JPH08308196A - 磁石発電機の回転子 - Google Patents
磁石発電機の回転子Info
- Publication number
- JPH08308196A JPH08308196A JP7132689A JP13268995A JPH08308196A JP H08308196 A JPH08308196 A JP H08308196A JP 7132689 A JP7132689 A JP 7132689A JP 13268995 A JP13268995 A JP 13268995A JP H08308196 A JPH08308196 A JP H08308196A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- shaft hole
- rotor
- insert core
- hole portion
- Prior art date
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インサートコアの設計の自由度が得られ、か
つ磁石の磁束を十分に磁極に集中できるとともに、クラ
ンクシャフトに密嵌可能な軸孔として滑らかなテーパ孔
を簡単に形成可能にし、磁石発電機の回転子をローコス
ト化する。 【構成】 軸孔部3を挟んで対向する一方が磁石6を有
するポールピース部4とされ、他方がバランスウェイト
部5とされたインサートコア1と、該インサートコア1
を被うように円盤状に成形された非磁性材層2とを備え
て、前記インサートコア1を焼結合金からなる磁性体と
し、前記ポールピース部4と前記磁石6との軸線方向長
を略同一とし、かつ前記軸孔部3をテーパ孔とする。
つ磁石の磁束を十分に磁極に集中できるとともに、クラ
ンクシャフトに密嵌可能な軸孔として滑らかなテーパ孔
を簡単に形成可能にし、磁石発電機の回転子をローコス
ト化する。 【構成】 軸孔部3を挟んで対向する一方が磁石6を有
するポールピース部4とされ、他方がバランスウェイト
部5とされたインサートコア1と、該インサートコア1
を被うように円盤状に成形された非磁性材層2とを備え
て、前記インサートコア1を焼結合金からなる磁性体と
し、前記ポールピース部4と前記磁石6との軸線方向長
を略同一とし、かつ前記軸孔部3をテーパ孔とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃期間の点火装置
に使用される磁石発電機の回転子に係り、特に、磁石を
保持したインサートコアをインサート成形によって合成
樹脂などの非磁性材中に埋め込むようにして形成したも
のに関する。
に使用される磁石発電機の回転子に係り、特に、磁石を
保持したインサートコアをインサート成形によって合成
樹脂などの非磁性材中に埋め込むようにして形成したも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃期間の点火装置に使用される
磁石発電機の回転子は、例えば磁石を保持したポールピ
ース部とバランスウェイト部とを別々に構成し、これら
をダイス型内にセットした上でアルミの注湯を行ってア
ルミダイカスト品として形成される。
磁石発電機の回転子は、例えば磁石を保持したポールピ
ース部とバランスウェイト部とを別々に構成し、これら
をダイス型内にセットした上でアルミの注湯を行ってア
ルミダイカスト品として形成される。
【0003】しかしながら、かかるアルミダイカスト品
の回転子は、一般にダイキャスティング後に機械加工が
必要であり、インサートコアの加工効率が悪く、しかも
コスト高になるほか、軽量化に限界があった。
の回転子は、一般にダイキャスティング後に機械加工が
必要であり、インサートコアの加工効率が悪く、しかも
コスト高になるほか、軽量化に限界があった。
【0004】一方、これに対して、図10および図11
に示すように、軸孔部13を挟んで対向する一方を磁石
12を持ったポールピース部14とし、他方をバランス
ウェイト部15としたインサートコア11を、合成樹脂
内にインサート成形により埋め込んだ回転子で、例えば
実公平5―10526号公報に提示されている。
に示すように、軸孔部13を挟んで対向する一方を磁石
12を持ったポールピース部14とし、他方をバランス
ウェイト部15としたインサートコア11を、合成樹脂
内にインサート成形により埋め込んだ回転子で、例えば
実公平5―10526号公報に提示されている。
【0005】この従来の回転子では、インサートコア1
1が複数枚の磁性板を積層したものを複数箇所でリベッ
ト17止めして一体化したものであり、前記軸孔部13
は軸方向に径の等しいストレート孔とされている。
1が複数枚の磁性板を積層したものを複数箇所でリベッ
ト17止めして一体化したものであり、前記軸孔部13
は軸方向に径の等しいストレート孔とされている。
【0006】また、前記磁石12はポールピース部14
を形成する3つの磁極16,16a,16bのうち、中
央の磁極16に形成された開口孔19内に挿入されて、
その両端部が各磁極16,16a,16bの軸線方向Z
の外へ突出している。
を形成する3つの磁極16,16a,16bのうち、中
央の磁極16に形成された開口孔19内に挿入されて、
その両端部が各磁極16,16a,16bの軸線方向Z
の外へ突出している。
【0007】そして、かかるインサートコア11ではポ
ールピース部14とバランスウェイト部15とが一体成
形され、これらの組付作業やダイカスト後の機械加工の
必要がないことから、コストが比較的安価になるという
利点が得られた。
ールピース部14とバランスウェイト部15とが一体成
形され、これらの組付作業やダイカスト後の機械加工の
必要がないことから、コストが比較的安価になるという
利点が得られた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の磁石発電機の回転子にあっては、軸孔部13がス
トレート孔であるため、この軸孔部13を内燃機関のク
ランクシャフトに対し組み付ける際に、相互の結着力を
十分とすることが難しく、相互の結着力を十分とするた
めに、別途用意された結着補助具などを用いる必要があ
るという問題点があった。
従来の磁石発電機の回転子にあっては、軸孔部13がス
トレート孔であるため、この軸孔部13を内燃機関のク
ランクシャフトに対し組み付ける際に、相互の結着力を
十分とすることが難しく、相互の結着力を十分とするた
めに、別途用意された結着補助具などを用いる必要があ
るという問題点があった。
【0009】また、この軸孔部13と上記回転子との結
着力を十分にするため、前記軸孔部13をテーパ孔とし
て相互を結着時に密嵌させることができるが、前記積層
のインサートコア11ではテーパ孔が各積層板ごとに段
々状になり、前記クランクシャフトに対する当たりがガ
タガタとなって相互の密嵌が不完全となるという問題点
があった。
着力を十分にするため、前記軸孔部13をテーパ孔とし
て相互を結着時に密嵌させることができるが、前記積層
のインサートコア11ではテーパ孔が各積層板ごとに段
々状になり、前記クランクシャフトに対する当たりがガ
タガタとなって相互の密嵌が不完全となるという問題点
があった。
【0010】さらに、磁石12の両端部が各磁極16,
16aの軸線方向Zの外へ突出することとなっていたた
め、その磁石12の磁束を磁極16へ十分に集中させる
ことができず、つまり一部の磁束は磁極16外へ洩れて
発電コイルや点火コイルに及ばなくなり、点火等のため
の発電性能を十分に惹き出すことができないという問題
点があった。
16aの軸線方向Zの外へ突出することとなっていたた
め、その磁石12の磁束を磁極16へ十分に集中させる
ことができず、つまり一部の磁束は磁極16外へ洩れて
発電コイルや点火コイルに及ばなくなり、点火等のため
の発電性能を十分に惹き出すことができないという問題
点があった。
【0011】また、積層したインサートコア11を使用
して、前記磁石12の性能を十分に引き出そうとする
と、積層厚さを大きくする必要があり、このために回転
子の全体の重量が嵩むこととなるほか、また、部分的に
積層厚さを変えた場合には、プレス金型の増加にともな
うイニシャルコストのアップ、加工工数の増加およびコ
ストアップが避けられなくなるという問題点があった。
して、前記磁石12の性能を十分に引き出そうとする
と、積層厚さを大きくする必要があり、このために回転
子の全体の重量が嵩むこととなるほか、また、部分的に
積層厚さを変えた場合には、プレス金型の増加にともな
うイニシャルコストのアップ、加工工数の増加およびコ
ストアップが避けられなくなるという問題点があった。
【0012】この発明は前述のような従来の問題点に着
目してなされたものであり、インサートコアの設計の自
由度が得られ、かつ磁石の磁束を十分に磁極に集中させ
ることができるとともに、クランクシャフトに密嵌可能
な軸孔部として滑らかなテーパ孔を簡単に形成できる磁
石発電機の回転子をローコストに得ることを目的とす
る。
目してなされたものであり、インサートコアの設計の自
由度が得られ、かつ磁石の磁束を十分に磁極に集中させ
ることができるとともに、クランクシャフトに密嵌可能
な軸孔部として滑らかなテーパ孔を簡単に形成できる磁
石発電機の回転子をローコストに得ることを目的とす
る。
【0013】また、この発明は切削加工によるキー溝で
なく、クランクシャフトの成形時に作られるキー溝を利
用することで、クランクシャフトに対する軸孔部の廻り
止めを確実に実現できる磁石発電機の回転子を得ること
を目的とする。
なく、クランクシャフトの成形時に作られるキー溝を利
用することで、クランクシャフトに対する軸孔部の廻り
止めを確実に実現できる磁石発電機の回転子を得ること
