tを調節する。
例えば、図6の例では、これから印字するドットT0に対して、過去に印字したドットはTb2、Tb0、Tc0の3箇所である。つまり、過去に何も印字していない場合に比べ、この時点でこれら3箇所の印加による蓄熱が発生していると考えられるため、
印加時間=T−(Tb2+Tb0+Tc0)
とすることで、熱エネルギーが補正される。このとき、Tb2、Tb0、Tc0には、それぞれ予め蓄熱の影響度に応じた重み付けとして、各要因に時間が割り当てられている。このようにして1ドットライン中の全ドットに対して同様の処理を行い、これらの処理結果を1履歴要因づつサーマルヘッドへ転送していく。すなわち、1ラインを印字するため、1ラインの同じドット位置に印加すべきデータとして、これから印字するドットT0のほか、そのドットT0に対応する履歴要因を成すドットTa、Tb1、Tb2、Tb0、Tc1、Tc2、Tc0、Td毎に複数回(図6の例ではドットT0を含めて9回)サーマルヘッドに転送する。
図7は、上記の熱履歴制御を専用回路(外部回路又は専用LSI等)を用いてハードウェアで行う場合の熱履歴制御装置の構成を示す。
図7に示す従来例の熱履歴制御装置は、発熱素子52及びシフトレジスタ51を有するサーマルヘッド5と、このサーマルヘッド5に接続されるサーマルヘッドインターフェースLSI4と、このLSI4にバスを介して接続されるCPU1、ROM2、及びRAM3とを有する。この構成において、LSI4内に設けた熱履歴制御回路44を用いて上記の履歴要因の演算処理を行っており、この熱履歴制御回路44に過去の印字データを保持する機構も設けている。このため、ハードウェアとして保持できる印字ライン数が固定されてしまい、最大で生成できる履歴パターン数が限られてしまう。これは、更なる印字速度の高速化等で、より高精度な熱履歴制御を行う必要が出てきた場合には大きな障壁となる。また、ハードウェアの回路規模が非常に大きくなり、システムコストの増大を招く。
図8は、上記の熱履歴制御をソフトウェアで行う場合の熱履歴制御装置の構成を示す(特許文献1参照)。
図8に示す従来例の熱履歴制御装置は、発熱素子52及びシフトレジスタ51を有するサーマルヘッド5と、このサーマルヘッド5に接続されるサーマルヘッドインターフェースLSI4と、このLSI4にバスを介して接続されるCPU1、ROM2、及びRAM3とを有する。RAM3内の印字データ格納エリア31には、これから印字するドットイメージと、過去1ドットライン前から4ドットライン前までの過去の印字ラインのドットイメージとが格納される。
CPU1は、ROM2に格納されているソフトウェア(後述の履歴パターン生成アルゴリズムに基づくソフトウェア)21を実行することにより、これから印字するラインの各ドットに対してこの印字データ格納エリア31を参照し、過去の印字ラインの対応するドット又はその左右に隣接するドットが過去に印字していたかどうかを過去nライン分全てについて比較を行い、該当ドットが過去に印字していたときに“0”、過去に印字していないときに“1”とするように演算を行う。その演算結果を履歴パターン格納エリア32へ格納していき、過去nライン分全ての演算が完了した後、各履歴要因に対応する演算結果(以下、「履歴パターン」と呼ぶ)毎にパラレル/シリアル変換回路41へ転送を行う。これと並行して、各履歴要因に割り付けた時間(以下、「履歴タイマ値」と呼ぶ)をタイマ回路42へその都度セットすることで、データラッチ信号の発生タイミングを調整し、履歴要因毎に時間的な重み付けを行う。
上記履歴パターン生成アルゴリズムの一例を図9及び図10に基づき説明する。図9及び図10は、サーマルヘッドにより印字される1ドットラインが640ドット(80バイト)で構成される場合を例示している。
図9において、まず過去の履歴要因を成すドットTa、Tb1、Tb2、Tb0、Tc1、Tc2、Tc0、Tdに対応する履歴パターンのうち、ドットTaに対応する履歴パターンを生成する。ドットTaは、これから印字するドットT0から見て直前ドットTaに位置する。従って、印字データ格納エリア31からこれから印字する印字データ(N)を成すドット列Nのうち最下位ビット側から32ドット(4バイト)分のドット列Nと、1ドットライン過去の印字データを成す640ビット分のドット列K1のうち最下位ビット側から32ドット分のドット列K1とをCPU1内の図示しない演算用レジスタへロードする。次いで、32ドット分のドット列Nを成す各ドット自身がそれぞれ印字ドットか否かを判断し、非印字ドットであれば、ドット列Taのドットを通電しないデータ“0”とし、印字ドットであれば、ドット列Nと同じドット位置にあるドット列K1が印字ドットか否かを判断し、印字ドットであれば、ドット列Taを通電しないデータ“0”とし、非印字ドットであれば、ドット列Taを通電するデータ“1”となるよう演算する。即ち、2つのドット列N、K1の同じドット位置のドットにおいて、ドット列Nが“1”、ドット列K1が“0”であれば、ドット列Taが“1”、それ以外であれば、ドット列Taが“0”となる。
