JPH08308048A - 弛度制御による延線方法及びこれに用いる延線装置 - Google Patents

弛度制御による延線方法及びこれに用いる延線装置

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JPH08308048A
JPH08308048A JP10740695A JP10740695A JPH08308048A JP H08308048 A JPH08308048 A JP H08308048A JP 10740695 A JP10740695 A JP 10740695A JP 10740695 A JP10740695 A JP 10740695A JP H08308048 A JPH08308048 A JP H08308048A
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JP
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wire
wire drawing
angle
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catenary
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JP10740695A
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Masayasu Imai
正康 今井
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Yasuda Seisakusho Co Ltd
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Yasuda Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各径間あるいは特定の径間ごとに目的の制御弛
度範囲を設定し、この範囲で制御しながら延線できるよ
うな延線方法の提供。 【構成】延線区間内の各電柱Pxに延線装置1xを設け
る。この延線装置1xは、所定の制動力を与えて線状体
を送り出す送出し手段と、送り出し状態にある線状体の
カテナリー角を検出する角度検出手段を備えている。そ
して角度検出手段で検出したカテナリー角に基づいて送
出し手段による線状体の送出し速度を制御することで、
当該延線装置が設けてある電柱Pxと次の電柱Pxとの
間における線状体の弛度を所定の範囲に保って延線す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送電や配電あるいは通
信分野などにおける電線やケーブルなどの線状体の延線
に関する。
【0002】
【従来の技術】延線方法として広く使われている一つに
引抜き工法がある。この引抜き工法は、延線区間の一方
の端に設置した線状体供給装置にて延線対象の線状体を
繰り出す一方で、延線区間の他方の端に設置した延線ウ
インチにて線状体の先端に接続の牽引用線状体を巻き取
ることで延線する方法で、通常は電柱や鉄塔などの架線
支持体の一つから次の架線支持体までの径間ごとに線状
体が種々の条件に応じたカテナリーを形成する状態で延
線が進められる。そのため、延線区間内の地上に構造物
や道路がある場合には、カテナリーによる線状体の垂れ
下がり量つまり弛度を制御して線状体が地上の構造物や
道路を通行する自動車などに干渉しないようにする必要
がある。
【0003】この弛度制御については、例えば配電線や
通信用ケーブルの延線の場合には、一般に、延線区間内
に監視用員を適当な間隔で配置し、これらの監視用員か
らの連絡に基づいて延線ウインチによる巻き取り速度と
線状体供給装置からの繰り出し速度を相関的に制御する
ことで行なっている。しかし監視用員からの連絡、ある
いは監視用員の監視能力などの関係から延線ウインチや
線状体供給装置の制御タイミングがずれるなどして線状
体の弛度が予定以上になってしまう場合があり、また各
径間ごとに径間距離や線状体の通過抵抗などの条件が異
なることから、たとえ十分な制御を行なったとしても、
ある径間については線状体の弛度が予定以上になってし
まう場合もあった。
【0004】また例えば通信用ケーブルの延線のように
比較的低くい地上高で延線的する場合には、上記のよう
な弛度制御では制御可能な最大弛度が大きいために上記
の干渉を避けがたい場合もあり、その場合には問題とな
る径間について線状体を支持する金車を多数並べてカテ
ナリーを生じさせないようにするなど、作業量の大幅な
増加を招く対応をせざるを得なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、監
視用員による監視などを行なわずとも線状体の弛度を所
定範囲内におさめて延線でき、また必要に応じて各径間
あるいは特定の径間ごとに目的の制御弛度範囲を設定
し、この範囲で制御しながら延線できるような延線方法
の提供を目的としている。また本発明は、このような延
線方法に用いる延線装置の提供も目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による延線方法
