JPH08301106A - 車両用下部ふさぎ板の脱落防止装置 - Google Patents

車両用下部ふさぎ板の脱落防止装置

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JPH08301106A
JPH08301106A JP7132694A JP13269495A JPH08301106A JP H08301106 A JPH08301106 A JP H08301106A JP 7132694 A JP7132694 A JP 7132694A JP 13269495 A JP13269495 A JP 13269495A JP H08301106 A JPH08301106 A JP H08301106A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下部ふさぎ板の着脱の作業性を落とさずに、
下部ふさぎ板受に固定されていない下部ふさぎ板の脱落
の防止を図ることができる装置の提供する。 【構成】 下部ふさぎ板受に貫通した上向きボルトと、
そのボルトに螺合した車両内部の押さえ金とを備えた締
付金具を配設し、一方、略四角形の下部ふさぎ板の対向
する二辺の端縁に設けた切り込みを前記ボルトに係合さ
せ、前記ボルトを車両外部から回すことにより、前記押
さえ金を上下移動させ、下部ふさぎ板を着脱自在にした
機構に付加した車両用下部ふさぎ板の脱落防止装置であ
って、下部ふさぎ板受に装着した下部ふさぎ板と係合可
能な位置に、車両の外部から内部に挿脱可能な係合体2
1と、この係合体21を車両の内部へ挿入する方向に押
圧する押圧体23とを設けるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鉄道車両に好適
な、車両用下部ふさぎ板の脱落防止装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年の鉄道車両では、床と車体下面の間
に配電盤や各種電気的及び空気的変換装置などの機器を
収納し、かかる機器の保守、点検を可能にすべく、図1
に示すように、車体1下面を多くの下部ふさぎ板2で着
脱可能に覆っている。この下部ふさぎ板2は、前記機器
の保護、車両走行時の整流等の観点から必要であるが、
上述の機器の保守等の作業性を考慮し、以下のような取
り付け機構を採用している。
【0003】まず、下部ふさぎ板2は、図2に示すよう
に、略四角形の金属製平板であり、作業を容易にするた
めの長穴4と、補強のためのリブ(図示していない)を
有している。また、下部ふさぎ板受3に装着する目的の
締付金具7と係合させるために、下部ふさぎ板2の対向
する二辺8、8’には、それぞれ、二カ所にU字形の切
り込み5、6を有している。なお、かかる切り込み5、
6は、前記締付金具7への係合を可能にするため、一方
の切り込み6を長くしている。以上の構成の下部ふさぎ
板2は、切り込み5、6を設けた二辺8、8’におい
て、一対の下部ふさぎ板受3上に支持され、前記締付金
具7で固定される。
【0004】また、前記締付金具7は、下部ふさぎ板受
3における前記下部ふさぎ板2の切り込み5、6と係合
可能な位置4カ所に設けられ(図2参照)、その詳細を
図3に示す。図3に示すように、締付金具7は、下部ふ
さぎ板受3の外部から内部に挿入したボルト10と、該
ボルト10を下部ふさぎ板受3に係着するためのナット
11と、該ボルト10にねじ込まれた押さえ金12と、
この押さえ金12が前記ボルト10から抜け落ちるのを
防止するナット13から構成される。前記ナット11、
13はそれぞれボルト10の根元と先端にねじ込まれ、
回り止めが施されることで、ボルト10と一体に回転す
る。一方、押さえ金12には、ピン14を垂直に突設
し、そのピン14の一端が下部ふさぎ板受3に穿った孔
15に挿入されている。そのため該押さえ金12は、か
かるピン14をガイドとしてボルト10との共回りが防
止され、ボルト10を回転させることによって、ナット
11とナット13の間で上下移動が可能になっている。
【0005】次に、かかる締付金具7により下部ふさぎ
板2を下部ふさぎ板受3に取付、固定する要領を、図4
に従って説明する。まず、締付金具7の押さえ金12を
全部上方へ移動させ、押さえ金12と下部ふさぎ板受3
の間に隙間を開けておく(図4(a)参照)。この状態
で下部ふさぎ板2を斜めにし、車両下部から下部ふさぎ
板受3をかわしつつ、下部ふさぎ板受3の上方(車両内
部)に持ち上げる(図4(b)及び(c)参照)。次
に、下部ふさぎ板2を傾け(図4(c)参照)、長い切
り込み6がある辺8’から先に、上述の押さえ金12と
下部ふさぎ板受3との隙間に入れて、下部ふさぎ板受3
に乗せ締付金具7のボルト10に当接するまで奥深く差
し込む(図4(d)参照)。この状態で初めて下部ふさ
ぎ板2の他の辺8を下部ふさぎ板受3に乗せることがで
きる。その後、前記他の辺8にある切り込み5と締付金
具7のボルト10が係合するまで、下部ふさぎ板2を図
面右方向に移動させると、下部ふさぎ板2の取り付けが
適正な位置になり(図4(e)参照)、さらにボルト1
0を回し押さえ金12を下方へ移動させることで、下部
ふさぎ板2が固定できる(図4(f)参照)。上述の従
来技術は、実公昭57−42762号明細書に開示され
ている。
【0006】以上に示す構造、方法により、下部ふさぎ
板2を車両外部からの作業で着脱可能にし、保守及び整
備を可能にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上で紹介した従来の
技術は、前記締付金具7の押さえ金12を下方へ移動さ
せ、下部ふさぎ板2を固定する行為が、例えば人為的な
締め忘れなどによりなされていない場合でも(図4
(e)参照)、押さえ金12が下部ふさぎ板2を覆って
いるため容易に下部ふさぎ板2が脱落する構造ではない
が、走行中の風圧や振動等により、図4の(a)から
(e)に示す状態が逆に生じた場合、下部ふさぎ板2は
脱落するおそれがある。
【0008】本発明は、上記従来の技術の不都合を解決
するためになされたもので、下部ふさぎ板の着脱の作業
性を落とさずに、下部ふさぎ板受に固定されていない下
部ふさぎ板の脱落の防止を図ることができる装置の提供
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の車両用下部ふさぎ板の脱落防止装置は、下
部ふさぎ板受に貫通した上向きボルトと、そのボルトに
螺合(ネジ結合を意味する)した車両内部の押さえ金と
を備えた締付金具を配設し、一方、略四角形の下部ふさ
ぎ板の対向する二辺の端縁に設けた切り込みを前記ボル
トに係合させ、前記ボルトを車両外部から回すことによ
り、前記押さえ金を上下移動させ、下部ふさぎ板を着脱
自在にした機構に付加した車両用下部ふさぎ板の脱落防
止装置であって、下部ふさぎ板受に装着した下部ふさぎ
板と係合可能な位置に、車両の外部から内部に挿脱可能
な係合体と、この係合体を車両の内部へ挿入する方向に
押圧する押圧体とを設けるものである。
【0010】請求項2記載のように、前記係合体は、前
記下部ふさぎ板を前記下部ふさぎ板受に装着した状態
で、下部ふさぎ板の前記切り込みを設けた辺と当接する
位置に設けた円柱状のピンとし、前記押圧体は、コイル
バネとすることができる。
【0011】請求項3記載のように、前記係合体を車両
内部に挿入した状態で、係合体の前記下部ふさぎ板受か
らの高さを、前記押さえ金下部の下部ふさぎ板受からの
高さより大きくするとよい。
【0012】請求項4記載のように、前記押圧体によ
る、前記係合体を車両内部へ挿入する方向への押圧力
を、前記係合体の重さの2.5倍から3.5倍とすると
よい。
【0013】
【作用】上記の構成を有する本発明の車両用下部ふさぎ
板の脱落防止装置によれば、以下に示す作用が発揮でき
る。
【0014】(1)請求項1記載の下部ふさぎ板の脱落
防止装置によれば、前記下部ふさぎ板受に装着した前記
下部ふさぎ板と係合可能な位置に、車両の外部から内部
に前記係合体を挿入し、前記押圧体によりこの係合体を
車両の内部へ挿入する方向に押圧し、付勢することによ
り、前記下部ふさぎ板の前記切り込みを設けた辺と垂直
方向への下部ふさぎ板の動きを抑制することができ、そ
の結果、前記下部ふさぎ板の取り付け機構における前記
押さえ金の締付がなされていない場合でも、下部ふさぎ
板が図4(d)に示す状態になることを防止できる。
【0015】また、当該係合体を前記押圧体の押圧力に
逆らって車両外部に抜脱することにより、前記下部ふさ
ぎ板の前記切り込みを設けた辺と垂直方向への、下部ふ
さぎ板の動きの抑制が解除可能であることから、車両外
部からかかる操作ができ、車両外部から下部ふさぎ板の
着脱作業を行う者の作業性を落とすこともない。
【0016】さらに、下部ふさぎ板受の所定の箇所に本
発明に係る下部ふさぎ板脱落防止装置を付設することに
より目的が達成されることから、車両における既存の下
部ふさぎ板、下部ふさぎ板受、及び下部ふさぎ板の着脱
機構に変更がなく、経済性に優れる。
【0017】(2)請求項2記載の下部ふさぎ板の脱落
防止装置によれば、前記係合体は、前記下部ふさぎ板を
前記下部ふさぎ板受に装着した状態で、下部ふさぎ板の
前記切り込みを設けた辺と当接する位置に設けた円柱状
のピンとし、前記押圧体は、コイルバネとすることか
ら、簡易かつ経済的に、上記(1)と同様の作用が達成
できる。つまり、下部ふさぎ板の切り込みを設けた辺と
垂直方向への下部ふさぎ板の動きを抑制し、下部ふさぎ
板の取り付け機構における押さえ金の締付がなされてい
ない場合でも、下部ふさぎ板が下部ふさぎ板受から脱落
することを防止できる。
【0018】(3)請求項3記載の下部ふさぎ板の脱落
防止装置によれば、前記係合体を車両内部に挿入した状
態で、係合体の前記下部ふさぎ板受からの高さを、前記
押さえ金下部の下部ふさぎ板受からの高さより大きくす
ることから、下部ふさぎ板の取り付け機構における押さ
え金の締付がなされていない場合に、車両の振動や風圧
などにより下部ふさぎ板に力が作用し、下部ふさぎ板が
上下に移動可能な全範囲で、下部ふさぎ板の切り込みを
設けた辺と垂直方向への下部ふさぎ板の動きの抑制が解
除されることはなく、下部ふさぎ板の脱落防止の機能を
高めることができる。
【0019】(4)請求項4記載の下部ふさぎ板の脱落
防止装置によれば、前記押圧体による、前記係合体を車
両内部へ挿入する方向への押圧力を係合体の重さの2.
5倍以上にすることから、車両の振動等によって作用す
る力により係合体が車両外部に抜脱されることが低減で
き、下部ふさぎ板の脱落防止の機能を高めることができ
る。これは通常、車両の振動等により作用する力は重さ
の1.5倍程度までであることからである。
【0020】また、前記押圧体による、前記押圧力を、
係合体の重さの3.5倍以下とすることから、下部ふさ
ぎ板の着脱作業を行う者の作業性を落とすことを防止す
ることができる。当該押圧力を大きくすればするほど、
車両の振動等によって作用する力により係合体が車両外
部に抜脱されることが低減でき、下部ふさぎ板の脱落防
止の機能を高めることができるが、あまり大きくする
と、該係合体を車両外部へ抜脱するのに大きな力を要
し、作業性が落ちることとなることからである。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る下部ふさぎ板の脱落防止
装置を具体化した一実施例を図面を参照しつつ説明す
る。当該装置は、図2に示すように、下部ふさぎ板2が
適正に装着した場合に、下部ふさぎ板2の長い方の切り
込み6がある辺8’と当接する位置Aに設け(図中仮想
線で示す)、かかる装置の裏面図を図5に、側面図を図
6に、断面図を図7及び図8に示す。なお、当該装置が
装着される下部ふさぎ板2、及び下部ふさぎ板受3への
取り付け機構は、上記従来の技術と同様であるため、説
明を省略する。
【0022】当該装置の本体20は、図5から図8に示
すように、略四角形の金属製平板の対向する2辺を、所
定の幅で垂直に折り曲げ、その断面をコの字型にした。
また当該本体20は、複数のボルト26、ナット27に
より、下部ふさぎ板受3の下面に接合した(図6、8参
照)。
【0023】ピン台22も、前記本体20と同様に、略
四角形の金属製平板の対向する2辺を、所定の幅で垂直
に折り曲げ、その断面をコの字型にした構造であるが、
前記本体20よりも小さく、本体20のコの字型の内部
に当該ピン台22のコの字型が収まるようにした(図
5、6、及び7参照)。また、このピン台22には、円
柱状の金属製ピン21を垂直に突設した。
【0024】前記本体20と前記ピン台22は、コの字
型が重なるように配設し、連結軸24により連結し、ピ
ン台22を回動可能に設けた(図5、6参照)。また、
かかる連結軸24には、コイルバネ23を付設し、本体
20とピン台22とが重なる方向、つまり前記ピン21
が垂直になる方向に押圧力を作用させた。本実施例で
は、前記押圧力をピン21の重さの3倍にした。通常、
車両の振動等によりピン21に作用する力は、重さの
1.5倍程度までであること、また、着脱作業の容易性
を考慮したものである。また、前記下部ふさぎ板受3
と、それに固定した本体20には、同様の穴28を設け
(図6から7参照)、前記ピン21が車両の内部に垂直
に挿入できるようにした。さらに、ピン台22には引き
手25を設け(図5及び6参照)、かかる引き手25を
持ち、下方に力を作用させることで、コイルバネ23の
上方への押圧力に対抗しつつ、ピン台22を連結軸24
を中心に回転させ、ピン21を下方に下げることができ
る(図6に仮想線で示す)。
【0025】上述の構造の下部ふさぎ板の脱落防止装置
を、図2の仮想線で示す位置Aに付設すると、かかる装
置のピン21が下部ふさぎ板2の長い切り込み6を有す
る辺8’に当接し、締付金具7による締め付けがなされ
ない場合でも、下部ふさぎ板2の図面右方向への移動を
防止し(図2参照)、その結果下部ふさぎ板2の脱落を
防止できる。一方、下部ふさぎ板2の着脱作業時は、該
装置の引き手25を引っ張り、ピン21を車体外部に引
き抜くことにより(図5、6参照)、従来どうりの作業
が可能であり、作業性を落とすこともない。
【0026】また、図6に示すように、ピン21を下部
ふさぎ板受3に挿入した状態において、ピン21の下部
ふさぎ板受3からの高さは、図3に示す締付金具7の押
さえ金12を最も上方へ上げたときの、押さえ金12の
下面より高くする。これにより、下部ふさぎ板2が上下
に移動できる全ての範囲で、移動を防止でき、脱落防止
の機能が高まる。
【0027】さらに、図2に示すように、当該装置を付
設する位置Aは、下部ふさぎ板2の辺8’の中心部では
なく、端部に近い方がよい。辺8’の中心部は、下部ふ
さぎ板2のたわみにより、押さえ金12の下面より高く
なる可能性があり、かかる場合下部ふさぎ板2の移動防
止が解除されるおそれがあることからである。
【0028】なお、本発明の下部ふさぎ板の脱落防止装
置は、本実施例に限定されず、例えばコイルバネ23に
替えて板バネ等でもよく、連結軸24もピン状のもので
はなく、ネジでもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明に係る車両用下部ふさぎ板の脱落防止装置によれ
ば、以下に示す効果がある。
【0030】(1)請求項1記載の下部ふさぎ板の脱落
防止装置によれば、例えば鉄道車両などにおいて、下部
ふさぎ板が数多く設けられていることに鑑み、仮に人為
的な下部ふさぎ板の締付忘れがあった場合でも、下部ふ
さぎ板が車両から脱落する不都合の発生を未然に防止で
きる。
【0031】また、車両外部から下部ふさぎ板の着脱作
業を行う者は、同時に係合体を車両外部への引き抜く操
作が可能であり、作業性を落とすこともない。このた
め、例えば鉄道車両等において、床下に収められている
配電盤等の修理、点検に多数の下部ふさぎ板の着脱が必
要な場合でも作業性を落とさず、極めて有効である。
【0032】さらに、下部ふさぎ板受の所定の箇所に本
発明に係る下部ふさぎ板脱落防止装置を付設することに
より目的が達成され、車両における既存の下部ふさぎ
板、下部ふさぎ板受、及び下部ふさぎ板の取り付け装置
に変更がないため、経済性に優れ、また本装置の取り付
け設けも容易である。
【0033】(2)請求項2記載の下部ふさぎ板の脱落
防止装置によれば、簡易かつ経済的に上記(1)と同様
の効果が発揮できる。また、構造が簡単であることか
ら、製造及びメンテナンスが容易である。
【0034】(3)請求項3記載の下部ふさぎ板の脱落
防止装置によれば、下部ふさぎ板の取り付け機構におけ
る押さえ金の締付がなされていない場合に、車両の振動
及び風圧等の作用により下部ふさぎ板が上下に移動して
も、下部ふさぎ板の切り込みを設けた辺と垂直方向への
下部ふさぎ板の動きの抑制が解除されることはなく、下
部ふさぎ板の脱落防止の機能を高めることができる。
【0035】(4)請求項4記載の下部ふさぎ板の脱落
防止装置によれば、車両の振動、風圧等の要因により係
合体に力が作用し、係合体が車両外部に抜脱されること
が低減できるため、下部ふさぎ板の切り込みを設けた辺
と垂直方向への下部ふさぎ板の動きの抑制が解除される
ことを防止でき、その結果、下部ふさぎ板の脱落防止の
機能を高めることができる。
【0036】また、前記係合体の車両外部への引き抜き
作業に多大な力を必要とせず、下部ふさぎ板の着脱作業
を行う者の作業性を落とすことを防止することができ
る。このため、車両底部にメンテナンス等を要する機器
を有し、多くの下部ふさぎ板を有する車両における、数
多くの下部ふさぎ板の着脱作業に有効に機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両下面の下部ふさぎ板周辺を示す車両内部側
からみた平面図である。
【図2】図1に示す下部ふさぎ板周辺の拡大図である。
【図3】下部ふさぎ板の締付金具を示す斜視図である。
【図4】下部ふさぎ板の取付順序を示す説明図である。
【図5】本発明に係る下部ふさぎ板の脱落防止装置を下
側からみた裏面図である。
【図6】図5の下部ふさぎ板の脱落防止装置の断面図
(切断線が図5のB−Bの場合)である。
【図7】図5の下部ふさぎ板の脱落防止装置の断面図
(切断線が図5のC−Cの場合)である。
【図8】図5の下部ふさぎ板の脱落防止装置の断面図
(切断線が図5のD−Dの場合)である。
【符号の説明】
2 下部ふさぎ板 3 下部ふさぎ板受 5・6 切り込み 7 締付金具 10 ボルト 11・13 ナット 12 押さえ金 14 ピン 20 本体 21 ピン 22 ピン台 23 コイルバネ 24 連結軸 25 引き手

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部ふさぎ板受に貫通した上向きボルト
    と、そのボルトに螺合した車両内部の押さえ金とを備え
    た締付金具を配設し、一方、略四角形の下部ふさぎ板の
    対向する二辺の端縁に設けた切り込みを前記ボルトに係
    合させ、前記ボルトを車両外部から回すことにより、前
    記押さえ金を上下移動させ、下部ふさぎ板を着脱自在に
    した機構に付加した車両用下部ふさぎ板の脱落防止装置
    であって、 前記下部ふさぎ板受に装着した前記下部ふさぎ板と係合
    可能な位置に、車両の外部から内部に挿脱可能な係合体
    と、この係合体を車両の内部へ挿入する方向に押圧する
    押圧体とを設けた車両用下部ふさぎ板の脱落防止装置。
  2. 【請求項2】 前記係合体は、前記下部ふさぎ板を前記
    下部ふさぎ板受に装着した状態で、下部ふさぎ板の前記
    切り込みを設けた辺と当接する位置に設けた円柱状のピ
    ンとし、 前記押圧体は、コイルバネとした請求項1記載の車両用
    下部ふさぎ板の脱落防止装置。
  3. 【請求項3】 前記係合体を車両内部に挿入した状態
    で、係合体の前記下部ふさぎ板受からの高さを、前記押
    さえ金下部の下部ふさぎ板受からの高さより大きくした
    請求項1、又は2記載の車両用下部ふさぎ板の脱落防止
    装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧体による、前記係合体を車両内
    部へ挿入する方向への押圧力を、前記係合体の重さの
    2.5倍から3.5倍とした請求項1、2、又は3記載
    の車両用下部ふさぎ板の脱落防止装置。
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