次いで、上記の32ドット分の演算結果からなるドット列Taを履歴パターン格納エリア32へ格納する。以後、上記と同様の処理を32ドット毎に行い、1ドットライン分に相当する回数(図9の例では640ビット分に相当する20回)行う。これにより、ドットTaに対応する履歴パターンとして、640ドット分の演算結果からなるドット列Taが形成される。
次いで、ドットTb1に対応する履歴パターンを生成する。ドットTb1は、これから印字するドットT0から見て直前ドットTaの左側に位置しているため、図10に示すように、ドット列K1を1ビット右側へシフト演算し、その位置で上記と同様の演算を行い、その演算結果を履歴パターン格納エリア32へ格納する。以後、上記のドット列Taと同様に32ドット毎に同様の演算を行い履歴パターン格納エリア32へ格納していくことで、ドットTb1に対応する履歴パターンとして、640ドット分の演算結果からなるドット列Tb1が形成される。
次いで、ドットTb2は、上記のドットTb1とは逆に直前ドットTaの右側に位置していることから、ドット列K1を1ビット左側にシフト演算し、その後で上記と同様の演算を行う。以降、ドットTb0からドットTdまで上記と同様のアルゴリズムで履歴パターンを生成する。これにより、過去の履歴要因を成すドットTa、Tb1、Tb2、Tb0、Tc1、Tc2、Tc0、Tdの全ての履歴パターンを生成する。
その後、過去の履歴要因毎に履歴パターンをパラレル/シリアル変換回路41へ転送し、一つの履歴パターンの転送が終了した時点でその履歴パターン毎の印加時間を決定する履歴タイマ値をタイマ回路42へセットし、並行して印加中の一つ前の履歴要因の印加が終了するのを待つ。
タイマ回路42は、セットされた値をカウント後、ヘッド制御信号生成回路43へカウントアップを通知する。ヘッド制御信号生成回路43は、タイマ回路42からのカウントアップ通知を受けて、データラッチ信号をサーマルヘッド5内のシフトレジスタ51へ出力する。シフトレジスタ51は、データラッチ信号を受信し、それまでにシフトインしていた履歴パターンをラッチして、次のデータラッチ信号が受信されるまで、発熱素子52を駆動する。ヘッド制御信号生成回路43は、このデータラッチ信号のほか、発熱素子52の駆動を許可する印加許可信号と、実際に履歴パターンをシフトインさせるために必要なシフトクロック信号との出力も行う。
図11は、上記の動作タイミングを示す。
上記従来例によれば、履歴パターンの生成処理をソフトウェアで行うことにより、システムのコスト低減が可能となると共に、熱履歴制御回路に頼っていた処理をソフトウェアで処理することにより、マイクロプロセッサの性能と物理的な印加周期の制限を除けば理論上は無限に履歴パターンを生成でき、より高精度な熱履歴制御を行うことができる。
特開2004−058447号公報
上述した従来例の熱履歴制御装置では、履歴パターンの生成処理を外部回路や専用LSIを用いたハードウェア生成からソフトウェア生成に変更することで上記のようなコスト低減や熱履歴制御の高精度化等の利点が得られるものの、1)1ラインの印字時間中に次ラインの履歴パターンの生成処理を行う、2)プリンタ制御をソフトウェアの多重割込みで行い、1ラインの印字時間内にその多重割込みによる処理を行う、3)1ラインの印字時間内にRAMからサーマルヘッドインターフェースLSIへのDMA転送によるサーマルヘッドインターフェースLSIへのアクセス増加等によりCPUバスの占有時間が多くなる等の制約があった。
一方、この分野では多履歴(多階調)の高速印字化は、今後必要不可欠とされており、この場合には、上記制約により、最悪の場合は、ソフトウェアによる処理1ラインの印字時間内に次ラインの履歴パターンの生成処理が間に合わなくなることも想定される。