は、延線区間の一端に設けた線状体供給装置から供給さ
れる延線対象の線状体を延線区間の他端側に向けて引き
通すようにすることを基本とし、これに加えて、所定の
制動力を与えつつ線状体の送り出しを可能とする送出し
手段を備えると共に送出し手段から送り出し状態にある
線状体のカテナリー角を検出する角度検出手段を備えた
延線装置を延線区間内の架線支持構造物上に設け、そし
て角度検出手段で検出したカテナリー角に基づいて送出
し手段による線状体の送出し速度を制御することで、当
該延線装置が設けてある架線支持構造物と次の架線支持
構造物との間における線状体の弛度を所定の範囲に保っ
て延線するようにしてなっている。
【0007】この延線方法は、上記した従来の一般的な
引抜き工法に組み合わせて用いることができる。即ち延
線区間の他方の端に設置の延線ウインチにて線状体の先
端に接続の牽引用線状体を巻き取ることで線状体を延線
区間に引き通すことを基本とし、これに各架線支持構造
物上の延線装置による径間ごとの弛度制御を組み合わせ
る方法である。
【0008】またこの延線方法は、例えば特開平6−3
15214号公報に開示される延線工法に組み合わせて
用いることもできる。即ち延線区間の各端における架線
支持構造物上に上記の延線装置乃至これと同等の機能を
有する延線装置を設け、一方の端の側の架線支持構造物
上の延線装置における制動力を利用することで線状体供
給装置からの線状体の供給について従来におけるような
制動を不要とし、また他方の端の側の架線支持構造物上
の延線装置に上記の場合の延線ウインチの機能を負わせ
ることで地上に延線ウインチなどを設けなくとも済むよ
うにし、且つこれに各架線支持構造物上の延線装置によ
る径間ごとの弛度制御を組み合わせる方法である。
【0009】上記のような延線方法では、延線開始から
延線そして延線停止に至たる一連の延線作業を延線ウイ
ンチ又は延線ウインチに代えて設けた延線装置の操作だ
けで、各径間あるいは弛度制御の必要な径間における弛
度を一定範囲に保った状態で進めることができる。即ち
本発明の延線方法は、各径間あるいは弛度制御の必要な
径間における架線支持構造物ごとに設けた延線装置がそ
の径間における弛度状態の指標であるカテナリー角を検
出し、これに基づいて当該径間について固有に線状体の
送り出し速度を制御することで弛度を所定の範囲に保つ
ようにするものであり、そしてこの制御は、カテナリー
角の検出を通じて延線ウインチ又はこれに代わる延線装
置による牽引用線状体の巻き取り状態乃至送り出し状態
と連動することになり、したがって延線ウインチ又は延
線装置の操作に自動的に追随することになる。この結
果、延線ウインチ又は延線装置の操作だけで作業を進め
ることができ、従来の延線方法におけるような監視用員
を配置する必要がなく、しかも各径間あるいは弛度制御
の必要な径間における弛度を一定範囲に保って安全に作
業を進めることができる。
【0010】このような延線方法に用いる本発明による
延線装置は、所定の制動力を与えつつ線状体の送り出し
を可能とする送出し手段を備えると共に、この送出し手
段の出口に近接させて角度検出手段を備え、さらに角度
検出手段で検出したカテナリー角に基づいて送出し手段
による線状体の送出し速度を制御する制御手段を備えて
なっている。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例として配電線の延線に
関する例を説明する。先ず本実施例で用いている延線装
置について説明する。図2及び図3に示すように、本実
施例における延線装置1は、保持ブレーキ2を介して回
転駆動用のモータ3に接続された一対の中空弾性ローラ
4、4を送出し手段として備えている。この両中空弾性
ローラ4、4は、モータ3により互いに逆向きに回転駆
動させられ、その間に挟持した線状体Cをこれに所定の
制動力を加えながら送り出し、また必要な場合にはモー
タ3を逆転させて引き込むこともできるようになってい
る。
【0012】また延線装置1は、弾性ローラ4、4に隣
接させて角度検出手段5を備えている。この角度検出手
段5は、弾性ローラ4、4の前面に沿って設けた支持軸
6(図3)に回動アーム7を接続すると共に支持軸6の
一端にポテンションメータ8を接続し、さらに回動アー
ム7を付勢手段であるバネ9で矢印X方向に回動付勢し
た構造となっている。つまり両弾性ローラ4、4から送
り出されて来る線状体Cのカテナリー角に回動アーム7
がその先端のガイド部10を介して追随する(図2中に
想像線で示す状態)ことで線状体Cのカテナリー角を検
出するようになっている。
【0013】さらに延線装置1は、制御ボックス11を
備えており、この制御ボックス11内に納めてある制御
手段により角度検出手段5からのカテナリー角に関する
情報に基づいて中空弾性ローラ4、4の回転速度や回転
の向きを制御するようになっている。
【0014】さらにまた延線装置1は、取り付け部12
を備えており、この取り付け部12で電柱に取り付ける
ことができるようにされている。
【0015】次に上記延線装置1を用いてた延線作業に
の一例ついて説明する。この例は、上記した特開平6−
315214号公報に開示の工法に本発明による方法を
組み合わせるようにした例で、その延線作業のための機
