JPH08297464A - シミュレータ用浮き床装置 - Google Patents

シミュレータ用浮き床装置

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JPH08297464A
JPH08297464A JP10122395A JP10122395A JPH08297464A JP H08297464 A JPH08297464 A JP H08297464A JP 10122395 A JP10122395 A JP 10122395A JP 10122395 A JP10122395 A JP 10122395A JP H08297464 A JPH08297464 A JP H08297464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floating floor
simulator
motion base
natural frequency
foundation
Prior art date
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Pending
Application number
JP10122395A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takeshita
興二 竹下
Hiroyuki Nunoyama
裕之 布山
Takashi Iguchi
高志 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08297464A publication Critical patent/JPH08297464A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物の上層部や軟弱地盤、あるいは船舶など
の上に設置したシミュレータ装置に適用しても異音や不
快な振動を発生させない。 【構成】 浮き床6の固有振動数を1HZ程度にして、
建物などの固有振動数よりも小さくする。またモーショ
ンベース1の変位振動数を数HZから10数HZにす
る。従って浮き床6には、各油圧シリンダ(アクチュエ
ータ)2の反力が作用し、それに応じて浮き床6は振動
するが、ばね定数の小さい6個の鉛直方向空気ばね9と
ばね定数の小さい6個の水平方向空気ばね10により支
持されているので、基礎3に伝播する力が非常に小さく
なる。特にレジャー用シミュレータ装置では、演出効果
を上げるために、モーションベース1に1Gを超える大
きな瞬間的な加速度を加えるが、このときの衝撃的な振
動が固有振動数の小さい浮き床6により吸収されて、基
礎3への振動伝播が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レジャー用シミュレー
タ装置等に適用する浮き床装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に使用されているレジャー用シ
ミュレータ装置を図4により説明すると、11が客席
で、同客席は、通常、モーションベースと呼ばれてい
る。12が6個の油圧シリンダ、13が基礎、14が基
礎13上に設置した複数個の土台、15が複数個の球面
軸受で、上記モーションベース11と上記各土台14と
の間には、球面軸受15を介して6個の油圧シリンダが
平行にならないように介装されている。
【0003】そして油圧ユニット、コントロール弁(い
ずれも図示せず)から各油圧シリンダ12へ制御された
圧油が供給され、同各油圧シリンダ12が伸縮方向に作
動して、モーションベース11が6軸の自由度(X、
Y、Zの3方向と、θX 、θY、θZ の回転方向)をも
って制御される。これにより、モーションベース11上
の観客に対してロケット、宇宙船、船舶、自動車などの
乗物にあたかも乗っているような疑似体験をさせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図4に示す従来の
レジャー用シミュレータ装置には、次の問題があった。
即ち、実際の事象に合わせるためには、モーションベー
ス11の加速度を大きくする必要があり、各油圧シリン
ダ12の反力が大きくなる。その結果、各土台14や基
礎13に大きな変動荷重が作用する。
【0005】土台14が地下室などの大地に設置されて
いるときには、大した問題にならないが、建物の上層部
や軟弱地盤、あるいは船舶などのような浮き体上に設置
されているときには、基礎13の振動がシミュレータ装
置に伝播して、異音や不快な振動が発生するという問題
があった。本発明は前記の問題点に鑑み提案するもので
あり、その目的とする処は、建物の上層部や軟弱地盤、
あるいは船舶などの上に設置したシミュレータ装置に適
用しても異音や不快な振動を発生させないシミュレータ
用浮き床装置を提供しようとする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、1台のモーションベースと、複数個の
油圧シリンダ等のアクチュエータと、これらの運動を制
御するコントロール弁などの駆動制御装置とよりなるシ
ミュレータ装置において、基礎と、浮き床と、同浮き床
上に設置したアクチュエータ用支持土台と、同アクチュ
エータ用支持土台上に前記モーションベースを鉛直方向
及び水平方向への移動を可能に支持する空気ばねなどの
ばね定数の小さい少なくとも6個のばねとを有し、前記
浮き床の重量を前記モーションベースの重量の2倍以上
にしている。
【0007】
【作用】一般にモーションベースには、6軸(X、Y、
Zの3方向と、θX 、θY 、θ Z の回転方向)の力と変
位とを与えるので、浮き床にも同様の反力が作用する。
そのため、浮き床を6個のばねにより支持する。モーシ
ョンベースに作用する比較的高い周波数の加速度を浮き
床で受け、この加速度を基礎に伝達させないために、少
なくとも6個のばねのばね定数を小さくする一方、浮き
床の重量をモーションベースの重量の2倍以上にして、
浮き床の質量と同浮き床を支持する少なくとも6個のば
ねとにより決まる固有振動数をできるだけ小さくしてい
る。浮き床には、各アクチュエータの反力が作用し、そ
れに応じて浮き床は振動するが、浮き床は、ばね定数の
小さい上記各ばねにより支持されているので、基礎に伝
播する力が非常に小さくなる。特にレジャー用シミュレ
ータ装置では、演出効果を上げるために、モーションベ
ースに1Gを超える大きな瞬間的な加速度を加えるが、
このときの衝撃的な振動が固有振動数の小さい浮き床に
より吸収されて、基礎への振動伝播が防止される。
【0008】
【実施例】次に本発明のシミュレータ用浮き床装置を図
1〜図3に示す一実施例により説明すると、1がモーシ
ョンベース、2が6個の油圧シリンダ(アクチュエー
タ)、3が基礎、4がアクチュエータ用支持土台、5が
球面軸受、6が浮き床、7がフレキシブルホース、8が
油圧配管、9がばね定数の小さい6個の鉛直方向空気ば
ね、10がばね定数の小さい6個の水平方向空気ばね
で、これらの空気ばね9、10が浮き床6と基礎3との
間に介装されて、浮き床6がこれらの空気ばね9、10
により鉛直方向及び水平方向への移動を可能に支持され
ている。
【0009】なお空気ばね9、10は、ゴムにより作ら
れており、それ自体が減衰効果を有しているが、空気ば
ね9、10内に空気の流れを制限するオリフィスを設け
ることも可能である。また鉛直方向空気ばね9は、メン
テナンスのため、浮き床6の上面から分解可能な構造に
なっている。またアクチュエータ用支持土台4が浮き床
6上に設置され、同アクチュエータ用支持土台4とモー
ションベース1との間に互いが平行でない6個の油圧シ
リンダ(アクチュエータ)2が球面軸受5を介して介装
されている。
【0010】上記空気ばね9、10の数を上記のように
比較的多くし、空気ばね9、10の作用圧力を3kg/
cm2 以下、1〜2kg/cm2 と低くして、ばね定数
を小さくする。また浮き床6の重量をモーションベース
1の重量の2倍以上にして、上記のように空気ばね9、
10のばね定数を小さくすることと相挨って浮き床6の
固有振動数を建物の固有振動数よりも低くすることによ
り、建物などの起振力になる成分を小さくする。
【0011】なお一般に建物などの固有振動数は、1H
Zよりも大きいので、浮き床6の固有振動数は、この程
度以下に抑えることが必要である。次に前記図1〜図3
に示すシミュレータ用浮き床装置の作用を具体的に説明
する。浮き床6の固有振動数を1HZ程度にして、建物
などの固有振動数よりも小さくする。またモーションベ
ース1の変位振動数を数HZから10数HZにする。
【0012】従って浮き床6には、各油圧シリンダ(ア
クチュエータ)2の反力が作用し、それに応じて浮き床
6は振動するが、ばね定数の小さい6個の鉛直方向空気
ばね9とばね定数の小さい6個の水平方向空気ばね10
により支持されているので、基礎3に伝播する力が非常
に小さくなる。特にレジャー用シミュレータ装置では、
演出効果を上げるために、モーションベース1に1Gを
超える大きな瞬間的な加速度を加えるが、このときの衝
撃的な振動が固有振動数の小さい浮き床6により吸収さ
れて、基礎3への振動伝播が防止される。
【0013】
【発明の効果】本発明のシミュレータ用浮き床装置は前
記のように浮き床に各アクチュエータの反力が作用し、
それに応じて浮き床は振動するが、ばね定数の小さい上
記各ばねにより支持されているので、基礎に伝播する力
が非常に小さくなる。特にレジャー用シミュレータ装置
では、演出効果を上げるために、モーションベースに1
Gを超える大きな瞬間的な加速度を加えるが、このとき
の衝撃的な振動を固有振動数の小さい浮き床により吸収
して、基礎への振動伝播を防止するので、建物の上層部
や軟弱地盤、あるいは船舶などの上に設置したシミュレ
ータ装置に適用しても異音や不快な振動を発生させな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシミュレータ用浮き床装置の一実施例
を示す縦断側面図である。
【図2】同シミュレータ用浮き床装置の平面図である。
【図3】図2の矢視A−A線に沿う縦断側面図である。
【図4】従来のレジャー用シミュレータ装置を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 モーションベース(客席) 2 油圧シリンダ(アクチュエータ) 3 基礎 4 アクチュエータ用支持土台 5 球面軸受 6 浮き床 7 フレキシブルホース 8 油圧配管 9 鉛直方向空気ばね 10 水平方向空気ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台のモーションベースと、複数個の油
    圧シリンダ等のアクチュエータと、これらの運動を制御
    するコントロール弁などの駆動制御装置とよりなるシミ
    ュレータ装置において、基礎と、浮き床と、同浮き床上
    に設置したアクチュエータ用支持土台と、同アクチュエ
    ータ用支持土台上に前記モーションベースを鉛直方向及
    び水平方向への移動を可能に支持する空気ばねなどのば
    ね定数の小さい少なくとも6個のばねとを有し、前記浮
    き床の重量を前記モーションベースの重量の2倍以上に
    したことを特徴とするシミュレータ用浮き床装置。
JP10122395A 1995-04-25 1995-04-25 シミュレータ用浮き床装置 Pending JPH08297464A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010079301A (ko) * 2001-07-06 2001-08-22 정진호 다이내믹 시뮬레이션용 2축 모션 베이스
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Effective date: 20011030