JPH08299492A - 不活性ガス消火設備及び不活性ガス消火設備用制圧弁 - Google Patents

不活性ガス消火設備及び不活性ガス消火設備用制圧弁

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JPH08299492A
JPH08299492A JP7138631A JP13863195A JPH08299492A JP H08299492 A JPH08299492 A JP H08299492A JP 7138631 A JP7138631 A JP 7138631A JP 13863195 A JP13863195 A JP 13863195A JP H08299492 A JPH08299492 A JP H08299492A
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    • G05D16/109Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a piston or plunger with two or more pistons acting as a single pressure controller that move together over range of motion during normal operations

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消火設備の二次側機器の耐圧グレードを上げ
ることなく不活性ガス消火剤の充填圧力を高めることが
できる不活性ガス消火設備を提供すること。 【構成】 消火剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵されてい
る不活性ガス消火剤を消火対象区画内に放出し、消火対
象区画内の不活性ガス消火剤の濃度を消炎濃度以上に維
持することによって消火するようにした不活性ガス消火
設備において、消火剤貯蔵容器の容器弁に、放出側の不
活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1に
よって規定される基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁
を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消火剤貯蔵容器内にガ
ス状態で貯蔵されている不活性ガス消火剤を消火対象区
画内に放出し、消火対象区画内の消火剤の濃度を消炎濃
度以上に維持することによって消火するようにしたガス
系消火設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、消火対象区画内に消火剤を放出
し、消火対象区画内の消火剤の濃度を消炎濃度以上に維
持することによって消火するようにしたガス系消火設備
として、消火剤に二酸化炭素やハロンガス等の不活性ガ
スを使用するようにしたものが実用化されている。
【0003】ところで、消火剤として二酸化炭素やハロ
ンガス等の不活性ガスを使用する場合、これらの消火剤
を加圧液化して高圧ガス容器からなる消火剤貯蔵容器に
充填された状態で消火設備内に保管しておき、火災の際
に、適宜の電気的手段又は空圧的手段を用いて、消火剤
貯蔵容器の容器弁を開放することにより、二酸化炭素や
ハロンガスを消火剤貯蔵容器から配管を介して噴射ヘッ
ドまで送り、噴射ヘッドから消火対象区画内に放出する
ようにしている。このとき、二酸化炭素やハロンガス等
の不活性ガスは、噴射ヘッドまでは液体の状態で送ら
れ、噴射ヘッドから消火対象区画内に放出された瞬間に
気化して気体の状態となり、消火対象区画内に充満して
火災を鎮圧する。
【0004】そして、これらの二酸化炭素やハロンガス
等の不活性ガスを使用するガス系消火設備は、急速に火
災を鎮圧できること、消火剤による消火対象区画内の汚
染がほとんどないこと、電気の絶縁性を損なわないこ
と、消火剤が隙間から浸透して構造が複雑な消火対象に
対しても強力な消火効果を発揮できること、消火剤の経
年変化がなく長期に亘って一定の消火能力を有すること
等の利点を有することから、石油関連施設、電気関連施
設のみならず、一般の施設にも広く使用されている。
【0005】ところが、近年になって、オゾン層の破壊
に関する問題が世界的な規模で提起され、ハロンガス等
のハロゲン化炭化水素成分を含有する消火剤について
は、1994年1月に生産中止となり、事実上使用する
ことができなくなった。これにより、アルゴン等の高価
な希ガスを使用する特殊な消火設備を除くと、現在、ガ
ス系消火設備において使用されている消火剤は、二酸化
炭素のみであるということができる。
【0006】一方、この二酸化炭素を消火剤として使用
する消火設備についても、以下の問題点があることが知
られている。 (1) 消火時の消火対象区画内の二酸化炭素の設計濃度
は、約35%であり、この濃度では、万一消火対象区画
内に人が存在していた場合、二酸化炭素の毒性(麻酔
性)により人命に係わる事態が発生するおそれがある。 (2) 二酸化炭素は、火災の際、噴射ヘッドまでは液体の
状態で送られ、噴射ヘッドから消火対象区画内に放出さ
れた瞬間に気化して気体の状態となるが、このとき、周
囲から気化熱を奪うため室内の空気の飽和蒸気圧が低下
し、空気中の水分が結露するとともに、静電気が発生す
る。これにより、室内は霧がかかった状態となり、人の
避難及び救出並びに消火作業の障害になるとともに、結
露及び静電気により電子機器の絶縁不良や故障が起こ
り、重大な二次災害が発生するおそれがある。 (3) 二酸化炭素は、密度が空気よりもはるかに大きいた
め、消火対象区画内に放出された二酸化炭素は、消火対
象区画内の下部に滞留し消火効果が低下するほか、消火
対象区画内の下部の開口部から外部へ散逸しやすい。 (4) 地球温暖化に関する問題が世界的な規模で提起され
ていることから、二酸化炭素もハロンガスと同様に、将
来的には使用が制限される可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本件出願人
は、上記従来のガス系消火設備が有する多くの問題点を
解決するために、先に窒素ガスや窒素ガスに、オゾン層
を破壊しないパーフルオロアルカン(パーフルオロブタ
ン(C410))、ハイドロジェノフルオロアルカン
(トリフルオロメタン(CHF3)、へプタフルオロプ
ロパン(C3HF7)又はペンタフルオロエタン(C2
5))又はハイドロジェノフルオロハロゲノアルカン
(アイオドトリフルオロメタン(CF3I))(以下、
これらを総称して「フッ素系化合物」という。)の少な
くとも1種類を10容積%以下の割合で混合した混合ガ
ス(以下単に「混合ガス」という。)を消火剤として使
用する消火設備を提案した(特願平6ー312690号
及び特願平7ー77374号)。
【0008】しかしながら、ガス系消火設備の消火剤と
して窒素ガスや混合ガスを使用した場合も、以下の問題
点があることがわかった。 (1) ガス系消火設備の消火剤としての窒素ガスや混合ガ
スは、加圧してガス状態で貯蔵されたものを使用するた
め、加圧液化した状態で貯蔵されたものを使用する二酸
化炭素やハロンガスに比べて、同容積の消火対象区画の
消火に要する消火剤貯蔵容器の数が数倍必要となり、消
火剤貯蔵容器の大きな設置スペースが必要となる。 (2) 設置する消火剤貯蔵容器の数を低減するためには、
消火剤貯蔵容器に充填する不活性ガス消火剤の充填圧力
を高める必要があるが、不活性ガス消火剤の充填圧力を
高めた場合、選択弁、主配管、枝管、消火噴射ヘッド等
の消火設備の二次側機器にも不活性ガス消火剤の高いガ
ス圧がかかることとなり、このため、これら二次側機器
の耐圧グレードを上げる必要があり、設備費が著しく高
くなり、また、既存の設備には、適用できない。
【0009】本発明は、消火剤として窒素ガスや混合ガ
ス等の消火剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵される不活性
ガス消火剤を使用する不活性ガス消火設備の有する問題
点を解決し、消火設備の二次側機器の耐圧グレードを上
げることなく不活性ガス消火剤の充填圧力を高めること
ができる不活性ガス消火設備及び不活性ガス消火設備用
制圧弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明の不活性ガス消火設備は、消火剤貯蔵容
器内にガス状態で貯蔵されている不活性ガス消火剤を消
火対象区画内に放出し、消火対象区画内の不活性ガス消
火剤の濃度を消炎濃度以上に維持することによって消火
するようにした不活性ガス消火設備において、消火剤貯
蔵容器の容器弁に、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧
を定圧ガス源のガス圧によって規定される基準ガス圧以
下に規制する制圧弁を用いたことを要旨とする。
【0011】本第2発明の不活性ガス消火設備は、消火
剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵されている不活性ガス消
火剤を消火対象区画内に放出し、消火対象区画内の不活
性ガス消火剤の濃度を消炎濃度以上に維持することによ
って消火するようにした不活性ガス消火設備において、
消火剤貯蔵容器と選択弁とを接続する集合管に、放出側
の不活性ガス消火剤のガス圧を定圧ガス源のガス圧によ
って規定される基準ガス圧以下に規制する制圧弁を配設
したことを要旨とする。
【0012】この場合において、定圧ガス源のガス圧
を、例えば、圧力調整器等を用いて調節することによ
り、基準ガス圧を変更することができる。
【0013】また、35℃において、180Kgf/cm2以
上で不活性ガス消火剤を充填した消火剤貯蔵容器を用い
ることができる。
【0014】また、不活性ガス消火剤に窒素ガスを用い
ることができる。
【0015】本第3発明の不活性ガス消火設備用制圧弁
は、不活性ガス消火剤の流路に設けた流路弁と、不活性
ガス消火剤の流路を閉鎖する方向に流路弁を付勢するば
ねと、定圧ガス源のガス供給口と、一端をガス供給口
に、他端を不活性ガス消火剤の流路の放出側に接続した
シリンダ内に配設したピストンと、不活性ガス消火剤の
流路を開放する方向に流路弁を操作するピストンの端部
に形成した操作棒とからなることを要旨とする。
【0016】
【作用】消火剤貯蔵容器の容器弁に制圧弁を用いたり、
消火剤貯蔵容器と選択弁とを接続する集合管に制圧弁を
配設することにより、制圧弁の放出側の不活性ガス消火
剤のガス圧を定圧ガス源のガス圧によって規定される基
準ガス圧以下に規制することができ、不活性ガス消火剤
の充填圧力が高い場合にも、消火設備の二次側機器に不
活性ガス消火剤の高いガス圧がかかることがない。ま
た、この制圧弁は、消火剤貯蔵容器内の不活性ガス消火
剤の圧力が、基準ガス圧に低下するまでは、制圧弁の放
出側の不活性ガス消火剤のガス圧を基準ガス圧に保持す
るとともに、基準ガス圧に低下すると、全開となる機能
を有しているため、不活性ガス消火剤の放出により消火
剤貯蔵容器内の不活性ガス消火剤の圧力が低下した場合
でも、基準ガス圧に達するまでは不活性ガス消火剤の放
出量を一定に保つことができ、また、基準ガス圧に達す
ると不活性ガス消火剤の放出量をその制圧弁の最大値に
保つことができ、不活性ガス消火剤を効率よく放出する
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0018】図1に、本発明の不活性ガス消火設備の第
1実施例を示す。
【0019】本実施例は、3つの消火対象区画6−1,
6−2,6−3を有する場合の不活性ガス消火設備を示
したものである。この不活性ガス消火設備は、不活性ガ
ス消火剤として、例えば、窒素ガスを使用し、これを加
圧して高圧ガス容器に充填した状態(35℃において、
180Kgf/cm2)で消火設備内に保管することにより、
消火剤貯蔵容器1として利用する。この例の不活性ガス
消火設備には、5本の消火剤貯蔵容器1−1,1−2,
・・・1−5を備え、各容器1には、容器弁2を介して
連結管3を接続し、さらに連結管3を1本の集合管4に
接続し、この集合管4を各消火対象区画6−1,6−
2,6−3まで延設した主配管5−1,5−2,5−3
に接続する。主配管5−1,5−2,5−3には、選択
弁9−1,9−2,9−3を配設し、消火対象区画6−
1,6−2,6−3に選択的に不活性ガス消火剤を送る
ようにする。消火対象区画6−1,6−2,6−3まで
延設した主配管5−1,5−2,5−3を、消火対象区
画6−1,6−2,6−3内にそれぞれ配設した枝管8
−1,8−2,8−3に接続し、この枝管8−1,8−
2,8−3を消火対象区画6−1,6−2,6−3内の
適所に複数個配設した噴射ヘッド7−1,7−2,7−
3に接続する。
【0020】ところで、通常、各消火対象区画6−1,
6−2,6−3は、その容積が異なるため、当然、消火
するのに必要となる不活性ガス消火剤の量も異なる。こ
のため、主配管5−1,5−2,5−3の口径を各消火
対象区画6−1,6−2,6−3の容積に応じて異なら
せるほか、火災の際、消火対象となる消火対象区画6−
1,6−2,6−3に対応した本数の消火剤貯蔵容器1
が開放されるように不活性ガス消火設備を構成する。
【0021】ここで、開放すべき消火剤貯蔵容器1の本
数を、消火対象区画6−1が5本、消火対象区画6−2
が3本、消火対象区画6−3が1本に設定することとす
る。なお、図中、9−1,9−2,9−3は選択弁、1
0−1,10−2,10−3は選択弁開放装置、11−
1,11−2,11−3は起動用ガス容器、12−1,
12−2,12−3は起動用ガス容器開放用のソレノイ
ドである。また、図中、13−1,13−2,13−3
は、選択弁9−1,9−2,9−3及び起動用ガス容器
11−1,11−2,11−3の開放をコントロールす
る起動用ガス管路で、選択弁開放装置10−1,10−
2,10−3に接続され、その途中の適所に不還弁14
−1,14−2,14−3,14−A,14−Bを配設
する。なお、不還弁14−1,14−2,14−3,1
4−A,14−Bの通過可能方向は、図の矢印の向きで
表している。なお、これらの部材の末尾の数字1,2,
3は、消火対象区画の末尾の数字1,2,3にそれぞれ
対応している。
【0022】この場合において、容器弁2には、図2に
示す、容器弁2の放出側の不活性ガス消火剤のガス圧P
を定圧ガス源のガス圧P1によって規定される基準ガス
圧P0以下に規制する制圧弁を用いる。この制圧弁は、
不活性ガス消火剤の流路21に設けた3本のガイド部材
22aを有する流路弁22と、不活性ガス消火剤の流路
21を閉鎖する方向に流路弁22を付勢するばね23
と、定圧ガス源(本実施例の場合は、定圧ガス源とし
て、窒素ガスを充填(35℃において、110Kgf/cm
2)した起動用ガス容器11−1,11−2,11−3
を利用するようにしている。)からのガス供給口24
と、一端をガス供給口24に、他端を不活性ガス消火剤
の流路21の放出側に接続したシリンダ25内に配設し
たピストン26と、不活性ガス消火剤の流路21を開放
する方向に流路弁22を操作するピストン26の端部に
形成した操作棒27と、流路弁22とは逆方向にピスト
ン26を付勢するばね28とから構成したもので、形状
的にも、非常にシンプルで、小形に形成されている。
【0023】次に、この制圧弁の動作について説明す
る。定圧ガス源としての起動用ガス容器11−1,11
−2,11−3からガス供給口24にガス圧P1(11
0Kgf/cm2)のガスを供給することにより、ピストン2
6をばね28の付勢力に抗して移動させ、ピストン26
の端部に形成した操作棒27により流路弁22をばね2
3の付勢力に抗して操作し、不活性ガス消火剤の流路2
1を開放させる。不活性ガス消火剤の流路21が開放さ
れると、消火剤貯蔵容器1から流路21内に不活性ガス
消火剤が流入し、消火剤貯蔵容器1内の不活性ガス消火
剤のガス圧P2(35℃において、180Kgf/cm2)が
ピストン26の他端側に作用し、ピストン26は、操作
棒27による流路弁22の操作を解除する方向に移動
し、これにより、流路弁22もばね23の付勢力を受け
て不活性ガス消火剤の流路21を閉鎖する方向に移動す
る。しかしながら、ピストン26の一端側には、起動用
ガス容器11−1,11−2,11−3のガス圧P1
(110Kgf/cm2)が作用しているため、流路弁22
は、不活性ガス消火剤の流路21を完全に閉鎖すること
なく、流路弁22並びにピストン26及び操作棒27
は、瞬時に平衡し、本実施例の場合、流路21の放出側
の不活性ガス消火剤のガス圧Pは、起動用ガス容器11
−1,11−2,11−3のガス圧P1(110Kgf/cm
2)と等しい値に保持される。この場合において、制圧
弁によって保持される放出側の不活性ガス消火剤のガス
圧P、すなわち、基準ガス圧P0は、定圧ガス源、すな
わち、起動用ガス容器11−1,11−2,11−3の
ガス圧自体を調整したり、起動用ガス容器11−1,1
1−2,11−3に圧力調整器を配設し、この圧力調整
器によりガス圧P1を調整したり、ばね23,28にば
ね定数の異なるばねを使用したり、ピストン26の上部
径と下部径の比を異ならせること等により変更すること
ができる(必要に応じて、遠隔操作により変更すること
もできる。)が、不活性ガス消火設備の設計上、基準ガ
ス圧P0を定圧ガス源のガス圧P1と一致するように構成
することが望ましい。なお、この制圧弁は、定圧ガス源
からの供給口24へのガスの供給を停止するとともに、
ピストン26上方のシリンダ25内のガスを排出するこ
とにより、不活性ガス消火剤の流路21を閉鎖すること
ができる機能を有するものである、この機能を利用し
て、一旦開放した消火剤貯蔵容器を閉鎖するように構成
することも可能である。
【0024】そして、この制圧弁は、図3に示すよう
に、消火剤貯蔵容器1内の不活性ガス消火剤の圧力P2
が、基準ガス圧P0に低下するまでは、制圧弁の放出側
の不活性ガス消火剤のガス圧Pを基準ガス圧P0に保持
するとともに、基準ガス圧P0に低下すると、全開とな
る機能を有しているため、不活性ガス消火剤の放出によ
り消火剤貯蔵容器1内の不活性ガス消火剤の圧力P2が
低下した場合でも、制圧弁の放出側の不活性ガス消火剤
のガス圧Pを基準ガス圧P0に維持することにより、基
準ガス圧P0に達するまでは不活性ガス消火剤の放出量
を一定に保つことができ、また、基準ガス圧P0に達す
ると不活性ガス消火剤の放出量をその制圧弁の最大値に
保つことができ、不活性ガス消火剤を効率よく放出する
ことができる。なお、図3に、比較例として、減圧機能
を有する容器弁を用いた場合の容器弁の放出側の不活性
ガス消火剤のガス圧P’及び消火剤貯蔵容器内の不活性
ガス消火剤の圧力P2’の関係を示したが、減圧機能を
有する容器弁の場合、不活性ガス消火剤の放出により消
火剤貯蔵容器内の不活性ガス消火剤の圧力P2’が低下
すると、容器弁の放出側の不活性ガス消火剤のガス圧
P’も、それに比例するように低下するため、不活性ガ
ス消火剤の放出量が低下し(制圧弁の場合との差を斜線
部で示す。)、所定の放出時間内に所定量の不活性ガス
消火剤を放出するためには、配管の内径を大きくした
り、減圧の程度を緩和する(当初の容器弁の放出側の不
活性ガス消火剤のガス圧P’を高める)等の必要がある
が、これには、設備費が高くなるという問題点がある。
【0025】次に、上記第1実施例の不活性ガス消火設
備の火災の際の動作について説明する。いま、消火対象
区画6−1に火災が発生したとすれば、火災発見者がこ
の消火対象区画6−1に対応する押釦(手動操作の場
合)を操作すると、電気信号が起動用ガス容器開放用の
ソレノイド12−1に送られ、ソレノイド12−1が動
作して起動用ガス容器11−1が開放される。起動用ガ
ス容器11−1が開放されることにより放出された起動
用ガスは、まず、選択弁開放装置10−1に導入されて
選択弁9−1を開放してから、不還弁14−1を経て起
動用ガス管路13−1を通り、不還弁14−A及び不還
弁14−Bを通過して全ての容器弁2に至って消火剤貯
蔵容器1を5本とも開放する。このとき、不還弁14−
2及び不還弁14−3を通過することができないため、
選択弁9−2及び選択弁9−3は開放されない。ところ
で、容器弁2には、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧
Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定される基準ガ
ス圧P0以下に規制する制圧弁を用いているため、開放
された5本の消火剤貯蔵容器1から基準ガス圧P0(1
10Kgf/cm2)以下に規制された不活性ガスが、容器弁
2、連結管3、集合管4、選択弁9−1、主配管5−1
及び枝管8−1を介して噴射ヘッド7−1まで送られ、
噴射ヘッド7−1から消火対象区画6−1内に放出され
る。
【0026】また、消火対象区画6−2に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−2に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−2に送ら
れ、ソレノイド12−2が動作して起動用ガス容器11
−2が開放される。起動用ガス容器11−2が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−2に導入されて選択弁9−2を開放してか
ら、不還弁14−2を経て起動用ガス管路13−2を通
り、不還弁14−Bを通過して容器弁2に至って消火剤
貯蔵容器1を3本だけ、すなわち、消火剤貯蔵容器1−
3,1−4,1−5を開放する。このとき、不還弁14
−Aを通過することができないため、消火剤貯蔵容器1
のうち2本、すなわち、消火剤貯蔵容器1−1,1−2
は開放されない。また、不還弁14−1及び不還弁14
−3を通過することができないため、選択弁9−1及び
選択弁9−3は開放されない。ところで、容器弁2に
は、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源
のガス圧P1によって規定される基準ガス圧P0以下に規
制する制圧弁を用いているため、開放された3本の消火
剤貯蔵容器1−3,1−4,1−5から基準ガス圧P0
(110Kgf/cm2)以下に規制された不活性ガスが、容
器弁2、連結管3、集合管4、選択弁9−2、主配管5
−2及び枝管8−2を介して噴射ヘッド7−2まで送ら
れ、噴射ヘッド7−2から消火対象区画6−2内に放出
される。
【0027】また、消火対象区画6−3に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−3に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−3に送ら
れ、ソレノイド12−3が動作して起動用ガス容器11
−3が開放される。起動用ガス容器11−3が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−3に導入されて選択弁9−3を開放してか
ら、不還弁14−3を経て起動用ガス管路13−3を通
り、容器弁2に至って消火剤貯蔵容器1を1本だけ、す
なわち、消火剤貯蔵容器1−5を開放する。このとき、
不還弁14−Bを通過することができない(したがっ
て、当然、不還弁14−Aも通過することができない)
ため、消火剤貯蔵容器1のうち4本、すなわち、消火剤
貯蔵容器1−1,1−2,1−3,1−4は開放されな
い。また、不還弁14−1及び不還弁14−2を通過す
ることができないため、選択弁9−1及び選択弁9−2
は開放されない。ところで、容器弁2には、放出側の不
活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1に
よって規定される基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁
を用いているため、開放された1本の消火剤貯蔵容器1
−5から基準ガス圧P0(110Kgf/cm2)以下に規制
された不活性ガスが、容器弁2、連結管3、集合管4、
選択弁9−3、主配管5−3及び枝管8−3を介して噴
射ヘッド7−3まで送られ、噴射ヘッド7−3から消火
対象区画6−3内に放出される。
【0028】以上、消火対象区画が3区画で、消火剤貯
蔵容器1の本数が5本の場合を例にして説明したが、消
火対象区画の数及び消火剤貯蔵容器1の本数並びに開放
される消火剤貯蔵容器1の本数は、本実施例(以下に示
す第2実施例及び第3実施例も同様。)のものに限定さ
れるものではなく、必要に応じて任意に設定することが
できる。
【0029】図4に、本発明の不活性ガス消火設備の第
2実施例を示す。
【0030】本実施例は、上記第1実施例の変形例であ
り、起動用ガス容器11−1,11−2,11−3とは
別に、定圧ガス源として、窒素ガスを充填(35℃にお
いて、110Kgf/cm2)した定圧ガス容器17を設けた
ものである。なお、定圧ガス源として、高圧のガスを充
填したガス容器に圧力調整器を配設したものを使用する
ことにより、この圧力調整器によりガス圧P1を調整す
ることができるようにしたり、また、定圧ガス源を、高
圧発生機と高圧発生機により発生した圧力を保持するア
キュムレータとで構成することもできる。このように、
定圧ガス容器17を設けることにより、設置する消火剤
貯蔵容器1の本数、すなわち、容器弁(制圧弁)2の個
数が増加しても、それに応じて定圧ガス容器17の容量
を容易に変更することができ、所定の基準ガス圧P0を
維持することができる。また、図中、15−1,15−
2,15−3は、第1実施例の不還弁14−1,14−
2,14−3に代えて、起動用ガス管路13−1,13
−2,13−3に配設したピストン弁であり、また、1
6−1,16−2,16−3は、起動用ガス容器11−
1,11−2,11−3と定圧ガス容器17の間の適所
に配設した不還弁である。なお、不還弁16−1,16
−2,16−3の通過可能方向は、図の矢印の向きで表
している。なお、これらの部材の末尾の数字1,2,3
は、消火対象区画の末尾の数字1,2,3にそれぞれ対
応している。
【0031】次に、上記第2実施例の不活性ガス消火設
備の火災の際の動作について説明する。いま、消火対象
区画6−1に火災が発生したとすれば、火災発見者がこ
の消火対象区画6−1に対応する押釦(手動操作の場
合)を操作すると、電気信号が起動用ガス容器開放用の
ソレノイド12−1に送られ、ソレノイド12−1が動
作して起動用ガス容器11−1が開放される。起動用ガ
ス容器11−1が開放されることにより放出された起動
用ガスは、まず、選択弁開放装置10−1に導入されて
選択弁9−1を開放してから、不還弁16−1を経て定
圧ガス容器17を開放するとともに、ピストン弁15−
1を開放する。これにより、定圧ガス容器17の定圧ガ
スは、ピストン弁15−1を経て起動用ガス(定圧ガ
ス)管路13−1を通り、不還弁14−A及び不還弁1
4−Bを通過して全ての容器弁2に至って消火剤貯蔵容
器1を5本とも開放する。このとき、起動用ガスは、不
還弁16−2及び不還弁16−3を通過することができ
ないため、選択弁9−2及び選択弁9−3並びにピスト
ン弁15−2及びピストン弁15−3は開放されない。
ところで、容器弁2には、放出側の不活性ガス消火剤の
ガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定される
基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁を用いているた
め、開放された5本の消火剤貯蔵容器1から基準ガス圧
P0(110Kgf/cm2)以下に規制された不活性ガス
が、容器弁2、連結管3、集合管4、選択弁9−1、主
配管5−1及び枝管8−1を介して噴射ヘッド7−1ま
で送られ、噴射ヘッド7−1から消火対象区画6−1内
に放出される。
【0032】また、消火対象区画6−2に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−2に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−2に送ら
れ、ソレノイド12−2が動作して起動用ガス容器11
−2が開放される。起動用ガス容器11−1が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−1に導入されて選択弁9−1を開放してか
ら、不還弁16−1を経て定圧ガス容器17を開放する
とともに、ピストン弁15−1を開放する。起動用ガス
容器11−2が開放されることにより放出された起動用
ガスは、まず、選択弁開放装置10−2に導入されて選
択弁9−2を開放してから、不還弁16−2を経て定圧
ガス容器17を開放するとともに、ピストン弁15−2
を開放する。これにより、定圧ガス容器17の定圧ガス
は、ピストン弁15−2を経て起動用ガス(定圧ガス)
管路13−2を通り、不還弁14−Bを通過して容器弁
2に至って消火剤貯蔵容器1を3本だけ、すなわち、消
火剤貯蔵容器1−3,1−4,1−5を開放する。この
とき、不還弁14−Aを通過することができないため、
消火剤貯蔵容器1のうち2本、すなわち、消火剤貯蔵容
器1−1,1−2は開放されない。また、起動用ガス
は、不還弁16−1及び不還弁16−3を通過すること
ができないため、選択弁9−1及び選択弁9−3並びに
ピストン弁15−1及びピストン弁15−3は開放され
ない。ところで、容器弁2には、放出側の不活性ガス消
火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定
される基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁を用いてい
るため、開放された3本の消火剤貯蔵容器1−3,1−
4,1−5から基準ガス圧P0(110Kgf/cm2)以下
に規制された不活性ガスが、容器弁2、連結管3、集合
管4、選択弁9−2、主配管5−2及び枝管8−2を介
して噴射ヘッド7−2まで送られ、噴射ヘッド7−2か
ら消火対象区画6−2内に放出される。
【0033】また、消火対象区画6−3に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−3に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−3に送ら
れ、ソレノイド12−3が動作して起動用ガス容器11
−3が開放される。起動用ガス容器11−3が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−3に導入されて選択弁9−3を開放してか
ら、不還弁16−3を経て定圧ガス容器17を開放する
とともに、ピストン弁15−3を開放する。これによ
り、定圧ガス容器17の定圧ガスは、ピストン弁15−
3を経て起動用ガス(定圧ガス)管路13−3を通り、
容器弁2に至って消火剤貯蔵容器1を1本だけ、すなわ
ち、消火剤貯蔵容器1−5を開放する。このとき、不還
弁14−Bを通過することができない(したがって、当
然、不還弁14−Aも通過することができない)ため、
消火剤貯蔵容器1のうち4本、すなわち、消火剤貯蔵容
器1−1,1−2,1−3,1−4は開放されない。ま
た、起動用ガスは、不還弁16−1及び不還弁16−2
を通過することができないため、選択弁9−1及び選択
弁9−2並びにピストン弁15−1及びピストン弁15
−2は開放されない。ところで、容器弁2には、放出側
の不活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P
1によって規定される基準ガス圧P0以下に規制する制圧
弁を用いているため、開放された1本の消火剤貯蔵容器
1−5から基準ガス圧P0(110Kgf/cm2)以下に規
制された不活性ガスが、容器弁2、連結管3、集合管
4、選択弁9−3、主配管5−3及び枝管8−3を介し
て噴射ヘッド7−3まで送られ、噴射ヘッド7−3から
消火対象区画6−3内に放出される。
【0034】図5に、本発明の不活性ガス消火設備の第
3実施例を示す。
【0035】本実施例は、上記第1実施例の変形例であ
り、消火剤貯蔵容器1と選択弁9−1,9−2,9−3
とを接続する集合管4の適所に、放出側の不活性ガス消
火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定
される基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁18を設け
るとともに、起動用ガス容器11−1,11−2,11
−3とは別に、定圧ガス源として、窒素ガスを充填(3
5℃において、110Kgf/cm2)した定圧ガス容器19
を設けたものである。なお、定圧ガス源として、上記第
1実施例のように、起動用ガス容器11−1,11−
2,11−3を利用するように構成したり、高圧のガス
を充填したガス容器に圧力調整器を配設したものを使用
することにより、この圧力調整器によりガス圧P1を調
整することができるようにしたり、また、定圧ガス源
を、高圧発生機と高圧発生機により発生した圧力を保持
するアキュムレータとで構成することもできる。このよ
うに、集合管4に制圧弁18を設けることにより、容器
弁2に通常の容器弁を使用することができ、設備費を低
廉にすることができる。なお、消火剤貯蔵容器1から制
圧弁18に至るまでの容器弁2、連結管3及び集合管4
等の消火設備の一次側機器には不活性ガス消火剤の高い
ガス圧がかかることとなり、このため、これら一次側機
器は、この高いガス圧に耐えるように構成する必要があ
るが、集合管4等は、主配管5−1,5−2,5−3に
比べ管の内径が小さいため、耐圧が高く、このため、消
火設備の一次側機器の耐圧グレードを上げる必要がない
ため、設備費を低廉にすることができるとともに、既存
の設備にもそのまま適用することができる。なお、これ
らの部材の末尾の数字1,2,3は、消火対象区画の末
尾の数字1,2,3にそれぞれ対応している。
【0036】この制圧弁18は、図6に示すように、上
記第1実施例の容器弁2に用いた制圧弁と基本的に同一
の構造及び同一の作用をするもので、不活性ガス消火剤
の流路181に設けた流路弁182と、不活性ガス消火
剤の流路181を閉鎖する方向に流路弁182を付勢す
るばね183と、定圧ガス容器19からのガス供給口1
84と、一端をガス供給口184に、他端を不活性ガス
消火剤の流路181の放出側に接続したシリンダ185
内に配設したピストン186と、不活性ガス消火剤の流
路181を開放する方向に流路弁182を操作するピス
トン186の端部に形成した操作棒187と、流路弁1
82とは逆方向にピストン186を付勢するばね188
とから構成したもので、形状的にも、非常にシンプル
で、小形に形成されている。これにより、この制圧弁1
8は、制圧弁18の放出側の不活性ガス消火剤のガス圧
Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定される基準ガ
ス圧P0以下に規制するようにしたものである。
【0037】次に、上記第3実施例の不活性ガス消火設
備の火災の際の動作について説明する。いま、消火対象
区画6−1に火災が発生したとすれば、火災発見者がこ
の消火対象区画6−1に対応する押釦(手動操作の場
合)を操作すると、電気信号が起動用ガス容器開放用の
ソレノイド12−1に送られ、ソレノイド12−1が動
作して起動用ガス容器11−1が開放される。起動用ガ
ス容器11−1が開放されることにより放出された起動
用ガスは、まず、選択弁開放装置10−1に導入されて
選択弁9−1を開放してから、不還弁14−1を経て定
圧ガス容器19を開放するとともに、起動用ガス管路1
3−1を通り、不還弁14−A及び不還弁14−Bを通
過して全ての容器弁2に至って消火剤貯蔵容器1を5本
とも開放する。このとき、不還弁14−2及び不還弁1
4−3を通過することができないため、選択弁9−2及
び選択弁9−3は開放されない。ところで、集合管4に
は、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源
のガス圧P1によって規定される基準ガス圧P0以下に規
制する制圧弁18を設けているため、開放された5本の
消火剤貯蔵容器1から放出され、容器弁2及び連結管3
を介して集合管4まで送られた不活性ガスは、制圧弁1
8により基準ガス圧P0(110Kgf/cm2)以下に規制
され、選択弁9−1、主配管5−1及び枝管8−1を介
して噴射ヘッド7−1まで送られ、噴射ヘッド7−1か
ら消火対象区画6−1内に放出される。
【0038】また、消火対象区画6−2に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−2に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−2に送ら
れ、ソレノイド12−2が動作して起動用ガス容器11
−2が開放される。起動用ガス容器11−2が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−2に導入されて選択弁9−2を開放してか
ら、不還弁14−2を経て定圧ガス容器19を開放する
とともに、起動用ガス管路13−2を通り、不還弁14
−Bを通過して容器弁2に至って消火剤貯蔵容器1を3
本だけ、すなわち、消火剤貯蔵容器1−3,1−4,1
−5を開放する。このとき、不還弁14−Aを通過する
ことができないため、消火剤貯蔵容器1のうち2本、す
なわち、消火剤貯蔵容器1−1,1−2は開放されな
い。また、不還弁14−1及び不還弁14−3を通過す
ることができないため、選択弁9−1及び選択弁9−3
は開放されない。ところで、集合管4には、放出側の不
活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1に
よって規定される基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁
18を設けているため、開放された3本の消火剤貯蔵容
器1−3,1−4,1−5から放出され、容器弁2及び
連結管3を介して集合管4まで送られた不活性ガスは、
制圧弁18により基準ガス圧P0(110Kgf/cm2)以
下に規制され、選択弁9−2、主配管5−2及び枝管8
−2を介して噴射ヘッド7−2まで送られ、噴射ヘッド
7−2から消火対象区画6−2内に放出される。
【0039】また、消火対象区画6−3に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−3に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−3に送ら
れ、ソレノイド12−3が動作して起動用ガス容器11
−3が開放される。起動用ガス容器11−3が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−3に導入されて選択弁9−3を開放してか
ら、不還弁14−3を経て定圧ガス容器19を開放する
とともに、起動用ガス管路13−3を通り、容器弁2に
至って消火剤貯蔵容器1を1本だけ、すなわち、消火剤
貯蔵容器1−5を開放する。このとき、不還弁14−B
を通過することができない(したがって、当然、不還弁
14−Aも通過することができない)ため、消火剤貯蔵
容器1のうち4本、すなわち、消火剤貯蔵容器1−1,
1−2,1−3,1−4は開放されない。また、不還弁
14−1及び不還弁14−2を通過することができない
ため、選択弁9−1及び選択弁9−2は開放されない。
ところで、集合管4には、放出側の不活性ガス消火剤の
ガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定される
基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁18を設けている
ため、開放された1本の消火剤貯蔵容器1−5からから
放出され、容器弁2及び連結管3を介して集合管4まで
送られた不活性ガスは、制圧弁18により基準ガス圧P
0(110Kgf/cm2)以下に規制され、選択弁9−3、
主配管5−3及び枝管8−3を介して噴射ヘッド7−3
まで送られ、噴射ヘッド7−3から消火対象区画6−3
内に放出される。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、消火設備の二次側機器
の耐圧グレードを上げることなく不活性ガス消火剤の充
填圧力を高めることができ、消火剤貯蔵容器の設置スペ
ースを小さくすることができ、消火設備の二次側機器の
耐圧グレードを上げる必要がないことと相俟って、設備
費を低廉にすることができるとともに、消火設備の二次
側機器の耐圧グレードを上げる必要がないため、消火剤
貯蔵容器内にガス状態で貯蔵する不活性ガス消火剤を既
存の設備にもそのまま適用することができる。また、こ
の制圧弁は、消火剤貯蔵容器内の不活性ガス消火剤の圧
力が、基準ガス圧に低下するまでは、制圧弁の放出側の
不活性ガス消火剤のガス圧を基準ガス圧に保持するとと
もに、基準ガス圧に低下すると、全開となる機能を有し
ているため、不活性ガス消火剤の放出により消火剤貯蔵
容器内の不活性ガス消火剤の圧力が低下した場合でも、
基準ガス圧に達するまでは不活性ガス消火剤の放出量を
一定に保つことができ、また、基準ガス圧に達すると不
活性ガス消火剤の放出量をその制圧弁の最大値に保つこ
とができ、不活性ガス消火剤を効率よく放出することが
でき、このため、消火設備の容量を有効に利用すること
ができ、設備費を低廉にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不活性ガス消火設備の第1実施例を示
す図である。
【図2】本発明の不活性ガス消火設備用制圧弁の第1実
施例を示す図であり、(a)はその全体図、(b)は流
路弁の平面図、(c)は同縦断面図である。
【図3】不活性ガス消火設備用制圧弁の作用の説明図で
ある。
【図4】本発明の不活性ガス消火設備の第2実施例を示
す図である。
【図5】本発明の不活性ガス消火設備の第3実施例を示
す図である。
【図6】本発明の不活性ガス消火設備用制圧弁の第3実
施例を示す図である。
【符号の説明】
1 消火剤貯蔵容器 2 容器弁(制圧弁) 21 不活性ガス消火剤の流路 22 流路弁 23 ばね 24 ガス供給口 25 シリンダ 26 ピストン 27 操作棒 28 ばね 6 消火対象区画 7 噴射ヘッド 11 起動用ガス容器(定圧ガス源) 17 定圧ガス容器 18 制圧弁 181 不活性ガス消火剤の流路 182 流路弁 183 ばね 184 ガス供給口 185 シリンダ 186 ピストン 187 操作棒 188 ばね 19 定圧ガス容器 P 不活性ガス消火剤のガス圧 P0 基準ガス圧 P1 定圧ガス源のガス圧
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 不活性ガス消火設備及び不活性ガス消
火設備用制圧弁
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消火剤貯蔵容器内にガ
ス状態で貯蔵されている不活性ガス消火剤を消火対象区
画内に放出し、消火対象区画内の消火剤の濃度を消炎濃
度以上に維持することによって消火するようにしたガス
系消火設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、消火対象区画内に消火剤を放出
し、消火対象区画内の消火剤の濃度を消炎濃度以上に維
持することによって消火するようにしたガス系消火設備
として、消火剤に二酸化炭素やハロンガス等の不活性ガ
スを使用するようにしたものが実用化されている。
【0003】ところで、消火剤として二酸化炭素やハロ
ンガス等の不活性ガスを使用する場合、これらの消火剤
を加圧液化して高圧ガス容器からなる消火剤貯蔵容器に
充填された状態で消火設備内に保管しておき、火災の際
に、適宜の電気的手段又は空圧的手段を用いて、消火剤
貯蔵容器の容器弁を開放することにより、二酸化炭素や
ハロンガスを消火剤貯蔵容器から配管を介して噴射ヘッ
ドまで送り、噴射ヘッドから消火対象区画内に放出する
ようにしている。このとき、二酸化炭素やハロンガス等
の不活性ガスは、噴射ヘッドまでは液体の状態で送ら
れ、噴射ヘッドから消火対象区画内に放出された瞬間に
気化して気体の状態となり、消火対象区画内に充満して
火災を鎮圧する。
【0004】そして、これらの二酸化炭素やハロンガス
等の不活性ガスを使用するガス系消火設備は、急速に火
災を鎮圧できること、消火剤による消火対象区画内の汚
染がほとんどないこと、電気の絶縁性を損なわないこ
と、消火剤が隙間から浸透して構造が複雑な消火対象に
対しても強力な消火効果を発揮できること、消火剤の経
年変化がなく長期に亘って一定の消火能力を有すること
等の利点を有することから、石油関連施設、電気関連施
設のみならず、一般の施設にも広く使用されている。
【0005】ところが、近年になって、オゾン層の破壊
に関する問題が世界的な規模で提起され、ハロンガス等
のハロゲン化炭化水素成分を含有する消火剤について
は、1994年1月に生産中止となり、事実上使用する
ことができなくなった。これにより、アルゴン等の高価
な希ガスを使用する特殊な消火設備を除くと、現在、ガ
ス系消火設備において使用されている消火剤は、二酸化
炭素のみであるということができる。
【0006】一方、この二酸化炭素を消火剤として使用
する消火設備についても、以下の問題点があることが知
られている。 (1) 消火時の消火対象区画内の二酸化炭素の設計濃度
は、約35%であり、この濃度では、万一消火対象区画
内に人が存在していた場合、二酸化炭素の毒性(麻酔
性)により人命に係わる事態が発生するおそれがある。 (2) 二酸化炭素は、火災の際、噴射ヘッドまでは液体の
状態で送られ、噴射ヘッドから消火対象区画内に放出さ
れた瞬間に気化して気体の状態となるが、このとき、周
囲から気化熱を奪うため室内の空気の飽和蒸気圧が低下
し、空気中の水分が結露するとともに、静電気が発生す
る。これにより、室内は霧がかかった状態となり、人の
避難及び救出並びに消火作業の障害になるとともに、結
露及び静電気により電子機器の絶縁不良や故障が起こ
り、重大な二次災害が発生するおそれがある。 (3) 二酸化炭素は、密度が空気よりもはるかに大きいた
め、消火対象区画内に放出された二酸化炭素は、消火対
象区画内の下部に滞留し消火効果が低下するほか、消火
対象区画内の下部の開口部から外部へ散逸しやすい。 (4) 地球温暖化に関する問題が世界的な規模で提起され
ていることから、二酸化炭素もハロンガスと同様に、将
来的には使用が制限される可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本件出願人
は、上記従来のガス系消火設備が有する多くの問題点を
解決するために、先に窒素ガスや窒素ガスに、オゾン層
を破壊しないパーフルオロアルカン(パーフルオロブタ
ン(C4F10))、ハイドロジェノフルオロアルカン
(トリフルオロメタン(CHF3)、へプタフルオロプ
ロパン(C3HF7)又はペンタフルオロエタン(C2H
F5))又はハイドロジェノフルオロハロゲノアルカン
(アイオドトリフルオロメタン(CF3I))(以下、
これらを総称して「フッ素系化合物」という。)の少な
くとも1種類を10容積%以下の割合で混合した混合ガ
ス(以下単に「混合ガス」という。)を消火剤として使
用する消火設備を提案した(特願平6ー312690号
及び特願平7ー77374号)。
【0008】しかしながら、ガス系消火設備の消火剤と
して窒素ガスや混合ガスを使用した場合も、以下の問題
点があることがわかった。 (1) ガス系消火設備の消火剤としての窒素ガスや混合ガ
スは、加圧してガス状態で貯蔵されたものを使用するた
め、加圧液化した状態で貯蔵されたものを使用する二酸
化炭素やハロンガスに比べて、同容積の消火対象区画の
消火に要する消火剤貯蔵容器の数が数倍必要となり、消
火剤貯蔵容器の大きな設置スペースが必要となる。 (2) 設置する消火剤貯蔵容器の数を低減するためには、
消火剤貯蔵容器に充填する不活性ガス消火剤の充填圧力
を高める必要があるが、不活性ガス消火剤の充填圧力を
高めた場合、選択弁、主配管、枝管、噴射ヘッド等の消
火設備の二次側機器にも不活性ガス消火剤の高いガス圧
がかかることとなり、このため、これら二次側機器の耐
圧グレードを上げる必要があり、設備費が著しく高くな
り、また、既存の設備には、適用できない。
【0009】本発明は、消火剤として窒素ガスや混合ガ
ス等の消火剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵される不活性
ガス消火剤を使用する不活性ガス消火設備の有する問題
点を解決し、消火設備の二次側機器の耐圧グレードを上
げることなく不活性ガス消火剤の充填圧力を高めること
ができる不活性ガス消火設備及び不活性ガス消火設備用
制圧弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明の不活性ガス消火設備は、消火剤貯蔵容
器内にガス状態で貯蔵されている不活性ガス消火剤を消
火対象区画内に放出し、消火対象区画内の不活性ガス消
火剤の濃度を消炎濃度以上に維持することによって消火
するようにした不活性ガス消火設備において、消火剤貯
蔵容器の容器弁に、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧
を定圧ガス源のガス圧によって規定される基準ガス圧以
下に規制する制圧弁を用いたことを要旨とする。
【0011】本第2発明の不活性ガス消火設備は、消火
剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵されている不活性ガス消
火剤を消火対象区画内に放出し、消火対象区画内の不活
性ガス消火剤の濃度を消炎濃度以上に維持することによ
って消火するようにした不活性ガス消火設備において、
消火剤貯蔵容器と選択弁とを接続する集合管に、放出側
の不活性ガス消火剤のガス圧を定圧ガス源のガス圧によ
って規定される基準ガス圧以下に規制する制圧弁を配設
したことを要旨とする。
【0012】この場合において、定圧ガス源のガス圧
を、例えば、圧力調整器等を用いて調節することによ
り、基準ガス圧を変更することができる。
【0013】また、35℃において、180Kgf/cm2
上で不活性ガス消火剤を充填した消火剤貯蔵容器を用い
ることができる。
【0014】また、不活性ガス消火剤に窒素ガスを用い
ることができる。
【0015】本第3発明の不活性ガス消火設備用制圧弁
は、不活性ガス消火剤の流路に設けた流路弁と、不活性
ガス消火剤の流路を閉鎖する方向に流路弁を付勢するば
ねと、定圧ガス源のガス供給口と、一端をガス供給口
に、他端を不活性ガス消火剤の流路の放出側に接続した
シリンダ内に配設したピストンと、不活性ガス消火剤の
流路を開放する方向に流路弁を操作するピストンの端部
に形成した操作棒とからなることを要旨とする。
【0016】
【作用】消火剤貯蔵容器の容器弁に制圧弁を用いたり、
消火剤貯蔵容器と選択弁とを接続する集合管に制圧弁を
配設することにより、制圧弁の放出側の不活性ガス消火
剤のガス圧を定圧ガス源のガス圧によって規定される基
準ガス圧以下に規制することができ、不活性ガス消火剤
の充填圧力が高い場合にも、消火設備の二次側機器に不
活性ガス消火剤の高いガス圧がかかることがない。ま
た、この制圧弁は、消火剤貯蔵容器内の不活性ガス消火
剤の圧力が、基準ガス圧以下に低下するまでは、制圧弁
の放出側の不活性ガス消火剤のガス圧を基準ガス圧に保
持する機能を有しているため、不活性ガス消火剤の放出
により消火剤貯蔵容器内の不活性ガス消火剤の圧力が低
下した場合でも、不活性ガス消火剤の放出量を一定に保
つことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0018】図1に、本発明の不活性ガス消火設備の第
1実施例を示す。
【0019】本実施例は、3つの消火対象区画6−1,
6−2,6−3を有する場合の不活性ガス消火設備を示
したものである。この不活性ガス消火設備は、不活性ガ
ス消火剤として、例えば、窒素ガスを使用し、これを加
圧して高圧ガス容器に充填した状態(35℃において、
180Kgf/cm2)で消火設備内に保管することにより、
消火剤貯蔵容器1として利用する。この例の不活性ガス
消火設備には、5本の消火剤貯蔵容器1−1,1−2,
・・・1−5を備え、各容器1には、容器弁2を介して
連結管3を接続し、さらに連結管3を1本の集合管4に
接続し、この集合管4を各消火対象区画6−1,6−
2,6−3まで延設した主配管5−1,5−2,5−3
に接続する。主配管5−1,5−2,5−3には、選択
弁9−1,9−2,9−3を配設し、消火対象区画6−
1,6−2,6−3に選択的に不活性ガス消火剤を送る
ようにする。消火対象区画6−1,6−2,6−3まで
延設した主配管5−1,5−2,5−3を、消火対象区
画6−1,6−2,6−3内にそれぞれ配設した枝管8
−1,8−2,8−3に接続し、この枝管8−1,8−
2,8−3を消火対象区画6−1,6−2,6−3内の
適所に複数個配設した噴射ヘッド7−1,7−2,7−
3に接続する。
【0020】ところで、通常、各消火対象区画6−1,
6−2,6−3は、その容積が異なるため、当然、消火
するのに必要となる不活性ガス消火剤の量も異なる。こ
のため、主配管5−1,5−2,5−3の口径を各消火
対象区画6−1,6−2,6−3の容積に応じて異なら
せるほか、火災の際、消火対象となる消火対象区画6−
1,6−2,6−3に対応した本数の消火剤貯蔵容器1
が開放されるように不活性ガス消火設備を構成する。
【0021】ここで、開放すべき消火剤貯蔵容器1の本
数を、消火対象区画6−1が5本、消火対象区画6−2
が3本、消火対象区画6−3が1本に設定することとす
る。なお、図中、9−1,9−2,9−3は選択弁、1
0−1,10−2,10−3は選択弁開放装置、11−
1,11−2,11−3は起動用ガス容器、12−1,
12−2,12−3は起動用ガス容器開放用のソレノイ
ドである。また、図中、13−1,13−2,13−3
は、選択弁9−1,9−2,9−3及び起動用ガス容器
11−1,11−2,11−3の開放をコントロールす
る起動用ガス管路で、選択弁開放装置10−1,10−
2,10−3に接続され、その途中の適所に不還弁14
−1,14−2,14−3,14−A,14−Bを配設
する。なお、不還弁14−1,14−2,14−3,1
4−A,14−Bの通過可能方向は、図の矢印の向きで
表している。なお、これらの部材の末尾の数字1,2,
3は、消火対象区画の末尾の数字1,2,3にそれぞれ
対応している。
【0022】この場合において、容器弁2には、図2に
示す、容器弁2の放出側の不活性ガス消火剤のガス圧P
を定圧ガス源のガス圧P1によって規定される基準ガス
圧P0以下に規制する制圧弁を用いる。この制圧弁は、
不活性ガス消火剤の流路21に設けた3本のガイド部材
22aを有する流路弁22と、不活性ガス消火剤の流路
21を閉鎖する方向に流路弁22を付勢するばね23
と、定圧ガス源(本実施例の場合は、定圧ガス源とし
て、窒素ガスを充填(35℃において、110Kgf/c
m2)した起動用ガス容器11−1,11−2,11−3
を利用するようにしている。)からのガス供給口24
と、一端をガス供給口24に、他端を不活性ガス消火剤
の流路21の放出側に接続したシリンダ25内に配設し
たピストン26と、不活性ガス消火剤の流路21を開放
する方向に流路弁22を操作するピストン26の端部に
形成した操作棒27と、流路弁22とは逆方向にピスト
ン26を付勢するばね28とから構成したものである。
【0023】次に、この制圧弁の動作について説明す
る。定圧ガス源としての起動用ガス容器11−1,11
−2,11−3からガス供給口24にガス圧P1(11
0Kgf/cm2)のガスを供給することにより、ピストン2
6をばね28の付勢力に抗して移動させ、ピストン26
の端部に形成した操作棒27により流路弁22をばね2
3の付勢力に抗して操作し、不活性ガス消火剤の流路2
1を開放させる。不活性ガス消火剤の流路21が開放さ
れると、消火剤貯蔵容器1から流路21内に不活性ガス
消火剤が流入し、消火剤貯蔵容器1内の不活性ガス消火
剤のガス圧P2(35℃において、180Kgf/cm2)が
ピストン26の他端側に作用し、ピストン26は、操作
棒27による流路弁22の操作を解除する方向に移動
し、これにより、流路弁22もばね23の付勢力を受け
て不活性ガス消火剤の流路21を閉鎖する方向に移動す
る。しかしながら、ピストン26の一端側には、起動用
ガス容器11−1,11−2,11−3のガス圧P1
(110Kgf/cm2)が作用しているため、流路弁22
は、不活性ガス消火剤の流路21を完全に閉鎖すること
なく、流路弁22並びにピストン26及び操作棒27
は、瞬時に平衡し、本実施例の場合、流路21の放出側
の不活性ガス消火剤のガス圧Pは、起動用ガス容器11
−1,11−2,11−3のガス圧P1(110Kgf/cm
2)と等しい値に保持される。この場合において、制圧
弁によって保持される放出側の不活性ガス消火剤のガス
圧P、すなわち、基準ガス圧P0は、定圧ガス源、すな
わち、起動用ガス容器11−1,11−2,11−3の
ガス圧自体を調整したり、起動用ガス容器11−1,1
1−2,11−3に圧力調整器を配設し、この圧力調整
器によりガス圧P1を調整したり、ばね23,28にば
ね定数の異なるばねを使用したり、ピストン26の上部
径と下部径の比を異ならせること等により変更すること
ができるが、不活性ガス消火設備の設計上、基準ガス圧
P0を定圧ガス源のガス圧P1と一致するように構成する
ことが望ましい。なお、この制圧弁は、定圧ガス源から
の供給口24へのガスの供給を停止するとともに、ピス
トン26上方のシリンダ25内のガスを排出することに
より、不活性ガス消火剤の流路21を閉鎖することがで
きる機能を有するものである、この機能を利用して、一
旦開放した消火剤貯蔵容器を閉鎖するように構成するこ
とも可能である。
【0024】そして、この制圧弁は、図3に示すよう
に、消火剤貯蔵容器1内の不活性ガス消火剤の圧力P2
が、基準ガス圧P0以下に低下するまでは、制圧弁の放
出側の不活性ガス消火剤のガス圧Pを基準ガス圧P0に
保持する機能を有しているため、不活性ガス消火剤の放
出により消火剤貯蔵容器内の不活性ガス消火剤の圧力P
2が低下した場合でも、制圧弁の放出側の不活性ガス消
火剤のガス圧Pを基準ガス圧P0に維持することによ
り、不活性ガス消火剤の放出量を一定に保つことができ
る。なお、図3に、比較例として、減圧機能を有する容
器弁を用いた場合の容器弁の放出側の不活性ガス消火剤
のガス圧P’及び消火剤貯蔵容器内の不活性ガス消火剤
の圧力P2’の関係を示したが、減圧機能を有する容器
弁の場合、不活性ガス消火剤の放出により消火剤貯蔵容
器内の不活性ガス消火剤の圧力P2’が低下すると、容
器弁の放出側の不活性ガス消火剤のガス圧P’も、それ
に比例するように低下するため、不活性ガス消火剤の放
出量が低下し(制圧弁の場合との差を斜線部で示
す。)、所定の放出時間t0内に所定量の不活性ガス消
火剤を放出するためには、配管の内径を大きくしたり、
減圧の程度を緩和する(当初の容器弁の放出側の不活性
ガス消火剤のガス圧P’を高める)等の必要があるが、
これには、設備費が高くなるという問題点がある。
【0025】次に、上記第1実施例の不活性ガス消火設
備の火災の際の動作について説明する。いま、消火対象
区画6−1に火災が発生したとすれば、火災発見者がこ
の消火対象区画6−1に対応する押釦(手動操作の場
合)を操作すると、電気信号が起動用ガス容器開放用の
ソレノイド12−1に送られ、ソレノイド12−1が動
作して起動用ガス容器11−1が開放される。起動用ガ
ス容器11−1が開放されることにより放出された起動
用ガスは、まず、選択弁開放装置10−1に導入されて
選択弁9−1を開放してから、不還弁14−1を経て起
動用ガス管路13−1を通り、不還弁14−A及び不還
弁14−Bを通過して全ての容器弁2に至って消火剤貯
蔵容器1を5本とも開放する。このとき、不還弁14−
2及び不還弁14−3を通過することができないため、
選択弁9−2及び選択弁9−3は開放されない。ところ
で、容器弁2には、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧
Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定される基準ガ
ス圧P0以下に規制する制圧弁を用いているため、開放
された5本の消火剤貯蔵容器1から基準ガス圧P0(1
10Kgf/cm2)以下に規制された不活性ガスが、容器弁
2、連結管3、集合管4、選択弁9−1、主配管5−1
及び枝管8−1を介して噴射ヘッド7−1まで送られ、
噴射ヘッド7−1から消火対象区画6−1内に放出され
る。
【0026】また、消火対象区画6−2に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−2に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−2に送ら
れ、ソレノイド12−2が動作して起動用ガス容器11
−2が開放される。起動用ガス容器11−2が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−2に導入されて選択弁9−2を開放してか
ら、不還弁14−2を経て起動用ガス管路13−2を通
り、不還弁14−Bを通過して容器弁2に至って消火剤
貯蔵容器1を3本だけ、すなわち、消火剤貯蔵容器1−
3,1−4,1−5を開放する。このとき、不還弁14
−Aを通過することができないため、消火剤貯蔵容器1
のうち2本、すなわち、消火剤貯蔵容器1−1,1−2
は開放されない。また、不還弁14−1及び不還弁14
−3を通過することができないため、選択弁9−1及び
選択弁9−3は開放されない。ところで、容器弁2に
は、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源
のガス圧P1によって規定される基準ガス圧P0以下に規
制する制圧弁を用いているため、開放された3本の消火
剤貯蔵容器1−3,1−4,1−5から基準ガス圧P0
(110Kgf/cm2)以下に規制された不活性ガスが、容
器弁2、連結管3、集合管4、選択弁9−2、主配管5
−2及び枝管8−2を介して噴射ヘッド7−2まで送ら
れ、噴射ヘッド7−2から消火対象区画6−2内に放出
される。
【0027】また、消火対象区画6−3に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−3に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−3に送ら
れ、ソレノイド12−3が動作して起動用ガス容器11
−3が開放される。起動用ガス容器11−3が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−3に導入されて選択弁9−3を開放してか
ら、不還弁14−3を経て起動用ガス管路13−3を通
り、容器弁2に至って消火剤貯蔵容器1を1本だけ、す
なわち、消火剤貯蔵容器1−5を開放する。このとき、
不還弁14−Bを通過することができない(したがっ
て、当然、不還弁14−Aも通過することができない)
ため、消火剤貯蔵容器1のうち4本、すなわち、消火剤
貯蔵容器1−1,1−2,1−3,1−4は開放されな
い。また、不還弁14−1及び不還弁14−2を通過す
ることができないため、選択弁9−1及び選択弁9−2
は開放されない。ところで、容器弁2には、放出側の不
活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1に
よって規定される基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁
を用いているため、開放された1本の消火剤貯蔵容器1
−5から基準ガス圧P0(110Kgf/cm2)以下に規制
された不活性ガスが、容器弁2、連結管3、集合管4、
選択弁9−3、主配管5−3及び枝管8−3を介して噴
射ヘッド7−3まで送られ、噴射ヘッド7−3から消火
対象区画6−3内に放出される。
【0028】以上、消火対象区画が3区画で、消火剤貯
蔵容器1の本数が5本の場合を例にして説明したが、消
火対象区画の数及び消火剤貯蔵容器1の本数並びに開放
される消火剤貯蔵容器1の本数は、本実施例(以下に示
す第2実施例及び第3実施例も同様。)のものに限定さ
れるものではなく、必要に応じて任意に設定することが
できる。
【0029】図4に、本発明の不活性ガス消火設備の第
2実施例を示す。
【0030】本実施例は、上記第1実施例の変形例であ
り、起動用ガス容器11−1,11−2,11−3とは
別に、定圧ガス源として、窒素ガスを充填(35℃にお
いて、110Kgf/cm2)した定圧ガス容器17を設けた
ものである。なお、定圧ガス源として、高圧のガスを充
填したガス容器に圧力調整器を配設したものを使用する
ことにより、この圧力調整器によりガス圧P1を調整す
ることができるようにしたり、また、定圧ガス源を、高
圧発生機と高圧発生機により発生した圧力を保持するア
キュムレータとで構成することもできる。このように、
定圧ガス容器17を設けることにより、設置する消火剤
貯蔵容器1の本数、すなわち、容器弁(制圧弁)2の個
数が増加しても、それに応じて定圧ガス容器17の容量
を容易に変更することができ、所定の基準ガス圧P0を
維持することができる。また、図中、15−1,15−
2,15−3は、第1実施例の不還弁14−1,14−
2,14−3に代えて、起動用ガス管路13−1,13
−2,13−3に配設したピストン弁であり、また、1
6−1,16−2,16−3は、起動用ガス容器11−
1,11−2,11−3と定圧ガス容器17の間の適所
に配設した不還弁である。なお、不還弁16−1,16
−2,16−3の通過可能方向は、図の矢印の向きで表
している。なお、これらの部材の末尾の数字1,2,3
は、消火対象区画の末尾の数字1,2,3にそれぞれ対
応している。
【0031】次に、上記第2実施例の不活性ガス消火設
備の火災の際の動作について説明する。いま、消火対象
区画6−1に火災が発生したとすれば、火災発見者がこ
の消火対象区画6−1に対応する押釦(手動操作の場
合)を操作すると、電気信号が起動用ガス容器開放用の
ソレノイド12−1に送られ、ソレノイド12−1が動
作して起動用ガス容器11−1が開放される。起動用ガ
ス容器11−1が開放されることにより放出された起動
用ガスは、まず、選択弁開放装置10−1に導入されて
選択弁9−1を開放してから、不還弁16−1を経て定
圧ガス容器17を開放するとともに、ピストン弁15−
1を開放する。これにより、定圧ガス容器17の定圧ガ
スは、ピストン弁15−1を経て起動用ガス(定圧ガ
ス)管路13−1を通り、不還弁14−A及び不還弁1
4−Bを通過して全ての容器弁2に至って消火剤貯蔵容
器1を5本とも開放する。このとき、起動用ガスは、不
還弁16−2及び不還弁16−3を通過することができ
ないため、選択弁9−2及び選択弁9−3並びにピスト
ン弁15−2及びピストン弁15−3は開放されない。
ところで、容器弁2には、放出側の不活性ガス消火剤の
ガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定される
基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁を用いているた
め、開放された5本の消火剤貯蔵容器1から基準ガス圧
P0(110Kgf/cm2)以下に規制された不活性ガス
が、容器弁2、連結管3、集合管4、選択弁9−1、主
配管5−1及び枝管8−1を介して噴射ヘッド7−1ま
で送られ、噴射ヘッド7−1から消火対象区画6−1内
に放出される。
【0032】また、消火対象区画6−2に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−2に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−2に送ら
れ、ソレノイド12−2が動作して起動用ガス容器11
−2が開放される。起動用ガス容器11−2が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−2に導入されて選択弁9−2を開放してか
ら、不還弁16−2を経て定圧ガス容器17を開放する
とともに、ピストン弁15−2を開放する。これによ
り、定圧ガス容器17の定圧ガスは、ピストン弁15−
2を経て起動用ガス(定圧ガス)管路13−2を通り、
不還弁14−Bを通過して容器弁2に至って消火剤貯蔵
容器1を3本だけ、すなわち、消火剤貯蔵容器1−3,
1−4,1−5を開放する。このとき、不還弁14−A
を通過することができないため、消火剤貯蔵容器1のう
ち2本、すなわち、消火剤貯蔵容器1−1,1−2は開
放されない。また、起動用ガスは、不還弁16−1及び
不還弁16−3を通過することができないため、選択弁
9−1及び選択弁9−3並びにピストン弁15−1及び
ピストン弁15−3は開放されない。ところで、容器弁
2には、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガ
ス源のガス圧P1によって規定される基準ガス圧P0以下
に規制する制圧弁を用いているため、開放された3本の
消火剤貯蔵容器1−3,1−4,1−5から基準ガス圧
P0(110Kgf/cm2)以下に規制された不活性ガス
が、容器弁2、連結管3、集合管4、選択弁9−2、主
配管5−2及び枝管8−2を介して噴射ヘッド7−2ま
で送られ、噴射ヘッド7−2から消火対象区画6−2内
に放出される。
【0033】また、消火対象区画6−3に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−3に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−3に送ら
れ、ソレノイド12−3が動作して起動用ガス容器11
−3が開放される。起動用ガス容器11−3が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−3に導入されて選択弁9−3を開放してか
ら、不還弁16−3を経て定圧ガス容器17を開放する
とともに、ピストン弁15−3を開放する。これによ
り、定圧ガス容器17の定圧ガスは、ピストン弁15−
3を経て起動用ガス(定圧ガス)管路13−3を通り、
容器弁2に至って消火剤貯蔵容器1を1本だけ、すなわ
ち、消火剤貯蔵容器1−5を開放する。このとき、不還
弁14−Bを通過することができない(したがって、当
然、不還弁14−Aも通過することができない)ため、
消火剤貯蔵容器1のうち4本、すなわち、消火剤貯蔵容
器1−1,1−2,1−3,1−4は開放されない。ま
た、起動用ガスは、不還弁16−1及び不還弁16−2
を通過することができないため、選択弁9−1及び選択
弁9−2並びにピストン弁15−1及びピストン弁15
−2は開放されない。ところで、容器弁2には、放出側
の不活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P
1によって規定される基準ガス圧P0以下に規制する制圧
弁を用いているため、開放された1本の消火剤貯蔵容器
1−5から基準ガス圧P0(110Kgf/cm2)以下に規
制された不活性ガスが、容器弁2、連結管3、集合管
4、選択弁9−3、主配管5−3及び枝管8−3を介し
て噴射ヘッド7−3まで送られ、噴射ヘッド7−3から
消火対象区画6−3内に放出される。
【0034】図5に、本発明の不活性ガス消火設備の第
3実施例を示す。
【0035】本実施例は、上記第1実施例の変形例であ
り、消火剤貯蔵容器1と選択弁9−1,9−2,9−3
とを接続する集合管4の適所に、放出側の不活性ガス消
火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定
される基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁18を設け
るとともに、起動用ガス容器11−1,11−2,11
−3とは別に、定圧ガス源として、窒素ガスを充填(3
5℃において、110Kgf/cm2)した定圧ガス容器19
を設けたものである。なお、定圧ガス源として、上記第
1実施例のように、起動用ガス容器11−1,11−
2,11−3を利用するように構成したり、高圧のガス
を充填したガス容器に圧力調整器を配設したものを使用
することにより、この圧力調整器によりガス圧P1を調
整することができるようにしたり、また、定圧ガス源
を、高圧発生機と高圧発生機により発生した圧力を保持
するアキュムレータとで構成することもできる。このよ
うに、集合管4に制圧弁18を設けることにより、容器
弁2に通常の容器弁を使用することができ、設備費を低
廉にすることができる。なお、消火剤貯蔵容器1から制
圧弁18に至るまでの容器弁2、連結管3及び集合管4
等の消火設備の一次側機器には不活性ガス消火剤の高い
ガス圧がかかることとなり、このため、これら一次側機
器は、この高いガス圧に耐えるように構成する必要があ
るが、集合管4等は、主配管5−1,5−2,5−3に
比べ管の内径が小さいため、耐圧が高く、このため、消
火設備の一次側機器の耐圧グレードを上げる必要がない
ため、設備費を低廉にすることができるとともに、既存
の設備にもそのまま適用することができる。なお、これ
らの部材の末尾の数字1,2,3は、消火対象区画の末
尾の数字1,2,3にそれぞれ対応している。
【0036】この制圧弁18は、図6に示すように、上
記第1実施例の容器弁2に用いた制圧弁と基本的に同一
の構造及び同一の作用をするもので、不活性ガス消火剤
の流路181に設けた流路弁182と、不活性ガス消火
剤の流路181を閉鎖する方向に流路弁182を付勢す
るばね183と、定圧ガス容器19からのガス供給口1
84と、一端をガス供給口184に、他端を不活性ガス
消火剤の流路181の放出側に接続したシリンダ185
内に配設したピストン186と、不活性ガス消火剤の流
路181を開放する方向に流路弁182を操作するピス
トン186の端部に形成した操作棒187と、流路弁1
82とは逆方向にピストン186を付勢するばね188
とから構成し、制圧弁18の放出側の不活性ガス消火剤
のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定され
る基準ガス圧P0以下に規制するようにしたものであ
る。
【0037】次に、上記第3実施例の不活性ガス消火設
備の火災の際の動作について説明する。いま、消火対象
区画6−1に火災が発生したとすれば、火災発見者がこ
の消火対象区画6−1に対応する押釦(手動操作の場
合)を操作すると、電気信号が起動用ガス容器開放用の
ソレノイド12−1に送られ、ソレノイド12−1が動
作して起動用ガス容器11−1が開放される。起動用ガ
ス容器11−1が開放されることにより放出された起動
用ガスは、まず、選択弁開放装置10−1に導入されて
選択弁9−1を開放してから、不還弁14−1を経て定
圧ガス容器19を開放するとともに、起動用ガス管路1
3−1を通り、不還弁14−A及び不還弁14−Bを通
過して全ての容器弁2に至って消火剤貯蔵容器1を5本
とも開放する。このとき、不還弁14−2及び不還弁1
4−3を通過することができないため、選択弁9−2及
び選択弁9−3は開放されない。ところで、集合管4に
は、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源
のガス圧P1によって規定される基準ガス圧P0以下に規
制する制圧弁18を設けているため、開放された5本の
消火剤貯蔵容器1から放出され、容器弁2及び連結管3
を介して集合管4まで送られた不活性ガスは、制圧弁1
8により基準ガス圧P0(110Kgf/cm2)以下に規制
され、選択弁9−1、主配管5−1及び枝管8−1を介
して噴射ヘッド7−1まで送られ、噴射ヘッド7−1か
ら消火対象区画6−1内に放出される。
【0038】また、消火対象区画6−2に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−2に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−2に送ら
れ、ソレノイド12−2が動作して起動用ガス容器11
−2が開放される。起動用ガス容器11−2が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−2に導入されて選択弁9−2を開放してか
ら、不還弁14−2を経て定圧ガス容器19を開放する
とともに、起動用ガス管路13−2を通り、不還弁14
−Bを通過して容器弁2に至って消火剤貯蔵容器1を3
本だけ、すなわち、消火剤貯蔵容器1−3,1−4,1
−5を開放する。このとき、不還弁14−Aを通過する
ことができないため、消火剤貯蔵容器1のうち2本、す
なわち、消火剤貯蔵容器1−1,1−2は開放されな
い。また、不還弁14−1及び不還弁14−3を通過す
ることができないため、選択弁9−1及び選択弁9−3
は開放されない。ところで、集合管4には、放出側の不
活性ガス消火剤のガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1に
よって規定される基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁
18を設けているため、開放された3本の消火剤貯蔵容
器1−3,1−4,1−5から放出され、容器弁2及び
連結管3を介して集合管4まで送られた不活性ガスは、
制圧弁18により基準ガス圧P0(110Kgf/cm2)以
下に規制され、選択弁9−2、主配管5−2及び枝管8
−2を介して噴射ヘッド7−2まで送られ、噴射ヘッド
7−2から消火対象区画6−2内に放出される。
【0039】また、消火対象区画6−3に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−3に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用のソレノイド12−3に送ら
れ、ソレノイド12−3が動作して起動用ガス容器11
−3が開放される。起動用ガス容器11−3が開放され
ることにより放出された起動用ガスは、まず、選択弁開
放装置10−3に導入されて選択弁9−3を開放してか
ら、不還弁14−3を経て定圧ガス容器19を開放する
とともに、起動用ガス管路13−3を通り、容器弁2に
至って消火剤貯蔵容器1を1本だけ、すなわち、消火剤
貯蔵容器1−5を開放する。このとき、不還弁14−B
を通過することができない(したがって、当然、不還弁
14−Aも通過することができない)ため、消火剤貯蔵
容器1のうち4本、すなわち、消火剤貯蔵容器1−1,
1−2,1−3,1−4は開放されない。また、不還弁
14−1及び不還弁14−2を通過することができない
ため、選択弁9−1及び選択弁9−2は開放されない。
ところで、集合管4には、放出側の不活性ガス消火剤の
ガス圧Pを定圧ガス源のガス圧P1によって規定される
基準ガス圧P0以下に規制する制圧弁18を設けている
ため、開放された1本の消火剤貯蔵容器1−5からから
放出され、容器弁2及び連結管3を介して集合管4まで
送られた不活性ガスは、制圧弁18により基準ガス圧P
0(110Kgf/cm2)以下に規制され、選択弁9−3、
主配管5−3及び枝管8−3を介して噴射ヘッド7−3
まで送られ、噴射ヘッド7−3から消火対象区画6−3
内に放出される。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、消火設備の二次側機器
の耐圧グレードを上げることなく不活性ガス消火剤の充
填圧力を高めることができ、消火剤貯蔵容器の設置スペ
ースを小さくすることができ、消火設備の二次側機器の
耐圧グレードを上げる必要がないことと相俟って、設備
費を低廉にすることができるとともに、消火設備の二次
側機器の耐圧グレードを上げる必要がないため、消火剤
貯蔵容器内にガス状態で貯蔵する不活性ガス消火剤を既
存の設備にもそのまま適用することができる。また、こ
の制圧弁は、消火剤貯蔵容器内の不活性ガス消火剤の圧
力が、基準ガス圧以下に低下するまでは、制圧弁の放出
側の不活性ガス消火剤のガス圧を基準ガス圧に保持する
機能を有しているため、不活性ガス消火剤の放出により
消火剤貯蔵容器内の不活性ガス消火剤の圧力が低下した
場合でも、不活性ガス消火剤の放出量を一定に保つこと
ができることから、所消火設備の容量を有効に利用する
ことができ、設備費を低廉にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不活性ガス消火設備の第1実施例を示
す図である。
【図2】本発明の不活性ガス消火設備用制圧弁の第1実
施例を示す図であり、(a)はその全体図、(b)は流
路弁の平面図、(c)は同縦断面図である。
【図3】不活性ガス消火設備用制圧弁の作用の説明図で
ある。
【図4】本発明の不活性ガス消火設備の第2実施例を示
す図である。
【図5】本発明の不活性ガス消火設備の第3実施例を示
す図である。
【図6】本発明の不活性ガス消火設備用制圧弁の第3実
施例を示す図である。
【符号の説明】 1 消火剤貯蔵容器 2 容器弁(制圧弁) 21 不活性ガス消火剤の流路 22 流路弁 23 ばね 24 ガス供給口 25 シリンダ 26 ピストン 27 操作棒 28 ばね 6 消火対象区画 7 噴射ヘッド 11 起動用ガス容器(定圧ガス源) 17 定圧ガス容器 18 制圧弁 181 不活性ガス消火剤の流路 182 流路弁 183 ばね 184 ガス供給口 185 シリンダ 186 ピストン 187 操作棒 188 ばね 19 定圧ガス容器 P 不活性ガス消火剤のガス圧 P0 基準ガス圧 P1 定圧ガス源のガス圧

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消火剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵され
    ている不活性ガス消火剤を消火対象区画内に放出し、消
    火対象区画内の不活性ガス消火剤の濃度を消炎濃度以上
    に維持することによって消火するようにした不活性ガス
    消火設備において、消火剤貯蔵容器の容器弁に、放出側
    の不活性ガス消火剤のガス圧を定圧ガス源のガス圧によ
    って規定される基準ガス圧以下に規制する制圧弁を用い
    たことを特徴とする不活性ガス消火設備。
  2. 【請求項2】 消火剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵され
    ている不活性ガス消火剤を消火対象区画内に放出し、消
    火対象区画内の不活性ガス消火剤の濃度を消炎濃度以上
    に維持することによって消火するようにした不活性ガス
    消火設備において、消火剤貯蔵容器と選択弁とを接続す
    る集合管に、放出側の不活性ガス消火剤のガス圧を定圧
    ガス源のガス圧によって規定される基準ガス圧以下に規
    制する制圧弁を配設したことを特徴とする不活性ガス消
    火設備。
  3. 【請求項3】 定圧ガス源のガス圧を調節可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の不活性ガス消火設
    備。
  4. 【請求項4】 35℃において、180Kgf/cm2以上で
    不活性ガス消火剤を充填した消火剤貯蔵容器を用いたこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載の不活性ガス消
    火設備。
  5. 【請求項5】 不活性ガス消火剤に窒素ガスを用いたこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の不活性ガ
    ス消火設備。
  6. 【請求項6】 不活性ガス消火剤の流路に設けた流路弁
    と、不活性ガス消火剤の流路を閉鎖する方向に流路弁を
    付勢するばねと、定圧ガス源のガス供給口と、一端をガ
    ス供給口に、他端を不活性ガス消火剤の流路の放出側に
    接続したシリンダ内に配設したピストンと、不活性ガス
    消火剤の流路を開放する方向に流路弁を操作するピスト
    ンの端部に形成した操作棒とからなることを特徴とする
    不活性ガス消火設備用制圧弁。
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