JPH08302524A - 技術分野に適したコア−シース構造の高強度モノフィラメント - Google Patents

技術分野に適したコア−シース構造の高強度モノフィラメント

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JPH08302524A
JPH08302524A JP8078969A JP7896996A JPH08302524A JP H08302524 A JPH08302524 A JP H08302524A JP 8078969 A JP8078969 A JP 8078969A JP 7896996 A JP7896996 A JP 7896996A JP H08302524 A JPH08302524 A JP H08302524A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 技術分野に適した広い範囲の性質をカバーす
るモノフィラメントおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 コアーに含まれるポリエステルあるいは
コポリエステルは、融点200〜300℃、好ましく
は、220〜285℃の温度を有し、少なくとも70m
ol%の、芳香族ジカルボン酸および脂肪族ジオールか
ら誘導される構造単位、および全てのポリエステル構造
単位の総計基準で、30mol%以下の、過半量比のジ
カルボン酸単位を形成する芳香族ジカルボン酸単位とは
異なるジカルボン酸、および、過半量比のジオール単位
を形成するジオール単位とは異なる脂肪族ジオールから
誘導されるジオール単位を含有する、ポリエステル混合
物は、融点200〜300℃、好ましくは220〜28
5℃の温度を有する熱可塑性のポリエステルと、熱可塑
性のエラストマーコポリエーテル−エステルとを、非重
合性添加剤と共に或はなしで含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、技術分野の用途に
適したコア−シース構造の高強度のモノフィラメントで
あって、高い寸法安定性、耐摩耗性、優れた耐熱性およ
び加水分解抵抗性を有し、さらには、かかるモノフィラ
メントから作られる技術分野の製品であって、特に、抄
紙機用繊維、スクリーン印刷用繊維および技術分野のフ
ィルター材料用繊維に関する。本発明のコアシース構造
モノフィラメントは、ポリエステルからなるコアと、熱
可塑性ポリエステルと熱可塑性エラストマーコポリエー
テル−エステルとの混合物を含むシースとよりなる構造
となっている。
【0002】
【従来の技術】技術分野の用途に適したモノフィラメン
トはたいていの場合、使用の際に高い機械的応力を受け
る。さらに、多くの場合、熱応力並びに化学的および他
の環境作用による応力があり、これらに対して材料は十
分な抵抗性を示さなければならない。これらの全ての応
力の下で、材料は長い使用期間にわたって良好な寸法安
定性および応力−歪特性のコンシステンシーを有してい
なければならない。
【0003】高い機械的、熱的および化学的抵抗性の組
み合わせを必要とする技術分野の用途の例は、抄紙機、
特に長網式抄紙機用の繊維にモノフィラメントを用いる
ものである。この用途には、高い応力に耐えかつ繊維の
寿命を確実に十分なものとするために、高い初期モジュ
ラス並びに高い破断強さ、良好な結節およびループ強さ
並びに高い耐摩耗性を有するモノフィラメント材料が必
要である。抄紙機の乾燥セクションで使用する場合、モ
ノフィラメントはこれらのパラメーターを満たした上
に、さらに高い加水分解抵抗性を有する必要がある。
【0004】モノフィラメント材料は、スクリーン印刷
用繊維に用いる場合、同様な要件を満たしていなければ
ならず、スキージーの高い圧力によって生じる一定の応
力、水性染料ペーストの加水分解攻撃および高エネルギ
ー化学線源の作用の下で、長い有効寿命を有していなけ
ればならない。スクリーン印刷用繊維の寸法安定性要件
は、位置を合わせる多色印刷を可能にするために特に強
く求められる。
【0005】現在、形成および乾燥セクションのための
抄紙機用繊維は、ポリエチレンテレフタレートモノフィ
ラメントのたて糸およびよこ糸から主に構成されてい
る。これらの繊維は抄紙機における繊維の寿命の間に輸
送方向により長くなる欠点を有し、従って保持する必要
がある。
【0006】スクリーン印刷用繊維は今日、比較的細い
デニールのポリエチレンテレフタレートまたはポリアミ
ドモノフィラメントのたて糸およびよこ糸から構成され
ている。ポリアミド繊維の主な欠点は高い水分率であ
り、これは、スクリーン印刷用繊維が非常に高い程度で
持っていなければならない弾性率に悪影響を及ぼす;ポ
リエステルスクリーン印刷用繊維は出発時点から弾性特
性に乏しい。その結果、そのような公知のスクリーン印
刷用繊維の有効寿命は比較的短い。
【0007】耐久性のある抄紙機用繊維およびスクリー
ン印刷用繊維に適した合成モノフィラメント材料を製造
する試みは数多く行われてきた。しかしながら、これら
の技術分野の製品が満たさなければならない要件は様々
であるため、これまで部分的な解決がこの分野でなされ
てきたにすぎない。例えば、ポリフェニレンスルフィド
のモノフィラメントを用いる抄紙機用繊維が知られてい
る。この材料は非常に良好な機械的安定性と優れた加水
分解安定性とを併せ持っている。しかしながら、化学線
に対する抵抗性は著しく低く、そのためそのようなモノ
フィラメント材料はスクリーン印刷用繊維の製造には全
く不適当である。この重合体を両技術分野に使用可能な
モノフィラメントの製造に用いるという目的は達成され
なかった。
【0008】日本公開特許明細書第45741(199
1)号には、弾性率(初期モジュラス)がより高いた
め、ゆるむ傾向がより少ないポリエチレンナフタレート
モノフィラメントから、スクリーン印刷用繊維を製造す
ることが記載されている。しかしながら、これらのフィ
ラメントは製織時にフィブリル化する異常な傾向を示
す。日本公開特許明細書第5209(1993)号に
は、スクリーン印刷用繊維を製造するためのコア−シー
スモノフィラメントが記載されている。これらのフィラ
メントのコアはポリ(エチレン 2,6−ナフタレー
ト)であり、シースはポリエチレンテレフタレートまた
は変性ポリエチレンテレフタレートである。変性シース
ポリエステルは、例えばイソフタル酸、アジピン酸もし
くはセバシン酸基、または長鎖ジオール基、例えばジグ
リコール、ブタンジオールもしくはポリエチレングリコ
ール基を含んでいてよく、そのような場合ポリエチレン
グリコール基の分子量は約600〜1500である。記
載の具体例によると、シースポリエステルは例えば8重
量%のポリエチレングリコール基で変性されたポリエチ
レンテレフタレートである。この量の変性剤は、強度特
性および融点特性に影響を及ぼすには十分であるが、ポ
リエステルにおける問題の弾性に影響を及ぼすには不十
分である。
【0009】また、非常に様々な機械的および繊維特性
を有するポリエステル繊維を製造することが可能である
ことも公知である。さらに詳しくは、紡糸および延伸お
よび緩和条件を変えることによって、ポリエチエレンテ
レフタレートを用いて、技術分野用のモノフィラメント
に適した広い範囲の性質をカバーするモノフィラメント
を製造することも可能である。
【0010】しかしながら、抄紙機用繊維に必要な高い
寸法安定性、耐摩耗性および加水分解抵抗性と、スクリ
ーン印刷用繊維の製造に必要な化学線に対する高い抵抗
性とを同時に併せ持つモノフィラメント材料を得る努力
はこれまで全く成功しなかった。
【0011】できるだけ多くの技術分野に適したポリエ
ステル繊維を見いだす求めにおいて、ポリエチレンテレ
フタレートに代わって他のポリエステル構成単位および
コポリエステルを用いる試みは数多くなされてきた。ヨ
ーロッパ特許出願第202,631号に記載されている
ように、既に研究されている代替えポリエステルには、
例えばポリエチレンナフタレートおよび4,4′−ビフ
ェニルジカルボン酸と2,6−ナフタレンジカルボン酸
とのコポリエステルが用いられている。4,4′−ビフ
ェニルジカルボン酸と2,6−ナフタレンジカルボン酸
から形成される繊維はWO93/02122に提案され
ている。これらの繊維は、高い引き落とし率で紡糸して
後延伸をしないとき、高い縦強度および高モジュラスを
有する。しかしながら、高モジュラスは低い曲げ強さを
一般に伴うことが経験から知られているので、この材料
がモノフィラメントの製造、特に抄紙機およびスクリー
ン印刷用繊維の製造に有用であるということは疑わねば
ならない。
【0012】タイヤコードの製造に適していると言われ
る4,4′−ビフェニルジカルボン酸および2,6−ナ
フタレンジカルボン酸およびエチレングリコールのコポ
リエステルは日本特許出願第50−135,333号に
記載されている。これには、初期モジュラスおよび軟化
温度が低くなりすぎるので、そのようなコポリエステル
に20モル%より多い4,4′−ビフェニルジカルボン
酸を含有させてはいけないことが示されている。この記
載は、軟化温度が、純粋なポリエチレンナフタレートで
は275℃であるが、約25モル%の4,4′−ビフェ
ニルジカルボン酸を含有するコポリエステルでは238
℃に低下することを示す具体例を参照することで確認さ
れる。また、4,4′−ビフェニルジカルボン酸の重合
体が極めて急速に結晶化することも公知である。過度に
急速な結晶化は実際の製造工程中でもモノフィラメント
の早期脆化を招き、そのため適切な配向に達する前にそ
れらは破断するので、このことは、この原料を用いるモ
ノフィラメントの製造適性を疑わねばならない別の理由
となる。
【0013】ドイツ特許出願P−43 28 029.
