JP3741386B2 - 磁石発電機の回転子 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、内燃機関の点火装置に使用される磁石発電機の回転子に係り、特に、磁石を保持したインサートコアをインサート成形によって合成樹脂などの非磁性体中に埋め込むようにして形成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の内燃機関の点火装置に使用される磁石発電機の回転子は、例えば磁石を保持したポールピース部とバランスウエイト部とを別々に構成し、これらをダイス型内にセットした上でアルミの注湯を行ってアルミダイカスト品として形成される。
【0003】
しかしながら、かかるアルミダイカスト品の回転子は、一般にダイキャスティング後に機械加工が必要であり、インサートコアの加工効率が悪く、しかもコスト高になるほか、軽量化に限界があった。
【0004】
一方、これに対して、図10および図11に示すように、軸孔部43を挟んで対向する一方を磁石42を持ったポールピース部44とし、他方をバランスウエイト部45としたインサートコア41を、合成樹脂内にインサート成形により埋め込んだ回転子で、例えば実公平5−10526号公報に提示されている。
【0005】
この従来の回転子では、インサートコア41が複数枚の磁性板を積層したものを複数箇所でリベット47止めして一体化したものであり、前記軸孔部43は軸方向に径の等しいストレート孔とされている。
【0006】
また、前記磁石42はポールピース部44を形成する3つの磁極46、46a、46bのうち、中央の磁極46に形成された開口孔49内に挿入されて、その両端部が各磁極46、46a、46bの軸線方向の外へ突出している。
【0007】
そして、かかるインサートコア41ではポールピース部44とバランスウエイト部45とが一体成形され、これらの組付作業やダイカスト後の機械加工の必要がないことから、コストが比較的安価になるという利点が得られた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の磁石発電機の回転子にあっては、軸孔部43がストレート孔であるため、この軸孔部43を内燃機関のクランクシャフトに対し組み付ける際に、相互の結着力を十分とすることが難しく、相互の結着力を十分とするために、別途用意された結着補助具などを用いる必要があるという問題点があった。
【0009】
また、この軸孔部43と上記回転軸との結着力を十分にするため、前記軸孔部43をテーパ孔として相互に結着時に密嵌させることができるが、前記積層のインサートコア41ではテーパ孔が各積層板ごとに段々状になり、前記クランクシャフトに対する当たりがガタガタとなって相互に密嵌が不完全になるという問題点があった。
【0010】
さらに、磁石42の両端部が各磁極46の軸線方向Zの外(厚み外)へ突出することとなっていたため、その磁石42の磁束を磁極46へ十分に集中させることができず、つまり一部の磁束は磁極46外へ洩れて発電コイルや点火コイルに及ばなくなり、点火等のための発電性能を十分に惹き出すことができないという問題点があった。
【0011】
また、積層したインサートコア41を使用して、前記磁石42の性能を十分に引き出そうとすると、積層厚さを大きくする必要があり、このために回転子の全体の重量が嵩むこととなるほか、また、部分的に積層厚さを変えた場合には,プレス金型の増加にともなうイニシャルコストのアップ、加工工数の増加およびコストアップが避けられなくなるという問題点があった。
【0012】
さらに、インサートコアを磁性材の焼結合金によって成形し、インサートコアとこれに一体に立設した支柱上の磁極との間に、前記磁石を介装するものが提案されるに及んでいるが、この場合には、成形の都合上支柱をかなり太いものとする必要がある。
【0013】
このため、この支柱が磁気回路のショートを招来し、前記磁極における磁束発生率が悪くなり、前記発電コイル等における発電性能も不十分なものになるという問題点があった。
【0014】
この発明は前記のような従来の問題点に着目してなされたものであり、インサートコアとの間に磁石を挟持する第2の磁極をそのインサートコアに対して外付けすることによって、この第2の磁極とインサートコアとを結ぶ磁気回路の磁気抵抗を大きくすることで、前記磁石の磁束を磁極に対し十分に集中可能にし、発電コイル等における発電性能を向上することができる磁石発電機の回転子を得ることを目的とする。
【0015】
また、この発明は第2の磁極および第1の磁極間に非磁性材料を介在することで、これらの間の磁気回路の磁気抵抗を大きくし、前記磁石の磁束を磁極に対しさらに十分に集中させることができる磁石発電機の回転子を得ることを目的とする。
【0016】
