JPH08307291A - 無線装置 - Google Patents
無線装置Info
- Publication number
- JPH08307291A JPH08307291A JP7108595A JP10859595A JPH08307291A JP H08307291 A JPH08307291 A JP H08307291A JP 7108595 A JP7108595 A JP 7108595A JP 10859595 A JP10859595 A JP 10859595A JP H08307291 A JPH08307291 A JP H08307291A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- clock
- wireless device
- frequency
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B15/00—Suppression or limitation of noise or interference
- H04B15/02—Reducing interference from electric apparatus by means located at or near the interfering apparatus
- H04B15/04—Reducing interference from electric apparatus by means located at or near the interfering apparatus the interference being caused by substantially sinusoidal oscillations, e.g. in a receiver or in a tape-recorder
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 デジタル信号によって発生する高調波を軽減
し、無線受信回路への干渉を低減する無線装置、及び周
辺装置を提供することである。 【構成】 本発明に係わる無線装置は、デジタルデータ
を通信するための無線装置であって、クロック信号を所
定の変調信号で角度変調するクロック変調手段と、角度
変調されたクロック信号に基づいて前記デジタルデータ
を処理し、角度変調されたデジタルデータを出力する少
なくとも1つのデータ処理手段とを有し、前記クロック
信号及び前記デジタルデータから発生する高調波のレベ
ルをさらに軽減することを特徴とする。
し、無線受信回路への干渉を低減する無線装置、及び周
辺装置を提供することである。 【構成】 本発明に係わる無線装置は、デジタルデータ
を通信するための無線装置であって、クロック信号を所
定の変調信号で角度変調するクロック変調手段と、角度
変調されたクロック信号に基づいて前記デジタルデータ
を処理し、角度変調されたデジタルデータを出力する少
なくとも1つのデータ処理手段とを有し、前記クロック
信号及び前記デジタルデータから発生する高調波のレベ
ルをさらに軽減することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル信号を伝送す
る無線装置に関し、特に、無線信号に対してのデジタル
信号によって発生する干渉波を軽減する無線装置に関す
る。
る無線装置に関し、特に、無線信号に対してのデジタル
信号によって発生する干渉波を軽減する無線装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話など種々の無線通信の発
展によって、多くの無線周波数が使用されている。そこ
で、そのような無線通信においては、周波数利用効率の
高いデジタル変復調方式を用いた無線装置が、従来のア
ナログ変復調方式を用いた無線装置に代わって使用され
るようになってきた。例えば、800MHz帯、及び
1.5GHz帯の携帯電話は、すでに4/πシフト QPSK
(QuadraturePhase Shift Ke
ying)変調方式で商用化されている。また、デジタ
ル信号の伝送速度や処理速度も、LSIの進歩によって
高速化されており、そのため、デジタル信号のタイミン
グクロックや処理用クロックの周波数が、無線伝送の搬
送波周波数に近づいてきている。
展によって、多くの無線周波数が使用されている。そこ
で、そのような無線通信においては、周波数利用効率の
高いデジタル変復調方式を用いた無線装置が、従来のア
ナログ変復調方式を用いた無線装置に代わって使用され
るようになってきた。例えば、800MHz帯、及び
1.5GHz帯の携帯電話は、すでに4/πシフト QPSK
(QuadraturePhase Shift Ke
ying)変調方式で商用化されている。また、デジタ
ル信号の伝送速度や処理速度も、LSIの進歩によって
高速化されており、そのため、デジタル信号のタイミン
グクロックや処理用クロックの周波数が、無線伝送の搬
送波周波数に近づいてきている。
【0003】デジタル信号やクロック信号は、矩形波で
あるので、高次の高調波成分を多く含んでいる。これら
の高調波は、UHF帯やVHF帯にまで広がっている。
従って、その高調波成分が、無線受信帯域に存在する
と、無線装置の受信回路に干渉波として洩れ込み、希望
波に影響を与えるという問題があった。この高調波成分
は、一般的にデジタル信号k(t)をフーリエ展開する
ことによって、以下のように求められる。
あるので、高次の高調波成分を多く含んでいる。これら
の高調波は、UHF帯やVHF帯にまで広がっている。
従って、その高調波成分が、無線受信帯域に存在する
と、無線装置の受信回路に干渉波として洩れ込み、希望
波に影響を与えるという問題があった。この高調波成分
は、一般的にデジタル信号k(t)をフーリエ展開する
ことによって、以下のように求められる。
【0004】k(t)=A/2〔1+(4/π)〔co
sω0 t−(1/3)cos3ω0 t+(1/5)co
s5ω0 t−(1/7)cos7ω0 t・・・〕〕 即ち、高調波は、奇数次の周波数の成分を有する。
sω0 t−(1/3)cos3ω0 t+(1/5)co
s5ω0 t−(1/7)cos7ω0 t・・・〕〕 即ち、高調波は、奇数次の周波数の成分を有する。
【0005】また、一般的に、無線装置は、小型化のた
めに、無線部とデジタル信号処理部とが、同一筐体内に
互いに近接されて配置される。さらに、品質の向上、消
費電力の低減のために、高感度な受信機が開発されてい
る。従って、このような構成によって、上述の干渉波の
問題はさらに深刻化してくる。
めに、無線部とデジタル信号処理部とが、同一筐体内に
互いに近接されて配置される。さらに、品質の向上、消
費電力の低減のために、高感度な受信機が開発されてい
る。従って、このような構成によって、上述の干渉波の
問題はさらに深刻化してくる。
【0006】特許公開公報、特開平3−255510号
及び特開平5−90987号では、CPU等の制御回路
のクロック発振器のクロック信号を周波数変調する方法
が示されている。この変調によって、クロック信号の高
調波のスペクトラムは拡散し、高次の高調波のレベルは
低減でき、受信妨害が軽減される。特に、特開平5−9
0987号の文献では、アナログ変復調方式を用いた無
線装置に本方法を適用した例が示されている。
及び特開平5−90987号では、CPU等の制御回路
のクロック発振器のクロック信号を周波数変調する方法
が示されている。この変調によって、クロック信号の高
調波のスペクトラムは拡散し、高次の高調波のレベルは
低減でき、受信妨害が軽減される。特に、特開平5−9
0987号の文献では、アナログ変復調方式を用いた無
線装置に本方法を適用した例が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ル変復調方式を用いた無線装置では、制御回路からのク
ロック発振器だけでなく、伝送データ等の他のデジタル
信号の高次高調波も発生する。また、制御回路用クロッ
ク信号の高調波をレベルをさらに低減するために、周波
数偏移を大きくすると、制御回路の誤動作が生じる恐れ
がある。更に、近年益々クロックの高速化が進んでお
り、高次高周波の問題は深刻なものとなってきている。
ル変復調方式を用いた無線装置では、制御回路からのク
ロック発振器だけでなく、伝送データ等の他のデジタル
信号の高次高調波も発生する。また、制御回路用クロッ
ク信号の高調波をレベルをさらに低減するために、周波
数偏移を大きくすると、制御回路の誤動作が生じる恐れ
がある。更に、近年益々クロックの高速化が進んでお
り、高次高周波の問題は深刻なものとなってきている。
【0008】図18に、典型的なデジタル無線装置の基
本的な構成例を示す。図18に示すデジタル無線装置1
は、送信部と受信部を含んでいる。送信部は、データ処
理回路2、変調器4、及び送信回路6からなり、受信部
は、受信回路8、復調器10、及びデータ処理回路12
からなる。データ処理回路2は、音声CODEC16と
信号処理回路18を含み、データ処理回路12は、信号
処理回路20と音声CODEC22を含んでいる。
本的な構成例を示す。図18に示すデジタル無線装置1
は、送信部と受信部を含んでいる。送信部は、データ処
理回路2、変調器4、及び送信回路6からなり、受信部
は、受信回路8、復調器10、及びデータ処理回路12
からなる。データ処理回路2は、音声CODEC16と
信号処理回路18を含み、データ処理回路12は、信号
処理回路20と音声CODEC22を含んでいる。
【0009】音声CODEC16では、クロック発振器
30からのタイミングクロックに基づいて音声信号がデ
ジタルデータに変換される。信号処理回路18では、デ
ジタルデータを送信するのに適したフォーマットに変換
される。例えば、無線装置1が、時分割多重(TDM)
方式で動作する場合、デジタルデータは、TDMフレー
ムに配分される。さらに、変調方式が、例えばQPSK
の場合、デジタルデータは、I(In−phase:同
相)チャネル信号とQ(Quadrature−pha
se:直交位相)チャネル信号に分配される。
30からのタイミングクロックに基づいて音声信号がデ
ジタルデータに変換される。信号処理回路18では、デ
ジタルデータを送信するのに適したフォーマットに変換
される。例えば、無線装置1が、時分割多重(TDM)
方式で動作する場合、デジタルデータは、TDMフレー
ムに配分される。さらに、変調方式が、例えばQPSK
の場合、デジタルデータは、I(In−phase:同
相)チャネル信号とQ(Quadrature−pha
se:直交位相)チャネル信号に分配される。
【0010】続いて変調器4では、信号処理回路18で
処理されたデジタルデータをフィルタリングした後、そ
のフィルタリングしたデジタルデータで第1局部信号を
デジタル変調する。デジタル変調としては、QPSKの
ような振幅変調、GMSK(Gaussian Min
imum Shift Keying)のような周波数
変調が適用可能である。そして、変調器4の出力信号
は、送信回路6によって無線信号に変換され、フィルタ
40を介してアンテナ42から送信される。
処理されたデジタルデータをフィルタリングした後、そ
のフィルタリングしたデジタルデータで第1局部信号を
デジタル変調する。デジタル変調としては、QPSKの
ような振幅変調、GMSK(Gaussian Min
imum Shift Keying)のような周波数
変調が適用可能である。そして、変調器4の出力信号
は、送信回路6によって無線信号に変換され、フィルタ
40を介してアンテナ42から送信される。
【0011】一方、アンテナ42及びフィルタ40を介
して到来した無線信号は、受信回路8において受信さ
れ、中間周波数信号に変換される。この中間周波数信号
は、復調器10において復調され、ベースバンド周波数
のデジタルデータが再生される。再生されたデジタルデ
ータは、信号処理回路20において、音声CODEC用
タイミングクロックを含むデジタルデータに処理され、
続いて音声CODEC22において音声信号に変換され
る。
して到来した無線信号は、受信回路8において受信さ
れ、中間周波数信号に変換される。この中間周波数信号
は、復調器10において復調され、ベースバンド周波数
のデジタルデータが再生される。再生されたデジタルデ
ータは、信号処理回路20において、音声CODEC用
タイミングクロックを含むデジタルデータに処理され、
続いて音声CODEC22において音声信号に変換され
る。
【0012】また、音声CODEC16、22、及び信
号処理回路18、20は、一般的にデジタル信号プロセ
ッサ(DSP)で構成可能であり、クロック発振器30
からタイミングクロックが音声CODEC16、22に
供給され、クロック発振器32からDSP用クロックが
信号処理回路18、20に供給されている。また、これ
らの回路は、クロック発振器34から供給されるCPU
用クロックによって動作するCPU14とバス線によっ
て接続されている。
号処理回路18、20は、一般的にデジタル信号プロセ
ッサ(DSP)で構成可能であり、クロック発振器30
からタイミングクロックが音声CODEC16、22に
供給され、クロック発振器32からDSP用クロックが
信号処理回路18、20に供給されている。また、これ
らの回路は、クロック発振器34から供給されるCPU
用クロックによって動作するCPU14とバス線によっ
て接続されている。
【0013】このような構成においては、デジタルデー
タは、音声CODEC用タイミングクロックに基づいて
規定され、矩形波で構成されているため、多くの高次高
調波の成分を含んでいる。これらの高調波のうちの1つ
が、無線チャネル周波数に近接した場合、受信回路8の
動作を妨害する(破線(A)として示す)。
タは、音声CODEC用タイミングクロックに基づいて
規定され、矩形波で構成されているため、多くの高次高
調波の成分を含んでいる。これらの高調波のうちの1つ
が、無線チャネル周波数に近接した場合、受信回路8の
動作を妨害する(破線(A)として示す)。
【0014】また、デジタルデータを生成、処理するた
めのタイミングクロックやDSP用クロックを発生する
クロック発振器30、32は、高い周波数のクロックソ
ースを有している。従って、それらのクロックソースか
らの信号も高次の高調波を有しており、受信回路8に影
響を与える(破線(B)(C))。
めのタイミングクロックやDSP用クロックを発生する
クロック発振器30、32は、高い周波数のクロックソ
ースを有している。従って、それらのクロックソースか
らの信号も高次の高調波を有しており、受信回路8に影
響を与える(破線(B)(C))。
【0015】さらに、デジタル変復調では、復調器10
は一般的にベースバンド信号を再生するためのタイミン
グクロックを再生するクロック再生回路を含んでいる。
従って、このクロック再生回路や再生したベースバンド
パス信号から発生する高調波も受信回路8に影響を与え
る(破線(D))。
は一般的にベースバンド信号を再生するためのタイミン
グクロックを再生するクロック再生回路を含んでいる。
従って、このクロック再生回路や再生したベースバンド
パス信号から発生する高調波も受信回路8に影響を与え
る(破線(D))。
【0016】また、CPU14を動作させるためのCP
U用クロックや、CPU14のバス線を通る入出力デー
タから発生する高調波も受信回路8に対する干渉波であ
る(破線(E)、(F))。その他、デジタル無線装置
1に併設されたパソコン、ファクシミリ、テレビ、ラジ
オ、GPSなどの周辺機器も多くのクロック発振器を含
んでいる。従って、それらのクロック発振器から発生す
る高調波や、周辺機器間の結ぶ伝送線を通るデジタル信
号から発生する高調波も、デジタル無線装置1内の受信
回路8に干渉として影響を与える恐れがある(破線
(G)、(H))。
U用クロックや、CPU14のバス線を通る入出力デー
タから発生する高調波も受信回路8に対する干渉波であ
る(破線(E)、(F))。その他、デジタル無線装置
1に併設されたパソコン、ファクシミリ、テレビ、ラジ
オ、GPSなどの周辺機器も多くのクロック発振器を含
んでいる。従って、それらのクロック発振器から発生す
る高調波や、周辺機器間の結ぶ伝送線を通るデジタル信
号から発生する高調波も、デジタル無線装置1内の受信
回路8に干渉として影響を与える恐れがある(破線
(G)、(H))。
【0017】次に、タイミングクロックを発生するクロ
ック発振器30からの干渉(破線(B))についてさら
に詳細に説明する。例えば、タイミングクロックが1
1.2kbpsの場合、クロック発振器30は、2.6
88MHzのクロックソースを有しており、24分周さ
れた信号がタイミングクロックとして使用される。クロ
ックソースの出力の163次の高調波は、438.14
4MHzであり、もし無線チャネルが438.150M
Hzとすれば、高調波は無線チャネルに近く、該無線チ
ャネルを受信する際の干渉波となる。
ック発振器30からの干渉(破線(B))についてさら
に詳細に説明する。例えば、タイミングクロックが1
1.2kbpsの場合、クロック発振器30は、2.6
88MHzのクロックソースを有しており、24分周さ
れた信号がタイミングクロックとして使用される。クロ
ックソースの出力の163次の高調波は、438.14
4MHzであり、もし無線チャネルが438.150M
Hzとすれば、高調波は無線チャネルに近く、該無線チ
ャネルを受信する際の干渉波となる。
【0018】図19は、例えばQPSK信号を受信した
場合の受信信号の信号空間図である。クロックの高次高
調波が、理想的な信号に干渉波として加えられると、
(A)に示すように、その干渉波は理想的な信号に対し
て瞬間的には同一方向の位相シフトをもたらす。しか
し、その方向は、無線チャネルの周波数と干渉波との周
波数差(前述の例では6kHz)によって、理想的な信
号を中心に回転する。その結果、平均的には、理想的な
信号点は、(B)に示すように円形に拡がり、それは輝
線干渉となる。その円形の拡がりが、識別レベルを越え
ると、誤りが生じる。
場合の受信信号の信号空間図である。クロックの高次高
調波が、理想的な信号に干渉波として加えられると、
(A)に示すように、その干渉波は理想的な信号に対し
て瞬間的には同一方向の位相シフトをもたらす。しか
し、その方向は、無線チャネルの周波数と干渉波との周
波数差(前述の例では6kHz)によって、理想的な信
号を中心に回転する。その結果、平均的には、理想的な
信号点は、(B)に示すように円形に拡がり、それは輝
線干渉となる。その円形の拡がりが、識別レベルを越え
ると、誤りが生じる。
【0019】上述したように、従来のデジタル無線装置
では、データがデジタル波形であることから、アナログ
無線装置では生じえなかった受信回路への新たな干渉、
即ちデジタルデータやデジタル処理に係わるクロックの
高調波による干渉の問題があった。
では、データがデジタル波形であることから、アナログ
無線装置では生じえなかった受信回路への新たな干渉、
即ちデジタルデータやデジタル処理に係わるクロックの
高調波による干渉の問題があった。
【0020】さらに、周波数の有効利用及びサービスの
高度化のために、データ伝送速度が高速化されている。
そのために、タイミングクロックを発生するクロック発
振器及びデジタルデータを処理するためのDSPのクロ
ック発振器の周波数は、ますます高くなる傾向にある。
一方、周波数の比較的低い無線周波数においても、デジ
タル変復調が採用されつつある。従って、デジタルデー
タ用クロックの高調波による干渉のレベルは増加し、上
記の問題はさらに深刻化すると思われる。
高度化のために、データ伝送速度が高速化されている。
そのために、タイミングクロックを発生するクロック発
振器及びデジタルデータを処理するためのDSPのクロ
ック発振器の周波数は、ますます高くなる傾向にある。
一方、周波数の比較的低い無線周波数においても、デジ
タル変復調が採用されつつある。従って、デジタルデー
タ用クロックの高調波による干渉のレベルは増加し、上
記の問題はさらに深刻化すると思われる。
【0021】本発明の目的は、デジタルデータ及びそれ
を生成する回路によって発生する高調波を軽減し、無線
受信回路への干渉を低減する無線装置、及び周辺装置を
提供することである。
を生成する回路によって発生する高調波を軽減し、無線
受信回路への干渉を低減する無線装置、及び周辺装置を
提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明装置では、デジタルデー
タを通信するための無線装置であって、クロック信号を
所定の変調信号で角度変調するクロック変調手段と、角
度変調されたクロック信号に基づいて前記デジタルデー
タを処理し、角度変調されたデジタルデータを出力する
少なくとも1つのデータ処理手段とを有し、前記クロッ
ク信号及び前記デジタルデータから発生する高調波のレ
ベルをさらに軽減することを特徴とする。
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明装置では、デジタルデー
タを通信するための無線装置であって、クロック信号を
所定の変調信号で角度変調するクロック変調手段と、角
度変調されたクロック信号に基づいて前記デジタルデー
タを処理し、角度変調されたデジタルデータを出力する
少なくとも1つのデータ処理手段とを有し、前記クロッ
ク信号及び前記デジタルデータから発生する高調波のレ
ベルをさらに軽減することを特徴とする。
【0023】請求項2記載の発明装置では、前記無線装
置は、前記データ処理手段からの前記角度変調されたデ
ジタルデータで無線信号を変調する信号変調手段と、変
調された無線信号を送信する送信手段とをさらに有する
ことを特徴とする。
置は、前記データ処理手段からの前記角度変調されたデ
ジタルデータで無線信号を変調する信号変調手段と、変
調された無線信号を送信する送信手段とをさらに有する
ことを特徴とする。
【0024】請求項3記載の発明装置では、前記無線装
置は、無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号を
復調してデジタルデータを出力する復調手段と、をさら
に有することを特徴とする。
