JP3222971B2 - シリアルドットプリンタ - Google Patents

シリアルドットプリンタ

Info

Publication number
JP3222971B2
JP3222971B2 JP3895693A JP3895693A JP3222971B2 JP 3222971 B2 JP3222971 B2 JP 3222971B2 JP 3895693 A JP3895693 A JP 3895693A JP 3895693 A JP3895693 A JP 3895693A JP 3222971 B2 JP3222971 B2 JP 3222971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
signal
flip
flop
controller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3895693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06246972A (ja
Inventor
昇 仁田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP3895693A priority Critical patent/JP3222971B2/ja
Publication of JPH06246972A publication Critical patent/JPH06246972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3222971B2 publication Critical patent/JP3222971B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タ,ワイヤドットマトリクスプリンタ,サーマルプリン
タ等のシリアルドットプリンタに関わり、特にモザイク
印字を可能にしたプリンタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】行方向に複数ドットを配列してなる印字
ヘッドを列方向に走査してデータ印字するドットプリン
タでは、一般に、印字データを作成するコントローラと
印字ヘッド部とを接続する信号線数を少なくするために
シリアル伝送方式を採用している。
【0003】図7は従来のシリアル伝送方式を採用した
ドットプリンタ、いわゆるシリアルドットプリンタの概
要を示すブロック図であって、コントローラ1と印字ヘ
ッド部2とは、印字データ信号DATA,垂直同期信号
VSync,水平同期信号HSyncの3本の信号線で接続され
る。
【0004】コントローラ1は、キャリッジ送りモータ
3及び紙送りモータ4の駆動を制御すると同時に、印字
ヘッド部2に印字データ信号DATAを垂直同期信号V
Sync及び水平同期信号HSyncに同期させてシリアル転送
する。
【0005】図8に16ドットの印字ヘッドを用いた場
合の印字データ信号DATA,垂直同期信号VSync及び
水平同期信号HSyncのタイミングチャートを示す。すな
わち、コントローラ1は1列分の印字データすなわち1
6ビットの印字データ信号DATAの出力に先立ち水平
同期信号HSyncを立上げ、その後、垂直同期信号VSync
の立上がりに同期して印字データ信号DATAを1ビッ
トずつシリアルに送出する。そして、1列分の印字デー
タ信号DATAの送出が終了すると水平同期信号HSync
を立下げる。
【0006】その後、キャリッジモータ3を駆動して印
字ヘッドを次の列に移動させたならば再び水平同期信号
HSyncを立上げ、次の1列分の印字データ信号DATA
を垂直同期信号VSyncに同期させて送出する。こうし
て、図8に示すように行方向16ドットで1列ずつ印字
が順次行われ、1行分の印字が終了すると紙送りモータ
4を駆動して1行分の紙送りを行う。
【0007】ところで、シリアルドットプリンタのなか
には、図4に示すように印字データ1列毎に交互に奇数
ドットと偶数ドットを抜かして印字する、いわゆるモザ
イク印字を可能にしたものがある。
【0008】モザイク印字は印字品質が低下する欠点は
あるものの、インクジェットプリンタやワイヤドットマ
トリクスプリンタで行うことによってインクの節約や低
騒音,低消費電力が図られ、高速印字も可能になる。ま
た、モザイク印字では上下に隣り合うドットを印字しな
いので、ワイヤドットマトリクスプリンタやサーマルプ
