JPH0829874A

JPH0829874A - 液晶プロジェクタ装置

Info

Publication number: JPH0829874A
Application number: JP6154716A
Authority: JP
Inventors: Keiichi Asakura; 慶一朝倉
Original assignee: L G DENSHI KK; LG Electronics Inc; Gold Star Co Ltd
Current assignee: L G DENSHI KK; LG Electronics Inc
Priority date: 1994-07-06
Filing date: 1994-07-06
Publication date: 1996-02-02
Anticipated expiration: 2019-02-16
Also published as: JP3497563B2

Abstract

(57)【要約】【目的】液晶パネル及び偏光板の中央部の熱集中を防
止して、液晶パネル及び偏光板を効率よく冷却すること
が可能な液晶プロジェクタ装置を提供する。【構成】偏光板１，２及び液晶パネル３に光を当て投
射するための光源４を備えた液晶プロジェクタ装置にお
いて、偏光板１，２及び液晶パネル３を冷却するための
ファン５が設けられ、そのファン５からの冷却風は、風
導６により導かれて、液晶パネル３と偏光板１，２の間
に流される。その際、その流れている空気は、整流フィ
ン７及び８により圧縮されて、液晶パネル３及び偏光板
１，２の中央部付近の流速が最も速くなるように整流さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン等に拡大画
像を表示する液晶プロジェクタ装置に関し、より詳細に
は、スクリーン等に投影されるべき画像を表示する液晶
パネルの冷却効率に優れた投射型の液晶プロジェクタ装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、投射型の液晶プロジェクタ装置
においては、光源側及びスクリーン側の２枚の偏光板と
液晶パネルとで構成される液晶表示部に、光源から光を
当て、その画像をスクリーンに投影して、画像表示を行
っている。

【０００３】その場合、光源からの光のうち液晶パネル
及び光源側偏光板を透過しない光は熱に変換されるた
め、特に光源側偏光板及び液晶パネルの温度が上昇す
る。この光による発熱のために液晶パネルがその許容温
度を越えた場合には、表示特性が劣化し、寿命も短くな
る。

【０００４】これに対処するため、冷却用ファンを用い
て液晶プロジェクタ装置の外部から冷却空気を流入さ
せ、液晶パネル部及び偏光板に空気を直接当てることに
より、冷却する方法が広く利用されている。

【０００５】図７に、従来の液晶プロジェクタ装置の液
晶パネル冷却部を示す。同図に示した如く、従来の液晶
パネル冷却部においては、冷却用ファン５より送られる
風が、風導（導風板）６により導かれて、スクリーン側
偏光板１、液晶パネル３、及び光源側偏光板２の間を通
過し、偏光板１，２及び液晶パネル３が冷却されるとい
うものである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように、液晶プロ
ジェクタでは、一般的に、図７に示すように液晶パネル
及び偏光板を冷却しているが、液晶パネル及び偏光板の
各中央部付近にて熱集中を起こしている場合が多いの
で、冷却空気を均一に流すと、液晶パネル及び偏光板の
中央部付近の温度が十分に下がらない場合がある。

【０００７】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、液晶
パネル及び偏光板の各中央部の熱集中を防止して、液晶
パネル及び偏光板を効率よく冷却することが可能な液晶
プロジェクタ装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下に記載されるような技術構成を採用
するものである。

【０００９】まず、第１の発明に係る液晶プロジェクタ
装置について説明する。図１に示すように、偏光板１，
２及び液晶パネル３に光を当て投射するための光源４を
備えた液晶プロジェクタ装置において、偏光板１，２及
び液晶パネル３を冷却するためのファン５が設けられ、
そのファン５よりの冷却風は、風導６により導かれて、
液晶パネル３と偏光板１，２との間に流される。その
際、第１の発明に係る液晶プロジェクタ装置は、その流
れている中央部の空気が圧縮され、液晶パネル３及び偏
光板１，２の各中央部付近の流速が最も速くなるよう
に、整流機構すなわち整流フィン（冷却フィン）７及び
８が設けられたものである。

【００１０】また、第２の発明に係る液晶プロジェクタ
装置は、第１の発明に係る整流フィン７，８が、図５に
示すような整流フィン７，８の形状にされたものであ
る。すなわち、第１の発明に係る装置においては、冷却
風は、全量フィン内に流される必要はなく、中央付近の
空気を圧縮するものであればよいのに対し、第２の発明
に係る装置においては、冷却風は、全量整流フィン７，
８内に取り込まれ、圧縮されて、中央部付近を冷却する
ものである。そして、整流フィンの外側の冷却は、整流
フィン７，８に設けられた、複数個の穴又はスリット等
の空気排出口１２により、冷却風の一部を吐出させるこ
とによりなされる。

【００１１】さらに、第３の発明に係る液晶プロジェク
タ装置は、図６に示すように、偏光板１，２と液晶パネ
ル３との距離が開いている装置に係るものである。すな
わち、第１の発明に係る整流フィン７，８は、液晶パネ
ルと偏光板との間隔がフィン７，８の横幅となるため、
偏光板１，２と液晶パネル３との距離が開いている装置
に適用すると、横幅が大きくなる。その場合には、偏光
板１，２及び液晶パネル３の各中央部の冷却効果が、図
１〜図３に係る装置よりも劣ることとなる。それ故、同
様の効果を得るように、液晶パネル及び偏光板の各々に
２つの整流フィン７，８を取り付けるようにするととも
に、透明な冷却パネル１１を整流フィン７，８の側面に
付加して、整流フィン７，８の横幅を図１〜図３に係る
整流フィンと同様にする。

【００１２】

【作用】上記の如く構成された第１の発明に係る液晶プ
ロジェクタ装置の作用を、図１により説明する。光源４
からの光によって、偏光板１，２及び液晶パネル３の温
度が上昇する。このとき、パネル冷却用のファン５から
の冷却風が風導６により導かれて、偏光板１，２と液晶
パネル３との間に流される。その結果、液晶パネル３及
び偏光板１，２の温度上昇が抑制されるが、光源の特性
により、液晶パネル及び偏光板の各々の中央部付近の温
度が一番高くなっており、液晶パネル及び偏光板に均一
に風を流して冷却したのでは効率が悪い。そこで、整流
フィン７，８が追加されており、それにより、液晶パネ
ル及び偏光板の中央部付近の流速が加速され、熱輸送量
が増大し、液晶パネル３及び偏光板１，２の冷却効率を
上げることが可能となる。

【００１３】次に、第２の発明に係る液晶プロジェクタ
装置の作用を、図５により説明する。第１の発明に係る
整流フィン７，８の形状を図５の整流フィン７，８のよ
うなものとし、冷却風の全量を整流フィン７，８内に取
り入れることにより、より一層液晶パネル３及び偏光板
１，２の冷却性能が向上する。その場合の整流フィン
７，８外の冷却は、フィン７，８に設けられた複数の空
気排出口１２から吐出する空気によりなされる。

【００１４】さらに、第３の発明に係る液晶プロジェク
タ装置の作用を、図６により説明する。第１の発明に係
る整流フィン７，８の外側に冷却パネル１１を設けるこ
とで、偏光板１，２と液晶パネル３との距離が離れた場
合でも、第１の発明に係る装置と同様の効果を得ること
ができる。

【００１５】

【実施例】以下、添付図面の図１〜図６を参照して、第
１の発明に係る第１及び第２の実施例、第２の発明に係
る実施例、並びに第３の発明に係る実施例を説明する。
なお、各図を通じて従来技術と同一機能の部品について
は、同一の参照符号を付与している。

【００１６】まず、図１〜図３により、第１の発明に係
る第１の実施例について説明する。図１は同実施例に係
る液晶プロジェクタ装置を上面から見た断面図、図２は
その液晶プロジェクタ装置をスクリーン側より見た断面
図、図３はその液晶プロジェクタ装置の斜視図である。
この第１の実施例に係る液晶プロジェクタ装置は、光源
側及びスクリーン側の２枚の偏光板１，２と液晶パネル
３とに光を当て、その画像をスクリーン９に投射して、
画像表示を行うものであり、光源４からの光により加熱
される液晶パネル３及び偏光板１，２を冷却するための
冷却用ファン５及び整流用風導６が設けられている。前
記光源４により液晶パネル３及び偏光板１，２は加熱さ
れるが、液晶パネル３及び偏光板１，２の各中央部付近
に熱集中が起こるため、その各中央部付近の温度が一番
高くなる。その場合、各々の中央部の流速を速くすれ
ば、冷却効率が上がる。そこで、各々の中央部付近の流
速を上げるためのフィン７，８が設けられている。

【００１７】次に、図１及び図２により、第１の発明に
係る第１の実施例の動作について説明する。光源４から
発して偏光板２を透過した光が、液晶パネル３の画像を
投射し、偏光板１を透過し、そして投射レンズ１０を通
ることにより、スクリーン９に画像が投射される。その
とき、偏光板１，２及び液晶パネル３の温度が上昇す
る。そのため、冷却用のファン５の冷却風を風導６にて
整流し、液晶パネル３及び偏光板１，２に当てて冷却し
ているが、液晶パネル３及び偏光板１，２の各中央部付
近に熱集中が起こる。しかし、液晶パネル中央部付近ま
で設けられたフィン７，８により、液晶パネル３及び偏
光板１，２の中央部付近の流速が加速されるので、熱集
中が抑制され、結果として冷却効率が向上する。液晶パ
ネル３及び偏光板１，２を冷却した後の冷却風は、液晶
プロジェクタ装置の外部へと排出される。

【００１８】なお、整流フィン７，８は、光透過率が良
いものか、ごく薄い材質のもので、投影画像に影響の出
ないものであることが好ましい。

【００１９】このように、本実施例に係る液晶プロジェ
クタ装置は、液晶パネル及び偏光板の冷却効率が向上す
るという作用効果を奏する。

【００２０】以上、第１の発明に関する一実施例につい
て図１〜図３を参照して述べてきたが、もちろんこれに
限定されるものではない。例えば、図４は第２の実施例
を示す図であり、この図に示すように、整流フィン７，
８を冷却空気排出側へ延長することにより、排出空気の
乱流化を防止し、排出効率を向上させることも可能であ
る。

【００２１】次に、第２の発明に係る実施例について図
５により説明する。この実施例においては、図５に示す
ように、冷却空気を全て整流フィン７，８内に取り入
れ、整流フィン外の部分の冷却は、整流フィンに設けら
れた複数の空気排出口１２から漏れ出る空気によりなさ
れる。

【００２２】さらに、第３の発明に係る実施例について
図６により説明する。この実施例は、図６に示すよう
に、液晶パネルと偏光板とが離れている場合に、液晶パ
ネル及び偏光板の各々に２つの整流フィン７，８を取り
付けるようにしたものである。この場合には、フィン外
側に各々、冷却パネル１１が設けられる。この冷却パネ
ル１１は、画像表示のための光が通過するものである。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
より明るい、従ってより発熱するランプを使用すること
が可能となるため、照度を明るくすることができる。ま
た、より流速の小さい冷却用ファンが使用可能となるた
め、一層の低騒音化を達成することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の発明の第１の実施例に係る液晶プロジェ
クタ装置を上面から見た断面図である。

【図２】同実施例に係る液晶プロジェクタ装置をスクリ
ーン側より見た断面図である。

【図３】同実施例に係る液晶プロジェクタ装置の斜視図
である。

【図４】第１の発明に係る第２の実施例を説明するため
の縦断面図である。

【図５】第２の発明の実施例を説明するための斜視図で
ある。

【図６】第３の発明の実施例を説明するための斜視図で
ある。

【図７】従来技術に係る液晶プロジェクタ装置を上面か
ら見た断面図である。

【符号の説明】

１…スクリーン側偏光板２…光源側偏光板３…液晶パネル４…光源５…冷却用ファン６…風導（導風板）７，８…整流フィン（冷却フィン）９…スクリーン１０…投射レンズ１１…冷却パネル１２…空気排出口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スクリーン（９）に投影されるべき画像
が表示される液晶パネル（３）と、前記液晶パネル
（３）に光を投射する光源（４）と、該光を偏光させる
偏光板（１，２）と、前記液晶パネル（３）及び前記偏
光板（１，２）を冷却する冷却用ファン（５）と、前記
冷却用ファン（５）からの冷却風を前記液晶パネル
（３）及び前記偏光板（１，２）に導く風導（６）と、
を具備する液晶プロジェクタ装置において、前記液晶パネル（３）及び前記偏光板（１，２）の各中
央部を集中的に冷却するために、前記風導（６）からの
前記冷却風を該各中央部に集中させる整流フィン（７，
８）をさらに具備することを特徴とする液晶プロジェク
タ装置。
【請求項２】前記整流フィン（７，８）は、前記風導
（６）からの冷却風の全てを前記各中央部に集中させる
ものであり、かつ、前記整流フィン（７，８）には、前
記各中央部以外の部分を冷却するように、前記冷却風の
一部を吐出するための複数個の空気排出口が設けられて
いることを特徴とする、請求項１に記載の液晶プロジェ
クタ装置。
【請求項３】前記整流フィン（７，８）は、前記液晶
パネル（３）及び前記偏光板（１，２）の各々について
取り付けられているとともに、前記各整流フィン（７，
８）の側面には、透明な冷却パネル（１１）が付加され
ていることを特徴とする、請求項１に記載の液晶プロジ
ェクタ装置。