3は、本質的にポリ(エチレン 2,6−ナフタレー
ト)とポリ(エチレンビフェニレン−4,4′−ジカル
ボキシレート)との混合物からモノフィラメントを製造
することを同様に提案している。抄紙機用繊維を製造す
る別の提案はドイツ特許出願P−44 10 399.
9に見られる。この提案によると、繊維は、熱可塑性ポ
リエステルと熱可塑性ポリウレタンとの混合物を含む耐
摩耗性ポリエステル混合物から紡糸したモノフィラメン
トから織る。上記特許出願にはコア−シースモノフィラ
メントを用いることについては何も記載されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、様々
な技術分野に適した広い範囲の性質をカバーするモノフ
ィラメントおよびその製造方法を提供することである。
【0015】このたび意外にも、さらに改良された機械
的適用性、化学線照射に対する高い安定性、および高い
化学的安定性、特に加水分解安定性を併せ持つ、従っ
て、広い範囲の技術分野に利用しうるモノフィラメント
の製造が可能であることを見いだした。これらのモノフ
ィラメントは、ポリエステルから本質的になり(本発明
の目的のためにコポリエステルも含有する)、そしてコ
ア−シース構造を有する。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、熱可
塑性ポリエステルまたはコポリエステルを含むコアおよ
び熱可塑性ポリエステルを含むシースを有するモノフィ
ラメントを提供するものであって、ここで、コアに含ま
れるポリエステルあるいはコポリエステルは融点として
200〜300℃、より好ましくは220〜280℃の
温度を有し、そして、全てのポリエステル構造単位の総
計基準で、少なくとも70mol%の、芳香族ジカルボ
ン酸および脂肪族ジオールから誘導される構造単位、お
よび全てのポリエステル構造単位の総計基準で、30m
ol%以下の、過半量比のジカルボン酸単位を形成する
芳香族ジカルボン酸単位とは異なるジカルボン酸、また
は、1個以上、好ましくは、1個もしくは2個の縮合ま
たは非縮合芳香族核を有する芳香脂肪族ジカルボン酸、
または、合計で炭素原子4〜12個、好ましくは、炭素
原子6〜10個を有する環式もしくは脂肪族ジカルボン
酸から誘導されるジカルボン酸単位、および、過半量比
のジオール単位を形成するジオール単位とは異なる脂肪
族ジオール、または炭素原子3〜10個、好ましくは、
3〜6個を有する分岐および/または長鎖ジオール、ま
たは、環式ジオール、またはエーテル基を含有するジオ
ール、または、少量存在する場合には、分子量500〜
2,000を有するポリグリコールから誘導されるジオ
ール単位を有するものであり、シースに含まれるポリエ
ステル混合物は、融点として200〜300℃、より好
ましくは、220〜285℃の温度を有する熱可塑性の
ポリエステルと、ソフトセグメントとして、平均分子量
が600〜4,000の長鎖ポリエーテルジオールを4
0〜60重量%含有し、そしてフィラメントの形で、
0.8〜6.5cN/tex、より好ましくは1.0〜
5.5の破断強さ(テナシティ)および300〜120
0%破断伸び率(テナシティ伸び率)を有する熱可塑性
のエラストマーコポリエーテル−エステルとを、通例の
非重合性添加剤と共にあるいは当該添加剤なしで含む。
【0017】前記モノフィラメントの全断面積に占める
シースの面積割合は、5〜95%、より好適には10〜
60%、最適には15〜35%であり、一方、コアの占
める面積割合は、5〜95%、より好適には40〜90
%、最適には65〜85%である。
【0018】好ましくは、コア用のポリエステルは、全
ポリエステル単位の総計基準で、35〜50mol%の
式−CO−A−CO− (I)の単位、0〜15mo
l%の式−CO−A−CO−(II)の単位、35〜
50mol%の式−O−D−O− (III)の単
位、0〜15mol%の式−O−D−O− (I
V)の単位、および、0〜25mol%の式−O−A
−CO− (V)の単位[式中、Aは、炭素原子5〜
12個、好ましくは、6〜10個を有する芳香族基を表
し、Aは、A以外の芳香族基もしくは炭素原子5〜
16個、好ましくは、6〜12個を有する芳香脂肪族基
または炭素原子2〜10個、好ましくは、4〜8個を有
する脂環式もしくは脂肪族基を表し、Aは、炭素原子
5〜12個、好ましくは、6〜10個を有する芳香族基
を表し、Dは、炭素原子2〜4個を有するアルキレン
もしくはポリメチレン基、または炭素原子6〜10個を
有するシクロアルカンもしくはジメチレンシクロアルカ
ン基を表し、Dは、Dではない炭素原子3〜4個を
有するアルキレンもしくはポリメチレン基、または炭素
原子6〜10個を有するシクロアルカンもしくはジメチ
レンシクロアルカン基、または炭素原子4〜16個、好
ましくは、4〜8個を有する直鎖もしくは分岐アルカン
ジイル基、または、式−(C−O−)−C
−{式中、mは、1〜40の整数であり、20mol
%以下の割合に対しては、m=1または2であることが
好ましく、わずか5mol%未満の割合に対しては、m
=10〜40を有する基が好ましくは存在する。}で表
される基を表すものである]を含む。
【0019】より好ましいコア用ポリエステルでは、構
造単位IおよびIIIにおいて、A1は1,4−フェニ
レンであり、D1はエチレンであり、およびかかるポリ
エステルにおいて、全構造単位のうち構造単位IとII
Iの量は、少なくとも85mol%、特に少なくとも9
0mol%である。
【0020】さらにより好ましいコア用ポリエステルで
は、構造単位IおよびIIIにおいて、A1は2,6−
ナフチレンであり、D1はエチレンであり、およびかか
るポリエステルにおいて、全構造単位のうち構造単位I
とIIIの量は、少なくとも85mol%、特に少なく
とも90mol%である。
【0021】本発明のさらに好ましい具体例では、コア
用ポリエステルの構造単位において、A1は式VI:
【化2】 の2,6−ナフチレンおよび式VII:
【化3】 の1,4−ビフェニルジイルであり、D1はエチレンで
あり、およびかかるポリエステルにおいて、全構造単位
のうち構造単位IとIIIの量は、少なくとも85mo
l%、特に少なくとも90mol%である。A1の2,
6−ナフチレンおよび1,4−ビフェニルジイルのモル
比率が、3:1を超えることなく、より好適には、6:
4〜4:6の範囲であるとさらに最適である。
【0022】同様に好ましいコア用ポリエステルは、構
造単位において、A1が1,4−フェニレンであり、D1
が1,4−ビス−メチレンシクロヘキサンであり、およ
びかかるポリエステルにおいて、全構造単位のうち構造
単位IとIIIの量が、少なくとも85mol%、特に
少なくとも90mol%である。
【0023】コア用ポリエステルは、ジクロロ酢酸中の
ポリエステル1重量%濃度溶液として25℃で測定した
比粘度が、0.55〜1.6、より好適には0.58〜
1.5であると有利である。
【0024】各種化学組成のポリエステルは、比粘度が
異なっていても、同じ平均分子量および/または同じ紡
糸性および/またはフィラメント強度を有することがで
きる。例えば、本質的にはポリエチレンナフタレートに
基づく良好なフィラメント形成ポリエステルの比粘度は
0.55〜0.8である。ポリエチレンテレフタレート
およびそのコポリエステルの比粘度は0.7〜1.0、
ポリ(1,4−ビスメチロールシクロヘキサンテレフタ
レート)およびその変形体の比粘度は1.15〜1.5
であり、そしてポリブチレンテレフタレートおよびその
変形体の比粘度の範囲は1.1〜1.3であって特に有
利である。”その変形体”という用語は、上記主要構成
成分の他に、15mol%以内の上記変形構造単位を含
むかかるポリエステルを意味する。
【0025】前記シース用ポリエステル混合物は、重合
体材料として、1〜99重量%、より好適には、30〜
90重量%、最適には50〜80重量%の熱可塑性ポリ
エステルを含み、1〜99重量%、より好適には、10
〜70重量%、最適には20〜50重量%の熱可塑性コ
ポリエーテル−エステルを含む。
【0026】熱可塑性エラストマーコポリエーテル−エ
ステルの非常に少ない添加でも適用性が著しく改良され
ることは意外なことである。従って、上記規定範囲内の
非常に少ない添加レベルで使用してもしばしば十分であ
る。エラストマーは比較的高価な材料であるので、これ
は本発明のモノフィラメントの価格にとって有利とな
る。
【0027】その他について、加えるエラストマーの量
は、上記の量に関する規定範囲内において、特定分野の
用途の要件により決定する。
【0028】好ましくは、前記シース用ポリエステル混
合物のポリエステルのガラス転移点は60〜150℃、
最適には70〜130℃、結晶化点は135〜200
℃、最適には140〜180℃、融点は200〜300
℃、最適には220〜285℃である。
【0029】前記シース用ポリエステル混合物は、ポリ
エステルとして、全てのポリエステル構造単位の総計基
準で、少なくとも70mol%の、芳香族ジカルボン酸
および脂肪族ジオールから誘導される構造単位、および
全てのポリエステル構造単位の総計基準で、30mol
%以下の、過半量比のジカルボン酸単位を形成する芳香
族ジカルボン酸単位とは異なるジカルボン酸、または、
1個以上、好ましくは、1個もしくは2個の縮合または
非縮合芳香核を有する芳香脂肪族ジカルボン酸、また
は、合計で炭素原子4〜12個、好ましくは、炭素原子