を目的とする。
【0014】また、この発明は別途用意したキー部材を
用いることなく、クランクシャフトの成形時に作られる
キー突条を利用することで、クランクシャフトに対する
軸孔部の廻り止めを確実に実現できる磁石発電機の回転
子を得ることを目的とする。
用いることなく、クランクシャフトの成形時に作られる
キー突条を利用することで、クランクシャフトに対する
軸孔部の廻り止めを確実に実現できる磁石発電機の回転
子を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
磁石発電機の回転子は、軸孔部を挟んで対向する一方が
磁石を有するポールピース部とされ、他方がバランスウ
ェイト部とされたインサートコアと、該インサートコア
を被うように円盤状に成形された非磁性材層とを備え
て、前記インサートコアを焼結合金からなる磁性体と
し、前記ポールピース部と前記磁石との軸線方向長を略
同一とし、かつ前記軸孔部をテーパ孔としたものであ
る。
磁石発電機の回転子は、軸孔部を挟んで対向する一方が
磁石を有するポールピース部とされ、他方がバランスウ
ェイト部とされたインサートコアと、該インサートコア
を被うように円盤状に成形された非磁性材層とを備え
て、前記インサートコアを焼結合金からなる磁性体と
し、前記ポールピース部と前記磁石との軸線方向長を略
同一とし、かつ前記軸孔部をテーパ孔としたものであ
る。
【0016】請求項2の発明にかかる磁石発電機の回転
子は、前記軸孔部にキー溝を一体形成したものである。
子は、前記軸孔部にキー溝を一体形成したものである。
【0017】請求項3の発明にかかる磁石発電機の回転
子は、前記軸孔部にキー突条を一体形成したものであ
る。
子は、前記軸孔部にキー突条を一体形成したものであ
る。
【0018】請求項4の発明にかかる磁石発電機の回転
子は、インサートコアを焼結合金からなる磁性体とし、
前記ポールピース部と前記磁石との軸線方向長を略同一
とし、かつ前記軸孔部をストレート孔としたものであ
る。
子は、インサートコアを焼結合金からなる磁性体とし、
前記ポールピース部と前記磁石との軸線方向長を略同一
とし、かつ前記軸孔部をストレート孔としたものであ
る。
【0019】
【作用】請求項1の発明における磁石発電機の回転子で
は、インサートコアを磁性材の焼結合金にて成形するこ
とにより、質量の軽減が可能な形状や構成を採用可能に
し、かつ磁石と磁極の軸線方向の長さを等しくすること
で、磁石の磁束を磁極に最大限集中できるようにし、さ
らに軸孔部をテーパ孔とすることでクランクシャフトに
対する結着を確実なものとする。
は、インサートコアを磁性材の焼結合金にて成形するこ
とにより、質量の軽減が可能な形状や構成を採用可能に
し、かつ磁石と磁極の軸線方向の長さを等しくすること
で、磁石の磁束を磁極に最大限集中できるようにし、さ
らに軸孔部をテーパ孔とすることでクランクシャフトに
対する結着を確実なものとする。
【0020】また、請求項2の発明における磁石発電機
の回転子では、インサートコアを焼結合金の成形によっ
て得るため、軸孔部に対するキー溝の形成を容易化し、
このキー溝を利用してクランクシャフトに対する前記イ
ンサートコアを持った回転子の廻り止めを確実に行える
ようにする。
の回転子では、インサートコアを焼結合金の成形によっ
て得るため、軸孔部に対するキー溝の形成を容易化し、
このキー溝を利用してクランクシャフトに対する前記イ
ンサートコアを持った回転子の廻り止めを確実に行える
ようにする。
【0021】また、請求項3の発明における磁石発電機
の回転子では、インサートコアを焼結合金の成形によっ
て得るため、軸孔部に対するキー突条の形成を容易化
し、このキー突条を利用してクランクシャフトに対する
前記インサートコアを持った回転子の廻り止めを確実に
行えるようにする。
の回転子では、インサートコアを焼結合金の成形によっ
て得るため、軸孔部に対するキー突条の形成を容易化
し、このキー突条を利用してクランクシャフトに対する
前記インサートコアを持った回転子の廻り止めを確実に
行えるようにする。
【0022】また、請求項4の発明における磁石発電機
の回転子では、インサートコアの成形時に軸孔部として
のストレート孔を、これの内周面を円滑化した状態にて
同時に形成でき、従来のような軸孔部内の面削りなどの
面倒な後加工を回避可能にする。
の回転子では、インサートコアの成形時に軸孔部として
のストレート孔を、これの内周面を円滑化した状態にて
同時に形成でき、従来のような軸孔部内の面削りなどの
面倒な後加工を回避可能にする。
【0023】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1および図2はこの発明の回転子の一部を破断
して示す正面図および縦断面図であり、同図において、
1は全体として略H字状をなすインサートコア、2はこ
のインサートコア1を被うように円盤状に射出成形され
た合成樹脂層やアルミダイカスト層などの非磁性材層で
ある。
する。図1および図2はこの発明の回転子の一部を破断
して示す正面図および縦断面図であり、同図において、
1は全体として略H字状をなすインサートコア、2はこ
のインサートコア1を被うように円盤状に射出成形され
た合成樹脂層やアルミダイカスト層などの非磁性材層で
ある。
【0024】また、前記インサートコア1は軸孔部3を
挟んで対向する一方が磁石6を有するポールピース部4
とされ、他方がバランスウェイト部5とされている。
挟んで対向する一方が磁石6を有するポールピース部4
とされ、他方がバランスウェイト部5とされている。
【0025】そして、このうちポールピース部4は、図
3,図4および図5に詳しく示すように、コ字状の磁極
片4aの両端に突設されたL字状の磁極4bと、前記磁
極片4a上に一体に立設した支柱4cに支持された磁極
4dと、これらの磁極片4a,支柱4cおよび磁極4d
の間に形成された開口孔1a内に圧入された磁石6とか
らなる。
3,図4および図5に詳しく示すように、コ字状の磁極
片4aの両端に突設されたL字状の磁極4bと、前記磁
極片4a上に一体に立設した支柱4cに支持された磁極
4dと、これらの磁極片4a,支柱4cおよび磁極4d
の間に形成された開口孔1a内に圧入された磁石6とか
らなる。
【0026】ここで、この磁石6は各磁極4b,4dに
対して軸線方向Z長が等しく、従って、磁石6の磁束を
磁極4dに集中させて、図示しない点火コイルや発電コ
イルに対し高効率に及ぼすようにしている。
対して軸線方向Z長が等しく、従って、磁石6の磁束を
磁極4dに集中させて、図示しない点火コイルや発電コ
イルに対し高効率に及ぼすようにしている。
【0027】また、前記バランスウェイト部5は上記ポ
ールピース部4の重さに見合った必要かつ十分な重量を
持ち、インサートコア1に対する慣性モーメントを改善
するように設計され、全体とした略円弧状をなす。
ールピース部4の重さに見合った必要かつ十分な重量を
持ち、インサートコア1に対する慣性モーメントを改善
するように設計され、全体とした略円弧状をなす。
【0028】そして、これらの軸孔部3,ポールピース
部4およびバランスウェイト部5を有するインサートコ
ア1は焼結合金からなる磁性体によって、1つの金型を
用いて一体成形されている。このため、このインサート
コア1は形状やサイズを任意に選択でき、従来のような
積層形のインサートコアに比べて重量および製造コスト
を低減できることとなる。
部4およびバランスウェイト部5を有するインサートコ
ア1は焼結合金からなる磁性体によって、1つの金型を
用いて一体成形されている。このため、このインサート
コア1は形状やサイズを任意に選択でき、従来のような
積層形のインサートコアに比べて重量および製造コスト
を低減できることとなる。
【0029】また、前記軸孔部3は図5にも示すように
軸線方向に内径が変化するテーパ孔とされており、この
テーパ孔は上記インサートコアの成形時に同時に金型に
より形成されるため、その内周面を円滑に仕上げること
が可能となる。
軸線方向に内径が変化するテーパ孔とされており、この
テーパ孔は上記インサートコアの成形時に同時に金型に
より形成されるため、その内周面を円滑に仕上げること
が可能となる。
【0030】このため、かかるテーパ孔を軸孔部3とし
て持った回転子は、内燃機関のクランクシャフトに圧入
装着する際、そのテーパ孔の一部がクランクシャフトの
外周囲に噛み込むようにして密嵌される。このため、前
記回転子はクランクシャフトの設定位置に確実に結着さ
せることができる。
て持った回転子は、内燃機関のクランクシャフトに圧入
装着する際、そのテーパ孔の一部がクランクシャフトの
外周囲に噛み込むようにして密嵌される。このため、前
記回転子はクランクシャフトの設定位置に確実に結着さ
せることができる。
【0031】そして、図3〜図5に示すようなインサー
トコア1は図示しない金型に配置されて、軸孔部3を除
く各部が合成樹脂により射出成形され、あるいはアルミ
ダイガスト成形されて、図1および図2に示すような非
磁性材層2で被覆した、円盤状の回転子が形成される。
トコア1は図示しない金型に配置されて、軸孔部3を除
く各部が合成樹脂により射出成形され、あるいはアルミ
ダイガスト成形されて、図1および図2に示すような非
磁性材層2で被覆した、円盤状の回転子が形成される。
【0032】また、この円盤状の非磁性材層2の一側面
には多数枚の冷却フィン7が一体に形成されている。こ
れらの冷却フィン7はかかる回転子の回転によって送風
し、機関の冷却に利用される。
には多数枚の冷却フィン7が一体に形成されている。こ
れらの冷却フィン7はかかる回転子の回転によって送風
し、機関の冷却に利用される。
【0033】また、前記各磁極4b,4dの外周面部は
前記非磁性材層2の外に僅か露出されており、これによ
り磁石の磁束を発電コイルや点火コイルに効率良く供給
でき、従ってこれらの各コイルにおける発電効率を上げ
ることができる。
前記非磁性材層2の外に僅か露出されており、これによ
り磁石の磁束を発電コイルや点火コイルに効率良く供給
でき、従ってこれらの各コイルにおける発電効率を上げ
ることができる。
【0034】また、前述のようなインサートコア1の中
央部に設けられる軸孔部3はテーパ孔とされているが、
図6および図7に示すように、その軸孔部3内の軸方向
にキー溝8を前記インサートコア1の成形時に一体に形
成することで、これを予めクランクシャフトに形成され
たキー突条に嵌合させた際に、回転子のクランクシャフ
ト上における廻り止めを確実なものとすることができ
る。
央部に設けられる軸孔部3はテーパ孔とされているが、
図6および図7に示すように、その軸孔部3内の軸方向
にキー溝8を前記インサートコア1の成形時に一体に形
成することで、これを予めクランクシャフトに形成され
たキー突条に嵌合させた際に、回転子のクランクシャフ
ト上における廻り止めを確実なものとすることができ
る。
【0035】なお、クランクシャフト自体にキー突条が
設けられない場合には、そのキー溝8に楔片を打ち込む
ことで、前記クランクシャフトに対する回転子の廻り止
めを確実なものとすることもできる。
設けられない場合には、そのキー溝8に楔片を打ち込む
ことで、前記クランクシャフトに対する回転子の廻り止
めを確実なものとすることもできる。
【0036】また、図8および図9に示すように、前記
軸孔部3内の軸方向にキー突条9を前記成形時に一体に
突設することで、これを予めクランクシャフトに形成さ
れたキー溝に嵌合させた際に、回転子のクランクシャフ
ト上における廻り止めを確実なものとすることができ
る。
軸孔部3内の軸方向にキー突条9を前記成形時に一体に
突設することで、これを予めクランクシャフトに形成さ
れたキー溝に嵌合させた際に、回転子のクランクシャフ
ト上における廻り止めを確実なものとすることができ
る。
【0037】なお、前記のキー溝8およびキー突条9は
クランクシャフトの成形時に同時に形成できるので、こ
れらの形成のために回転子の加工工程が増えることはな
い。つまり、軸孔部3の形成後にキー溝8やキー突条9
の加工を別工程で実施する必要がなくなり、また、別途
のキー部材を用意する必要もなくなり、作業性,経済性
の点で有利となる。
クランクシャフトの成形時に同時に形成できるので、こ
れらの形成のために回転子の加工工程が増えることはな
い。つまり、軸孔部3の形成後にキー溝8やキー突条9
の加工を別工程で実施する必要がなくなり、また、別途
のキー部材を用意する必要もなくなり、作業性,経済性
の点で有利となる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、軸孔部部を挟んで対向する一方が磁石を有するポー
ルピース部とされ、他方がバランスウェイト部とされた
インサートコアと、該インサートコアを被うように円盤
状に成形された非磁性材層とを備えて、前記インサート
コアを焼結合金からなる磁性体とし、前記ポールピース
部と前記磁石との軸線方向長を略同一とし、かつ前記軸
孔部をテーパ孔とするように構成したので、インサート
コアの設計の自由度が得られ、かつ磁石の磁束を十分に
磁極に集中させることができるとともに、クランクシャ
フトに密嵌可能な軸孔部として滑らかなテーパ孔を簡単
に形成できるものが得られる効果がある。
ば、軸孔部部を挟んで対向する一方が磁石を有するポー
ルピース部とされ、他方がバランスウェイト部とされた
インサートコアと、該インサートコアを被うように円盤
状に成形された非磁性材層とを備えて、前記インサート
コアを焼結合金からなる磁性体とし、前記ポールピース
部と前記磁石との軸線方向長を略同一とし、かつ前記軸
孔部をテーパ孔とするように構成したので、インサート
コアの設計の自由度が得られ、かつ磁石の磁束を十分に
磁極に集中させることができるとともに、クランクシャ
フトに密嵌可能な軸孔部として滑らかなテーパ孔を簡単
に形成できるものが得られる効果がある。
【0039】請求項2の発明によれば、軸孔部にキー溝
を一体形成するように構成したので、切削加工によるキ
ー溝でなく、クランクシャフトの成形時に作られるキー
溝を利用することで、クランクシャフトに対する軸孔部
の廻り止めを確実に実現できるものが得られる効果があ
る。
を一体形成するように構成したので、切削加工によるキ
ー溝でなく、クランクシャフトの成形時に作られるキー
溝を利用することで、クランクシャフトに対する軸孔部
の廻り止めを確実に実現できるものが得られる効果があ
る。
【0040】請求項3の発明によれば、軸孔部にキー突
条を一体形成するように構成したので、別途用意したキ
ー部材を用いることなく、クランクシャフトの成形時に
作られるキー突条を利用することで、クランクシャフト
に対する軸孔部の廻り止めを確実に実現できるものが得
られる効果がある。
条を一体形成するように構成したので、別途用意したキ
ー部材を用いることなく、クランクシャフトの成形時に
作られるキー突条を利用することで、クランクシャフト
に対する軸孔部の廻り止めを確実に実現できるものが得
られる効果がある。
【0041】請求項4の発明によれば、インサートコア
を焼結合金からなる磁性体とし、前記ポールピース部と
前記磁石との軸線方向長を略同一とし、かつ前記軸孔部
をストレート孔とするように構成したので、従来のよう
な軸孔部内の面加工の必要がないインサートコアを、簡
単かつローコストに得られる効果がある。
を焼結合金からなる磁性体とし、前記ポールピース部と
前記磁石との軸線方向長を略同一とし、かつ前記軸孔部
をストレート孔とするように構成したので、従来のよう
な軸孔部内の面加工の必要がないインサートコアを、簡
単かつローコストに得られる効果がある。
【図1】この発明の一実施例による磁石発電機の回転子
を一部破断して示す正面図である。
を一部破断して示す正面図である。
【図2】図1に示す回転子の縦断面図である。
【図3】図1におけるインサートコアを示す正面図であ
る。
る。
【図4】図1におけるインサートコアを示す要部の斜視
図である。
図である。
【図5】図1におけるインサートコアを示す縦断面図で
ある。
ある。
【図6】この発明における軸孔部付近の他の実施例を示
す要部の正面図である。
す要部の正面図である。
【図7】図6における軸孔部付近の縦断面図である。
【図8】この発明における軸孔部付近の他の実施例を示
す要部の正面図である。
す要部の正面図である。
【図9】図8における軸孔部付近の縦断面図である。
【図10】従来の磁石発電機の回転子におけるインサー
トコアを示す斜視図である。
トコアを示す斜視図である。
【図11】図10に示すインサートコアの縦断面図であ
る。
る。
1 インサートコア 2 非磁性材層 3 軸孔部 4 ポールピース部 5 バランスウェイト部 6 磁石 8 キー溝 9 キー突条
Claims (4)
- 【請求項1】 軸孔部を挟んで対向する一方が磁石を有
するポールピース部とされ、他方がバランスウェイト部
とされたインサートコアと、該インサートコアを被うよ
うに円盤状に成形された非磁性材層とを備えた磁石発電
機の回転子において、前記インサートコアが焼結合金か
らなる磁性体とされ、前記ポールピース部と前記磁石と
の軸線方向長が略同一であり、かつ前記軸孔部をテーパ
孔としたことを特徴とする磁石発電機の回転子。 - 【請求項2】 前記軸孔部にはキー溝が一体形成されて
いることを特徴とする磁石発電機の回転子。 - 【請求項3】 前記軸孔部にはキー突条が一体形成され
ていることを特徴とする磁石発電機の回転子。 - 【請求項4】 軸孔部を挟んで対向する一方が磁石を有
するポールピース部とされ、他方がバランスウェイト部
とされたインサートコアと、該インサートコアを被うよ
うに円盤状に成形された非磁性材層とを備えた磁石発電
機の回転子において、前記インサートコアが焼結合金か
らなる磁性体とされ、前記ポールピース部と前記磁石と
の軸線方向長が略同一であり、かつ前記軸孔部をストレ
ート孔としたことを特徴とする磁石発電機の回転子。
Priority Applications (14)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7132689A JPH08308196A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 磁石発電機の回転子 |
CA002175510A CA2175510C (en) | 1995-05-02 | 1996-05-01 | Magneto electric generator rotor and an implement for removing this rotor |
CA002414559A CA2414559C (en) | 1995-05-02 | 1996-05-01 | A magneto electric generator rotor and an implement for removing this rotor |
CA002414600A CA2414600C (en) | 1995-05-02 | 1996-05-01 | A magneto electric generator rotor and an implement for removing this rotor |
US08/641,647 US5811908A (en) | 1995-05-02 | 1996-05-01 | Magneto electric generator rotor and an implement for removing this rotor |
