JPH08296394A - 小口径管推進機及びこれを用いた小口径管の埋設方法 - Google Patents
小口径管推進機及びこれを用いた小口径管の埋設方法Info
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- JPH08296394A JPH08296394A JP10087795A JP10087795A JPH08296394A JP H08296394 A JPH08296394 A JP H08296394A JP 10087795 A JP10087795 A JP 10087795A JP 10087795 A JP10087795 A JP 10087795A JP H08296394 A JPH08296394 A JP H08296394A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】地山の状態の如何に拘らず、先導体の位置が予
定軌道路線から外れることを防ぐことが可能な小口径管
掘進機を提供する。 【構成】推進機本体の前部に掘削外径が推進機本体の外
径よりも大きい回転掘削具２００を装着し、掘進機本体
の外周面上に前記回転掘削具の回転反力を地山に伝達す
る反力伝達板を設けた小口径管推進機において、先導体
本体の外周面の３箇所に油圧ジャッキをガイドにして３
枚の反力伝達板３，４，５をそれぞれ径方向及び円周に
移動可能に支持した。一方の反力伝達板を介して伝達さ
れる反力が、他の反力伝達板を介して伝達される反力よ
り著しく大きいとき、前記他の反力伝達板を回転させあ
るいは半径方向に移動させて、その反力を大きくするこ
とにより前記掘進機本体の位置を予定の軌道路線へ修正
する。
定軌道路線から外れることを防ぐことが可能な小口径管
掘進機を提供する。 【構成】推進機本体の前部に掘削外径が推進機本体の外
径よりも大きい回転掘削具２００を装着し、掘進機本体
の外周面上に前記回転掘削具の回転反力を地山に伝達す
る反力伝達板を設けた小口径管推進機において、先導体
本体の外周面の３箇所に油圧ジャッキをガイドにして３
枚の反力伝達板３，４，５をそれぞれ径方向及び円周に
移動可能に支持した。一方の反力伝達板を介して伝達さ
れる反力が、他の反力伝達板を介して伝達される反力よ
り著しく大きいとき、前記他の反力伝達板を回転させあ
るいは半径方向に移動させて、その反力を大きくするこ
とにより前記掘進機本体の位置を予定の軌道路線へ修正
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、外径が６００mm以下の
ヒューム管等の小口径管の埋設に使用される小口径管推
進機及びこれを用いた小口径管の埋設方法に関する。
ヒューム管等の小口径管の埋設に使用される小口径管推
進機及びこれを用いた小口径管の埋設方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】小口径管を埋設する小口径管埋設用掘進
機として、従来は、図８〜図１０に示すような小口径管
推進機が知られていた。すなわち、図において、掘進機
本体は、前胴１Ａと先導体本体１Ｂからなっている。６
は回転掘削具２００の駆動装置、７はその回転軸、８は
軸受、９は前胴１Ａと先導体本体１Ｂの間に設けられた
方向修正ジャッキ、１０は先導体本体１Ｂの外周面に設
けられた凸部、１１は環状間隙１６を通して移送された
泥土を取り込み圧送する土砂圧送ポンプ、１４は土砂圧
送パイプ、１５は粘性付与液供給通路、２０１は前記凸
部１０に固定された反力伝達板、２０２は先導体本体１
Ｂと埋設管１３０を接続する接続アダプタである。
機として、従来は、図８〜図１０に示すような小口径管
推進機が知られていた。すなわち、図において、掘進機
本体は、前胴１Ａと先導体本体１Ｂからなっている。６
は回転掘削具２００の駆動装置、７はその回転軸、８は
軸受、９は前胴１Ａと先導体本体１Ｂの間に設けられた
方向修正ジャッキ、１０は先導体本体１Ｂの外周面に設