6〜10個を有する脂環式もしくは脂肪族ジカルボン酸
から誘導されるジカルボン酸単位、および、過半量比の
ジオール単位を形成するジオール単位とは異なる脂肪族
ジオール、または、炭素原子3〜10個、好ましくは、
3〜6個を有する分岐および/または長鎖ジオール、ま
たは、環式ジオール、または、エーテル基を含有するジ
オール、または、少量存在する場合には、分子量約50
0〜2,000を有するポリグリコールから誘導される
ジオール単位を含有するものである。
【0030】シース用のポリエステル混合物は、ポリエ
ステルとして、全ポリエステル構造単位の総計基準で、
35〜50mol%の式−CO−A−CO− (I)
の単位、0〜15mol%の式−CO−A−CO−
(II)の単位、35〜50mol%の式−O−D
O− (III)の単位、0〜15mol%の式−O
−D−O− (IV)の単位、および、0〜25m
ol%の式−O−A−CO− (V)の単位[式中、
は、炭素原子5〜12個、好ましくは、6〜10個
を有する芳香族基を表し、Aは、A以外の芳香族基
もしくは炭素原子5〜16個、好ましくは、6〜12個
を有する芳香脂肪族基または炭素原子2〜10個、好ま
しくは、4〜8個を有する脂環式もしくは脂肪族基を表
し、Aは、炭素原子5〜12個、好ましくは、6〜1
0個を有する芳香族基を表し、Dは、炭素原子2〜4
個を有するアルキレンもしくはポリメチレン基、または
炭素原子6〜10個を有するシクロアルカンもしくはジ
メチレンシクロアルカン基を表し、Dは、Dではな
い炭素原子3〜4個を有するアルキレンもしくはポリメ
チレン基、または炭素原子6〜10個を有するシクロア
ルカンもしくはジメチレンシクロアルカン基、または炭
素原子4〜16個、好ましくは、4〜8個を有する直鎖
もしくは分岐アルカンジイル基、または、式−(C
−O−)−C−{式中、mは、1〜40の整
数であり、20mol%以下の割合に対しては、m=1
または2であることが好ましく、わずか5mol%未満
の割合に対しては、m=10〜40を有する基が好まし
くは存在する。}で表される基を表す]を含む。
【0031】シース用のポリエステル混合物の融点を低
くすることが望ましいならば、例えば、構造単位Iおよ
びIIIにおいて、A1が1,4−フェニレンおよび
1,3−フェニレンであり、D1がエチレンであり、
1,4−フェニレンと1,3−フェニレンのモル比が、
ポリエステルの融点が望ましい範囲となるように選択さ
れるポリエステルを用いることも可能である。
【0032】さらに好ましいのは、前記シース用ポリエ
ステル混合物に含まれるポリエステルが、ジクロロ酢酸
のポリエステル1重量%濃度において、25℃で、0.
55〜1.6、より好適には、0.58〜1.5の比粘
度を有するとき、および/または前記コア用ポリエステ
ルのみならず、前記シース用ポリエステル混合物に含ま
れるポリエステルが200〜300℃の融点を有すると
きである。
【0033】さらに最適、特にコア−シース接着に関し
て最適なのは、前記コア用ポリエステルおよび前記シー
ス用ポリエステル混合物が含むポリエステルが、同様の
化学組成を有するときである。
【0034】本発明のモノフィラメントの化学安定性、
とりわけ加水分解に対する化学安定性に特に有利なの
は、前記コア用ポリエステルおよび前記シース用ポリエ
ステル混合物が含むポリエステルが、60meq/kg
以下、より好適には、30meq/kg未満の末端封止
されたカルボキシル基を有し、5meq/kg未満、よ
り好適には、2meq/kg未満、最適には1.5me
q/kg未満の自由末端カルボキシル基を有するときで
ある。
【0035】従って、好ましくは、前記コア用ポリエス
テルおよび前記シース用ポリエステル混合物が含むポリ
エステルは、例えばモノカルボジイミドあるいはジカル
ボジイミドおよび/またはポリカルボジイミドにより反
応させて末端封止されたカルボキシル基を有する。
【0036】長期加水分解安定性であるために好ましい
別の具体例では、前記コア用ポリエステルおよび前記シ
ース用ポリエステル混合物が含むポリエステルは、20
0ppm以下、より好ましくは50ppm以下、最適に
は0〜20ppmのモノビスカルボジイミドおよび/ま
たはビスカルボジイミド、並びに0.02〜0.6重量
%、より好ましくは0.05〜0.5重量%の平均分子
量2000〜15000、より好ましくは5000〜1
0000の自由ポリカルボジイミドを含有する。
【0037】カルボジイミドに基づく適した加水分解安
定剤は、例えばバイエル社のスタバクゾール(登録商
標)である。
【0038】上記ポリエステル、特にポリエチレンテレ
フタレートから構成される新規なコア−シース構造のモ
ノフィラメントは難燃性である。
【0039】難燃性は、難燃剤で変性したポリエステル
を用いることによってさらに高めることができる。その
ような難燃剤で変性したポリエステルは公知である。そ
れらはハロゲン化合物、特に臭素化合物の添加剤を含有
し、あるいは最適には、それらはポリエステル鎖に共縮
合させたリン化合物を含有する。本発明の特に好ましい
難燃性パイル材料は、下式VIIIの単位を鎖に共縮合
したポリエステルを含有する裏地および/またはパイル
ヤーンを含む:
【化4】 ここで、Rは、炭素原子2〜6個を有するアルキレンも
しくはポリメチレン、またはフェニルであり、R1は、
炭素原子1〜6個を有するアルキル、アリール、アラル
キルメチルである。
【0040】好ましくは、式VIIIにおいて、Rはエ
チレンであり、R1はメチル、エチル、フェニル、また
はo−、m−もしくはp−メチルフェニル、特にメチル
である。式VIIIの単位はポリエステル鎖に15mo
l%以下、より好適には1〜10mol%の割合で含ま
れると最適である。式VIIIの基を導入するのに適し
た薬剤はヘキスト社から市販されているホスホラン(登
録商標)である。
【0041】前記コア用ポリエステルおよび前記シース
用ポリエステル混合物が含むポリエステルの芳香族環
は、望まれる性質により、置換されていなくても、ある
いは1つまたは2つの非反応性置換基で置換されていて
もよい。適した置換基はハロゲン原子、より好適には弗
素もしくは塩素、炭素原子4個以下の低級アルキル基、
例えばメチル、エチル、n−ブチル、イソブチルもしく
はt−ブチル、より好適にはメチル、炭素原子4個以下
の低級アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシもしくは
ブトキシ、より好適にはメトキシ、またはスルホ基−S
3Hである。
【0042】好ましくは、コア−シース構造モノフィラ
メントのシース混合物用のエラストマーコポリエーテル
−エステルは下記の単位を含む:MZ(I)mol%の
式−CO−A−CO− (I)の単位、MZ(II)
mol%の式−CO−A−CO−(II)の単位、M
Z(III)mol%の式−O−D−O− (II
I)の単位、および、MZ(IV)mol%の式−O−
−O− (IV)の単位、[式中、MZ(I)は
35〜49であり、MZ(II)は1〜15であり、M
Z(III)は次の数式(1)から得られる数であり:
【数3】 (式中、P=GAP[重量%]/100(GAPはエラ
ストマーコポリエーテル−エステルに含まれる長鎖ポリ
エーテルジオールの重量%である)であり、MG(II
I)は単位(III)の分子量であり、MG(IV)は
ポリエーテルジオール単位(IV)の平均見掛け分子量
であり、および、
【数4】 である)、およびMZ(IV)=50−MZ(III)
であり、並びに、Aは、炭素原子5〜12個、好まし
くは、6〜10個、最適には6個を有する芳香族基を表
し、Aは、A以外の芳香族基もしくは炭素原子5〜
16個、好ましくは、6〜12個を有する芳香脂肪族
基、または炭素原子2〜10個、好ましくは、4〜8個
を有する脂環式もしくは脂肪族基を表し、Dは、炭素
原子2〜4個を有するアルキレンもしくはポリメチレン
基、または炭素原子6〜10個を有するシクロアルカン
もしくはジメチレンシクロアルカン基を表し、Dは、
式−(Cn2n−O−)−Cn2n−{式中、nは2〜
6、好ましくは2〜4であり、mは、基D2が600〜
4000の見掛け分子量を有するように十分に大きい整
数である}の基を表す]。
【0043】前記コア−シース構造のモノフィラメント
のシース用ポリエステル混合物のエラストマーコポリエ
ーテル−エステル中に存在する芳香族環は、置換されて
いなくても、あるいはコポリエーテル−エステルの性質
を変えるために−SO3Hおよび−CH3よりなる群から
選ばれる1つまたは2つの置換基で置換されていてもよ
い。
【0044】本発明のコアーシース構造のモノフィラメ
ントのシース用ポリエステル混合物の製造に適した市販
のエラストマーコポリエーテル−エステルの例は、リテ
フレックスという登録商標名でヘキスト社から入手しう
るものである。
【0045】本発明のモノフィラメントの線密度は1〜
24400dtexであり(断面が丸い場合、10〜1
500μmのフィラメント直径に相当する)、断面が
丸、楕円またはn角形であり、楕円形の長軸対短軸比は
10:1以下であり、nは4以上、好ましくは4〜8で
あると好適である。
【0046】好ましくは、本発明のコアーシース構造の
モノフィラメントは次の1つまたは組み合わさった特徴
を有する:25℃における初期モジュラス 10N/t
exより上、より好適には12N/texより上、テナ
シテイー 18cN/texより上、より好適には20
〜45cN/tex、180℃における乾燥収縮 0.