EP03007925A EP1336753B1 (en) | 1995-05-02 | 1996-05-02 | A magneto electric generator rotor and an implement for removing this rotor |
DE69636356T DE69636356T2 (de) | 1995-05-02 | 1996-05-02 | Anker eines magnetoelektrischen Generators |
DE69636355T DE69636355T2 (de) | 1995-05-02 | 1996-05-02 | Anker eines magnetoelektrischen Generators und Werkzeug zum Ausbauen dieses Ankers |
EP96303098A EP0741445B1 (en) | 1995-05-02 | 1996-05-02 | A magneto electric generator rotor |
EP03007926A EP1337027A3 (en) | 1995-05-02 | 1996-05-02 | A magneto electric generator rotor |
DE69629234T DE69629234T2 (de) | 1995-05-02 | 1996-05-02 | Anker eines magnetoelektrischen Generators |
EP03007927A EP1337028B1 (en) | 1995-05-02 | 1996-05-02 | A magneto electric generator rotor |
US08/882,955 US6023828A (en) | 1995-05-02 | 1997-06-26 | Magneto electric generator rotor and an implement for removing this rotor |
US09/419,925 US6467147B2 (en) | 1995-05-02 | 1999-10-18 | Magneto electric generator rotor and an implement for removing this rotor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7132689A JPH08308196A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 磁石発電機の回転子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08308196A true JPH08308196A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=15087239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7132689A Pending JPH08308196A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 磁石発電機の回転子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08308196A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002174535A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-21 | Tamagawa Seiki Co Ltd | バリアブルリラクタンス型角度検出器用ロータ構造 |
-
1995
- 1995-05-02 JP JP7132689A patent/JPH08308196A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002174535A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-21 | Tamagawa Seiki Co Ltd | バリアブルリラクタンス型角度検出器用ロータ構造 |
JP4635124B2 (ja) * | 2000-12-08 | 2011-02-16 | 多摩川精機株式会社 | バリアブルリラクタンス型角度検出器用ロータ構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
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