リンタでは磁気干渉,熱干渉による問題が低減され、イ
ンクジェットプリンタではインク供給能力の問題も低減
される。さらに、左右に並び合うドットも印字しないの
で、印字ヘッドの高速追従性の問題も低減される。
【0009】このような特徴があるモザイク印字を可能
にした従来のシリアルドットプリンタでは、コントロー
ラ1で通常の印字データを作成した後、ソフトウェアに
よりその印字データにマスクをかけてモザイク印字用の
印字データに変換してから、印字ヘッド部2にシリアル
転送していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のこの
種のシリアルドットプリンタにおいては、コントローラ
でのソフトウエア処理により印字データにマスクをか
けることによってモザイク印字等のドラフト印字を可能
にしていたので、コントローラの負荷が大きく処理速
度が遅くなる上、マスク編集のためのメモリも必要で、
コントローラのメモリ容量が増大する等の問題があっ
た。
【0011】そこで本発明は、モザイク印字が可能でか
つ従来に比べて処理速度の高速化、コントローラの負荷
軽減及びメモリ容量の低減等を図り得るシリアルドット
プリンタを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、印字データを
作成するとともに行方向に複数ドットを配列してなる印
字ヘッドを列方向に走査するコントローラより印字ヘッ
ドに印字データ信号を水平同期信号及び垂直同期信号に
同期させてシリアル転送してデータ印字するシリアルド
ットプリンタにおいて、コントローラから出力される垂
直同期信号に同期したパルスパターンのマスク信号を発
生するマスク信号発生手段と、この発生手段により発生
されたマスク信号によりコントローラから出力される印
字データ信号をビット単位でマスクするマスク手段と
コントローラから出力される水平同期信号に同期して、
垂直同期信号に同期したパルスパターンのマスク信号の
発生順を決定するマスク動作制御手段とを備えたマスク
回路をコントローラと印字ヘッドとの間に介在し、コン
トローラから出力された印字データ信号をマスク回路
スクしたのち印字ヘッドに与えるようにしたものであ
る。
【0013】
【作用】このような構成の本発明であれば、コントロー
ラにて作成された印字データ信号は水平同期信号及び垂
直同期信号に同期して印字ヘッドにシリアル転送され
る。ただし印字データ信号は水平同期信号及び垂直同期
信号とともにマスク回路に入力され、このマスク回路に
おいて垂直同期信号に同期したパルスパターンのマスク
信号によりビット単位でマスクされた後、印字ヘッドに
与えられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0015】図1はこの実施例のシリアルドットプリン
タの概要を示すブロック図である。ホストからの印字情
報を印字ビットに展開して印字データを作成するコント
ローラ11は、キャリッジ送りモータ12及び紙送りモ
ータ13の駆動を制御するとともに、印字データ信号D
ATA−IN、垂直同期信号VSync、水平同期信号HSy
nc及び2種類のマスク制御信号CTLJ,CTLKをそ
れぞれ出力する。
【0016】印字データ信号DATA−IN及び2種類
のマスク制御信号CTLJ,CTLKの各信号線は、そ
れぞれマスク回路14に接続される。垂直同期信号VSy
nc及び水平同期信号HSyncの各信号線はそれぞれ分岐し
ており、いずれも一方が印字ヘッド部15に接続され、
他方が前記マスク回路14に接続される。マスク回路1
4と印字ヘッド部15とは印字データ信号DATA−O
UTの信号線で接続される。
【0017】印字ヘッド部15は行方向に16ドットを
配列してなる印字ヘッド16を有する。印字ヘッド16
は図示しないキャリッジに搭載されており、前記キャリ
ッジ送りモータ13の駆動によって列方向に走査する。
【0018】マスク回路14は、図2に示すようにアン
ドゲート21、第1,第2のJKフリップフロップ2
2,23、Dフリップフロップ24、第1,第2のオア
ゲート25,26及びインバータ27で構成される。
【0019】すなわち、コントローラ11からの印字デ
ータ信号DATA−INの信号線はアンドゲート21の
一方の入力端子に接続する。
【0020】また、水平同期信号HSyncの信号線は第1
のJKフリップフロップ22のセット端子(S)、第2
のJKフリップフロップ23のクロック端子及びDフリ
ップフロップ24のクロック端子にそれぞれ接続し、垂
直同期信号VSyncの信号線は第1のJKフリップフロッ