置は、無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号を
復調してデジタルデータを出力する復調手段と、をさら
に有することを特徴とする。
【0025】請求項4記載の発明装置では、デジタルデ
ータを通信するための無線装置であって、無線信号を受
信する受信手段と、前記無線信号を復調してデジタルデ
ータを出力する復調手段と、前記復調手段の入力或いは
出力から前記デジタルデータに対応する再生クロックを
再生するクロック再生手段と、前記再生クロックを所定
の変調信号で角度変調する再生クロック変調手段とを有
し、前記再生クロック及び前記クロック再生手段から発
生する高調波のレベルを軽減することを特徴とする。
ータを通信するための無線装置であって、無線信号を受
信する受信手段と、前記無線信号を復調してデジタルデ
ータを出力する復調手段と、前記復調手段の入力或いは
出力から前記デジタルデータに対応する再生クロックを
再生するクロック再生手段と、前記再生クロックを所定
の変調信号で角度変調する再生クロック変調手段とを有
し、前記再生クロック及び前記クロック再生手段から発
生する高調波のレベルを軽減することを特徴とする。
【0026】請求項5記載の発明装置では、クロック信
号を所定の変調信号で角度変調するクロック変調手段
と、角度変調されたクロック信号に基づいて無線通信の
ためのデジタルデータを処理し、結果的に角度変調され
たデジタルデータを出力するデータ処理手段とを有し、
前記クロック信号及び前記デジタルデータから発生する
高調波のレベルを軽減することを特徴とする。
号を所定の変調信号で角度変調するクロック変調手段
と、角度変調されたクロック信号に基づいて無線通信の
ためのデジタルデータを処理し、結果的に角度変調され
たデジタルデータを出力するデータ処理手段とを有し、
前記クロック信号及び前記デジタルデータから発生する
高調波のレベルを軽減することを特徴とする。
【0027】請求項6記載の発明装置では、角度変調さ
れたデジタルデータで変調された無線信号を受信する無
線装置であって、前記無線信号を受信する受信手段と、
前記角度変調されたデジタルデータの周波数変動或いは
位相変動に同期して前記信号を復調して角度変調を除去
したデジタルデータを出力する復調手段とを有すること
を特徴とする。
れたデジタルデータで変調された無線信号を受信する無
線装置であって、前記無線信号を受信する受信手段と、
前記角度変調されたデジタルデータの周波数変動或いは
位相変動に同期して前記信号を復調して角度変調を除去
したデジタルデータを出力する復調手段とを有すること
を特徴とする。
【0028】請求項7記載の発明装置では、前記無線装
置は、受信信号に対する干渉を検出する干渉検出手段を
さらに有し、前記干渉検出手段の出力に応じて前記デー
タ変調手段を動作させることを特徴とする。
置は、受信信号に対する干渉を検出する干渉検出手段を
さらに有し、前記干渉検出手段の出力に応じて前記デー
タ変調手段を動作させることを特徴とする。
【0029】請求項8記載の発明装置では、前記無線装
置は、内部で生じる高調波と干渉を生じる受信チャネル
を記憶した干渉チャネルテーブルを有し、前記干渉チャ
ネルテーブルに記憶された受信チャネルで受信する場合
に前記データ変調手段を動作させることを特徴とする。
置は、内部で生じる高調波と干渉を生じる受信チャネル
を記憶した干渉チャネルテーブルを有し、前記干渉チャ
ネルテーブルに記憶された受信チャネルで受信する場合
に前記データ変調手段を動作させることを特徴とする。
【0030】請求項9記載の発明装置では、前記データ
変調手段は、受信信号を受信している間のみ動作するこ
とを特徴とする。請求項10記載の発明装置では、前記
無線装置は、時分割多重方式で前記デジタルデータを通
信する信号処理手段を有し、時分割フレームの期間は、
前記データ変調手段において角度変調を行うための変調
信号の1周期の整数倍であることを特徴とする。
変調手段は、受信信号を受信している間のみ動作するこ
とを特徴とする。請求項10記載の発明装置では、前記
無線装置は、時分割多重方式で前記デジタルデータを通
信する信号処理手段を有し、時分割フレームの期間は、
前記データ変調手段において角度変調を行うための変調
信号の1周期の整数倍であることを特徴とする。
【0031】請求項11記載の発明装置では、クロック
信号に基づいてデータを処理する制御回路と、前記制御
回路からのデータを所定の変調信号で角度変調する第1
の変調手段と、角度変調されたデータが通過する伝送ラ
インと、前記伝送ラインに接続され、前記制御回路から
到来した角度変調されたデータから変調成分を除去し、
変調成分が除去された信号を他の回路に出力する変調成
分除去手段とを有し、前記伝送ラインを通るデータから
生じる前記クロック信号の高調波のレベルを軽減するこ
とを特徴とする。
信号に基づいてデータを処理する制御回路と、前記制御
回路からのデータを所定の変調信号で角度変調する第1
の変調手段と、角度変調されたデータが通過する伝送ラ
インと、前記伝送ラインに接続され、前記制御回路から
到来した角度変調されたデータから変調成分を除去し、
変調成分が除去された信号を他の回路に出力する変調成
分除去手段とを有し、前記伝送ラインを通るデータから
生じる前記クロック信号の高調波のレベルを軽減するこ
とを特徴とする。
【0032】請求項12記載の発明装置では、前記変調
成分除去手段は、前記クロック信号を180°移相する
移相手段と、前記制御回路から伝送ラインを通過して到
来した角度変調された信号を前記移相手段の出力で変調
して変調成分を相殺する第2の変調手段とを有すること
を特徴とする。
成分除去手段は、前記クロック信号を180°移相する
移相手段と、前記制御回路から伝送ラインを通過して到
来した角度変調された信号を前記移相手段の出力で変調
して変調成分を相殺する第2の変調手段とを有すること
を特徴とする。
【0033】請求項13記載の発明装置では、前記装置
は、前記制御回路によって制御される無線装置をさらに
含むことを特徴とする。請求項14記載の発明装置で
は、第1の装置から伝送ラインを通して到来した角度変
調されたデータから変調成分を除去し、変調成分を除去
したデータを出力する変調成分除去手段を有することを
特徴とする。
は、前記制御回路によって制御される無線装置をさらに
含むことを特徴とする。請求項14記載の発明装置で
は、第1の装置から伝送ラインを通して到来した角度変
調されたデータから変調成分を除去し、変調成分を除去
したデータを出力する変調成分除去手段を有することを
特徴とする。
【0034】請求項15記載の発明装置では、前記第1
の装置はクロック信号に基づいて動作し、前記角度変調
されたデータは所定の変調信号で前記クロック信号を変
調することによって生成される場合、前記変調成分除去
手段は、前記クロック信号を180°移相する移相手段
と、前記制御回路から伝送ラインを通過して到来した角
度変調された信号を前記移相手段の出力で変調して変調
成分を相殺する第2の変調手段とを有することを特徴と
する。
の装置はクロック信号に基づいて動作し、前記角度変調
されたデータは所定の変調信号で前記クロック信号を変
調することによって生成される場合、前記変調成分除去
手段は、前記クロック信号を180°移相する移相手段
と、前記制御回路から伝送ラインを通過して到来した角
度変調された信号を前記移相手段の出力で変調して変調
成分を相殺する第2の変調手段とを有することを特徴と
する。
【0035】請求項16記載の発明装置では、前記装置
は、前記変調成分除去手段からの変調成分を除去したデ
ータを受信し処理する制御回路をさらに有することを特
徴とする。請求項17記載の発明装置では、デジタルデ
ータを通信するための無線装置であって、クロック信号
を発生する少なくとも1つのクロック発振器と、基準信
号に基づいて搬送波を生成する搬送波生成手段とを有
し、前記基準信号の周波数は、前記クロック信号の周波
数の整数倍であることを特徴とする。
は、前記変調成分除去手段からの変調成分を除去したデ
ータを受信し処理する制御回路をさらに有することを特
徴とする。請求項17記載の発明装置では、デジタルデ
ータを通信するための無線装置であって、クロック信号
を発生する少なくとも1つのクロック発振器と、基準信
号に基づいて搬送波を生成する搬送波生成手段とを有
し、前記基準信号の周波数は、前記クロック信号の周波
数の整数倍であることを特徴とする。
【0036】請求項18記載の発明装置では、前記無線
装置は、前記基準信号を分周するための分周器をさらに
有し、該分周器の出力が前記クロック信号として使用さ
れることを特徴とする。請求項19記載の発明装置で
は、無線装置に併設された装置であって、前記無線装置
内の搬送波を生成するための基準信号をケーブルを通し
て受信する基準信号受信手段を有し、受信した前記基準
信号を前記装置内の制御回路のクロック信号として使用
することを特徴とする。
装置は、前記基準信号を分周するための分周器をさらに
有し、該分周器の出力が前記クロック信号として使用さ
れることを特徴とする。請求項19記載の発明装置で
は、無線装置に併設された装置であって、前記無線装置
内の搬送波を生成するための基準信号をケーブルを通し
て受信する基準信号受信手段を有し、受信した前記基準
信号を前記装置内の制御回路のクロック信号として使用
することを特徴とする。
【0037】請求項20記載の発明装置では、搬送波を
生成するための基準信号或いはそれを分周した信号を外
部機器へ接続するための基準信号接続手段を有すること
を特徴とする。請求項21記載の発明装置では、外部装
置に併設された無線装置であって、外部装置内のクロッ
ク信号をケーブルを通して受信するクロック信号受信手
段を有し、受信した前記クロック信号を搬送波を生成す
るための基準信号として使用することを特徴とする。
生成するための基準信号或いはそれを分周した信号を外
部機器へ接続するための基準信号接続手段を有すること
を特徴とする。請求項21記載の発明装置では、外部装
置に併設された無線装置であって、外部装置内のクロッ
ク信号をケーブルを通して受信するクロック信号受信手
段を有し、受信した前記クロック信号を搬送波を生成す
るための基準信号として使用することを特徴とする。
【0038】請求項22記載の発明装置では、デジタル
データで変調された信号を受信する無線装置であって、
前記信号を受信する受信手段と、前記信号を復調してデ
ジタルデータを出力し、また前記信号から搬送波を再生
する搬送波再生手段を有する復調手段と、クロック信号
を発生する少なくとも1つのクロック発振器と、を有
し、再生搬送波の周波数は、前記クロック信号の周波数
の整数倍であることを特徴とする。
データで変調された信号を受信する無線装置であって、
前記信号を受信する受信手段と、前記信号を復調してデ
ジタルデータを出力し、また前記信号から搬送波を再生
する搬送波再生手段を有する復調手段と、クロック信号
を発生する少なくとも1つのクロック発振器と、を有
し、再生搬送波の周波数は、前記クロック信号の周波数
の整数倍であることを特徴とする。
【0039】請求項23記載の発明装置では、前記無線
装置は、前記再生搬送波を分周するための分周器をさら
に有し、該分周器の出力が前記クロック信号として使用
されることを特徴とする。請求項24記載の発明装置で
は、無線装置に併設された装置であって、前記無線装置
内で受信信号から再生した再生搬送波をケーブルを通し
て受信する再生搬送波受信手段を有し、受信した前記再
生搬送波を前記装置内の制御回路のクロック信号として
使用することを特徴とする。
装置は、前記再生搬送波を分周するための分周器をさら
に有し、該分周器の出力が前記クロック信号として使用
されることを特徴とする。請求項24記載の発明装置で
は、無線装置に併設された装置であって、前記無線装置
内で受信信号から再生した再生搬送波をケーブルを通し
て受信する再生搬送波受信手段を有し、受信した前記再
生搬送波を前記装置内の制御回路のクロック信号として
使用することを特徴とする。
【0040】請求項25記載の発明装置では、受信信号
から再生した再生搬送波或いはそれを分周した信号を外
部機器へ接続するための再生搬送波接続手段を有する無
線装置。請求項26記載の発明装置では、デジタルデー
タを通信するための無線装置であって、クロック信号を
発生する少なくとも1つのクロック発振器と、受信信号
に対する干渉を検出する干渉検出手段と、前記干渉検出
手段によって得られる干渉が少なくなるように、前記ク
ロック信号の周波数を変化させるクロック制御手段とを
有することを特徴とする。
から再生した再生搬送波或いはそれを分周した信号を外
部機器へ接続するための再生搬送波接続手段を有する無
線装置。請求項26記載の発明装置では、デジタルデー
タを通信するための無線装置であって、クロック信号を
発生する少なくとも1つのクロック発振器と、受信信号
に対する干渉を検出する干渉検出手段と、前記干渉検出
手段によって得られる干渉が少なくなるように、前記ク
ロック信号の周波数を変化させるクロック制御手段とを
有することを特徴とする。
【0041】請求項27記載の発明装置では、デジタル
データを通信するための無線装置であって、タイミング
クロック信号を発生するタイミングクロック発振器と、
タイミングクロック信号に基づいて、前記デジタルデー
タを生成するデジタルデータ生成手段と、前記タイミン
グクロック信号或いは前記デジタルデータの高調波と干
渉を生じる受信チャネルを記憶した干渉チャネルテーブ
ルとを有し、前記干渉チャネルテーブルに記憶された受
信チャネルで受信する場合に前記タイミングクロック信
号の周波数を変更することを特徴とする。
データを通信するための無線装置であって、タイミング
クロック信号を発生するタイミングクロック発振器と、
タイミングクロック信号に基づいて、前記デジタルデー
タを生成するデジタルデータ生成手段と、前記タイミン
グクロック信号或いは前記デジタルデータの高調波と干
渉を生じる受信チャネルを記憶した干渉チャネルテーブ
ルとを有し、前記干渉チャネルテーブルに記憶された受
信チャネルで受信する場合に前記タイミングクロック信
号の周波数を変更することを特徴とする。
【0042】請求項28記載の発明装置では、前記タイ
ミングクロック発振器は、可変周波数発振器で構成さ
れ、前記干渉チャネルテーブルに記憶された受信チャネ
ルで受信する場合に前記可変周波数発振器の発振周波数
を変更することによって、前記タイミングクロック信号
の周波数を変更することを特徴とする。
ミングクロック発振器は、可変周波数発振器で構成さ
れ、前記干渉チャネルテーブルに記憶された受信チャネ
ルで受信する場合に前記可変周波数発振器の発振周波数
を変更することによって、前記タイミングクロック信号
の周波数を変更することを特徴とする。
【0043】請求項29記載の発明装置では、前記タイ
ミングクロック発振器は、周波数が異なる複数の発振器
を有し、前記干渉チャネルテーブルに記憶された受信チ
ャネルで受信する場合に、前記複数の発振器を切り替え
ることによって、タイミングクロック信号の周波数を変
更することを特徴とする。
ミングクロック発振器は、周波数が異なる複数の発振器
を有し、前記干渉チャネルテーブルに記憶された受信チ
ャネルで受信する場合に、前記複数の発振器を切り替え
ることによって、タイミングクロック信号の周波数を変
更することを特徴とする。
【0044】請求項30記載の発明装置では、受信部及
び制御部を有する無線装置であって、前記制御部におい
てクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロ
ック信号の位相を180度シフトする180度移相器と
180度位相シフトした前記クロック信号のレベルに対
する前記クロック信号のレベルのレベル比を調整する調
整手段と、前記受信部において受信信号に対する干渉を
検出する干渉検出手段とを有し、前記クロック信号の高
調波と前記180度位相シフトしたクロック信号の高調
波とが受信部において相殺されて前記干渉が低減される
ように、調整手段によって前記レベル比が調整されるこ
とを特徴とする。
び制御部を有する無線装置であって、前記制御部におい
てクロック信号を発生するクロック発振器と、前記クロ
ック信号の位相を180度シフトする180度移相器と
180度位相シフトした前記クロック信号のレベルに対
する前記クロック信号のレベルのレベル比を調整する調
整手段と、前記受信部において受信信号に対する干渉を
検出する干渉検出手段とを有し、前記クロック信号の高
調波と前記180度位相シフトしたクロック信号の高調
波とが受信部において相殺されて前記干渉が低減される
ように、調整手段によって前記レベル比が調整されるこ
とを特徴とする。
【0045】請求項31記載の発明装置では、前記クロ
ック信号の配線と前記180度位相したクロック信号の
配線は、並行して構成されることを特徴とする。
ック信号の配線と前記180度位相したクロック信号の
配線は、並行して構成されることを特徴とする。
【0046】
【作用】請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の無線
装置においては、デジタルデータを処理するためのクロ
ックが角度変調されるので、クロックの高調波のスペク
トラムが拡散され、各高調波のレベルが低くなる。従っ
て、クロックの高調波による本装置内或いは外部の無線
受信回路への干渉が低減される。
装置においては、デジタルデータを処理するためのクロ
ックが角度変調されるので、クロックの高調波のスペク
トラムが拡散され、各高調波のレベルが低くなる。従っ
て、クロックの高調波による本装置内或いは外部の無線
受信回路への干渉が低減される。
【0047】請求項4記載の無線装置においては、再生
クロックが角度変調されるので、再生クロックの高調波
のスペクトラムが拡散され、各高調波のレベルが低くな
る。従って、再生クロックの高調波による本装置内或い
は外部の無線受信回路への干渉が低減される。
クロックが角度変調されるので、再生クロックの高調波
のスペクトラムが拡散され、各高調波のレベルが低くな
る。従って、再生クロックの高調波による本装置内或い
は外部の無線受信回路への干渉が低減される。
【0048】請求項5記載のクロック変調モジュールに
おいては、デジタルデータを処理するためのクロックが
角度変調されるので、クロックの高調波のスペクトラム
が拡散され、各高調波のレベルが低くなる。従って、ク
ロックの高調波による本クロック変調モジュールに近接
する他の装置への干渉が低減される。
おいては、デジタルデータを処理するためのクロックが
角度変調されるので、クロックの高調波のスペクトラム
が拡散され、各高調波のレベルが低くなる。従って、ク
ロックの高調波による本クロック変調モジュールに近接
する他の装置への干渉が低減される。
【0049】請求項6記載の無線装置においては、角度
変調されたデジタルデータを復調するとき、該デジタル
データは、その周波数変動或いは位相変動に同期して復
調されるので、角度変調の影響を殆ど受けずに復調を行
うことができる。請求項7記載の無線装置においては、
干渉を検出しない場合は、クロックの変調が行われない
ので、クロックが変調されることによる他の回路への影
響を低減できる。
変調されたデジタルデータを復調するとき、該デジタル
データは、その周波数変動或いは位相変動に同期して復
調されるので、角度変調の影響を殆ど受けずに復調を行
うことができる。請求項7記載の無線装置においては、
干渉を検出しない場合は、クロックの変調が行われない
ので、クロックが変調されることによる他の回路への影
響を低減できる。
【0050】請求項8記載の無線装置においては、高調
波と干渉を生じない受信チャネルで受信する場合には、
クロックの変調が行われないので、クロックが変調され
ることによる他の回路への影響を低減できる。請求項9
記載の無線装置においては、受信信号を受信していない
場合には、クロックの変調が行われないので、クロック
が変調されることによる他の回路への影響を低減でき
る。
波と干渉を生じない受信チャネルで受信する場合には、
クロックの変調が行われないので、クロックが変調され
ることによる他の回路への影響を低減できる。請求項9
記載の無線装置においては、受信信号を受信していない
場合には、クロックの変調が行われないので、クロック
が変調されることによる他の回路への影響を低減でき
る。
【0051】請求項10記載の無線装置においては、時
分割フレームの期間を変調信号の周期と同期させること
ができる。それによってフレーム内のデジタルデータの
一部がそのフレームから外れることがなく、1フレーム
内の伝送量は変化しない。従って、デジタルデータの変
調による影響を低減することが可能である。
分割フレームの期間を変調信号の周期と同期させること
ができる。それによってフレーム内のデジタルデータの
一部がそのフレームから外れることがなく、1フレーム
内の伝送量は変化しない。従って、デジタルデータの変
調による影響を低減することが可能である。
【0052】請求項11乃至13のうちいずれか1項記
載の装置においては、制御回路からのデータは、所定の
変調信号で角度変調され、またそのデータは、その変調
成分が除去されて他の回路に供給される。従って、伝送
ラインを通るデータから生じるクロック信号の高調波の
レベルが軽減されると共に、データが角度変調されるこ
とによる他の回路の処理への影響を低減できる。とく
に、本装置が、無線装置を含む場合、伝送ラインから発
生する高調波による受信回路への干渉を低減できる。
載の装置においては、制御回路からのデータは、所定の
変調信号で角度変調され、またそのデータは、その変調
成分が除去されて他の回路に供給される。従って、伝送
ラインを通るデータから生じるクロック信号の高調波の
レベルが軽減されると共に、データが角度変調されるこ
とによる他の回路の処理への影響を低減できる。とく
に、本装置が、無線装置を含む場合、伝送ラインから発
生する高調波による受信回路への干渉を低減できる。
【0053】請求項14乃至16のうちいずれか1項記
載の装置においては、伝送ラインを通って第1の装置か
ら到来した角度変調されたデータは、変調成分除去手段
によって、変調成分が除去されて他の回路に供給され
る。従って、伝送ラインを通るデータから生じるクロッ