本発明は、このような従来の事情を考慮にしてなされたもので、ソフトウェアを用いて熱履歴制御の履歴パターン生成を行うことによる利点を活かしつつ、ハードウェアの回路規模を極力増やさないで、多履歴の高速印字化を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る熱履歴制御装置は、サーマルヘッド内の発熱素子を駆動する駆動回路に接続されるサーマルヘッドインターフェース回路と、前記サーマルヘッドインターフェース回路に接続されるプロセッサとを有し、前記プロセッサは、予め設定された熱履歴制御アルゴリズムに基づくソフトウェアに従い、今回印加しようとするドットラインの印字データと、過去印加されているドットラインの印字データのうち今回印加しようとするドットに対して蓄熱の影響を及ぼす可能性があるドットに対応する履歴要因として予め設定されたドット位置印字データとに基づいて、今回印加しようとするドットに対応する発熱素子の印加時間から前記履歴要因毎に予め割り当てた時間をその印字履歴に応じて間引くための履歴パターンの印加データとして、今回印加しようとするドットが非印字ドットのときに非通電ドットとし、今回印加しようとするドットが印字ドットのときに前記履歴要因が印字ドットの場合に非通電ドットとし且つ前記履歴要因が非印字ドットの場合に通電ドットとする印字データを前記履歴要因毎に生成し、前記サーマルヘッドインターフェース回路は、前記履歴要因毎に予め割り当てた時間に対応するタイマ値を設定してカウントするタイマ回路を有し、前記タイマ回路によりカウントされるタイマ値に基づくタイミングに従い、前記履歴要因毎に前記履歴パターン印字データを前記サーマルヘッドに転送することにより、今回印加しようとするドットラインの印字データの印加時間を調整して前記サーマルヘッドの熱履歴制御を行う熱履歴制御装置であって、前記タイマ回路は、前記履歴要因毎に前記タイマ値を個別に設定する複数の第1レジスタと、前記複数の第1レジスタのうち所定数の第1レジスタを有効化するための履歴要因数を設定する第2レジスタとを有し、前記プロセッサは、今回印加しようとするドットラインの印字データの印加開始前に、前記履歴要因数を前記第2レジスタに設定すると共に、設定された履歴要因数に応じて有効化される前記所定数の第1レジスタに前記履歴要因毎に前記タイマ値を個別に設定し、前記サーマルヘッドインターフェース回路は、今回印加しようとするドットラインの印字データの印字時に、前記タイマ回路により前記所定数の第1レジスタに設定されたタイマ値をカウントし、カウントされるタイマ値に基づくタイミングに従い、前記履歴要因毎に前記履歴パターン印字データを前記サーマルヘッドに転送することを特徴とする。
本発明において、前記プロセッサは、今回印加しようとするドットラインの印字データを印加中に、次のドットラインの印字データに対して前記履歴要因毎に前記履歴パターンの印字データを生成してもよい。
本発明において、前記履歴パターン印字データは、今回印加しようとするドットが通電ドットであり且つ前記履歴要因印字ドットが非通電ドットである場合に通電ドットとし、それ以外の場合に非通電ドットとして、生成されるものであってもよい。
本発明において、前記プロセッサは、CPUであり、前記サーマルヘッドインターフェース回路は、前記CPUにバスを介して接続される集積回路であってもよい。
また本発明に係る熱履歴制御装置の動作方法は、サーマルヘッド内の発熱素子を駆動する駆動回路に接続されるサーマルヘッドインターフェース回路と、前記サーマルヘッドインターフェース回路に接続されるプロセッサとを有し、前記プロセッサは、予め設定された熱履歴制御アルゴリズムに基づくソフトウェアに従い、今回印加しようとするドットラインの印字データと、過去印加されているドットラインの印字データのうち今回印加しようとするドットに対して蓄熱の影響を及ぼす可能性があるドットに対応する履歴要因として予め設定されたドット位置印字データとに基づいて、今回印加しようとするドットに対応する発熱素子の印加時間から前記履歴要因毎に予め割り当てた時間をその印字履歴に応じて間引くための履歴パターンの印加データとして、今回印加しようとするドットが非印字ドットのときに非通電ドットとし、今回印加しようとするドットが印字ドットのときに前記履歴要因が印字ドットの場合に非通電ドットとし且つ前記履歴要因が非印字ドットの場合に通電ドットとする印字データを前記履歴要因毎に生成し、前記サーマルヘッドインターフェース回路は、前記履歴要因毎に予め割り当てた時間に対応するタイマ値を設定してカウントするタイマ回路を有し、当該タイマ回路は、前記履歴要因毎に前記タイマ値を個別に設定する複数の第1レジスタと、前記複数の第1レジスタのうち所定数の第1レジスタを有効化するための履歴要因数を設定する第2レジスタとを有し、前記タイマ回路によりカウントされるタイマ値に基づくタイミングに従い、前記履歴要因毎に前記履歴パターン印字データを前記サーマルヘッドに転送することにより、今回印加しようとするドットラインの印字データの印加時間を調整して前記サーマルヘッドの熱履歴制御を行う熱履歴制御装置の動作方法であって、前記プロセッサが、今回印加しようとするドットラインの印字データの印加開始前に、前記履歴要因数を前記第2レジスタに設定すると共に、設定された履歴要因数に応じて有効化される前記所定数の第1レジスタに前記履歴要因毎に前記タイマ値を個別に設定するステップと、前記サーマルヘッドインターフェース回路が、今回印加しようとするドットラインの印字データの印字時に、前記タイマ回路により前記所定数の第1レジスタに設定されたタイマ値をカウントし、カウントされるタイマ値に基づくタイミングに従い、前記履歴要因毎に前記履歴パターン印字データを前記サーマルヘッドに転送するステップとを有することを特徴とする。
