JPH0829655A - レンズ装置における情報表示装置 - Google Patents

レンズ装置における情報表示装置

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JPH0829655A
JPH0829655A JP6185217A JP18521794A JPH0829655A JP H0829655 A JPH0829655 A JP H0829655A JP 6185217 A JP6185217 A JP 6185217A JP 18521794 A JP18521794 A JP 18521794A JP H0829655 A JPH0829655 A JP H0829655A
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JP
Japan
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lens
holding frame
drive shaft
display
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JP6185217A
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English (en)
Inventor
Masaaki Miyano
正明 宮野
Toyotoshi Kawasaki
豊年 川崎
Minoru Kuwana
稔 桑名
Masayuki Miyazawa
征之 宮澤
Masayuki Kamiyama
雅之 上山
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被写体距離情報を表示できるレンズ装置を提
供する。 【構成】 レンズ外筒11の内部にレンズL2 を保持す
るレンズ保持枠13が配置され、その下方に延びた接触
部材13bは駆動軸14と摩擦結合している。緩やかな
立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部からなる
波形の駆動パルスを圧電素子15に印加することで、保
持枠13を光軸方向に移動する。保持枠13に設けた指
標16をレンズ外筒11のスリツト17から露出させ、
保持枠13上のレンズL2 の位置により被写体距離情報
を表示する。また、保持枠13の位置の検出を強磁性体
薄膜磁気抵抗素子式位置センサ(MRセンサ)で行い、
検出信号から保持枠13上のレンズL2 の位置情報を
得、レンズ装置或いはカメラボデイに設けた液晶その他
の表示部に表示することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラなどに使用さ
れるレンズ装置において、被写体までの距離情報や焦点
距離情報を表示する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動焦点調節機構を備えたカメラでは、
レンズを被写体に向けると自動的に焦点調節が行われ
る。レンズの焦点調節には各種の方法があるが、その1
つとして、被写体に対する焦点ずれの状態を示す焦点検
出情報に基づいてレンズを構成する光学素子の一部、例
えば前方レンズ群を光軸方向に移動させ、合焦させるよ
う構成されたレンズ装置がある。そして、撮影に際して
被写体までの距離情報は重要なデ−タであるので、レン
ズが被写体に合焦したとき、被写体までの距離情報をレ
ンズの鏡筒などに表示することが行われている。
【0003】また、焦点距離を変更することができるも
のにおいては、その焦点距離をレンズの鏡筒などに表示
することが行われている。
【0004】一方、レンズを構成する光学素子を光軸方
向に移動させる駆動機構として、電気−機械変換素子を
使用したインパクト型アクチユエ−タが知られている。
【0005】図12は、このような公知のインパクト型
アクチユエ−タを適用した光学素子の駆動機構の一例を
示すもので、その構成の一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【0006】図12を参照してその構成を説明する。ア
クチユエ−タの支持枠51には、レンズ保持枠52を光
軸方向に駆動する駆動軸53が、支持枠51の先端部の
受け51aと中間部の受け51bにより光軸方向に移動
可能に支持されている。駆動軸53の一端には圧電素子
54が固定され、圧電素子54の他の端部は支持枠51
のフランジ51cに固定されている。また、支持枠51
には、レンズ群保持枠52を光軸方向の移動は許すが回
転を禁止する案内軸56が設けられている。
【0007】レンズ保持枠52のフランジ部52aには
駆動軸53を貫通する接触部材52bが設けられてお
り、接触部材52bと駆動軸53とは圧接バネ52cに
より圧接し、適当な摩擦力で摩擦結合している。図13
は接触部材52bの付近の断面を示す図で、レンズ保持
枠52の接触部材52bと駆動軸53とが圧接バネ52
cにより圧接している状態を示す。また、レンズ保持枠
52のフランジ部52aには、案内軸56が貫通する切
欠部52dが形成されている。
【0008】以上の構成において、図14に示すような
緩やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部
からなる波形の駆動パルスを圧電素子54に印加する
と、駆動パルスの緩やかな立ち上がり部では、圧電素子
54が緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、駆動軸53
は軸方向に矢印a方向へ変位する。このため、駆動軸5
3に圧接バネ52cにより圧接して摩擦結合しているレ
ンズ保持枠52の接触部材52bも矢印a方向へ移動す
るので、レンズ保持枠52を矢印a方向へ移動させるこ
とができる。
【0009】駆動パルスの急速な立ち下がり部では、圧
電素子54が急速に厚み方向の縮み変位を生じ、駆動軸
53も軸方向に矢印aと反対方向へ変位する。このと
き、駆動軸53に圧接バネ52cにより圧接しているレ
ンズ保持枠52の接触部材52bはその慣性力により駆
動軸53との間の摩擦力に打ち勝つて実質的にその位置
に留まるので、レンズ保持枠52は移動しない。
【0010】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
54に印加することにより、レンズ保持枠52を矢印a
で示す方向へ連続して移動させることができる。
【0011】レンズ保持枠52を矢印aと反対方向へ移
動させるときは、急速な立ち上がり部とこれに続く緩や
かな立ち下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子
54に印加することで達成できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のレンズでは、固
定鏡筒内部に配置された可動鏡筒をヘリコイドねじに沿
つて回転させたり、カムに沿つて作動させるなどして焦
点調節動作や焦点距離変更動作を行つていたから、固定
鏡筒と可動鏡筒の相対的な移動角度を利用して被写体距
離やレンズに設定された焦点距離情報などを表示してい
た。
【0013】しかし、被写体に対する焦点検出情報或い
は設定情報に基づいて上記したインパクト型アクチユエ
−タに駆動信号を出力し、レンズを構成する光学素子の
一部を光軸方向に移動させる構成とした場合は、従来の
レンズの場合のように可動鏡筒を設けず、レンズ支持枠
のみを移動させる構成とすることができるから、このよ
うな構成としたときは、固定鏡筒と可動鏡筒の相対的な
移動角度を利用してレンズに関する情報を表示すること
ができない。この発明は上記課題を解決することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するものであり、請求項1の発明では、電気−機械変
換素子を使用した駆動機構を駆動してレンズを構成する
光学素子を光軸方向に移動させることができるレンズ装
置において、レンズ内の光学素子の位置を位置情報とし
て示す指示手段と、光学素子の位置情報に対応させた目
盛を有する表示手段を備え、前記光学素子の位置情報を
示す指示手段を前記表示手段の目盛に接近して配置する
ことにより情報を表示することを特徴とする。
【0015】また、請求項2の発明では、電気−機械変
換素子を使用した駆動機構を駆動してレンズを構成する
光学素子を光軸方向に移動させることができるレンズ装
置において、レンズ内の光学素子の位置を検出する位置
検出手段と、情報を可視表示する表示手段と、前記位置
検出手段により検出された光学素子の位置情報に基づい
て表示値を演算し、前記表示手段に演算値を表示する制
御手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1の発明では、移動する光学素子の位置
が指示手段により位置情報として示される。光学素子の
位置は被写体距離や焦点距離を示すから、指示手段に接
近して目盛を有する表示手段を配置することで、被写体
距離や焦点距離を読み取ることができる。
【0017】請求項2の発明では、光学素子の位置が位
置検出手段により検出される。この位置は被写体距離や
焦点距離を示すから、検出された位置から被写体距離や
焦点距離を演算し、情報として表示手段に表示する。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図1乃至図3はこの発明の第1実施例を示すもので、請
求項1の発明に対応する。図1はレンズ装置1の光軸方
向に沿つた断面図、図2は図1のX−X線に沿つた断面
図である。図1及び図2において、11はレンズ外筒
で、その左端には第1レンズL1 の保持枠12が固定的
に取り付けられ、その右端11aは第3レンズL3 の保
持枠を形成している。レンズ外筒11の内部には、第2
レンズL2 の保持枠13が、後述するように光軸方向に
移動可能に配置されている。
【0019】14は第2レンズL2 の保持枠13を光軸
方向に駆動する駆動軸で、その断面は図2に示すように
正方形をなしている。駆動軸14は、レンズ外筒11の
第1のフランジ部11bと保持枠12のフランジ部12
bとにより光軸方向に移動自在に支持され、その一端は
圧電素子15の1つの面に接着固定されている。
【0020】15は厚み方向に変位して駆動軸14を軸
方向に変位させる圧電素子で、その一端面は駆動軸14
に接着固定され、他の端面はレンズ外筒11の第2のフ
ランジ部11cに接着固定されている。
【0021】第2レンズL2 の保持枠13は、その下方
に延びた接触部材13bを備えており、接触部材13b
には駆動軸14が貫通している。また、接触部材13b
には下面に切り欠き溝が形成されている。接触部材13
bと駆動軸14とは、切り欠き溝と接触部材13bの上
面との間に嵌入された圧接バネ13cにより圧接し、適
当な摩擦力で摩擦結合している。図2は駆動軸14と接
触部材13bとが圧接バネ13cにより圧接している状
態を示す。
【0022】レンズ保持枠13には指標16が固定され
ており、レンズ外筒11に設けられたスリツト17を透
して外部から観察することができるように構成されてい
る。指標16はレンズ外筒11に対する第2レンズL2
の位置を示すが、この位置はレンズが被写体に合焦した
ときの被写体距離に対応している。
【0023】また、レンズ外筒11のスリツト17に
は、図3にその平面形状を示す透明材料からなるカバ−
18が取り付けられている。カバ−18には被写体距離
目盛り18aが刻印などの手段で表示されており、指標
16の位置を被写体距離目盛り18aと対照することに
より被写体距離を読み取ることができる。
【0024】以上の構成において、図示しないカメラ側
に設置された焦点検出回路から出力される被写体に対す
る焦点検出情報に基づき、圧電素子15に駆動パルスを
印加して焦点調節を行う。
【0025】今、焦点検出情報が、レンズL2 の矢印a
方向(図1参照)への移動を必要としているとすれば、
図14に示すような緩やかな立ち上がり部とこれに続く
急速な立ち下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素
子15に印加する。
【0026】駆動パルスの緩やかな立ち上がり部では、
圧電素子15が緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、駆
動軸14は軸方向に矢印a方向へ変位する。このため、
駆動軸14に圧接バネ13cにより圧接して摩擦結合し
ているレンズ保持枠13の接触部材13bも矢印a方向
へ移動するので、レンズ保持枠13を矢印a方向へ移動
させることができる。駆動パルスの急速な立ち下がり部
では、圧電素子15が急速に厚み方向の縮み変位を生
じ、駆動軸14も軸方向に矢印aと反対方向へ変位す
る。このとき、駆動軸14に圧接バネ13cにより圧接
しているレンズ保持枠13の接触部材13bはその慣性
力により駆動軸14との間の摩擦力に打ち勝つて実質的
にその位置に留まるので、レンズ保持枠13は移動しな
い。上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子15に印
加することにより、レンズ保持枠13を矢印aで示す方
向へ連続して移動させることができる。
【0027】なお、ここでいう実質的とは、矢印a方向
と、これと反対方向のいずれにおいてもレンズ保持枠1
3の接触部材13bと駆動軸14との間に滑りを生じつ
つ追動し、駆動時間の差によつて全体として矢印a方向
に移動するものも含むことを意味している。どのような
移動形態になるかは、与えられた摩擦条件に応じて決定
される。
【0028】そして、焦点検出回路が合焦状態を検出し
て圧電素子15への駆動パルスの出力を停止すると、レ
ンズ保持枠13は移動を停止し、レンズL2 を合焦位置
に設定する。このとき、レンズ保持枠13に設けた指標
16を被写体距離目盛り18aの上で読み取ることによ
り、被写体距離を知ることができる。
【0029】焦点検出情報がレンズL2 の矢印a方向
(図1参照)と反対方向への移動を必要としているとす
れば、急速な立ち上がり部とこれに続く緩やかな立ち下
がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子15に印加
することで達成できる。
【0030】この駆動機構では、断面が正方形の駆動軸
14にレンズ保持枠13の接触部材13bが嵌合して摩
擦結合するとともに駆動軸14の側面の平面を案内面と
して接触部材13bを案内するから、レンズ保持枠13
を回転或いは揺動させることなく軸方向に移動すること
ができ、駆動軸の他に案内軸を設ける必要がない。
【0031】以上説明した駆動機構では、駆動軸として
断面正方形のものを示したが、断面が正方形以外であつ
ても、例えば溝付き円柱など、レンズ保持枠13を回転
或いは揺動させることのない断面構成とすれば、駆動軸
の他に案内軸を設ける必要がない。
【0032】次に、この発明の第2実施例を説明する。
図4及び図5はこの発明の第2実施例を示すもので、請
求項2の発明に対応する。図4はレンズ装置2の光軸方
向に沿つた断面図、図5は図4のX−X線に沿つた断面
図である。図4及び図5において、21はレンズ外筒
で、その左端には第1レンズL1 の保持枠22が固定的
に取り付けられ、その右端21aは第3レンズL3 の保
持枠を形成している。レンズ外筒21の内部には、第2
レンズL2 の保持枠23が、後述するように光軸方向に
移動可能に配置されている。レンズ保持枠23には、そ
の移動距離を検出するために、後述する強磁性体薄膜磁
気抵抗素子式位置センサ(以下MRセンサという)の磁
気抵抗素子28が取り付けられている(図5参照)。
【0033】24は第2レンズL2 の保持枠23を光軸
方向に駆動する駆動軸、26は前記したMRセンサの磁
気抵抗素子28と協同してレンズ保持枠23の移動距離
を検出するための着磁ロツドで(図5参照)、所定間隔
でNおよびSの磁極が着磁されている。着磁ロツド26
は駆動軸24と平行に配置されている。
【0034】駆動軸24は、レンズ外筒21の第1のフ
ランジ部21bとレンズ保持枠22のフランジ部22b
とにより光軸方向に移動自在に支持され、その一端は圧
電素子25の1つの面に接着固定されている。
【0035】圧電素子25は厚み方向に変位して駆動軸
24を軸方向に変位させるもので、その一端面は駆動軸
24に接着固定され、他の端面はレンズ外筒21の第2
のフランジ部21cに接着固定されている。
【0036】第2レンズL2 の保持枠23は、その下方
に延びた接触部材23bを備えており、接触部材23b
には駆動軸24が貫通している。また、接触部材23b
には下面に切り欠き溝が形成されている。接触部材23
bと駆動軸24とは、切り欠き溝と接触部材23bの上
面との間に嵌入された圧接バネ23cにより圧接し、適
当な摩擦力で摩擦結合している。図5は駆動軸24と接
触部材23bとが圧接バネ23cにより圧接している状
態を示す。
【0037】また、レンズ保持枠23のフランジ部23
bの上部にも切り欠き22cが形成されており、案内軸
29に係合してレンズ保持枠23の回転を防止してい
る。
【0038】ここで、MRセンサについて説明する。M
Rセンサは比較的長い移動距離や位置の検出に使用され
る無接触式の位置センサで、着磁ロツド26と磁気抵抗
素子28から構成される。
【0039】その原理を図6で説明する。移動方向に沿
つて所定間隔でNおよびSの磁極が着磁されている着磁
ロツド26の上に磁気抵抗素子28をその電流軸が磁極
の並びの方向と直角になるように、また素子の面が磁極
面に平行に接近して配置する。各磁極からは図6のよう
に洩れ磁束が出ており、磁気抵抗素子28に作用して以
下説明する磁気抵抗効果を起こす。
【0040】即ち、磁気抵抗素子28が着磁ロツド26
の磁極と磁極との間にあるときは、洩れ磁束の水平成分
による磁気抵抗効果により抵抗値が減少し、磁極の上で
は洩れ磁束の水平成分がないので磁気抵抗素子28の抵
抗値は無磁界のときと変わらない。磁気抵抗素子28と
着磁ロツド26とが相対的に移動すると磁気抵抗素子2
8の抵抗値が周期的に変化するから、変化の回数をカウ
ントすることにより移動距離、即ち位置を知ることがで
きる。
【0041】図7はMRセンサを構成する着磁ロツドの
磁極間隔と磁気抵抗素子の具体的な配置とその出力信号
を説明する図である。図7の(a)(b)に示すように
着磁ロツド26の磁極NとSは一定の間隔λで着磁され
ており、分解能は磁極NとSの間隔λの寸法で決定され
る。
【0042】磁気抵抗素子28は、図7の(c)に示す
ように、折り返しパタ−ンのものを2個1対としてλ/
2の間隔で配置したaグル−プの磁気抵抗素子MRa1
及びMRa2と、同じく2個1対としてλ/2の間隔で
配置したbグル−プの磁気抵抗素子MRb1及びMRb
2を、間隔d(d=λ/4)だけ離して2組配置する。
これ等の磁気抵抗素子の出力を、図8に一例を示す出力
信号処理回路で処理すると、図7の(d)に示すよう
に、aグル−プの磁気抵抗素子MRa1及びMRa2の
出力信号Va とbグル−プの磁気抵抗素子MRb1及び
MRb2の出力信号Vb の波形はdだけ位相がずれて出
力されるから、この位相差から移動方向を知ることがで
きる。
【0043】aグル−プの磁気抵抗素子の出力信号Va
とbグル−プの磁気抵抗素子の出力信号の波形Vb をパ
ルス信号変換部でパルス化して合成すると、図7の
(g)に示すようにλ/4ピツチのパルス信号が得られ
るから、このパルス信号を計数することにより磁極間隔
λの1/4の精度で移動距離を知ることができる。
【0044】図9はレンズの焦点調節及び被写体距離を
表示する制御回路のブロツク図で、制御回路はCPU4
1と、その入力ポ−トに接続されたパルス信号変換部4
3を介して接続されたMRセンサ出力信号処理回路4
2、出力ポ−トに接続された圧電素子駆動回路44、表
示部駆動回路45、表示部46から構成される。
【0045】次にその制御動作を説明する。図示しない
カメラ側に設置された焦点検出回路から出力される被写
体に対する焦点検出情報がCPU41に入力される。C
PU41は焦点検出情報を判断し、レンズL2 の矢印a
方向(図4参照)への移動を必要としているときは、圧
電素子駆動回路に図14に示すような緩やかな立ち上が
り部とこれに続く急速な立ち下がり部からなる波形の駆
動パルスの出力を圧電素子駆動回路44に指示し、圧電
素子25を駆動する。圧電素子25の変位によるレンズ
保持枠23の移動は、第1実施例の場合と同じであるか
ら、ここでは説明を省略する。
【0046】図示しないカメラ側の焦点検出回路が合焦
状態を検出すると、その信号はCPU41に入力され、
CPU41は圧電素子駆動回路44に圧電素子25への
駆動パルスの出力停止を指示し、レンズ保持枠23は移
動を停止する。
【0047】レンズ保持枠23が移動するとき、レンズ
保持枠23に取り付けられているMRセンサの磁気抵抗
素子28は着磁ロツド26に所定間隔で着磁されている
磁極を検知する。検出信号はMRセンサ出力信号処理回
路42で処理され、更にパルス信号変換部43において
パルス信号に変換されてCPU41に入力される。
【0048】CPU41はパルス信号を計数することに
より、合焦状態におけるレンズ保持枠23の位置情報を
得、これを被写体距離情報に演算して変換し、表示部駆
動回路45を介して表示部46に被写体距離情報を表示
する。表示部46は液晶による表示装置、その他公知の
表示装置を利用することができる。
【0049】また、表示部46の位置は、レンズ鏡筒の
上や、カメラボデイの各種デ−タ表示部に組み込むなど
自由に配置することができ、その表示方法も、例えば図
10に示すように、(a)ドツトによるデジタル表示、
(b)7セグメント数字のデジタル表示、(c)スケ−
ルの上にドツトで指標を表示するアナログ表示、(d)
演算結果から得られた被写体距離値の前後の数字を指標
の左右に表示、等各種の表示が可能である。
【0050】上記した第2実施例では、駆動軸24と着
磁ロツド26を別に設けているが、この場合は、駆動軸
24と着磁ロツド26が平行に設定されていないと、駆
動軸24で駆動されるレンズ保持枠23上のMRセンサ
の磁気抵抗素子28と着磁ロツド26との間のギヤツプ
が変化し、或いは磁気抵抗素子28と着磁ロツド26と
が傾くなどして、検出誤差の原因となる。この対策とし
ては、駆動軸24を着磁ロツド26と兼用するとよい。
【0051】図11は駆動軸と着磁ロツドとを兼用した
第2実施例の変形例を示すもので、レンズ装置の光軸に
沿つた断面図を示す。この場合は、レンズ保持枠23が
移動してもMRセンサの磁気抵抗素子28と、駆動軸2
4と兼用される着磁ロツド26の間隔に変化がなく、検
出誤差を生ずるおそれがない。
【0052】なお、上記実施例は被写体距離情報を表示
するものであるが、焦点距離情報を表示するものにも適
用することができる。例えば、図1乃至図3に示す実施
例においては、そのまま変倍レンズに適用すればよい。
また、図4以降に示す実施例においては、図9の焦点検
出回路に代えて手動ズ−ム操作部や焦点距離決定回路を
設ければよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の請求項
1の発明によれば、インパクト型アクチユエ−タを使用
してレンズを構成する光学素子の一部を光軸方向に移動
させる構成としたレンズ装置において、目盛を有する表
示手段の上に、光学素子の位置を指示手段で示してレン
ズに関する情報を表示することができるから、レンズを
構成する光学素子の移動手段として可動鏡筒を使用しな
いレンズ装置において、容易に情報を表示することがで
きる。
【0054】また、請求項2の発明によれば、検出され
た光学素子の位置から表示値を演算し、表示手段に表示
するから、レンズを構成する光学素子の移動手段として
可動鏡筒を使用しないレンズ装置において、容易に情報
を表示することができ、その表示位置や表示の方法も全
く自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電気−機械変換素子を使用した駆動
機構を適用したレンズ装置の第1実施例の構成を示す断
面図。
【図2】図1に示すレンズ装置のX−X線に沿つた断面
図。
【図3】図1に示すレンズ装置の被写体距離目盛り付き
カバ−の平面図。
【図4】この発明の電気−機械変換素子を使用した駆動
機構を適用したレンズ装置の第2実施例の構成を示す断
面図。
【図5】図4に示すレンズ装置のX−X線に沿つた断面
図。
【図6】強磁性体薄膜磁気抵抗素子式位置センサ(MR
センサ)の説明図。
【図7】MRセンサを構成する着磁ロツドの磁極間隔と
磁気抵抗素子の具体的な配置、及びその出力信号を説明
する図。
【図8】MRセンサの出力信号処理回路を説明する図。
【図9】第2実施例の制御回路のブロツク図。
【図10】第2実施例の被写体距離表示部の表示例を説
明する図。
【図11】第2実施例の駆動軸及び着磁ロツドの変形例
を示す断面図。
【図12】従来の電気−機械変換素子を適用したレンズ
装置の構成を示す断面図。
【図13】図12に示す駆動機構における接触部材付近
の断面図。
【図14】電気−機械変換素子に印加する駆動パルスの
波形の一例を示す図。
【符号の説明】
11 レンズ外筒 12 第1レンズL1 保持枠 13 第2レンズL2 保持枠 13b 接触部材 13c 圧接バネ 14 駆動軸 15 圧電素子 16 指標 17 スリツト 18 カバ− 21 レンズ外筒 22 第1レンズL1 保持枠 23 第2レンズL2 保持枠 23b 接触部材 23c 圧接バネ 24 駆動軸 25 圧電素子 26 着磁ロツド 28 磁気抵抗素子 29 案内軸 41 CPU 42 MRセンサ出力信号処理回路 43 パルス信号変換回路 44 圧電素子駆動回路 45 表示部駆動回路 46 表示部
フロントページの続き (72)発明者 桑名 稔 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 宮澤 征之 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 上山 雅之 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気−機械変換素子を使用した駆動機構
    を駆動してレンズを構成する光学素子を光軸方向に移動
    させることができるレンズ装置において、 レンズ内の光学素子の位置を位置情報として示す指示手
    段と、 光学素子の位置情報に対応させた目盛を有する表示手段
    を備え、 前記光学素子の位置情報を示す指示手段を前記表示手段
    の目盛に接近して配置することにより情報を表示するこ
    とを特徴とするレンズ装置における情報表示装置。
  2. 【請求項2】 電気−機械変換素子を使用した駆動機構
    を駆動してレンズを構成する光学素子を光軸方向に移動
    させることができるレンズ装置において、 レンズ内の光学素子の位置を検出する位置検出手段と、 情報を可視表示する表示手段と、 前記位置検出手段により検出された光学素子の位置情報
    に基づいて表示値を演算し、前記表示手段に演算値を表
    示する制御手段を備えたことを特徴とするレンズ装置に
    おける情報表示装置。
JP6185217A 1994-07-15 1994-07-15 レンズ装置における情報表示装置 Pending JPH0829655A (ja)

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