JP3342663B2 - ガス系消火設備の起動装置 - Google Patents

ガス系消火設備の起動装置

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JP3342663B2
JP3342663B2 JP15910698A JP15910698A JP3342663B2 JP 3342663 B2 JP3342663 B2 JP 3342663B2 JP 15910698 A JP15910698 A JP 15910698A JP 15910698 A JP15910698 A JP 15910698A JP 3342663 B2 JP3342663 B2 JP 3342663B2
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fire extinguishing
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constant
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明人 岡本
康史 井上
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Koatsu Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消火剤貯蔵容器内
にガス状態で貯蔵されている消火剤を消火対象区画内に
放出し、消火対象区画内の消火剤の濃度を消炎濃度以上
に維持することによって消火するようにしたガス系消火
設備の起動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、消火対象区画内に消火剤を放出
し、消火対象区画内の消火剤の濃度を消炎濃度以上に維
持することによって消火するようにしたガス系消火設備
として、消火剤に二酸化炭素やハロンガス等の不活性ガ
スを使用するようにしたものが実用化されている。
【0003】ところで、消火剤として二酸化炭素やハロ
ンガス等の不活性ガスを使用する場合、これらの消火剤
を加圧液化して高圧ガス容器からなる消火剤貯蔵容器に
充填された状態で消火設備内に保管しておき、火災の際
に、適宜の電気的手段又は空圧的手段を用いて、消火剤
貯蔵容器の容器弁を開放することにより、二酸化炭素や
ハロンガスを消火剤貯蔵容器から配管を介して噴射ヘッ
ドまで送り、噴射ヘッドから消火対象区画内に放出する
ようにしている。このとき、二酸化炭素やハロンガス等
の不活性ガスは、噴射ヘッドまでは液体の状態で送ら
れ、噴射ヘッドから消火対象区画内に放出された瞬間に
気化して気体の状態となり、消火対象区画内に充満して
火災を鎮圧する。
【0004】そして、これらの二酸化炭素やハロンガス
等の不活性ガスを使用する消火設備は、急速に火災を鎮
圧できること、消火剤による消火対象区画内の汚染がほ
とんどないこと、電気の絶縁性を損なわないこと、消火
剤が隙間から浸透して構造が複雑な消火対象に対しても
強力な消火効果を発揮できること、消火剤の経年変化が
なく長期に亘って一定の消火能力を有すること等の利点
を有することから、石油関連施設、電気関連施設のみな
らず、一般の施設にも広く使用されている。
【0005】ところが、近年になって、オゾン層の破壊
に関する問題が世界的な規模で提起され、ハロンガス等
のハロゲン化炭化水素成分を含有する消火剤について
は、1994年1月に生産中止となり、事実上使用する
ことができなくなった。これにより、アルゴン等の高価
な希ガスを使用する特殊な消火設備を除くと、現在、消
火設備において使用されている消火剤は、二酸化炭素の
みであるということができる。
【0006】一方、この二酸化炭素を消火剤として使用
する消火設備についても、以下の問題点があることが知
られている。 (1) 消火時の消火対象区画内の二酸化炭素の設計濃度
は、約35%であり、この濃度では、万一消火対象区画
内に人が存在していた場合、二酸化炭素の毒性(麻酔
性)により人命に係わる事態が発生するおそれがある。 (2) 二酸化炭素は、火災の際、噴射ヘッドまでは液体の
状態で送られ、噴射ヘッドから消火対象区画内に放出さ
れた瞬間に気化して気体の状態となるが、このとき、周
囲から気化熱を奪うため室内の空気の飽和蒸気圧が低下
し、空気中の水分が結露するとともに、静電気が発生す
る。これにより、室内は霧がかかった状態となり、人の
避難及び救出並びに消火作業の障害になるとともに、結
露及び静電気により電子機器の絶縁不良や故障が起こ
り、重大な二次災害が発生するおそれがある。 (3) 二酸化炭素は、密度が空気よりもはるかに大きいた
め、消火対象区画内に放出された二酸化炭素は、消火対
象区画内の下部に滞留し消火効果が低下するほか、消火
対象区画内の下部の開口部から外部へ散逸しやすい。 (4) 地球温暖化に関する問題が世界的な規模で提起され
ていることから、二酸化炭素もハロンガスと同様に、将
来的には使用が制限される可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本件出願人
は、上記従来の消火設備が有する多くの問題点を解決す
るために、先に窒素ガスや窒素ガスに、オゾン層を破壊
しないパーフルオロアルカン(パーフルオロブタン(C
410))、ハイドロジェノフルオロアルカン(トリフ
ルオロメタン(CHF3)、へプタフルオロプロパン
(C3HF7)又はペンタフルオロエタン(C2HF5))
又はハイドロジェノフルオロハロゲノアルカン(アイオ
ドトリフルオロメタン(CF3I))(以下、これらを
総称して「フッ素系化合物」という。)の少なくとも1
種類を10容積%以下の割合で混合した混合ガス(以下
単に「混合ガス」という。)を消火剤として使用する消
火設備を提案した。
【0008】しかしながら、消火剤として窒素ガスや混
合ガスを使用した場合も、以下の問題点があることがわ
かった。 (1) 窒素ガスや混合ガスは、加圧してガス状態で貯蔵さ
れたものを使用するため、加圧液化した状態で貯蔵され
たものを使用する二酸化炭素やハロンガスに比べて、同
容積の消火対象区画の消火に要する消火剤貯蔵容器の数
が数倍必要となり、消火剤貯蔵容器の大きな設置スペー
スが必要となる。 (2) 設置する消火剤貯蔵容器の数を低減するためには、
消火剤貯蔵容器に充填する消火剤の充填圧力を高める必
要があるが、消火剤の充填圧力を高めた場合、選択弁、
主配管、枝管、噴射ヘッド等の消火設備の二次側機器に
も消火剤の高いガス圧がかかることとなり、このため、
これら二次側機器の耐圧グレードを上げる必要があり、
設備の構築コストが著しく上昇し、また、既存の設備に
は適用できないという問題があった。
【0009】これに対処するため、本件出願人は、先
に、消火剤として窒素ガスや混合ガス等の消火剤貯蔵容
器内にガス状態で貯蔵される消火剤を使用する消火設備
の有する問題点を解決し、消火設備の二次側機器の耐圧
グレードを上げることなく消火剤の充填圧力を高めるこ
とができる制圧弁を使用した消火設備用減圧装置を提案
した(特願平7−138631号(特開平8−2994
92号)、特願平8−161137号(特開平9−31
9439号)、特願平9−113493号参照)。
【0010】この制圧弁を使用した消火設備用減圧装置
は、制圧弁の放出側の消火剤のガス圧を定圧ガス源のガ
ス圧によって規制することができ、消火剤貯蔵容器に対
する消火剤の充填圧力が高い場合にも、消火設備の二次
側機器に消火剤の高いガス圧がかかることを防止するこ
とができ、上記の所期の目的を達成するものであった。
【0011】ところで、この消火設備用減圧装置を適用
したガス系消火設備の一例を図9に示す。この例は、3
つの消火対象区画6−1,6−2,6−3を有する場合
のガス系消火設備を示したものである。このガス系消火
設備は、ガス消火剤として、例えば、窒素ガスを使用
し、これを加圧して高圧ガス容器に充填した状態(例え
ば、35℃において、180kgf/cm2)で消火設備内に
保管することにより、消火剤貯蔵容器として利用する。
この例のガス系消火設備は、多数の消火剤貯蔵容器1−
1,・・・,1−1,1−2,1−3を備え、各消火剤
貯蔵容器には、放出側の消火剤のガス圧を定圧ガス源の
ガス圧によって規制するようにした制圧弁からなる容器
弁2を介して連結管3を接続し、さらに連結管3を集合
管4に接続し、この集合管4を各消火対象区画6−1,
6−2,6−3まで延設した主配管5−1,5−2,5
−3に接続する。また、各消火剤貯蔵容器には、圧力計
を取り付けることにより、消火剤貯蔵容器内の消火剤の
ガス圧を管理することができるようにしている。主配管
5−1,5−2,5−3には、選択弁9−1,9−2,
9−3を配設し、消火対象区画6−1,6−2,6−3
に選択的に消火剤を送ることができるようにする。
【0012】ところで、通常、各消火対象区画6−1,
6−2,6−3は、その容積が異なるため、当然、消火
するのに必要となる消火剤の量も異なる。このため、主
配管5−1,5−2,5−3の口径を各消火対象区画6
−1,6−2,6−3の容積に応じて異ならせるほか、
火災の際、消火対象となる消火対象区画6−1,6−
2,6−3に対応した本数の消火剤貯蔵容器が開放され
るようにガス系消火設備を構成する。
【0013】ここで、開放すべき消火剤貯蔵容器1の本
数を、消火対象区画6−1が全部、消火対象区画6−2
が2本、消火対象区画6−3が1本に設定する場合につ
いて説明する。図中、11−1,11−2,11−3
は、起動用ガス容器、12−1,12−2,12−3
は、起動用ガス容器開放用の電磁弁である。また、10
−1,10−2,10−3は、選択弁9−1,9−2,
9−3、定圧ガス源として窒素ガスを充填(例えば、3
5℃において、110kgf/cm2)した定圧ガス容器17
の容器弁17a及び定圧ガス管路13−1,13−2,
13−3に配設したピストン弁15−1,15−2,1
5−3の開放をコントロールする起動用ガス管路で、そ
の適宜位置に、不還弁16−1,16−2,16−3を
配設するようにする。定圧ガス容器17には、圧力計を
取り付けることにより、定圧ガス容器内の消火剤のガス
圧を管理することができるようにしている。また、定圧
ガス管路13−1,13−2,13−3には、ピストン
弁15−1,15−2,15−3を配設するとともに、
その適宜位置に、不還弁14−1,14−2,14−
3,14−A,14−Bを配設するようにする。なお、
これらの部材の末尾の数字1,2,3は、消火対象区画
の末尾の数字1,2,3にそれぞれ対応している。
【0014】次に、このガス系消火設備の火災の際の動
作について説明する。いま、消火対象区画6−1に火災
が発生したとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6
−1に対応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、
電気信号が起動用ガス容器開放用の電磁弁12−1に送
られ、電磁弁12−1が作動して起動用ガス容器11−
1が開放される。起動用ガス容器11−1が開放される
ことにより放出された起動用ガスは、選択弁9−1を開
放するとともに、不還弁16−1を経て定圧ガス容器1
7の容器弁17aを開放するとともに、ピストン弁15
−1を開放する。これにより、定圧ガス容器17の定圧
ガスは、ピストン弁15−1を経て定圧ガス管路13−
1を通り、不還弁14−A及び不還弁14−Bを通過し
て消火剤貯蔵容器をすべて開放する。このとき、起動用
ガスは、不還弁16−2及び不還弁16−3を通過する
ことができないため、選択弁9−2及び選択弁9−3並
びにピストン弁15−2及びピストン弁15−3は開放
されない。ところで、容器弁2には、放出側の消火剤の
ガス圧P0を定圧ガス源のガス圧P1によって規定される
基準ガス圧以下に規制する制圧弁を用いているため、開
放された消火剤貯蔵容器から基準ガス圧(110kgf/c
m2)以下に規制された消火剤が、容器弁2、連結管3、
集合管4、選択弁9−1及び主配管5−1を介して、消
火対象区画6−1内に放出される。
【0015】また、消火対象区画6−2に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−2に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用の電磁弁12−2に送られ、電
磁弁12−2が作動して起動用ガス容器11−2が開放
される。起動用ガス容器11−2が開放されることによ
り放出された起動用ガスは、選択弁9−2を開放すると
ともに、不還弁16−2を経て定圧ガス容器17の容器
弁17aを開放するとともに、ピストン弁15−2を開
放する。これにより、定圧ガス容器17の定圧ガスは、
ピストン弁15−2を経て定圧ガス管路13−2を通
り、不還弁14−Bを通過して消火剤貯蔵容器を2本だ
け、すなわち、消火剤貯蔵容器1−2,1−3を開放す
る。このとき、定圧ガスは、不還弁14−Aを通過する
ことができないため、他の消火剤貯蔵容器、すなわち、
消火剤貯蔵容器1−1,・・・,1−1は開放されな
い。また、起動用ガスは、不還弁16−1及び不還弁1
6−3を通過することができないため、選択弁9−1及
び選択弁9−3並びにピストン弁15−1及びピストン
弁15−3は開放されない。ところで、容器弁2には、
放出側の消火剤のガス圧P0を定圧ガス源のガス圧P1に
よって規定される基準ガス圧以下に規制する制圧弁を用
いているため、開放された消火剤貯蔵容器から基準ガス
圧(110kgf/cm2)以下に規制された消火剤が、容器
弁2、連結管3、集合管4、選択弁9−2及び主配管5
−2を介して、消火対象区画6−2内に放出される。
【0016】また、消火対象区画6−3に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−3に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用の電磁弁12−3に送られ、電
磁弁12−3が作動して起動用ガス容器11−3が開放
される。起動用ガス容器11−3が開放されることによ
り放出された起動用ガスは、選択弁9−3を開放すると
ともに、不還弁16−3を経て定圧ガス容器17の容器
弁17aを開放するとともに、ピストン弁15−3を開
放する。これにより、定圧ガス容器17の定圧ガスは、
ピストン弁15−3を経て定圧ガス管路13−3を通
り、消火剤貯蔵容器を1本だけ、すなわち、消火剤貯蔵
容器1−3を開放する。このとき、定圧ガスは、不還弁
14−Bを通過することができないため、他の消火剤貯
蔵容器、すなわち、消火剤貯蔵容器1−1,・・・,1
−1,1−2は開放されない。また、起動用ガスは、不
還弁16−1及び不還弁16−2を通過することができ
ないため、選択弁9−1及び選択弁9−2並びにピスト
ン弁15−1及びピストン弁15−2は開放されない。
ところで、容器弁2には、放出側の消火剤のガス圧P0
を定圧ガス源のガス圧P1によって規定される基準ガス
圧以下に規制する制圧弁を用いているため、開放された
消火剤貯蔵容器から基準ガス圧(110kgf/cm2)以下
に規制された消火剤が、容器弁2、連結管3、集合管
4、選択弁9−3及び主配管5−3を介して、消火対象
区画6−3内に放出される。
【0017】このように、上記のガス系消火設備は、消
火剤貯蔵容器からの放出側の消火剤のガス圧P0を、定
圧ガス源のガス圧P1によって、基準ガス圧、例えば、
110kgf/cm2以下に規制した状態で、複数の消火対象
区画6−1,6−2,6−3に対して、選択的に放出す
ることができ、これにより、ガス系消火設備の二次側機
器の耐圧グレードを上げることなく消火剤の充填圧力を
高めることができる等の多くの利点を有するものであ
る。
【0018】しかしながら、このガス系消火設備には、
設備を起動するための起動用ガス管路10、消火剤貯蔵
容器1からの放出側の消火剤のガス圧P0を規制するた
めの定圧ガス管路13等の管路の配管構造がきわめて複
雑になるとともに、これに伴い、多数のピストン弁、不
還弁等の配管部品が必要になることから、特に、消火対
象区画6の数が多い場合には、設備の構築に困難を伴う
とともに、設備の構築コストが上昇するという問題があ
った。また、管路の配管構造がきわめて複雑であるとと
もに、設備の保守・管理、例えば、管路の配管構造の変
更やガス容器のガス圧の管理が行いにくく、設備の保守
・管理にコストを要するという問題があった。
【0019】本発明は、本件出願人が先に提案した、消
火剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵されている消火剤を消
火対象区画内に放出し、消火対象区画内の消火剤の濃度
を消炎濃度以上に維持することによって消火するように
したガス系消火設備の消火剤貯蔵容器の容器弁に、放出
側の消火剤のガス圧を定圧ガス源のガス圧によって規制
するようにした制圧弁を配設したガス系消火設備の有す
る上記の問題点に鑑み、管路の配管構造を簡易にするこ
とにより、設備の構築及び保守・管理を容易に行うこと
ができるようにしたガス系消火設備の起動装置を提供す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガス系消火設備の起動装置は、消火剤貯蔵
容器内にガス状態で貯蔵されている消火剤を消火対象区
画内に放出し、消火対象区画内の消火剤の濃度を消炎濃
度以上に維持することによって消火するようにしたガス
系消火設備の消火剤貯蔵容器の容器弁に、放出側の消火
剤のガス圧を定圧ガス源のガス圧によって規制するよう
にした制圧弁を配設したガス系消火設備の起動装置にお
いて、前記定圧ガス源から容器弁に定圧ガスを供給する
定圧ガス管路に、起動用ガスのガス圧が作用することに
より定圧ガス管路を遮断する切替弁を配設して、消火剤
貯蔵容器の容器弁を選択的に開放動作するようにしたこ
とを特徴とする。
【0021】このガス系消火設備の起動装置は、定圧ガ
ス源から容器弁に定圧ガスを供給する定圧ガス管路に、
起動用ガスのガス圧が作用することにより定圧ガス管路
を遮断する切替弁を配設して、消火剤貯蔵容器の容器弁
を選択的に開放動作するようにしているため、管路の配
管構造を著しく簡易化することができる。
【0022】また、同じ目的を達成するため、本発明の
ガス系消火設備の起動装置は、消火剤貯蔵容器内にガス
状態で貯蔵されている消火剤を消火対象区画内に放出
し、消火対象区画内の消火剤の濃度を消炎濃度以上に維
持することによって消火するようにしたガス系消火設備
の消火剤貯蔵容器の容器弁に、放出側の消火剤のガス圧
を定圧ガス源のガス圧によって規制するようにした制圧
弁を配設したガス系消火設備の起動装置において、前記
定圧ガス源から容器弁に定圧ガスを供給する定圧ガス管
路に、起動用ガスのガス圧が作用することにより定圧ガ
ス管路を開放する切替弁を配設して、消火剤貯蔵容器の
容器弁を選択的に開放動作するようにしたことを特徴と
する。
【0023】このガス系消火設備の起動装置は、定圧ガ
ス源から容器弁に定圧ガスを供給する定圧ガス管路に、
起動用ガスのガス圧が作用することにより定圧ガス管路
を開放する切替弁を配設して、消火剤貯蔵容器の容器弁
を選択的に開放動作するようにしているため、管路の配
管構造を著しく簡易化することができる。
【0024】この場合において、切替弁に手動操作機構
を設けることができる。
【0025】これにより、起動用ガスのガス圧が作用し
ても切替弁が正常に作動しない場合等にも、手動により
切替弁を作動して、消火剤貯蔵容器の容器弁を選択的に
開放してガス系消火設備を作動させることができる。
【0026】また、起動用ガスのガス圧が作用する切替
弁から、定圧ガス管路を介して、起動用ガスを定圧ガス
源の定圧ガス容器の容器弁に起動用ガスを供給して、該
容器弁を開放するようにすることができる。
【0027】これにより、起動用ガス管路と定圧ガス管
路の一部を共用することができ、管路の配管構造をより
簡易化することができる。
【0028】また、起動用ガスに二酸化炭素を使用する
ことができる。
【0029】これにより、起動用ガス源の保守・管理を
容易に行うことができ、ガス系消火設備の起動装置の信
頼性を向上することができる。
【0030】また、定圧ガスに窒素ガスを使用すること
ができる。
【0031】これにより、定圧ガス源の保守・管理及び
定圧ガスのガス圧の調整を容易に行うことができ、ガス
系消火設備の起動装置の信頼性を向上することができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明のガス系消火設備の
起動装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0033】図1〜図3に、本発明のガス系消火設備の
起動装置を適用したガス系消火設備の第1実施例を示
す。本実施例は、5つの消火対象区画6−1,6−2,
6−3,6−4,6−5を有する場合のガス系消火設備
を示したものである。このガス系消火設備は、ガス消火
剤として、例えば、窒素ガスを使用し、これを加圧して
高圧ガス容器に充填した状態(例えば、35℃におい
て、180kgf/cm2)で消火設備内に保管することによ
り、消火剤貯蔵容器として利用する。本実施例のガス系
消火設備は、多数の消火剤貯蔵容器1−1,1−2,・
・・,1−7(以下、総称するときは、枝番を省略して
「消火剤貯蔵容器1」という。他の部材についても同
様。)を備え、各消火剤貯蔵容器1には、放出側の消火
剤のガス圧を定圧ガス源のガス圧によって規制するよう
にした制圧弁からなる容器弁2(詳細な構造は後述)を
介して連結管3を接続し、さらに連結管3を集合管4に
接続し、この集合管4を各消火対象区画6まで延設した
主配管5−1,5−2,5−3,5−4,5−5に接続
する。また、各消火剤貯蔵容器1には、必要に応じて、
圧力計(図示省略)を取り付けることにより、消火剤貯
蔵容器1内の消火剤のガス圧を管理することができるよ
うにしている。主配管5−1,5−2,5−3,5−
4,5−5には、選択弁9−1,9−2,9−3,9−
4,9−5を配設し、各消火対象区画6に選択的に消火
剤を送ることができるようにする。
【0034】ところで、通常、各消火対象区画6は、そ
の容積が異なるため、当然、消火するのに必要となる消
火剤の量も異なる。このため、各主配管5の口径を各消
火対象区画6の容積に応じて異ならせるほか、火災の
際、消火対象となる消火対象区画6に対応した本数の消
火剤貯蔵容器が開放されるようにガス系消火設備を構成
する。
【0035】ここで、開放すべき消火剤貯蔵容器1の本
数を、消火対象区画6−1が1本、消火対象区画6−2
が3本、消火対象区画6−3が3本、消火対象区画6−
4が5本、消火対象区画6−5が7本に設定する場合に
ついて説明する。図中、11−1,11−2,11−
3,11−4,11−5は起動用ガス源として二酸化炭
素を充填(例えば、20℃において、58kgf/cm2)し
た起動用ガス容器、12−1,12−2,12−3,1
2−4,12−5は起動用ガス容器開放用の電磁弁であ
る。また、10−1,10−2,10−3,10−4,
10−5は、選択弁9−1,9−2,9−3,9−4,
9−5の開放をコントロールする起動用ガス管路で、そ
の適宜位置に不還弁10aを配設するようにして、先端
を起動用ガスのガス圧が作用することにより定圧ガス管
路13を遮断する切替弁7−1,72,7−3(詳細な
構造は後述)を介して定圧ガス管路13に接続するよう
にする。この場合、すべての消火剤貯蔵容器1を開放す
る起動用ガス管路10−5は、定圧ガス管路13の先端
に直接接続するようにする。また、17は、定圧ガス源
として窒素ガスを充填(例えば、35℃において、11
0kgf/cm2)した定圧ガス容器で、容器弁17aを介し
て、定圧ガス管路13と接続するとともに、定圧ガス容
器17には、必要に応じて、圧力計(図示省略)を取り
付けることにより、定圧ガス容器17内の消火剤のガス
圧を管理することができるようにしている。この場合、
定圧ガス容器17の容器弁17aは、起動用ガス管路1
0、切替弁7、定圧ガス管路13及び定圧ガス管路13
から分岐した分岐管14を介して、起動用ガス容器11
から放出された起動用ガスのガス圧が作用することによ
り、起動するように構成するようにしている。
【0036】この場合において、消火剤貯蔵容器の容器
弁2には、図2に示す、容器弁2の放出側のガス消火剤
のガス圧P2を、定圧ガス源のガス圧P1によって規制す
る制圧弁を用いる。この制圧弁は、消火剤の流路21に
設けた3本のガイド部材22aを有する流路弁22と、
消火剤の流路21を閉鎖する方向に流路弁22を付勢す
るばね28aと、定圧ガス源として窒素ガスを充填(例
えば、35℃において、110kgf/cm2)した定圧ガス
容器17からのガス供給口24と、一端をガス供給口2
4に、他端を消火剤の流路21の放出側に接続したシリ
ンダ25内に配設したピストン26と、消火剤の流路2
1を開放する方向に流路弁22を操作するピストン26
の端部に形成した操作棒27と、流路弁22とは逆方向
にピストン26を付勢するばね28bとから構成したも
のである。
【0037】次に、この制圧弁の動作について説明す
る。定圧ガス源としての定圧ガス容器17からガス供給
口24にガス圧P1(110kgf/cm2)のガスを供給す
ることにより、ピストン26をばね28bの付勢力に抗
して移動させ、ピストン26の端部に形成した操作棒2
7により流路弁22をばね28aの付勢力に抗して操作
し、消火剤の流路21を開放させる。消火剤の流路21
が開放されると、消火剤貯蔵容器1から流路21内に消
火剤が流入し、消火剤貯蔵容器1内の消火剤のガス圧P
2(例えば、35℃において、180kgf/cm2)がピス
トン26の他端側に作用し、ピストン26は、操作棒2
7による流路弁22の操作を解除する方向に移動し、こ
れにより、流路弁22もばね28aの付勢力を受けて消
火剤の流路21を閉鎖する方向に移動する。しかしなが
ら、ピストン26の一端側には、定圧ガス容器17のガ
ス圧P1(110Kgf/cm2)が作用しているため、流路
弁22は、消火剤の流路21を完全に閉鎖することな
く、下記の式(1)、(2)に従って、流路弁22及び
ピストン26は瞬時に平衡し、出口側ガス圧P0は、例
えば、弁座23の直径Aが13.5mm、ピストン26の
直径Bが26mmの制圧弁を用いた場合には、流路21の
放出側の消火剤のガス圧P0は、定圧ガス容器17のガ
ス圧P1(110Kgf/cm2)よりやや低い所定の値に減
圧される。
【0038】 D12・P2+D22・P0=D12・P0+D22・P1 ・・・(1) P0=(D22・P1−D12・P2)/(D22−D12)・・・(2) ここで、D1は流路弁22の弁座23の直径、D2はピス
トン26の直径である。
【0039】なお、消火剤貯蔵容器の容器弁2に用いる
制圧弁としては、上記のもののほか、本件出願人が先に
提案した各種の制圧弁(例えば、特願平7−13863
1号(特開平8−299492号)、特願平8−161
137号(特開平9−319439号)、特願平9−1
13493号参照)を使用することができる。また、消
火剤貯蔵容器の容器弁2に用いる制圧弁の最小作動ガス
圧は、起動用ガス源として用いる起動用ガス容器11の
二酸化炭素のガス圧(例えば、20℃において、58kg
f/cm2)よりも高圧に設定することが望ましい。
【0040】また、定圧ガス管路13に配設する切替弁
7には、例えば、図3に示すように、起動用ガス管路1
0を介して、起動用ガス容器11から放出された起動用
ガスのガス圧が作用することにより定圧ガス管路13を
遮断する切替弁を用いることができる。この切替弁7
は、定圧ガス管路13に接続するポートA及びポートB
並びに起動用ガス管路10に接続するポートCを備え、
図3(a)に示すように、起動用ガスのガス圧が作用し
ていない状態では、ポートAとポートBが、切替弁7の
本体71内に配設した弁体72に形成した流路72aを
介して連通し、定圧ガス管路13が開放されるように
し、一方、図3(b)に示すように、起動用ガスのガス
圧が作用した状態では、起動用ガスのガス圧により弁体
72がばね73の付勢力に抗して移動し、ポートAとポ
ートC、すなわち、起動用ガス管路10と定圧ガス管路
13が連通し、ポートAとポートB、すなわち、定圧ガ
ス管路13が遮断されるように構成されている。
【0041】この場合、図4に示す変形例のように、切
替弁7に、手動操作機構74を設けることができる。こ
れにより、起動用ガスのガス圧が作用しても切替弁7が
正常に作動しない場合等にも、手動操作機構74を手動
により操作することにより、切替弁7を作動して、ガス
系消火設備を正常に作動させることができるものとな
る。この手動操作機構74は、切替弁7の本体71内に
配設した弁体72を手動により操作することができるよ
うにするもので、弁体72を所定の位置で固定すること
ができるように、適宜のロック機構74a,74b,7
5を設けることが望ましい。なお、この切替弁7におい
ては、起動用ガスのガス圧が作用していない状態のと
き、図3に記載した切替弁7のように、ポートAとポー
トBが、切替弁7の本体71内に配設した弁体72に形
成した流路72aを介して連通することに代えて、ポー
トAとポートBが、切替弁7の本体71と、本体71内
に配設した弁体72の隙間を介して連通するように構成
するようにしている。また、必要に応じて、弁体72を
自動復帰させるばねを配設することもできる。
【0042】次に、このガス系消火設備の火災の際の動
作について説明する。いま、消火対象区画6−1に火災
が発生したとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6
−1に対応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、
電気信号が起動用ガス容器開放用の電磁弁12−1に送
られ、電磁弁12−1が作動して起動用ガス容器11−
1が開放される。起動用ガス容器11−1が開放される
ことにより放出された起動用ガスは、選択弁9−1を開
放するとともに、不還弁10aを経て切替弁7−1に供
給され、切替弁7−1を作動する。これにより、起動用
ガスのガス圧により、切替弁7−1の弁体72がばね7
3の付勢力に抗して移動し、ポートAとポートC、すな
わち、起動用ガス管路10−1と定圧ガス管路13が連
通し、起動用ガス管路10−1、切替弁7−1、定圧ガ
ス管路13及び定圧ガス管路13から分岐した分岐管1
4を介して、定圧ガス容器17の容器弁17aを開放
し、定圧ガス容器17の定圧ガスは、定圧ガス管路13
を通り、消火剤貯蔵容器1−1の容器弁2に作用し、消
火剤貯蔵容器を1本だけ、すなわち、消火剤貯蔵容器1
−1を開放する。この場合、切替弁7−1のポートAと
ポートBは遮断されているため、定圧ガス管路13は切
替弁7−1を挟んで遮断され、これにより、定圧ガス
は、他の消火剤貯蔵容器1−2,・・・,1−7の容器
弁2には作用せず、消火剤貯蔵容器1−2,・・・,1
−7は開放されない。ところで、容器弁2には、放出側
の消火剤のガス圧P0を定圧ガス源のガス圧P1によって
規定される基準ガス圧以下に規制する制圧弁を用いてい
るため、開放された消火剤貯蔵容器1−1から基準ガス
圧(110kgf/cm2)以下に規制された消火剤が、容器
弁2、連結管3、集合管4、選択弁9−1及び主配管5
−1を介して、消火対象区画6−1内に放出される。
【0043】また、消火対象区画6−2(6−3)に火
災が発生したとすれば、火災発見者がこの消火対象区画
6−2(6−3)に対応する押釦(手動操作の場合)を
操作すると、電気信号が起動用ガス容器開放用の電磁弁
12−2(12−3)に送られ、電磁弁12−2(12
−3)が作動して起動用ガス容器11−2(11−3)
が開放される。起動用ガス容器11−2(11−3)が
開放されることにより放出された起動用ガスは、選択弁
9−2(9−3)を開放するとともに、不還弁10aを
経て切替弁7−2に供給され、切替弁7−2を作動す
る。これにより、起動用ガスのガス圧により、切替弁7
−2の弁体72がばね73の付勢力に抗して移動し、ポ
ートAとポートC、すなわち、起動用ガス管路10−2
(10−3)と定圧ガス管路13が連通し、起動用ガス
管路10−2(10−3)、切替弁7−2、定圧ガス管
路13、切替弁7−1及び定圧ガス管路13から分岐し
た分岐管14を介して、定圧ガス容器17の容器弁17
aを開放し、定圧ガス容器17の定圧ガスは、定圧ガス
管路13及び切替弁7−1を通り、消火剤貯蔵容器1−
1,1−2,1−3の容器弁2に作用し、消火剤貯蔵容
器を3本だけ、すなわち、消火剤貯蔵容器1−1,1−
2,1−3を開放する。この場合、起動用ガスのガス圧
が作用していない切替弁7−1は、ポートAとポートB
が、切替弁7の本体71内に配設した弁体72に形成し
た流路72aを介して連通し、定圧ガス管路13が開放
されているため、起動用ガス及び定圧ガスが自由に流通
できる状態になっている。また、切替弁7−2のポート
AとポートBは遮断されているため、定圧ガス管路13
は切替弁7−2を挟んで遮断され、これにより、定圧ガ
スは、他の消火剤貯蔵容器1−4,・・・,1−7の容
器弁2には作用せず、消火剤貯蔵容器1−4,・・・,
1−7は開放されない。ところで、容器弁2には、放出
側の消火剤のガス圧P0を定圧ガス源のガス圧P1によっ
て規定される基準ガス圧以下に規制する制圧弁を用いて
いるため、開放された消火剤貯蔵容器1−1,1−2,
1−3から基準ガス圧(110kgf/cm2)以下に規制さ
れた消火剤が、容器弁2、連結管3、集合管4、選択弁
9−2(9−3)及び主配管5−2(5−3)を介し
て、消火対象区画6−2(6−3)内に放出される。
【0044】また、消火対象区画6−4に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−4に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用の電磁弁12−4に送られ、電
磁弁12−4が作動して起動用ガス容器11−4が開放
される。起動用ガス容器11−4が開放されることによ
り放出された起動用ガスは、選択弁9−4を開放すると
ともに、不還弁10aを経て切替弁7−3に供給され、
切替弁7−3を作動する。これにより、起動用ガスのガ
ス圧により、切替弁7−3の弁体72がばね73の付勢
力に抗して移動し、ポートAとポートC、すなわち、起
動用ガス管路10−4と定圧ガス管路13が連通し、起
動用ガス管路10−4、切替弁7−3、定圧ガス管路1
3、切替弁7−2,7−1及び定圧ガス管路13から分
岐した分岐管14を介して、定圧ガス容器17の容器弁
17aを開放し、定圧ガス容器17の定圧ガスは、定圧
ガス管路13及び切替弁7−1,7−2を通り、消火剤
貯蔵容器1−1,1−2,1−3,1−4,1−5の容
器弁2に作用し、消火剤貯蔵容器を5本だけ、すなわ
ち、消火剤貯蔵容器1−1,1−2,1−3,1−4,
1−5を開放する。この場合、起動用ガスのガス圧が作
用していない切替弁7−1,7−2は、ポートAとポー
トBが、切替弁7の本体71内に配設した弁体72に形
成した流路72aを介して連通し、定圧ガス管路13が
開放されているため、起動用ガス及び定圧ガスが自由に
流通できる状態になっている。また、切替弁7−3のポ
ートAとポートBは遮断されているため、定圧ガス管路
13は切替弁7−3を挟んで遮断され、これにより、定
圧ガスは、他の消火剤貯蔵容器1−6,1−7の容器弁
2には作用せず、消火剤貯蔵容器1−6,1−7は開放
されない。ところで、容器弁2には、放出側の消火剤の
ガス圧P0を定圧ガス源のガス圧P1によって規定される
基準ガス圧以下に規制する制圧弁を用いているため、開
放された消火剤貯蔵容器1−1,1−2,1−3,1−
4,1−5から基準ガス圧(110kgf/cm2)以下に規
制された消火剤が、容器弁2、連結管3、集合管4、選
択弁9−4及び主配管5−4を介して、消火対象区画6
−4内に放出される。
【0045】また、消火対象区画6−5に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−5に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用の電磁弁12−5に送られ、電
磁弁12−5が作動して起動用ガス容器11−5が開放
される。起動用ガス容器11−5が開放されることによ
り放出された起動用ガスは、選択弁9−5を開放すると
ともに、不還弁10aを経て、起動用ガス管路10−
5、定圧ガス管路13、切替弁7−3,7−2,7−1
及び定圧ガス管路13から分岐した分岐管14を介し
て、定圧ガス容器17の容器弁17aを開放し、定圧ガ
ス容器17の定圧ガスは、定圧ガス管路13及び切替弁
7−1,7−2,7−3を通り、すべての消火剤貯蔵容
器1−1,・・・,1−7の容器弁2に作用し、消火剤
貯蔵容器をすべて(7本)、すなわち、消火剤貯蔵容器
1−1,・・・,1−7を開放する。この場合、起動用
ガスのガス圧が作用していない切替弁7−1,7−2,
7−3は、ポートAとポートBが、切替弁7の本体71
内に配設した弁体72に形成した流路72aを介して連
通し、定圧ガス管路13が開放されているため、起動用
ガス及び定圧ガスが自由に流通できる状態になってい
る。ところで、容器弁2には、放出側の消火剤のガス圧
P0を定圧ガス源のガス圧P1によって規定される基準ガ
ス圧以下に規制する制圧弁を用いているため、開放され
た消火剤貯蔵容器1−1,・・・,1−7から基準ガス
圧(110kgf/cm2)以下に規制された消火剤が、容器
弁2、連結管3、集合管4、選択弁9−5及び主配管5
−5を介して、消火対象区画6−5内に放出される。
【0046】図5〜図6に、本発明のガス系消火設備の
起動装置を適用したガス系消火設備の第2実施例を示
す。
【0047】本実施例は、定圧ガス管路13に配設する
切替弁8に、図6に示す、起動用ガス管路10を介し
て、起動用ガス容器11から放出された起動用ガスのガ
ス圧が作用することにより定圧ガス管路13を開放する
切替弁を用いたもので、その他の基本構成は、上記第1
実施例のガス系消火設備の起動装置を適用したガス系消
火設備と同様である。
【0048】この切替弁8は、定圧ガス管路13に接続
するポートA及びポートB並びに起動用ガス管路10に
接続するポートCを備え、図6(a)に示すように、起
動用ガスのガス圧が作用していない状態では、ポートA
とポートB、すなわち、定圧ガス管路13が遮断される
ようし、一方、図6(b)に示すように、起動用ガスの
ガス圧が作用した状態では、起動用ガスのガス圧により
弁体82がばね83の付勢力に抗して移動し、ポート
A、ポートB及びポートC、すなわち、起動用ガス管路
10と定圧ガス管路13のすべてが連通し、定圧ガス管
路13が開放されるように構成されている。
【0049】この場合、図7に示す変形例のように、切
替弁8に、手動操作機構84を設けることができる。こ
れにより、起動用ガスのガス圧が作用しても切替弁8が
正常に作動しない場合等にも、手動操作機構84を手動
により操作することにより、切替弁8を作動して、ガス
系消火設備を正常に作動させることができるものとな
る。この手動操作機構84は、切替弁8の本体81内に
配設した弁体82を手動により操作することができるよ
うにするもので、弁体82を所定の位置で固定すること
ができるように、適宜のロック機構84a,84b,8
5を設けることが望ましい。なお、必要に応じて、弁体
82を自動復帰させるばねを配設することもできる。
【0050】次に、このガス系消火設備の火災の際の動
作について説明する。いま、消火対象区画6−1に火災
が発生したとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6
−1に対応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、
電気信号が起動用ガス容器開放用の電磁弁12−1に送
られ、電磁弁12−1が作動して起動用ガス容器11−
1が開放される。起動用ガス容器11−1が開放される
ことにより放出された起動用ガスは、選択弁9−1を開
放するとともに、不還弁10aを経て、起動用ガス管路
10−1、定圧ガス管路13及び定圧ガス管路13から
分岐した分岐管14を介して、定圧ガス容器17の容器
弁17aを開放し、定圧ガス容器17の定圧ガスは、定
圧ガス管路13を通り、消火剤貯蔵容器1−1の容器弁
2に作用し、消火剤貯蔵容器を1本だけ、すなわち、消
火剤貯蔵容器1−1を開放する。この場合、起動用ガス
のガス圧が作用していない、消火剤貯蔵容器1−1の容
器弁2と消火剤貯蔵容器1−2の容器弁2とを接続する
定圧ガス管路13に介在した、切替弁8−1のポートA
とポートBは遮断されているため、定圧ガス管路13は
切替弁8−1を挟んで遮断され、これにより、定圧ガス
は、他の消火剤貯蔵容器1−2,・・・,1−7の容器
弁2には作用せず、消火剤貯蔵容器1−2,・・・,1
−7は開放されない。ところで、容器弁2には、放出側
の消火剤のガス圧P0を定圧ガス源のガス圧P1によって
規定される基準ガス圧以下に規制する制圧弁を用いてい
るため、開放された消火剤貯蔵容器1−1から基準ガス
圧(110kgf/cm2)以下に規制された消火剤が、容器
弁2、連結管3、集合管4、選択弁9−1及び主配管5
−1を介して、消火対象区画6−1内に放出される。
【0051】また、消火対象区画6−2(6−3)に火
災が発生したとすれば、火災発見者がこの消火対象区画
6−2(6−3)に対応する押釦(手動操作の場合)を
操作すると、電気信号が起動用ガス容器開放用の電磁弁
12−2(12−3)に送られ、電磁弁12−2(12
−3)が作動して起動用ガス容器11−2(11−3)
が開放される。起動用ガス容器11−2(11−3)が
開放されることにより放出された起動用ガスは、選択弁
9−2(9−3)を開放するとともに、不還弁10aを
経て切替弁8−1に供給され、切替弁8−1を作動す
る。これにより、起動用ガスのガス圧により、切替弁8
−1の弁体82がばね83の付勢力に抗して移動し、ポ
ートA、ポートB及びポートC、すなわち、起動用ガス
管路10−2(10−3)と定圧ガス管路13のすべて
が連通し、起動用ガス管路10−2(10−3)、切替
弁8−1、定圧ガス管路13及び定圧ガス管路13から
分岐した分岐管14を介して、定圧ガス容器17の容器
弁17aを開放し、定圧ガス容器17の定圧ガスは、定
圧ガス管路13及び切替弁8−1を通り、消火剤貯蔵容
器1−1,1−2,1−3の容器弁2に作用し、消火剤
貯蔵容器を3本だけ、すなわち、消火剤貯蔵容器1−
1,1−2,1−3を開放する。この場合、起動用ガス
のガス圧が作用していない、消火剤貯蔵容器1−3の容
器弁2と消火剤貯蔵容器1−4の容器弁2とを接続する
定圧ガス管路13に介在した、切替弁8−2のポートA
とポートBは遮断されているため、定圧ガス管路13は
切替弁8−2を挟んで遮断され、これにより、定圧ガス
は、他の消火剤貯蔵容器1−4,・・・,1−7の容器
弁2には作用せず、消火剤貯蔵容器1−4,・・・,1
−7は開放されない。ところで、容器弁2には、放出側
の消火剤のガス圧P0を定圧ガス源のガス圧P1によって
規定される基準ガス圧以下に規制する制圧弁を用いてい
るため、開放された消火剤貯蔵容器1−1,・・・,1
−7から基準ガス圧(110kgf/cm2)以下に規制され
た消火剤が、容器弁2、連結管3、集合管4、選択弁9
−2(9−3)及び主配管5−2(5−3)を介して、
消火対象区画6−2(6−3)内に放出される。
【0052】また、消火対象区画6−4に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−4に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用の電磁弁12−4に送られ、電
磁弁12−4が作動して起動用ガス容器11−4が開放
される。起動用ガス容器11−4が開放されることによ
り放出された起動用ガスは、選択弁9−4を開放すると
ともに、不還弁10aを経て切替弁8−2に供給され、
切替弁8−2を作動する。これにより、起動用ガスのガ
ス圧により、切替弁8−2の弁体82がばね83の付勢
力に抗して移動し、ポートA、ポートB及びポートC、
すなわち、起動用ガス管路10−4と定圧ガス管路13
のすべてが連通し、次に、定圧ガス管路13を介して、
切替弁8−1の弁体82がばね83の付勢力に抗して移
動し、ポートA、ポートB及びポートC、すなわち、定
圧ガス管路13が連通し、起動用ガス管路10−4、切
替弁8−2、定圧ガス管路13、切替弁8−1及び定圧
ガス管路13から分岐した分岐管14を介して、定圧ガ
ス容器17の容器弁17aを開放し、定圧ガス容器17
の定圧ガスは、定圧ガス管路13及び切替弁8−1,8
−2を通り、消火剤貯蔵容器1−1,1−2,1−3,
1−4,1−5の容器弁2に作用し、消火剤貯蔵容器を
5本だけ、すなわち、消火剤貯蔵容器1−1,1−2,
1−3,1−4,1−5を開放する。この場合、起動用
ガスのガス圧が作用していない、消火剤貯蔵容器1−5
の容器弁2と消火剤貯蔵容器1−6の容器弁2とを接続
する定圧ガス管路13に介在した、切替弁8−3のポー
トAとポートBは遮断されているため、定圧ガス管路1
3は切替弁8−3を挟んで遮断され、これにより、定圧
ガスは、他の消火剤貯蔵容器1−6,1−7の容器弁2
には作用せず、消火剤貯蔵容器1−6,1−7は開放さ
れない。ところで、容器弁2には、放出側の消火剤のガ
ス圧P0を定圧ガス源のガス圧P1によって規定される基
準ガス圧以下に規制する制圧弁を用いているため、開放
された消火剤貯蔵容器1−1,1−2,1−3,1−
4,1−5から基準ガス圧(110kgf/cm2)以下に規
制された消火剤が、容器弁2、連結管3、集合管4、選
択弁9−4及び主配管5−4を介して、消火対象区画6
−4内に放出される。
【0053】また、消火対象区画6−5に火災が発生し
たとすれば、火災発見者がこの消火対象区画6−5に対
応する押釦(手動操作の場合)を操作すると、電気信号
が起動用ガス容器開放用の電磁弁12−5に送られ、電
磁弁12−5が作動して起動用ガス容器11−5が開放
される。起動用ガス容器11−5が開放されることによ
り放出された起動用ガスは、選択弁9−5を開放すると
ともに、不還弁10aを経て切替弁8−3に供給され、
切替弁8−3を作動する。これにより、起動用ガスのガ
ス圧により、切替弁8−3の弁体82がばね83の付勢
力に抗して移動し、ポートA、ポートB及びポートC、
すなわち、起動用ガス管路10−5と定圧ガス管路13
のすべてが連通し、次に、定圧ガス管路13を介して、
切替弁8−2の弁体82がばね83の付勢力に抗して移
動し、ポートA、ポートB及びポートC、すなわち、定
圧ガス管路13が連通し、次に、定圧ガス管路13を介
して、切替弁8−1の弁体82がばね83の付勢力に抗
して移動し、ポートA、ポートB及びポートC、すなわ
ち、定圧ガス管路13が連通し、起動用ガス管路10−
4、切替弁8−3、定圧ガス管路13、切替弁8−2,
8−1及び定圧ガス管路13から分岐した分岐管14を
介して、定圧ガス容器17の容器弁17aを開放し、定
圧ガス容器17の定圧ガスは、定圧ガス管路13及び切
替弁8−1,8−2,8−3を通り、すべての消火剤貯
蔵容器1−1,・・・,1−7の容器弁2に作用し、消
火剤貯蔵容器をすべて(7本)、すなわち、消火剤貯蔵
容器1−1,・・・,1−7を開放する。ところで、容
器弁2には、放出側の消火剤のガス圧P0を定圧ガス源
のガス圧P1によって規定される基準ガス圧以下に規制
する制圧弁を用いているため、開放された消火剤貯蔵容
器1−1,・・・,1−7から基準ガス圧(110kgf
/cm2)以下に規制された消火剤が、容器弁2、連結管
3、集合管4、選択弁9−5及び主配管5−5を介し
て、消火対象区画6−5内に放出される。
【0054】なお、本実施例において、起動用ガス管路
10−5を切替弁8ー3を介して定圧ガス管路13に接
続するように構成することに代えて、図8に示す変形例
のように、起動用ガス管路10−5を定圧ガス管路13
の先端に直接接続するように構成することもできる。
【0055】以上、上記各実施例においては、消火対象
区画6が5区画の場合を例にして説明したが、消火対象
区画6の数及び消火剤貯蔵容器1の本数並びに開放され
る消火剤貯蔵容器1の本数は、本実施例のものに限定さ
れるものではなく、必要に応じて任意に設定することが
できる。また、基準ガス圧の値は、110kgf/cm2に限
定されず、ガス系消火設備が設置される消火対象区画等
の状況に応じて、任意に設定することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明のガス系消火設備の起動装置によ
れば、定圧ガス源から容器弁に定圧ガスを供給する定圧
ガス管路に、起動用ガスのガス圧が作用することにより
定圧ガス管路を遮断する切替弁(請求項1に係る発明)
又は起動用ガスのガス圧が作用することにより定圧ガス
管路を開放する切替弁(請求項2に係る発明)を配設し
て、消火剤貯蔵容器の容器弁を選択的に開放動作するよ
うにしているため、管路の配管構造を著しく簡易化する
ことができる。これにより、管路の配管等の設備の構築
及び管路の配管構造の変更等の設備の保守・管理を容易
に行うことができ、それに要するコストを低廉にするこ
とができる。
【0057】また、切替弁に手動操作機構を設けること
により、起動用ガスのガス圧が作用しても切替弁が正常
に作動しない場合等にも、手動により切替弁を作動し
て、消火剤貯蔵容器の容器弁を選択的に開放してガス系
消火設備を作動させることができる。
【0058】また、起動用ガスのガス圧が作用する切替
弁から、定圧ガス管路を介して、起動用ガスを定圧ガス
源の定圧ガス容器の容器弁に起動用ガスを供給して、該
容器弁を開放するようにすることにより、起動用ガス管
路と定圧ガス管路の一部を共用することができ、管路の
配管構造をより簡易化することができる。
【0059】また、起動用ガスに二酸化炭素を使用する
ことにより、起動用ガス源の保守・管理を容易に行うこ
とができ、ガス系消火設備の起動装置の信頼性を向上す
ることができる。
【0060】また、定圧ガスに窒素ガスを使用すること
により、定圧ガス源の保守・管理及び定圧ガスのガス圧
の調整を容易に行うことができ、ガス系消火設備の起動
装置の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス系消火設備の起動装置を適用した
ガス系消火設備の第1実施例を示す概念図である。
【図2】制圧弁の一例を示し、(a)はその全体図、
(b)は流路弁の平面図、(c)は同縦断面図である。
【図3】切替弁の一例を示し、(a)は起動用ガスのガ
ス圧が作用していない状態を示す断面図、(b)は起動
用ガスのガス圧が作用した状態を示す断面図である。
【図4】手動操作機構を設けた切替弁の一例を示し、
(a)は起動用ガスのガス圧が作用していない状態(手
動操作していない状態)を示す断面図、(b)は起動用
ガスのガス圧が作用した状態(手動操作した状態)を示
す断面図である。
【図5】本発明のガス系消火設備の起動装置を適用した
ガス系消火設備の第2実施例を示す概念図である。
【図6】切替弁の一例を示し、(a)は起動用ガスのガ
ス圧が作用していない状態を示す断面図、(b)は起動
用ガスのガス圧が作用した状態を示す断面図である。
【図7】手動操作機構を設けた切替弁の一例を示し、
(a)は起動用ガスのガス圧が作用していない状態(手
動操作していない状態)を示す断面図、(b)は起動用
ガスのガス圧が作用した状態(手動操作した状態)を示
す断面図である。
【図8】本発明のガス系消火設備の起動装置を適用した
ガス系消火設備の第2実施例の変形例を示す概念図であ
る。
【図9】従来のガス系消火設備の起動装置を適用したガ
ス系消火設備の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 消火剤貯蔵容器 2 容器弁(制圧弁) 21 消火剤の流路 22 流路弁 23 弁座 24 ガス供給口 25 シリンダ 26 ピストン 27 操作棒 28a ばね 28b ばね 5 主配管 6 消火対象区画 7 切替弁 74 手動操作機構 8 切替弁 84 手動操作機構 9 選択弁 13 定圧ガス管路 17 定圧ガス容器(定圧ガス源) 18 電磁弁 P0 出口側ガス圧 P1 定圧ガス源のガス圧 P2 消火剤貯蔵容器の消火剤の充填ガス圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−47305(JP,A) 特開 平10−192436(JP,A) 特開 平8−299492(JP,A) 特開 平9−319439(JP,A) 特開 平10−307629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 35/68 A62C 37/00 A62C 35/02 B01J 4/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消火剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵され
    ている消火剤を消火対象区画内に放出し、消火対象区画
    内の消火剤の濃度を消炎濃度以上に維持することによっ
    て消火するようにしたガス系消火設備の消火剤貯蔵容器
    の容器弁に、放出側の消火剤のガス圧を定圧ガス源のガ
    ス圧によって規制するようにした制圧弁を配設したガス
    系消火設備の起動装置において、前記定圧ガス源から容
    器弁に定圧ガスを供給する定圧ガス管路に、起動用ガス
    のガス圧が作用することにより定圧ガス管路を遮断する
    切替弁を配設して、消火剤貯蔵容器の容器弁を選択的に
    開放動作するようにしたことを特徴とするガス系消火設
    備の起動装置。
  2. 【請求項2】 消火剤貯蔵容器内にガス状態で貯蔵され
    ている消火剤を消火対象区画内に放出し、消火対象区画
    内の消火剤の濃度を消炎濃度以上に維持することによっ
    て消火するようにしたガス系消火設備の消火剤貯蔵容器
    の容器弁に、放出側の消火剤のガス圧を定圧ガス源のガ
    ス圧によって規制するようにした制圧弁を配設したガス
    系消火設備の起動装置において、前記定圧ガス源から容
    器弁に定圧ガスを供給する定圧ガス管路に、起動用ガス
    のガス圧が作用することにより定圧ガス管路を開放する
    切替弁を配設して、消火剤貯蔵容器の容器弁を選択的に
    開放動作するようにしたことを特徴とするガス系消火設
    備の起動装置。
  3. 【請求項3】 切替弁に手動操作機構を設けたことを特
    徴とする請求項1又は2記載のガス系消火設備の起動装
    置。
  4. 【請求項4】 起動用ガスのガス圧が作用する切替弁か
    ら、定圧ガス管路を介して、起動用ガスを定圧ガス源の
    定圧ガス容器の容器弁に起動用ガスを供給して、該容器
    弁を開放するようにしたことを特徴とする請求項1、2
    又は3記載のガス系消火設備の起動装置。
  5. 【請求項5】 起動用ガスに二酸化炭素を使用すること
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載のガス系消火
    設備の起動装置。
  6. 【請求項6】 定圧ガスに窒素ガスを使用することを特
    徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のガス系消火
    設備の起動装置。
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