本発明において、前記プロセッサが、今回印加しようとするドットラインの印字データを印加中に、次のドットラインの印字データに対して前記履歴要因毎に前記履歴パターンの印字データを生成するステップをさらに有してもよい。
さらに本発明に係るサーマルプリンタは、上記のいずれかに記載の熱履歴制御装置と、前記熱履歴制御装置に接続されるサーマルヘッドとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ソフトウェアを用いて熱履歴制御の履歴パターン生成を行うことによる利点を活かしつつ、ハードウェアの回路規模を極力増やさないで、多履歴の高速印字化を可能にすることができる。
次に、本発明に係る熱履歴制御装置、その動作方法、及びサーマルプリンタを実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、ここで使用される「履歴要因」、「履歴パターン」、及び「履歴タイマ値」の用語の意味は、前述した従来例(特許文献1)と同様であるため、その詳細は省略する。
本実施形態は、前述した従来例(特許文献1)の熱履歴制御装置(図8〜図11参照)に改良を加えたもので、POS装置等のホスト側から送信されてくる印字コマンドおよびこれから印字するラインのドットイメージデータを受信し、ROMに格納されている熱履歴制御アルゴリズムに基づくソフトウェアに従い、過去の印字ドットを参照し、各履歴要因に対する履歴パターンを生成しその履歴パターンに基づき熱履歴制御を行うサーマルプリンタに適用したものである。
図1は、本実施形態によるサーマルプリンタの全体構成図である。
図1に示すサーマルプリンタは、CPU11と、このCPU11にバスを介して接続される通信制御部12、ROM13、RAM14、及びサーマルヘッドインターフェースLSI15と、このLSI15に接続されるシフトレジスタ161及び発熱素子162を有するサーマルヘッド16とを備えている。
CPU11は、ROM13に格納されるソフトウェア131を実行することにより、サーマルプリンタとしての用紙搬送制御や用紙カット制御等の制御のほか、前述した従来例(特許文献1)と同様に各履歴要因に対する履歴パターンの生成処理(図9、図10参照)を含む熱履歴制御を行う。
通信制御部12は、図示しないPOS装置等のホストに接続され、そのホストから送信されてくる印字コマンドおよび印字データを受信する。
ROM13には、CPU11により実行されるソフトウェア131が格納される。ソフトウェア131は、前述した熱履歴制御アルゴリズムに基づくソフトウェアが含まれる。
RAM14には、印字データ格納エリア141と、履歴パターン格納エリア142とが含まれる。
印字データ格納エリア141には、これから印字するラインの所定ドット数(例えば640ドット)のドット列のデータからなるドットイメージと、既に印字が完了した過去複数ラインのドット列のデータからなるドットイメージとが保持される。
履歴パターン格納エリア142には、印字データ格納エリア141に格納されている過去の印字データに基づき、前述の熱履歴制御アルゴリズムに従い演算された演算結果に相当する各履歴要因の履歴パターンを成す所定ドット数(例えば640ドット)のドット列からなる印字データが履歴要因毎に格納される。
サーマルヘッドインターフェースLSI15は、CPU11によるサーマルプリンタとしての用紙搬送制御や用紙カット制御等の制御のほか、各履歴要因に対する履歴パターンの生成処理を含む熱履歴制御に伴う動作を行う。具体的にこのLSI15は、パラレル/シリアル変換回路151、タイマ回路152、及びヘッド制御信号生成回路153を有する。
パラレル/シリアル変換回路151は、通信制御部12からバスを介して送られてくるバスインタフェースのパラレルデータ(印字データ)をシリアルデータに変換してサーマルヘッドのシフトレジスタ161に出力する。
タイマ回路152は、各履歴要因に割り付けた時間である履歴タイマ値によりタイマカウント動作を行う。
ヘッド制御信号生成回路153は、タイマ回路152で生成された動作タイミングに従い、サーマルヘッド16に内蔵されているシフトレジスタ161に与える所定の制御信号、即ちデータラッチ信号、印加許可信号、及びシフトクロック信号を生成する。