プ22のクロック端子及びインバータ27を介してDフ
リップフロップ24のリセット端子(R)に接続する。
【0021】さらに、2種類のマスク制御信号CTL
J,CTLKの各信号線はそれぞれ第2のJKフリップ
フロップ23のJ入力端子及びK入力端子に接続する。
【0022】第2のJKフリップフロップ23のQ出力
端子は第1のオアゲート25の一方の入力端子に接続
し、/Q出力端子(以下、“/”は負論理であることを
示す)は第2のオアゲート26の一方の入力端子に接続
する。
【0023】Dフリップフロップ24のD入力端子は回
路基準電源Vccに接続してハイレベル“H”に保持され
る。またDフリップフロップ24の/Q出力端子は両オ
アゲート25,26のそれぞれ他方の入力端子に接続す
る。
【0024】第1のオアゲート25の出力端子は第1の
JKフリップフロップ22のJ入力端子に接続し、第2
のオアゲート26の出力端子は同JKフリップフロップ
22のK入力端子に接続する。
【0025】第1のJKフリップフロップ22のQ出力
端子は前記アンドゲート21の他方の入力端子に接続す
る。アンドゲート21の出力端子は前記印字ヘッド部1
5に対する印字データ信号DATA−OUTの信号線に
接続する。
【0026】JKフリップフロップ22,23は、クロ
ック入力に応動して、J入力及びK入力がいずれもロー
レベル“L”のときには現レベルを保持し、J入力が
“H”でK入力が“L”のときにはQ出力を“H”にセ
ットし(/Q出力は“L”)、J入力が“L”でK入力
が“H”のときにはQ出力を“L”にリセットし(/Q
出力は“H”)、J入力及びK入力がいずれも“H”の
ときには現レベルを反転させる。
【0027】Dフリップフロップ24は、クロック入力
に応動して/Q出力を“L”にリセットし、リセット
(R)端子への“L”入力に応動して/Q出力を“H”
に戻す。
【0028】Dフリップフロップ24の/Q出力(信号
名を/LOADとする)が“H”のときには第1のJK
フリップフロップ22のJ入力及びK入力はいずれも
“H”になる。逆に、“L”のときには第1のJKフリ
ップフロップ22のJ入力及びK入力は第2のフリップ
フロップ23のQ出力(信号名をQ1とする)及び/Q
出力に依存する。
【0029】第1のJKフリップフロップ22のJ入力
及びK入力がいずれも“H”のときには、Q出力(信号
名を/MASKとする)はクロック端子に入力される垂
直同期信号VSyncに同期して“H”,“L”が切替わ
る。また、セット(S)端子に入力される水平同期信号
HSyncが立ち下がるとQ出力(/MASK)は“H”に
セットされる。
【0030】第1のJKフリップフロップ22のQ出力
(/MASK)が“H”のときには印字データ信号DA
TA−INのビットがアンドゲート21を通過し、逆
に、“L”のときには印字データ信号DATA−INの
ビットがアンドゲート21を通過しない。
【0031】ここに、第1のJKフリップフロップ22
は、垂直同期信号VSyncに同期したパルスパターンのマ
スク信号/MASKを発生するマスク信号発生手段を構
成し、アンドゲート21はマスク信号/MASKにより
印字データ信号DATA−INをビット単位でマスクす
るマスク手段を構成する。また、第2のJKフリップフ
ロップ23、Dフリップフロップ24、第1、第2のオ
アゲート25,26及びインバータ27は、コントロー
ラ11から出力される水平同期信号HSyncに同期して、
垂直同期信号VSyncに同期したパルスパターンのマスク
信号の発生順を決定するマスク動作制御手段を構成す
る。そして、前記第2のJKフリップフロップ23は水
平同期信号HSyncに同期して状態を更新する状態記憶手
段を構成し、前記Dフリップフロップ24は前記第2の
JKフリップフロップ23が記憶している状態をパルス
パターンの発生順として前記第1のJKフリップフロッ
プ22に設定する制御回路を構成する。
【0032】また、第2のフリップフロップ23のQ出
力(Q1)は、クロック端子に入力される水平同期信号
HSyncの立上り時に、J入力端子に入力されるマスク制
御信号CTLJが“H”で、K入力端子に入力されるマ
スク制御信号CTLKが“L”であれば“H”となり、
マスク制御信号CTLJが“L”で、マスク制御信号C
TLKが“H”であれば“L”となる。また、両マスク
制御信号CTLJ,CTLKが“H”であれば、水平同
期信号HSyncが立ち上がる毎に“H”と“L”が反転す
る。
【0033】そして、Dフリップフロップ24の/Q出