【問題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る磁石発電機の回転子は、軸孔部を挟んで対向する一方が磁石を保持するポールピース部とされ、他方がバランスウエイト部とされたインサートコアと、該インサートコアを被うように円盤状に成形された非磁性材層とを備えた磁石発電機の回転子において、ポールピース部が、インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、該各磁極間に凹設された取付凹部内の一対の対向壁面に突設された係止突起及び底部に突設された磁石受部を有し、磁性材によって略Ω字状に成形され、両端部に前記係止突起に係合可能な係合片が連設され、前記ポールピース部の前記磁石受部との間に磁石を挟持する第2の磁極とを有し、該第2の磁極および前記第1の磁極の外側面部が前記非磁性材層の外に僅かに露出させられて成るものである。
【0017】
請求項2の発明に係る磁石発電機の回転子は、前記請求項1の発明と同様に円盤状に成形された非磁性材層を備え、ポールピース部が、前記インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、該各磁極間に凹設された取付凹部内の対向壁面に形成され非磁性部材が装着された切欠部及び底部を有し、磁性材によって略Ω字状に成形され、両端に前記非磁性部材に食い込む係合片が連設され、前記ポールピース部の前記底部との間に磁石を挟持する第2の磁極とを有し、該第2の磁極および前記第1の磁極の外側面部が前記非磁性材層の外に僅かに露出させられて成るものである。
【0018】
【作用】
請求項1の]発明における磁石発電機の回転子は、インサートコアに設けられた1対の第1の磁極に対して分離状態にある第2の磁極が、前記第1の磁極間に装着されるように構成されているため、これらの装着部における磁気回路の磁気抵抗を大きくでき、これにより磁石の磁束を第2の磁極に十分に集中させるようにし、さらに前記各磁極の外側面部を前記円盤状に成形された非磁性材層の外に僅かに露出させたため、第2の磁極で得られた十分な密度の磁束を発電コイル等に効果的に及ばしめることを可能にする。
【0019】
また、請求項2の発明における磁石発電機の回転子は、非磁性部材が第2の磁極とインサートコアに一体の第1の磁極とを結ぶ磁気回路の磁気抵抗を十分に大きくするため、磁石の磁束をその第2の磁極に対してさらに十分に集中させ、さらに前記各磁極の外側面部を前記円盤状に成形された非磁性材層の外に僅かに露出させたため、第2の磁極で得られた十分な密度の磁束を発電コイル等に効果的に及ばしめることを可能にする。
【0020】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1はこの発明の磁石発電機の回転子を示す正面図であり、同図において、1は全体として略I字状をなす磁性材の焼結合金からなるインサートコア、2はこのインサートコア1を被うように射出成形された合成樹脂層やアルミダイカスト層などの非磁性材層である。
【0021】
また、前記インサートコア1はテーパ状の軸孔部3を挟んで対抗する一方が磁石6を有するポールピース部4とされ、他方がバランスウエイト部8とされている。
【0022】
前記ポールピース部4は、図2に示すようにインサートコア1の一端に突設された一対の略L字状の第1の磁極4a(以下単に「磁極4a」と言う。)と、該各磁極4a間に凹設された取付凹部4bと、該取付凹部4b内の一対の対向壁面に突設された係止突起4cと、前記取付凹部4bの底部に突設された磁石受部4dとを有する。
【0023】
また、5は全体として磁性材によって略Ω字状に成形された第2の磁極(以下単に「磁極5」と言う。)で、これの両端部には、図4に示すように、前記係止突起4cに係合可能な係合片5aが連設されている。
【0024】
さらに、6は磁石であり、前記係止突起4cに係合片5aを係合した際に、その磁極5のコ字状部と前記磁石受部4dの受面との間に挟持されるようになっている。
【0025】
つまり、前記磁極5はインサートコア1に対して独立に形成されており、回転子の組み付け時に、そのインサートコア1に装着され、この装着部(分離部)において、磁気回路の磁気抵抗が増大するようになされている。
【0026】
なお、前記磁極5および磁石6も前記ポールピース部4の一部を構成しており、磁極5は図示しない発電コイルや点火コイルに近接して電圧を発生するように機能する。
【0027】
そして、図2および図3に示すようなポールピース部4およびバランスウエイト部8を有するインサートコア1は、図示しない金型に配置されて、軸孔部3を除く各部が合成樹脂により射出成形され、あるいはアルミダイカスト成形されて、図1に示すような非磁性材層2で被覆された円盤状の回転子が形成されている。
【0028】
また、7は、前記合成樹脂の射出成形時やアルミダイカスト成形時に同時に形成される冷却フィンで、内燃機関の冷却を行うのに好適な形状に突設されている。
【0029】
また、前記磁石6は各磁極4a、5に対して軸線方向Z長が等しく、従って、磁石6の磁束を磁極5に集中させて、図示しない点火コイルや発電コイルに対し高効率に及ぼすことができるようにしている。
【0030】
また、前記バランスウエイト部8は、前記ポールピース部4の重さに見合った必要かつ十分な重量を持ち、インサートコア1に対する慣性モーメントを改善するように設計され、全体として略円弧状をなす。
【0031】
そして、これらの軸孔部3、ポールピース部4およびバランスウエイト部5を有するインサートコア1は焼結合金からなる磁性体によって、前記のように1つの金型を用いて一体成形される。このため、このインサートコア1は形状やサイズを任意に選択でき、従来のような積層形のインサートコアに比べて重量および製造コストを低減できることとなる。
【0032】
また、前記軸孔部3は前述のように軸線方向に内径が変化するテーパ孔とされており、このテーパ孔は前記インサートコア1の成形時に同時に金型により形成されるため、その内周面を円滑に仕上げることが可能となる。
【0033】
このため、かかるテーパ孔を軸孔部3として持った回転子は、内燃機関のクランクシャフトに圧入装着する際、そのテーパ孔の一部がクランクシャフトの外周囲に噛み込むようにして蜜嵌される。このため、前記回転子はクランクシャフトの設定位置に確実に結着させることができる。
【0034】
また、前記各磁極4a、5の外周面部は前記非磁性材層2の外に僅か露出されており、これにより磁石6の磁束を発電コイルや点火コイルに効率良く供給でき、従ってこれらの各コイルにおける発電効率を上げることができる。
【0035】
かかる構成になる磁石発電機の回転子では、これが内燃機関のクランクシャフトに前記のように取り付けられて回転し、この回転子付近に配設された発電コイルや点火コイルに磁極5からの磁束を十分に及ばしめ、これらの各コイルにパルス状の誘起起電力を発生させる。
【0036】
この場合において、前記磁極5は磁石6に一体装着されるとともに、これの係合片5aにてインサートコア1の磁石受部4d内に装着されている。
【0037】
このため、この係合片5aとこれを係止する係止突起4cとの係合部における磁気回路の磁気抵抗は大きくなり、つまり磁気回路のショート部分を低減出来、磁石6が発生する磁束はこの係合部を通過させず、その殆どを磁極5に集中させて、この磁極5を通過する磁束を前記コイルに十分に及ばしめることができる。かくして、各コイルの発電性能を大幅に向上することができる。
【0038】
なお、磁気回路のショート部分をさらに少なくするために、例えば、図5に示すように、磁極5の前記磁石6の側面を被う立上がり片部5bを小幅に抑えるようにすることもできる。
【0039】
図6はこの発明の他の実施例を示す回転子であり、この回転子を構成するインサートコア11は、図7に示すように複数枚の磁性板をリベット19止めにより積層したものからなる。
【0040】
この実施例においても、前記インサートコア11は軸孔部13を除いて非磁性層12により被われて円盤状に形成され、その軸孔部13を挟んで対向する一方が磁石16を有するポールピース部14とされ、他方がバランスウエイト18とされている。
【0041】
そして、前記ポールピース部14は図7および図8に示すようにインサートコア11の一端に突設された一対の略L字状の第1の磁極14a(以下単に「磁極14a」と言う。)と、該各磁極14a間に凹設された取付凹部14bと、該取付凹部14b内の一対の対向壁面に突設された係止突起14cと、前記取付凹部14bの底部に突設された磁石受部14dとを有する。
【0042】
また、15は磁性板によって略Ω字状に成形された第2の磁極(以下単に「磁極15」と言う。)でこれの両端部には、図7に示すように、前記係止突起14cに係合可能な係合片15aが連設されている。
【0043】
16は磁石であり、前記係止突起14cに係合片15aを係合した際に、その磁極15のコ字状部と前記磁石受部4dの受面との間に挟持保持されるようになっている。
【0044】
なお、前記磁極15および磁石16も前記ポールピース部14の一部を構成しており、磁極15は図示しない発電コイルや点火コイル近接して電圧を発生するための磁気回路を形成している。
【0045】
そして、この実施例では磁極15および磁石16の軸線方向Z長が等しく、かつインサートコア11の厚みより大きいため、磁石16で発生する密度の高い磁束を磁気抵抗の小さい(相互の接合面積が等しい)磁極15を介して、前記発電コイル等に対し十分に及ばしめることができる。
【0046】
図9はこの発明の他の実施例を示す。同図において、21は磁性材の燒結合金や積層した磁性板からなるインサートコアで、このインサートコア21において、22はテーパ孔やストレート孔などの軸孔部、23aはインサートコア22の一端部に設けられた一対のL字状の第1の磁極(以下単に「磁極23a」と言う。)、23bはこれらの各磁極23a間に形成された取付凹部である。