ク信号の高調波のレベルを軽減するために、データを角
度変調しても、角度変調されたデータが他の回路に供給
されてそのデータによってその回路の処理を妨害するこ
とは殆どない。
載の装置においては、伝送ラインを通って第1の装置か
ら到来した角度変調されたデータは、変調成分除去手段
によって、変調成分が除去されて他の回路に供給され
る。従って、伝送ラインを通るデータから生じるクロッ
ク信号の高調波のレベルを軽減するために、データを角
度変調しても、角度変調されたデータが他の回路に供給
されてそのデータによってその回路の処理を妨害するこ
とは殆どない。
【0054】請求項17又は18記載の無線装置におい
ては、基準信号の周波数をクロック信号の周波数の整数
倍に設定すると、クロック信号の高次高調波の周波数
が、ある搬送波の周波数に一致することができる。この
場合、この高調波による干渉は、オフセット制御を用い
た復調によって容易に除去できる。
ては、基準信号の周波数をクロック信号の周波数の整数
倍に設定すると、クロック信号の高次高調波の周波数
が、ある搬送波の周波数に一致することができる。この
場合、この高調波による干渉は、オフセット制御を用い
た復調によって容易に除去できる。
【0055】請求項19記載の装置においては、併設さ
れた無線装置内の基準信号が、装置内の制御回路のクロ
ックとして使用される。また、請求項21記載の無線装
置においては、併設された外部装置内のクロック信号
が、無線装置内の搬送波を生成を生成するための基準信
号として使用される。従って、外部装置内の制御回路か
ら発生する高調波の周波数も、無線装置の受信搬送波の
周波数に一致することができる。この場合もこの高調波
による受信回路への干渉は、オフセット制御を用いた復
調によって容易に除去できる。
れた無線装置内の基準信号が、装置内の制御回路のクロ
ックとして使用される。また、請求項21記載の無線装
置においては、併設された外部装置内のクロック信号
が、無線装置内の搬送波を生成を生成するための基準信
号として使用される。従って、外部装置内の制御回路か
ら発生する高調波の周波数も、無線装置の受信搬送波の
周波数に一致することができる。この場合もこの高調波
による受信回路への干渉は、オフセット制御を用いた復
調によって容易に除去できる。
【0056】請求項20記載の無線装置においては、搬
送波を生成するための基準信号或いはそれを分周した信
号を外部機器へ接続するための基準信号接続手段を有す
るので、無線装置装の基準信号を容易に外部装置に供給
することができる。請求項22又は23記載の無線装置
においては、再生搬送波の周波数をクロック信号の周波
数の整数倍に設定すると、クロック信号の高次高調波の
周波数が、ある搬送波の周波数に一致することができ
る。従って、クロック信号の高次高調波は、検波を行う
ための基準信号と同じ位相となる。この場合、この高調
波による干渉は、オフセット制御を用いた復調によって
容易に除去できる。
送波を生成するための基準信号或いはそれを分周した信
号を外部機器へ接続するための基準信号接続手段を有す
るので、無線装置装の基準信号を容易に外部装置に供給
することができる。請求項22又は23記載の無線装置
においては、再生搬送波の周波数をクロック信号の周波
数の整数倍に設定すると、クロック信号の高次高調波の
周波数が、ある搬送波の周波数に一致することができ
る。従って、クロック信号の高次高調波は、検波を行う
ための基準信号と同じ位相となる。この場合、この高調
波による干渉は、オフセット制御を用いた復調によって
容易に除去できる。
【0057】請求項24記載の装置においては、併設さ
れた無線装置内の再生搬送波が、装置内の制御回路のク
ロック或いはクロックソースとして使用される。従っ
て、装置内の制御回路から発生する高調波の周波数も、
無線装置の再生搬送波の周波数に一致することができ
る。従って、装置のクロック信号の高次高調波は、検波
を行うための基準信号と同じ位相となる。この場合もこ
の高調波による無線装置の受信回路への干渉は、オフセ
ット制御を用いた復調によって容易に除去できる。
れた無線装置内の再生搬送波が、装置内の制御回路のク
ロック或いはクロックソースとして使用される。従っ
て、装置内の制御回路から発生する高調波の周波数も、
無線装置の再生搬送波の周波数に一致することができ
る。従って、装置のクロック信号の高次高調波は、検波
を行うための基準信号と同じ位相となる。この場合もこ
の高調波による無線装置の受信回路への干渉は、オフセ
ット制御を用いた復調によって容易に除去できる。
【0058】請求項25記載の無線装置においては、再
生搬送波或いはそれを分周した信号を外部機器へ接続す
るための再生搬送波接続手段を有するので、無線装置内
の再生搬送波を容易に外部装置に供給することができ
る。請求項26記載の無線装置においては、前記干渉検
出手段によって得られる干渉が少なくなるように、前記
クロック信号の周波数が制御される。結果的には、クロ
ックの高調波による干渉波の周波数は、受信信号の周波
数と一致する。この場合もこの高調波による無線装置の
受信回路への干渉は、オフセット制御を用いた復調によ
って容易に除去できる。
生搬送波或いはそれを分周した信号を外部機器へ接続す
るための再生搬送波接続手段を有するので、無線装置内
の再生搬送波を容易に外部装置に供給することができ
る。請求項26記載の無線装置においては、前記干渉検
出手段によって得られる干渉が少なくなるように、前記
クロック信号の周波数が制御される。結果的には、クロ
ックの高調波による干渉波の周波数は、受信信号の周波
数と一致する。この場合もこの高調波による無線装置の
受信回路への干渉は、オフセット制御を用いた復調によ
って容易に除去できる。
【0059】請求項27乃至29記載のうちいずれか1
項記載の無線装置においては、干渉チャネルテーブルに
記憶された受信チャネルで受信する場合に、タイミング
クロック信号の周波数が変更される。従って、受信チャ
ネルがタイミングクロック信号の高調波によって干渉さ
れるのを防止できる。
項記載の無線装置においては、干渉チャネルテーブルに
記憶された受信チャネルで受信する場合に、タイミング
クロック信号の周波数が変更される。従って、受信チャ
ネルがタイミングクロック信号の高調波によって干渉さ
れるのを防止できる。
【0060】請求項30又は31記載の無線装置におい
ては、クロック信号の高調波と前記180度位相シフト
したクロック信号の高調波とが受信部において相殺され
て前記干渉が低減されるように、調整手段によってレベ
ル比が調整される。従って、クロック信号の高調波によ
る受信信号に対する干渉を軽減できる。
ては、クロック信号の高調波と前記180度位相シフト
したクロック信号の高調波とが受信部において相殺され
て前記干渉が低減されるように、調整手段によってレベ
ル比が調整される。従って、クロック信号の高調波によ
る受信信号に対する干渉を軽減できる。
【0061】
【実施例】始めに、本発明の第1の原理について、図1
乃至図3を用いて説明する。図1は、本発明の第1の原
理を説明するためのデジタル無線装置のブロック構成図
である。
乃至図3を用いて説明する。図1は、本発明の第1の原
理を説明するためのデジタル無線装置のブロック構成図
である。
【0062】図1に示すデジタル無線装置100は、送
信部と受信部を含んでいる。送信部は、データ処理回路
2、変調器4、及び送信回路6からなり、受信部は、受
信回路8、復調器10、及びデータ処理回路12からな
る。データ処理回路2は、音声CODEC16と信号処
理回路18を含み、データ処理回路12は、信号処理回
路20と音声CODEC22を含んでいる。デジタル無
線装置100は、さらに音声CODEC16、22にタ
イミングクロックを供給するための可変周波数クロック
発振器60と、信号処理回路18、20にデジタル信号
処理(DSP)クロックを供給するための可変周波数ク
ロック発振器62と、CPU14にCPUクロックを供
給するための可変周波数クロック発振器64とを含んで
いる。これらのクロックは、各発振器に含まれるクロッ
クソースから直接供給されたり、或いは分周器を介して
供給される。
信部と受信部を含んでいる。送信部は、データ処理回路
2、変調器4、及び送信回路6からなり、受信部は、受
信回路8、復調器10、及びデータ処理回路12からな
る。データ処理回路2は、音声CODEC16と信号処
理回路18を含み、データ処理回路12は、信号処理回
路20と音声CODEC22を含んでいる。デジタル無
線装置100は、さらに音声CODEC16、22にタ
イミングクロックを供給するための可変周波数クロック
発振器60と、信号処理回路18、20にデジタル信号
処理(DSP)クロックを供給するための可変周波数ク
ロック発振器62と、CPU14にCPUクロックを供
給するための可変周波数クロック発振器64とを含んで
いる。これらのクロックは、各発振器に含まれるクロッ
クソースから直接供給されたり、或いは分周器を介して
供給される。
【0063】音声CODEC16、22に供給されるタ
イミングクロックは、音声の符号化速度及びデジタルデ
ータの伝送速度を規定する。また、信号処理回路18、
20に供給されるDSPクロックは、信号処理の速度を
規定する。デジタル無線装置100が時分割多重(TD
M)方式で動作する場合は、信号処理回路18、20が
多重化処理及び時分割処理を行うので、DSPクロック
はさらにデジタルデータの伝送速度を規定する。
イミングクロックは、音声の符号化速度及びデジタルデ
ータの伝送速度を規定する。また、信号処理回路18、
20に供給されるDSPクロックは、信号処理の速度を
規定する。デジタル無線装置100が時分割多重(TD
M)方式で動作する場合は、信号処理回路18、20が
多重化処理及び時分割処理を行うので、DSPクロック
はさらにデジタルデータの伝送速度を規定する。
【0064】また、デジタル無線装置100は、さらに
発振器66を含んでおり、その出力信号によって、可変
周波数クロック発振器60、62、64のタイミングク
ロック、DSPクロック、CPUクロックを周波数変調
することが可能である。以下に、本デジタル無線装置1
00の動作について説明する。まず、可変周波数クロッ
ク発振器60、62、64の各クロックが、発振器66
の出力によって周波数変調される。次に音声CODEC
16では、クロック発振器60からの周波数変調された
タイミングクロックに基づいて音声信号がデジタルデー
タに変換される。このデジタルデータも周波数変調され
ている。信号処理回路18では、デジタルデータが、送
信するのに適したフォーマットに変換される。例えば、
無線装置100が、TDM方式で動作する場合、デジタ
ルデータは、TDMフレームに配分される。さらに、変
調方式が、例えばQPSK(QuadraturePh
ase Shift Keying)の場合、デジタル
データは、Iチャネル信号とQチャネル信号に分配され
る。
発振器66を含んでおり、その出力信号によって、可変
周波数クロック発振器60、62、64のタイミングク
ロック、DSPクロック、CPUクロックを周波数変調
することが可能である。以下に、本デジタル無線装置1
00の動作について説明する。まず、可変周波数クロッ
ク発振器60、62、64の各クロックが、発振器66
の出力によって周波数変調される。次に音声CODEC
16では、クロック発振器60からの周波数変調された
タイミングクロックに基づいて音声信号がデジタルデー
タに変換される。このデジタルデータも周波数変調され
ている。信号処理回路18では、デジタルデータが、送
信するのに適したフォーマットに変換される。例えば、
無線装置100が、TDM方式で動作する場合、デジタ
ルデータは、TDMフレームに配分される。さらに、変
調方式が、例えばQPSK(QuadraturePh
ase Shift Keying)の場合、デジタル
データは、Iチャネル信号とQチャネル信号に分配され
る。
【0065】続いて変調器4では、信号処理回路18で
処理されたデジタルデータによって、第1局部信号をデ
ジタル変調する。デジタル変調としては、QPSKのよ
うな振幅変調、GMSK(Gaussian Mini
mum Shift Keying)のような周波数変
調が適用可能である。そして、変調器4の出力信号は、
送信回路6によって無線信号に変換され、フィルタ40
を介してアンテナ42から送信される。
処理されたデジタルデータによって、第1局部信号をデ
ジタル変調する。デジタル変調としては、QPSKのよ
うな振幅変調、GMSK(Gaussian Mini
mum Shift Keying)のような周波数変
調が適用可能である。そして、変調器4の出力信号は、
送信回路6によって無線信号に変換され、フィルタ40
を介してアンテナ42から送信される。
【0066】一方、アンテナ42及びフィルタ40を介
して到来した無線信号は、受信回路8において受信さ
れ、中間周波数信号に変換される。この中間周波数信号
は、復調器10において復調され、ベースバンド周波数
のデジタルデータが再生される。再生されたデジタルデ
ータは、信号処理回路20において、音声CODEC用
タイミングクロックを含むデジタルデータに処理され、
続いて音声CODEC22において音声信号に変換され
る。
して到来した無線信号は、受信回路8において受信さ
れ、中間周波数信号に変換される。この中間周波数信号
は、復調器10において復調され、ベースバンド周波数
のデジタルデータが再生される。再生されたデジタルデ
ータは、信号処理回路20において、音声CODEC用
タイミングクロックを含むデジタルデータに処理され、
続いて音声CODEC22において音声信号に変換され
る。
【0067】次に、本発明のデジタル無線装置の詳細な
動作について、図2及び図3を参照して説明する。図2
は、本発明のデジタル無線装置の可変周波数クロック発
振器のタイミングクロックの周波数スペクトラムを示し
た図であり、(A)は、周波数変調しない場合、(B)
は、周波数変調した場合の周波数スペクトラムである。
ここでは、例えば、可変周波数クロック発振器60のク
ロックソースの周波数fC が、2.688MHz、音声
CODEC16、18に供給するタイミングクロックの
周波数が、11.2kHzの場合について検討する。ま
た、図3は、本発明のデジタル無線装置の検波信号の信
号空間図(第1象限のみ)であり、(A)は、タイミン
グクロックを周波数変調しない場合、(B)はタイミン
グクロックを周波数変調した場合について示している。
動作について、図2及び図3を参照して説明する。図2
は、本発明のデジタル無線装置の可変周波数クロック発
振器のタイミングクロックの周波数スペクトラムを示し
た図であり、(A)は、周波数変調しない場合、(B)
は、周波数変調した場合の周波数スペクトラムである。
ここでは、例えば、可変周波数クロック発振器60のク
ロックソースの周波数fC が、2.688MHz、音声
CODEC16、18に供給するタイミングクロックの
周波数が、11.2kHzの場合について検討する。ま
た、図3は、本発明のデジタル無線装置の検波信号の信
号空間図(第1象限のみ)であり、(A)は、タイミン
グクロックを周波数変調しない場合、(B)はタイミン
グクロックを周波数変調した場合について示している。
【0068】可変周波数クロック発振器60が変調され
ない場合、クロック波形が矩形波であるために、周波数
fC の信号の他に多くの高調波が存在する。無線チャネ
ル438.150MHzに注目すると、その無線チャネ
ルの近傍には、図2(A)に示すように163次の高調
波が438.144MHz(fC ×163)に存在す
る。この高調波が、受信回路8に干渉として加えられる
と、図3(A)に示すように、復調器10への入力信号
は、理想的な受信波から大きく偏移し、少しの雑音によ
って誤り易くなる。
ない場合、クロック波形が矩形波であるために、周波数
fC の信号の他に多くの高調波が存在する。無線チャネ
ル438.150MHzに注目すると、その無線チャネ
ルの近傍には、図2(A)に示すように163次の高調
波が438.144MHz(fC ×163)に存在す
る。この高調波が、受信回路8に干渉として加えられる
と、図3(A)に示すように、復調器10への入力信号
は、理想的な受信波から大きく偏移し、少しの雑音によ
って誤り易くなる。
【0069】次に、例えば、可変周波数クロック発振器
60のタイミングクロックが、発振器66の数kHzの
出力信号によって、最大周波数偏移1kHzで周波数変
調されると、163次の高調波の周波数偏移も1kHz
の163倍、即ち163kHzとなる。従って、163
次の高調波の周波数スペクトラムは、図2(B)に示す
ように大きく拡散し、163次の高調波のレベルも低減
される。従って、この低レベルの高調波が、受信回路8
に干渉として加えられても、図3(B)に示すように、
復調器10への入力信号の理想的な受信波からの偏移
は、(A)の場合に比べて減少し、誤る確率も低減でき
る。
60のタイミングクロックが、発振器66の数kHzの
出力信号によって、最大周波数偏移1kHzで周波数変
調されると、163次の高調波の周波数偏移も1kHz
の163倍、即ち163kHzとなる。従って、163
次の高調波の周波数スペクトラムは、図2(B)に示す
ように大きく拡散し、163次の高調波のレベルも低減
される。従って、この低レベルの高調波が、受信回路8
に干渉として加えられても、図3(B)に示すように、
復調器10への入力信号の理想的な受信波からの偏移
は、(A)の場合に比べて減少し、誤る確率も低減でき
る。
【0070】このように、デジタルデータを生成するた
めのクロックを微小な周波数偏移で周波数変調すること
によって、そのクロックの高調波のエネルギーは、周波
数偏移をその高調波の次数倍した周波数に拡がり、従っ
て各高調波のレベルは低減される。その結果、受信した
無線信号への干渉波のレベルが軽減され、誤り率特性が
向上できる。また、この利点により、データ伝送速度や
デジタル処理速度をさらに高速化することが可能とな
る。
めのクロックを微小な周波数偏移で周波数変調すること
によって、そのクロックの高調波のエネルギーは、周波
数偏移をその高調波の次数倍した周波数に拡がり、従っ
て各高調波のレベルは低減される。その結果、受信した
無線信号への干渉波のレベルが軽減され、誤り率特性が
向上できる。また、この利点により、データ伝送速度や
デジタル処理速度をさらに高速化することが可能とな
る。
【0071】なお、本発明の無線装置では、デジタルデ
ータを生成するためのタイミングクロックの変調は、周
波数変調に限定されず、位相変調などを含めた種々の角
度変調が適用可能である。次に、本発明に係る無線装置
の第1実施例について、図4を参照して説明する。図4
は、本発明に係わるデジタル無線装置の第1実施例のブ
ロック系統図である。デジタル無線装置110は、QP
SK変調で、時分割多重アクセス(TDMA)方式によ
って、デジタル化した音声信号を通信する無線装置の一
例である。デジタル無線装置110は、主に、デジタル
データを処理するベースバンド処理部、無線信号をデジ
タルデータで変調して送信する送信部、無線信号を受信
し復調する受信部で構成される。
ータを生成するためのタイミングクロックの変調は、周
波数変調に限定されず、位相変調などを含めた種々の角
度変調が適用可能である。次に、本発明に係る無線装置
の第1実施例について、図4を参照して説明する。図4
は、本発明に係わるデジタル無線装置の第1実施例のブ
ロック系統図である。デジタル無線装置110は、QP
SK変調で、時分割多重アクセス(TDMA)方式によ
って、デジタル化した音声信号を通信する無線装置の一
例である。デジタル無線装置110は、主に、デジタル
データを処理するベースバンド処理部、無線信号をデジ
タルデータで変調して送信する送信部、無線信号を受信
し復調する受信部で構成される。
【0072】ベースバンド処理部は、マイク112、ス
ピーカ114、CODEC116、TDMA処理回路1
18、及び変復調処理回路120で構成されている。送
信部は、D/A変換器126、128、ローパスフィル
タ130、132、直交変調器134、送信増幅器13
6、及び送信アンテナ138で構成される。この送信部
では、直接変調方式が採用されており、周波数シンセサ
イザ140の送信搬送波が、ベースバンド信号によって
直接変調される。本発明の無線装置において、周波数変
換を含む従来の送信方式も適用可能であることは自明で
ある。
ピーカ114、CODEC116、TDMA処理回路1
18、及び変復調処理回路120で構成されている。送
信部は、D/A変換器126、128、ローパスフィル
タ130、132、直交変調器134、送信増幅器13
6、及び送信アンテナ138で構成される。この送信部
では、直接変調方式が採用されており、周波数シンセサ
イザ140の送信搬送波が、ベースバンド信号によって
直接変調される。本発明の無線装置において、周波数変
換を含む従来の送信方式も適用可能であることは自明で
ある。
【0073】受信部は、受信アンテナ142、受信増幅
器144、ミキサ146、中間周波数フィルタ148、
直交検波器150、ローパスフィルタ152、154、
A/D変換器156、158で構成される。この受信部
では、受信した無線信号が、ミキサ146において周波
数シンセサイザ164の受信搬送波と混合されることに
よって、中間周波数信号に変換される。この中間周波数
信号が復調される。続く復調部は、同期検波方式で構成
されており、キャリア再生回路165及びクロック再生
回路166を含んでいる。このクロック再生回路166
は、中間周波数信号から直接再生するように構成されて
いるが、検波信号からクロックを再生する一般的なクロ
ック再生回路も適用可能である。また、この復調部を遅
延検波方式で構成することも可能である。
器144、ミキサ146、中間周波数フィルタ148、
直交検波器150、ローパスフィルタ152、154、
A/D変換器156、158で構成される。この受信部
では、受信した無線信号が、ミキサ146において周波
数シンセサイザ164の受信搬送波と混合されることに
よって、中間周波数信号に変換される。この中間周波数
信号が復調される。続く復調部は、同期検波方式で構成
されており、キャリア再生回路165及びクロック再生
回路166を含んでいる。このクロック再生回路166
は、中間周波数信号から直接再生するように構成されて
いるが、検波信号からクロックを再生する一般的なクロ
ック再生回路も適用可能である。また、この復調部を遅
延検波方式で構成することも可能である。
【0074】次に、デジタル無線装置110の動作につ
いて説明する。CODEC116は、電圧制御水晶発振
器(VCXO)170からのタイミングクロックによっ
て、マイク12からの音声信号を符号化し、或いは符号
化されたデータをアナログ音声信号に変換してスピーカ
114へ送出する。TDMA処理回路118は、COD
EC116からの音声符号化データをTDMAのフォー
マットのデジタルデータに変換処理したり、その逆を行
う。これらの処理は、VCXO172からのDSPクロ
ックに基づいて行われる。さらに、変復調処理回路12
0において、TDMA処理回路118で生成されたデジ
タルデータは、QPSK変調に適した形式に変換され、
また復調部において検波された検波データは、TDMA
処理回路118へ送出するためのシリアルなデジタルデ
ータに変換される。この変復調処理回路120の処理
は、VCXO174のDEMODクロックに基づいて行
われる。さらに、CPU180は、それらの回路を制御
し、VCXO182のCPUクロックに基づいて動作す
る。
いて説明する。CODEC116は、電圧制御水晶発振
器(VCXO)170からのタイミングクロックによっ
て、マイク12からの音声信号を符号化し、或いは符号
化されたデータをアナログ音声信号に変換してスピーカ
114へ送出する。TDMA処理回路118は、COD
EC116からの音声符号化データをTDMAのフォー
マットのデジタルデータに変換処理したり、その逆を行
う。これらの処理は、VCXO172からのDSPクロ
ックに基づいて行われる。さらに、変復調処理回路12
0において、TDMA処理回路118で生成されたデジ
タルデータは、QPSK変調に適した形式に変換され、
また復調部において検波された検波データは、TDMA
処理回路118へ送出するためのシリアルなデジタルデ
ータに変換される。この変復調処理回路120の処理
は、VCXO174のDEMODクロックに基づいて行
われる。さらに、CPU180は、それらの回路を制御
し、VCXO182のCPUクロックに基づいて動作す
る。
【0075】以上示したように、CODEC116、T
DMA処理回路118、変復調処理回路120は、デジ
タルデータの生成及び送信、受信及び再生に直接係わる
回路であり、デジタル変復調方式固有の回路である。こ
れらの回路は、一般的にデジタル信号プロセッサ(DS
P)で構成可能である。
DMA処理回路118、変復調処理回路120は、デジ
タルデータの生成及び送信、受信及び再生に直接係わる
回路であり、デジタル変復調方式固有の回路である。こ
れらの回路は、一般的にデジタル信号プロセッサ(DS
P)で構成可能である。
【0076】本デジタル無線装置では、CODEC11
6、TDMA処理回路118、変復調処理回路120に
供給されるクロックは、発振器176の変調信号によっ
て周波数変調される。従って、CODEC116、TD
MA処理回路118、変復調処理回路120で生成或い
は再生されるデジタルデータも、周波数変調される。こ
のクロックの周波数変調によって、デジタルデータを処
理するためのクロックから発生する高調波及びデジタル
データに含まれるクロック成分から発生する高調波の周
波数スペクトラムは、前述の原理の説明で示したよう
に、広い周波数帯域に亘り拡散する。従って、各高調波
のレベルは低減され、受信増幅器144やミキサ146
などの受信回路へ混入される干渉信号のレベルも軽減さ
れる。その結果、受信した無線信号への干渉波のレベル
が軽減され、誤り率特性が向上できる。
6、TDMA処理回路118、変復調処理回路120に
供給されるクロックは、発振器176の変調信号によっ
て周波数変調される。従って、CODEC116、TD
MA処理回路118、変復調処理回路120で生成或い
は再生されるデジタルデータも、周波数変調される。こ
のクロックの周波数変調によって、デジタルデータを処
理するためのクロックから発生する高調波及びデジタル
データに含まれるクロック成分から発生する高調波の周
波数スペクトラムは、前述の原理の説明で示したよう
に、広い周波数帯域に亘り拡散する。従って、各高調波
のレベルは低減され、受信増幅器144やミキサ146
などの受信回路へ混入される干渉信号のレベルも軽減さ
れる。その結果、受信した無線信号への干渉波のレベル
が軽減され、誤り率特性が向上できる。
【0077】なお、直接受信及びデータ再生に関与しな
いCPU180に供給されるCPUクロックも、発振器
176の変調信号によって周波数変調可能である。この
場合も、VCXO182のCPUクロックから発生する
高調波の周波数スペクトラムが拡散され、受信回路への
干渉が軽減される。
いCPU180に供給されるCPUクロックも、発振器
176の変調信号によって周波数変調可能である。この
場合も、VCXO182のCPUクロックから発生する
高調波の周波数スペクトラムが拡散され、受信回路への
干渉が軽減される。
【0078】次に、クロック再生回路166から発生す
る干渉波の低減方法について説明する。デジタル無線装
置110では、直交検波器150の検波信号からベース
バンド信号を再生するためのタイミングクロックは、ク
ロック再生回路166において生成される。従って、ク
ロック再生回路166は、タイミングクロックを生成す
るためのクロックソースを有している。実際には、この
再生タイミングクロックや、クロックソースの出力から
の高調波も、受信回路に混入されると、受信した無線信
号の干渉波となる恐れがある。復調部は、受信回路に近
接して接続されているので、その高調波のレベルは比較
的高い。
る干渉波の低減方法について説明する。デジタル無線装
置110では、直交検波器150の検波信号からベース
バンド信号を再生するためのタイミングクロックは、ク
ロック再生回路166において生成される。従って、ク
ロック再生回路166は、タイミングクロックを生成す
るためのクロックソースを有している。実際には、この
再生タイミングクロックや、クロックソースの出力から
の高調波も、受信回路に混入されると、受信した無線信
号の干渉波となる恐れがある。復調部は、受信回路に近
接して接続されているので、その高調波のレベルは比較
的高い。
【0079】そこで、本デジタル無線装置110では、
クロック再生回路166内のクロックソースも、発振器
178の変調信号によって周波数変調されている。この
場合再生クロックのみを周波数変調することも可能であ
る。この変調によって、前述した方法と同様に、クロッ
クソース及び再生クロックからの高次の高調波による干
渉を低減することができる。
クロック再生回路166内のクロックソースも、発振器
178の変調信号によって周波数変調されている。この
場合再生クロックのみを周波数変調することも可能であ
る。この変調によって、前述した方法と同様に、クロッ
クソース及び再生クロックからの高次の高調波による干
渉を低減することができる。
【0080】ところで、デジタル無線装置110では、
前述したように、送信部と受信部を含んでいるが、本発
明の無線装置は、送信部のみ或いは受信部のみを含むこ
とが可能である。次に、周波数変調による影響の低減方
法について説明する。上述したように、ベースバンド処
理部の各クロックが変調されると、CODEC116、
TDMA処理回路118、変復調処理回路120で生成
或いは再生されるデジタルデータも、周波数変調され
る。即ち、デジタルデータが伝送速度偏差を有すること
になる。変調されたデジタルデータが、変調部及び送信
増幅器136を介して送信されると、送信スペクトラム
が歪む恐れがある。また、この送信信号を受信する無線
装置においても、受信特性が劣化する恐れがある。
前述したように、送信部と受信部を含んでいるが、本発
明の無線装置は、送信部のみ或いは受信部のみを含むこ
とが可能である。次に、周波数変調による影響の低減方
法について説明する。上述したように、ベースバンド処
理部の各クロックが変調されると、CODEC116、
TDMA処理回路118、変復調処理回路120で生成
或いは再生されるデジタルデータも、周波数変調され
る。即ち、デジタルデータが伝送速度偏差を有すること
になる。変調されたデジタルデータが、変調部及び送信
増幅器136を介して送信されると、送信スペクトラム
が歪む恐れがある。また、この送信信号を受信する無線
装置においても、受信特性が劣化する恐れがある。
【0081】そこで、本デジタル無線装置110では、
受信部において、周波数変調されたデジタルデータを良
好に検波するために、同期制御回路190が設けられて
いる。この場合、無線信号を送信する側から、無線信号
と共にデジタルデータの変調情報(周波数偏移、変調周
波数)も受信側に送信する。この無線信号を受信する側
では、同期制御回路190によって、変復調処理回路1
20の復調処理が、受信したデジタルデータの変調と同
期して行われる。この同期は、変復調処理回路のデジタ
ル処理によって容易に行うことができる。
受信部において、周波数変調されたデジタルデータを良
好に検波するために、同期制御回路190が設けられて
いる。この場合、無線信号を送信する側から、無線信号
と共にデジタルデータの変調情報(周波数偏移、変調周
波数)も受信側に送信する。この無線信号を受信する側
では、同期制御回路190によって、変復調処理回路1
20の復調処理が、受信したデジタルデータの変調と同
期して行われる。この同期は、変復調処理回路のデジタ
ル処理によって容易に行うことができる。
【0082】また、送信機側で、変調信号を発生する発
振器の位相、周波数に同期した同期信号(同期ワード)
をデータとして受信側に送信し、受信側では、同期ワー
ドを解読する。その解読結果により、受信側における変
調信号を発生する発振器の位相、周波数を制御する。こ
の方法は、時分割多重通信の時間スロットのフレーム同
期を確立する方法に似ている。
振器の位相、周波数に同期した同期信号(同期ワード)
をデータとして受信側に送信し、受信側では、同期ワー
ドを解読する。その解読結果により、受信側における変
調信号を発生する発振器の位相、周波数を制御する。こ
の方法は、時分割多重通信の時間スロットのフレーム同
期を確立する方法に似ている。
【0083】また、この同期は、同じタイミングで、ベ
ースバンド処理部のクロックに同じ変調をかけることに
よっても達成できる。以上の同期方法によって、受信信
号のデジタルデータが周波数変調されていても、その変
調による誤りの発生を防止することができる。
ースバンド処理部のクロックに同じ変調をかけることに
よっても達成できる。以上の同期方法によって、受信信
号のデジタルデータが周波数変調されていても、その変
調による誤りの発生を防止することができる。
【0084】次に周波数変調を行うための条件について
説明する。第1の条件として、デジタル無線装置110
では、受信信号に対する干渉を検出する干渉検出器19
2をさらに有している。ベースバンド処理部やクロック
再生回路166における各クロックの高調波が、受信し
た無線信号の周波数に近いとき、その高調波は干渉とし
てこの干渉検出器192によって検出することができ
る。デジタル無線装置110では、この干渉検出器19
2によって干渉を検出したとき、ベースバンド処理部や
クロック再生回路166における各クロックが周波数変
調され、干渉を検出しない場合は、その周波数変調は行
われない。この動作によって、クロック等の高調波の周
波数が受信した無線信号の周波数から検波に影響のない
程度に離れている場合でも、意味のないクロックの変調
が行われることを防止することができる。なお、干渉検
出は、一般的に信号空間上における受信信号点の偏移を
観察することによって行える。例えば、特許公開公報、
特開昭56−6556号に開示されている識別器の入力
と出力とを比較する方法を適用することができる。その
他、キャリア再生用発振器の制御電圧のバラツキを観測
することによっても、干渉を検出することができる。
説明する。第1の条件として、デジタル無線装置110
では、受信信号に対する干渉を検出する干渉検出器19
2をさらに有している。ベースバンド処理部やクロック
再生回路166における各クロックの高調波が、受信し
た無線信号の周波数に近いとき、その高調波は干渉とし
てこの干渉検出器192によって検出することができ
る。デジタル無線装置110では、この干渉検出器19
2によって干渉を検出したとき、ベースバンド処理部や
クロック再生回路166における各クロックが周波数変
調され、干渉を検出しない場合は、その周波数変調は行
われない。この動作によって、クロック等の高調波の周
波数が受信した無線信号の周波数から検波に影響のない
程度に離れている場合でも、意味のないクロックの変調
が行われることを防止することができる。なお、干渉検
出は、一般的に信号空間上における受信信号点の偏移を
観察することによって行える。例えば、特許公開公報、
特開昭56−6556号に開示されている識別器の入力
と出力とを比較する方法を適用することができる。その
他、キャリア再生用発振器の制御電圧のバラツキを観測
することによっても、干渉を検出することができる。
【0085】第2の条件として、デジタル無線装置11
0では、CPU180は、無線装置内部で生じる高調波
と干渉を生じる受信チャネルを記憶した干渉チャネルテ
ーブルを有している。そして、干渉チャネルテーブルに
記憶された受信チャネルで受信する場合に、ベースバン
ド処理部及びクロック再生回路166における各クロッ
クが周波数変調され、干渉を検出しない場合は、その周
波数変調は行われない。この動作によって、クロック等
の高調波の周波数が受信した無線信号の周波数から検波
に影響のない程度に離れている場合でも、意味のないク
ロックの変調が行われることを防止することができる。
0では、CPU180は、無線装置内部で生じる高調波
と干渉を生じる受信チャネルを記憶した干渉チャネルテ
ーブルを有している。そして、干渉チャネルテーブルに
記憶された受信チャネルで受信する場合に、ベースバン
ド処理部及びクロック再生回路166における各クロッ
クが周波数変調され、干渉を検出しない場合は、その周
波数変調は行われない。この動作によって、クロック等
の高調波の周波数が受信した無線信号の周波数から検波
に影響のない程度に離れている場合でも、意味のないク
ロックの変調が行われることを防止することができる。
【0086】第3の条件として、デジタル無線装置11
0では、無線信号を受信している間のみ、ベースバンド
処理部やクロック再生回路166における各クロックが
周波数変調され、無線信号を受信していない間は、その
周波数変調は行われない。図5にデジタル自動車電話方
式のTDMAタイミングの例を示す。基地局において、
移動局(MS)3用の送信信号、移動局1用の送信信
号、及び移動局2用の送信信号が順次送信されるとき、
移動局1からの受信信号、移動局2からの受信信号、及
び移動局3からの受信信号を順次受信する。従って、移
動局1においては、送信フレームと受信フレームが重な
ることはない。アイドルフレームは、通信中のチャネル
切り替え等に使用される空き時間である。このようなシ
ステムにおいて、受信中のみクロックの周波数変調を行
うことによって、無線信号を受信していない間に意味の
ないクロックの変調が行われることを防止することがで
きる。
0では、無線信号を受信している間のみ、ベースバンド
処理部やクロック再生回路166における各クロックが
周波数変調され、無線信号を受信していない間は、その
周波数変調は行われない。図5にデジタル自動車電話方
式のTDMAタイミングの例を示す。基地局において、
移動局(MS)3用の送信信号、移動局1用の送信信
号、及び移動局2用の送信信号が順次送信されるとき、
移動局1からの受信信号、移動局2からの受信信号、及
び移動局3からの受信信号を順次受信する。従って、移
動局1においては、送信フレームと受信フレームが重な
ることはない。アイドルフレームは、通信中のチャネル
切り替え等に使用される空き時間である。このようなシ
ステムにおいて、受信中のみクロックの周波数変調を行
うことによって、無線信号を受信していない間に意味の
ないクロックの変調が行われることを防止することがで
きる。
【0087】第4の条件として、デジタル無線装置11
0では、時分割フレームの期間は、発振器176の変調
信号の1周期の整数倍に設定されている。図6は、図5
で示した移動局1のTDMAフレームと変調信号との関
係を示した図である。変調信号の第1例では、1フレー
ムの期間は、変調信号の1周期の2倍に設定されてお
り、全てのフレームにおいてクロックの周波数変調が行
われる。変調信号の第2例では、1フレームの期間は、
変調信号の1周期の1倍に設定されており、受信フレー
ムのみにおいてクロックの周波数変調が行われる。両者
の例において、フレームの最初と最後では、変調は最も
小さく、デジタルデータは通常の伝送速度に近い。フレ
ームの内側では、1対の強い変調と弱い変調が繰り返さ
れる。従って、フレーム内で平均すると、伝送速度は一
定とみなすことができる。即ち、デジタルデータを変調
するための変調信号を、TDMAフレームと同期させる
ことによって、フレーム内のデジタルデータの一部がそ
のフレームから外れることがなく、1フレーム内の伝送
量は変化しない。従って、デジタルデータの変調による
影響を低減することが可能である。
0では、時分割フレームの期間は、発振器176の変調
信号の1周期の整数倍に設定されている。図6は、図5
で示した移動局1のTDMAフレームと変調信号との関
係を示した図である。変調信号の第1例では、1フレー
ムの期間は、変調信号の1周期の2倍に設定されてお
り、全てのフレームにおいてクロックの周波数変調が行
われる。変調信号の第2例では、1フレームの期間は、
変調信号の1周期の1倍に設定されており、受信フレー
ムのみにおいてクロックの周波数変調が行われる。両者
の例において、フレームの最初と最後では、変調は最も
小さく、デジタルデータは通常の伝送速度に近い。フレ
ームの内側では、1対の強い変調と弱い変調が繰り返さ
れる。従って、フレーム内で平均すると、伝送速度は一
定とみなすことができる。即ち、デジタルデータを変調
するための変調信号を、TDMAフレームと同期させる
ことによって、フレーム内のデジタルデータの一部がそ
のフレームから外れることがなく、1フレーム内の伝送
量は変化しない。従って、デジタルデータの変調による
影響を低減することが可能である。
【0088】次に、本発明に係る無線装置の第2実施例
について、図7を参照して説明する。図7は、本発明に
係わるデジタル無線装置の第2実施例のブロック系統図
である。デジタル無線装置111は、デジタル無線装置
110とほぼ同じ構成を有し、受信回路は、受信増幅器
144と受信ミキサ146を含む。また、CPU180
は、低周波数発振器176の変調信号で周波数変調され
たCPUクロックによって動作し、そのクロックによっ
て生成されたデータは、TDMA処理回路118とバス
線によって接続される。CPUクロックを周波数変調す
ることによって、CPUクロックの高調波のレベルは低
減される。
について、図7を参照して説明する。図7は、本発明に
係わるデジタル無線装置の第2実施例のブロック系統図
である。デジタル無線装置111は、デジタル無線装置
110とほぼ同じ構成を有し、受信回路は、受信増幅器
144と受信ミキサ146を含む。また、CPU180
は、低周波数発振器176の変調信号で周波数変調され
たCPUクロックによって動作し、そのクロックによっ
て生成されたデータは、TDMA処理回路118とバス
線によって接続される。CPUクロックを周波数変調す
ることによって、CPUクロックの高調波のレベルは低
減される。
【0089】デジタル無線装置111では、さらに特定
的には、データを受信する側(この場合TDMA処理回
路118)において、バス線を通してCPU180から
到来したデータは、180°移相器194で180°位
相シフトされた変調信号によって再変調される。この再
変調によって、データの変調成分は相殺され、TDMA
処理回路118におけるデジタル処理への影響が防止さ
れる。従来の無線装置では、変調の周波数偏移は、デジ
タル処理に影響がないように設定されていた。しかし、
本発明に係わるデジタル無線装置111では、大きな周
波数偏移が設定されても、デジタル処理へは殆ど影響し
ないようにできるので、単に制御回路用クロックを変調
する従来の無線装置に比べて、クロックの高調波のレベ
ルをさらに低減することが可能となる。
的には、データを受信する側(この場合TDMA処理回
路118)において、バス線を通してCPU180から
到来したデータは、180°移相器194で180°位
相シフトされた変調信号によって再変調される。この再
変調によって、データの変調成分は相殺され、TDMA
処理回路118におけるデジタル処理への影響が防止さ
れる。従来の無線装置では、変調の周波数偏移は、デジ
タル処理に影響がないように設定されていた。しかし、
本発明に係わるデジタル無線装置111では、大きな周
波数偏移が設定されても、デジタル処理へは殆ど影響し
ないようにできるので、単に制御回路用クロックを変調
する従来の無線装置に比べて、クロックの高調波のレベ
ルをさらに低減することが可能となる。
【0090】図8は、図7のデジタル無線装置111の
変更例を示した図である。この変更されたデジタル無線
装置111aでは、バス線を通るCPU180からのデ
ータを角度変調器198によって直接変調する。図8に
示した角度変調器198は、アームストロング変調器
(Armstrong modulator)として良
く知られている変調器であり、移相器、変調器、変調信
号を積分するための積分器、合成器から構成される。
変更例を示した図である。この変更されたデジタル無線
装置111aでは、バス線を通るCPU180からのデ
ータを角度変調器198によって直接変調する。図8に
示した角度変調器198は、アームストロング変調器
(Armstrong modulator)として良
く知られている変調器であり、移相器、変調器、変調信
号を積分するための積分器、合成器から構成される。