力(/LOAD)が“L”で、第2のフリップフロップ
23のQ出力(Q1)が“H”のときには、第1のJK
フリップフロップ22のJ入力が“H”でK入力が
“L”となり、Q出力は“H”になる。逆に、Dフリッ
プフロップ24の/Q出力(/LOAD)が“L”で第
2のフリップフロップ23のQ出力(Q1)も“L”の
ときには、第1のJKフリップフロップ22のJ入力が
“L”でK入力が“H”となり、第1のJKフリップフ
ロップ22のQ出力は“L”になる。
【0034】従って、第2のフリップフロップ23のQ
出力(Q1)が水平同期信号HSyncの入力毎に“H”,
“L”を繰り返すと、第1のフリップフロップ22のQ
出力(/MASK)は垂直同期信号VSyncの入力に同期
して“H”,“L”の順で繰り返す場合と、“L”,
“H”の順で繰り返す場合とが交互に生じる。
【0035】ここに、第2のフリップフロップ23はマ
スク信号発生手段(第1のフリップフロップ22)によ
り発生されるマスク信号/MASKのパルスパターンを
水平同期信号HSyncが入力される毎に切換えるパターン
切換手段を構成する。
【0036】図3はこの実施例のシリアルドットプリン
タを用いてモザイク印字する場合の各種信号のタイミン
グチャートを示している。
【0037】コントローラ11は、先ずマスク制御信号
CTLJを“H”,マスク制御信号CTLKを“L”に
設定した状態で、1列目の16ビットからなる印字デー
タ信号DATA−INの出力に先立ち水平同期信号HSy
ncを立上げる。これにより、第2のフリップフロップ2
3のQ出力(Q1)は“H”となり、Dフリップフロッ
プ24の/Q出力(/LOAD)は“L”となる。従っ
て、第1のJKフリップフロップ22のQ出力(/MA
SK)はその後の垂直同期信号VSyncの立上がりに同期
して“H”にセットされる。
【0038】次に、コントローラ11は垂直同期信号V
Syncの立上がりに同期して1列目の印字データ信号DA
TA−INを1ビットずつシリアルに送出する。これに
より、Dフリップフロップ24の/Q出力(/LOA
D)は垂直同期信号VSyncの立上がりに同期して“H”
となり、第1のJKフリップフロップ22のQ出力(/
MASK)は垂直同期信号VSyncの立上がりに同期して
“H”にセットされた後、“L”→“H”→“L”…を
繰り返す。
【0039】従って、アンドゲート21に入力される1
列目の印字データ信号DATA−INは、マスク信号/
MASKの“L”に対応するビットがマスクされて、印
字データ信号DATA−OUTに加工された後、印字ヘ
ッド部15に送出される。すなわち、1列目の印字デー
タ信号DATA−OUTは2,4,6,…の偶数ドット
がマスクされ、図4中C1に示すように1,3,5,…
の奇数ドットが印字される。
【0040】コントローラ11は1列目の印字データ信
号DATA−INを出力した直後にマスク制御信号CT
LKを“H”に立ち上げる。また、この1列目の印字デ
ータ信号DATA−INのシリアル転送を終了すると、
水平同期信号HSyncを立ち下げる。これにより、第1の
フリップフロップ22がセットされてQ出力(/MAS
K)は“H”にセットされる。
【0041】その後、コントローラ11は2列目の印字
データ信号DATA−INの出力に先立ち水平同期信号
HSyncを立上げる。これにより、第2のフリップフロッ
プ23のQ出力(Q1)は“L”に反転し、Dフリップ
フロップ24の/Q出力(/LOAD)も“L”とな
る。従って、第1のJKフリップフロップ22のQ出力
(/MASK)はその後の垂直同期信号VSyncの立上が
りに同期して“L”にリセットされる。
【0042】次に、コントローラ11は垂直同期信号V
Syncの立上がりに同期して2列目の印字データ信号DA
TA−INを1ビットずつシリアルに送出する。これに
より、Dフリップフロップ24の/Q出力(/LOA
D)は垂直同期信号VSyncの立上がりに同期して“H”
となり、第1のJKフリップフロップ22のQ出力(/
MASK)は垂直同期信号VSyncの立上がりに同期して
“L”にリセットされた後、“H”→“L”→“H”…
を繰り返す。
【0043】従って、アンドゲート21に入力される2
列目の印字データ信号DATA−INは、マスク信号/
MASKの“L”に対応するビットがマスクされて、印
字データ信号DATA−OUTに加工された後、印字ヘ
ッド部15に送出される。すなわち、2列目の印字デー
タ信号DATA−OUTは1,3,5,…の奇数ドット
がマスクされ、図4中C2に示すように2,4,6,…