【0047】
また、23cはこの取付凹部23bの対向壁面に形成された切欠部、24はこの切欠部23c内に装着された非磁性部材23dに両端の係合片24aが食い込むように、前記取付凹部23bに支持された略Ω字状の第2の磁極(以下単に「磁極24」と言う。)で、これが磁性板からなる。
【0048】
また、25は磁石で、これが前記磁極24と前記取付凹部23bの底部との間に挟持されている。そして、これらの磁極23a、24および磁石25はポールピース部を構成している。
【0049】
かかる構成になるインサートコア21は前記各実施例と同様にして、これの上に合成樹脂の射出成形やアルミダイカストとによる非磁性層が設けられて、円盤状の回転子とされる。
【0050】
そして、この実施例では磁極24と磁極23aとの間に前述のような非磁性部材23dが設けられることで、これらの係止部(連結部)における磁気抵抗が極めて高いものとなる。
【0051】
従って磁極24から磁極23aへの磁束の洩れが少なくなり、つまり、磁気回路のショート部分が小さくなり、磁石25の磁束の多くが磁極24を通過して、発電コイル等へ十分に集中させることが可能となり、これらの発電コイルにおける発電効率を極めて高いものとすることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、ポールピース部に、インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、これらの第1の磁極間に装着されて、磁石を前記インサートコアとの間に挟持する磁性板からなる第2の磁極とを設けるように構成したので、インサートコアとの間に磁石を挟持する第2の磁極がそのインサートコアに対して外付けされることによって、この第2の磁極とインサートコアとを結ぶ磁気回路の磁気抵抗を大きくすることができ、前記磁石の磁束を磁極に対し十分に集中可能にし、さらに前記各磁極の外側面部を円盤状に成形された非磁性材層の外に僅かに露出させたため、発電コイル等における発電性能を向上することができるものが得られる効果がある。
【0053】
また、請求項2の発明によれば、ポールピース部に、前記インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、これらの第1の磁極間に非磁性部材を介して装着されて、磁石を前記インサートコアとの間に挟持する磁性板からなる第2の磁極とを設けるように構成したので、第2の磁極および第1の磁極間を結ぶ磁気回路の磁気抵抗を大きくすることができ、前記磁石の磁束を磁極に対しさらに十分に集中させることができ、さらに前記各磁極の外側面部を円盤状に成形された非磁性材層の外に僅かに露出させたため、発電コイル等における発電性能を向上させることができるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による磁石発電機の回転子を示す正面図である。
【図2】図1におけるインサートコアを示す正面図である。
【図3】図2に示すインサートコアの縦断面図である。
【図4】図2における第2の磁極および磁石を拡大して示す分解斜視図である。
【図5】図2における第2の磁極および磁石の他の実施例を拡大して示す分解斜視図である。
【図6】この発明の他の実施例による磁石発電機の回転子を示す正面図である。
【図7】図6におけるインサートコアを示す正面図である。
【図8】図7に示すインサートコアの縦断面図である。
【図9】この発明の他の実施例による磁石発電機の回転子におけるインサートコアを一部破断して示す正面図である。
【図10】従来の磁石発電機の回転子におけるインサートコアを示す斜視図である。
【図11】図10に示すインサートコアの縦断面図である。
【符号の説明】
1,11,21 インサートコア
2,12 非磁性材層
3,13,22 軸孔部
4、14 ポールピース部
4a,14a,23a 第1の磁極
5,15,24 第2の磁極
6,16,25 磁石
8,18 バランスウエイト部
23d 非磁性部材
【産業上の利用分野】
この発明は、内燃機関の点火装置に使用される磁石発電機の回転子に係り、特に、磁石を保持したインサートコアをインサート成形によって合成樹脂などの非磁性体中に埋め込むようにして形成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の内燃機関の点火装置に使用される磁石発電機の回転子は、例えば磁石を保持したポールピース部とバランスウエイト部とを別々に構成し、これらをダイス型内にセットした上でアルミの注湯を行ってアルミダイカスト品として形成される。
【0003】
しかしながら、かかるアルミダイカスト品の回転子は、一般にダイキャスティング後に機械加工が必要であり、インサートコアの加工効率が悪く、しかもコスト高になるほか、軽量化に限界があった。
【0004】
一方、これに対して、図10および図11に示すように、軸孔部43を挟んで対向する一方を磁石42を持ったポールピース部44とし、他方をバランスウエイト部45としたインサートコア41を、合成樹脂内にインサート成形により埋め込んだ回転子で、例えば実公平5−10526号公報に提示されている。
【0005】
この従来の回転子では、インサートコア41が複数枚の磁性板を積層したものを複数箇所でリベット47止めして一体化したものであり、前記軸孔部43は軸方向に径の等しいストレート孔とされている。
【0006】
また、前記磁石42はポールピース部44を形成する3つの磁極46、46a、46bのうち、中央の磁極46に形成された開口孔49内に挿入されて、その両端部が各磁極46、46a、46bの軸線方向の外へ突出している。
【0007】
そして、かかるインサートコア41ではポールピース部44とバランスウエイト部45とが一体成形され、これらの組付作業やダイカスト後の機械加工の必要がないことから、コストが比較的安価になるという利点が得られた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の磁石発電機の回転子にあっては、軸孔部43がストレート孔であるため、この軸孔部43を内燃機関のクランクシャフトに対し組み付ける際に、相互の結着力を十分とすることが難しく、相互の結着力を十分とするために、別途用意された結着補助具などを用いる必要があるという問題点があった。
【0009】
また、この軸孔部43と上記回転軸との結着力を十分にするため、前記軸孔部43をテーパ孔として相互に結着時に密嵌させることができるが、前記積層のインサートコア41ではテーパ孔が各積層板ごとに段々状になり、前記クランクシャフトに対する当たりがガタガタとなって相互に密嵌が不完全になるという問題点があった。
【0010】
さらに、磁石42の両端部が各磁極46の軸線方向Zの外(厚み外)へ突出することとなっていたため、その磁石42の磁束を磁極46へ十分に集中させることができず、つまり一部の磁束は磁極46外へ洩れて発電コイルや点火コイルに及ばなくなり、点火等のための発電性能を十分に惹き出すことができないという問題点があった。
【0011】
また、積層したインサートコア41を使用して、前記磁石42の性能を十分に引き出そうとすると、積層厚さを大きくする必要があり、このために回転子の全体の重量が嵩むこととなるほか、また、部分的に積層厚さを変えた場合には,プレス金型の増加にともなうイニシャルコストのアップ、加工工数の増加およびコストアップが避けられなくなるという問題点があった。
【0012】
さらに、インサートコアを磁性材の焼結合金によって成形し、インサートコアとこれに一体に立設した支柱上の磁極との間に、前記磁石を介装するものが提案されるに及んでいるが、この場合には、成形の都合上支柱をかなり太いものとする必要がある。
【0013】
このため、この支柱が磁気回路のショートを招来し、前記磁極における磁束発生率が悪くなり、前記発電コイル等における発電性能も不十分なものになるという問題点があった。
【0014】
この発明は前記のような従来の問題点に着目してなされたものであり、インサートコアとの間に磁石を挟持する第2の磁極をそのインサートコアに対して外付けすることによって、この第2の磁極とインサートコアとを結ぶ磁気回路の磁気抵抗を大きくすることで、前記磁石の磁束を磁極に対し十分に集中可能にし、発電コイル等における発電性能を向上することができる磁石発電機の回転子を得ることを目的とする。
【0015】
また、この発明は第2の磁極および第1の磁極間に非磁性材料を介在することで、これらの間の磁気回路の磁気抵抗を大きくし、前記磁石の磁束を磁極に対しさらに十分に集中させることができる磁石発電機の回転子を得ることを目的とする。
【0016】
【問題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る磁石発電機の回転子は、軸孔部を挟んで対向する一方が磁石を保持するポールピース部とされ、他方がバランスウエイト部とされたインサートコアと、該インサートコアを被うように円盤状に成形された非磁性材層とを備えた磁石発電機の回転子において、ポールピース部が、インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、該各磁極間に凹設された取付凹部内の一対の対向壁面に突設された係止突起及び底部に突設された磁石受部を有し、磁性材によって略Ω字状に成形され、両端部に前記係止突起に係合可能な係合片が連設され、前記ポールピース部の前記磁石受部との間に磁石を挟持する第2の磁極とを有し、該第2の磁極および前記第1の磁極の外側面部が前記非磁性材層の外に僅かに露出させられて成るものである。
【0017】
請求項2の発明に係る磁石発電機の回転子は、前記請求項1の発明と同様に円盤状に成形された非磁性材層を備え、ポールピース部が、前記インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、該各磁極間に凹設された取付凹部内の対向壁面に形成され非磁性部材が装着された切欠部及び底部を有し、磁性材によって略Ω字状に成形され、両端に前記非磁性部材に食い込む係合片が連設され、前記ポールピース部の前記底部との間に磁石を挟持する第2の磁極とを有し、該第2の磁極および前記第1の磁極の外側面部が前記非磁性材層の外に僅かに露出させられて成るものである。
【0018】
【作用】
請求項1の]発明における磁石発電機の回転子は、インサートコアに設けられた1対の第1の磁極に対して分離状態にある第2の磁極が、前記第1の磁極間に装着されるように構成されているため、これらの装着部における磁気回路の磁気抵抗を大きくでき、これにより磁石の磁束を第2の磁極に十分に集中させるようにし、さらに前記各磁極の外側面部を前記円盤状に成形された非磁性材層の外に僅かに露出させたため、第2の磁極で得られた十分な密度の磁束を発電コイル等に効果的に及ばしめることを可能にする。
【0019】
また、請求項2の発明における磁石発電機の回転子は、非磁性部材が第2の磁極とインサートコアに一体の第1の磁極とを結ぶ磁気回路の磁気抵抗を十分に大きくするため、磁石の磁束をその第2の磁極に対してさらに十分に集中させ、さらに前記各磁極の外側面部を前記円盤状に成形された非磁性材層の外に僅かに露出させたため、第2の磁極で得られた十分な密度の磁束を発電コイル等に効果的に及ばしめることを可能にする。
【0020】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1はこの発明の磁石発電機の回転子を示す正面図であり、同図において、1は全体として略I字状をなす磁性材の焼結合金からなるインサートコア、2はこのインサートコア1を被うように射出成形された合成樹脂層やアルミダイカスト層などの非磁性材層である。
【0021】
また、前記インサートコア1はテーパ状の軸孔部3を挟んで対抗する一方が磁石6を有するポールピース部4とされ、他方がバランスウエイト部8とされている。
【0022】
前記ポールピース部4は、図2に示すようにインサートコア1の一端に突設された一対の略L字状の第1の磁極4a(以下単に「磁極4a」と言う。)と、該各磁極4a間に凹設された取付凹部4bと、該取付凹部4b内の一対の対向壁面に突設された係止突起4cと、前記取付凹部4bの底部に突設された磁石受部4dとを有する。
【0023】
また、5は全体として磁性材によって略Ω字状に成形された第2の磁極(以下単に「磁極5」と言う。)で、これの両端部には、図4に示すように、前記係止突起4cに係合可能な係合片5aが連設されている。
【0024】
さらに、6は磁石であり、前記係止突起4cに係合片5aを係合した際に、その磁極5のコ字状部と前記磁石受部4dの受面との間に挟持されるようになっている。
【0025】
つまり、前記磁極5はインサートコア1に対して独立に形成されており、回転子の組み付け時に、そのインサートコア1に装着され、この装着部(分離部)において、磁気回路の磁気抵抗が増大するようになされている。
【0026】
なお、前記磁極5および磁石6も前記ポールピース部4の一部を構成しており、磁極5は図示しない発電コイルや点火コイルに近接して電圧を発生するように機能する。
【0027】
そして、図2および図3に示すようなポールピース部4およびバランスウエイト部8を有するインサートコア1は、図示しない金型に配置されて、軸孔部3を除く各部が合成樹脂により射出成形され、あるいはアルミダイカスト成形されて、図1に示すような非磁性材層2で被覆された円盤状の回転子が形成されている。
【0028】
また、7は、前記合成樹脂の射出成形時やアルミダイカスト成形時に同時に形成される冷却フィンで、内燃機関の冷却を行うのに好適な形状に突設されている。
【0029】
また、前記磁石6は各磁極4a、5に対して軸線方向Z長が等しく、従って、磁石6の磁束を磁極5に集中させて、図示しない点火コイルや発電コイルに対し高効率に及ぼすことができるようにしている。
【0030】
また、前記バランスウエイト部8は、前記ポールピース部4の重さに見合った必要かつ十分な重量を持ち、インサートコア1に対する慣性モーメントを改善するように設計され、全体として略円弧状をなす。
【0031】
そして、これらの軸孔部3、ポールピース部4およびバランスウエイト部5を有するインサートコア1は焼結合金からなる磁性体によって、前記のように1つの金型を用いて一体成形される。このため、このインサートコア1は形状やサイズを任意に選択でき、従来のような積層形のインサートコアに比べて重量および製造コストを低減できることとなる。
【0032】
また、前記軸孔部3は前述のように軸線方向に内径が変化するテーパ孔とされており、このテーパ孔は前記インサートコア1の成形時に同時に金型により形成されるため、その内周面を円滑に仕上げることが可能となる。
【0033】
このため、かかるテーパ孔を軸孔部3として持った回転子は、内燃機関のクランクシャフトに圧入装着する際、そのテーパ孔の一部がクランクシャフトの外周囲に噛み込むようにして蜜嵌される。このため、前記回転子はクランクシャフトの設定位置に確実に結着させることができる。
【0034】
また、前記各磁極4a、5の外周面部は前記非磁性材層2の外に僅か露出されており、これにより磁石6の磁束を発電コイルや点火コイルに効率良く供給でき、従ってこれらの各コイルにおける発電効率を上げることができる。
【0035】
かかる構成になる磁石発電機の回転子では、これが内燃機関のクランクシャフトに前記のように取り付けられて回転し、この回転子付近に配設された発電コイルや点火コイルに磁極5からの磁束を十分に及ばしめ、これらの各コイルにパルス状の誘起起電力を発生させる。
【0036】
この場合において、前記磁極5は磁石6に一体装着されるとともに、これの係合片5aにてインサートコア1の磁石受部4d内に装着されている。
【0037】
このため、この係合片5aとこれを係止する係止突起4cとの係合部における磁気回路の磁気抵抗は大きくなり、つまり磁気回路のショート部分を低減出来、磁石6が発生する磁束はこの係合部を通過させず、その殆どを磁極5に集中させて、この磁極5を通過する磁束を前記コイルに十分に及ばしめることができる。かくして、各コイルの発電性能を大幅に向上することができる。
【0038】
なお、磁気回路のショート部分をさらに少なくするために、例えば、図5に示すように、磁極5の前記磁石6の側面を被う立上がり片部5bを小幅に抑えるようにすることもできる。
【0039】
図6はこの発明の他の実施例を示す回転子であり、この回転子を構成するインサートコア11は、図7に示すように複数枚の磁性板をリベット19止めにより積層したものからなる。
【0040】
この実施例においても、前記インサートコア11は軸孔部13を除いて非磁性層12により被われて円盤状に形成され、その軸孔部13を挟んで対向する一方が磁石16を有するポールピース部14とされ、他方がバランスウエイト18とされている。
【0041】
そして、前記ポールピース部14は図7および図8に示すようにインサートコア11の一端に突設された一対の略L字状の第1の磁極14a(以下単に「磁極14a」と言う。)と、該各磁極14a間に凹設された取付凹部14bと、該取付凹部14b内の一対の対向壁面に突設された係止突起14cと、前記取付凹部14bの底部に突設された磁石受部14dとを有する。
【0042】
また、15は磁性板によって略Ω字状に成形された第2の磁極(以下単に「磁極15」と言う。)でこれの両端部には、図7に示すように、前記係止突起14cに係合可能な係合片15aが連設されている。
【0043】
16は磁石であり、前記係止突起14cに係合片15aを係合した際に、その磁極15のコ字状部と前記磁石受部4dの受面との間に挟持保持されるようになっている。
【0044】
なお、前記磁極15および磁石16も前記ポールピース部14の一部を構成しており、磁極15は図示しない発電コイルや点火コイル近接して電圧を発生するための磁気回路を形成している。
【0045】
そして、この実施例では磁極15および磁石16の軸線方向Z長が等しく、かつインサートコア11の厚みより大きいため、磁石16で発生する密度の高い磁束を磁気抵抗の小さい(相互の接合面積が等しい)磁極15を介して、前記発電コイル等に対し十分に及ばしめることができる。
【0046】
図9はこの発明の他の実施例を示す。同図において、21は磁性材の燒結合金や積層した磁性板からなるインサートコアで、このインサートコア21において、22はテーパ孔やストレート孔などの軸孔部、23aはインサートコア22の一端部に設けられた一対のL字状の第1の磁極(以下単に「磁極23a」と言う。)、23bはこれらの各磁極23a間に形成された取付凹部である。
【0047】
また、23cはこの取付凹部23bの対向壁面に形成された切欠部、24はこの切欠部23c内に装着された非磁性部材23dに両端の係合片24aが食い込むように、前記取付凹部23bに支持された略Ω字状の第2の磁極(以下単に「磁極24」と言う。)で、これが磁性板からなる。
【0048】
また、25は磁石で、これが前記磁極24と前記取付凹部23bの底部との間に挟持されている。そして、これらの磁極23a、24および磁石25はポールピース部を構成している。
【0049】
かかる構成になるインサートコア21は前記各実施例と同様にして、これの上に合成樹脂の射出成形やアルミダイカストとによる非磁性層が設けられて、円盤状の回転子とされる。
【0050】
そして、この実施例では磁極24と磁極23aとの間に前述のような非磁性部材23dが設けられることで、これらの係止部(連結部)における磁気抵抗が極めて高いものとなる。
【0051】
従って磁極24から磁極23aへの磁束の洩れが少なくなり、つまり、磁気回路のショート部分が小さくなり、磁石25の磁束の多くが磁極24を通過して、発電コイル等へ十分に集中させることが可能となり、これらの発電コイルにおける発電効率を極めて高いものとすることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、ポールピース部に、インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、これらの第1の磁極間に装着されて、磁石を前記インサートコアとの間に挟持する磁性板からなる第2の磁極とを設けるように構成したので、インサートコアとの間に磁石を挟持する第2の磁極がそのインサートコアに対して外付けされることによって、この第2の磁極とインサートコアとを結ぶ磁気回路の磁気抵抗を大きくすることができ、前記磁石の磁束を磁極に対し十分に集中可能にし、さらに前記各磁極の外側面部を円盤状に成形された非磁性材層の外に僅かに露出させたため、発電コイル等における発電性能を向上することができるものが得られる効果がある。
【0053】
また、請求項2の発明によれば、ポールピース部に、前記インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、これらの第1の磁極間に非磁性部材を介して装着されて、磁石を前記インサートコアとの間に挟持する磁性板からなる第2の磁極とを設けるように構成したので、第2の磁極および第1の磁極間を結ぶ磁気回路の磁気抵抗を大きくすることができ、前記磁石の磁束を磁極に対しさらに十分に集中させることができ、さらに前記各磁極の外側面部を円盤状に成形された非磁性材層の外に僅かに露出させたため、発電コイル等における発電性能を向上させることができるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による磁石発電機の回転子を示す正面図である。
【図2】図1におけるインサートコアを示す正面図である。
【図3】図2に示すインサートコアの縦断面図である。
【図4】図2における第2の磁極および磁石を拡大して示す分解斜視図である。
【図5】図2における第2の磁極および磁石の他の実施例を拡大して示す分解斜視図である。
【図6】この発明の他の実施例による磁石発電機の回転子を示す正面図である。
【図7】図6におけるインサートコアを示す正面図である。
【図8】図7に示すインサートコアの縦断面図である。
【図9】この発明の他の実施例による磁石発電機の回転子におけるインサートコアを一部破断して示す正面図である。
【図10】従来の磁石発電機の回転子におけるインサートコアを示す斜視図である。
【図11】図10に示すインサートコアの縦断面図である。
【符号の説明】
1,11,21 インサートコア
2,12 非磁性材層
3,13,22 軸孔部
4、14 ポールピース部
4a,14a,23a 第1の磁極
5,15,24 第2の磁極
6,16,25 磁石
8,18 バランスウエイト部
23d 非磁性部材
Claims (2)
- 軸孔部を挟んで対向する一方が磁石を保持するポールピース部とされ、他方がバランスウエイト部とされたインサートコアと、該インサートコアを被うように円盤状に成形された非磁性材層とを備えた磁石発電機の回転子において、前記ポールピース部が、前記インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、該各磁極間に凹設された取付凹部内の一対の対向壁面に突設にされた係止突起及び底部に突設された磁石受部とを有し、磁性材によって略Ω字状に成形され、両端部に前記係止突起に係合可能な係合片が連設され、前記ポールピース部の前記磁石受部との間に磁石を挟持する第2の磁極とを有し、該第2および前記第1の磁極の外周面部が前記非磁性体層の外に僅かに露出させられてなることを特徴とする磁石発電機の回転子。
- 軸孔部を挟んで対向する一方が磁石を保持するポールピース部とされ、他方がバランスウエイト部とされたインサートコアと、該インサートコアを被うように円盤状に形成された非磁性材層とを備えた磁石発電機の回転子において、前記ポールピース部が、前記インサートコアに一体に形成された一対の第1の磁極と、該磁極間に凹設された取付凹部内の対向壁面に形成され非磁性部材が装着された切欠部及び底部とを有し、磁性材によって略Ω字状に成形され、両端に前記非磁性部材に食い込む係合片が連設され、前記ポールピース部の前記底部との間に磁石を挟持する第2の磁極とを有し、該第2および前記第1の磁極の外周面部が前記非磁性材層の外に僅かに露出させられてなることを特徴とする磁石発電機の回転子。
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