5%より上、より好適には1〜25%。
【0047】本発明の目的のための初期モジュラスは、
0.3%歪み点と0.5%歪み点との間の応力−歪み図
の割線勾配である。特に特徴的な初期モジュラスは15
〜25N/texである。
【0048】テナシティ伸び率は一般に7%より上、好
ましくは8〜18%である。
【0049】前記コポリエステルの他に、本発明のモノ
フィラメントには少量の非重合性混和物および添加剤、
例えば触媒残渣、改質剤、フィラー、艶消剤、顔料、染
料、安定剤、例えばUV吸収剤、酸化防止剤、加水分解
防止剤、光安定剤、温度安定剤、および/または加工助
剤、可塑剤または潤滑剤を含有させてもよい。これらの
添加剤は通例、10重量%以下、好ましくは0.01〜
5重量%、最適には0.1〜2重量%の濃度で含有させ
る。触媒残渣は例えば三酸化アンチモンまたはテトラア
ルコキシチタネートである。加工助剤または潤滑剤とし
て、シロキサン、特に高分子量ジアルキルシロキサンも
しくはジアリールシロキサン、塩、およびワックス、そ
してまた長鎖有機カルボン酸、すなわち炭素原子6個以
上のカルボン酸、脂肪族、芳香族および/または過弗素
化エステルおよびエーテルを1重量%以下の量で用いる
ことが可能である。モノフィラメントにはまた、無機も
しくは有機顔料または艶消剤、例えば有機有色顔料また
は二酸化チタン、または着色剤としてのカーボンブラッ
ク、または導体を含有させてもよい。使用される安定剤
は、例えばリン酸エステルのようなリン化合物であり、
必要ならば、粘度調節剤、および微結晶の融点および/
またはガラス転移温度を調節するための物質、または結
晶化速度および/または結晶化度に影響を及ぼすものを
さらに加えてもよい。粘度調節剤は、例えば、トリメシ
ン酸もしくはトリメリット酸のような多塩基性カルボン
酸およびエステル、またはジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、グリセロールもしくはペンタエリ
トリトールのような多価アルコールである。これらの化
合物はいずれも最終重合体へ少量混合するか、または好
ましくは重合体の製造の際に共重合成分として所望量を
加える。
【0050】前記コア用ポリエステルおよび/または前
記シース用ポリエステル混合物が異なる色彩を有すると
き、特定の技術分野の使用に最適である。色彩の違い
は、コア用ポリエステルおよび/またはシース用ポリエ
ステル混合物が異なる染料を含有する結果として、また
はコア用ポリエステルまたはシース用ポリエステル混合
物が5重量%以下の染料を含有し、そして他のフィラメ
ント構成成分が淡褐色である結果として得られる。
【0051】モノフィラメントのコアおよび/またはシ
ースに含まれる染料は、ポリエステルまたは顔料に可溶
性の染料であると最適である。本発明のモノフィラメン
トのコアおよび/またはシースの色彩が異なると、モノ
フィラメントの色彩が特定の摩耗の程度で変化するとい
う効果を有する。
【0052】本発明はさらに、本発明の前記コア−シー
ス構造のモノフィラメントの製造方法を提供するもので
あって、コア用熱可塑性ポリエステルおよびシース用ポ
リエステル混合物をそれぞれ別の押し出し機中で溶融
し、230〜330℃の溶融物温度で、引き落とし比
1:1.5〜1:5、より好適には、1:2〜1:3で
押し出し、その後スピンバスの中で冷却し、巻き上げる
かあるいは取り出す工程を含み、こうして得られたフィ
ラメントはその後、全体延伸割合における後延伸が1:
4〜1:8の割合になるようにし、その後、温度を一定
の長さにおいて160〜250℃に設定するか、あるい
は2〜30%の収縮を認めるものである。
【0053】この方法において、コアに用いるポリエス
テルまたはコポリエステルは、200〜300℃、好ま
しくは220〜285℃の融点を有し、そして、ポリエ
ステル構造単位の総計基準で、少なくとも70mol%
の、芳香族ジカルボン酸および脂肪族ジオールから誘導
される構造単位、および全てのポリエステル構造単位の
総計基準で、30mol%以下の、過半量比のジカルボ
ン酸単位を形成する芳香族ジカルボン酸単位とは異なる
ジカルボン酸、または、1個以上、好ましくは、1個も
しくは2個の縮合または非縮合芳香核を有する芳香脂肪
族ジカルボン酸、または、合計で炭素原子4〜12個、
好ましくは、炭素原子6〜10個を有する脂環式もしく
は脂肪族ジカルボン酸から誘導されるジカルボン酸単
位、および、過半量比のジオール単位を形成するジオー
ル単位とは異なる脂肪族ジオール、または炭素原子3〜
10個、好ましくは、3〜6個を有する分岐および/ま
たは長鎖ジオール、もしくは、環式ジオール、または、
エーテル基を含有するジオール、あるいは、少量存在す
る場合には、分子量約500〜2,000を有するポリ
グリコールから誘導されるジオール単位を含む。
【0054】シースは、融点が200〜300℃、より
好ましくは220〜285℃の熱可塑性のポリエステル
および熱可塑性のエラストマーコポリエーテル−エステ
ルを含むポリエステル混合物を、通例の非重合性添加剤
と共にあるいは当該添加剤なしで用いて形成される。
【0055】押し出しは、1つの中心オリフィスおよび
1つ以上の周囲シースオリフィスを有する、コア−シー
ス構造フィラメント製造用の特別の紡糸口金を通して行
うことができる。コア用溶融物およびシース用溶融物
は、別々のスピンパックにおいて濾過した後、熱可塑性
ポリエステルは、コア−シース構造モノフィラメント製
造用紡糸口金のコア用オリフィスへ、そして耐摩耗性ポ
リエステル混合物は前記口金のシース用オリフィスへ供
給する。あるいは、本発明の非常に有用な具体例では、
コア用ポリエステルはスピンパックの中心部に供給し、
モノフィラメントのシース用ポリエステル混合物はスピ
ンパックの周囲に供給し、単一の紡糸用オリフィスを通
して押し出す。この方法の詳細はEP−A−0 434
448に記載されている。これによってコアとシース
との間の密着性が大変優れたコア−シース構造のモノフ
ィラメントが得られる。
【0056】コア用の重合体成分(いずれかの非重合性
成分を含む)は、押し出し機に入る直前に所望の混合割
合で互いに混合し、押し出し機のスクリューの取り出し
領域および混合領域で均一化すると好適である。
【0057】特に加水分解安定性の本発明のコア−シー
ス構造モノフィラメントを製造するには、コア用ポリエ
ステルとシース用ポリエステル混合物にそれぞれ、紡糸
前に、ポリエステル内の自由カルボキシル末端基の量の
1.0〜1.2倍の相当量のモノカルボジイミド、ビス
カルボジイミドおよび/またはポリカルボジイミドを混
合する。かかる長期の安定性に関して、コア用ポリエス
テルとシース用ポリエステル混合物にそれぞれ、紡糸前
に、0.6重量%以下のモノカルボジイミドおよび/ま
たはビスカルボジイミドおよび0.05重量%以上のポ
リカルボジイミドを混合することが好適である。
【0058】このことに関して、モノカルボジイミド、
ビスカルボジイミドおよび/またはポリカルボジイジド
の混合が、押し出し直前に行われることが好適であり、
その結果、溶融ポリエステルと添加カルボジイミドとの
接触時間は5分以内、より好適には3分以内となる。
【0059】さらに好適なのは、紡糸を250〜310
℃の溶融温度で行い、モノフィラメントを5〜30m/
分の紡糸取り出し速度で取り出することである。
【0060】紡糸温度および引き落とし率は、押し出し
速度や紡糸取り出し速度を設定することによって一定に
することができるが、これら並びに延伸条件は、本発明
のモノフィラメントが次のようなパラメーターを有する
ように選択する:25℃における初期モジュラス 10
N/texより上、より好適には12N/texより
上、テナシテイー 18cN/texより上、より好適
には20〜45cN/tex、テナシティー伸び率 7
より上、より好適には8〜18、および180℃におけ
る乾燥収縮 0.5%より上、より好適には1〜25
%。
【0061】特定の組み合わせのモノフィラメント特性
を得るための組成および紡糸パラメーターの厳密な決定
は、ポリエステル組成や上述した紡糸パラメーターにお
けるモノフィラメント特性の依存性を測定することによ
って、いつものように行うことができる。
【0062】ポリエステルおよびコポリエステルは、相
当するジカルボン酸およびジオール成分を重縮合するこ
とによって製造することができ、まず溶融状態で中間I
V値に重縮合し、その後、固体状態で所望の最終粘度に
さらに縮合することによって製造するのが最適である。
ジカルボン酸およびジオール成分はほぼ等モル値で存在
させるのが最適である。しかしながら、有用ならば、例
えば反応速度に影響を及ぼすために、2成分のうちの1
成分、好ましくはジオールを過剰に用いることも可能で
ある。過剰のジオールはその後、重縮合の際に留去され
る。重縮合は通例の方法に従って行われ、例えば50m
ol%の相当するジカルボン酸および/またはジアルキ
ルジカルボキシレート、例えばジメチルまたはジエチル
カルボキシレート、および50mol%以上のジオール
から出発し、これをまず、十分なメチルまたはエチルア
ルコールが留去されて低分子量オリゴマーまたはポリエ
ステルが形成されるまで、適当ならばエステル交換触媒
の存在下で、約200℃に加熱する。次に、この低分子
量エステルを第2段階において、重縮合触媒の存在下、
溶融状態で重縮合して、より高い分子量のポリエステル
を形成する。この重縮合は約0.5〜0.8dl/gの
IVまで行う。使用触媒は重縮合に通例用いられる触
媒、例えばルイス酸および塩基、ポリリン酸、三酸化ア
ンチモン、チタンテトラアルコキシド、ゲルマニウムテ
トラエトキシド、オルガノホスフェート、オルガノホス
ファイトおよびこれらの混合物であり、この場合、例え
ばトリフェニルホスフェートと三酸化アンチモンとの混
合物が好ましい。
【0063】式VIIIの単位の導入を希望するなら
ば、重縮合浴に15mol%以下のカルボキシホスフィ
ン酸誘導体、例えばヘキスト社のホスホラン(登録商
標)を混合する。
【0064】一般に、溶融状態での重縮合は10時間未
満、好ましくは2〜3時間かかる。
【0065】その後の固体状態での重縮合では、第1段
階で製造された低分子量エステルを微粉砕するかまたは
ペレットにし、温度は220〜270℃に制御して、ポ
リエステル粉末またはポリエステルペレットが決して互
いに凝集したり、焼結したり、溶融したりしないように
する。固体状態での重縮合を所望の値の比粘度にまで行
った後、高分子量コポリエステルを一般的な方法で溶融
紡糸すると本発明のモノフィラメントが形成する。
【0066】コポリエステルは紡糸直後に乾燥し、これ
は乾燥雰囲気中でまたは減圧下で加熱することにより行
うのが好ましい。
【0067】本発明のコア−シース構造のモノフィラメ
ントは、高い機械抵抗性および耐薬品性のテキスタイル
シート材料の製造にまたは製造のために用いると最適で
ある。本発明のコア−シース構造のモノフィラメントの
そのような技術分野の用途は、抄紙機用繊維の製造であ
る。
【0068】従って、本発明は、本発明のコア−シース
構造のモノフィラメントを抄紙機用繊維の製造にまたは
製造のために用いる使用方法を提供するものであり、そ
してまた、過半量、すなわち65重量%以上の前記モノ
フィラメントから構成される抄紙機用繊維、特に抄紙機
(長網式抄紙機)用繊維のみならず、抄紙機用乾燥繊維
を提供するものである。
【0069】本発明の抄紙機用繊維は、単一層ないし3
層構造を一般に有し、目付は100〜800g/m2
好ましくは200〜600g/m2である。これは直径
0.08〜0.45mm、好ましくは0.13〜0.3
0mmの本発明のコア−シース構造のモノフィラメント
を用いて一般に作られる。抄紙機用乾燥繊維は直径0.
20〜1.00mm、好ましくは0.40〜0.8mm
の本発明のコア−シースモノフィラメントを用いて一般
に作られる。
【0070】モノフィラメントは、また、ポリエチレン
テレフタレートの製織に通例の機械パラメーターを用
い、一般的な全幅織機で抄紙機用繊維に織り上げる。
【0071】例えば、優れた抄紙機用繊維材料は、直径
0.17mmのモノフィラメントをたて糸にして、0.
2mmの表よこ糸および0.22mmの裏よこ糸を用い
て織ると得られる。この繊維は非常に良好な寸法安定性
および優れた耐摩耗性を有する。得られる繊維は、個々
の場合に望まれる特定の抄紙機用繊維特性にするため
に、適当な寸法のヒート−セッター上で一般に後処理す
る。
【0072】本発明のモノフィラメントからこのように
して製造される抄紙機用繊維は、従来のポリエチレンテ
レフタレートモノフィラメントから製造される材料と比
較して、より優れたたて糸方向およびよこ糸方向寸法安
定性を有し、その結果、前記繊維は抄紙機においてより
円滑に働く。このことは製造される紙質にとって有利な
ことである。
【0073】抄紙機用繊維の具体的な形はスパイラル繊
維である。これらの繊維は、軸を平行に配列させた複数
のモノフィラメントスパイラル(らせん)から構成さ
れ、らせんまたはスパイラルのピッチはモノフィラメン
トの厚みの少なくとも2倍であり、隣接スパイラルとの
間隔は、らせんがかみ合うような間隔である。ポリエス
テルモノフィラメント”ワイヤ”を、2つのかみ合った
スパイラルのらせんによって形成される空間に押し込ん
で、隣接スパイラルを共に結合する。さらに、よこ糸ワ
イヤを、各スパイラルの中心に残っている空間へ押し込
むことができる。
【0074】良好な機械的特性、特に非常に良好な耐摩
耗性と高い耐薬品性とが最適に組み合わさった本発明の
コア−シース構造のモノフィラメントは、また、そのよ
うなスパイラル繊維の製造にまたは製造のために用いる
ことができる。
【0075】従って、本発明はさらに、新規なコア−シ
ース構造のモノフィラメントを、スパイラル繊維の製造
にまたは製造のために用いる使用方法であって、スパイ
ラル繊維が過半量の、すなわち少なくとも65重量%の
前記フィラメントから構成されている、上記の使用方法
を提供するものである。
【0076】一般に、スパイラルは、直径0.4〜1.
0mm、好ましくは0.5〜0.8mmの新規なコア−
シース構造のモノフィラメントを用いて製造される。こ
れらの繊維の結合ワイヤは、直径0.5〜1.5mm、
好ましくは0.6〜1.2mmの新規なコア−シース構
造のモノフィラメントから製造されるのが最適である。
【0077】本発明はさらに、前記の新規なコア−シー
ス構造のモノフィラメントを、スクリーン印刷用繊維の
製造にまたは製造のために用いる使用方法であって、得
られるスクリーン印刷用繊維が、スクリーン印刷用繊維
特性に有意な割合の新規なコア−シース構造モノフィラ
メントを含んでいる、上記の使用方法を提供するもので
ある。
【0078】そのようなスクリーン印刷用繊維の目付は
一般に、織り合わせたモノフィラメントの直径により、
10〜200g/m2、好ましくは20〜100g/m2
である。用いられる新規なコア−シース構造モノフィラ
メントの直径は一般に、10〜100μm(約1〜11
0dtexに相当する)、好ましくは10〜80μm
(約1〜70dtexに相当する)、最適には20〜5
5μmである。
【0079】スクリーン印刷用繊維の形成に特に好まし
いのは、シース、および任意にコアが、0.1〜2.0
重量%の染料および0.1〜0.5重量%のUV吸収剤
および0.3重量%未満のTiO2を含有する、本発明
のかかるコア−シース構造モノフィラメントである。
【0080】新規なコア−シース構造のモノフィラメン
トは、ポリエチレンテレフタレートの製織に通例の機械
パラメーターを用い、通例の織機でスクリーン印刷繊維
に織り上げられる。
【0081】例えば、良好なスクリーン印刷用材料は、
たて糸およびよこ糸直径0.040mmの平織りまたは
綾織りモノフィラメントで得られる。本発明のモノフィ
ラメントは弾性率が高いため、繊維は、従来のポリエス
テルスクリーン印刷用繊維と比較して、明らかに優れた
非常に良好な寸法安定性および耐摩耗性を有し、そし
て、従って、厳しい条件下でもスクリーン印刷機におい
てより長い寿命を有する。多くの場合、本発明の材料
は、これまで金属ワイヤから作られていたスクリーン印
刷用繊維の代わりに用いることができる。
【0082】本発明のコア−シース構造のモノフィラメ
ントはまた、機械的におよび化学的に著しく安定なフィ
ルター用材料の製造に有利に用いることができる。従っ
て、本発明はさらに、本発明のコア−シース構造のモノ
フィラメントを、フィルター用材料の製造にまたは製造
のために用いる使用方法であって、得られるフィルター
用材料が、フィルター用材料の性質に有意に影響を及ぼ
す割合の新規なコア−シース構造モノフィラメントを含
む、上記の使用方法を提供するものである。
【0083】さらに、本発明のコア−シースモノフィラ
メントはまた、機械的におよび化学的に著しく安定で、
強度が高く、寸法安定性のコンベアベルトの製造に有利
に用いることができる。従って、本発明はさらに、本発
明のコア−シース構造モノフィラメントを、コンベアベ
ルトの製造にまたは製造のために用いる使用方法であっ
て、得られるコンベアベルトが、コンベアベルトの性質
に有意に影響を及ぼす割合の新規なコア−シース構造モ
ノフィラメントを含む、上記の使用方法を提供するもの
である。
【0084】
【実施例】実施例1 窒素ガスの入口と出口、温度計、落下式コンデンサーお
よび機械的撹拌機付きの1リットルの三首フラスコに、
289gのジメチル 2,6−ナフタリンジカルボキシ
レート、322gのジメチルビフェニル−1−4,4′
−ジカルボキシレート、367gのエチレングリコール
および0.7gの酢酸マグネシウム四水和物を充填し
た。混合物を220℃で、2.5時間加熱し、メタノー
ルを留去した。その後、0.675gのトリフェニルホ
スフェートと0.226gの二酸化アンチモンを、重縮
合用触媒として添加した。それから、混合物を、撹拌し
ながら、270℃まで加熱し、真空引きしたところ、温
度が290℃に上昇し、その後、かかる温度で、バッチ
を2.5時間保持した。得られたコポリエステルを室温
に冷却した。これは、ジクロロ酢酸中のポリエステル1
重量%濃度溶液として25℃で測定した比粘度が0.8
6に相当する平均分子量を有していた。D.S.Cで測
定したポリエステルの微結晶融点は285℃、融解熱は
34.3J/gであった。
【0085】こうして得られたポリエステルは、中程度
の平均分子量を有していた;これを、固体状態で縮合す
ることによって高分子量のポリエステルを製造するため
の中間体として用いる。
【0086】このため、20メッシュふるいを通過する
ようにポリエステルを微粉砕した。それから、上記規定
条件下で測定した比粘度が1.37に相当する平均分子
量に達するまで、かかる粉末をさらに、減圧下、220
℃、固体状態で、24時間重縮合した。
【0087】微結晶融点は288℃、融解熱は62J/
gであった。こうして得られたポリエステルの末端カル
ボキシル基濃度は15meq/kgであった。
【0088】メタノールを除去した後、バッチに5重量
%の無水2−カルボキシエチルメチルホスフィン酸(ヘ
キスト社からホスホラン(登録商標)として入手可能)
を添加すると、同様の方法でさらに難燃性ポリエステル
を製造することができる。
【0089】実施例2 A) 実施例1に記載のように製造した700gのコポ
リエステル(Vs=1.37)を粒状化し、一晩真空乾
燥し、同様に真空乾燥した市販のエラストマーコポリエ
ーテル−エステル(ヘキスト社からリテフレックス(登
録商標)として入手可能)を完全混合した。
【0090】B) 実施例1に記載のように製造した3
00gのコポリエステル(Vs=1.37)を一晩真空
乾燥した。その後、EP−A−0 434 448に記
載のような紡糸装置において、コアーシース構造のモノ
フィラメントを作った。かかる装置において、それぞれ
の紡糸オリフィスは、出口オリフィスの上の中心に位置
するコア用溶融物供給口、および紡糸ボアの周りに円を
形成するシース用溶融物供給スロットを有する。このよ
うにして、コア材料の中心流は、全周囲に供給されるシ
ース用混合溶融物で取り囲まれる形になるのである。
【0091】まず、本実施例のA)で作られたポリエス
テル混合物は、300℃の温度で押し出し機中で溶融さ
せ、メーターポンプによりスピンパックに入れる。そし
て、スピンパックの濾過に続いて、溶融混合物は、コア
ーシース構造のモノフィラメントを作るために、上記紡
糸口金の周囲シース供給口に供給することとなる。一
方、押し出し機、メーターポンプおよびスピンパックか
らなる別のラインで、本実施例のB)で作られた乾燥ポ
リエステルを溶融し、濾過し、そして、紡糸口金の中心
コア供給口に供給する。溶融物流はシース用混合物25
重量%、コア用ポリエステル75重量%の重量割合で押
し出し、溶融物温度は240℃、直径0.7mmの紡糸
オリフィスを通過する全体押し出し量は紡糸オリフィス
当たり20g/分であり、これは引き落とし率2.0に
相当する。押し出し後、水浴で急冷する。取り出し速度
は12.5m/分であった。
【0092】続いて、得られたコアーシース構造モノフ
ィラメントを、190℃の第一段階と175℃の第二段
階の二つの段階で連続的に延伸した。延伸比は、第一段
階で1:6.0、第二段階で1:1.13であり、長さ
4mのダクトで215℃にて硬化した。
【0093】実施例3 各押し出し機の混合帯域に、それぞれの押し出し量に対
して、0.334重量%のN,N´−ジ−p−トリルカ
ルボジイミドと0.2重量%の1,5−ジメチルベンゼ
ン−2,4−ポリカルボジイミドを添加して、実施例2
の実験を繰り返した。
【0094】こうして得られたコアーシース構造のモノ
フィラメントの特性は、加水分解抵抗性が著しく改善さ
れた点を除けば、実施例2で作られたものと同様であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21F 1/30 D21F 1/30 // D03D 1/00 D03D 1/00 Z

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア−シース構造のモノフィラメントで
    あって、コアーに熱可塑性のポリエステルあるいはコポ
    リエステルを含み、シースには熱可塑性のポリエステル
    を含み、ここで、コアーに含まれるポリエステルあるい
    はコポリエステルは、融点として200〜300℃、よ
    り好ましくは、220〜285℃の温度を有し、そし
    て、全てのポリエステル構造単位の総計基準で、少なく
    とも70mol%の、芳香族ジカルボン酸および脂肪族
    ジオールから誘導される構造単位、および全てのポリエ
    ステル構造単位の総計基準で、30mol%以下の、過
    半量比のジカルボン酸単位を形成する芳香族ジカルボン
    酸単位とは異なるジカルボン酸、または、1個以上、好
    ましくは、1個もしくは2個の縮合または非縮合芳香核
    を有する芳香脂肪族ジカルボン酸、または、合計で炭素
    原子4〜12個、好ましくは、炭素原子6〜10個を有
    する脂環式もしくは脂肪族ジカルボン酸から誘導される
    ジカルボン酸単位、および、過半量比のジオール単位を
    形成するジオール単位とは異なる脂肪族ジオール、また
    は炭素原子3〜10個、好ましくは、3〜6個を有する
    分岐および/または長鎖ジオール、または、環式ジオー
    ル、または、エーテル基を含有するジオール、または、
    少量存在する場合には、分子量約500〜2,000を
    有するポリグリコールから誘導されるジオール単位を含
    有するものであり、シースに含まれるポリエステル混合
    物は、融点として200〜300℃、より好ましくは2
    20〜285℃の温度を有する熱可塑性のポリエステル
    と、ソフトセグメントとして、平均分子量が600〜
    4,000の長鎖ポリエーテルジオールを40〜60重
    量%含有し、そしてフィラメントの形で、0.8〜6.
    5cN/tex、より好ましくは1.0〜5.5の破断
    強さ(テナシティ)および300〜1200%の破断伸
    び率(テナシティ伸び率)を有する熱可塑性のエラスト
    マーコポリエーテル−エステルとを、通例の非重合性添
    加剤と共にあるいは当該添加剤なしで含むことを特徴と
    する前記コア−シース構造のモノフィラメント。
  2. 【請求項2】 前記モノフィラメントの全断面積に占め
    るシースの面積割合が、5〜95%、より好適には10
    〜60%であり、一方で、コアの占める面積割合が、5
    〜95%、より好適には40〜90%であることを特徴
    とする請求項1に記載のモノフィラメント。
  3. 【請求項3】 コア用のポリエステルが、全ポリエステ
    ル単位の総計基準で、 35〜47mol%の式−CO−A−CO− (I)
    の単位、 1〜15mol%の式−CO−A−CO−(II)の
    単位、 35〜47mol%の式−O−D−O− (II
    I)の単位、 1〜15mol%の式−O−D−O− (IV)の
    単位、および、 0〜25mol%の式−O−A−CO− (V)の単
    位[式中、Aは、炭素原子5〜12個、好ましくは、
    6〜10個を有する芳香族基を表し、 Aは、A以外の芳香族基もしくは炭素原子5〜16
    個、好ましくは、6〜12個を有する芳香脂肪族基また
    は炭素原子2〜10個、好ましくは、4〜8個を有する
    脂環式もしくは脂肪族基を表し、 Aは、炭素原子5〜12個、好ましくは、6〜10個
    を有する芳香族基を表し、 Dは、炭素原子2〜4個を有するアルキレンもしくは
    ポリメチレン基、または炭素原子6〜10個を有するシ
    クロアルカンもしくはジメチレンシクロアルカン基を表
    し、 Dは、Dではない炭素原子3〜4個を有するアルキ
    レンもしくはポリメチレン基、または炭素原子6〜10
    個を有するシクロアルカンもしくはジメチレンシクロア
    ルカン基、または炭素原子4〜16個、好ましくは、4
    〜8個を有する直鎖もしくは分岐アルカンジイル基、ま
    たは、式−(C−O−)−C−{式中、
    mは、1〜40の整数であり、20mol%以下の割合
    に対しては、m=1または2であることが好ましく、わ
    ずか5mol%未満の割合に対しては、m=10〜40
    を有する基が好ましくは存在する。}で表される基を表
    す]を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の
    モノフィラメント。
  4. 【請求項4】 コア用ポリエステルの構造単位におい
    て、A1が1,4−フェニレンであり、D1がエチレンで
    あり、およびかかるポリエステルにおいて、全構造単位
    のうち構造単位IとIIIの量が、少なくとも85mo
    l%、特に少なくとも90mol%であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載のモノフィラメ
    ント。
  5. 【請求項5】 コア用ポリエステルの構造単位におい
    て、A1が2,6−ナフチレンであり、D1がエチレンで
    あり、およびかかるポリエステルにおいて、全構造単位
    のうち構造単位IとIIIの量が、少なくとも85mo
    l%、特に少なくとも90mol%であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載のモノフィラメ
    ント。
  6. 【請求項6】 コア用ポリエステルの構造単位におい
    て、A1が2,6−ナフチレンおよび1,4−ビフェニ
    ルジイルであり、D1がエチレンであり、およびかかる
    ポリエステルにおいて、全構造単位のうち構造単位Iと
    IIIの量が、少なくとも85mol%、特に少なくと
    も90mol%であることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載のモノフィラメント。
  7. 【請求項7】 A1の2,6−ナフチレンおよび1,4
    −ビフェニルジイルのモル比率が、3:1を超えること
    なく、より好適には、6:4〜4:6の範囲であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノ
    フィラメント。
  8. 【請求項8】 コア用ポリエステルの構造単位におい
    て、A1が1,4−フェニレンであり、D1が、1,4−
    ビス−メチレンシクロヘキサンであり、およびかかるポ
    リエステルにおいて、全構造単位のうち構造単位IとI
    IIの量が、少なくとも85mol%、特に少なくとも
    90mol%であることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載のモノフィラメント。
  9. 【請求項9】 コア用ポリエステルの比粘度が、ジクロ
    ロ酢酸中のポリエステル1重量%濃度溶液として25℃
    で測定して、0.55〜1.6、より好適には、0.5
    8〜1.5であることを特徴とする請求項1〜8のいず
    れか1項に記載のモノフィラメント。
  10. 【請求項10】 前記シース用ポリエステル混合物が、
    重合体材料として、1〜99重量%、より好適には、3
    0〜90重量%、最適には50〜80重量%の熱可塑性
    ポリエステルを含み、1〜99重量%、より好適には、
    10〜70重量%、最適には20〜50重量%の熱可塑
    性エラストマーコポリエーテル−エステルを含むことを
    特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のモノフ
    ィラメント。
  11. 【請求項11】 前記シース用ポリエステル混合物が、
    ポリエステルとして、全てのポリエステル構造単位の総
    計基準で、少なくとも70mol%の、芳香族ジカルボ
    ン酸および脂肪族ジオールから誘導される構造単位、お
    よび全てのポリエステル構造単位の総計基準で、30m
    ol%以下の、過半量比のジカルボン酸単位を形成する
    芳香族ジカルボン酸単位とは異なるジカルボン酸、また
    は、1個以上、好ましくは、1個もしくは2個の縮合ま
    たは非縮合芳香核を有する芳香脂肪族ジカルボン酸、ま
    たは、合計で炭素原子4〜12個、好ましくは、炭素原
    子6〜10個を有する環式もしくは脂肪族ジカルボン酸
    から誘導されるジカルボン酸単位、および、過半量比の
    ジオール単位を形成するジオール単位とは異なる脂肪族
    ジオール、または、炭素原子3〜10個、好ましくは、
    3〜6個を有する分岐および/または長鎖ジオール、ま
    たは、環式ジオール、または、エーテル基を含有するジ
    オール、または、少量存在する場合には、分子量約50
    0〜2,000を有するポリグリコールから誘導される
    ジオール単位を含む、請求項1〜10のいずれか1項に
    記載のモノフィラメント。
  12. 【請求項12】 シース用のポリエステル混合物が、ポ
    リエステルとして、全ポリエステル構造単位の総計基準
    で、 35〜47mol%の式−CO−A−CO− (I)
    の単位、 3〜15mol%の式−CO−A−CO−(II)の
    単位、 35〜47mol%の式−O−D−O− (II
    I)の単位、および、 3〜15mol%の式−O−D−O− (IV)の
    単位、 [式中、Aは、炭素原子5〜12個、好ましくは、6
    〜10個を有する芳香族基を表し、 Aは、A以外の芳香族基もしくは炭素原子5〜16
    個、好ましくは、6〜12個を有する芳香脂肪族基また
    は炭素原子2〜10個、好ましくは、4〜8個を有する
    脂環式もしくは脂肪族基を表し、 Dは、炭素原子2〜4個を有するアルキレンもしくは
    ポリメチレン基、または炭素原子6〜10個を有するシ
    クロアルカンもしくはジメチレンシクロアルカン基を表
    し、 Dは、Dではない炭素原子3〜4個を有するアルキ
    レンもしくはポリメチレン基、または炭素原子6〜10
    個を有するシクロアルカンもしくはジメチレンシクロア
    ルカン基、または炭素原子4〜16個、好ましくは、4
    〜8個を有する直鎖もしくは分岐アルカンジイル基、ま
    たは、式−(C−O−)−C−{式中、
    mは、1〜40の整数であり、20mol%以下の割合
    に対しては、m=1または2であることが好ましく、わ
    ずか5mol%未満の割合に対しては、m=10〜40
    を有する基が好ましくは存在する。}で表される基を表
    す]を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    1項に記載のモノフィラメント。
  13. 【請求項13】 ポリエステルの構造単位において、A
    1が1,4−フェニレンおよび1,3−フェニレンであ
    り、D1がエチレンであり、1,4−フェニレンと1,
    3−フェニレンのモル比が、ポリエステルの融点が望ま
    しい範囲となるように選択されることを特徴とする請求
    項1〜12のいずれか1項に記載のモノフィラメント。
  14. 【請求項14】 前記シース用ポリエステル混合物が含
    むポリエステルの比粘度が、ジクロロ酢酸中のポリエス
    テル1重量%濃度溶液として25℃で測定して、0.5
    5〜1.6、より好適には、0.58〜1.5であるこ
    とを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の
    モノフィラメント。
  15. 【請求項15】 前記コア用ポリエステルのみならず、
    前記シース用ポリエステル混合物が含むポリエステル
    が、200〜300℃の融点を有することを特徴とする
    請求項1〜14のいずれか1項に記載のモノフィラメン
    ト。
  16. 【請求項16】 前記コア用ポリエステルおよび前記シ
    ース用ポリエステル混合物が含むポリエステルが、同様
    の化学組成を有することを特徴とする請求項1〜15の
    いずれか1項に記載のモノフィラメント。
  17. 【請求項17】 前記コア用ポリエステルおよび前記シ
    ース用ポリエステル混合物が含むポリエステルが、60
    meq/kg以下、より好適には、30meq/kg未
    満の末端封止されたカルボキシル基を有し、5meq/
    kg未満、より好適には、2meq/kg未満、最適に
    は1.5meq/kg未満の自由末端カルボキシル基を
    有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項
    に記載のモノフィラメント。
  18. 【請求項18】 前記コア用ポリエステルおよび前記シ
    ース用ポリエステル混合物が含むポリエステルが、モノ
    カルボジイミドあるいはビスカルボジイミドおよび/ま
    たはポリカルボジイミドにより反応させて末端封止され
    たカルボキシル基を有することを特徴とする請求項1〜
    17のいずれか1項に記載のモノフィラメント。
  19. 【請求項19】 前記ポリエステルが、下式VIIIの
    共縮合した構造単位を含むことを特徴とする請求項1〜
    18のいずれか1項に記載の方法: 【化1】 ここで、Rは、炭素原子2〜6個を有するアルキレンも
    しくはポリメチレン、またはフェニル、好適にはエチレ
    ンであり、R1は、炭素原子1〜6個を有するアルキ
    ル、アリール、アラルキル、あるいは、好適にはメチル
    である。
  20. 【請求項20】 コア−シース構造のモノフィラメント
    のシース用の熱可塑性エラストマーコポリエーテル−エ
    ステルが、 MZ(I)mol%の式−CO−A−CO− (I)
    の単位、 MZ(II)mol%の式−CO−A−CO−(I
    I)の単位、 MZ(III)mol%の式−O−D−O− (I
    II)の単位、および、 MZ(IV)mol%の式−O−D−O− (I
    V)の単位、 [式中、MZ(I)は35〜49であり、 MZ(II)は1〜15であり、 MZ(III)は次の数式(1)から得られる数であ
    り: 【数1】 (式中、P=GAP[重量%]/100(GAPはエラ
    ストマーコポリエーテル−エステルに含まれる長鎖ポリ
    エーテルジオールの重量%である)であり、 MG(III)は単位(III)の分子量であり、 MG(IV)はポリエーテルジオール単位(IV)の平
    均見掛け分子量であり、および、 【数2】 である)、およびMZ(IV)=50−MZ(III)
    であり、並びに、 Aは、炭素原子5〜12個、好ましくは、6〜10
    個、最適には6個を有する芳香族基を表し、 Aは、A以外の芳香族基もしくは炭素原子5〜16
    個、好ましくは、6〜12個を有する芳香脂肪族基また
    は炭素原子2〜10個、好ましくは、4〜8個を有する
    脂環式もしくは脂肪族基を表し、 Dは、炭素原子2〜4個を有するアルキレンもしくは
    ポリメチレン基、または炭素原子6〜10個を有するシ
    クロアルカンもしくはジメチレンシクロアルカン基を表
    し、 Dは、式−(Cn2n−O−)−Cn2n−{式中、
    nは2〜6、好ましくは2〜4であり、mは、基D2
    600〜4000の見掛け分子量を有するように十分に
    大きい整数である}の基を表す]を含むことを特徴とす
    る請求項1〜19のいずれか1項に記載のモノフィラメ
    ント。
  21. 【請求項21】 前記モノフィラメントの線密度が1〜
    24400dtexであり(断面が丸い場合、10〜1
    500μmのフィラメント直径に相当する)、断面が
    丸、楕円またはn角形であり、楕円形の長軸対短軸比は
    10:1以下であり、nは4以上、好ましくは4〜8で
    あることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に
    記載のモノフィラメント。
  22. 【請求項22】 前記モノフィラメントの初期モジュラ
    スが、25℃で、10N/texより上、より好適には
    12N/texより上、および/またはテナシテイー
    が、18cN/texより上、より好適には20〜45
    cN/texであり、および/または、180℃におけ
    る乾燥収縮が、0.5%より上、より好適には1〜25
    %であることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1
    項に記載のモノフィラメント。
  23. 【請求項23】 前記コア用ポリエステルおよび/また
    は前記シース用ポリエステル混合物が、10重量%以内
    の非重合性物質、例えば改質剤、フィラー、艶消剤、顔
    料、染料、安定剤、例えばUV吸収剤、酸化防止剤、加
    水分解防止剤、光安定剤、温度安定剤、および/または
    加工助剤を含有することを特徴とする請求項1〜22の
    いずれか1項に記載のモノフィラメント。
  24. 【請求項24】 前記コア用ポリエステルおよび/また
    は前記シース用ポリエステル混合物が、異なる色彩を有
    することを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に
    記載のモノフィラメント。
  25. 【請求項25】 前記コア用ポリエステルおよび/また
    は前記シース用ポリエステル混合物が、異なる染料を含
    有することを特徴とする請求項1〜24のいずれか1項
    に記載のモノフィラメント。
  26. 【請求項26】 前記コア用ポリエステルあるいは前記
    シース用ポリエステル混合物のいずれかが、5重量%以
    内の染料を含有し、他のフィラメントが淡褐色であるこ
    とを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載の
    モノフィラメント。
  27. 【請求項27】 請求項1に記載のコア−シース構造の
    モノフィラメントの製造方法であって、請求項1で定義
    される、可紡性熱可塑性コア用ポリエステルと請求項1
    で定義される、耐摩耗性のシース用ポリエステル混合物
    をそれぞれ別の押し出し機中で溶融し、230〜330
    ℃の溶融物温度で、引き落とし比1:1.5〜1:5、
    より好適には、1:2〜1:3で押し出し、その後スピ
    ンバスの中で冷却し、溶融物の押し出し速度より速い速
    度で巻き上げるかあるいは取り出す工程を含み、こうし
    て得られたフィラメントをその後、全体延伸割合におけ
    る後延伸が1:4〜1:8の割合になるようにし、温度
    は一定の長さにおいて160〜240℃に設定し、ある
    いは10〜30%の収縮を認めるものである。
  28. 【請求項28】 コア用ポリエステルとシース用ポリエ
    ステル混合物が含むポリエステルにそれぞれ、紡糸前
    に、自由カルボキシル末端基の量の1.0〜1.2倍の
    相当量のモノカルボジイミド、ビスカルボジイミドおよ
    び/またはポリカルボジイミドを混合することを特徴と
    する請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 コア用ポリエステルとシース用ポリエ
    ステル混合物が含むポリエステルにそれぞれ、紡糸前
    に、0.6重量%以下のモノカルボジイミドおよび/ま
    たはビスカルボジイミドおよび0.05重量%以上のポ
    リカルボジイミドを混合することを特徴とする請求項2
    7または28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 【請求項30】 使用ポリエステルが、式VIIIの構
    造単位を含むことを特徴とする請求項27〜29のいず
    れか1項に記載の方法。
  31. 【請求項31】 紡糸を、250〜310℃の溶融物温
    度で行うことを特徴とする請求項27〜30のいずれか
    1項に記載の製造方法。
  32. 【請求項32】 モノフィラメントを5〜30m/分の
    紡糸取り出し速度で取り出すことを特徴とする請求項2
    7〜31のいずれか1項に記載の製造方法。
  33. 【請求項33】 請求項1に記載のモノフィラメントを
    高い機械抵抗性および耐薬品性を有するテキスタイルシ
    ート用材料の製造にまたは製造のために用いることを特
    徴とする使用方法。
  34. 【請求項34】 請求項1に記載のモノフィラメント
    を、抄紙機用繊維の製造にまたは製造のために用いるこ
    とを特徴とする使用方法。
  35. 【請求項35】 請求項1に記載のモノフィラメント
    を、スパイラル状繊維の製造にまたは製造のために用い
    ることを特徴とする使用方法。
  36. 【請求項36】 請求項1に記載のモノフィラメント
    を、スクリーン印刷用繊維の製造にまたは製造のために
    用いることを特徴とする使用方法。
  37. 【請求項37】 請求項1に記載のモノフィラメント
    を、技術分野のフィルター用繊維の製造にまたは製造の
    ために用いることを特徴とする使用方法。
  38. 【請求項38】 請求項1に記載のモノフィラメント
    を、コンベアベルトの製造にまたは製造のために用いる
    ことを特徴とする使用方法。
  39. 【請求項39】 請求項1に記載のコア−シース構造の
    モノフィラメントを含むまたは、当該モノフィラメント
    から構成される高い機械抵抗性および耐薬品性を有する
    テキスタイルシート用材料。
  40. 【請求項40】 請求項1に記載のコア−シース構造の
    モノフィラメントを含むまたは、当該モノフィラメント
    から構成される抄紙機用繊維。
  41. 【請求項41】 請求項1に記載のコア−シース構造の
    モノフィラメントを含むまたは、当該モノフィラメント
    から構成されるスパイラル状繊維。
  42. 【請求項42】 請求項1に記載のコア−シース構造の
    モノフィラメントを含むまたは、当該モノフィラメント
    から構成されるスクリーン印刷用繊維。
  43. 【請求項43】 請求項1に記載のコア−シース構造の
    モノフィラメントを含むまたは、当該モノフィラメント
    から構成される技術分野のフィルター用繊維。
  44. 【請求項44】 請求項1に記載のコア−シース構造の
    モノフィラメントを含むまたは、当該モノフィラメント
    から構成されるコンベアベルト。
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