の偶数ドットが印字される。
【0044】コントローラ11は2列目の印字データ信
号DATA−INのシリアル転送を終了すると、水平同
期信号HSyncを立ち下げる。これにより、第1のフリッ
プフロップ22がセットされてQ出力(/MASK)は
“H”にセットされる。
【0045】その後、コントローラ11は3列目の印字
データ信号DATA−INの出力に先立ち水平同期信号
HSyncを立上げる。これにより、第2のフリップフロッ
プ23のQ出力(Q1)は“H”に反転し、Dフリップ
フロップ24の/Q出力(/LOAD)は“L”とな
る。従って、第1のJKフリップフロップ22のQ出力
(/MASK)はその後の垂直同期信号VSyncの立上が
りに同期して“H”にセットされる。
【0046】次に、コントローラ11は垂直同期信号V
Syncの立上がりに同期して3列目の印字データ信号DA
TA−INを1ビットずつシリアルに送出する。これに
より、Dフリップフロップ24の/Q出力(/LOA
D)は垂直同期信号VSyncの立上がりに同期して“H”
となり、第1のJKフリップフロップ22のQ出力(/
MASK)は垂直同期信号VSyncの立上がりに同期して
“H”にセットされた後、“L”→“H”→“L”…を
繰り返す。
【0047】従って、アンドゲート21に入力される3
列目の印字データ信号DATA−INは、1列目の印字
データ信号と同様に偶数ドットがマスクされ、図4中C
3に示すように奇数ドットが印字される。
【0048】以後、4,6,8,…,n列目の印字デー
タ信号DATA−INに対しては2列目の印字データ信
号DATA−INに対するのと同様に動作し、5,7,
9,…,n−1列目の印字データ信号DATA−INに
対しては3列目の印字データ信号DATA−INに対す
るのと同様に動作する。
【0049】かくして、図4に示すようなモザイク印字
が得られる。
【0050】このように本実施例によれば、コントロー
ラ11と印字ヘッド部15との間に介入したマスク回路
14のハードウェア処理によって、コントローラ11に
て作成された通常のシリアル印字データをさらに加工し
てマスクをかけた後印字ヘッド部15に送出して、モザ
イク印字を行っている。
【0051】従って、コントローラ11のソフトウェア
処理により印字データを加工してマスクをかける必要が
なくなるので、コントローラ11の負荷を軽減できる
上、高速処理が可能となる。また、コントローラ11に
マスク編集用のメモリを設ける必要もないので、メモリ
容量を削減できる上、マスク編集用のメモリ領域を別の
目的で有効に活用することも可能である。
【0052】ところで、前記実施例で実施したモザイク
印字は印字が1ドットずつ抜けることになるので、印字
品質の低下は避けられないが、図5に示すように前記実
施例でのモザイク印字(同図(a))と、これとは逆パ
ターンのモザイク印字(同図(b))とを合成すると、
同図(c)に示すようにマスクをかけない場合と同一の
印字結果が得られて高品質印字が可能となる。
【0053】そこで、次に、本実施例のシリアルドット
プリンタを利用してモザイク印字の有効性を失うことな
く高品質印字が可能な応用例について説明する。
【0054】すなわち、先ず、コントローラ11は図3
に示すタイミングチャートに従い、印字データ(印字デ
ータ信号DATA−IN,水平同期信号HSync,垂直同
期信号VSync,マスク制御信号CTLJ,CTLK)を
それぞれ送出する。これにより、図5(a)に示すよう
に1,3,5,…,n−1列目は偶数ビットがマスクさ
れ、2,4,6,…,n列目は奇数ビットがマスクされ
たデータ印字が行われる。
【0055】次に、コントローラ11はキャリッジを元
に戻し、紙送りすることなく同一行に同一の印字データ
を図6に示すタイミングチャートに従い送出する。図3
と図6とで異なる点は、マスク制御信号CTLJ,CT
LKの初期値が反転している点のみである。
【0056】従って、マスク回路14においては、1列
目の印字データに対応する水平同期信号HSyncの入力で
第2のフリッフフロップ23がリセットされるので、第
1のJKフリップフロップ22は同印字データの先頭ビ
ットに対応する垂直同期信号VSyncの入力でリセットさ
れ、その後このJKフリップフロップ22は垂直同期信
号VSyncに同期してセット,リセットを繰り返してマス
ク信号/MASKをアンドゲート21に出力する。その
結果、1列目の印字データについては奇数ビットがマス
クされる。
【0057】次に、2列目の印字データに対応する水平
同期信号HSyncの入力で第2のフリッフフロップ23が
セットされるので、第1のJKフリップフロップ22は
同印字データの先頭ビットに対応する垂直同期信号VSy
ncの入力でセットされ、その後このJKフリップフロッ
プ22は垂直同期信号VSyncに同期してリセット,セッ
トを繰り返してマスク信号/MASKをアンドゲート2
1に出力する。その結果、2列目の印字データについて
は偶数ビットがマスクされる。
【0058】以後、水平同期信号HSyncの入力に同期し
て第2のフリッフフロップ23がリセット,セットを繰
り返すので、図5(b)に示すように1,3,5,…,
n−1列目は奇数ビットがマスクされ、2,4,6,
…,n列目は偶数ビットがマスクされたデータ印字が同
一行に行われる。
【0059】その結果、同一印字データのモザイク印字
による2回のスキャンで得られた印字結果は、図5
(c)に示すようにドット抜けがない通常印字の場合と
同じになり、前記モザイク印字の特徴のうちインクの節
約や低消費電力は達成されないが、磁気干渉や熱干渉に
よる問題が低減され、高品質印字が可能となる。
【0060】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではない。例えば、前記実施例でマスク信号発生回路
をフリッフフロップで構成したが、カウンタを用いて構
成することも可能である。こうすることにより、1ドッ
トおきにマスクするモザイク印字以外に、複数ビットお
きにマスクしたり、複数ビットを続けてマスクする等の
モザイク印字も簡単に実現できる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、コ
ントローラのソフトウェア処理により作成された印字デ
ータを入力し、ハードウェア上でさらに加工してマスク
をかけてから印字ヘッドにシリアル転送できるマスク回
路を設けたのでモザイク印字が可能となり、従来に比べ
て処理速度の高速化、コントローラの負荷軽減及びメモ
リ容量の低減等を図り得るシリアルドットプリンタを提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概要を示すブロック図。
【図2】図1に示すマスク回路の具体的構成を示す回路
図。
【図3】同実施例でモザイク印字をする場合の主要信号
のタイミングチャート。
【図4】図3のタイミングチャートでモザイク印字した
場合の印字結果を示す図。
【図5】同実施例でモザイク印字する場合の応用例で得
られる印字結果を示す図。
【図6】同実施例でモザイク印字する場合の応用例にお
ける主要信号のタイミングチャート。
【図7】従来のシリアルドットプリンタの概要を示すブ
ロック図。
【図8】従来例における主要信号のタイミングチャート
及びその印字結果を示す図。
【符号の説明】
11…コントローラ、 14…マスク回路、 15…印字ヘッド部、 21…アンドゲート(マスク手段)、 22…第1のJKフリップフロップ(マスク信号発生手
段)、 23…第2のJKフリップフロップ(パターン切換手
段)、 24…Dフリップフロップ、 25,26…第1,第2のオアゲード、 27…インバータ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字データを作成するとともに行方向に
    複数ドットを配列してなる印字ヘッドを列方向に走査す
    るコントローラより前記印字ヘッドに印字データ信号を
    水平同期信号及び垂直同期信号に同期させてシリアル転
    送してデータ印字するシリアルドットプリンタにおい
    て、前記コントローラから出力される水平同期信号に同期し
    て、前記垂直同期信号に同期したパルスパターンのマス
    ク信号の発生順を決定するマスク動作制御手段と、この
    マスク動作制御手段が決定したマスク信号の発生順に基
    づいて 前記コントローラから出力される垂直同期信号に
    同期したパルスパターンのマスク信号を発生するマスク
    信号発生手段と、この発生手段により発生されたマスク
    信号により前記コントローラから出力される印字データ
    信号をビット単位でマスクするマスク手段とを備えたマ
    スク回路を前記コントローラと印字ヘッドとの間に介在
    し、前記コントローラから出力された印字データ信号を
    前記マスク回路でマスクしたのち前記印字ヘッドに与え
    ることを特徴とするシリアルドットプリンタ。
  2. 【請求項2】 マスク動作制御手段は、水平同期信号に
    同期してマスク信号発生手段の初期値を決定することを
    特徴とする請求項1記載のシリアルドットプリンタ。
  3. 【請求項3】 マスク動作制御手段は、水平同期信号に
    同期して状態を更新する状態記憶手段と、この状態記憶
    手段が記憶している状態をパルスパターンの発生順とし
    てマスク信号発生手段に設定する制御回路とから構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載のシリアルドットプ
    リンタ。
  4. 【請求項4】 マスク動作制御手段は、マスク制御信号
    を入力する入力手段を有し、状態記憶手段は、水平同期
    信号に同期して前記マスク制御信号を読み込み、このマ
    スク制御信号の値に従って状態を更新することを特徴と
    する請求項3記載のシリアルドットプリンタ。
  5. 【請求項5】 状態記憶手段は、JKフリップフロップ
    であり、マスク制御信号は前記JKフリップフロップの
    J端子及びK端子に入力されることを特徴とする請求項
    4記載のシリアルドットプリンタ。
JP3895693A 1993-02-26 1993-02-26 シリアルドットプリンタ Expired - Fee Related JP3222971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3895693A JP3222971B2 (ja) 1993-02-26 1993-02-26 シリアルドットプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3895693A JP3222971B2 (ja) 1993-02-26 1993-02-26 シリアルドットプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06246972A JPH06246972A (ja) 1994-09-06
JP3222971B2 true JP3222971B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=12539643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3895693A Expired - Fee Related JP3222971B2 (ja) 1993-02-26 1993-02-26 シリアルドットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3222971B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06246972A (ja) 1994-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0149632B2 (ja)
JPH0640080A (ja) プリンタ
JP3003318B2 (ja) シリアルプリンタ
JP3222971B2 (ja) シリアルドットプリンタ
JP2008030253A (ja) プリント装置
JPS5941052A (ja) 文字パタ−ン発生装置
JPH0958019A (ja) 画像形成装置
WO1992009168A1 (en) Image scaling for thermal printers and the like
JPS61241170A (ja) サ−マルシリアルプリンタの駆動制御方式
JP2927092B2 (ja) ドット印字方法
JPS62202760A (ja) プリンタ
JPH047909B2 (ja)
JPS59150767A (ja) 熱印字ヘツド制御方式
JP4605271B2 (ja) 画像出力装置
JP3003266B2 (ja) シリアルプリンタ
JP2000079728A (ja) 画像処理装置及び画像出力装置
JPH04323052A (ja) 記録装置
JPS63290460A (ja) 画像表示記録装置
JPS63141766A (ja) 印字方式
JPH06316111A (ja) 画像形成装置
JP2002240261A (ja) 印字用バッファメモリ制御装置
JPH0421466A (ja) 印字装置
JPH0550635A (ja) サーマルプリンタの印字方法
JPS63189247A (ja) プリンタ装置
JPS61193566A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees