JPH08298768A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ

Info

Publication number
JPH08298768A
JPH08298768A JP6941996A JP6941996A JPH08298768A JP H08298768 A JPH08298768 A JP H08298768A JP 6941996 A JP6941996 A JP 6941996A JP 6941996 A JP6941996 A JP 6941996A JP H08298768 A JPH08298768 A JP H08298768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
output
level
circuit
output voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6941996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3622018B2 (ja
Inventor
Masaharu Ozaki
正晴 尾崎
Tsuyoshi Naka
剛志 仲
Hitoshi Koyakata
仁 古舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
D V Ii Kk
Original Assignee
D V Ii Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by D V Ii Kk filed Critical D V Ii Kk
Priority to JP06941996A priority Critical patent/JP3622018B2/ja
Publication of JPH08298768A publication Critical patent/JPH08298768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3622018B2 publication Critical patent/JP3622018B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力電圧のリップル電圧が小さくかつ大きな
出力電流を取り出すことが可能であると同時に、高エネ
ルギー変換効率が得られる周波数制御方式のDC−DC
コンバータを構成する。 【構成】 第1の電圧レベルを検出する第1の電圧比較
器2と、第2の電圧レベルを検出する第2の電圧比較器
3と、基準電圧回路4と、発振回路5と、出力電圧帰還
回路86と、バッファー回路6と、コイル電流駆動スイ
ッチトランジスタ7を設け、出力電圧または出力電圧レ
ベル帰還回路86を通った出力電圧に応じた電圧を第1
の電圧比較器2が検出すると第1のパルス幅の間、コイ
ル電流駆動スイッチトランジスタ7がオンとなってコイ
ル電流を駆動し出力電圧を制御し、出力電圧または出力
電圧レベル帰還回路86を通った出力電圧に応じた電圧
を第2の電圧比較器3が検出すると第2のパルス幅の
間、コイル電流駆動スイッチトランジスタ7がオンとな
ってコイル電流を駆動して出力電圧を制御することで、
出力電圧の絶対値の低下の程度に応じてパルス幅を変え
て出力電圧を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はIC回路内にコン
トロール部を内蔵し、コイルを駆動するスイッチトラン
ジスタまたはダイオードを内蔵またはIC外に付加し、
IC外部にコイル、コンデンサー、トランジスターと調
整機能に応じた抵抗、コンデンサー、その他部品を付加
することで周波数制御方式のDC−DCコンバータを構
成できるDC−DCコンバータ用ICに関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の周波数制御方式
のDC−DCコンバータは、特定の幅の一種類のパルス
幅で制御されるのが一般的であった。この場合コイル電
流を駆動するパルス幅の周期に対する割合であるデュー
ティー比を小さくすればDC−DCコンバータの出力電
圧のリップル電圧が比較的小さく安定動作をするが、D
C−DCコンバータ出力電流はコイル電流を駆動するデ
ューティー比を大きくする場合に比較して、大幅に少な
い値に制限されてしまう。一方デューティー比を大きく
すると、コイル電流を駆動する1パルス間にコイルに貯
えられるエネルギーが大きいため出力電流を少ししかと
っていない場合のDC−DCコンバータの出力電圧のリ
ップル電圧が大きくなってしまうという不具合があつ
た。またコイル電流を駆動する1パルスの幅を延ばすと
コイル電流のピーク値が増加し、結果としてコイル電流
スイッチトランジスタに流れる電流のピーク値が増加す
るため、コイル電流駆動スイッチトランジスタのオン抵
抗による電力ロスのためDC−DCコンバータのエネル
ギー変換効率が低下するという不具合があった。
【0003】さらに入力電圧と出力電圧の関係が特に入
力電圧に対して出力電圧が近い場合において、コイルに
エネルギーが蓄積される期間とコイルに蓄積したエネル
ギーをDC−DCコンバータの出力側に伝達する帰還の
バランスが悪くなるため、コイルに十分なエネルギーが
蓄積しているにもかかわらず、そのエネルギーが出力に
伝達されないため出力電圧が上昇せずコイル駆動パルス
が出続け、ある限度を越えるとコイル駆動パルスが止ま
りそれまでコイルに蓄積され続けたエネルギーが一時に
出力に伝達され非常に大きなDC−DCコンバータの出
力電圧のリップル電圧が発生するという不具合があっ
た。さらにこ現象はDC−DCコンバータの出力電圧の
リップル電圧が大きくなるという不具合とともに、コイ
ル電流駆動スイッチトランジスタに非常に大きなピーク
電流が流れるため、コイル電流駆動スイッチトランジス
タのオン抵抗による電力ロスが発生し、DC−DCコン
バータのエネルギー変換効率を大幅に低下させるという
致命的な問題点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の電圧レベルを検出
する第1の電圧比較器と、第2の電圧レベルを検出する
第2の電圧比較器と、基準電圧回路と、発振回路と、出
力電圧レベル帰還回路と、バッファー回路と、コイル電
流駆動スイッチトランジスタを設け、出力電圧または出
力電圧レベル帰還回路を通った出力電圧に応じた電圧を
第1の電圧比較器が検出すると第1のパルス幅の間、コ
イル電流駆動スイッチトランジスタがオンとなってコイ
ル電流を駆動して出力電圧を制御し、出力電圧または出
力電圧レベル帰還回路を通った出力電圧に応じた電圧を
第2の電圧比較器が検出すると第2のパルス幅の間、請
求項1と同じようにコイル電流駆動スイッチトランジス
タがオンとなってコイル電流を駆動して出力電圧を制御
する。このように、出力電圧の絶対値の低下の程度に応
じてパルス幅を変えて出力電圧を制御することで、DC
−DCコンバータの出力電圧のリップル電圧が小さく、
かつ大きな出力電流を取り出すことができると同時に、
高エネルギー変換効率が得られるDC−DCコンバータ
を実現できる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施形態を例を
上げて説明する。
【0006】実施例1 図1はこの発明の実施例1の回路図で、1はコイル電流
駆動IC、2は第1の電圧比較器、3は第2の電圧比較
器、4は基準電圧回路、5は発振回路、6はバッファー
回路、7はコイル電流駆動スイッチトランジスタ、8は
電源、9はコイル、10はダイオード、11はコンデン
サー、12は負荷、13はICの電源端子、14はIC
のグランド端子、15はICのコイル電流駆動出力端
子、16は出力電圧帰還用のICの端子、86は出力電
圧帰還回路である。図1の実施例1の回路ではコイル9
の一方の端子は電源8のプラス出力端子に、コイルの他
方の端子はダイオード10のアノード端子と、ICのコ
イル電流駆動出力端子15を通してコイル駆動スイッチ
トランジスタ7のドレイン端子とに接続され、ダイオー
ド10のカソード端子はICの電源端子13と出力電圧
帰還用のICの端子16とコンデンサー11のプラス側
端子と負荷12の一方の端子に接続され、負荷12の他
方の端子とコンデンサー11のマイナス端子とICのグ
ランド端子14とコイル駆動スイッチトランジスタ7の
ソースと電源8のマイナス端子とがグランドに接続され
ている。
【0007】図2はこの発明の実施例1の発振回路5の
回路図で、17は第2の電圧比較器出力接続端子、18
は電流バイアス出力接続端子、19は発振回路5の電源
端子、20は発振回路5のグランド端子、21は第1の
電圧比較器出力接続端子、22は発振回路5の出力端
子、23はオン時間設定コンデンサー、24はオフ時間
設定コンデンサー、25は定電流インバータ、26はN
ANDゲート、27はPチャネルトランジスタ1、28
はPチャネルトランジスタ2である。図2で発振回路5
は6個の定電流インバータ25と1個のNANDゲート
26がリング状に接続され、一般にリングオシレータと
呼ばれる構成になっている。定電流インバータ25の1
つの出力と発振回路5のグランド端子20間にオン時間
設定コンデンサー23が、さらにこの1つの定電流イン
バータ25の出力と発振回路5の電源端子19間に参照
番号27で示されるPチャネルトランジスタ1と参照番
号28で示されるPチャネルトランジスタ2が直列に接
続されている。また他のもう一つの定電流インバータ2
5の出力と発振回路のグランド端子20との間にオフ時
間設定コンデンサー24が接続されている。図2の発振
回路5はNANDゲート26の第1の電圧比較器出力接
続端子21に接続された入力端子にハイレベル信号がく
ると動作を開始し発振回路の出力端子22からローレベ
ルパルスを発生する。また発振回路5の出力端子22か
ら出力される信号のローレベルパルス幅はオン時間設定
コンデンサー23と第2の電圧比較器出力接続端子17
に入力される信号によりコントロールでき、発振回路5
の出力端子から出力されるハイレベルパルスの最小パル
ス幅はオフ時間設定コンデンサー24によってコントロ
ールできる。図7はこの発明の実施例1の発振回路に含
まれる定電流インバータ25の回路図で、59は定電流
インバータ25の電源端子、60は定電流インバータ2
5のバイアス入力端子、61はPチャネルトランジスタ
7、62はPチャネルトランジスタ8、63は定電流イ
ンバータ25の入力端子、65はNチャネルトランジス
タ6、66は定電流インバータ25のグランド端子、6
7は定電流インバータ25の出力端子である。すべての
定電流インバータ25の電源端子59は発振回路5の電
源端子19に、すべての定電流インバータ25のグラン
ド端子66は発振回路5のグランド端子20に接続さ
れ、Pチャネルトランジスタ7とPチャネルトランジス
タ8とNチャネルトランジスタ6は定電流インバータ2
5の電源端子59とグランド端子66間に直列に接続さ
れている。定電流インバータ25のPチャネルトランジ
スタ7のゲートはバイアス入力端子60を介して発振回
路5の電流バイアス出力接続端子18に接続され、さら
にIC内で基準電圧回路4の電流バイアス出力端子にも
接続されることで、Pチャネルトランジスタ7のゲート
には一定バイアス電圧が印加されるため、Pチャネルト
ランジスタ7を通して流れる電流は一定値にコントロー
ルされている。従って、定電流インバータ25は通常の
インバータのように入力端子63にハイレベル信号が入
力されると出力端子67がローレベルとなり、逆に入力
端子にローレベル信号が入力されると出力端子がハイレ
ベルとなるが、Pチャネルトランジスタ7の電流がコン
トロールされているため出力端子67がローレベルから
ハイレベルに変化する場合の推移時間は定電流インバー
タ25の出力端子67とグランド端子66間に接続され
たコンデンサーとPチャネルトランジスタ7を流れるコ
ントロールされた電流によって自由に設定することがで
きる。またPチャネルトランジスタ7のトランジスタサ
イズを変更することで定電流インバータ25の反転電圧
をコントロールできる。さらに、Pチャネルトランジス
タ8は省略することもできる。図2に戻って説明を続け
る。さらに定電流インバータ25の出力端子がローレベ
ルからハイレベルに変化する場合の推移時間は、図2の
発振回路5のようにPチャネルトランジスタ1とPチャ
ネルトランジスタ2を通して定電流インバータ25の出
力に電流を流し込むことによってもコントロール可能で
ある。図2の発振回路5では第2の電圧比較器出力接続
端子17にローレベル信号が入力されPチャネルトラン
ジスタ2がオンになると、Pチャネルトランジスタ1と
Pチャネルトランジスタ2を通して初段の定電流インバ
ータ25の出力に電流が流れ込みオン時間設定コンデン
サー23を速く充電するので、発振回路5の出力端子2
2から出力されるパルスのローレベルパルス幅は短くな
る。すなわち、発振回路出力端子22のローレベルパル
ス幅とハイレベルパルス幅の最小値はそれぞれオン時間
設定コンデンサー23と、オフ時間設定コンデンサー2
4を次段の定電流インバータ25のスレショールド電圧
まで充電する時間となる。さらに発振回路の最高発振周
波数は、発振回路出力端子22のローレベルパルス幅と
ハイレベルパルス幅の最小値の和で決まってくる。尚、
Pチャネルトランジスタ1のゲートには端子18を介し
て定電流インバータ25のPチャネルトランジスタ7
(図7)と同様基準電圧回路より一定バイアス電圧が印
加されている。また図2の発振回路5には複数の定電流
インバータ25が使われているが、個々の定電流インバ
ータ25を構成するトランジスタサイズは発振回路5が
最適動作するよう、それぞれ別の大きさに調節される場
合がある。
【0008】図3はこの発明の実施例1の基準電圧回路
4の回路図で、29はNチャネルトランジスタ1、30
はNチャネルトランジスタ2、31はPチャネルトラン
ジスタ3、32はNチャネルトランジスタ7、33は電
流バイアス出力端子、34は基準電圧出力端子、35は
基準電圧回路4の電源端子、36は基準電圧回路のグラ
ンド端子、64は抵抗1である。図3で参照番号29の
Nチャネルトランジスタ1と参照番号30のNチャネル
トランジスタ2の組が、また参照番号31のPチャネル
トランジスタ3と参照番号32のNチャネルトランジス
タ7と参照番号64の抵抗1の組とがそれぞれ基準電圧
回路4の電源端子35とグランド端子36間に直列に接
続されている。参照番号29のNチャネルトランジスタ
1はディプレッションタイプのトランジスタでゲートと
ソースが接続され、Nチャネルトランジスタ7のゲート
はNチャネルトランジスタ1のソースとゲートに接続さ
れ、参照番号31のPチャネルトランジスタ3のゲート
は同トランジスタのドレインに接続され、さらに参照番
号32のNチャネルトランジスタ7のドレインにも接続
されている。図3の基準電圧回路4は基準電圧出力端子
34から一定の基準電圧が、電流バイアス出力端子33
からPチャネルトランジスタのゲートバイアス電圧を取
り出すことができ、ゲートバイアス電圧がゲートに印加
された参照番号31のPチャネルトランジスタ3を流れ
る電流はある一定値の定電流になる。さらに定電流の値
そのものは、ゲートバイアス電圧がゲートに印加された
参照番号31のPチャネルトランジスタ3のチャネル長
とチャネル幅の設定により自由にコントロール可能であ
る。図3の基準電圧回路4の詳細動作については、本願
出願人自身による先願(特願平6−193478号)の
明細書、図面に記載に記載されているので参照願いた
い。
【0009】図4はこの発明の実施例1のバッファー回
路6の回路図で、37はバッファー回路の入力端子、3
8はバッファー回路の出力端子、58はインバータであ
る。図4のバッファー回路6は複数段のインバータ58
から構成され段数は実施例1の場合は奇数段である。つ
まりバッファー回路6の入力端子37に入力される信号
の反転レベルの信号がバッファー回路出力端子38から
出力されるので実施例1においては発振回路5の出力が
ローレベルとなったとき、バッファー回路6の出力端子
から出力される信号のレベルがハイレベルとなってコイ
ル電流駆動スイッチトランジスタ7をオンにする。バッ
ファー回路6を構成するインバータ58のトランジスタ
のチャネル長やチャネル幅はバッファー回路6の後に接
続されるコイル電流駆動スイッチトランジスタ7の入力
容量に応じて適当な値を設定すればよい。
【0010】図5はこの発明の実施例1の出力電圧帰還
回路86の回路図で、39は帰還抵抗1、40は帰還抵
抗2、41は出力電圧帰還回路の入力端子、42は出力
電圧帰還回路のグランド端子、43は出力電圧帰還回路
の出力端子、44は電圧帰還コンデンサーである。DC
−DCコンバータの出力電圧は参照番号39の帰還抵抗
1と参照番号40の帰還抵抗2によって分圧されDC−
DCコンバータの出力電圧に比例した電圧が出力電圧帰
還回路86の出力端子43に伝達される。電圧帰還コン
デンサー44はDC−DCコンバータの出力電圧の変化
を出力電圧帰還回路の出力端子に早く伝達するためのも
ので、必要に応じて付加され、その値も一般的な方法で
必要とされるDC−DCコンバータの応答性能に応じて
設定すればよい。図6はこの発明の実施例1の第1、第
2の電圧比較器2,3の回路図で、45はNチャネルト
ランジスタ3、46はNチャネルトランジスタ4、47
はPチャネルトランジスタ14、48はPチャネルトラ
ンジスタ4、49はPチャンネルトランジスタ5、50
はNチャネルトランジスタ5、51はPチャネルトラン
ジスタ6、52は電圧比較器の正転入力端子、53は電
圧比較器の反転入力端子、54は電圧比較器の電源端
子、55は電圧比較器のグランド端子、56は電圧比較
器の出力端子、57は電圧比較器バイアス入力端子であ
る。図6の電圧比較器2,3は一般的によく用いられる
回路構成で公知の回路である。図1に示した第1の電圧
比較器2と第2の電圧比較器3に図6の回路の電圧比較
器が使われるが、第1の電圧比較器2の場合は参照番号
47のPチャネルトランジスタ14と参照番号48のP
チャネルトランジスタ4の導電係数を規定するトランジ
スタのチャネル長とチャネル幅は同じ値に設定する。し
かし、第2の電圧比較器3の場合は電圧比較器3の正転
入力電圧よりも電圧比較器3の反転入力電圧が数ミリボ
ルトから数十ミリボルト僅かに低い値の状態下で反転動
作を行わせたいため、参照番号47のPチャネルトラン
ジスタ14の導電係数が参照番号48のPチャネルトラ
ンジスタ4のトランジスタの導電係数より小さくなるよ
うに2つのトランジスタのチャネル長およびチャネル幅
が調節される。
【0011】全体の回路ブロックを示した図1と、各回
路ブロック内を示した図2、図3、図4、図5、図6と
の接続関係を説明する。IC内部では出力電圧帰還用の
ICの端子16と出力電圧帰還回路86の入力端子が接
続され、出力電圧帰還回路86の出力端子が第1の電圧
比較器2の反転入力端子53と第2の電圧比較器3の反
転入力端子53とに接続され、基準電圧回路4の基準電
圧出力端子34が第1の電圧比較器2の正転入力端子5
2と第2の電圧比較器3の正転入力端子52とに接続さ
れ、基準電圧回路4の電流バイアス出力端子33が発振
回路5の電流バイアス出力接続端子18と第1の電圧比
較器2と第2の電圧比較器3の電圧比較器バイアス入力
端子57とに接続され、第1の電圧比較器2の出力端子
56が発振回路5の第1の電圧比較器2の出力接続端子
21に接続され、第2の電圧比較器3の出力端子56が
発振回路5の第2の電圧比較器3の出力接続端子17に
接続され、発振回路5の出力端子22がバッファー回路
6の入力端子37に接続され、バッファー回路6の出力
端子38がコイル電流駆動スイッチトランジスタ7のゲ
ート端子に接続されている。またICの電源端子13は
基準電圧回路4の電源端子35と発振回路5の電源端子
19に接続され、さらにバッファー回路6や定電流イン
バータ25や電圧比較器その他のIC内部のすべての回
路の電圧供給源59,54,35に接続されており、I
Cのグランド端子14は基準電圧回路4のグランド端子
36と発振回路5のグランド端子20と出力電圧帰還回
路のグランド端子42に接続されるとともに、バッファ
ー回路6や電圧比較器2,3や定電流インバータ25そ
の他のIC内部のすべての回路のグランド端子55,6
6に接続されている。
【0012】この発明の実施例1ではDC−DCコンバ
ータの出力電圧に比例した電圧が出力電圧帰還回路86
を通して第1の電圧比較器2と第2の電圧比較器3とに
伝達される。一方第1の電圧比較器2と第2の電圧比較
器3とには基準電圧回路4から一定の基準電圧が入力さ
れているためDC−DCコンバータの出力電圧に比例し
た電圧が基準電圧近くになると第1の電圧比較器2また
は第1の電圧比較器2と第2の電圧比較器3の双方が反
転動作をする。まず負荷12に流れる電流、すなわちD
C−DCコンバータの出力電流が少ない場合から説明を
始める。DC−DCコンバータの出力電流によりコンデ
ンサー11の電荷が放電されDC−DCコンバータの出
力電圧が徐々に低下してきた場合、第1の電圧比較器2
の反転電圧が第2の電圧比較器3の反転電圧より高めに
設定されているため、まず第1の電圧比較器2の出力が
ローレベルからハイレベルへと反転する。第1の電圧比
較器の出力がハイレベルになると発振回路5のNAND
ゲート26の第1の電圧比較器出力接続端子21に接続
された入力がハイレベルとなって発振回路5が動作を開
始し、発振回路出力端子22にローレベルパルスを出力
する。発振回路5の出力がローレベルになるとバッファ
ー回路6の出力がハイレベルとなってコイル電流駆動ス
イッチトランジスタ7がオンとなり、コイル9の電流は
増加しエネルギーがコイル9に蓄積される。DC−DC
コンバータの出力電流が少ない場合はDC−DCコンバ
ータの出力電圧が低下する傾きも小さい。従って、DC
−DCコンバータの出力は第2の電圧比較器3が反転す
るレベルにまでは低下しないので、発振回路5のローレ
ベルパルス幅は固定された狭い幅である。つまり第2の
電圧比較器3の出力がローレベルであるため、発振回路
5のPチャネルトランジスタ2がオンとなり、発振回路
5のオン時間設定コンデンサー23では初段の定電流イ
ンバータ25から流れ込む電流に対してPチャネルトラ
ンジスタ1とPチャネルトランジスタ2を通して流れ込
む電流が加算されるため、オン時間設定コンデンサー2
3がPチャネルトランジスタ2がオフしている場合より
も早く充電されることにより、オン時間が短くなり、そ
の結果コイル電流駆動スイッチトランジスタ7がオンに
なるパルス幅は短い。この固定された狭いパルス幅をロ
ーレベルパルス幅1とする。このパルス幅の時間が経過
すると、発振回路5の出力がハイレベルに戻りコイル電
流駆動スイッチトランジスタ7がオフとなる。コイル電
流駆動スイッチトランジスタ7がオフになると、コイル
9に蓄積されていたエネルギーはダイオード10を通し
てコンデンサー11に送られる。すなわち、コンデンサ
ー11に蓄えられる電荷量が増加するので、DC−DC
コンバータの出力電圧は上昇する。DC−DCコンバー
タの出力電圧が上昇すると第1の電圧比較器2の出力も
ハイレベルからローレベルへと反転する。一旦コンデン
サー11に蓄積された電荷は、時間の経過とともにDC
−DCコンバータの出力電流により放電され、コンデン
サー11の端子間電圧が少しづつ低下する。DC−DC
コンバータの出力電圧が第1の電圧比較器2が反転する
レベルにまで低下すると、再び第1の電圧比較器2が反
転し上記動作を繰り返す。DC−DCコンバータの出力
電圧の低下はDC−DCコンバータの出力電流が多い程
大きいので、発振回路出力端子のローレベルパルスの密
度つまり、発振回路の発振周波数はDC−DCコンバー
タの出力電流の増加とともに高くなる。つまり、発振回
路5の出力からは固定された狭いローレベルパルス幅1
のパルスが出力され、DC−DCコンバータの出力電流
を増加していくとローレベルパルス幅1のパルスの間隔
がどんどん狭くなっていく。すなわち、コイル電流駆動
スイッチトランジスタ7がオンとなりコイル9にエネル
ギーが蓄積される1回当りの時間は一定であるが、DC
−DCコンバータの出力電流が増加することによってコ
イル電流駆動スイッチトランジスタ7がオフとなってい
る1回当りの時間が短くなるので、DC−DCコンバー
タの出力電圧の平均値は一定に維持される。この動作に
おけるコイル電流駆動スイッチトランジスタ7がオンす
る1回当りの1パルス幅は固定された狭い幅であるの
で、DC−DCコンバータの出力電圧のリップルは小さ
い。しかし、発振周波数の増加は発振回路出力端子22
のローレベルパルス幅とハイレベルパルス幅の最小値の
和の周期になった時点でもはや増加しなくなる。図19
は発振回路5の出力端子22における2種類の波形を示
し、91は波形5、92は波形6である。図8の波形5
は高負荷時に発振回路5の発振周波数が最も高くなった
とき、すなわち、ハイレベルパルス幅が、固定された最
小オフ時間まで短くなって、発振回路5が自走発振をし
ているときの発振回路5の出力波形を模式的に示したも
のであり、図19の波形6は低負荷時に発振回路5の周
波数が低くなったとき、すなわち、ハイレベルパルス幅
が、負荷条件により規制されて十分に長くなることで、
発振回路5が間欠発振をしているときのものである。図
19では横軸が時間、縦軸が電圧である。
【0013】発振回路5の発振周波数が最大になってか
らDC−DCコンバータの出力電流をさらに増加した場
合、DC−DCコンバータの出力電圧は第2の電圧比較
器3が反転するレベルにまで低下するようになる。第2
の電圧比較器3が反転して出力がハイレベルになると、
発振回路5のPチャネルトランジスタ2のゲート電圧レ
ベルはハイレベルとなるため、このトランジスタがオフ
になる。この結果発振回路5のオン時間設定コンデンサ
ー23に流れ込む電流は初段の定電流インバータ25の
Pチャネルトランジスタ7(図7)とPチャネルトラン
ジスタ8(図7)を通して流れ込む電流のみとなって発
振回路5の出力端子22から出力される信号のローレベ
ルパルス幅は長くなる。ここで発振回路5から出力され
る長くなったローレベルパルス幅は第2の電圧比較器3
が反転するためのスレショルドに依存する。DC−DC
コンバータの出力電圧はコイル電流駆動スイッチトラン
ジスタ7がオフになってコイル9に蓄積されていたエネ
ルギーがダイオード10を通してコンデンサー11に送
られるので、一旦上昇するが、その後、次に再びコイル
9からコンデンサー11にエネルギーが送られるまでの
間、DC−DCコンバータの出力電流依存で低下し続け
る。この場合、コイル9に蓄積されてたエネルギーがコ
ンデンサー11に送られるには、有限の時間を有するの
で、DC−DCコンバータの出力電圧はコイル電流駆動
スイッチトランジスタ7がオフになっている間のいずれ
かの時点においてピーク値に達する。つまりDC−DC
コンバータの出力電流を特定の値に固定した場合、コイ
ル9からダイオード10を通してエネルギーがコンデン
サー11に送られた直後、DC−DCコンバータの出力
電圧がピーク値に向って上昇するが、この時点において
もいくつかの状態が存在する。以下に各状態を列挙す
る。まず、第1の電圧比較器2の出力と第2の電圧比較
器3の出力の双方がハイレベルからローレベルに反転す
る状態、これを状態1とする。第1の電圧比較器2の出
力がハイレベルのままで、第2の電圧比較器3の出力が
ハイレベルからローレベルに反転する状態、これを状態
2とする。第1の電圧比較器2の出力と第2の電圧比較
器3の出力が双方ともハイレベルのままである状態、こ
れを状態3とする。
【0014】DC−DCコンバータの出力電圧がピーク
値に達した後、繰り返し述べたようにDC−DCコンバ
ータの出力電圧はDC−DCコンバータの出力電流によ
って時間とともに低下する。またコイル電流駆動スイッ
チトランジスタ7は発振回路5の発振周波数が最大にな
った場合においても一定時間オフ状態となる。コイル電
流駆動スイッチトランジスタ7がオフになる最少時間を
最少オフ時間と呼ぶと、状態1においてもいくつかのケ
ースが存在する。以下に各ケースを列挙する。最少オフ
時間内に起こるDC−DCコンバータの出力電圧の低下
によって、最小オフ時間の終了時点までに第1の電圧比
較器2の出力と第2の電圧比較器3の出力の双方がロー
レベルからハイレベルに反転するケース、これを状態1
のケース1とする。最少オフ時間内に起こるDC−DC
コンバータの出力電圧の低下により第1の電圧比較器2
の出力のみが、最少オフ時間内にローレベルからハイレ
ベルに反転し、発振回路5からローレベルが出力されコ
イル電流駆動スイッチトランジスタ7がオンになってい
る期間に第2の電圧比較器3がローレベルからハイレベ
ルに反転するケース、これを状態1のケース2とする。
最少オフ時間内に第1の電圧比較器2のみがローレベル
からハイレベルに反転し、第2の電圧比較器3はコイル
電流駆動スイッチトランジスタ7がオンになっている間
もローレベルのままのケースで、これを状態1のケース
3とする。最少オフ時間内に第1の電圧比較器2の出力
も第2の電圧比較器3もローレベルのままで、最少オフ
時間後のDC−DCコンバータの出力電圧の低下により
第1の電圧比較器2の出力がローレベルからハイレベル
に反転し、コイル電流駆動スイッチトランジスタ7がオ
ンになり、コイル電流駆動スイッチトランジスタ7がオ
ンになっている間に、第2の電圧比較器3がローレベル
からハイレベルに反転するケース、これを状態1のケー
ス4とする。最少オフ時間内に第1の電圧比較器2の出
力も、第2の電圧比較器3の出力もローレベルのまま
で、最少オフ時間後のDC−DCコンバータの出力電圧
の低下により第1の電圧比較器2の出力がローレベルか
らハイレベルに反転し、コイル電流駆動スイッチトラン
ジスタ7がオンになり、コイル電流駆動スイッチトラン
ジスタ7がオンになっている間、第2の電圧比較器3の
出力がローレベルのままであるケースで、これを状態1
のケース5とする。また状態2においても状態1同様、
いくつかのケースが存在する。以下に各ケースを列挙す
る。状態2においては第1の電圧比較器2の出力は常に
ハイレベルのままであるので、第2の電圧比較器3が最
少オフ時間内にローレベルからハイレベルに反転するケ
ース、これを状態2のケース1とする。最少オフ時間内
は第2の電圧比較器3の出力はローレベルのままで、コ
イル電流駆動スイッチトランジスタ7がオンになってい
る間に第2の電圧比較器3の出力がローレベルからハイ
レベルに反転するケース、これを状態2のケース2とす
る。最少オフ時間内もコイル電流駆動スイッチトランジ
スタ7がオンになっている間も、第2の電圧比較器3の
出力がローレベルのままのケースなどで、これを状態2
のケース3とする。状態3においては1つのケースしか
存在せず、最少オフ時間の間とコイル電流駆動スイッチ
トランジスタ7がオンになっている間のすべての時間に
おいて、第1の電圧比較器2の出力と第2の電圧比較器
3の出力の双方がハイレベルのままである。
【0015】以上の動作説明において肝要の点は、発振
回路5についての既述の動作説明から明らかなように、
第2の電圧比較器3から出力されるローレベルパルスに
応答して、相対的に短い方のオン時間が設定されること
で、ローレベルパルス幅が短くなり、これとは逆に、第
2の電圧比較器3から出力されるハイレベルパルスに応
答して、相対的に長い方のオン時間が設定されること
で、ローレベルパルス幅が長くなるということであり、
その様子を模式的に表わすのが図8の波形図である。図
8は、発振回路5の出力端子22における2種類の波形
を示し、68は波形1、69は波形2である。波形1
は、第1の電圧比較回路2からのハイレベルパルスに応
答して、発振動作状態になっている発振回路5におい
て、第2の電圧比較器3からのローレベルパルスに応答
して、短い方のオン時間(ローレバルパルス幅1)が設
定されている場合に、負荷の増大により、オフ時間(ハ
イレベルパルス幅)が発振回路5に固有の最小オフ時間
まで短縮して、最高の発振周波数で自走発振している状
態での、発振回路5の出力端子22における信号波形で
ある。波形2は、第1の電圧比較器2からのハイレベル
パルスに応答して、発振状態になっている発振回路5に
おいて、第2の電圧比較器3からのハイレベルパルスに
応答して、長い方のオン時間(ローレベルパルス幅2)
が設定されている場合に、負荷の増大により、オフ時間
(ハイレベルパルス幅)が上記波形1の場合の最小オフ
時間と同値の最小オフ時間まで短縮して、最高の発振周
波数で自走発振している状態での、発振回路5の出力端
子22における信号波形である。ところで、状態1のケ
ース1、状態2のケース1、状態3においては、コイル
電流駆動スイッチトランジスタ7が1回にオンしている
時間は固定された最も長い時間となる。これをローレベ
ルパルス幅2とする。またコイル電流駆動スイッチトラ
ンジスタ7が1回にオフしている時間は最少オフ時間と
なる。図8の波形2はこの場合の発振回路5の出力波形
を模式的に示したものでもある。状態1のケース2、状
態1のケース4、状態2のケース2のように、コイル電
流駆動スイッチトランジスタ7がオンになっている期間
に第2の電圧比較器3がローレベルからハイレベルに反
転した場合には、コイル電流駆動スイッチトランジスタ
7のオン時間はローレベルパルス幅1と同じまたはそれ
よりも長く、ローレベルパルス幅2と同じまたはそれよ
りも短くなる。特にコイル電流駆動スイッチトランジス
タ7がオフになる直前に第2の電圧比較器3がローレベ
ルからハイレベルに反転した場合には、各回路動作の遅
れによりコイル電流駆動スイッチトランジスタ7のオン
時間が長くならない場合もある。状態1のケース4、状
態1のケース5のように、最少オフ時間内に第1の電圧
比較器2の出力がローレベルからハイレベルに反転しな
い場合には、コイル電流駆動スイッチトランジスタ7の
1回のオフ時間は最少オフ時間より長くなる。これまで
各状態の各ケースについて説明してきたが、図18に各
状態の各ケースの一覧表を示す。DC−DCコンバータ
の動作においては特定状態の特定のケースのみが連続す
る場合もあるが、特定の状態の特定のケースが連続せず
に、任意のケースが組み合わされた動作となることもあ
る。しかし平均してみると、DC−DCコンバータの出
力電流が増加するとともにコイル電流駆動スイッチトラ
ンジスタ7がオンになっている時間の割合が、オフにな
っている時間の割合に比べて増加し、コイル9からダイ
オード10を通してコンデンサー11に送られるエネル
ギーを増加させるので、DC−DCコンバータの出力電
流が多い場合でも出力電圧の低下を食い止める。
【0016】この発明の実施例1のDC−DCコンバー
タはそれからの出力電流が少ない場合には、第1の電圧
比較器2が反転動作を繰り返して狭いパルス幅でコイル
駆動スイッチトランジスタをオンにするため、1回のパ
ルスによってコイルに蓄積されるエネルギー量は少なく
従って出力電圧のリップルも小さい。さらにDC−DC
コンバータの出力電流が多い場合は第2の電圧比較器3
が反転し広いパルス幅でコイル駆動スイッチトランジス
タをオンにするため、1回のパルスによってコイルに蓄
積されるエネルギー量が多く、従って出力側に伝達され
るエネルギー量も増加して出力電圧の低下を食い止め
る。この発明の実施例1の構成ではDC−DCコンバー
タの出力電圧のリップル電圧が小さく、かつ大きな出力
電流を取り出すことができるばかりでなく、高エネルギ
ー変換効率が得られる。
【0017】図9はこの発明の実施例1の第1の変形例
に使われる発振回路で図2の発振回路5の代わりに図9
の発振回路を用いる。発振回路以外のすべての回路なら
びに発振回路外部の接続には変更がない。図9で17は
第2の電圧比較器出力接続端子、18は電流バイアス出
力接続端子、19は発振回路の電源端子、20は発振回
路のグランド端子、21は第1の電圧比較器出力接続端
子、22は発振回路の出力端子、23はオン時間設定コ
ンデンサー、24はオフ時間設定コンデンサー、25は
定電流インバータ、26はNANDゲート、58はイン
バータ、70はPチャネルトランジスタ9、71はPチ
ャネルトランジスタ10、72はPチャネルトランジス
タ11、73はPチャネルトランジスタ12である。図
2の発振回路同様、図9の発振回路は6個の定電流イン
バータ25と1つのNANDゲート26からなるリング
オシレータで構成されているが、図2の発振回路との違
いは、オン時間設定コンデンサー23及びオフ時間設定
コンデンサー24が各別の出力端子に接続された2つの
段の定電流インバータ25の出力端子と電源間に、Pチ
ャネルトランジスタ70,71,72,73が各別に1
02個づつ.13直0・。BHNFに接続されている点
である。
【0018】図9の発振回路においては第2の電圧比較
器3の出力がローレベルの場合第2の電圧比較器出力接
続端子17を通してPチャネルトランジスタ10のゲー
トにはローレベルが印加されるので、オン時間設定コン
デンサー23に流れ込む電流は初段の定電流インバータ
25から流れ込む電流とPチャネルトランジスタ9及び
Pチャネルトランジスタ10とを通して流れ込む電流と
の加算になる。またPチャネルトランジスタ12のゲー
トに印加される信号は第2の電圧比較器3からの出力の
反転信号となるため、Pチャネルトランジスタ12はオ
フ状態であり、オフ時間設定コンデンサー23に流れ込
む電流は初段の定電流インバータ25から流れ込む電流
のみである。従って発振回路5の出力端子22から出力
されるローレベルのパルス幅は短く、ハイレベルのパル
ス幅の最低値は相対的に長い。これに対して、第2の電
圧比較器3の出力がハイレベルの場合には第2の電圧比
較器出力接続端子17を通してPチャネルトランジスタ
10のゲートにはハイレベルが印加されて、Pチャネル
トランジスタ10がオフになるため、オン時間設定コン
デンサー23に流れ込む電流は初段の定電流インバータ
25から流れ込む電流のみになる。この場合、Pチャネ
ルトランジスタ12のゲートに印加される信号は第2の
電圧比較器3からの出力の反転信号であるためPチャネ
ルトランジスタ12はオン状態であり、オフ時間設定コ
ンデンサー24に流れ込む電流は4段目の定電流インバ
ータ25から流れ込む電流にPチャネルトランジスタ1
1とPチャネルトランジスタ12を通して流れ込む電流
の加算になる。従って発振回路5の出力端子22から出
力されるローレベルのパルス幅は長く、それとの相対に
おいて、ハイレベルのパルス幅の最低値は短い。またオ
ン時間設定コンデンサー23とオフ時間設定コンデンサ
ー24の容量値を同じとし、さらに、オン時間設定コン
デンサー23に加算する電流値を設定しているPチャネ
ルトランジスタ9と、オフ時間設定コンデンサー24に
加算する電流値を設定しているPチャネルトランジスタ
11の導電率を同じにしておけば、第2の電圧比較器3
の出力がローレベルからハイレベルに変わった時点での
発振回路5の出力端子22から出力されるローレベルパ
ルス幅の増加分とハイレベルパルス幅の減少分が同じ値
になって、結果として発振回路5の最高発振周波数に関
し、第1の電圧比較器2のみが反転している場合と、第
2の電圧比較器3も反転した場合とでほぼ同一の値に保
つことができる。つまり実施例1に第1の変形を採用す
ることで発振回路の高負荷時の最高発振周波数をDC−
DCコンバータの出力電流条件によらず一定にすること
ができる。第1の電圧比較器2のみが反転している場合
と、第1の電圧比較器2および第2の電圧比較器3が共
に反転している場合の模式的な発振回路5の出力波形を
図10に示す。波形3は、第1の電圧比較器2のみが反
転していて、短い方のオン時間が設定されている場合に
おいて、負荷の増大により発振周波数が最高になった状
態での、発振回路5の出力端子22の信号波形であり、
波形4は、第1の電圧比較器2および第2の電圧比較器
3が双方とも最少オフ時間内に反転していて、長い方の
オン時間が設定されている場合において、負荷の増大に
より発振周波数が最高になった状態での、発振回路5の
出力端子22の信号波形である。
【0019】図11はこの発明の実施例1の第2の変形
例で使う発振回路の回路図で、第2の変形例では図2の
発振回路の代わりに図11の発振回路を用いる。発振回
路以外のすべての回路ならびに発振回路外部接続には変
更がない。図11で17は第2の電圧比較器出力接続端
子、20は発振回路のグランド端子、21は第1の電圧
比較器出力接続端子、22は発振回路の出力端子、23
はオン時間設定コンデンサー、24はオフ時間設定コン
デンサー、25は定電流インバータ、26はNANDゲ
ート、58はインバータ、76はNチャネルトランジス
タ8、77はNチャネルトランジスタ9、78は追加の
オン時間設定コンデンサー2、79は追加のオフ時間設
定コンデンサー2、である。図2の発振回路同様、図1
1の発振回路は6個の定電流インバータ25と1つのN
ANDゲート26によりリングオシレータが構成されて
いるが、図2の発振回路との違いは、定電流インバータ
25の出力と発振回路5の電源間にPチャネルトランジ
スタが2個直列に接続されていたものを除去して、代わ
りに追加のオン時間設定コンデンサー2とNチャネルト
ランジスタ8を元来のオン時間設定コンデンサー23に
対して並列に、そして追加のオフ時間設定コンデンサー
2とNチャネルトランジスタ9を元来のオフ時間設定コ
ンデンサー24に対して並列に接続している点である。
Nチャネルトランジスタ8のゲートは第2の電圧比較器
出力接続端子17に接続されており、第2の電圧比較器
3の出力が反転してハイレベルになると、Nチャネルト
ランジスタ8がオンになって、元来のオン時間設定コン
デンサー23に追加のオン時間設定コンデンサー2が付
加されて合成オン時間設定コンデンサーを大きくしたの
と等価になり、発振回路5の出力端子22から出力され
るローレベルパルスの幅が増加する。一方、Nチャネル
トランジスタ9のゲートには第2の電圧比較器出力接続
端子17から入力される信号の反転信号が入力されるた
め、第2の電圧比較器3の出力が反転してハイレベルに
なると、Nチャネルトランジスタ9がオフになって、元
来のオフ時間設定コンデンサー24にそれまで付加され
ていた追加のオフ時間設定コンデンサー2が取り除かれ
て、合成オフ時間設定コンデンサーの値を小さくしたの
と等価になり、発振回路5の出力端子22から出力され
るハイレベルパルスの幅が減少する。つまり図11の発
振回路5も実施例1の第1の変形例の図9の発振回路と
まったく同様の動作をする。従って図9の発振回路の代
わりに図11の発振回路を使っても、実施例1の第1の
変形とまったく同じDC−DCコンバータの動作を確保
することが可能である。
【0020】また実施例1では、DC−DCコンバータ
の出力電圧を出力電圧帰還回路86を通して第1の電圧
比較器2と第2の電圧比較器3に伝達しているが、出力
電圧帰還回路86を省略して出力電圧帰還用のICの端
子16と第1の電圧比較器2の反転入力端子53及び第
2の電圧比較器3の反転入力端子53とを接続して、D
C−DCコンバータの出力電圧を直接第1の電圧比較器
2と第2の電圧比較器3に入力するようにしてもよい。
また実施例1ではコイル駆動スイッチトランジスタ7を
IC内部に設けているが、IC外部に設けるようにして
もよくMOSトランジスタの代わりにバイポーラトラン
ンジスタを使うことも可能である。また実施例1ではダ
イオード10をIC外部に設けているがIC内部に設け
てもよい。一般的にコイル電流駆動スイッチトランジス
タ7をコイル9とグランド端子14間から、電源端子1
3とコイル9間に接続を変更することで昇圧タイプのD
C−DCコンバータから降圧タイプのDC−DCコンバ
ータもしくは反転タイプのDC−DCコンバータに変更
することが可能であるが、実施例1においても一般的な
場合と同様、降圧タイプのDC−DCコンバータもしく
は反転タイプのDC−DCコンバータへの変更が可能で
ある。
【0021】実施例2 図12はこの発明の実施例2の回路図で、1はコイル電
流駆動IC、2は第1の電圧比較器、3は第2の電圧比
較器、80は基準電圧回路2、5は発振回路、6はバッ
ファー回路、7はコイル電流駆動スイッチトランジス
タ、8は電源、9はコイル、10はダイオード、11は
コンデンサー、12は負荷、13はICの電源端子、1
4はICのグランド端子、15はICのコイル電流駆動
出力端子、16は出力電圧帰還用のICの端子、86は
出力電圧帰還回路である。図12の回路では実施例1と
同様にコイル9の一方の端子は電源8のプラス出力端子
に、コイル9の他方の端子はダイオード10のアノード
端子とICのコイル電流駆動出力端子15を通してコイ
ル駆動スイッチトランジスタ7のドレイン端子とに接続
され、ダイオード10のカソード端子はICの電源端子
13と出力電流帰還用のICの端子16とコンデンサー
11のプラス側端子と負荷12の一方の端子に接続さ
れ、負荷12の他方の端子とコンデンサー11のマイナ
ス端子とICのグランド端子14とコイル駆動スイッチ
トランジスタ7のソースと電源のマイナス端子とがグラ
ンドに接続されている。
【0022】図13はこの発明の実施例2の参照番号8
0で示される基準電圧回路2の回路図で、29はNチャ
ネルトランジスタ1、30はNチャネルトランジスタ
2、31はPチャネルトランジスタ3、32はNチャネ
ルトランジスタ7、33は電流バイアス出力端子、34
は基準電圧出力端子、35は基準電圧回路の電源端子、
36は基準電圧回路のグランド端子、64は抵抗1、8
1は追加の基準電圧出力端子2、82は抵抗2である。
図13で参照番号29のNチャネルトランジスタ1と参
照番号30のNチャネルトランジスタ2が、また参照番
号31のPチャネルトランジスタ3と参照番号32のN
チャネルトランジスタ7と参照番号64の抵抗1と参照
番号82の抵抗2とが基準電圧回路80の電源端子35
とグランド端子36間に直列に接続されている。参照番
号29のNチャネルトランジスタ1はディプレッション
タイプのトランジスタでゲートとソースが接続され、参
照番号32のNチャネルトランジスタ7のゲートは参照
番号29のNチャネルトランジスタ1のソースとゲート
に、参照番号31のPチャネルトランジスタ3のゲート
は同トランジスタのドレインに接続され、さらに参照番
号32のNチャネルトランジスタ7のドレインに接続さ
れている。参照番号32のNチャネルトランジスタ7の
ソースは、参照番号64の抵抗1に接続されている。図
13の基準電圧回路80は第1の基準電圧出力端子34
からは一定の基準電圧が、参照番号81の第2の基準電
圧出力端子2からは第1の基準電圧出力端子34より数
ミリボルトから数十ミリボルト僅かに低い基準電圧が取
り出される。さらに電流バイアス出力端子33から参照
番号31のPチャネルトランジスタ3のゲートバイアス
電圧を取り出すことができ、ゲートバイアス電圧がゲー
トに印加された参照番号31のPチャネルトランジスタ
3を流れる電流はある一定の定電流になる。さらに定電
流の値そのものは、ゲートバイアス電圧がゲートに印加
された参照番号31のPチャネルトランジスタ3のチャ
ネル長とチャネル幅によってコントロール可能である。
【0023】実施例2では図12に示したように参照番
号80の基準電圧回路2の第1の基準電圧出力端子34
が第1の電圧比較器2の正転入力端子52に、参照番号
80の基準電圧回路2の参照番号81の第2の基準電圧
出力端子2が第2の電圧比較器3の正転入力端子52に
接続されている部分を除くと、発振回路5、バッファー
回路6、出力電圧帰還回路86の構成および接続関係は
実施例1と同じである。また実施例1においては第2の
電圧比較器3を構成するトランジスタの導電率調節によ
り第2の電圧比較器の比較電圧に僅かなオフセット電圧
を設けていたが、実施例2では図6の第2の電圧比較器
3の参照番号47のPチャネルトランジスタ14と参照
番号48のPチャネルトランジスタ4とには導電係数が
同じものが使われる。すなわち、構成するトランジスタ
の導電率調節は行なわないので第2電圧比較器3の比較
電圧のオフセットはない。しかし、実施例2では参照番
号80の基準電圧回路2から第1の電圧比較器2の正転
入力端子52に入力される電圧より、第2の電圧比較器
3の正転入力端子52に入力される電圧が僅かに低いた
め、実施例1同様DC−DCコンバータの出力電圧が低
下してきた場合に、第1の電圧比較器2の方が第2の電
圧比較器3より高い電圧で出力電圧がローレベルからハ
イレベルへと反転する。従って実施例2においてもDC
−DCコンバータの動作は例1とまったく同じになる。
【0024】また実施例2においても実施例1同様、図
9の発振回路5を使って第1の変形が可能であるととも
に、図11の発振回路を使って第2の変形が可能である
ことはいうまでもない。また実施例1と同様出力電圧帰
還回路86を省略することもできる。また実施例2で
は、実施例1同様コイル駆動スイッチトランジスタ7を
IC内部に設けているが、IC外部に設けるようにして
もよくMOSトランジスタの代わりにバイポーラトラン
ンジスタを使うことも可能である。また実施例2では実
施例1同様ダイオード10をIC外部に設けているがI
C内部に設けてもよい。一般的にコイル電流駆動スイッ
チトランジスタ7をコイル9とグランド端子14間か
ら、電源端子13とコイル9間に接続を変更することで
昇圧タイプのDC−DCコンバータから降圧タイプのD
C−DCコンバータもしくは反転タイプのDC−DCコ
ンバータに変更が可能であるが、実施例1同様実施例2
においても一般的な場合と同様、降圧タイプのDC−D
Cコンバータもしくは反転タイプのDC−DCコンバー
タへの変更が可能である。
【0025】実施例3 図14はこの発明の実施例3の回路図で、1はコイル電
流駆動IC、2は第1の電圧比較器、3は第2の電圧比
較器、4は基準電圧回路、5は発振回路、6はバッファ
ー回路、7はコイル電流駆動スイッチトランジスタ、8
は電源、9はコイル、10はダイオード、11はコンデ
ンサー、12は負荷、13はICの電源端子、14はI
Cのグランド端子、15はICのコイル電流駆動出力端
子、16は出力電圧帰還用のICの端子、83は出力電
圧帰還回路2である。図14の実施例3の回路ではコイ
ル9の一方の端子は電源8のプラス出力端子に、コイル
9の他方の端子はダイオード10のアノード端子とIC
のコイル電流駆動出力端子15を通してコイル駆動スイ
ッチトランジスタ7のドレイン端子とに接続され、ダイ
オード10のカソード端子はICの電源端子13と出力
電圧帰還用のICの端子16とコンデンサー11のプラ
ス側端子と負荷12の一方の端子に接続され、負荷12
の他方の端子とコンデンサー11のマイナス端子とIC
のグランド端子14とコイル駆動スイッチトランジスタ
7のソースと電源8のマイナス端子とがグランドに接続
されている。図15はこの発明の実施例3の参照番号8
3の出力電圧帰還回路2の回路図で、39は帰還抵抗
1、40は帰還抵抗2、41は出力電圧帰還回路の入力
端子、42は出力電圧帰還回路のグランド端子、43は
出力電圧帰還回路の第1の出力端子、44は電圧帰還コ
ンデンサー、85は帰還抵抗3、84は出力電圧帰還回
路の第2の出力端子2である。DC−DCコンバータの
出力電圧は参照番号39の帰還抵抗1と参照番号40の
帰還抵抗2と参照番号85の帰還抵抗3によって分圧さ
れDC−DCコンバータの出力電圧に比例した電圧が出
力電圧帰還回路83の第1の出力端子34に出力される
とともに、参照番号85の帰還抵抗3の電圧降下分、参
照番号84の出力電圧帰還回路の第2の出力端子2には
出力電圧帰還回路83の第1の出力端子43より低い電
圧が出力される。参照番号85の帰還抵抗3による電圧
降下は、数ミリボルトから数十ミリボルト程度になるよ
う帰還抵抗3の値が設定される。電圧帰還コンデンサー
44は図5の出力電圧帰還回路86同様、DC−DCコ
ンバータの出力電圧の変化を出力電圧帰還回路83の出
力端子に早く伝達するためのもので必要に応じて付加さ
れ、その値も一般的な方法で必要とされるDC−DCコ
ンバータの応答性能に応じて設定すればよい。
【0026】実施例3では参照番号83の出力電圧帰還
回路2の第1の出力端子43が第2の電圧比較器3の反
転入力端子に、出力電圧帰還回路2の第2の出力端子2
が第1の電圧比較器2の反転入力端子53に接続されて
いる部分を除くと、発振回路5、基準電圧回路4、バッ
ファー回路6の構成および接続関係は実施例1と同じで
ある。また実施例1においては第2電圧比較器3を構成
するトランジスタの導電率調節により第2の電圧比較器
3の比較電圧に僅かなオフセット電圧を設けていたが、
実施例3では図6の第2の電圧比較器3の参照番号47
のPチャネルトランジスタ14と参照番号48のPチャ
ネルトランジスタ4とには導電係数が同じものが使われ
る。すなわち、構成するトランジスタの導電率調節は行
なわないので、第2の電圧比較器3の比較電圧のオフセ
ットはない。しかし、実施例3では参照番号83の出力
電圧帰還回路2の参照番号84の出力端子2から第1の
電圧比較器2の反転入力端子53に入力される電圧よ
り、出力電圧帰還回路2の出力端子43より第2の電圧
比較器3の反転入力端子53に入力される電圧が僅かに
高いため、実施例1同様DC−DCコンバータの出力電
圧が低下してきた場合、第1の電圧比較器2の方が第2
の電圧比較器3より高い電圧で出力端子がローレベルか
らハイレベルへと反転する。従って実施例3においても
DC−DCコンバータの動作は実施例1とまったく同じ
になる。
【0027】また実施例3では、実施例1同様コイル駆
動スイッチトランジスタ7をIC内部に設けているが、
IC外部に設けるようにしてもよくMOSトランジスタ
の代わりにバイポーラトランンジスタを使うことも可能
である。また実施例3では実施例1同様ダイオード10
をIC外部に設けているがIC内部に設けてもよい。一
般的にコイル電流駆動スイッチトランジスタ7をコイル
9とグランド端子14間から、電源端子13とコイル9
間に接続を変更することで昇圧タイプのDC−DCコン
バータから降圧タイプのDC−DCコンバータもしくは
反転タイプのDC−DCコンバータに変更が可能である
が、実施例1同様実施例3においても一般的な場合と同
様、降圧タイプのDC−DCコンバータもしくは反転タ
イプのDC−DCコンバータへの変更が可能である。
【0028】実施例4 図16は本発明にかかるDC−DCコンバータの実施例
4を示す全体回路図である。基本的には図1に示した実
施例1と同様であり、対応する部分には対応する参照番
号を付して理解を容易にしている。異なる点は第3の電
圧比較器87を備えていることであり、本実施例3では
出力電圧の変動を三段階のレベルで順次検出し、一層き
めの細かい出力電圧制御を行なっている。図17は、図
16に示した実施例4に組み込まれる発振回路5の具体
的な構成を示す回路図である。基本的には図2に示した
実施例1に組み込まれる発振回路5と同様であり、対応
する部分には対応する参照番号を付して理解を容易にし
ている。異なる点は第3の電圧比較器出力接続端子88
を備えていることであり、さらにこれを関連して参照番
号89で示されるPチャネルトランジスタ13及び参照
番号90で示されるPチャネルトランジスタ14を備え
ている。図において第2の電圧比較器3の出力が反転す
ると、参照番号28のPチャネルトランジスタ2がオフ
になりオン時間設定コンデンサー23に対する充電器の
一部が遮断され、発振回路5の出力ローレベルパルス幅
が拡大化される。さらに出力電圧が低下すると、第3の
電圧比較器87の出力が反転し、参照番号90のPチャ
ネルトランジスタ14がオフになり、オン時間設定コン
デンサー23に対する充電器が全部遮断され(初段の定
電流インバータ25からの充電路を除いて)、発振回路
5の出力ローレベルパルス幅が一層拡大化される。
【0029】
【発明の効果】実施例1、実施例2、実施例3及び実施
例4に示したように、少なくとも出力電圧の第1の電圧
レベルを検出する第1の電圧比較器と、出力電圧の第2
の電圧レベルを検出する第2の電圧比較器と、基準電圧
回路と、発振回路と、出力電圧レベル帰還回路と、バッ
ファー回路と、コイル電流駆動スイッチトランジスタか
らなる構成とする。この構成とすることにより、出力電
圧または出力電圧レベル帰還回路を通った出力電圧に応
じた電圧を第1の電圧比較器が検出すると第1のパルス
幅の間、コイル電流駆動スイッチトランジスタがオンと
なって出力電圧を制御し、出力電圧または出力電圧レベ
ル帰還回路を通った出力電圧に応じた電圧を第2の電圧
比較器が検出すると第2のパルス幅の間、コイル電流駆
動スイッチトランジスタがオンとなって出力電圧を制御
する。これにより出力電圧の絶対値の低下の程度に応じ
てパルス幅を変えて出力電圧を制御することが可能にな
る。出力電圧の変化量に応じて複数のパルス幅を設定し
て電圧制御を行うため、DC−DCコンバータの出力電
圧のリップル電圧が小さく、かつ大きな出力電流を取り
出すことができると同時に、高エネルギー変換効率が得
られるDC−DCコンバータを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の全体回路図。
【図2】この発明の実施例1の発振回路5の回路図。
【図3】この発明の実施例1の基準電圧回路4の回路
図。
【図4】この発明の実施例1のバッファー回路6の回路
図。
【図5】この発明の実施例1の出力電圧帰還回路86の
回路図。
【図6】この発明の実施例1の電圧比較器2,3の回路
図。
【図7】この発明の実施例1の定電流インバータ25の
回路図。
【図8】この発明の実施例1の発振回路5の出力波形
図。
【図9】この発明の実施例1の第1の変形例で使う発振
回路5の回路図。
【図10】この発明の実施例1の第1の変形例で使う発
振回路5の出力波形図。
【図11】この発明の実施例1の第2の変形例で使う発
振回路5の回路図。
【図12】この発明の実施例2の全体回路図。
【図13】この発明の実施例2の基準電圧回路80の回
路図。
【図14】この発明の実施例3の全体回路図。
【図15】この発明の実施例3の出力電圧帰還回路83
の回路図。
【図16】この発明の実施例4の全体回路図。
【図17】この発明の実施例4の発振回路5の回路図。
【図18】この発明の実施例1の各状態の各ケース一
覧。
【図19】従来技術の発振回路の出力波形図。
【符号の説明】
1はIC、2は第1の電圧比較器、3は第2の電圧比較
器、4は基準電圧回路、5は発振回路、6はバッファー
回路、7はコイル電流駆動スイッチトランジスタ、8は
電源、9はコイル、10はダイオード、11はコンデン
サー、12は負荷、13はICの電源端子、14はIC
のグランド端子、15はICのコイル電流駆動出力端
子、16は出力電圧帰還用のICの端子、17は第2の
電圧比較器出力接続端子、18は電流バイアス出力接続
端子、19は発振回路の電源端子、20は発振回路のグ
ランド端子、21は第1の電圧比較器出力接続端子、2
2は発振回路の出力端子、23はオン時間設定コンデン
サー、24はオフ時間設定コンデンサー、25は定電流
インバータ、26はNANDゲート、27はPチャネル
トランジスタ1、28はPチャネルトランジスタ2、2
9はNチャネルトランジスタ1、30はNチャネルトラ
ンジスタ2、31はPチャネルトランジスタ3、32は
Nチャネルトランジスタ7、33は電流バイアス出力端
子、34は基準電圧出力端子、35は基準電圧回路の電
源端子、36は基準電圧回路のグランド端子、37はバ
ッファー回路の入力端子、38はバッファー回路の出力
端子、39は帰還抵抗1、40は帰還抵抗2、41は出
力電圧帰還回路の入力端子、42は出力電圧帰還回路の
グランド端子、43は出力電圧帰還回路の出力端子、4
4は電圧帰還コンデンサー、45はNチャネルトランジ
スタ3、46はNチャネルトランジスタ4、47はPチ
ャネルトランジスタ14、48はPチャネルトランジス
タ4、49はPチャンネルトランジスタ5、50はNチ
ャネルトランジスタ5、51はPチャネルトランジスタ
6、52は電圧比較器の正転入力端子、53は電圧比較
器の反転入力端子、54は電圧比較器の電源端子、55
は電圧比較器のグランド端子、56は電圧比較器の出力
端子、57は電圧比較器バイアス入力端子、58はイン
バータ、59は定電流インバータの電源端子、60は定
電流インバータのバイアス入力端子、61はPチャネル
トランジスタ7、62はPチャネルトランジスタ8、6
3は定電流インバータの入力端子、64は抵抗1、65
はNチャネルトランジスタ6、66は定電流インバータ
のグランド端子、67は定電流インバータの出力端子、
68は波形1、69は波形2、70はPチャネルトラン
ジスタ9、71はPチャネルトランジスタ10、72は
Pチャネルトランジスタ11、73はPチャネルトラン
ジスタ12、74は波形3、75は波形4、76はNチ
ャネルトランジスタ8、77はNチャネルトランジスタ
9、78はオン時間設定コンデンサー2、79はオフ時
間設定コンデンサー2、80は基準電圧回路2、81は
基準電圧出力端子2、82は抵抗2、83は出力電圧帰
還回路2、84は出力電圧帰還回路の出力端子2、85
は帰還抵抗3、86は出力電圧帰還回路、87は第3の
電圧比較器、88は第3の電圧比較器出力接続端子、8
9はPチャネルトランジスタ13、90はPチャネルト
ランジスタ14。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷と所定の電源電圧を有する電源との
    間に介在するコイルをコル電流駆動スイッチトランジス
    タにより間欠的に駆動して負荷に一定の出力電圧を供給
    するDC−DCコンバータであって、第1の電圧レベル
    を検出する第1の電圧比較器及び、少なくとも第2の電
    圧レベルを検出する第2の電圧比較器と、第1及び第2
    の電圧比較器へ供給する基準電圧を発生する基準電圧回
    路と、前記第1及び第2の電圧比較器からの検出信号に
    基づいて少なくとも第1及び第2のパルス幅のパルスを
    発生する発振回路とを備え、出力電圧または出力電圧に
    応じた電圧と第1の電圧レベルとの一致を第1の電圧比
    較器が検出すると、その検出信号に基づいて前記発振回
    路から発生される第1のパルス幅の間、コイル電流駆動
    スイッチトランジスタがオンとなってコイル電流を駆動
    して出力電圧を制御し、出力電圧または出力電圧に対応
    した電圧と第2の電圧レベルとの一致を第2の電圧比較
    器が検出すると、その検出信号に基づいて前記発振回路
    から発生される第2のパルス幅の間、コイル電流駆動ス
    イッチトランジスタがオンとなってコイル電流を駆動し
    て出力電圧を制御するように構成したことを特徴とする
    DC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 第2の電圧レベルの絶対値が第1の電圧
    レベルの絶対値より低く、第1のパルス幅より第2のパ
    ルス幅が広く設定され、第1の電圧比較器または第2の
    電圧比較器を構成するトランジスタの導電率を調節する
    ことで、第1の電圧比較器または第2の電圧比較器の検
    出電圧にオフセット電圧をもたせ、第1の電圧比較器は
    第1の電圧レベル、第2の電圧比較器は第2の電圧レベ
    ルを検出するようにした請求項1記載のDC−DCコン
    バータ。
  3. 【請求項3】 第2の電圧レベルの絶対値が第1の電圧
    レベルの絶対値より低く、第1のパルス幅より第2のパ
    ルス幅が広く設定され、基準電圧回路から第1の電圧レ
    ベルと第2の電圧レベルに対応する双方の出力電圧を発
    生させ、第1の電圧レベルに対応する第1基準電圧が第
    1の電圧比較器に入力され、第2の電圧レベルに対応す
    る第2基準電圧が第2の電圧比較器に入力され、第1の
    電圧比較器は第1の電圧レベル、第2の電圧比較器は第
    2の電圧レベルを検出するようにした請求項1記載のD
    C−DCコンバータ。
  4. 【請求項4】 第2の電圧レベルの絶対値が第1の電圧
    レベルの絶対値より低く、第1のパルス幅より第2のパ
    ルス幅が広く設定され、出力電圧帰還回路から出力電圧
    に対応した2種類の異なる電圧が出力され、ある特定の
    出力電圧に対して第1の電圧比較器には絶対値の低い、
    第2の電圧比較器には絶対値の高い帰還電圧が入力さ
    れ、出力電圧の低下の程度に応じてパルス幅を変えて出
    力電圧を制御するようにした請求項1記載のDC−DC
    コンバータ。
  5. 【請求項5】 出力電圧帰還回路を省略し基準電圧回路
    から出力される基準電圧をDC−DCコンバータの出力
    電圧とその許容誤差範囲で一致させた請求項1記載のD
    C−DCコンバータ。
  6. 【請求項6】 負荷と所定の電源電圧を有する電源との
    間に介在するコイルを間欠的に駆動して該負荷に一定の
    出力電圧を供給するDC−DCコンバータであって、出
    力電圧を少なくとも二段階のレベルで順次検出し、第1
    レベルを検出したとき第1の検出信号を出力し、さらに
    第2レベルを検出したとき第2の検出信号を出力する検
    出手段と、該検出信号に応じ発振動作して所定のデュー
    ティー比を有するパルス信号を生成し、第1の検出信号
    が入力されたときと、続いて第2の検出信号が入力され
    たときとで該デューティー比が小から大に変化する発振
    手段と、該コイルに接続しており該パスル信号のデュー
    ティー比に応じて開閉し、該コイルを間欠的に駆動して
    出力電圧の変動を第1レベルと第2レベルの場合別に制
    御するスイッチ手段とを備えたことを特徴とするDC−
    DCコンバータ。
  7. 【請求項7】 前記検出手段は、所定の基準電圧に基い
    て出力電圧の第1レベルを検出する第1の電圧比較器
    と、所定の基準電圧に基いて出力電圧の第2レベルを検
    出する第2の電圧比較器とからなることを特徴とする請
    求項6のDC−DCコンバータ。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の電圧比較器は、異な
    る導電率を有するトランジスタで構成されており、それ
    ぞれに該導電率に応じて出力電圧の第1レベル及び第2
    レベルを選択的に検出することを特徴とする請求項2記
    載のDC−DCコンバータ。
  9. 【請求項9】 前記検出手段は基準電圧回路を含んでお
    り、第1及び第2の電圧比較器が検出すべきレベルに応
    じて異なる基準電圧を供給することを特徴とする請求項
    7記載のDC−DCコンバータ。
  10. 【請求項10】 前記検出手段は帰還回路を含んでお
    り、出力電圧に異なるオフセットを与えて第1及び第2
    の電圧比較器に帰還入力し、出力電圧の第1レベル及び
    第2レベルを別々に検出可能とすることを特徴とする請
    求項7記載のDC−DCコンバータ。
JP06941996A 1995-02-28 1996-02-28 Dc−dcコンバータ Expired - Fee Related JP3622018B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06941996A JP3622018B2 (ja) 1995-02-28 1996-02-28 Dc−dcコンバータ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7806295 1995-02-28
JP7-78062 1995-02-28
JP06941996A JP3622018B2 (ja) 1995-02-28 1996-02-28 Dc−dcコンバータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08298768A true JPH08298768A (ja) 1996-11-12
JP3622018B2 JP3622018B2 (ja) 2005-02-23

Family

ID=26410623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06941996A Expired - Fee Related JP3622018B2 (ja) 1995-02-28 1996-02-28 Dc−dcコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3622018B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002176730A (ja) * 2000-09-28 2002-06-21 Ricoh Co Ltd 充放電保護回路、該充放電保護回路を組み込んだバッテリーパック、該バッテリーパックを用いた電子機器
JP2008220147A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Orise Technology Co Ltd パルス周波数変調回路、同回路を用いた電源供給装置及び電源安定化方法
WO2017110231A1 (ja) 2015-12-24 2017-06-29 ミツミ電機株式会社 Dc-dcコンバータおよび負荷駆動用半導体集積回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002176730A (ja) * 2000-09-28 2002-06-21 Ricoh Co Ltd 充放電保護回路、該充放電保護回路を組み込んだバッテリーパック、該バッテリーパックを用いた電子機器
JP2008220147A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Orise Technology Co Ltd パルス周波数変調回路、同回路を用いた電源供給装置及び電源安定化方法
WO2017110231A1 (ja) 2015-12-24 2017-06-29 ミツミ電機株式会社 Dc-dcコンバータおよび負荷駆動用半導体集積回路
US10355594B2 (en) 2015-12-24 2019-07-16 Mitsumi Electric Co., Ltd. DC-DC converter and load-driving semiconductor integrated circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP3622018B2 (ja) 2005-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100387895B1 (ko) 직류-직류변환기
US10027230B2 (en) Converter with pulse width modulation and pulse frequency modulation operating modes
JP4997891B2 (ja) Dc−dcコンバータ及びdc−dcコンバータの制御方法
US7538526B2 (en) Switching regulator, and a circuit and method for controlling the switching regulator
KR100945437B1 (ko) 스위칭 레귤레이터
KR100912865B1 (ko) 스위칭 레귤레이터 및 그 스위칭 레귤레이터를 구비하는반도체 장치
US7636249B2 (en) Rectifier circuit
JP5014714B2 (ja) スイッチングレギュレータ及びスイッチングレギュレータの制御回路
JP5326421B2 (ja) Dc−dcコンバータの異常電流防止回路
US7248030B2 (en) Circuit and method for controlling step-up/step-down DC-DC converter
JP4366335B2 (ja) 昇圧コンバータ
JP2010068671A (ja) Dc−dcコンバータ
JPH07154962A (ja) 定電圧発生回路
JP2012060854A (ja) Dc−dcコンバータ
JP4487649B2 (ja) 昇降圧型dc−dcコンバータの制御装置
JP5510572B2 (ja) Dc−dcコンバータの異常電流防止回路
JP2004056983A (ja) 電源回路
US7135844B2 (en) Control circuit for DC/DC converter
JP2005261011A (ja) スイッチングレギュレータ及びスイッチングレギュレータの制御方法
JP2002281744A (ja) Dc−dcコンバータ
JP5515390B2 (ja) スイッチング電源装置
EP3721540A1 (en) Buck-boost power converter controller
JPH08298768A (ja) Dc−dcコンバータ
JP4325413B2 (ja) 同期整流式dc/dcコンバータ
JP4196758B2 (ja) Dc/dcコンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040506

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040709

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041104

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees