JPH08297511A - プロセス信号の異常診断装置 - Google Patents

プロセス信号の異常診断装置

Info

Publication number
JPH08297511A
JPH08297511A JP12441095A JP12441095A JPH08297511A JP H08297511 A JPH08297511 A JP H08297511A JP 12441095 A JP12441095 A JP 12441095A JP 12441095 A JP12441095 A JP 12441095A JP H08297511 A JPH08297511 A JP H08297511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
process signal
abnormality
normal
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12441095A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Watanabe
一彦 渡辺
Takashi Yoshida
尚 吉田
Masayuki Kumazaki
昌幸 熊崎
Akio Ito
明男 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Engineering Co Ltd
Priority to JP12441095A priority Critical patent/JPH08297511A/ja
Publication of JPH08297511A publication Critical patent/JPH08297511A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロセス信号の異常時に、通常制御中の正常
なプロセス信号を保持し、プラントの運転制御を通常の
状態で継続可能とするに好適なプロセス信号の異常診断
装置を提供することにある。 【構成】 サンプリング周期毎にプロセス信号1を取り
込み、該プロセス信号の異常を診断して制御信号として
出力するプロセス信号の異常診断装置において、前記周
期毎に取り込むプロセス信号が予め設定された許容範囲
を超えた時に異常検出するモニタリレーと、前記取り込
んだプロセス信号の予め設定した時間前の正常時のプロ
セス信号を出力するむだ時間器と、前記正常時のプロセ
ス信号を保持する信号保持手段10と、信号異常時に
は、前記保持された正常時のプロセス信号を選択する信
号切替器17を具備することを特徴とする。また、むだ
時間手段の代りに変化率制限手段を使用してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラントの制御装置に
おける信号の異常診断装置に係り、特に、信号の突変や
振り切れを検出するプロセス信号の異常診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラントの制御装置において、プラント
の自動制御や監視を行なうために、多くのプロセス信号
(温度・圧力・流量等)を制御装置に入力している。最
近の制御装置においては、ディジタル化が進んだことに
より、プロセス信号の異常診断を容易に行える様になっ
てきた。これにより、制御装置に入力するプロセス信号
について、その信号の突変または振り切れを検出するこ
とで異常と診断している回路を設置している例が多い。
従来のプロセス信号の異常診断装置を図7に示す。図7
において、異常診断装置は、制御装置内において所定の
演算周期(例えば、100〜200msec)で演算が
実行される。従ってその演算周期ごとに、ディジタル変
換されたプロセス信号1は、異常診断装置に入力され、
信号保持手段10、モニタリレー11,13及び遅延器
12に並列に伝達される。遅延器12には、プロセス信
号1に係るプロセス(図示せず)が有する通常変化特性
における変化の時定数(例えば、蒸気温度制御系の蒸気
温度信号のときは4秒程度)を持った1次遅れ要素を構
成し、モニタリレー11に対するもう1つの入力として
1次遅れ信号7を出力する。モニタリレー11は、現在
のプロセス信号1と1次遅れ信号7を比較し、その差が
異常と診断するべき上、下限値より大きい時、異常(突
変)と判断して、突変検出信号4を出力する。モニタり
れー13は、現在のプロセス信号1が許容される上、下
限値を超えた場合に異常(振り切れ)と診断して、振り
切れ検出信号5を出力する。異常検出信号4及び5は、
警報出力、異常処理のインターロック条件として使用す
るため、外部に引出されると共に、フリップフロップ回
路14に導かれて、フリップフロップ信号3がONす
る。このフリップフロップ信号3も外部に引出されると
共に、信号保持手段10に導かれ、そのスイッチをプロ
セス信号1の入力側から保持回路側に切替える。いま、
プロセス信号1が正常状態であるとき、信号保持手段1
0のスイッチがプロセス信号1の入力側に接続され、演
算周期ごとに入力されるプロセス信号1がメモリに書き
込まれると同時に、出力信号2として外部へ引き出され
る。ここで、出力信号2は制御信号として使用される。
ところで、プロセス信号1が突変状態となった場合に、
モニタリレー11がこれを検出して異常と診断し、突変
検出信号4を出力し、フリップフロップ回路14をON
し、異常検出信号3により信号保持手段10のスイッチ
を保持回路側に切替える。このため、突変したプロセス
信号1はメモリに記憶されず、1演算周期前のメモリ中
のプロセス信号1でメモリ書き替えを行なう。したがっ
て、出力信号2として外部へ引き出される信号は、突変
異常によりフリップフロップ回路14がONした時点の
1演算周期前に保持されているプロセス信号1である。
なお、フリップフロップ回路14は、外部からのリセッ
ト信号6によってリセットされ、フリップフロップ信号
3をOFFする。また、プロセス信号1が振り切れ状態
となった場合も、モニタリレー13がこれを検出して異
常と診断し、振り切れ検出信号5を出力し、以下突変異
常と同様に動作し、出力信号2として外部へ引き出され
る信号は、振り切れ異常によりフリップフロップ回路1
4がONした時点の1演算周期前に保持されているプロ
セス信号1である。このようなプロセス信号の異常診断
装置は、参考関連公知技術には特開昭58−12452
号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、異常
診断時に、制御信号として出力される信号は、メモリに
異常発生時点の1演算周期前に保持されているプロセス
信号であり、この保持されている信号は、異常診断装置
が演算される周期で決定されてしまうため、異常と診断
するべき値または上、下限値に限りなく近いプロセス信
号を保持する場合もあり、必らずしも正常な値のプロセ
ス信号が保持されるとは限らない、という問題がある。
制御信号としては、異常と診断するべき値または上、下
限値に限りなく近いプロセス信号を使用するより正常な
値のプロセス信号を使用することが好ましいが、上記従
来技術には、この点の配慮がなされていない。
【0004】本発明の目的は、プロセス信号の異常時
に、通常制御中の正常なプロセス信号を保持し、プラン
トの運転制御を通常の状態で継続可能とするに好適なプ
ロセス信号の異常診断装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、サンプリン
グ周期毎に取り込むプロセス信号が予め設定された許容
範囲を超えた時に異常検出するモニタ手段と、前記取り
込んだプロセス信号の予め設定した時間前の正常時のプ
ロセス信号を出力するむだ時間手段、または、前記取り
込んだプロセス信号の予め設定した正常時のプロセス信
号の変化率制限値を出力する変化率制限手段と、前記正
常時のプロセス信号、または、前記変化率制限値を保持
する信号保持手段と、信号異常時には、前記保持された
正常時のプロセス信号、または、前記変化率制限値を選
択する信号切替手段を具備することによって、達成され
る。また、サンプリング周期毎に取り込むプロセス信号
と1周期前のプロセス信号を比較して、プロセス信号が
上がり方向の変化か下がり方向の変化かを検出する高
値、低値選択手段と、前記取り込んだプロセス信号と前
記1周期前のプロセス信号の値が予め設定された許容範
囲を超えた時に異常検出するモニタ手段と、前記異常検
出した時の前記1周期前のそれぞれのプロセス信号を保
持する信号保持手段と、信号異常時には、前記保持され
た1周期前のプロセス信号の値を選択する信号切替手段
を設けることによって、達成される。
【0006】
【作用】本発明は、プロセス信号の異常時には、Nサン
プリング周期前にホールドされたプロセス信号、また、
正常な変化率で変化したときの値で保持された変化率制
限信号を正常な値の制御信号として出力し、プロセス信
号の異常時における制御信号を通常の制御信号に近い値
とする。これにより、プラントの運転制御を通常の状態
で継続することが可能とする。また、プロセス信号が下
がる方向または上がる方向に突変する異常時には、予め
異常の兆しが出た時点で保持していた正常な値を出力
し、プロセス信号の異常時における制御信号を通常の制
御信号に近い値とする。これにより、プラントの運転制
御を通常の状態で継続することが可能とする。なお、プ
ロセス信号の異常が継続する場合でも、同様に制御可能
となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示すプロセス信号の異
常診断装置である。プロセス信号の異常診断装置は、信
号保持手段10、モニタリレー11、遅延器12、モニ
タリレー13、フリップフロップ回路14、むだ時間器
15、信号切替器17から構成する。本実施例と図7の
従来例と異なるところは、プロセス信号の異常時に正常
なプロセス信号が出力できるようにむだ時間器15を追
加し、異常時には、むだ時間が経過する前の信号が選択
できるように信号切換器17を設ける点にある。その他
は図7の従来例と同様である。むだ時間器15は、予め
むだ時間が設定され、入力したプロセス信号1を予め設
定されたむだ時間の経過後、つまり設定されたむだ時間
分遅れて出力する。ここで、むだ時間とは、所定の複数
の演算周期(例えばNサンプリング周期)を経過するに
要する時間を云う。また、むだ時間の設定は、プロセス
信号、例えば温度、圧力、流量等の特性に合わせて決め
られる。信号切替器17は、プロセス信号1の正常時
は、異常検出信号3がOFFのため、プロセス信号1を
選択する。従って、出力信号20は、プロセス信号1を
そのまま出力することになる。プロセス信号1に異常が
発生すると、フリップフロップ回路14がセットされ
て、異常検出信号3がONし、信号保持手段10のメモ
リに保持されているプロセス信号1を選択する。いま、
プロセス信号1の正常時は、異常検出信号3がOFFで
あり、信号切替器17はプロセス信号1を選択し、出力
信号20としては、現時点のプロセス信号1をそのまま
外部へ引き出し、制御信号として使用している。一方、
信号保持手段10のスイッチはむだ時間器15を選択
し、信号保持手段10のメモリには入力したプロセス信
号1が予め設定されたむだ時間分遅れて、つまり現時点
から複数の演算周期前に入力したむだ時間信号8が書き
込まれる。ところで、プロセス信号1が突変状態となっ
た場合、突変したプロセス信号1と遅延器12の1次遅
れ信号7が入力されたモニタリレー11は、現在のプロ
セス信号1と1次遅れ信号7を比較し、その差が異常と
診断するべき上、下限値より大きい時、異常(突変)と
診断し、突変検出信号4を出力する。フリップフロップ
回路14がONし、異常検出信号3により信号保持手段
10のスイッチを保持回路側に切替え、同時に信号切替
器17を信号保持手段10に切替える。このため、スイ
ッチを保持回路側に切替えられたメモリは、現時点から
複数の演算周期(Nサンプリング周期)前に保持したプ
ロセス信号1でメモリ書き替えを行なうことになり、出
力信号(制御信号)20としては、突変異常が発生した
時点からNサンプリング周期前に保持したプロセス信号
2が外部へ引き出されることになる。次いで、プロセス
信号1が正常に復帰すると、リセット信号6がONし、
フリップフロップ回路14の異常検出信号3がリセット
され、信号保持手段10のスイッチはむだ時間器15を
選択し、信号切替器17はプロセス信号1を選択し、こ
れにより、出力信号20は通常時のプロセス信号1に切
替わる。また、プロセス信号1が振り切れ状態となった
場合も、モニタリレー13がこれを検出して異常と診断
し、振り切れ検出信号5を出力し、以下突変異常と同様
に動作し、出力信号20としては、振り切れ異常が発生
した現時点から複数の演算周期前に保持したプロセス信
号2が制御信号として外部へ引き出されることになる。
【0008】図2に、異常発生時の出力信号20の値の
変化を示す。図2において、プロセス信号1は、異常が
発生して実線のようにサンプリング周期毎に低下したと
する。信号保持手段10のメモリには、設定されたむだ
時間分遅れて破線のように信号(むだ時間信号)8とし
て保持される。プロセス信号1が異常と診断するべき下
限値つまり異常検出点(・印)に達すると、信号保持手
段10のスイッチが保持回路側に切替わり、同時に信号
切替器17が信号保持手段10に切替わり、出力信号2
0として、Nサンプリング周期前に保持した正常な値の
プロセス信号2が外部へ引き出されることになる。本実
施例は、異常診断時にプロセス信号、例えば温度、圧
力、流量等の特性に合せて保持する信号を時間的にどの
程度ひき戻した値にするべきかを設定できることに特徴
があり、プロセス信号1の異常時には、むだ時間器15
の時間的な任意設定により、Nサンプリング周期前にホ
ールドされたプロセス信号1の正常な値を制御信号とし
て出力することが可能となり、従って、従来のような異
常検出値前の異常に近い値がホールドされ、その信号に
より制御が実行されることがなくなる。この結果、本実
施例では、従来例と比べ、プロセス信号1の異常時にお
ける制御信号を通常の制御信号に近い値とすることがで
き、プラントの運転制御を通常の状態で継続することが
可能とする。
【0009】図3は、本発明の他の実施例を示す。本実
施例は、図1の実施例におけるむだ時間器15を変化率
制限器18に置き換えた構成が特徴である。プロセス信
号には、その値が高い変化率で上昇または下降したと
き、異常が発生したと診断するケースがある。例えば、
温度に関するプロセス信号は、通常、その値が低い変化
率で上昇または下降するので、このプロセス信号が高い
変化率で変化したとき、異常が発生したと診断する。そ
こで、変化率制限器18には、プロセス信号、温度、圧
力、流量等の特性に応じて変化率制限信号を予め設定し
ておき、入力したプロセス信号1がこの設定した変化率
より高い変化率で変化した時、この時点で予め設定した
変化率制限信号9を出力する。いま、プロセス信号1の
正常時は、異常検出信号3がOFFであり、信号保持手
段10のスイッチは変化率制限器18を選択し、信号保
持手段10のメモリには予め設定した変化率制限信号9
が書き込まれる。一方、信号切替器17はプロセス信号
1を選択し、出力信号20として現時点のプロセス信号
1をそのまま外部へ引き出し、制御信号として使用され
る。ところで、プロセス信号1が突変状態となった場合
に、モニタリレー11がこれを検出して異常と診断し、
突変検出信号4を出力し、フリップフロップ回路14を
ONし、異常検出信号3により信号保持手段10のスイ
ッチを保持回路側に切替え、同時に信号切替器17を信
号保持手段10に切替える。一方、変化率制限器18
は、入力したプロセス信号1の変化率が高いため、この
プロセス信号1を予め設定した変化率制限信号9に抑え
込んでメモリの書き替えを行なう。出力信号20として
は、予め設定した変化率制限信号9が制御信号として外
部へ引き出されることになる。次いで、プロセス信号1
が正常に復帰すると、リセット信号6がONし、フリッ
プフロップ回路14の異常検出信号3がリセットされ、
信号保持手段10のスイッチは変化率制限器18を選択
し、信号切替器17はプロセス信号1を選択し、これに
より、出力信号20は通常時のプロセス信号1に切替わ
る。また、プロセス信号1が振り切れ状態となった場合
も、モニタリレー13がこれを検出して異常と診断し、
振り切れ検出信号5を出力し、以下突変異常と同様に動
作し、出力信号20としては、予め設定した変化率制限
信号9が制御信号として外部へ引き出されることにな
る。
【0010】図4に、異常発生時の出力信号20の値の
変化を示す。図4において、プロセス信号1は、異常が
発生して実線のようにサンプリング周期毎に低下したと
する。信号保持手段10のメモリには、破線のような予
め設定した変化率制限信号9が保持される。プロセス信
号1が異常と診断するべき下限値つまり異常検出点(・
印)に達すると、信号保持手段10のスイッチが保持回
路側に切替わり、同時に信号切替器17が信号保持手段
10に切替わり、一方、異常検出点(・印)のプロセス
信号1の変化率は、予め設定した変化率制限信号9の変
化率より高いので、この点のプロセス信号1を予め設定
した変化率制限信号9に抑え込む。これにより、出力信
号20として、予め設定した変化率制限信号9が外部へ
引き出されることになる。本実施例は、プロセス信号の
異常時には、変化率制限器18の任意の設定により、正
常な変化率で変化したときの値で保持された変化率制限
信号を出力信号とすることが可能となり、従って、従来
のような異常検出値前の異常に近い値がホールドされ、
その信号により制御が実行されることがなくなる。この
結果、本実施例では、従来例と比べ、プロセス信号1の
異常時における制御信号を通常の制御信号に近い値とす
ることができ、プラントの運転制御を通常の状態で継続
することが可能とする。
【0011】図5は、本発明の他の実施例を示す。プロ
セス信号には、突変の異常状態として、図6に示すよう
に、その値が下がる方向に突変する場合と、上がる方向
に突変する場合がある。本実施例は、プロセス信号の突
変異常時に、突変の状態に応じて、正常時の信号を保持
し、制御信号として出力することに特徴がある。本実施
例のプロセス信号の異常診断装置は、むだ時間器35、
高値選択器36、低値選択器37、信号保持手段38,
39、モニタ手段40,41、フリップフロップ回路4
2,43、信号切替器17,44から構成する。むだ時
間器35は、1サンプリング周期前の信号すなわちむだ
時間信号25を出力する。高値選択器36は、プロセス
信号1とむだ時間信号25との比較を行ない、高い信号
を選択する。低値選択器37は、プロセス信号1とむだ
時間信号25との比較を行ない、低い信号を選択する。
モニタリレー40は、高値選択器36により選択された
信号が1サンプリング周期前の信号であれば、偏差が限
度以内であると診断し、仮に、高値選択器36により1
サンプリング周期前のむだ時間信号25が選ばれた時に
は、信号のプロセス値が下がったことを意味し、高かっ
た1サンプリング周期前の信号25を正常時のプロセス
信号1と診断する。一方、高値選択器36により選択さ
れた1サンプリング周期前の信号と入力したプロセス信
号1の偏差が限度以上のときは突変異常と診断する。モ
ニタリレー41は、低値選択器37により選択された信
号が1サンプリング周期前の信号であれば、偏差が限度
以内であると診断し、仮に、低値選択器37により1サ
ンプリング周期前のむだ時間信号25が選ばれた時に
は、信号のプロセス値が上がったことを意味し、低かっ
た1サンプリング周期前の信号25を正常時のプロセス
信号1と診断する。一方、低値選択器37により選択さ
れた1サンプリング周期前の信号と入力したプロセス信
号1の偏差が限度以上のときは突変異常と診断する。信
号保持手段38は、プロセス値が下がった異常時に高値
選択器36において高いプロセス値をメモリに書き込
み、保持する。信号保持手段39は、プロセス値が上が
った異常時に低値選択器37において低いプロセス値を
メモリに書き込み、保持する。信号切替器44は、モニ
タリレー40が偏差の限度を超えて異常と判断した場合
は、保持信号(下がり方向)26にセットし、それ以外
は保持信号(上がり方向)27にセットする。信号切替
器17は、モニタリレー40またはモニタリレー41が
偏差の限度を超えて異常と判断した場合は、プロセス信
号1から保持信号28に切替わる。
【0012】以下、本実施例の動作を説明する。まず、
プロセス信号の値が下がる方向に突変する場合について
説明する。いま、プロセス信号1が正常である時は、異
常検出信号30がOFFであり、信号切替器17はプロ
セス信号1を選択し、出力信号20としては、現時点の
プロセス信号1をそのまま外部へ引き出し、制御信号と
して使用している。一方、信号保持手段10のスイッチ
は高値選択器36を選択し、信号保持手段10のメモリ
には、高値選択器36により比較されたプロセス信号1
とその1サンプリング周期前の信号すなわちむだ時間信
号25のうち、プロセス信号1が書き込まれる。また、
モニタリレー40では、高値選択器36により選択され
たプロセス信号1と1サンプリング周期前の信号との偏
差は限度以内であるので、正常と診断し、突変検出信号
48を出力しない。ところで、プロセス信号1が下がる
方向の突変となった場合、入力したプロセス信号1より
むだ時間器35のむだ時間信号25の値が高く、高値選
択器36はむだ時間信号25の値を出力すると同時に、
下がり方向検出信号46を出力する。モニタリレー40
では、むだ時間信号25と入力したプロセス信号1の偏
差が限度以上に高いので、突変異常と診断し、突変検出
信号48を出力する。フリップフロップ回路42をセッ
トし、異常検出信号30により信号切替器44を信号保
持手段38に切替えると共に、信号切替器17を保持信
号28に切替える。また、同時に、下がり方向検出信号
46により信号保持手段38のスイッチを保持回路側に
切替える。このため、スイッチを保持回路側に切替えら
れたメモリは、高値選択器36により選択された1サン
プリング周期前のむだ時間信号25でメモリの書き替え
を行なうことになる。1サンプリング周期前の信号は、
信号切替器44、信号切替器17を介して出力信号20
として出力される。この結果、出力信号20は、信号保
持手段38がリセットされない限り、すなわち、プロセ
ス値が下がり続ける限り、メモリの値は下がり始める前
の値で保持されており、この値が正常時の値として出力
する制御信号となる。この場合、信号保持手段38のメ
モリに書き込まれる値は、1サンプリング周期前の信号
が大きい値で始まった時点、すなわち、プロセス値が下
がり始める最初の高い値である。なお、フリップフロッ
プ42は外部からのリセット信号6によりリセットされ
る。次に、プロセス信号の値が上がる方向に突変する場
合も、上述したしと同様に動作する。すなわち、低値選
択器37によって選択された信号がモニタリレー41に
より異常と診断された場合には、出力信号20として
は、信号保持手段39によって保持された値が正常時の
値として出力する。この場合、信号保持手段39のメモ
リに書き込まれる値は、1サンプリング周期前の信号が
小さい値で始まった時点、すなわち、プロセス値が上が
り始める最初の低い値である。本実施例によれば、プロ
セス信号が下がる方向または上がる方向に突変する異常
時には、予め異常の兆しが出た時点でメモリに書き込ん
でいた正常な値を出力するので、従来のような異常検出
値前の異常に近い値がホールドされ、その信号により制
御が実行されることがなくなる。この結果、従来例と比
べ、プロセス信号の異常時における制御信号を通常の制
御信号に近い値とすることができ、プラントの運転制御
を通常の状態で継続することが可能とする。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プロセス信号の異常時には、Nサンプリング周期前にホ
ールドされたプロセス信号、または、正常な変化率で変
化したときの値で保持された変化率制限信号を正常な値
の制御信号として出力するようにしたので、従来のよう
な異常検出値前の異常に近い値がホールドされ、その信
号により制御が実行されることがなくなり、この結果、
従来例と比べ、プロセス信号の異常時における制御信号
を通常の制御信号に近い値とすることができ、プラント
の運転制御を通常の状態で継続することが可能とする。
また、プロセス信号が下がる方向または上がる方向に突
変する異常時には、予め異常の兆しが出た時点でホール
ドしていた正常な値を出力するので、従来のような異常
検出値前の異常に近い値がホールドされ、その信号によ
り制御が実行されることになり、この結果、従来例と比
べ、プロセス信号の異常時における制御信号を通常の制
御信号に近い値とすることができ、プラントの運転制御
を通常の状態で継続することが可能とする。また、プロ
セス信号の異常が下がる方向または上がる方向に継続し
た場合にも、同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプロセス信号の異常診
断装置である。
【図2】図1の異常発生時における出力信号の説明図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例を示す。
【図4】図3の異常発生時における出力信号の説明図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例を示す。
【図6】プロセス信号の突変の異常状態を示す。
【図7】従来のプロセス信号の異常診断装置の構成を示
す。
【符号の説明】
10,38,39 信号保持手段 12 遅延器 17,44 信号切替器 15,35 むだ時間器 18 変化率制限器 36 高値選択器 37 低値選択器 11,13,40,41 モニタリレー 14,42,43 フリップフロップ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊崎 昌幸 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 伊藤 明男 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング周期毎にプロセス信号を取
    り込み、該プロセス信号の異常を診断して制御信号とし
    て出力するプロセス信号の異常診断装置において、前記
    周期毎に取り込むプロセス信号が予め設定された許容範
    囲を超えた時に異常検出するモニタ手段と、前記取り込
    んだプロセス信号の予め設定した時間前の正常時のプロ
    セス信号を出力するむだ時間手段と、前記正常時のプロ
    セス信号を保持する信号保持手段と、信号異常時には、
    前記保持された正常時のプロセス信号を選択する信号切
    替手段を具備することを特徴とするプロセス信号の異常
    診断装置。
  2. 【請求項2】 サンプリング周期毎にプロセス信号を取
    り込み、該プロセス信号の異常を診断して制御信号とし
    て出力するプロセス信号の異常診断装置において、前記
    周期毎に取り込むプロセス信号が予め設定された許容範
    囲を超えた時に異常検出するモニタ手段と、前記取り込
    んだプロセス信号の予め設定した正常時のプロセス信号
    の変化率制限値を出力する変化率制限手段と、前記変化
    率制限値を保持する信号保持手段と、信号異常時には、
    前記保持された変化率制限値を選択する信号切替手段を
    具備することを特徴とするプロセス信号の異常診断装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、モニ
    タ手段は、サンプリング周期毎に取り込むプロセス信号
    と、該プロセス信号を所定時間遅延させて出力する遅延
    信号または該プロセス信号の上限値ないしは下限値とを
    比較することを特徴とするプロセス信号の異常診断装
    置。
  4. 【請求項4】 サンプリング周期毎にプロセス信号を取
    り込み、該プロセス信号の異常を診断して制御信号とし
    て出力するプロセス信号の異常診断装置において、前記
    周期毎に取り込むプロセス信号と1周期前のプロセス信
    号を比較して、プロセス信号が上がり方向の変化か下が
    り方向の変化かを検出する高値、低値選択手段と、前記
    取り込んだプロセス信号と前記1周期前のプロセス信号
    の値が予め設定された許容範囲を超えた時に異常検出す
    るモニタ手段と、前記異常検出した時の前記1周期前の
    それぞれのプロセス信号を保持する信号保持手段と、信
    号異常時には、前記保持された1周期前のプロセス信号
    の値を選択する信号切替手段を設けることを特徴とする
    プロセス信号の異常診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、プロセス信号が上が
    り方向の変化または下がり方向の変化が継続していると
    き、信号保持手段は、異常検出した時の1周期前のプロ
    セス信号を継続して保持することを特徴とするプロセス
    信号の異常診断装置。
JP12441095A 1995-04-25 1995-04-25 プロセス信号の異常診断装置 Pending JPH08297511A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12441095A JPH08297511A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 プロセス信号の異常診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12441095A JPH08297511A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 プロセス信号の異常診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08297511A true JPH08297511A (ja) 1996-11-12

Family

ID=14884786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12441095A Pending JPH08297511A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 プロセス信号の異常診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08297511A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000207019A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Toshiba Corp プラント監視装置
JP2013101458A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd バックアップ装置およびバックアップ方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000207019A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Toshiba Corp プラント監視装置
JP2013101458A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd バックアップ装置およびバックアップ方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04271229A (ja) 温度異常検出方式
JP2001206296A (ja) 保守メッセージを発生する方法と装置
JPH08297511A (ja) プロセス信号の異常診断装置
JP3911854B2 (ja) 振動検出装置
JPH08147030A (ja) プラント監視装置
JPS626268Y2 (ja)
JPH041401A (ja) 蒸気加減弁振動診断装置
JP3654849B2 (ja) バルブポジショナ,バルブ駆動用アクチュエータ,バルブ駆動用アクチュエータの制御方法,およびその制御プログラム
JPH08219119A (ja) 機器動作監視装置
JPH05231755A (ja) 電機機器の異常判定装置
JPH04350705A (ja) マスフローコントローラの自己診断装置
JPH05101228A (ja) アナログ入力カードシステム
JP2647392B2 (ja) 制御器異常診断方式
JP2546413B2 (ja) プロセス制御装置
JP3251730B2 (ja) 制御棒位置検出装置
JPH06324702A (ja) 制御システム
JPH07147725A (ja) 電力動揺検出リレー
JP3802191B2 (ja) 給水タービン制御装置
JP2000003216A (ja) アナログ上下限監視方式
KR0125945B1 (ko) 중앙처리장치의 동작 상태 감시장치 및 그 방법
JP2008282066A (ja) 故障予告リレー
JPH0923595A (ja) 電力系統監視制御装置
JPH01123948A (ja) ヒートポンプ給湯装置
JPH11262183A (ja) 電圧無効電力制御装置
JPS6393002A (ja) シ−ケンス制御装置