図2(a)及び(b)は、従来例(特許文献1)のタイマ回路152と比較して、本実施形態のタイマ回路152の内部構成を説明するものである。
図2(a)に示す従来例のタイマ回路42は、各履歴要因のタイマ値を設定するタイマ値設定レジスタ421と、タイマ値設定レジスタ422にて設定された時間をカウントし、データラッチ信号を出力するタイマ422とを備えている。
これに対し、図2(b)に示す本実施形態のタイマ回路152は、履歴要因毎に個々にタイマ値を設定する複数(n)個のタイマ値設定レジスタ1522(レジスタ1、レジスタ2、レジスタ3、…、レジスタn)と、複数の履歴要因のうち何個の履歴要因を用いるかその要因数に対応して、各タイマ値設定レジスタ1522の内、何個のレジスタを有効にするかを設定する要因数設定レジスタ1521と、タイマ値設定レジスタ1522にて設定された時間をカウントし、データラッチ信号を出力するタイマ1523とを備える。図2(a)に示す従来例のタイマ回路421と比べると、タイマ値設定レジスタ1522を履歴要因毎に複数有している点と、新たに要因数設定レジスタ1521を有している点とが相違している。
次に、図3〜図5を参照して、本実施例の動作について、図8に示す従来例(特許文献1)の動作と比較して説明する。
なお、前述の従来例(図9〜図11)では、これから印字するドットT0に対し、過去の履歴要因として、ドットTa、Tb1、Tb2、Tb0、Tc1、Tc2、Tc0、Tdを用いた場合を例示しているが、本例では、そのうち、ドットTa、Tb1、Tb0のみを用いた場合を例示している(図6参照)。この場合、1ラインのドット列内の同じドット位置で印字する1ラインの印字データとして、これから印字しようとするドットTaの印字データ(非通電データ“0”又は通電データ“1”)のほか、履歴要因を成すドットTa、Tb1、Tb0に対応する履歴パターンの印字データ(非通電データ“0”又は通電データ“1”)が、それぞれに割り当てられた履歴タイマ値に基づく動作タイミングで、サーマルヘッド5のシフトレジスタ51へ転送され、発熱素子52を介して印字される。
まず、図3及び図4を参照して、従来例の動作を説明する。
図3は、図8に示す従来例のサーマルヘッドインターフェースLSIの動作タイミングを示す動作図、図4は、図3に加え、図8に示す従来例のCPUによるソフトウェアの動作タイミングを加味した場合の動作図である。ここで、図3及び図4中の印加スタート、データラッチ信号、及び印加許可信号の各信号は、ヘッド制御信号生成回路からシフトレジスタに与えられる制御信号に対応する。
いま、図3及び図4において、図示しないホスト側から印字データが送られ、RAMの印字データ格納エリアにライン毎に格納される。CPUは、ROM内のソフトウェアを実行することにより、履歴タイマ値をサーマルヘッドインターフェースLSI内のタイマ回路のタイマ値設定レジスタにセットし、ライン毎に印字データを転送する。
この際、CPUは、ソフトウェアを実行することにより、1ライン目のパターン生成、nライン目のパターン生成の処理を順次行うと共に、印加スタート及びデータラッチ信号の各制御信号(論理Lレベル)に同期して、1ライン目のパターン生成時に印加スタート前の履歴タイマ値としてTb0の転送時間であるダミータイマ値をセットし、nライン目のパターン生成時にTb0、Tb1、Ta、T0の各履歴要因に対応する履歴タイマ値をセットする。これは、タイマ値を設定するタイマ値設定レジスタを1段しか有していないためである。データラッチ信号は、割込み信号等によりサーマルヘッドインターフェースLSIからCPU側に通知される。
その後、サーマルヘッドインターフェースLSI側では、印加スタートから始まる1ライン搬送時間内に、データラッチ信号及び印加許可信号の各制御信号(論理Lレベル)に同期して、1ラインのドット列を成す印字データとして、各履歴要因を成すTb0、Tb1、Ta、T0の順に、それぞれの印字データ(履歴パターンの印字データ)をサーマルヘッドのシフトレジスタに転送及びラッチさせ、発熱素子を選択的に駆動して印字動作を行わせる。
従って、従来例では、CPUがソフトウェアを実行することにより、1ライン搬送時間内に、ホスト側から転送されてきたnライン目のデータに対する履歴パターン生成処理と、各履歴要因に対するタイマ値のセットとを同優先度にて処理するため、高速印字の場合、1ライン搬送時間は短くなり、ソフトウェアの負荷率は高くなる。とくに、多履歴の場合、各履歴要因に対するタイマ値の設定が増え、かつ生成する履歴パターンも増え、ソフトウェアの負荷率は高くなる。これにより、高速多履歴としての制限が発生することになる。
これに対し、図5は、図1に示す本実施形態によるサーマルヘッドインターフェースLSI15の動作タイミングと、CPU11によるソフトウェア131の動作タイミングとを含む動作図である。
上述の図3及び図4に示す従来例では、タイマ値を設定するタイマ値設定レジスタを1個しか有していなかったため、印加スタート前に各履歴要因を成すTb0、Tb1、Ta、T0に割り当てられる履歴タイマ値を設定することができない。
これに対し、本実施形態では、タイマ回路152に各履歴要因のタイマ値を設定するタイマ値設定レジスタ1522を複数有しているため、印加スタート前に全ての履歴要因に対するタイマ値を設定することが可能となる。また、要因数設定レジスタ1521を有しているため、複数のタイマ値設定レジスタ1522に対しレジスタの有効化を図ることも可能となる。これにより、印加スタート前に、CPU11側では、ソフトウェア131を実行することで、各履歴要因のタイマ値および履歴要因数を把握することが可能となる。
いま、図5において、図示しないホスト側から印字データが送られ、RAM14の印字データ格納エリア141にライン毎に格納される。CPU11は、ROM13内のソフトウェア131を実行することにより、履歴要因数を要因数設定レジスタ1521に設定し、各履歴要因のタイマ値を複数のタイマ値設定レジスタ1522に設定する。
次いで、サーマルヘッドインターフェースLSI15側では、印字スタートに対応する制御信号(論理Lレベル)に同期して、タイマ回路152が起動する。
タイマ回路152では、要因数設定レジスタ1521にて有効化された複数(n)のタイマ値設定レジスタ1522(レジスタ1、レジスタ2、レジスタ3、…、レジスタn)から、各履歴要因に対するタイマ値の設定値がタイマ1523にロードされる。タイマ1523は、ロードされた設定値のカウントを行い、カウントアップ毎にデータラッチ信号を発生する。これと同時に、次のタイマ値設定レジスタ1522からそのタイマ値の設定値をロードし、カウントを行う。この動作は、要因数設定レジスタ1521にて有効化された全てのタイマ値設定レジスタ1522に対し繰り返し行われる。
CPU11側では、ソフトウェア131を実行することにより、印加スタート前に1ライン目の履歴パターン生成処理を行い、各履歴要因に対するタイマ値をタイマ値設定レジスタに設定し、その履歴要因数を要因数設定レジスタ1521に設定する。また、印加スタート後に、ホスト側から転送されてきたnライン目のデータに対する履歴パターン生成処理を優先的に行い、T0転送が終了した後にnライン目の各履歴要因に対するタイマ値をタイマ値設定レジスタ1522に設定し、その履歴要因数を要因数設定レジスタ1521に設定する。
このとき、サーマルヘッドインターフェースLSI15側で生成される印加スタート後のデータラッチ信号は、CPU11側のソフトウェア131へは通知されない。これにより、CPU11側では、ソフトウェア131が、他の信号に阻害されることなく履歴パターン生成処理を優先的に行うことができる。よって、1ライン搬送時間中のソフトウェア131の負荷率は、従来例よりも低くなり、高速多履歴としての発生していた制限はなくなり、高速多履歴化が可能となる。
従って、本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
1)従来では、履歴要因数分の割込みが1ライン中にソフトウェアに通知され、高速になる程1ライン印字時間は短くなるため、高速化になる程割込み処理の影響が大きかった。これに対し、本実施形態では、1ライン中のソフトウェア処理である割込み処理を減らすことにより、ソフトウェア負荷を軽減することができる。
2)サーマルヘッドインターフェースLSIの規模を増加して高速多履歴化を実現する場合、ソフトウェア生成にしたメリットが軽減されてしまう。これに対し、本実施形態では、レジスタ追加のみという軽微な対応で、履歴パターンの生成をハードウェアからソフトウェアにしたことにより、サーマルヘッドインターフェースLSIの規模を増加させることなく、実現が可能となる。
3)本実施形態では、従来、履歴要因数分、毎回行っていたサーマルヘッドインターフェースLSIへのアクセスを減らすことができ、ソフトウェア負荷の軽減を行い、次ライン以降の履歴パターンの生成に処理時間およびCPUバスを費やすことが可能となる。これにより、1ライン中における印字及び履歴制御にかけるCPUバスの占有時間を減らすことができる。なお、DMA転送(RAMからサーマルヘッドインターフェースLSI)におけるCPUバスの占有時間の減少は、バス幅を増やすことにより容易に対処が可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、サーマルプリンタの過去の印字ドットを参照し各履歴要因に対する履歴パターンの生成処理において、これから印字するラインの印加開始前に予め1ライン中の履歴要因数および各履歴タイマ値を設定することにより、設定された履歴要因数分の履歴タイマ値を順次タイマ回路に展開し1ライン中におけるサーマルヘッドインターフェースLSIへのアクセスを減らし、その分ソフトウェアにより数ライン先の履歴パターン生成を行うことにより、より高速印字での多履歴印字を行うことができる。言い換えると、新たに履歴要因数レジスタ及び複数の履歴タイマ値設定レジスタを設けることで、従来タイマ回路のカウントアップによりソフトウェアが行っていた処理(次履歴要因の履歴タイマ値の設定)をハードウェアが行うことにより、1ライン中におけるソフトウェアの処理を大幅に軽減させ、次ライン以降の履歴パターンの生成を行うことが可能となる。
なお、上記の履歴パターンの転送順序、印加許可信号の電気的論理、及び履歴要因数は、本実施形態に適用するものであって、これに限定するものではない。また、本実施形態では、熱履歴制御のみを行う場合を説明しているが、例えば多階調制御(例えば、特開2004−255814号公報参照)を行う場合にも適用可能である。
本発明は、POS端末等に搭載されるライン型サーマルヘッドを備えたサーマルプリンタの用途に適用できる。
本発明の実施形態によるサーマルプリンタの全体構成を示す概略ブロック図である。 (a)は、従来例のタイマ回路の内部構成を示す概略ブロック図、(b)は図1に示すタイマ回路の内部構成を示す概略ブロック図である。 従来例の熱履歴制御装置の動作を説明する概略タイミングチャートである。 従来例の熱履歴制御装置の動作をソフトウェアの動作と共に説明する概略タイミングチャートである。 図1に示す熱履歴制御装置の動作を説明する概略タイミングチャートである。 従来例の熱履歴制御方法を説明する図である。 従来例の熱履歴制御を専用回路を用いてハードウェアで行う場合の熱履歴制御装置の全体構成を示す概略ブロック図である。 従来例の熱履歴制御をソフトウェアを用いて行う場合の熱履歴制御装置の全体構成を示す概略ブロック図である。 図8に示す熱履歴制御装置による履歴要因の履歴パターン生成を説明する図である。 図9に続き、図8に示す熱履歴制御装置による履歴要因の履歴パターン生成を説明する図である。 図8に示す熱履歴制御装置の動作を説明する概略タイミングチャートである。
符号の説明
11 CPU
12 通信制御部
13 ROM
14 RAM
15 サーマルヘッドインターフェース
16 サーマルヘッド
131 ソフトウェア
141 印字データ格納エリア
142 履歴パターン格納エリア
151 パラレル/シリアル変換回路
152 タイマ回路
153 ヘッド制御信号生成回路
161 シフトレジスタ
162 発熱素子
1521 要因数設定レジスタ
1522 タイマ値設定レジスタ
1523 タイマ

Claims (7)

  1. サーマルヘッド内の発熱素子を駆動する駆動回路に接続されるサーマルヘッドインターフェース回路と、
    前記サーマルヘッドインターフェース回路に接続されるプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、予め設定された熱履歴制御アルゴリズムに基づくソフトウェアに従い、今回印加しようとするドットラインの印字データと、過去印加されているドットラインの印字データのうち今回印加しようとするドットに対して蓄熱の影響を及ぼす可能性があるドットに対応する履歴要因として予め設定されたドット位置印字データとに基づいて、今回印加しようとするドットに対応する発熱素子の印加時間から前記履歴要因毎に予め割り当てた時間をその印字履歴に応じて間引くための履歴パターンの印字データとして、今回印加しようとするドットが非印字ドットのときに非通電ドットとし、今回印加しようとするドットが印字ドットのときに前記履歴要因が印字ドットの場合に非通電ドットとし且つ前記履歴要因が非印字ドットの場合に通電ドットとする印字データを前記履歴要因毎に生成し、
    前記サーマルヘッドインターフェース回路は、前記履歴要因毎に予め割り当てた時間に対応するタイマ値を設定してカウントするタイマ回路を有し、
    前記タイマ回路によりカウントされるタイマ値に基づくタイミングに従い、前記履歴要因毎に前記履歴パターン印字データを前記サーマルヘッドに転送することにより、今回印加しようとするドットラインの印字データの印加時間を調整して前記サーマルヘッドの熱履歴制御を行う熱履歴制御装置であって、
    前記タイマ回路は、前記履歴要因毎に前記タイマ値を個別に設定する複数の第1レジスタと、前記複数の第1レジスタのうち所定数の第1レジスタを有効化するための履歴要因数を設定する第2レジスタとを有し、
    前記プロセッサは、今回印加しようとするドットラインの印字データの印加開始前に、前記履歴要因数を前記第2レジスタに設定すると共に、設定された履歴要因数に応じて有効化される前記所定数の第1レジスタに前記履歴要因毎に前記タイマ値を個別に設定し、
    前記サーマルヘッドインターフェース回路は、今回印加しようとするドットラインの印字データの印字時に、前記タイマ回路により前記所定数の第1レジスタに設定されたタイマ値をカウントし、カウントされるタイマ値に基づくタイミングに従い、前記履歴要因毎に前記履歴パターン印字データを前記サーマルヘッドに転送することを特徴とする熱履歴制御装置。
  2. 前記プロセッサは、今回印加しようとするドットラインの印字データを印加中に、次のドットラインの印字データに対して前記履歴要因毎に前記履歴パターンの印字データを生成することを特徴とする請求項1記載の熱履歴制御装置。
  3. 前記履歴パターン印字データは、今回印加しようとするドットが通電ドットであり且つ前記履歴要因印字ドットが非通電ドットである場合に通電ドットとし、それ以外の場合に非通電ドットとして、生成されるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の熱履歴制御装置。
  4. 前記プロセッサは、CPUであり、
    前記サーマルヘッドインターフェース回路は、前記CPUにバスを介して接続される集積回路であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱履歴制御装置。
  5. サーマルヘッド内の発熱素子を駆動する駆動回路に接続されるサーマルヘッドインターフェース回路と、
    前記サーマルヘッドインターフェース回路に接続されるプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、予め設定された熱履歴制御アルゴリズムに基づくソフトウェアに従い、今回印加しようとするドットラインの印字データと、過去印加されているドットラインの印字データのうち今回印加しようとするドットに対して蓄熱の影響を及ぼす可能性があるドットに対応する履歴要因として予め設定されたドット位置印字データとに基づいて、今回印加しようとするドットに対応する発熱素子の印加時間から前記履歴要因毎に予め割り当てた時間をその印字履歴に応じて間引くための履歴パターンの印加データとして、今回印加しようとするドットが非印字ドットのときに非通電ドットとし、今回印加しようとするドットが印字ドットのときに前記履歴要因が印字ドットの場合に非通電ドットとし且つ前記履歴要因が非印字ドットの場合に通電ドットとする印字データを前記履歴要因毎に生成し、
    前記サーマルヘッドインターフェース回路は、前記履歴要因毎に予め割り当てた時間に対応するタイマ値を設定してカウントするタイマ回路を有し、当該タイマ回路は、前記履歴要因毎に前記タイマ値を個別に設定する複数の第1レジスタと、前記複数の第1レジスタのうち所定数の第1レジスタを有効化するための履歴要因数を設定する第2レジスタとを有し、
    前記タイマ回路によりカウントされるタイマ値に基づくタイミングに従い、前記履歴要因毎に前記履歴パターン印字データを前記サーマルヘッドに転送することにより、今回印加しようとするドットラインの印字データの印加時間を調整して前記サーマルヘッドの熱履歴制御を行う熱履歴制御装置の動作方法であって、
    前記プロセッサが、今回印加しようとするドットラインの印字データの印加開始前に、前記履歴要因数を前記第2レジスタに設定すると共に、設定された履歴要因数に応じて有効化される前記所定数の第1レジスタに前記履歴要因毎に前記タイマ値を個別に設定するステップと、
    前記サーマルヘッドインターフェース回路が、今回印加しようとするドットラインの印字データの印字時に、前記タイマ回路により前記所定数の第1レジスタに設定されたタイマ値をカウントし、カウントされるタイマ値に基づくタイミングに従い、前記履歴要因毎に前記履歴パターン印字データを前記サーマルヘッドに転送するステップとを有することを特徴とする熱履歴制御装置の動作方法。
  6. 前記プロセッサが、今回印加しようとするドットラインの印字データを印加中に、次のドットラインの印字データに対して前記履歴要因毎に前記履歴パターンの印字データを生成するステップをさらに有することを特徴とする請求項5記載の熱履歴制御装置の動作方法。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の熱履歴制御装置と、
    前記熱履歴制御装置に接続されるサーマルヘッドとを備えたことを特徴とするサーマルプリンタ。
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