【0091】角度変調器198からは、角度変調された
CPUデータが出力される。これにより、CPUデータ
の高調波が拡散される。次にデータの受信側において、
CPU180から伝送されてきた角度変調されたCPU
データを、送信側の変調器と同じ構成の角度変調器19
6で再変調する。この際、CPUデータを180度移相
された変調信号で変調すると、角度変調器196から
は、変調信号が取り除かれたCPUデータが出力され
る。従って、デジタル無線装置111aにおいても、大
きな周波数偏移が設定できるので、単に制御回路用クロ
ックを変調する従来の無線装置に比べて、クロックの高
調波のレベルをさらに低減することが可能となる。
CPUデータが出力される。これにより、CPUデータ
の高調波が拡散される。次にデータの受信側において、
CPU180から伝送されてきた角度変調されたCPU
データを、送信側の変調器と同じ構成の角度変調器19
6で再変調する。この際、CPUデータを180度移相
された変調信号で変調すると、角度変調器196から
は、変調信号が取り除かれたCPUデータが出力され
る。従って、デジタル無線装置111aにおいても、大
きな周波数偏移が設定できるので、単に制御回路用クロ
ックを変調する従来の無線装置に比べて、クロックの高
調波のレベルをさらに低減することが可能となる。
【0092】図7における変調器196も、図8の角度
変調器196と同じ構成を有することができることは言
うまでもない。次に、本発明に係る制御装置の第1実施
例について、図9を参照して説明する。図9は、本発明
に係わる制御装置900の第1実施例を含むシステム構
成図である。制御装置900は、無線装置に近接された
バス線によって制御装置910と接続されている。制御
装置としては、コンピュータ等が考えられる。また無線
装置としては、無線電話機、或いは基地局内の無線装置
等が考えられる。制御装置910は、CPU920を含
んでおり、CPU920は、低周波数発振器940の変
調信号によって変調されたVCXO930のCPUクロ
ックによって動作する。制御装置910におけるCPU
920の変調成分を含む出力データは、伝送線を介し
て、制御装置900内のCPU或いはDSP950に転
送される。
変調器196と同じ構成を有することができることは言
うまでもない。次に、本発明に係る制御装置の第1実施
例について、図9を参照して説明する。図9は、本発明
に係わる制御装置900の第1実施例を含むシステム構
成図である。制御装置900は、無線装置に近接された
バス線によって制御装置910と接続されている。制御
装置としては、コンピュータ等が考えられる。また無線
装置としては、無線電話機、或いは基地局内の無線装置
等が考えられる。制御装置910は、CPU920を含
んでおり、CPU920は、低周波数発振器940の変
調信号によって変調されたVCXO930のCPUクロ
ックによって動作する。制御装置910におけるCPU
920の変調成分を含む出力データは、伝送線を介し
て、制御装置900内のCPU或いはDSP950に転
送される。
【0093】制御装置900は、さらに制御装置910
の低周波数発振器940の変調信号を180°移相する
180°移相器970と、伝送線を通るデータを再変調
する変調器960とを含んでいる。制御装置900で
は、変調器960によって、伝送線を通る周波数変調さ
れたデータを、180°位相シフトした変調信号で再変
調する。この再変調によって、データに含まれる周波数
変調成分を相殺することができる。本発明に係わる装置
900を用いたシステムでは、制御装置900の処理へ
の影響を軽減しつつ、クロックを変調するために大きな
周波数偏移が設定できるので、単に制御回路用クロック
を変調する従来の装置に比べて、クロックの高調波のレ
ベルをさらに低減し、無線装置の受信回路への影響を軽
減することが可能となる。
の低周波数発振器940の変調信号を180°移相する
180°移相器970と、伝送線を通るデータを再変調
する変調器960とを含んでいる。制御装置900で
は、変調器960によって、伝送線を通る周波数変調さ
れたデータを、180°位相シフトした変調信号で再変
調する。この再変調によって、データに含まれる周波数
変調成分を相殺することができる。本発明に係わる装置
900を用いたシステムでは、制御装置900の処理へ
の影響を軽減しつつ、クロックを変調するために大きな
周波数偏移が設定できるので、単に制御回路用クロック
を変調する従来の装置に比べて、クロックの高調波のレ
ベルをさらに低減し、無線装置の受信回路への影響を軽
減することが可能となる。
【0094】なお、図9に示した制御装置900におい
て、変調器960及び180°移相器970は、制御装
置900に含まれている必要はなく、制御装置900に
接続可能な独立した装置として構成することもできる。
また、図9において、CPU920の出力データを、図
8の装置と同じ変調方法(アームストロング変調)で直
接変調することも可能である。また、図9に示した変調
器960は、図8で示した角度変調器196と同じ構成
を有することができる。
て、変調器960及び180°移相器970は、制御装
置900に含まれている必要はなく、制御装置900に
接続可能な独立した装置として構成することもできる。
また、図9において、CPU920の出力データを、図
8の装置と同じ変調方法(アームストロング変調)で直
接変調することも可能である。また、図9に示した変調
器960は、図8で示した角度変調器196と同じ構成
を有することができる。
【0095】次に、本発明の第2の原理について、図1
0及び図11を用いて説明する。図10は、本発明の第
2の原理を説明するためのデジタル無線装置のブロック
構成図である。図10に示すデジタル無線装置200
は、図1に示したデジタル無線装置100とほぼ同じ構
成を有している。従って、同じ機能のブロックには、同
じ参照番号を付している。デジタル無線装置200で
は、図1に示す可変周波数発振器60、62、64の代
わりに、分周器70が設けられており、基準発振器26
の基準信号を分周することによって生成されたクロック
が、タイミングクロック、DSPクロック、及びCPU
クロックとして供給される。その他の回路の構成、及び
動作は、図1に示したデジタル無線装置100のそれと
同じである。
0及び図11を用いて説明する。図10は、本発明の第
2の原理を説明するためのデジタル無線装置のブロック
構成図である。図10に示すデジタル無線装置200
は、図1に示したデジタル無線装置100とほぼ同じ構
成を有している。従って、同じ機能のブロックには、同
じ参照番号を付している。デジタル無線装置200で
は、図1に示す可変周波数発振器60、62、64の代
わりに、分周器70が設けられており、基準発振器26
の基準信号を分周することによって生成されたクロック
が、タイミングクロック、DSPクロック、及びCPU
クロックとして供給される。その他の回路の構成、及び
動作は、図1に示したデジタル無線装置100のそれと
同じである。
【0096】基準発振器26の基準信号は、本来、局部
発振器24の発振周波数を安定させるために使用され
る。局部発振器24は、一般的には位相同期ループ(P
LL)を用いた周波数シンセサイザによって構成され
る。この周波数シンセサイザの発振周波数は、基準発振
器26の基準信号を分周した信号の周波数の整数倍に設
定される。局部発振器24の出力信号は、送信無線信号
(送信波)の搬送波及び受信無線信号(受信波)を受信
するための搬送波となる。
発振器24の発振周波数を安定させるために使用され
る。局部発振器24は、一般的には位相同期ループ(P
LL)を用いた周波数シンセサイザによって構成され
る。この周波数シンセサイザの発振周波数は、基準発振
器26の基準信号を分周した信号の周波数の整数倍に設
定される。局部発振器24の出力信号は、送信無線信号
(送信波)の搬送波及び受信無線信号(受信波)を受信
するための搬送波となる。
【0097】デジタル無線装置200では、データ処理
回路2、12やCPU14のためのクロックとして、基
準発振器24の基準信号を分周した信号を使用すること
によって、該クロックの周波数を受信波の搬送波の整数
分の1にすることができる。このような構成によって、
クロックの高次高調波の周波数を、受信波の搬送波のい
づれかの周波数に一致させることが可能となる。
回路2、12やCPU14のためのクロックとして、基
準発振器24の基準信号を分周した信号を使用すること
によって、該クロックの周波数を受信波の搬送波の整数
分の1にすることができる。このような構成によって、
クロックの高次高調波の周波数を、受信波の搬送波のい
づれかの周波数に一致させることが可能となる。
【0098】例えば、タイミングクロックを発生するた
めのクロックソース(分周器70に含まれる)を3.2
MHzとし、基準信号の周波数を12.8MHzとすれ
ば、クロックソースの信号は、基準信号を4分周するこ
とによって供給可能である。また、周波数シンセサイザ
のベース信号としては、基準信号を512分周した25
kHzが使用できる。この場合、クロックソース3.2
MHzの137次の高調波の周波数は、438.4MH
zとなり、これは、周波数シンセサイザによって生成で
きる搬送波の1波の周波数と一致する。
めのクロックソース(分周器70に含まれる)を3.2
MHzとし、基準信号の周波数を12.8MHzとすれ
ば、クロックソースの信号は、基準信号を4分周するこ
とによって供給可能である。また、周波数シンセサイザ
のベース信号としては、基準信号を512分周した25
kHzが使用できる。この場合、クロックソース3.2
MHzの137次の高調波の周波数は、438.4MH
zとなり、これは、周波数シンセサイザによって生成で
きる搬送波の1波の周波数と一致する。
【0099】図11は、干渉波の周波数が受信波周波数
に一致することによる影響を説明する信号空間図であ
り、(A)は、干渉波と受信波との間に周波数差が存在
する場合で、(B)は、干渉波と受信波との間に周波数
差が存在しない場合である。干渉波と受信波との間に周
波数差が存在する場合、(A)に示すように、それらの
合成波は、受信波の信号点を中心に回転する。一方、干
渉波と受信波との間に周波数差が存在しない場合、
(B)に示すように、それらの合成波は、受信波の信号
点を中心に回転せず、単に位相シフトされる。この場
合、QPSK変調では、4つの信号点とも同じ方向に、
干渉波の大きさに応じてシフトされる。従って、受信信
号の検波は、復調器入力信号の位相を、信号空間上でオ
フセットするか、或いは識別レベル(この場合再生キャ
リアI、Q)をオフセットして行う。即ち、干渉波の周
波数を受信波周波数に一致させることによって、オフセ
ット制御による検波で、干渉波の影響を低減することが
できる。
に一致することによる影響を説明する信号空間図であ
り、(A)は、干渉波と受信波との間に周波数差が存在
する場合で、(B)は、干渉波と受信波との間に周波数
差が存在しない場合である。干渉波と受信波との間に周
波数差が存在する場合、(A)に示すように、それらの
合成波は、受信波の信号点を中心に回転する。一方、干
渉波と受信波との間に周波数差が存在しない場合、
(B)に示すように、それらの合成波は、受信波の信号
点を中心に回転せず、単に位相シフトされる。この場
合、QPSK変調では、4つの信号点とも同じ方向に、
干渉波の大きさに応じてシフトされる。従って、受信信
号の検波は、復調器入力信号の位相を、信号空間上でオ
フセットするか、或いは識別レベル(この場合再生キャ
リアI、Q)をオフセットして行う。即ち、干渉波の周
波数を受信波周波数に一致させることによって、オフセ
ット制御による検波で、干渉波の影響を低減することが
できる。
【0100】なお、既に図10のデジタル無線装置20
0で示したように、基準発振器26の基準信号がデータ
処理回路2、12へのクロックとして利用されている
が、基準信号或いはそれを分周した信号と同じ周波数の
信号を生成する別の発振器を、該クロックとして利用す
ることも可能である。
0で示したように、基準発振器26の基準信号がデータ
処理回路2、12へのクロックとして利用されている
が、基準信号或いはそれを分周した信号と同じ周波数の
信号を生成する別の発振器を、該クロックとして利用す
ることも可能である。
【0101】本無線装置は、高精度なクロック信号が求
められ、かつクロック信号を変調によって大きく偏移さ
せることができない装置に有効である。さらに、クロッ
クの比較的低次の高調波のレベルが大きい装置にも有効
である。これは、低次の高調波のレベルは、変調によっ
て十分に拡散できないからである。
められ、かつクロック信号を変調によって大きく偏移さ
せることができない装置に有効である。さらに、クロッ
クの比較的低次の高調波のレベルが大きい装置にも有効
である。これは、低次の高調波のレベルは、変調によっ
て十分に拡散できないからである。
【0102】次に、本発明に係る無線装置の第3実施例
について、図12を参照して説明する。図12は、本発
明に係わるデジタル無線装置の第3実施例のブロック系
統図である。デジタル無線装置210は、デジタル無線
装置110とほぼ同じ構成を有している。従って、同じ
機能を有するブロックには、同じ参照番号を付してい
る。デジタル無線装置210では、さらに分周器220
を有しており、受信側の周波数シンセサイザ164の基
準発振器である温度補償水晶発振器(TCXO)168
の出力に接続されている。分周器220は、TCXO1
68の出力を分周して5つのクロックを生成し、それら
はそれぞれ、CODEC116、TDMA処理回路11
8、変復調処理回路120、CPU180、及びコネク
タ230の外部出力端子に供給されている。
について、図12を参照して説明する。図12は、本発
明に係わるデジタル無線装置の第3実施例のブロック系
統図である。デジタル無線装置210は、デジタル無線
装置110とほぼ同じ構成を有している。従って、同じ
機能を有するブロックには、同じ参照番号を付してい
る。デジタル無線装置210では、さらに分周器220
を有しており、受信側の周波数シンセサイザ164の基
準発振器である温度補償水晶発振器(TCXO)168
の出力に接続されている。分周器220は、TCXO1
68の出力を分周して5つのクロックを生成し、それら
はそれぞれ、CODEC116、TDMA処理回路11
8、変復調処理回路120、CPU180、及びコネク
タ230の外部出力端子に供給されている。
【0103】以上のような構成によって、前述に説明し
た同じ原理で、各クロックの高次高調波の周波数を、周
波数シンセサイザ164が生成する搬送波のうちの1つ
の周波数に一致させることができる。従って、復調部に
おいて、受信信号をオフセット制御を用いて検波するこ
とによって、干渉波の影響が低減される。なお、オフセ
ット制御は、例えば、キャリア再生回路165の再生搬
送波の位相を信号空間上でシフトすることによって行う
ことができる。
た同じ原理で、各クロックの高次高調波の周波数を、周
波数シンセサイザ164が生成する搬送波のうちの1つ
の周波数に一致させることができる。従って、復調部に
おいて、受信信号をオフセット制御を用いて検波するこ
とによって、干渉波の影響が低減される。なお、オフセ
ット制御は、例えば、キャリア再生回路165の再生搬
送波の位相を信号空間上でシフトすることによって行う
ことができる。
【0104】また、例えば、このデジタル無線装置21
0を介して、パーソナルコンピュータ240のデータを
他の無線装置に接続されたコンピュータ等と通信する場
合、パーソナルコンピュータ240の制御部250に含
まれるクロックソースから発生する高調波も、デジタル
無線装置210の受信回路へ干渉する恐れがある。この
ような場合、デジタル無線装置210の基準信号から生
成したクロック5を、コネクタ230及びコネクタ26
0を介してパーソナルコンピュータ240の制御部25
0にクロックソースとして供給する。このようにして、
パーソナルコンピュータ240の制御部250で発生す
る高調波の周波数を、受信波の周波数に一致させること
も可能である。従って、このような構成によって、デジ
タル無線装置210に併設したパーソナルコンピュータ
240から発生する高調波が、デジタル無線装置210
の受信回路へ干渉する場合の影響を、前述と同様の方法
によって低減することができる。
0を介して、パーソナルコンピュータ240のデータを
他の無線装置に接続されたコンピュータ等と通信する場
合、パーソナルコンピュータ240の制御部250に含
まれるクロックソースから発生する高調波も、デジタル
無線装置210の受信回路へ干渉する恐れがある。この
ような場合、デジタル無線装置210の基準信号から生
成したクロック5を、コネクタ230及びコネクタ26
0を介してパーソナルコンピュータ240の制御部25
0にクロックソースとして供給する。このようにして、
パーソナルコンピュータ240の制御部250で発生す
る高調波の周波数を、受信波の周波数に一致させること
も可能である。従って、このような構成によって、デジ
タル無線装置210に併設したパーソナルコンピュータ
240から発生する高調波が、デジタル無線装置210
の受信回路へ干渉する場合の影響を、前述と同様の方法
によって低減することができる。
【0105】なお、パーソナルコンピュータ240等の
外部機器に含まれる基準発振器の信号を、デジタル無線
装置210内に供給し、TCXO168の信号として使
用することも可能である。この場合、前述したのと同様
の効果を得ることができる。次に、本発明に係る無線装
置の第4実施例について、図13を参照して説明する。
図13は、本発明に係わるデジタル無線装置の第4実施
例のブロック系統図である。デジタル無線装置300
は、デジタル無線装置210とほぼ同じ構成を有してい
る。従って、同じ機能を有するブロックには、同じ参照
番号を付している。デジタル無線装置300では、分周
器320を有しており、キャリア再生回路165の出力
に接続されている。分周器320は、キャリア再生回路
165の出力を分周して5つのクロックを生成し、それ
らはそれぞれ、CODEC116、TDMA処理回路1
18、変復調処理回路120、CPU180、及びコネ
クタ330の外部出力端子に供給されている。
外部機器に含まれる基準発振器の信号を、デジタル無線
装置210内に供給し、TCXO168の信号として使
用することも可能である。この場合、前述したのと同様
の効果を得ることができる。次に、本発明に係る無線装
置の第4実施例について、図13を参照して説明する。
図13は、本発明に係わるデジタル無線装置の第4実施
例のブロック系統図である。デジタル無線装置300
は、デジタル無線装置210とほぼ同じ構成を有してい
る。従って、同じ機能を有するブロックには、同じ参照
番号を付している。デジタル無線装置300では、分周
器320を有しており、キャリア再生回路165の出力
に接続されている。分周器320は、キャリア再生回路
165の出力を分周して5つのクロックを生成し、それ
らはそれぞれ、CODEC116、TDMA処理回路1
18、変復調処理回路120、CPU180、及びコネ
クタ330の外部出力端子に供給されている。
【0106】同期検波方式の復調部において再生された
搬送波は、受信信号を検波するための基準位相になる。
従って、再生搬送波を分周した信号をクロックとして使
用すれば、クロックの高調波は、再生搬送波と周波数、
位相が一致する。従って、この干渉分をオフセットする
ように検波を行えば、干渉による影響を容易に除去でき
る。
搬送波は、受信信号を検波するための基準位相になる。
従って、再生搬送波を分周した信号をクロックとして使
用すれば、クロックの高調波は、再生搬送波と周波数、
位相が一致する。従って、この干渉分をオフセットする
ように検波を行えば、干渉による影響を容易に除去でき
る。
【0107】また、例えば、このデジタル無線装置30
0を介して、パーソナルコンピュータ340のデータを
他の無線装置に接続されたコンピュータ等と通信する場
合、パーソナルコンピュータ340の制御部350に含
まれるクロックソースから発生する高調波も、デジタル
無線装置300の受信回路へ干渉する恐れがある。この
ような場合、デジタル無線装置300の再生搬送波から
生成したクロック5を、コネクタ330及びコネクタ3
60を介してパーソナルコンピュータ340の制御部3
50にクロックソースとして供給する。このようにし
て、パーソナルコンピュータ340の制御部350で発
生する高調波の位相を、復調部の基準位相に一致させる
ことも可能である。従って、このような構成によって、
デジタル無線装置300に併設したパーソナルコンピュ
ータ340から発生する高調波が、デジタル無線装置3
00の受信回路へ干渉する場合の影響を、前述と同様の
方法によって低減することができる。
0を介して、パーソナルコンピュータ340のデータを
他の無線装置に接続されたコンピュータ等と通信する場
合、パーソナルコンピュータ340の制御部350に含
まれるクロックソースから発生する高調波も、デジタル
無線装置300の受信回路へ干渉する恐れがある。この
ような場合、デジタル無線装置300の再生搬送波から
生成したクロック5を、コネクタ330及びコネクタ3
60を介してパーソナルコンピュータ340の制御部3
50にクロックソースとして供給する。このようにし
て、パーソナルコンピュータ340の制御部350で発
生する高調波の位相を、復調部の基準位相に一致させる
ことも可能である。従って、このような構成によって、
デジタル無線装置300に併設したパーソナルコンピュ
ータ340から発生する高調波が、デジタル無線装置3
00の受信回路へ干渉する場合の影響を、前述と同様の
方法によって低減することができる。
【0108】なお、再生搬送波同じ周波数の信号を生成
する別の発振器を、分周器320の入力とすることも可
能である。この場合も、オフセット制御を伴う検波によ
って、干渉による影響を低減することができる。この場
合、パーソナルコンピュータ340等の外部機器に含ま
れるクロックの周波数を再生搬送波の周波数に設定し、
それをデジタル無線装置300内に供給し、各クロック
として使用することも可能である。この場合、前述した
のと同様の効果を得ることができる。
