JPH11336840A - 除振床 - Google Patents

除振床

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JPH11336840A
JPH11336840A JP14126698A JP14126698A JPH11336840A JP H11336840 A JPH11336840 A JP H11336840A JP 14126698 A JP14126698 A JP 14126698A JP 14126698 A JP14126698 A JP 14126698A JP H11336840 A JPH11336840 A JP H11336840A
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JP
Japan
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floor
fixed
vibration
upper face
spring
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14126698A
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English (en)
Inventor
Koichi Hora
宏一 洞
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd filed Critical Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな振動を受ける場所に建築された建
物の床を簡易な手段により振動から保護するための三次
元の防振床を提供する。 【解決手段】 床梁1と床8との間に少なくとも1個以
上のコイルばね3と積層ゴム5とを結合してなるばね装
置と、減衰装置と耐震ストッパーとを配置してなるも
の、又、高さ調整用ライナー6を床等との間に設けたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大きな振動を受け
る場所に建築された建物の床を振動から保護するための
三次元の除振床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速道路の沿線における大型トラックや
大型観光バスの走行によって発生する振動および鉄道の
沿線における車両の通過によって生ずる振動は、その周
辺の建物、例えばパーキングエリア内の事務所や仮眠室
等に不快感を与えて、業務処理の遅延および安眠の妨害
となる恐れがあり問題とされている。
【0003】従来、これらの振動を除去する方法として
は、コイルばねまたは空気ばねをそれぞれ単独にて、上
下方向の振動と水平方向の振動を除振する三次元の除振
装置が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の除振床は、コイ
ルばねまたは空気ばねをそれぞれ単独にて用いていたの
で、上下方向のばね定数と水平方向のばね定数とを任意
に設定することは困難であった。
【0005】例えば、空気ばねを使用した場合は、エア
を制御するための制御装置、エアの供給源およびそれら
の配管等が必要となり、更にその設置場所も必要であ
る。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
し、上下方向のばね定数と水平方向のばね定数とを任意
に設定して、かつ簡単な装置にてメンテナンスが不要な
三次元除振床の提供である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、請求項1が床梁と床との間に、少な
くとも1個以上のコイルばねと積層ゴムとを結合してな
るばね装置と、減衰装置と、耐震ストッパーとを配置し
てなることを特徴とする除振床である。
【0008】より具体的には床梁上面に、少なくとも1
個以上を並列に並べた金属製コイルばねとその上面に少
なくとも1個以上を設けた積層ゴムからなるばね装置
と、減衰装置と、耐震ストッパーとを配列して、その上
方に位置する床の下面に固着された梁に当接た除振床で
ある。
【0009】請求項2は前記のばね装置、減衰装置およ
び耐震ストッパーの各上面に高さ調整用ライナーを配設
して、それぞれの床梁と床との間隔を調整するようにし
た請求項1記載の除振床である。
【0010】本発明はばね装置として1個以上のコイル
ばねと積層ゴムとを結合したものを用いるため、コイル
ばねの個数と積層ゴムの積層数を適宜変更することによ
って上下方向と水平方向のばね定数を任意に設定するこ
とができる。減衰装置としては、オイル式、磁石式など
従来知られているものを使用できる。耐震ストッパーと
しては、振動によって床梁と床が相対運動した時に、床
梁と床が設定以上に移動すると、除振床が破壊されて危
険なので、設定以上移動しないようにCRゴムにて緩衝
させ停止させる装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。
【0012】図1は床梁1と床8との間に設けたばね装
置10の正面図である。積層ゴム5の下面は、床梁1の
上面にゴム2と下固定板9を介して配置されたコイルば
ね3の上の固定板4に固定され、前記積層ゴム5の上面
は床8の下方向に固着された鉄骨7、高さ調整用ライナ
ー6の下面に固定されている。
【0013】図2は図1のA−A断面図である。下固定
板9と積層ゴム5の間に10個のコイルばねが配置され
ている。
【0014】図3は床梁1と床8との間に設けた減衰装
置11の正面図である。前記減衰装置11床梁1の上面
にボルト・ナットによって固定された桶型容器の中に収
容したシリコンオイルSと、該シリコンオイルSの中に
抵抗伝達棒の下部に取付けた粘性抵抗受板を浸漬して、
該伝達棒の上面は床8の下方向に配された鉄骨7および
高さ調整用ライナー6の下面にボルト・ナットによって
固定されている。振動はシリコーンオイルSと該抵抗受
板との流動抵抗により減衰され床8に伝達される。
【0015】図4は床梁1と床8との間に設けた耐震ス
トッパー13の正面図である。耐震ストッパー13の下
面は床梁1の上面にボルト・ナットによって固定され、
前記耐震ストッパー13の上面は床8の下方向に配され
た鉄骨7および高さ調整用ライナー6の下面にボルト・
ナットによって固定されている。
【0016】図5は図4のB−B断面図である。前記耐
震ストッパー13の下部はゴム12をリング状に多層巻
してあって、振動をストップするようになっている。
【0017】図6は、床梁1と床8との間にばね装置1
0と、減衰装置11と、耐震ストッパー13を配置した
位置の一例を示す。
【0018】次に本発明の除振床のモデル試験について
説明する。
【0019】除振床の振動数は、入力振動数と除振効果
及び除振床上の人間の移動並びに偏存荷重などを考慮し
て決める必要がある。
【0020】本例では、上下方向の振動数が約4.5H
zに設定している。除振の解析モデルの運動方程式は、
【0021】
【数1】
【0022】ただし、ζ:除振床の減衰定数[−] ω:除振床の固有円振動数(ω=2πf0) f0:除振床の固有振動数[Hz] (1)式によるシミュレーション解析により、水平方向
の最大加速度3.40cm/S2を入力した結果、除振
床が無の場合は図7(A)の通りその加速度で振動した
が、本発明の除振床有りの場合は図7(B)の通り、最
大加速度1.109cm/S2となり32.6%に低減
された。
【0023】上下方向の最大加速度10.4cm/S2
を入力した結果、除振床が無の場合は図8(A)の通り
その加速度で振動したが、本発明の除振床有りの場合は
最大加速度4.38cm/S2となり42.3%に低減
された。
【0024】すなわち、水平方向では32.6%に低減
されたが、上下方向では更に大きく42.3%に低減さ
れていることがわかる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、従来の金属コイル
ばねまたは空気ばねを用いた除振床に比較して、コイル
ばねと積層ゴムからなるばね装置を利用した本発明の除
振床は、上下方向のばね定数と水平方向のばね定数とを
任意に設定することができると共に、空気ばねのエアを
制御するための制御装置、エアの供給源およびそれらの
配管等が不必要なので従来よりも場所を取らずメンテナ
ンスが不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除振床に使用するばね装置の正面図で
ある。
【図2】本発明の図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の除振床に使用する減衰装置の正面図で
ある。
【図4】本発明の除振床に使用する耐震ストッパーの正
面図である。
【図5】本発明の図4のB−B断面図である。
【図6】本発明の除振床に使用するばね装置と減衰装置
と耐震ストッパーの一配置例を示す平面図である。
【図7】水平最大加速度3.40cm/S2を入力した
ときの本発明の除振床無・有における加速度を示すグラ
フである。
【図8】上下最大加速度10.4cm/S2を入力した
ときの本発明の除振床無・有における加速度を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 床梁 2 ゴム 3 コイルばね 4 上固定板 5 積層ゴム 6 高さ調整用ライナー 7 鉄骨 8 床 9 下固定板 10 ばね装置 11 減衰装置 12 ゴム 13 耐震ストッパー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床梁と床との間に、少なくとも1個以上
    のコイルばねと積層ゴムとを結合してなるばね装置と、
    減衰装置と、耐震ストッパーとを配置してなることを特
    徴とする除振床。
  2. 【請求項2】 前記のばね装置、減衰装置および前記耐
    震ストッパーそれぞれに高さ調整用ライナーを設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の除振床。
JP14126698A 1998-05-22 1998-05-22 除振床 Withdrawn JPH11336840A (ja)

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JP14126698A JPH11336840A (ja) 1998-05-22 1998-05-22 除振床

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011122602A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Chubu Electric Power Co Inc 多段免震装置
CN105736627A (zh) * 2016-04-27 2016-07-06 湖州南浔石淙盛艳丝绸有限公司 一种减震性能良好的纺织机减震座
CN105736629A (zh) * 2016-04-27 2016-07-06 湖州南浔石淙盛艳丝绸有限公司 一种具有移动功能的纺织机减震座
CN105972147A (zh) * 2016-07-12 2016-09-28 安徽工程大学 正负刚度可调的准零刚度隔振平台
CN107785792A (zh) * 2016-08-27 2018-03-09 江苏德驰电气有限公司 一种高抗震性核级中压开关柜

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CN105736629B (zh) * 2016-04-27 2017-10-31 湖州南浔石淙盛艳丝绸有限公司 一种具有移动功能的纺织机减震座
CN105972147A (zh) * 2016-07-12 2016-09-28 安徽工程大学 正负刚度可调的准零刚度隔振平台
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