器類などの配置状態は図1に示すようになる。即ち延線
区間の一方の端に線状体供給装置である電線ドラムDを
設置し、他方の端には後述の牽引ロープを巻き取るため
のロープドラムDrを設置する。また延線区間内の各電
柱P(Pa、Px)に延線装置1(1a、1x)を取り
付ける。
【0016】そして延線作業は、電線ドラムDから制動
を掛ける必要なく自由にな状態で繰り出される電線Cに
牽引ロープRを接続し、この牽引ロープRをロープドラ
ムDrに作業者が手作業で巻き取りながら進める。この
間、ロープドラムDrのある側の端の電柱Paにおける
延線装置1(1a)が従来の一般的な引抜き工法におけ
る延線ウインチの機能を果たす。つまり延線装置1aが
作動して牽引ロープR乃至電線Cの送り出しを開始させ
ると延線が開始され、この送り出しを続けることで延線
が進み、延線装置1aが停止すると延線停止となる。こ
の間、各延線装置1xは、上記のようにして電線Cのカ
テナリー角を検出しつつ各径間における電線Cの弛度を
制御する。
【0017】その制御は、制御ボックス11内の制御手
段に格納してある図4に図示式化して示すような制御仕
様に基づいてなされる。この制御仕様は、基準となるカ
テナリー角として最小角度状態a、通常延線状態におけ
る最大角度状態bを含んでおり、各延線装置1xは、最
小角度状態aと最大角度状態bで区画される範囲Nに弛
度をおさめるように制御を行なう。即ち各延線装置1x
は、その角度検出手段5が検出したカテナリー角が最小
角度状態aと最大角度状態bで区画される範囲の何れの
角度にあるかに比例的に対応させて電線Cの送り出し速
度を設定し、つまりカテナリー角が最小角度状態aに近
ければ送り出し速度を早めにし、カテナリー角が最大角
度状態bに近ければ送り出し速度を遅めにするように
し、最大角度状態bを越えるようなカテナリー角を伴う
弛度状態を生じることのないように制御を行なう。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、延
線ウインチ又はこれに代えて設ける延線装置の操作だけ
で線状体の弛度を所定範囲内におさめて延線でき、また
必要に応じて各径間あるいは特定の径間ごとに固有の弛
度範囲で制御しながら延線することができ、延線区間内
の地上に構造物や道路がある場合でも監視用員を置かな
くとも安全に且つ効率的に作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による延線作業の状態を模式
化して示す図。
【図2】本発明の一実施例による延線装置の側面図。
【図3】図2中の矢印DA方向から見た平面図。
【図4】本発明の一実施例における弛度制御の制御仕様
の説明図。
【符号の説明】
1 延線装置 4 中空弾性ローラ(送出し手段) 5 角度検出手段 C 線状体 D 電線ドラム(線状体供給装置) P 電柱(架線支持構造物) R 牽引用線状体 W 延線ウインチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延線区間の一端に設けた線状体供給装置
    から供給される延線対象の線状体を延線区間の他端側に
    向けて引き通すようにする延線方法において、所定の制
    動力を与えつつ線状体の送り出しを可能とする送出し手
    段を備えると共に送出し手段から送り出し状態にある線
    状体のカテナリー角を検出する角度検出手段を備えた延
    線装置を延線区間内の架線支持構造物上に設け、そして
    角度検出手段で検出したカテナリー角に基づいて送出し
    手段による線状体の送出し速度を制御することで、当該
    延線装置が設けてある架線支持構造物と次の架線支持構
    造物との間における線状体の弛度を所定の範囲に保って
    延線するようにしたことを特徴とする延線方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の延線方法に用いる延線
    装置であって、所定の制動力を与えつつ線状体の送り出
    しを可能とする送出し手段を備えると共に、この送出し
    手段の出口に近接させて角度検出手段を備え、さらに角
    度検出手段で検出したカテナリー角に基づいて送出し手
    段による線状体の送出し速度を制御する制御手段を備え
    てなる延線装置。
JP10740695A 1995-05-01 1995-05-01 弛度制御による延線方法及びこれに用いる延線装置 Withdrawn JPH08308048A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210156614A (ko) * 2020-06-18 2021-12-27 한국전력공사 송전선로 가선 시스템 및 송전선로 가선 방법

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KR20210156614A (ko) * 2020-06-18 2021-12-27 한국전력공사 송전선로 가선 시스템 및 송전선로 가선 방법

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