する別の発振器を、分周器320の入力とすることも可
能である。この場合も、オフセット制御を伴う検波によ
って、干渉による影響を低減することができる。この場
合、パーソナルコンピュータ340等の外部機器に含ま
れるクロックの周波数を再生搬送波の周波数に設定し、
それをデジタル無線装置300内に供給し、各クロック
として使用することも可能である。この場合、前述した
のと同様の効果を得ることができる。
【0109】次に、本発明に係る無線装置の第5実施例
について、図14を参照して説明する。図14は、本発
明に係わるデジタル無線装置の第5実施例のブロック系
統図である。デジタル無線装置400は、デジタル無線
装置110とほぼ同じ構成を有している。従って、同じ
機能を有するブロックには、同じ参照番号を付してい
る。デジタル無線装置400では、受信信号に対する干
渉を検出するための干渉検出器410を有しており、こ
れは、デジタル無線装置110の干渉検出器192と同
じ構成を有することができる。また、デジタル無線装置
400は、CPU420を有しており、このCPU42
0は、干渉検出器410からの出力を受信して、干渉が
小さくなるように、可変周波数クロック発振器170、
172、174、182の周波数を制御する。この場
合、CPU420は、復調部においてクロックからの干
渉波が再生搬送波の位相に同期するように、クロックの
周波数を制御する。
について、図14を参照して説明する。図14は、本発
明に係わるデジタル無線装置の第5実施例のブロック系
統図である。デジタル無線装置400は、デジタル無線
装置110とほぼ同じ構成を有している。従って、同じ
機能を有するブロックには、同じ参照番号を付してい
る。デジタル無線装置400では、受信信号に対する干
渉を検出するための干渉検出器410を有しており、こ
れは、デジタル無線装置110の干渉検出器192と同
じ構成を有することができる。また、デジタル無線装置
400は、CPU420を有しており、このCPU42
0は、干渉検出器410からの出力を受信して、干渉が
小さくなるように、可変周波数クロック発振器170、
172、174、182の周波数を制御する。この場
合、CPU420は、復調部においてクロックからの干
渉波が再生搬送波の位相に同期するように、クロックの
周波数を制御する。
【0110】このような、制御によって、クロックの高
調波は、再生搬送波と周波数、位相が同じにでき、従っ
て、この干渉分をオフセットするように検波を行えば、
干渉による影響を容易に除去できる。次に、本発明の第
3の原理について、図15を参照して説明する。
調波は、再生搬送波と周波数、位相が同じにでき、従っ
て、この干渉分をオフセットするように検波を行えば、
干渉による影響を容易に除去できる。次に、本発明の第
3の原理について、図15を参照して説明する。
【0111】図15は、本発明に係わる無線装置の第6
実施例のブロック系統図である。デジタル無線装置50
0は、タイミングクロック発振器としての可変周波数発
振器502、タイミングクロックに基づいてデジタルデ
ータを生成するデータ生成回路504と、生成されたデ
ジタルデータで搬送波を変調しかつ送信する送信回路5
06と、受信回路508とを有する。デジタル無線装置
500は、さらに前記タイミングクロック或いは前記デ
ジタルデータの高調波と干渉を生じる受信チャネルを記
憶した干渉チャネルテーブル510を有している。
実施例のブロック系統図である。デジタル無線装置50
0は、タイミングクロック発振器としての可変周波数発
振器502、タイミングクロックに基づいてデジタルデ
ータを生成するデータ生成回路504と、生成されたデ
ジタルデータで搬送波を変調しかつ送信する送信回路5
06と、受信回路508とを有する。デジタル無線装置
500は、さらに前記タイミングクロック或いは前記デ
ジタルデータの高調波と干渉を生じる受信チャネルを記
憶した干渉チャネルテーブル510を有している。
【0112】このデジタル無線装置500では、通信チ
ャネルを確立するとき、制御回路512によって、ま
ず、干渉チャネルテーブル510が参照される。次に、
受信チャネルがそこに記載されている場合は、制御回路
512は、可変周波数発振器502の周波数をその他の
予め決められた周波数に変更する。このように、伝送速
度が変化するため、高調波の周波数も変化し、受信回路
への干渉が防止できる。
ャネルを確立するとき、制御回路512によって、ま
ず、干渉チャネルテーブル510が参照される。次に、
受信チャネルがそこに記載されている場合は、制御回路
512は、可変周波数発振器502の周波数をその他の
予め決められた周波数に変更する。このように、伝送速
度が変化するため、高調波の周波数も変化し、受信回路
への干渉が防止できる。
【0113】なお、クロックの周波数情報は、送信デー
タと共に送信先にも前もって送信される。これによっ
て、送信先は、伝送速度の変化にる影響を受けることな
く受信することができる。図16は、本発明に係わる無
線装置の第7実施例のブロック系統図である。デジタル
無線装置520は、図15に示したデジタル無線装置5
10とほぼ同様の構成を有している。デジタル無線装置
520では、発振周波数の異なる発振器522と発振器
524を有しており、それらの何方のクロックに基づい
て、データ生成回路504においてデジタルデータが生
成される。データ生成回路504へ供給すべきクロック
は、スイッチ526によって選択できる。
タと共に送信先にも前もって送信される。これによっ
て、送信先は、伝送速度の変化にる影響を受けることな
く受信することができる。図16は、本発明に係わる無
線装置の第7実施例のブロック系統図である。デジタル
無線装置520は、図15に示したデジタル無線装置5
10とほぼ同様の構成を有している。デジタル無線装置
520では、発振周波数の異なる発振器522と発振器
524を有しており、それらの何方のクロックに基づい
て、データ生成回路504においてデジタルデータが生
成される。データ生成回路504へ供給すべきクロック
は、スイッチ526によって選択できる。
【0114】このデジタル無線装置520では、通信チ
ャネルを確立するとき、制御回路512によって、ま
ず、干渉チャネルテーブル510が参照される。次に、
受信チャネルがそこに記載されている場合は、制御回路
512は、スイッチ526を制御することによって、他
方の発振器を選択する。このように、伝送速度が変化す
るため、高調波の周波数も変化し、受信回路への干渉が
防止できる。
ャネルを確立するとき、制御回路512によって、ま
ず、干渉チャネルテーブル510が参照される。次に、
受信チャネルがそこに記載されている場合は、制御回路
512は、スイッチ526を制御することによって、他
方の発振器を選択する。このように、伝送速度が変化す
るため、高調波の周波数も変化し、受信回路への干渉が
防止できる。
【0115】なお、クロックの周波数情報は、送信デー
タと共に送信先にも前もって送信される。これによっ
て、送信先は、伝送速度の変化にる影響を受けることな
く受信することができる。次に、本発明の第4の原理に
ついて、図17を参照して説明する。
タと共に送信先にも前もって送信される。これによっ
て、送信先は、伝送速度の変化にる影響を受けることな
く受信することができる。次に、本発明の第4の原理に
ついて、図17を参照して説明する。
【0116】図17は、本発明に係わる無線装置の第8
実施例のブロック系統図である。無線装置600は、送
信回路602及び受信回路604を有している。無線装
置600は、さらに受信信号に対する干渉を検出する干
渉検出回路606と、制御回路608とを有している。
本制御回路608は、クロック発振器610のクロック
で動作する。無線装置600では、クロック発振器61
0の出力は、分割され、一方は、180度移相器614
によって反転され、また他方は、レベル調整器614に
よってレベルが調整される。これらの2つのクロック
は、ほぼ並列に制御回路に接続される。
実施例のブロック系統図である。無線装置600は、送
信回路602及び受信回路604を有している。無線装
置600は、さらに受信信号に対する干渉を検出する干
渉検出回路606と、制御回路608とを有している。
本制御回路608は、クロック発振器610のクロック
で動作する。無線装置600では、クロック発振器61
0の出力は、分割され、一方は、180度移相器614
によって反転され、また他方は、レベル調整器614に
よってレベルが調整される。これらの2つのクロック
は、ほぼ並列に制御回路に接続される。
【0117】クロック発振器610のクロックの高調波
は、受信回路604に干渉として影響する恐れがある。
このとき、このクロックの高調波の位相と逆の位相を有
する信号が合成されれば、この干渉は低減することがで
きる。さらに、それらの振幅を調整することによって、
より干渉を低減することができる。無線装置600で
は、干渉検出回路606において検出される干渉が低減
されるように、クロック発振器610のクロックの振幅
が、レベル調整器614で調整される。この調整によっ
て、受信回路に供給される干渉を低減することができ
る。
は、受信回路604に干渉として影響する恐れがある。
このとき、このクロックの高調波の位相と逆の位相を有
する信号が合成されれば、この干渉は低減することがで
きる。さらに、それらの振幅を調整することによって、
より干渉を低減することができる。無線装置600で
は、干渉検出回路606において検出される干渉が低減
されるように、クロック発振器610のクロックの振幅
が、レベル調整器614で調整される。この調整によっ
て、受信回路に供給される干渉を低減することができ
る。
【0118】なお、180度位相シフト(反転)したク
ロックを、同相のクロックと並列に配線することによっ
て、両者のクロックの振幅は近づき、相殺されやすくな
る。また、図17に示す無線装置600では、180度
位相シフトしたクロックは、制御回路608に接続され
ているが、このクロックは制御回路の中で使用する必要
はない。従って、本クロックの配線は、制御回路608
に接続する必要もない。
ロックを、同相のクロックと並列に配線することによっ
て、両者のクロックの振幅は近づき、相殺されやすくな
る。また、図17に示す無線装置600では、180度
位相シフトしたクロックは、制御回路608に接続され
ているが、このクロックは制御回路の中で使用する必要
はない。従って、本クロックの配線は、制御回路608
に接続する必要もない。
【0119】上述した本発明に係わる無線装置の説明で
は、角度変調として周波数変調について説明したが、位
相変調も可能である。
は、角度変調として周波数変調について説明したが、位
相変調も可能である。
【0120】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
示す効果を有する。請求項1乃至3のうちいずれか1項
記載の無線装置においては、デジタルデータを処理する
ためのクロックが角度変調されるので、クロックの高調
波のスペクトラムが拡散され、各高調波のレベルが低く
なる。従って、クロックの高調波による本装置内或いは
外部の無線受信回路への干渉が低減される。
示す効果を有する。請求項1乃至3のうちいずれか1項
記載の無線装置においては、デジタルデータを処理する
ためのクロックが角度変調されるので、クロックの高調
波のスペクトラムが拡散され、各高調波のレベルが低く
なる。従って、クロックの高調波による本装置内或いは
外部の無線受信回路への干渉が低減される。
【0121】請求項4記載の無線装置においては、再生
クロックが角度変調されるので、再生クロックの高調波
のスペクトラムが拡散され、各高調波のレベルが低くな
る。従って、再生クロックの高調波による本装置内或い
は外部の無線受信回路への干渉が低減される。
クロックが角度変調されるので、再生クロックの高調波
のスペクトラムが拡散され、各高調波のレベルが低くな
る。従って、再生クロックの高調波による本装置内或い
は外部の無線受信回路への干渉が低減される。
【0122】請求項5記載のクロック変調モジュールに
おいては、デジタルデータを処理するためのクロックが
角度変調されるので、クロックの高調波のスペクトラム
が拡散され、各高調波のレベルが低くなる。従って、ク
ロックの高調波による本クロック変調モジュールに近接
する他の装置への干渉が低減される。
おいては、デジタルデータを処理するためのクロックが
角度変調されるので、クロックの高調波のスペクトラム
が拡散され、各高調波のレベルが低くなる。従って、ク
ロックの高調波による本クロック変調モジュールに近接
する他の装置への干渉が低減される。
【0123】請求項6記載の無線装置においては、角度
変調されたデジタルデータを復調するとき、該デジタル
データは、その周波数変動或いは位相変動に同期して復
調されるので、角度変調の影響を殆ど受けずに復調を行
うことができる。請求項7記載の無線装置においては、
干渉を検出しない場合は、クロックの変調が行われない
ので、クロックが変調されることによる他の回路への影
響を低減できる。
変調されたデジタルデータを復調するとき、該デジタル
データは、その周波数変動或いは位相変動に同期して復
調されるので、角度変調の影響を殆ど受けずに復調を行
うことができる。請求項7記載の無線装置においては、
干渉を検出しない場合は、クロックの変調が行われない
ので、クロックが変調されることによる他の回路への影
響を低減できる。
【0124】請求項8記載の無線装置においては、高調
波と干渉を生じない受信チャネルで受信する場合には、
クロックの変調が行われないので、クロックが変調され
ることによる他の回路への影響を低減できる。請求項9
記載の無線装置においては、受信信号を受信していない
場合には、クロックの変調が行われないので、クロック
が変調されることによる他の回路への影響を低減でき
る。
波と干渉を生じない受信チャネルで受信する場合には、
クロックの変調が行われないので、クロックが変調され
ることによる他の回路への影響を低減できる。請求項9
記載の無線装置においては、受信信号を受信していない
場合には、クロックの変調が行われないので、クロック
が変調されることによる他の回路への影響を低減でき
る。
【0125】請求項10記載の無線装置においては、時
分割フレームの期間を変調信号の周期と同期させること
ができる。それによってフレーム内のデジタルデータの
一部がそのフレームから外れることがなく、1フレーム
内の伝送量は変化しない。従って、デジタルデータの変
調による影響を低減することが可能である。
分割フレームの期間を変調信号の周期と同期させること
ができる。それによってフレーム内のデジタルデータの
一部がそのフレームから外れることがなく、1フレーム
内の伝送量は変化しない。従って、デジタルデータの変
調による影響を低減することが可能である。
【0126】請求項11乃至13のうちいずれか1項記
載の装置においては、制御回路からのデータは、所定の
変調信号で角度変調され、またそのデータは、その変調
成分が除去されて他の回路に供給される。従って、伝送
ラインを通るデータから生じるクロック信号の高調波の
レベルが軽減されると共に、データが角度変調されるこ
とによる他の回路の処理への影響を低減できる。とく
に、本装置が、無線装置を含む場合、伝送ラインから発
生する高調波による受信回路への干渉を低減できる。
載の装置においては、制御回路からのデータは、所定の
変調信号で角度変調され、またそのデータは、その変調
成分が除去されて他の回路に供給される。従って、伝送
ラインを通るデータから生じるクロック信号の高調波の
レベルが軽減されると共に、データが角度変調されるこ
とによる他の回路の処理への影響を低減できる。とく
に、本装置が、無線装置を含む場合、伝送ラインから発
生する高調波による受信回路への干渉を低減できる。
【0127】請求項14乃至16のうちいずれか1項記
載の装置においては、伝送ラインを通って第1の装置か
ら到来した角度変調されたデータは、変調成分除去手段
によって、変調成分が除去されて他の回路に供給され
る。従って、伝送ラインを通るデータから生じるクロッ
ク信号の高調波のレベルを軽減するために、データを角
度変調しても、角度変調されたデータが他の回路に供給
されてそのデータによってその回路の処理を妨害するこ
とは殆どない。
載の装置においては、伝送ラインを通って第1の装置か
ら到来した角度変調されたデータは、変調成分除去手段
によって、変調成分が除去されて他の回路に供給され
る。従って、伝送ラインを通るデータから生じるクロッ
ク信号の高調波のレベルを軽減するために、データを角
度変調しても、角度変調されたデータが他の回路に供給
されてそのデータによってその回路の処理を妨害するこ
とは殆どない。
【0128】請求項17又は18記載の無線装置におい
ては、基準信号の周波数をクロック信号の周波数の整数
倍に設定すると、クロック信号の高次高調波の周波数
が、ある搬送波の周波数に一致することができる。この
場合、この高調波による干渉は、オフセット制御を用い
た復調によって容易に除去できる。
ては、基準信号の周波数をクロック信号の周波数の整数
倍に設定すると、クロック信号の高次高調波の周波数
が、ある搬送波の周波数に一致することができる。この
場合、この高調波による干渉は、オフセット制御を用い
た復調によって容易に除去できる。
【0129】請求項19記載の装置においては、併設さ
れた無線装置内の基準信号が、装置内の制御回路のクロ
ックとして使用される。また、請求項21記載の無線装
置においては、併設された外部装置内のクロック信号
が、無線装置内の搬送波を生成を生成するための基準信
号として使用される。従って、外部装置内の制御回路か
ら発生する高調波の周波数も、無線装置の受信搬送波の
周波数に一致することができる。この場合もこの高調波
による受信回路への干渉は、オフセット制御を用いた復
調によって容易に除去できる。
れた無線装置内の基準信号が、装置内の制御回路のクロ
ックとして使用される。また、請求項21記載の無線装
置においては、併設された外部装置内のクロック信号
が、無線装置内の搬送波を生成を生成するための基準信
号として使用される。従って、外部装置内の制御回路か
ら発生する高調波の周波数も、無線装置の受信搬送波の
周波数に一致することができる。この場合もこの高調波
による受信回路への干渉は、オフセット制御を用いた復
調によって容易に除去できる。
【0130】請求項20記載の無線装置においては、搬
送波を生成するための基準信号或いはそれを分周した信
号を外部機器へ接続するための基準信号接続手段を有す
るので、無線装置装の基準信号を容易に外部装置に供給
することができる。請求項22又は23記載の無線装置
においては、再生搬送波の周波数をクロック信号の周波
数の整数倍に設定すると、クロック信号の高次高調波の
周波数が、ある搬送波の周波数に一致することができ
る。従って、クロック信号の高次高調波は、検波を行う
ための基準信号と同じ位相となる。この場合、この高調
波による干渉は、オフセット制御を用いた復調によって
容易に除去できる。
送波を生成するための基準信号或いはそれを分周した信
号を外部機器へ接続するための基準信号接続手段を有す
るので、無線装置装の基準信号を容易に外部装置に供給
することができる。請求項22又は23記載の無線装置
においては、再生搬送波の周波数をクロック信号の周波
数の整数倍に設定すると、クロック信号の高次高調波の
周波数が、ある搬送波の周波数に一致することができ
る。従って、クロック信号の高次高調波は、検波を行う
ための基準信号と同じ位相となる。この場合、この高調
波による干渉は、オフセット制御を用いた復調によって
容易に除去できる。
【0131】請求項24記載の装置においては、併設さ
れた無線装置内の再生搬送波が、装置内の制御回路のク
ロック或いはクロックソースとして使用される。従っ
て、装置内の制御回路から発生する高調波の周波数も、
無線装置の再生搬送波の周波数に一致することができ
る。従って、装置のクロック信号の高次高調波は、検波
を行うための基準信号と同じ位相となる。この場合もこ
の高調波による無線装置の受信回路への干渉は、オフセ
ット制御を用いた復調によって容易に除去できる。
れた無線装置内の再生搬送波が、装置内の制御回路のク
ロック或いはクロックソースとして使用される。従っ
て、装置内の制御回路から発生する高調波の周波数も、
無線装置の再生搬送波の周波数に一致することができ
る。従って、装置のクロック信号の高次高調波は、検波
を行うための基準信号と同じ位相となる。この場合もこ
の高調波による無線装置の受信回路への干渉は、オフセ
ット制御を用いた復調によって容易に除去できる。
【0132】請求項25記載の無線装置においては、再
生搬送波或いはそれを分周した信号を外部機器へ接続す
るための再生搬送波接続手段を有するので、無線装置内
の再生搬送波を容易に外部装置に供給することができ
る。請求項26記載の無線装置においては、前記干渉検
出手段によって得られる干渉が少なくなるように、前記
クロック信号の周波数が制御される。結果的には、クロ
ックの高調波による干渉波の周波数は、受信信号の周波
数と一致する。この場合もこの高調波による無線装置の
受信回路への干渉は、オフセット制御を用いた復調によ
って容易に除去できる。
生搬送波或いはそれを分周した信号を外部機器へ接続す
るための再生搬送波接続手段を有するので、無線装置内
の再生搬送波を容易に外部装置に供給することができ
る。請求項26記載の無線装置においては、前記干渉検
出手段によって得られる干渉が少なくなるように、前記
クロック信号の周波数が制御される。結果的には、クロ
ックの高調波による干渉波の周波数は、受信信号の周波
数と一致する。この場合もこの高調波による無線装置の
受信回路への干渉は、オフセット制御を用いた復調によ
って容易に除去できる。
【0133】請求項27乃至29記載のうちいずれか1
項記載の無線装置においては、干渉チャネルテーブルに
記憶された受信チャネルで受信する場合に、タイミング
クロック信号の周波数が変更される。従って、受信チャ
ネルがタイミングクロック信号の高調波によって干渉さ
れるのを防止できる。
項記載の無線装置においては、干渉チャネルテーブルに
記憶された受信チャネルで受信する場合に、タイミング
クロック信号の周波数が変更される。従って、受信チャ
ネルがタイミングクロック信号の高調波によって干渉さ
れるのを防止できる。
【0134】請求項30又は31記載の無線装置におい
ては、クロック信号の高調波と前記180度位相シフト
したクロック信号の高調波とが受信部において相殺され
て前記干渉が低減されるように、調整手段によってレベ
ル比が調整される。従って、クロック信号の高調波によ
る受信信号に対する干渉を軽減できる。
ては、クロック信号の高調波と前記180度位相シフト
したクロック信号の高調波とが受信部において相殺され
て前記干渉が低減されるように、調整手段によってレベ
ル比が調整される。従って、クロック信号の高調波によ
る受信信号に対する干渉を軽減できる。
【図1】本発明の第1の原理を説明するためのデジタル
無線装置のブロック構成図である。
無線装置のブロック構成図である。
【図2】本発明のデジタル無線装置の可変周波数クロッ
ク発振器のタイミングクロックの周波数スペクトラムを
示した図であり、(A)は、周波数変調しない場合、
(B)は、周波数変調した場合の周波数スペクトラムで
ある。
ク発振器のタイミングクロックの周波数スペクトラムを
示した図であり、(A)は、周波数変調しない場合、
(B)は、周波数変調した場合の周波数スペクトラムで
ある。
【図3】本発明のデジタル無線装置の検波信号の信号空
間図(第1象限のみ)であり、(A)は、タイミングク
ロックを周波数変調しない場合、(B)はタイミングク
ロックを周波数変調した場合について示している。
間図(第1象限のみ)であり、(A)は、タイミングク
ロックを周波数変調しない場合、(B)はタイミングク
ロックを周波数変調した場合について示している。
【図4】本発明に係わるデジタル無線装置の第1実施例
のブロック系統図である。
のブロック系統図である。
【図5】デジタル自動車電話方式のTDMAフレームフ
ォーマットの例である。
ォーマットの例である。
【図6】図5で示した移動局1のTDMAフレームと変
調信号との関係を示した図である。
調信号との関係を示した図である。
【図7】本発明に係わるデジタル無線装置の第2実施例
のブロック系統図である。
のブロック系統図である。
【図8】図7のデジタル無線装置111の変更例を示し
た図である。
た図である。
【図9】本発明に係わる制御装置の第1実施例を含むシ
ステム構成図である。
ステム構成図である。
【図10】本発明の第2の原理を説明するためのデジタ
ル無線装置のブロック構成図である。
ル無線装置のブロック構成図である。
【図11】干渉波の周波数が受信波周波数に一致するこ
とによる影響を説明する信号空間図であり、(A)は、
干渉波と受信波との間に周波数差が存在する場合で、
(B)は、干渉波と受信波との間に周波数差が存在しな
い場合である。
とによる影響を説明する信号空間図であり、(A)は、
干渉波と受信波との間に周波数差が存在する場合で、
(B)は、干渉波と受信波との間に周波数差が存在しな
い場合である。
【図12】本発明に係わるデジタル無線装置の第3実施
例のブロック系統図である。
例のブロック系統図である。
【図13】本発明に係わるデジタル無線装置の第4実施
例のブロック系統図である。
例のブロック系統図である。
【図14】本発明に係わるデジタル無線装置の第5実施
例のブロック系統図である。
例のブロック系統図である。
【図15】本発明に係わるデジタル無線装置の第6実施
例のブロック系統図である。
例のブロック系統図である。
【図16】本発明に係わるデジタル無線装置の第7実施
例のブロック系統図である。
例のブロック系統図である。
【図17】本発明に係わるデジタル無線装置の第8実施
例のブロック系統図である。
例のブロック系統図である。
【図18】典型的なデジタル無線装置の基本的な構成例
である。
である。
【図19】例えばQPSK信号を受信した場合の受信信
号の信号空間図である。(A)は瞬時的に見たときの干
渉波を示し、(B)は、平均的に見たときの干渉波を示
す。
号の信号空間図である。(A)は瞬時的に見たときの干
渉波を示し、(B)は、平均的に見たときの干渉波を示
す。
1 デジタル無線装置 2 データ処理回路 4 変調器 6 送信回路 8 受信回路 10 復調器 12 データ処理回路 14 CPU 16 音声CODEC 18 信号処理回路 20 信号処理回路 22 音声CODEC 24 局部発振器 26 基準発振器 30、32、34 クロック発振器 40 フィルタ 42 アンテナ 50、52 周辺機器 54 クロック発振器 60、62、64 可変周波数クロック発振器 70 分周器 100 デジタル無線装置 111、111a 無線装置 112 マイク 114 スピーカ 116 CODEC 118 TDMA処理回路 120 変復調処理回路 126、128 D/A変換器 130、132 ローパスフィルタ 134 直交変調器 136 送信増幅器 138 送信アンテナ 140 送信用周波数シンセサイザ 142 受信アンテナ 144 受信増幅器 146 受信ミキサ 148 中間周波数フィルタ 150 直交検波器 152、154 ローパスフィルタ 156、158 A/D変換器 164 受信用周波数シンセサイザ 165 搬送波再生回路(キャリア再生回路) 166 クロック再生回路 168 温度補償水晶発振器(TCXO) 170、172、174 電圧制御水晶発振器(VCX
O) 176 発振器 178 発振器 180 CPU 182 電圧制御水晶発振器 184 クロック発振器 190 同期制御回路 192 干渉検出回路 194 180度移相器 196、198 角度変調器 200 デジタル無線装置 210 デジタル無線装置 220 分周器 230 コネクタ 240 パーソナルコンピュータ 250 制御部 260 コネクタ 300 デジタル無線装置 320 分周器 330 コネクタ 340 パーソナルコンピュータ 350 制御部 360 コネクタ 400 デジタル無線装置 410 干渉検出器 420 CPU 500 デジタル無線装置 502 可変周波数発振器 504 データ生成回路 506 送信回路 508 受信回路 510 干渉チャネルテーブル 512 制御回路 520 デジタル無線装置 522、524 発振器 526 スイッチ 600 無線装置 602 送信回路 604 受信回路 606 干渉検出回路 608 制御回路 610 クロック発振器 612 180度移相器 614 レベル調整器 900 制御装置 910 制御装置 920 CPU 930 電圧制御水晶発振器 940 発振器 950 CPU、DSP 960 角度変調器 970 180度移相器
O) 176 発振器 178 発振器 180 CPU 182 電圧制御水晶発振器 184 クロック発振器 190 同期制御回路 192 干渉検出回路 194 180度移相器 196、198 角度変調器 200 デジタル無線装置 210 デジタル無線装置 220 分周器 230 コネクタ 240 パーソナルコンピュータ 250 制御部 260 コネクタ 300 デジタル無線装置 320 分周器 330 コネクタ 340 パーソナルコンピュータ 350 制御部 360 コネクタ 400 デジタル無線装置 410 干渉検出器 420 CPU 500 デジタル無線装置 502 可変周波数発振器 504 データ生成回路 506 送信回路 508 受信回路 510 干渉チャネルテーブル 512 制御回路 520 デジタル無線装置 522、524 発振器 526 スイッチ 600 無線装置 602 送信回路 604 受信回路 606 干渉検出回路 608 制御回路 610 クロック発振器 612 180度移相器 614 レベル調整器 900 制御装置 910 制御装置 920 CPU 930 電圧制御水晶発振器 940 発振器 950 CPU、DSP 960 角度変調器 970 180度移相器
Claims (31)
- 【請求項1】 デジタルデータを通信するための無線装
置であって、 クロック信号を所定の変調信号で角度変調するクロック
変調手段と、 角度変調されたクロック信号に基づいて前記デジタルデ
ータを処理し、角度変調されたデジタルデータを出力す
る少なくとも1つのデータ処理手段とを有し、前記クロ
ック信号及び前記デジタルデータから発生する高調波の
レベルをさらに軽減することを特徴とする無線装置。 - 【請求項2】 前記無線装置は、 前記データ処理手段からの前記角度変調されたデジタル
データで無線信号を変調する信号変調手段と、 変調された無線信号を送信する送信手段とをさらに有す
ることを特徴とする請求項1記載の無線装置。 - 【請求項3】 前記無線装置は、 無線信号を受信する受信手段と、 前記無線信号を復調してデジタルデータを出力する復調
手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1記載
の無線装置。 - 【請求項4】 デジタルデータを通信するための無線装
置であって、 無線信号を受信する受信手段と、 前記無線信号を復調してデジタルデータを出力する復調
手段と、 前記復調手段の入力或いは出力から前記デジタルデータ
に対応する再生クロックを再生するクロック再生手段
と、 前記再生クロックを所定の変調信号で角度変調する再生
クロック変調手段とを有し、 前記再生クロック及び前記クロック再生手段から発生す
る高調波のレベルを軽減することを特徴とする無線装
置。 - 【請求項5】 クロック信号を所定の変調信号で角度変
調するクロック変調手段と、 角度変調されたクロック信号に基づいて無線通信のため
のデジタルデータを処理し、結果的に角度変調されたデ
ジタルデータを出力するデータ処理手段とを有し、前記
クロック信号及び前記デジタルデータから発生する高調
波のレベルを軽減することを特徴とするクロック変調モ
ジュール。 - 【請求項6】 角度変調されたデジタルデータで変調さ
れた無線信号を受信する無線装置であって、 前記無線信号を受信する受信手段と、 前記角度変調されたデジタルデータの周波数変動或いは
位相変動に同期して前記信号を復調して角度変調を除去
したデジタルデータを出力する復調手段とを有すること
を特徴とする無線装置。 - 【請求項7】 前記無線装置は、受信信号に対する干渉
を検出する干渉検出手段をさらに有し、前記干渉検出手
段の出力に応じて前記データ変調手段を動作させること
を特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の
無線装置。 - 【請求項8】 前記無線装置は、内部で生じる高調波と
干渉を生じる受信チャネルを記憶した干渉チャネルテー
ブルを有し、前記干渉チャネルテーブルに記憶された受
信チャネルで受信する場合に前記データ変調手段を動作
させることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか
1項記載の無線装置。 - 【請求項9】 前記データ変調手段は、受信信号を受信
している間のみ動作することを特徴とする請求項1乃至
4のうちいずれか1項記載の無線装置。 - 【請求項10】 前記無線装置は、時分割多重方式で前
記デジタルデータを通信する信号処理手段を有し、時分
割フレームの期間は、前記データ変調手段において角度
変調を行うための変調信号の1周期の整数倍であること
を特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の
無線装置。 - 【請求項11】 クロック信号に基づいてデータを処理
する制御回路と、 前記制御回路からのデータを所定の変調信号で角度変調
する第1の変調手段と、 角度変調されたデータが通過する伝送ラインと、 前記伝送ラインに接続され、前記制御回路から到来した
角度変調されたデータから変調成分を除去し、変調成分
が除去された信号を他の回路に出力する変調成分除去手
段とを有し、前記伝送ラインを通るデータから生じる前
記クロック信号の高調波のレベルを軽減することを特徴
とする装置。 - 【請求項12】 前記変調成分除去手段は、前記クロッ
ク信号を180°移相する移相手段と、前記制御回路か
ら伝送ラインを通過して到来した角度変調された信号を
前記移相手段の出力で変調して変調成分を相殺する第2
の変調手段とを有することを特徴とする請求項11記載
の装置。 - 【請求項13】 前記装置は、前記制御回路によって制
御される無線装置をさらに含むことを特徴とする請求項
11又は12記載のうちいずれか1項記載の装置。 - 【請求項14】 第1の装置から伝送ラインを通して到
来した角度変調されたデータから変調成分を除去し、変
調成分を除去したデータを出力する変調成分除去手段を
有することを特徴とする装置。 - 【請求項15】 前記第1の装置はクロック信号に基づ
いて動作し、前記角度変調されたデータは所定の変調信
号で前記クロック信号を変調することによって生成され
る場合、前記変調成分除去手段は、前記クロック信号を
180°移相する移相手段と、前記制御回路から伝送ラ
インを通過して到来した角度変調された信号を前記移相
手段の出力で変調して変調成分を相殺する第2の変調手
段とを有することを特徴とする請求項14記載の装置。 - 【請求項16】 前記装置は、前記変調成分除去手段か
らの変調成分を除去したデータを受信し処理する制御回
路をさらに有することを特徴とする請求項14記載の装
置。 - 【請求項17】 デジタルデータを通信するための無線
装置であって、 クロック信号を発生する少なくとも1つのクロック発振
器と、 基準信号に基づいて搬送波を生成する搬送波生成手段と
を有し、前記基準信号の周波数は、前記クロック信号の
周波数の整数倍であることを特徴とする無線装置。 - 【請求項18】 前記無線装置は、前記基準信号を分周
するための分周器をさらに有し、該分周器の出力が前記
クロック信号として使用されることを特徴とする請求項
17項記載の無線装置。 - 【請求項19】 無線装置に併設された装置であって、
前記無線装置内の搬送波を生成するための基準信号をケ
ーブルを通して受信する基準信号受信手段を有し、受信
した前記基準信号を前記装置内の制御回路のクロック信
号として使用することを特徴とする装置。 - 【請求項20】 搬送波を生成するための基準信号或い
はそれを分周した信号を外部機器へ接続するための基準
信号接続手段を有する無線装置。 - 【請求項21】 外部装置に併設された無線装置であっ
て、 外部装置内のクロック信号をケーブルを通して受信する
クロック信号受信手段を有し、受信した前記クロック信
号を搬送波を生成するための基準信号として使用するこ
とを特徴とする無線装置。 - 【請求項22】 デジタルデータで変調された信号を受
信する無線装置であって、 前記信号を受信する受信手段と、 前記信号を復調してデジタルデータを出力し、また前記
信号から搬送波を再生する搬送波再生手段を有する復調
手段と、 クロック信号を発生する少なくとも1つのクロック発振
器と、を有し、再生搬送波の周波数は、前記クロック信
号の周波数の整数倍であることを特徴とする無線装置。 - 【請求項23】 前記無線装置は、前記再生搬送波を分
周するための分周器をさらに有し、該分周器の出力が前
記クロック信号として使用されることを特徴とする請求
項22項記載の無線装置。 - 【請求項24】 無線装置に併設された装置であって、
前記無線装置内で受信信号から再生した再生搬送波をケ
ーブルを通して受信する再生搬送波受信手段を有し、受
信した前記再生搬送波を前記装置内の制御回路のクロッ
ク信号として使用することを特徴とする装置。 - 【請求項25】 受信信号から再生した再生搬送波を外
部機器へ接続するための再生搬送波接続手段を有する無
線装置。 - 【請求項26】 デジタルデータを通信するための無線
装置であって、 クロック信号を発生する少なくとも1つのクロック発振
器と、 受信信号に対する干渉を検出する干渉検出手段と、 前記干渉検出手段によって得られる干渉が少なくなるよ
うに、前記クロック信号の周波数を変化させるクロック
制御手段とを有することを特徴とする無線装置。 - 【請求項27】 デジタルデータを通信するための無線
装置であって、 タイミングクロック信号を発生するタイミングクロック
発振器と、 タイミングクロック信号に基づいて、前記デジタルデー
タを生成するデジタルデータ生成手段と、 前記デジタルデータで変調された搬送波を送信する送信
手段と、 任意の受信チャネルで信号を受信する受信手段と、 前記タイミングクロック信号或いは前記デジタルデータ
の高調波と干渉を生じる受信チャネルを記憶した干渉チ
ャネルテーブルとを有し、前記干渉チャネルテーブルに
記憶された受信チャネルで前記信号を受信する場合に前
記タイミングクロック信号の周波数を変更することを特
徴とする無線装置。 - 【請求項28】 前記タイミングクロック発振器は、可
変周波数発振器で構成され、前記干渉チャネルテーブル
に記憶された受信チャネルで受信する場合に前記可変周
波数発振器の発振周波数を変更することによって、前記
タイミングクロック信号の周波数を変更することを特徴
とする請求項27記載の無線装置。 - 【請求項29】 前記タイミングクロック発振器は、周
波数が異なる複数の発振器を有し、前記干渉チャネルテ
ーブルに記憶された受信チャネルで受信する場合に、前
記複数の発振器を切り替えることによって、タイミング
クロック信号の周波数を変更することを特徴とする請求
項27記載の無線装置。 - 【請求項30】 受信部及び制御部を有する無線装置で
あって、 前記制御部においてクロック信号を発生するクロック発
振器と、 前記クロック信号の位相を180度シフトする180度
移相器と180度位相シフトした前記クロック信号のレ
ベルに対する前記クロック信号のレベルのレベル比を調
整する調整手段と、 前記受信部において受信信号に対する干渉を検出する干
渉検出手段とを有し、前記クロック信号の高調波と前記
180度位相シフトしたクロック信号の高調波とが受信
部において相殺されて前記干渉が低減されるように、調
整手段によって前記レベル比が調整されることを特徴と
する無線装置。 - 【請求項31】 前記クロック信号の配線と前記180
度位相したクロック信号の配線は、並行して構成される
ことを特徴とする請求項30記載の無線装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10859595A JP3304683B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 無線装置 |
US08/564,902 US5995552A (en) | 1995-05-02 | 1995-11-29 | Radio equipment and peripheral apparatus |
US09/436,832 US6483880B2 (en) | 1995-05-02 | 1999-11-09 | Radio equipment and peripheral apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10859595A JP3304683B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 無線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08307291A true JPH08307291A (ja) | 1996-11-22 |
JP3304683B2 JP3304683B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=14488796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10859595A Expired - Fee Related JP3304683B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 無線装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5995552A (ja) |
JP (1) | JP3304683B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2311444A (en) * | 1996-02-28 | 1997-09-24 | Motorola Inc | Frequency spreading clock modulation |
JP2004013784A (ja) * | 2002-06-11 | 2004-01-15 | Oki Electric Ind Co Ltd | クロック変調回路 |
JP2007088657A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Neuro Solution Corp | Fmトランスミッタ |
JP2007096694A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Neuro Solution Corp | Fmトランスミッタ |
JP2010512118A (ja) * | 2006-12-08 | 2010-04-15 | インテル コーポレイション | クロック信号の偶数次高調波成分の適応的修正 |
JP2012249264A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 無線通信システム、無線通信装置及び同期信号送信装置 |
WO2015129794A1 (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-03 | 京セラ株式会社 | 通信機器及び制御方法 |
JP2020057945A (ja) * | 2018-10-02 | 2020-04-09 | 日本電信電話株式会社 | 多重信号変更装置及び多重信号変更方法 |