けられた凸部、１１は環状間隙１６を通して移送された
泥土を取り込み圧送する土砂圧送ポンプ、１４は土砂圧
送パイプ、１５は粘性付与液供給通路、２０１は前記凸
部１０に固定された反力伝達板、２０２は先導体本体１
Ｂと埋設管１３０を接続する接続アダプタである。
【０００３】小口径管の埋設に際しては、掘進機本体の
前胴１Ａに、掘削外径が掘進機本体の外径よりも大きい
回転掘削具２００を装着し、その回転掘削具２００に掘
削土砂１０１中に粘性付与液を注入する注入口５を設け
る。一方、掘進機本体の先導体本体１Ｂに外径が掘進機
本体の外径より大きく、回転掘削具２００の掘削外径よ
りも小さい埋設管１３０を接続し、その埋設管１３０の
後部を発進立抗内に設置した推進手段に当接させる。そ
して、前記回転掘削具２００により地山１００を掘削し
ながら前記注入口５より粘性付与液を注入し、掘削土砂
１０１と撹拌混合して塑性流動性を有する泥土となし、
その泥土を掘進機本体の外径と回転掘削具２００の掘削
外径との差により形成される環状間隙１６に充填しつつ
後方に移送し、前記推進手段により掘進機本体および埋
設管１３０を推進させ、その埋設管に後続する埋設管を
順次接続して埋設していくものである。詳細は、特開昭
６３−１４７０９１号参照。
前胴１Ａに、掘削外径が掘進機本体の外径よりも大きい
回転掘削具２００を装着し、その回転掘削具２００に掘
削土砂１０１中に粘性付与液を注入する注入口５を設け
る。一方、掘進機本体の先導体本体１Ｂに外径が掘進機
本体の外径より大きく、回転掘削具２００の掘削外径よ
りも小さい埋設管１３０を接続し、その埋設管１３０の
後部を発進立抗内に設置した推進手段に当接させる。そ
して、前記回転掘削具２００により地山１００を掘削し
ながら前記注入口５より粘性付与液を注入し、掘削土砂
１０１と撹拌混合して塑性流動性を有する泥土となし、
その泥土を掘進機本体の外径と回転掘削具２００の掘削
外径との差により形成される環状間隙１６に充填しつつ
後方に移送し、前記推進手段により掘進機本体および埋
設管１３０を推進させ、その埋設管に後続する埋設管を
順次接続して埋設していくものである。詳細は、特開昭
６３−１４７０９１号参照。
【０００４】このように、従来のこの種の小口径管埋設
用掘進機では、掘進機本体の外周面上に固定された反力
伝達板２０１により回転掘削具２００の回転反力を地山
１００に伝達し、掘進機全体の回転を防止していた。
用掘進機では、掘進機本体の外周面上に固定された反力
伝達板２０１により回転掘削具２００の回転反力を地山
１００に伝達し、掘進機全体の回転を防止していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、反力伝
達板の外径を回転掘削具の掘削外径より若干大きくし、
反力伝達板を地山に食い込ませ、地山との摩擦抵抗を増
加させることにより、地山から回転反力および先導体自
重の反力をとっている。しかし、地山の状態は、必ずし
も均一とは限らず、反力板にかたよった力が作用した場
合、先導体は予定軌道路線から外れてしまう。すなわ
ち、反力伝達板の一つだけが他より硬い地山に食い込ん
で推進抵抗を増加させると、反力のバランスが崩れ先導
体は傾いてしまう。
達板の外径を回転掘削具の掘削外径より若干大きくし、
反力伝達板を地山に食い込ませ、地山との摩擦抵抗を増
加させることにより、地山から回転反力および先導体自
重の反力をとっている。しかし、地山の状態は、必ずし
も均一とは限らず、反力板にかたよった力が作用した場
合、先導体は予定軌道路線から外れてしまう。すなわ
ち、反力伝達板の一つだけが他より硬い地山に食い込ん
で推進抵抗を増加させると、反力のバランスが崩れ先導
体は傾いてしまう。
【０００６】本発明の目的は、地山の状態の如何に拘ら
ず、先導体の位置が予定軌道路線から外れることを防ぐ
ことが可能な小口径管掘進機及びこれを用いた小口径管
の埋設方法を提供することにある。
ず、先導体の位置が予定軌道路線から外れることを防ぐ
ことが可能な小口径管掘進機及びこれを用いた小口径管
の埋設方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、推進機本体の前部に掘削外径が推進機本体
の外径よりも大きい回転掘削具を装着し、掘進機本体の
外周面上に前記回転掘削具の回転反力を地山に伝達する
反力伝達板を設けた小口径管推進機において、３枚以上
の前記反力伝達板を円周方向に回転可能に取付けたこと
を特徴とする。
するために、推進機本体の前部に掘削外径が推進機本体
の外径よりも大きい回転掘削具を装着し、掘進機本体の
外周面上に前記回転掘削具の回転反力を地山に伝達する
反力伝達板を設けた小口径管推進機において、３枚以上
の前記反力伝達板を円周方向に回転可能に取付けたこと
を特徴とする。
【０００８】本発明の他の特徴は、小口径管の埋設方法
であって、前記推進機本体の先導体に取付けられた反力
伝達板が、３枚以上の円周方向に回転可能な反力伝達板
からなり、一方の反力伝達板を介して伝達される反力
が、他の反力伝達板を介して伝達される反力より著しく
大きいとき、前記他の反力伝達板を、該他の反力伝達板
による反力の方向が、前記一方の反力伝達板からの反力
に対抗する向きに近づくように回転させ、前記他の反力
伝達板からの反力を大きくすることにより前記掘進機本
体の位置を予定の軌道路線へ修正することにより前記掘
進機本体の位置を予定の軌道路線へ修正することにあ
る。
であって、前記推進機本体の先導体に取付けられた反力
伝達板が、３枚以上の円周方向に回転可能な反力伝達板
からなり、一方の反力伝達板を介して伝達される反力
が、他の反力伝達板を介して伝達される反力より著しく
大きいとき、前記他の反力伝達板を、該他の反力伝達板
による反力の方向が、前記一方の反力伝達板からの反力
に対抗する向きに近づくように回転させ、前記他の反力
伝達板からの反力を大きくすることにより前記掘進機本
体の位置を予定の軌道路線へ修正することにより前記掘
進機本体の位置を予定の軌道路線へ修正することにあ
る。
【０００９】
【作用】３枚以上の反力伝達板が円周方向に回転できる
ように掘進機本体の外周面上に移動可能に支持されてい
る。先導体推進中において、たとえば上方に位置する反
力伝達板を介して伝達される上方からの反力が、他の反
力伝達板を介して伝達される反力より著しく大きいと、
先導体本体が軌道路線より下方向へ移動する。この場
合、本発明によれば、他の（残りの）反力伝達板を、こ
れらの反力伝達板による反力の方向が、上方からの大き
な反力に対抗する向きに近づくように、すなわち下側に
回転させる。このように、下方に近い側の反力伝達板を
下方に移動させることにより、下方向に位置する反力伝
達板からの反力が大きくなり、上方からの大きな反力に
対抗して、先導体本体の位置を軌道路線へ修正すること
ができる。下方向あるいは、左右いずれかの方向からの
大きな反力に対しても、他の反力伝達板に対する同様な
操作により、先導体本体の軌道修正が可能である。
ように掘進機本体の外周面上に移動可能に支持されてい
る。先導体推進中において、たとえば上方に位置する反
力伝達板を介して伝達される上方からの反力が、他の反
力伝達板を介して伝達される反力より著しく大きいと、
先導体本体が軌道路線より下方向へ移動する。この場
合、本発明によれば、他の（残りの）反力伝達板を、こ
れらの反力伝達板による反力の方向が、上方からの大き
な反力に対抗する向きに近づくように、すなわち下側に
回転させる。このように、下方に近い側の反力伝達板を
下方に移動させることにより、下方向に位置する反力伝
達板からの反力が大きくなり、上方からの大きな反力に
対抗して、先導体本体の位置を軌道路線へ修正すること
ができる。下方向あるいは、左右いずれかの方向からの
大きな反力に対しても、他の反力伝達板に対する同様な
操作により、先導体本体の軌道修正が可能である。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図２を用い
て説明する。図１は、本発明の一実施例になる掘進機の
先導体の断面図であり、図２は、図１のII−II断面図で
ある。図において、前胴１Ａと先導体本体１Ｂからなる
掘進機本体の前胴１Ａには、掘削外径が掘進機本体の外
径よりも大きい回転掘削具２００が装着されている。回
転掘削具２００は駆動装置６の回転軸７に取り付けら
れ、回転軸７は軸受８を介して前胴１Ａに支持されてい
る。掘進機本体の前胴１Ａと先導体本体１Ｂとは、方向
修正ジャッキ９を介して屈曲可能に連結されている。
て説明する。図１は、本発明の一実施例になる掘進機の
先導体の断面図であり、図２は、図１のII−II断面図で
ある。図において、前胴１Ａと先導体本体１Ｂからなる
掘進機本体の前胴１Ａには、掘削外径が掘進機本体の外
径よりも大きい回転掘削具２００が装着されている。回
転掘削具２００は駆動装置６の回転軸７に取り付けら
れ、回転軸７は軸受８を介して前胴１Ａに支持されてい
る。掘進機本体の前胴１Ａと先導体本体１Ｂとは、方向
修正ジャッキ９を介して屈曲可能に連結されている。
【００１１】本実施例では、先導体本体１Ｂの外周面に
前後２本の支持油圧ジャッキ２４，２５，２６をガイド
にして３枚の反力伝達板３，４，５をそれぞれ円周及び
半径方向に移動可能に支持し、これらの反力伝達板３，
４，５の外径寸法Ｄを回転掘削具２００の掘削外径より
拡大したり縮小したりできるようにしてある。反力伝達
板３，４，５の半径方向への移動は、支持油圧ジャッキ
２４，２５，２６の伸縮によって行う。反力伝達板３，
４，５の円周への移動は、油圧ジャッキ２７，２８，２
９の伸縮によって行う。
前後２本の支持油圧ジャッキ２４，２５，２６をガイド
にして３枚の反力伝達板３，４，５をそれぞれ円周及び
半径方向に移動可能に支持し、これらの反力伝達板３，
４，５の外径寸法Ｄを回転掘削具２００の掘削外径より
拡大したり縮小したりできるようにしてある。反力伝達
板３，４，５の半径方向への移動は、支持油圧ジャッキ
２４，２５，２６の伸縮によって行う。反力伝達板３，
４，５の円周への移動は、油圧ジャッキ２７，２８，２
９の伸縮によって行う。
【００１２】掘進機の推進時および引き抜き時に地中の
障害物を乗り越えやすいように、反力伝達板３，４，５
の前後両端面は斜面に形成されている。
障害物を乗り越えやすいように、反力伝達板３，４，５
の前後両端面は斜面に形成されている。
【００１３】管埋設時には、図８〜図１０の従来例と同
様に、回転掘削具２００を回転させて地山１００を掘削
し、その掘削土砂１０１と注入口５から注入した粘性付
与液を回転掘削具２００により撹拌混合して塑性流動性
を有する泥土となし、その泥土を掘進機本体の外径と回
転掘削具２００の掘削外径との差により形成される環状
間隙１６に充填しつつ後方に移送し、先導体本体１Ｂ内
に設置した土砂圧送ポンプ１１により土砂圧送パイプを
介して発進立抗側に排土する。そして、掘進機本体と後
続する埋設管とを発進立抗内に設置した推進手段により
推進し、小口径管の埋設を行う。３枚の反力伝達板３，
４，５が円周方向に回転できるように掘進機本体の外周
面上に移動可能に支持されており、通常は、３枚の反力
伝達板３，４，５が円周方向に等間隔に配置されてい
る。
様に、回転掘削具２００を回転させて地山１００を掘削
し、その掘削土砂１０１と注入口５から注入した粘性付
与液を回転掘削具２００により撹拌混合して塑性流動性
を有する泥土となし、その泥土を掘進機本体の外径と回
転掘削具２００の掘削外径との差により形成される環状
間隙１６に充填しつつ後方に移送し、先導体本体１Ｂ内
に設置した土砂圧送ポンプ１１により土砂圧送パイプを
介して発進立抗側に排土する。そして、掘進機本体と後
続する埋設管とを発進立抗内に設置した推進手段により
推進し、小口径管の埋設を行う。３枚の反力伝達板３，
４，５が円周方向に回転できるように掘進機本体の外周
面上に移動可能に支持されており、通常は、３枚の反力
伝達板３，４，５が円周方向に等間隔に配置されてい
る。
【００１４】次に、図３〜図７により動作を説明する。
反力伝達板３，４，５は掘削時の地山の硬さに応じて以
下のように動作する。まず、図３のように、先導体推進
中において、反力伝達板３を介して作用する上方からの
反力が他の反力より著しく大きく、先導体本体１Ｂが予
定の軌道路線より下方向へ移動した場合について述べ
る。一つの方法は、図３に示すように、油圧ジャッキ２
８，２９を動作させて、下方向に位置する反力伝達板
４，５を周に沿ってそれぞれａ，ｂ方向（下方向）へ回
転させる。すなわち、反力伝達板４，５による反力の合
力の方向が、反力伝達板３からの反力に対抗する向きに
近づくように回転させる。このように、反力伝達板４，
５をａ，ｂ方向へ移動させることにより下方向からの反
力が大きくなり、先導体本体１Ｂの位置を軌道路線へ修
正することができる。
反力伝達板３，４，５は掘削時の地山の硬さに応じて以
下のように動作する。まず、図３のように、先導体推進
中において、反力伝達板３を介して作用する上方からの
反力が他の反力より著しく大きく、先導体本体１Ｂが予
定の軌道路線より下方向へ移動した場合について述べ
る。一つの方法は、図３に示すように、油圧ジャッキ２
８，２９を動作させて、下方向に位置する反力伝達板
４，５を周に沿ってそれぞれａ，ｂ方向（下方向）へ回
転させる。すなわち、反力伝達板４，５による反力の合
力の方向が、反力伝達板３からの反力に対抗する向きに
近づくように回転させる。このように、反力伝達板４，
５をａ，ｂ方向へ移動させることにより下方向からの反
力が大きくなり、先導体本体１Ｂの位置を軌道路線へ修
正することができる。
【００１５】他の方法は、図４に示すように、支持油圧
ジャッキ２５，２６を動作させ、下方向に位置する反力
伝達板４，５をそれぞれ半径方向外側、すなわちｃ，ｄ
方向へ移動させる。このように、反力伝達板４，５を
ｃ，ｄ方向へ移動させて反力を大きくすることにより、
先導体本体１Ｂの位置を軌道路線へ修正することができ
る。
ジャッキ２５，２６を動作させ、下方向に位置する反力
伝達板４，５をそれぞれ半径方向外側、すなわちｃ，ｄ
方向へ移動させる。このように、反力伝達板４，５を
ｃ，ｄ方向へ移動させて反力を大きくすることにより、
先導体本体１Ｂの位置を軌道路線へ修正することができ
る。
【００１６】さらに他の方法は、油圧ジャッキ２８，２
９により、反力伝達板４，５を周に沿ってそれぞれａ，
ｂ方向へ回転させると共に、支持油圧ジャッキ２５，２
６によって、反力伝達板４，５をそれぞれ半径方向外側
へ移動させて反力を大きくすることにより、先導体本体
１Ｂの位置を軌道路線へ修正することができる。
９により、反力伝達板４，５を周に沿ってそれぞれａ，
ｂ方向へ回転させると共に、支持油圧ジャッキ２５，２
６によって、反力伝達板４，５をそれぞれ半径方向外側
へ移動させて反力を大きくすることにより、先導体本体
１Ｂの位置を軌道路線へ修正することができる。
【００１７】次に、図５に示すように、先導体推進中に
おいて、反力伝達板３を介して作用する左方からの反力
が他の反力より著しく大きく、先導体本体１Ｂが予定の
軌道路線より右方向へ移動した場合について述べる。一
つの方法は、図６に示すように、油圧ジャッキ２７，２
８，２９により、反力伝達板３，４，５を円周上におい
てそれぞれ右側、ｅ，ｆ，ｇ方向に移動させて、反力伝
達板３，４，５による右側からの反力を増加させる。こ
のように、反力伝達板３，４，５を移動させることによ
り右方向からの反力が大きくなり、先導体本体１Ｂの位
置を軌道路線へ修正することができる。
おいて、反力伝達板３を介して作用する左方からの反力
が他の反力より著しく大きく、先導体本体１Ｂが予定の
軌道路線より右方向へ移動した場合について述べる。一
つの方法は、図６に示すように、油圧ジャッキ２７，２
８，２９により、反力伝達板３，４，５を円周上におい
てそれぞれ右側、ｅ，ｆ，ｇ方向に移動させて、反力伝
達板３，４，５による右側からの反力を増加させる。こ
のように、反力伝達板３，４，５を移動させることによ
り右方向からの反力が大きくなり、先導体本体１Ｂの位
置を軌道路線へ修正することができる。
【００１８】他の方法は、図７に示すように、支持油圧
ジャッキ２６を動作させて反力伝達板５を半径方向外
側、つまりｈ方向へ移動させる。このように、反力伝達
板５を外側へ移動させて反力を大きくすることにより、
先導体本体１Ｂの位置を軌道路線へ修正することができ
る。
ジャッキ２６を動作させて反力伝達板５を半径方向外
側、つまりｈ方向へ移動させる。このように、反力伝達
板５を外側へ移動させて反力を大きくすることにより、
先導体本体１Ｂの位置を軌道路線へ修正することができ
る。
【００１９】他の方法は、油圧ジャッキ２７，２８，２
９により、反力伝達板３，４，５を周に沿ってそれぞれ
ｅ，ｆ，ｇ方向へ回転させると共に、支持油圧ジャッキ
２６によって、反力伝達板５を半径方向外側へ移動させ
て反力を大きくすることにより、先導体本体１Ｂの位置
を軌道路線へ修正することができる。
９により、反力伝達板３，４，５を周に沿ってそれぞれ
ｅ，ｆ，ｇ方向へ回転させると共に、支持油圧ジャッキ
２６によって、反力伝達板５を半径方向外側へ移動させ
て反力を大きくすることにより、先導体本体１Ｂの位置
を軌道路線へ修正することができる。
【００２０】反力伝達板を介して作用する下あるいは右
方向の反力が大きい場合にも、反力伝達板を上記例と同
様に操作することにより軌道路線への修正が可能であ
る。
方向の反力が大きい場合にも、反力伝達板を上記例と同
様に操作することにより軌道路線への修正が可能であ
る。
【００２１】このように、後方からの推進力により、掘
削されていない地山１００に反力伝達板３が食い込み、
地山との摩擦抵抗が増加して充分な回転反力を取ること
ができる。
削されていない地山１００に反力伝達板３が食い込み、
地山との摩擦抵抗が増加して充分な回転反力を取ること
ができる。
【００２２】また、反力伝達板３，４，５がそれぞれ円
周及び半径方向に移動可能に支持されているので、地中
の障害物に遭遇したときも、反力伝達板３，４，５を移
動させることにより、障害物をよけて通過し、従来のよ
うに推進不能に陥ることがない。
周及び半径方向に移動可能に支持されているので、地中
の障害物に遭遇したときも、反力伝達板３，４，５を移
動させることにより、障害物をよけて通過し、従来のよ
うに推進不能に陥ることがない。
【００２３】
【発明の効果】本発明によれば、地山の状態に応じて、
反力を受ける方向を任意に選択でき、先導体本体の位置
を恒に軌道線上に修正しながら推進することができる。
反力を受ける方向を任意に選択でき、先導体本体の位置
を恒に軌道線上に修正しながら推進することができる。
【図１】本発明の一実施例になる掘進機の先導体の断面
図である。
図である。
【図２】図１のII−II断面図である。
【図３】本発明の小口径管推進機の動作説明図である。
【図４】本発明の小口径管推進機の動作説明図である。
【図５】本発明の小口径管推進機の動作説明図である。
【図６】本発明の小口径管推進機の動作説明図である。
【図７】本発明の小口径管推進機の動作説明図である。
【図８】従来の小口径管推進機の縦断面図である。
【図９】図８のＢ−Ｂ矢視図である。
【図１０】図９のＣ−Ｃ断面図である。
１Ａ…前胴、１Ｂ…先導体本体、３，４，５…反力伝達
板、２４，２５，２６…支持油圧ジャッキ、２７，２
８，２９…油圧ジャッキ、２００…回転掘削具
板、２４，２５，２６…支持油圧ジャッキ、２７，２
８，２９…油圧ジャッキ、２００…回転掘削具
Claims (9)
- 【請求項１】推進機本体の前部に掘削外径が推進機本体
の外径よりも大きい回転掘削具を装着し、掘進機本体の
外周面上に前記回転掘削具の回転反力を地山に伝達する
反力伝達板を設けた小口径管推進機において、少なくと
も３枚の前記反力伝達板を円周方向に回転可能に取付け
たことを特徴とする小口径管推進機。 - 【請求項２】推進機本体の前部に掘削外径が推進機本体
の外径よりも大きい回転掘削具を装着し、掘進機本体の
外周面上に前記回転掘削具の回転反力を地山に伝達する
反力伝達板を設けた小口径管推進機において、 前記先導体本体の外周面の少なくとも３箇所に円周方向
にほぼ等間隔に少なくとも３枚の前記反力伝達板をそれ
ぞれ半径方向に移動可能に支持し、該反力伝達板の外径
寸法Ｄを前記回転掘削具の掘削外径より拡大もしくは縮
小可能に構成し、前記反力伝達板の移動手段を前記先導
体本体と前記反力伝達板との間に装着したことを特徴と
する小口径管推進機。 - 【請求項３】推進機本体の前部に掘削外径が推進機本体
の外径よりも大きい回転掘削具を装着し、掘進機本体の
外周面上に前記回転掘削具の回転反力を地山に伝達する
反力伝達板を設けた小口径管推進機において、 前記先導体本体の外周面の少なくとも３箇所に円周方向
にほぼ等間隔に少なくとも３枚の前記反力伝達板をそれ
ぞれ半径方向及び円周方向に移動可能に支持し、該反力
伝達板の外径寸法Ｄを前記回転掘削具の掘削外径より拡
大もしくは縮小可能に構成し、前記反力伝達板の移動手
段を前記先導体本体と前記反力伝達板との間に装着した
ことを特徴とする小口径管推進機。 - 【請求項４】前記反力伝達板の移動手段として、前記先
導体本体と前記反力伝達板との間に油圧ジャッキを装着
したことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記
載の小口径管推進機。 - 【請求項５】前記反力伝達板の前後端面を斜面に形成し
たことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載
の小口径管推進機。 - 【請求項６】前胴に回転掘削具を装着し先導体本体に反
力伝達板を備えた掘進機本体の、前記先導体本体に埋設
管を接続し、該埋設管の後部を発進立抗内に設置した推
進手段に当接させ、前記回転掘削具により地山を掘削し
ながら前記回転掘削具の注入口より粘性付与液を注入
し、掘削土砂と撹拌混合して塑性流動性を有する泥土と
なし、該泥土を後方に移送し、前記推進手段により前記
掘進機本体および前記埋設管を推進させ、該埋設管に後
続する埋設管を順次接続して埋設していく小口径管の埋
設方法において、 前記先導体本体に取付けられた反力伝達板が３枚以上の
円周方向に回転可能な反力伝達板からなり、一方の反力
伝達板を介して前記先導体本体に伝達される反力が、他
の反力伝達板を介して伝達される反力より著しく大きい
とき、前記他の反力伝達板を、該他の反力伝達板による
反力の方向が、前記一方の反力伝達板からの反力に対抗
する向きに近づくように回転させ、前記他の反力伝達板
からの反力を大きくすることにより前記掘進機本体の先
導体本体の向きを予定の軌道路線へ修正することを特徴
とする小口径管の埋設方法。 - 【請求項７】前胴に回転掘削具を装着し先導体本体に反
力伝達板を備えた掘進機本体の、前記先導体本体に埋設
管を接続し、該埋設管の後部を発進立抗内に設置した推
進手段に当接させ、前記回転掘削具により地山を掘削し
ながら前記回転掘削具の注入口より粘性付与液を注入
し、掘削土砂と撹拌混合して塑性流動性を有する泥土と
なし、該泥土を後方に移送し、前記推進手段により前記
掘進機本体および前記埋設管を推進させ、該埋設管に後
続する埋設管を順次接続して埋設していく小口径管の埋
設方法において、 前記先導体本体に取付けられた反力伝達板が３枚以上の
円周方向に回転可能な反力伝達板からなり、一方の反力
伝達板を介して前記先導体本体に伝達される反力が、他
の反力伝達板を介して伝達される反力より著しく大きい
とき、前記他の反力伝達板を、該他の反力伝達板による
反力の大きさが、前記一方の反力伝達板からの反力の大
きさに近づくように半径方向に移動させ、前記他の反力
伝達板からの反力を大きくすることにより前記掘進機本
体の先導体本体の向きを予定の軌道路線へ修正すること
を特徴とする小口径管の埋設方法。 - 【請求項８】前胴に回転掘削具を装着し先導体本体に反
力伝達板を備えた掘進機本体の、前記先導体本体に埋設
管を接続し、該埋設管の後部を発進立抗内に設置した推
進手段に当接させ、前記回転掘削具により地山を掘削し
ながら前記回転掘削具の注入口より粘性付与液を注入
し、掘削土砂と撹拌混合して塑性流動性を有する泥土と
なし、該泥土を後方に移送し、前記推進手段により前記
掘進機本体および前記埋設管を推進させ、該埋設管に後
続する埋設管を順次接続して埋設していく小口径管の埋
設方法において、 前記先導体本体に取付けられた反力伝達板が３枚以上の
円周方向に回転可能な反力伝達板からなり、一方の反力
伝達板を介して前記先導体本体に伝達される反力が、他
の反力伝達板を介して伝達される反力より著しく大きい
とき、前記他の反力伝達板を、該他の反力伝達板による
反力の大きさが、前記一方の反力伝達板からの反力の大
きさに近づくように半径方向に移動させると共に、該他
の反力伝達板による反力の大きさが、前記一方の反力伝
達板からの反力の大きさに近づくように半径方向に移動
させることにより、前記他の反力伝達板からの反力を大
きくして前記掘進機本体の先導体本体の向きを予定の軌
道路線へ修正することを特徴とする小口径管の埋設方
法。 - 【請求項９】前胴に回転掘削具を装着し先導体本体に反
力伝達板を備えた掘進機本体の、前記先導体本体に埋設
管を接続し、該埋設管の後部を発進立抗内に設置した推
進手段に当接させ、前記回転掘削具により地山を掘削し
ながら前記回転掘削具の注入口より粘性付与液を注入
し、掘削土砂と撹拌混合して塑性流動性を有する泥土と
なし、該泥土を後方に移送し、前記推進手段により前記
掘進機本体および前記埋設管を推進させ、該埋設管に後
続する埋設管を順次接続して埋設していく小口径管の埋
設方法において、 前記先導体本体に取付けられた反力伝達板が３枚以上の
円周方向に回転可能な反力伝達板からなり、前記推進機
本体が地中の障害物に遭遇したとき、前記反力伝達板を
円周方向に移動させることにより、前記障害物をよけて
通過することを特徴とする小口径管の埋設方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10087795A JPH08296394A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 小口径管推進機及びこれを用いた小口径管の埋設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10087795A JPH08296394A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 小口径管推進機及びこれを用いた小口径管の埋設方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08296394A true JPH08296394A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14285560
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10087795A Pending JPH08296394A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 小口径管推進機及びこれを用いた小口径管の埋設方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08296394A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104612702A (zh) * | 2015-01-17 | 2015-05-13 | 张璐 | 三刀梁隧道钻进机 |
-
1995
- 1995-04-25 JP JP10087795A patent/JPH08296394A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104612702A (zh) * | 2015-01-17 | 2015-05-13 | 张璐 | 三刀梁隧道钻进机 |
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