Families Citing this family (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1296897B1 (it) * | 1997-12-19 | 1999-08-02 | Italtel Spa | Procedimento di simulazione di scenario a radiofrequenza in ambito radiomobile per il collaudo di radioricevitori di stazioni radio base |
US6222878B1 (en) * | 1999-09-27 | 2001-04-24 | Sicom, Inc. | Communication system with end-to-end quadrature balance control |
US8385476B2 (en) | 2001-04-25 | 2013-02-26 | Texas Instruments Incorporated | Digital phase locked loop |
JP2003110484A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-11 | Sony Corp | 携帯通信端末、該携帯通信端末における通信方法、プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 |
US6831491B2 (en) * | 2002-12-23 | 2004-12-14 | Agilent Technologies, Inc. | Systems and methods for correcting phase locked loop tracking error using feed-forward phase modulation |
US6765519B2 (en) * | 2002-12-23 | 2004-07-20 | Agilent Technologies, Inc. | System and method for designing and using analog circuits operating in the modulation domain |
TW589805B (en) * | 2003-01-30 | 2004-06-01 | Elan Microelectronics Corp | RF transmitter system of single quartz crystal oscillator |
US7561652B2 (en) * | 2003-04-22 | 2009-07-14 | Paul Kevin Hall | High frequency spread spectrum clock generation |
US7634028B2 (en) * | 2004-05-27 | 2009-12-15 | Silicon Laboratories Inc. | Selecting clock frequencies for baseband devices |
US7327803B2 (en) | 2004-10-22 | 2008-02-05 | Parkervision, Inc. | Systems and methods for vector power amplification |
US7355470B2 (en) | 2006-04-24 | 2008-04-08 | Parkervision, Inc. | Systems and methods of RF power transmission, modulation, and amplification, including embodiments for amplifier class transitioning |
US8334722B2 (en) | 2007-06-28 | 2012-12-18 | Parkervision, Inc. | Systems and methods of RF power transmission, modulation and amplification |
US7911272B2 (en) | 2007-06-19 | 2011-03-22 | Parkervision, Inc. | Systems and methods of RF power transmission, modulation, and amplification, including blended control embodiments |
US8013675B2 (en) | 2007-06-19 | 2011-09-06 | Parkervision, Inc. | Combiner-less multiple input single output (MISO) amplification with blended control |
US8031804B2 (en) | 2006-04-24 | 2011-10-04 | Parkervision, Inc. | Systems and methods of RF tower transmission, modulation, and amplification, including embodiments for compensating for waveform distortion |
US7937106B2 (en) | 2006-04-24 | 2011-05-03 | ParkerVision, Inc, | Systems and methods of RF power transmission, modulation, and amplification, including architectural embodiments of same |
US7642910B2 (en) * | 2006-06-29 | 2010-01-05 | Honeywell International Inc. | Multi-frequency alarm system receiver with interference detection |
US7761057B2 (en) * | 2006-09-30 | 2010-07-20 | Intel Corporation | Managing system clocks to reduce RFI |
US7804920B2 (en) * | 2007-03-30 | 2010-09-28 | Intel Corporation | Closed loop adaptive clock RFI mitigation |
WO2008144017A1 (en) | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Parkervision, Inc. | Systems and methods of rf power transmission, modulation, and amplification |
US8155592B2 (en) * | 2008-04-11 | 2012-04-10 | Robert Bosch Gmbh | Method for transmitting low-frequency data in a wireless intercom system |
WO2009145887A1 (en) | 2008-05-27 | 2009-12-03 | Parkervision, Inc. | Systems and methods of rf power transmission, modulation, and amplification |
US8874060B2 (en) * | 2009-12-18 | 2014-10-28 | Silicon Laboratories Inc. | Radio frequency (RF) receiver with frequency planning and method therefor |
EP2355380A1 (en) * | 2010-01-26 | 2011-08-10 | ST-Ericsson SA | Wireless communication apparatus having modulated Tx clock spur control |
WO2012139126A1 (en) | 2011-04-08 | 2012-10-11 | Parkervision, Inc. | Systems and methods of rf power transmission, modulation, and amplification |
WO2012167111A2 (en) | 2011-06-02 | 2012-12-06 | Parkervision, Inc. | Antenna control |
JP2013145999A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | Renesas Electronics Corp | クロック制御回路、復調装置及びスペクトラム拡散方法 |
CN106415435B (zh) | 2013-09-17 | 2020-08-11 | 帕克维辛股份有限公司 | 用于呈现信息承载时间函数的方法、装置和系统 |
US9985671B2 (en) * | 2016-01-15 | 2018-05-29 | Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. | System, device, and method for improving radio performance |
Family Cites Families (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS566556A (en) * | 1979-06-28 | 1981-01-23 | Nec Corp | Bright line interference eliminating circuit |
US4525676A (en) * | 1981-02-24 | 1985-06-25 | Nippon Electric Co., Ltd. | PSK Demodulation system having carrier frequency variation compensation |
JPS6211347A (ja) * | 1985-07-09 | 1987-01-20 | Nec Home Electronics Ltd | 4相psk復調装置 |
US4780887A (en) * | 1986-08-21 | 1988-10-25 | Nec Corporation | Carrier recovery circuitry immune to interburst frequency variations |
NL8701290A (nl) * | 1987-06-02 | 1989-01-02 | Philips Nv | Ontvanger voor een faseverschuivingsgemoduleerd draaggolfsignaal. |
US5008903A (en) * | 1989-05-25 | 1991-04-16 | A.T. & T. Paradyne | Adaptive transmit pre-emphasis for digital modem computed from noise spectrum |
EP0430230B1 (en) * | 1989-11-30 | 1995-03-15 | Nec Corporation | Optical transmitting apparatus |
JPH03254551A (ja) * | 1990-03-05 | 1991-11-13 | Fujitsu Ltd | 干渉波除去回路付きの識別器 |
JPH03255510A (ja) * | 1990-03-06 | 1991-11-14 | Toshiba Corp | クロック回路 |
JP2756739B2 (ja) * | 1991-09-30 | 1998-05-25 | 八重洲無線 株式会社 | 無線通信機 |
US5263055A (en) * | 1991-11-04 | 1993-11-16 | Motorola, Inc. | Apparatus and method for reducing harmonic interference generated by a clock signal |
US5377232A (en) * | 1992-01-09 | 1994-12-27 | Cellnet Data Systems, Inc. | Frequency synchronized bidirectional radio system |
US5333000A (en) * | 1992-04-03 | 1994-07-26 | The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy | Coherent optical monolithic phased-array antenna steering system |
JP3223562B2 (ja) * | 1992-04-07 | 2001-10-29 | 株式会社日立製作所 | 光送信装置、光伝送装置および光変調器 |
JPH066338A (ja) | 1992-06-22 | 1994-01-14 | Fujitsu Ten Ltd | デジタル情報処理方法及びデジタル情報処理装置 |
JPH0761030B2 (ja) | 1992-12-11 | 1995-06-28 | 日本電気株式会社 | ディジタル無線装置 |
JP3244342B2 (ja) | 1993-05-27 | 2002-01-07 | アイコム株式会社 | 無線受信機 |
JP3255510B2 (ja) | 1993-10-01 | 2002-02-12 | 松下電器産業株式会社 | グラフィック・イコライザ装置 |
US5442664A (en) * | 1993-12-20 | 1995-08-15 | Hewlett-Packard Company | Digitally phase modulated clock inhibiting reduced RF emissions |
US5596606A (en) * | 1994-04-05 | 1997-01-21 | Scientific-Atlanta, Inc. | Synchronous detector and methods for synchronous detection |
US5621471A (en) * | 1994-05-03 | 1997-04-15 | Microsoft Corporation | System and method for inserting and recovering an add-on data signal for transmission with a video signal |
US5625640A (en) * | 1994-09-16 | 1997-04-29 | Hughes Electronics | Apparatus for and method of broadcast satellite network return-link signal transmission |
JP3254551B2 (ja) | 1996-02-09 | 2002-02-12 | 日本電気エンジニアリング株式会社 | 自動番組制御装置 |
-
1995
- 1995-05-02 JP JP10859595A patent/JP3304683B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1995-11-29 US US08/564,902 patent/US5995552A/en not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-11-09 US US09/436,832 patent/US6483880B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2311444A (en) * | 1996-02-28 | 1997-09-24 | Motorola Inc | Frequency spreading clock modulation |
GB2311444B (en) * | 1996-02-28 | 2000-11-15 | Motorola Inc | Frequency spreading clock modulation |
JP2004013784A (ja) * | 2002-06-11 | 2004-01-15 | Oki Electric Ind Co Ltd | クロック変調回路 |
JP2007088657A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Neuro Solution Corp | Fmトランスミッタ |
JP2007096694A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Neuro Solution Corp | Fmトランスミッタ |
US7920835B2 (en) | 2005-09-28 | 2011-04-05 | Ricoh Company, Ltd. | FM transmitter |
JP2010512118A (ja) * | 2006-12-08 | 2010-04-15 | インテル コーポレイション | クロック信号の偶数次高調波成分の適応的修正 |
JP2012249264A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 無線通信システム、無線通信装置及び同期信号送信装置 |
WO2015129794A1 (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-03 | 京セラ株式会社 | 通信機器及び制御方法 |
JP2015162696A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 京セラ株式会社 | 通信機器及び制御方法 |
US9706501B2 (en) | 2014-02-26 | 2017-07-11 | Kyocera Corporation | Communication apparatus and control method |
JP2020057945A (ja) * | 2018-10-02 | 2020-04-09 | 日本電信電話株式会社 | 多重信号変更装置及び多重信号変更方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6483880B2 (en) | 2002-11-19 |
JP3304683B2 (ja) | 2002-07-22 |
US5995552A (en) | 1999-11-30 |
US20020094034A1 (en) | 2002-07-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3304683B2 (ja) | 無線装置 | |
CA2208460C (en) | Frequency synchronized bidirectional radio system | |
EP0620959B1 (en) | Frequency synchronized bidirectional radio system | |
KR960003786B1 (ko) | 디지탈 기술을 이용한 기저대 위상 변조기 장치 | |
JP3478508B2 (ja) | 無線通信装置 | |
WO1996019875A9 (en) | Frequency synchronized bidirectional radio system | |
JP3566788B2 (ja) | 交差偏波間補償装置 | |
JPH09214462A (ja) | 直交周波数分割多重の方法及び同期方法と、直交周波数分割多重用変調器及び復調器 | |
US6738414B2 (en) | Radio and communication method using a transmitted intermediate frequency | |
US5261120A (en) | Method and apparatus for transmitting a signal with an offset which follows a received signal | |
JPH1155211A (ja) | Ofdm信号の双方向伝送方式、および送受信装置 | |
JPH0464217B2 (ja) | ||
AU692058C (en) | Frequency synchronized bidirectional radio system | |
JP3767348B2 (ja) | 再生中継型中継装置 | |
JP3018453B2 (ja) | 通信方式 | |
JP3287721B2 (ja) | 通信装置 | |
JP2689806B2 (ja) | 同期型スペクトル拡散変調波の復調装置 | |
JP2650572B2 (ja) | スペクトル拡散方式における復調装置 | |
JPH1188290A (ja) | スペクトル拡散通信方式 | |
JPH0355059B2 (ja) | ||
JPH04290309A (ja) | Pll周波数シンセサイザ装置 | |
JPS61159851A (ja) | 位相変調信号の受信回路 | |
JP2005295091A (ja) | デジタル通信システム、送信局及び受信局 | |
JPS60218952A (ja) | 自動周波数制御方式 | |
JPH0758548A (ja) | 情報の伝送方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020416 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080510 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |