JP3753555B2 - 小口径推進機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、埋設管の敷設に用いられる小口径推進機関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の小口径推進機としては、埋設管外径と略同一外径を有する胴部の前端部にカッタヘッドが回転可能に装着されてなる先導管を備えるものが用いられている。この小口径推進機により埋設管を敷設する際には、前記カッタヘッドを回転させるとともに、発進立坑内に予め設置された推進装置を先導管の後端部に押付けて伸長させることにより先導管に推進力を伝達し、先導管を地山に貫入する。次いで、推進装置を収縮させて先導管の後端部に埋設管を連結し、その埋設管の後端部に前記推進装置を押付けて伸長させることにより埋設管を介して先導管に推進力を伝達する。これを繰り返して順次埋設管を連結して埋設管の敷設作業を行う。こうして埋設管の敷設作業が終了すると、到達立坑に露呈する先導管のみをその到達立坑から回収する。なお、推進中に先導管の方向が敷設予定線からはずれた場合には、先導管の揺動操作により方向修正を行うのが一般的である。
【0003】
しかし、このような小口径推進機においては、先導管は到達立坑に到達するまでは回収することができないため、埋設管の敷設場所周辺の事情により到達立坑が構築できない場合には埋設管の敷設ができないという問題点を生じる。
【0004】
このような問題点を解決する方法として、実用新案登録第2537753号公報および実用新案登録第2559261号公報において、先導管の外径を埋設管の内径より小さくし、この先導管を埋設管内を通して発進立坑に回収するように構成された小口径推進機が提案されている。
【0005】
しかし、これら実用新案登録第2537753号公報および実用新案登録第2559261号公報に開示されている小口径推進機では、先導管の外径が埋設管の内径より小さくされているために、埋設管の内径より外側の部分は掘削されずに埋設管が推進されることとなり、埋設管の内径より外側の地山が圧密となって推進抵抗が大きくなり施工効率が低下してしまうという問題点がある。
【0006】
このような問題点に対処したものとして、特開平7−269284号公報,特開平8−284140号公報および特開平9−144485号公報には、先導管による掘削径が埋設管の外径と略同一で、かつ前記先導管が埋設管との干渉を回避しつつその埋設管内を通して発進立坑側に回収可能に構成された小口径推進機が提案されている。
【0007】
前記特開平7−269284号公報に記載の小口径推進機100においては、図10に示されるように圧裂型ビット101が保持部材102に保持されて外筒管103にヒンジ104で揺動自在に取り付けられるとともに、内筒105を前方に移動させることにより前記圧裂型ビット101の保持部材102の後端部と外筒管103との間に挿入されるくさび状スライダ106が内筒管107の先端に設けられている。前記圧裂型ビット101は、前記くさび状スライダ106が完全に挿入されて外側に開いた状態で支持され、前記内筒105が後方に移動されることにより圧裂型ビット101の支持が解かれる。この小口径推進機100は、圧裂型ビット101の支持が解かれた状態で発進立坑側に引き戻すように構成されている。また、この小口径推進機100は、内筒105全体が回転して掘削物が前面の開口部108から取り込まれるようにされている。
【0008】
前記特開平8−284140号公報に記載の小口径推進機110は、図11にその正面図が示されるように、前面にカッタヘッド111が備えられる先導管112の外周に外筒113が配設され、この先導管112と外筒113とは所定値以上の剪断力が作用したときに剪断されるシャーピンによって接続されて構成される。前記カッタヘッド111の外径は外筒113の内径より小さくされており、外筒113前方の土砂はカッタヘッド111により掘削されないが、外筒113の先端内周面が先端に向けて径を拡大させるテーパ面とされており、推進力が付与されたときに地中に刺し込まれ土砂を先導管112内に導入するようにされている。また、この小口径推進機110による掘進終了後は、前記先導管112に付与される引抜力によってシャーピンが剪断されて外筒113と先導管112との連結が解除され、その先導管112が外筒113内を通って引き戻される。
【0009】
前記特開平9−144485号公報に記載の小口径推進機120は、図12に示されるように先端に外周ビット121が取り付けられ、掘削面に向けて屈折可能な複数のスポーク122が半径方向に配置されているカッタヘッド123と、このカッタヘッド123を前面に回転自在に装着する先導管124と、この先導管124の外周に配置されている外筒125とからなり、前記カッタヘッド123を回転させたときの外周ビット121の軌跡が外筒125の外径と略等しくなるようにされ、前記先導管124と外筒125とは所定値以上の剪断力が作用したときに剪断されるシャーピン(図示省略)を介して接続されている。
【0010】
この小口径推進機120においては、掘進終了後先導管124に引抜力が伝達され、前記シャーピンに作用する剪断力が増大し、所定値に達したときシャーピンが剪断されて外筒125と先導管124との接続が解除される。その後、スポーク122の先端が外筒125の端部と接触し、引き続く先導管124の引き戻しによってスポーク122が掘削面側に屈折し、外筒125との干渉を回避して外筒125内を通って引き戻される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平7−269284号公報に記載の小口径推進機100においては、内筒105の全体が回転し屈曲不可能であるため、方向修正が行なえず、精度の良い施工は困難であるという問題点がある。また、掘削された土砂が開口部108より直接取り込まれるため、内筒内に土砂が貯留している状態では発進立坑内への引き戻しは不可能であるという問題点がある。また、カッタ前方の土圧を支える手段を備えておらず、滞水層や崩壊性の高い土質での施工には対応することができない。
【0012】
また、特開平8−284140号公報に記載の小口径推進機110では、外筒113の先端部を地山に刺し込むようにして外筒113の推進が行われているが、例えば岩盤や礫質層等の頑強な地層に対しては外筒113の推進が困難であるという問題点がある。また、先導管112と外筒113とを接続するシャーピンを剪断して先導管112が引き戻されるため、この先導管112を再び外筒113内に内挿して掘進させることができないという問題点がある。
【0013】
一方、特開平9−144485号公報に記載の小口径推進機120では、前記スポーク122に取りつけられた外周ビット121により土砂の掘削を行うようにされているため、礫質層の掘削が困難であるという問題点がある。また、前記先導管124と外筒125とを連結させるシャーピンを剪断して先導管124と外筒125とを分離させて先導管124が引き戻すようにされているため、一度引き戻した先導管124を再び外筒125に内挿させて連結できず、また屈折されたスポーク122を切羽面に対して拡径させることができないため、先導管124の再投入・再掘進が不可能であるという問題点がある。
【0014】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、砂礫層から岩盤層等の広範囲の土質に対して推進抵抗を少なくかつ精度良く先導管を推進させることができるともに、導管を敷設された埋設管内を通して発進立坑側へ容易に回収することができる小口径推進機提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、第1発明による小口径推進機は、
埋設管の先端に連結され、その埋設管の外径と略同一の外径を有する外筒と、前記埋設管を敷設する際には後部が前記外筒に内挿される先導管とを備える小口径推進機において、
(a)前記先導管の前部に回転自在に設けられ、複数のディスクカッタを有してその外径を拡縮可能なカッタヘッドと、
(b)前記カッタヘッドの後部に配されるチャンバ内に取り込まれた土砂を排出するスクリューコンベアよりなる排土装置と、
)前記埋設管を敷設する際には前記カッタヘッドの外径を埋設管外径と略同一となるように拡大させるとともに、前記先導管を外筒内および埋設管内を通す際には前記カッタヘッドの外径を埋設管内径より小さくなるように縮小させる拡縮手段と、
)前記埋設管を敷設する際には前記先導管と前記外筒とを連結させ、前記先導管を前記外筒内および埋設管内を通す際には前記連結を解除して先導管と外筒とを分離させる連結手段と
備え、前記拡縮手段は、前記スクリューコンベアのスクリュー軸に連結されて前後方向に摺動されるスライドケースと、このスライドケースと前記ディスクカッタとを結合するリンク部材とを有し、前記スクリュー軸を前後方向に摺動させることで前記ディスクカッタにカッタヘッドの半径方向外側へ向う押付け力および半径方向内側へ向う引込み力を付与するように構成される
ことを特徴とするものである。
【0016】
また、第2発明による小口径掘進機は、
埋設管の先端に連結され、その埋設管の外径と略同一の外径を有する外筒と、前記埋設管を敷設する際には後部が前記外筒に内挿される先導管とを備える小口径推進機において、
(a)前記先導管の前部に回転自在に設けられ、複数のディスクカッタを有してその外径を拡縮可能なカッタヘッドと、
(b)前記カッタヘッドの後部に配されるチャンバ内に取り込まれた土砂を排出するバキューム式もしくは泥水式排土装置と、
(c)前記埋設管を敷設する際には前記カッタヘッドの外径を埋設管外径と略同一となるように拡大させるとともに、前記先導管を外筒内および埋設管内を通す際には前記カッタヘッドの外径を埋設管内径より小さくなるように縮小させる拡縮手段と、
(d)前記埋設管を敷設する際には前記先導管と前記外筒とを連結させ、前記先導管を前記外筒内および埋設管内を通す際には前記連結を解除して先導管と外筒とを分離させる連結手段と
を備え、前記拡縮手段は、前記排土装置に付設される摺動用シャフトに連結されて前後方向に摺動されるスライドケースと、このスライドケースと前記ディスクカッタとを結合するリンク部材とを有し、前記摺動用シャフトを前後方向に摺動させることで前記ディスクカッタにカッタヘッドの半径方向外側へ向う押付け力および半径方向内側へ向う引込み力を付与するように構成される
ことを特徴とするものである。
【0017】
これら第1発明および第2発明においては、前記連結手段により先導管と外筒とを連結させるとともに、拡縮手段によりカッタヘッドの外径を埋設管(外筒)外径と略同一となるように拡大させて外筒に推進力を付与することにより先導管に推進力が伝達され、前記外筒の後方に埋設管が順次継ぎ足され、こうして埋設管の敷設作業が行れる。一方、この埋設管の敷設作業を終了後もしくは埋設管の敷設作業を中断して前記先導管を引き戻す場合には、前記連結手段により先導管と外筒との連結が解除されるとともに、拡縮手段によりカッタヘッドの外径を埋設管(外筒)内径より小さくなるように縮小させた後、先導管に引き戻し力が付与されると、この先導管が前記外筒および埋設管に干渉することなくそれら外筒および埋設管内を通って後方に引き戻される。また、地中の埋設管内および外筒内に前記先導管を投入して、すなわち前記カッタヘッドが縮径状態の先導管を前記埋設管内を通して外筒に内挿し前記連結手段によってその先導管と外筒とを連結するとともに、拡縮手段によりカッタヘッドの拡径を行った後、前記先導管に推進力を付与させると再び埋設管の敷設作業を行ことができる。
【0018】
これら第1発明および第2発明によれば、カッタヘッドによって前記外筒の外径と略同一径の掘削が行われるため、外筒および埋設管をスムーズに推進させることができ、従来外筒および埋設管の推進が困難とされていた例えば岩盤や礫質層等の頑強な地層に無理無く埋設管を敷設することができるという効果を奏する。また、前記埋設管の敷設終了後には、前記先導管を引き戻して回収することができ、従来先導管の回収に必要とされていた到達立坑が不要となりコスト低減および工期の短縮を図ることができる。前記先導管は、引き戻しが可能であるとともに、地中の外筒に内挿されて埋設管の敷設作業を再開できるため、例えば埋設管の敷設途中に先導管の補修や地中障害物が生じた場合であっても、中間立坑等を構築する必要がなく、先導管の補修作業および地中障害物の撤去作業を行ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による小口径推進機具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0031】
図1には、本発明の第1実施例に係る小口径推進機の先導管の縦断面図が示されている。図2には、図1のP−P線断面図が示されている。
【0032】
第1実施例の小口径推進機1は、埋設管2の外径と略同一外径を有してその埋設管2の先端に接続される外筒Aと、前記外筒Aに連結・分離可能な先導管Cと、図示されない発進立坑内に配設され、埋設管2の後端面を押圧して前記先導管Cに推進力を付与する推進装置(図示省略)とにより構成されている。
【0033】
前記先導管Cには、埋設管2および外筒Aの内径より小さい外径を有する胴部3が設けられており、この胴部3は前胴3aと後胴3bとに分割され、これら前胴3aおよび後胴3bは図示されない揺動ジャッキにより揺動部4にて揺動自在に連結されており、推進方向を修正可能な構造とされている。この前胴3aの推進方向前方には、前面に複数のディスクカッタ5を有するカッタヘッド6が設けられ、このカッタヘッド6後部のバルクヘッド7と前記ディスクカッタ5との間に外部から土砂等を取り込むチャンバ8が設けられている。また、前記カッタヘッド6は前胴3a内に設けられるカッタヘッド駆動部6aにより前記前胴3aに対して回転自在に支承されている。なお、図1において、小口径推進機1の先導管Cは前後2分割されて記載されている。
【0034】
前記胴部3内には、その中心軸線に沿って後胴3bのやや後方まで、前記チャンバ8内に取り込まれた土砂を排出する排土装置9が貫通して設けられている。この排土装置9は、スクリューコンベア10とそのケーシング11とからなり、前記スクリューコンベア10のスクリュー軸12は、その後端に取り付けられる駆動モータ13により軸心周りに正逆回転自在とされている。
【0035】
前記カッタヘッド6の外周部に配設されるディスクカッタ5は、前記バルクヘッド7に前方に向けて突設されているブラケット15に枢支される断面略L字形の支持部材14先端部に支持されており、外筒Aの外径と略同一位置から外筒Aの内径よりやや中心側位置まで揺動可能にされている。前記バルクヘッド7の前面には、カッタヘッド6の拡径時すなわち前記ディスクカッタ5を外筒Aの外径と略同一位置まで揺動させたときに支持部材14のコーナ部より基端部側背面を接当させてディスクカッタ5の位置を保持させるストッパ16が付設されている。このストッパ16前面の最外部には、前記支持部材14がストッパ16に接当されていない状態のときに、この支持部材14の基端部側背面とバルクヘッド7との間にトンネル坑壁から砂礫が入り込まないように礫噛み込み防止ゴム17が突設されている。
【0036】
前記カッタヘッド6の前面には、前記ディスクカッタ5の揺動を操作してカッタヘッド6の外径を拡縮させる拡縮機構Dが設けられている。この拡縮機構Dは、前記ディスクカッタ5がカッタヘッド6の前面中心に配置されるシャフト19の外周に沿って前後方向に揺動可能なスライドケース20から半径方向でかつ放射線状に突設されるブラケット21に枢支されたリンク部材22を介してリンク結合されて構成されている。すなわち、前記スライドケース20を前方へ摺動させると、リンク部材22を介してディスクカッタ5にカッタヘッド6の半径方向外側に向けて押付け力が付与されてカッタヘッド6の外径が拡大される(図1中実線で示す。)。一方、前記スライドケース20を後方へ摺動させると、リンク部材22を介してディスクカッタ5にカッタヘッド6の半径方向内側に向けて引込み力が付与されてカッタヘッド6の外径が縮小される(図1中二点鎖線で示す)。
【0037】
前記スライドケース20は、ボールジョイント20aを介して前記スクリュー軸12の前端に連結されており、このボールジョイント20aによって前記スライドケース20にスクリュー軸12の前後方向の動きのみが伝達され、カッタヘッド6の回転とスクリュー軸12の回転との回転数差を許容するようにされている。
【0038】
前記排土装置9のケーシング11後端部は前後に分割され、その後方側のケーシング部分は前方側のケーシング部分に前後に摺動自在に嵌合されており、それら前後に分割されたケーシング部分にはその分割部分を跨いでスライドケース摺動ジャッキ23が装着されている。したがって、このスライドケース摺動ジャッキ23の伸長によりスクリュー軸12が後方に引き戻され、スライドケース摺動ジャッキ23の収縮によりスクリュー軸12が前方へ押し出される。
【0039】
前記ケーシング11の後部には、スクリュー軸12とケーシング11との間の掘削土砂搬出空間に連結される排土管24が接続されており、この排土管24には切替弁25を介して、掘削土砂を後方に排出するバキュームポンプP1を備える吸い込み側配管26と、前記掘削土砂空間を通してカッタヘッド6の前面に充填材を送出する圧送ポンプP2を備える送出側配管27とが接続されている。なお、この充填材は、前記掘削土砂空間を経てカッタヘッド6前方に到達した後に硬化するように硬化時間が調整されている1液タイプの固化剤である。
【0040】
前記後胴3bの後端には、略円弧状板材からなる上下一対の推進力伝達部材30a,30bが設けられている。図2に示されるように、これら推進力伝達部材30a,30bの一端同士は互いに回動可能にピン結合されており、他端同士はジャッキ31を介して連結され、このジャッキ31の伸縮により前記推進力伝達部材30a,30bが径方向に拡縮するようにされている。
【0041】
また、外筒Aの後部内周で、かつ前記推進力伝達部材30a,30bの対応位置には、推進力伝達部材30a,30bを拡径させた際にそれら推進力伝達部材30a,30bの外周部を係合する係合溝32を備える係合部材33が固設されている。このように前記ジャッキ31を伸長させて推進力伝達部材30a,30bを拡径させてその外周部を係合溝32に係合させることにより、外筒Aと後胴3bとが連結され、埋設管2の後端面を押圧して推進力を付与することにより、先導管Cに推進力が付与される。また、前記ジャッキ31を収縮させて推進力伝達部材30a,30bを縮径させた際には、それら推進力伝達部材30a,30bの外周部が係合溝32から外れ、外筒Aと後胴3bとの連結が解除される。
【0042】
このように構成される小口径推進機1を用いて埋設管2を敷設するには、まず外筒A内に先導管Cを嵌挿し、前記スライドケース摺動ジャッキ23を収縮させてスクリュー軸12を前方に押し付けてスライドケース20を前方に移動させることにより、ディスクカッタ5をカッタヘッド6の半径方向に押し出してカッタヘッド6を拡径させる。次いで、前記推進力伝達部材30a,30bの拡径により係合部材33の係合溝32に係合され、前記外筒Aと先導管Cとが一体化される。こうして、前面のカッタヘッド6を回転させた状態で、前記発進立坑内に設置された推進装置により外筒Aの後端面が押圧されて先導管Cに推進力が付与され、外筒Aの外径と略同一径で掘削が行われて、外筒Aが地中に貫入される。
【0043】
次いで、外筒Aの後端面に埋設管2が接続され、前記推進装置によりその埋設管2の後端面を押圧すれば、埋設管2および外筒Aを介して先導管Cに推進力が伝達され、掘進作業が行われる。こうして埋設管2の後端面に順次新たな埋設管2が継ぎ足されて前記掘進作業を繰り返して前記埋設管2が敷設される。なお、掘進作業中は、前記排土管24が切替弁25により吸い込み側配管26に連結され、前記チャンバ8内に取り込まれた土砂がスクリューコンベア10の正回転により排土装置9の掘削土砂排出空間を経て排土管24に供給され、バキュームポンプP1の作動により吸い込み側配管26に吸引される。
【0044】
図3には、第1実施例の先導管Cを発進立坑に回収する手順を説明する説明図が示されている。
【0045】
第1実施例においては、前記小口径推進機1による掘進作業(埋設管2の敷設作業)が終了して先導管Cを発進立坑に回収する際、もしくは中断して先導管Cを発進立坑に回収する際には(図3(a))、まず前記スライドケース摺動ジャッキ23を伸長させてスクリュー軸12を後方へ摺動させることにより前記スライドケース20を後方へ移動させ、前記ディスクカッタ5をカッタヘッド6の半径方向中心側へ引込ませてカッタヘッド6の外径が前記外筒Aの内径より小さくなるように縮小する(図3(b))。この後、前記ジャッキ31を収縮させて前記推進力伝達部材30a,30bを縮径し、外筒Aと先導管Cとの連結を解除して外筒Aの先端面が先導管2の先端面と略同位置になるまで、前記推進装置によって埋設管2の後端面を押圧して外筒Aおよび埋設管2を前方に推進させる(図3(c))。続いて、先導管Cを後方へ引き戻し(図3(d)(e))、発進立坑内に回収する。
【0046】
このように外筒Aおよび埋設管2とを前方に推進させることにより、掘進作業中に外筒Aで覆われていない先導管Cのカッタヘッド6部分および前胴3a部分に先導管Cを引き戻すことにより生じる空洞部上方を覆うことができる。したがって、地山が崩落する危険を回避することができ、安全に先導管を回収できるという効果を奏する。なお、第1実施例の引き戻し手順は、地山強度が高いもしくは、予め薬液注入等が施され、水が無くすぐに崩落しない地山に対して有効である。
【0047】
第1実施例によれば、カッタヘッド6前面に配設されるディスクカッタ5により掘進作業が行われるため、礫質,岩盤などの広範囲の土質に対応可能であり、そのカッタヘッド6により外筒Aの外径と略同一径の掘進が行われるため、外筒Aおよび埋設管2をスムーズに推進させることができるという効果を奏する。
【0048】
また、第1実施例によれば、先導管Cを再使用可能な状態で発進立坑内に回収することができる。このため、例えば掘進作業途中にディスクカッタ5を交換する場合や、掘進途中に掘削不能な障害物が現れた場合に、先導管Cを一旦発進立坑内に回収し、カッタ鋼管作業や障害物除去作業の終了後に再び先導管Cを投入して再掘進させることができるという効果を奏する。
【0049】
第1実施例においては、掘進作業する際にカッタヘッド6の拡径が行われた後に先導管Cと外筒Aとの連結が行われているが、これに限らず、先導管Cと外筒Aとが連結された後にカッタヘッド6の拡径が行われても良く、また先導管Cと外筒Aとの連結とカッタヘッド6の拡径とが同時に行われても良い。
【0050】
また、第1実施例においては、推進装置によって先導管Cとの連結が解除された外筒Aおよび埋設管2が前方へ推進するようにされているが、これに限らず、図4(a)に概略構成図が示されるように、外筒Aを二重筒構造とし、内側の筒Aを外側の筒A内に設けたスライドジャッキ35で前方に押し出すようにして、内側の筒Aの先端部が先導管Cの先端部と同位置になるようにしてもよい。この場合、スライドジャッキ35のストロークは必要スライド量とせずに、短いストロークでスペーサ36を順次継ぎ足すことにより押し出される。
【0051】
次に、第2実施例に係る先導管の回収方法について説明する。第2実施例において、先導管Cを発進立坑に回収する手順のみが異なる以外は、第1実施例と異なるところがない。以下、第1実施例と共通する構成について、同一の符号を用いて説明する。
【0052】
図5には、第2実施例の先導管Cを回収する手順を説明する説明図が示されている。
【0053】
第2実施例においては、前記小口径推進機1による掘進作業が終了して先導管Cを発進立坑に回収する際、もしくは中断して先導管Cを発進立坑側に回収する際には(図5(a))、前記スライドケース摺動ジャッキ23を伸長させてスクリュー軸12を後方へ摺動させることにより前記スライドケース20を後方へ移動させ、前記ディスクカッタ5をカッタヘッド6の半径方向中心側へ引込ませてカッタヘッド6の外径を前記外筒Aの内径より小さくなるように縮小させる(図5(b))。
【0054】
次に、前記ジャッキ31を収縮させて前記推進力伝達部材30a,30bを縮径し、外筒Aと先導管Cとの連結を解除した後、先導管Cを発進立側に引き戻す。この先導管Cの引き戻しとともに、前記切替弁25を送出側配管に連結してスクリューコンベア10を逆回転させて充填材をカッタヘッド6の前方に送出する(図5(c))。
【0055】
この充填材により、前記先導管Cの後退により形成される空洞部および前記外筒A内の先端部を固化した後(図5(d))、前記圧送ポンプを停止して充填材の注入を終了し、先導管Cを引き戻して発進立坑内に回収する(図5(e))。
【0056】
第2実施例によれば、先導管Cの後退により形成される空洞部および外筒Aの先端部が充填材によって塞がれるため、湧水地盤や崩落性の強い地盤であっても確実に施工することができ、より広範囲の土質に対応させることができるという効果を奏する。
【0057】
また、第2実施例によれば、第1実施例と同様に外筒Aおよび埋設管2を小さい推進抵抗で、かつ精度良く推進可能であるという効果を奏する。また、先導管Cが再使用可能状態で回収されるため、一旦回収された先導管Cを外筒A内に再投入して再掘進させることができるという効果を奏する。
【0058】
第2実施例においては、充填材として1液タイプの固化剤が用いられているが、これに限らず、例えば2液混合タイプの固化剤を用いることも可能である。この場合には、例えばスクリュー軸12を中空とし、このスクリュー軸12内を通して2液混合タイプの一方の薬液をカッタヘッド6の前方に供給するとともに、前記掘削土砂排出空間を通して他方の薬液をカッタヘッド6の前方に供給して、カッタヘッド6の前方で2種の薬液を混合させて硬化させればよい。
【0059】
次に、第3実施例に係る先導管の回収方法について図6を参照しつつ説明する。第3実施例において、充填材をカッタヘッド6に注入する構成および外筒A’の構成が異なる以外は、第1実施例と基本的に異なるところがない。したがって、第1実施例と共通する構成については、同一符号を用いて説明する。
【0060】
第3実施例の小口径推進機1’においては、外筒A’の外周の一部(本実施例では下部)で、かつ先端部から後端部に渡って充填材流路配管40が付設されており、充填材がこの充填材流路配管40内を通ってカッタヘッド6前方に注入されるように構成されている。この充填材流路配管40の後部は埋設管2内に配設されており、その充填材流路配管40の先端は外筒A’内の先端部に連通されている。なお、前記排土管24の下流側に切替弁25を設ける必要がなく、この排土管24はバキュームポンプP1を備える吸い込み側配管26に連結されていればよい。
【0061】
また、前記外筒A’は、充填材流路配管40から充填材を注入しつつ先導管Cを引き戻す長さを確保するため、第1実施例で用いられる小口径推進機1の外筒Aに比べて長く設定されている。
【0062】
図6には、第3実施例の先導管Cを回収する手順を説明する説明図が示されている。
【0063】
第3実施例においては、第1実施例と同様の手順で小口径推進機1’による掘削作業が終了した際、もしくは中断して先導管Cを発進立坑側へ引き戻す際には(図6(a))、まず前記ディスクカッタ5をカッタヘッド6の半径方向中心側へ引込ませてカッタヘッド6の外径を外筒A’の内径より小さく縮小させる(図6(b))。次に、ジャッキ31を収縮させて前記推進力伝達部材30a,30bを縮径し、外筒Aと先導管Cとの連結を解除して外筒Aの先端面が先導管2の先端面と略同位置になるまで外筒Aおよび埋設管2を前方に推進させる(図6(c))。
【0064】
次いで、先導管Cを後方に移動させつつ、充填材を前記充填材流路配管40内を通して外筒Aの先端部からカッタヘッド6の前方に送出させ、トンネル切羽面から前記外筒A内の先端部空間に前記充填材を注入して防護壁を形成した後(図6(d))、その充填材の注入を終了して先導管Cを引き戻して発進立坑内に回収する(図6(e))。
【0065】
第3実施例によれば、第2実施例と略同等の効果を得ることができる。また、充填材の注入量を少なくすることができるため、コストダウンおよび工期の短縮を図ることができる。また、前記充填材流路配管40が外筒A’の外周部に備えられ、先導管Cの小型化が可能となるため、さらに径の小さい埋設管の敷設に適用することができる。
【0066】
第3実施例においては、充填材流路配管40よりカッタヘッド6の前方に充填材を注入しながら先導管Cが引き戻されているが、これに限らず、第1実施例と同一の小口径推進機1を用いてスクリュー軸12の逆回転により充填材を注入しつつ、前記手順で先導管Cを引き戻すことも可能である。
【0067】
前記各実施例においては、カッタヘッド6を縮径させた後に先導管Cと外筒Aとの連結が解除されているが、これに限らず、先導管Cと外筒Aとの連結が解除された後にカッタヘッド6を縮径させてもよく、先導管Cと外筒Aとの連結とカッタヘッド6の縮径とを同時に行っても良い。
【0068】
次に、第4実施例に係る先導管Cの投入方法について説明する。第4実施例においては、第1実施例および第2実施例で用いられている小口径推進機1と同一のものが用いられており、地中に敷設されている埋設管2内を通してその埋設管2の先端に連結されている外筒A内に先導管Cが投入される。なお、第1および第2実施例と共通する構成について、同一の符号を用いて説明する。
【0069】
図7には、第4実施例の先導管Cを外筒A内に投入する手順を説明する説明図が示されている。
【0070】
第4実施例においては、前面にカッタヘッド6を備える先導管Cを、スライドケース摺動ジャッキ23を伸長させてスクリュー軸12を後方へ摺動させてそのカッタヘッド6の外径を縮小させた状態で、地中に敷設されている埋設管2内および外筒A内を通してカッタヘッド6の前面がトンネル切羽に当接するまで貫入する(図7(a)(b))。
【0071】
次いで、前記外筒Aの係合溝32が先導管Cの推進力伝達部材30a,30bの対向位置となるように、外筒Aおよび埋設管2とを後方に引き寄せる(図7(c))。この後、前記ジャッキ31を伸長させて推進力伝達部材30a,30bを係合溝32に係合させて、先導管Cと外筒Aとを一体化させるとともに、前記スライドケース摺動ジャッキ23を収縮させてスクリュー軸12を前方へ摺動させてカッタヘッド6の外径が前記外筒Aと略同一径となるように拡径させる(図7(d))。こうして、カッタヘッド6を回転させつつ埋設管2の後端面を推進装置に押圧させて、先導管Cに推進力を伝達して再掘進作業および埋設管2の敷設作業が行われる。
【0072】
このように先導管Cを地中の埋設管2内を通して外筒Aに連結し、さらに前面のカッタヘッド6を拡径した状態で先導管Cを再掘進させることができ、例えば先導管Cによる掘進途中に先導管Cの補修や地中障害物の撤去を行なう際に、従来構築されていた中間立坑が不要となるため、施工コストを低減させることができ、工期を短縮することができるという効果を奏する。
【0073】
第4実施例においては、引き戻された外筒Aと先導管Cとの連結後にカッタヘッド6の拡径が行われているが、これに限らず、連結前もしくは連結と同時にカッタヘッドの拡径が行われてもよく、前記外筒Aが引き戻されると同時にカッタヘッドの拡径が行われても良い。
【0074】
続いて、第5実施例に係る先導管Cの投入方法について説明する。第5実施例においては、第1および第2実施例で用いられている小口径推進機1と同一のものが用いられており、地中に敷設されている埋設管2内を通してその埋設管2の先端に連結されている外筒A内に先導管Cが投入される。なお、第1および第2実施例と共通する構成について、同一の符号を用いて説明する。
【0075】
図8には、第5実施例に係る先導管Cを外筒A内に投入する手順を説明する説明図が示されている。
【0076】
第5実施例においては、前記地中に敷設されている埋設管2の先端に連結されている外筒Aの先端部より前方に前記カッタヘッド6を挿入可能な奥行で、外筒Aの外径と略同一径の空間が予め形成されており(図8(a))、前記カッタヘッド6を前面に備える先導管Cを、スライドケース摺動ジャッキ23を伸長させてスクリュー軸12を後方へ摺動させてそのカッタヘッド6の外径を縮小させた状態で、前記埋設管2および外筒A内を通して前記カッタヘッド6が前記空間内に配置させるように貫入する(図8(b))。
【0077】
続いて、前記スライドケース摺動ジャッキ23を収縮させてカッタヘッド6をその外径が外筒Aの外径と略同一径となるように拡径させる(図8(c))。この後、前記カッタヘッド6を回転させつつ掘削を行い、前記先導管Cの推進力伝達部材30a,30bが前記外筒Aの係合溝32の対向位置に達した時点で前記ジャッキ31を伸長させて前記推進力伝達部材30a,30bを係合溝32に係合させて先導管Cと外筒Aとを一体化させる。こうして、前述のように埋設管2の後端面を推進装置に押圧させて、先導管Cに推進力を伝達して再掘進作業および埋設管の敷設作業を行う(図8(d))。
【0078】
第5実施例においては、カッタヘッド6が空間部内に配置された後、外筒Aの係合溝32に推進力伝達部材30a,30bが結合されるまで、前記先導管Cの後方に推進用管(図示省略)が順次継ぎ足され、その推進用管の後端面が推進装置に押圧されて推進力が伝達されるように構成されている。また、前記先導管Cに推進力を伝達する別方法としては、図4(b)にその概略構成図が示されるように、埋設管2の内周にスライドジャッキ41を取り付け、このスライドジャッキ41と先導管Cとの間にスペーサ42を継ぎ足すようにして前記先導管2に推進力を伝達するようにしても良い。また、スライドジャッキ41のストローク量が大きい場合は、スペーサ42を介して推進力を伝達する必要はない。
【0079】
第5実施例によれば、第4実施例と略同等の効果を得ることができる。また、前記外筒の先端部などに充填材が注入されていた場合にも、先導管Cを投入して掘進作業ができ、埋設管の敷設作業を再開することができるという効果を奏する。
【0080】
続いて、第6実施例に係る先導管Cの投入方法について説明する。また、第6実施例においては、第1および第2実施例で用いられている小口径推進機1と同一のものが用いられている。図9には、第6実施例の先導管Cを投入する手順を説明する説明図が示されている。なお、第1および第2実施例と共通する構成について、同一符号を用いて説明する。
【0081】
第6実施例においては、前面にカッタヘッド6を備える先導管Cを、スライドケース摺動ジャッキ23を伸長させてスクリュー軸12を後方へ摺動させてそのカッタヘッド6の外径を縮小させた状態で、地中に敷設された埋設管2および外筒A内を通してカッタヘッド6の前面が外筒Aの先端面と同位置のトンネル切羽に当接するまで貫入する(図9(a)(b))。なお、前記外筒A内に充填材が注入されている場合は、前記カッタヘッド6を回転させつつ先導管Cを推進させて外筒Aの先端面と同位置まで掘進する。また、この先導管Cには、前記第5実施例と同様の方法で推進力が伝達される。
【0082】
次いで、前記先導管Cに推進力を伝達させて、カッタヘッド6を回転させるとともに、スライドケース摺動ジャッキ23を徐々に収縮させてカッタヘッド6の外径を徐々に外筒Aの外径に近づけるように拡大させる(図9(c)(d))。前記カッタヘッド6が拡径された状態のまま掘進させて(図9(e))、前記先導管Cの推進力伝達部材30a,30bが前記外筒Aの係合溝32の対向位置に達した時点で前記ジャッキ31を伸長させて、前記推進力伝達部材30a,30bを係合溝32に係合させて、先導管Cと外筒Aとを一体にする。こうして先導管Cと外筒Aとが一体にされた後、前記推進装置により埋設管2の後端面が押圧されて、再び推進作業および埋設管の敷設作業が行われる。こうして、前記第5実施例と同等の効果を得ることができる。
【0083】
また、第4,5および6実施例においては、前記第1および第2実施例と同様の小口径推進機1を用いて説明しているが、前記第3実施例の小口径推進機1’を用いても同様の手順でその先導管Cを地中の埋設管内および外筒内に投入でき、同様の効果を得ることができる。
【0084】
前記各実施例においては、排土装置と9としてスクリューコンベア10が用いられているが、これに限らず、バキューム式の排土装置や泥水排土装置が用いられていてもよい。このような場合は、充填材流路配管を先導管C内部もしくは外筒Aの外周部に備えても良く、またそれら各排土装置を充填材流路配管として用いるようにしてもよい。また、前記バキューム式の排土装置や泥水排土装置を用いる場合は、例えば先端部が球状の摺動用シャフト(図示省略)を備え、この摺動用シャフトの先端部を前記スライドケース20に連結して、そのスライドケース20を前後方向に摺動可能にする必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係る小口径推進機の先導管の縦断面図である。
【図2】図2は、図1のP−P線断面図である。
【図3】図3は、第1実施例の先導管の回収手順を説明する説明図である。
【図4】図4は、外筒を前方へ推進させる別方法を説明する説明図(a)および先導管を前方へ推進させる別方法を説明する説明図(b)である。
【図5】図5は、第2実施例の先導管の回収手順を説明する説明図である。
【図6】図6は、第3実施例の先導管の回収手順を説明する説明図である。
【図7】図7は、第4実施例の先導管の投入手順を説明する説明図である。
【図8】図8は、第5実施例の先導管の投入手順を説明する説明図である。
【図9】図9は、第6実施例の先導管の投入手順を説明する説明図である。
【図10】図10は、従来の小口径推進機の先導管の縦断面図である。
【図11】図11は、従来の小口径推進機の先導管の平面図である。
【図12】図12は、従来の小口径推進機の先導管の縦断面図である。
【符号の説明】
1 小口径推進機
2 埋設管
3 胴部
3a 前胴
3b 後胴
4 揺動部
5 ディスクカッタ
6 カッタヘッド
6a カッタヘッド駆動部
7 バルクヘッド
8 チャンバ
9 排土装置
10 スクリューコンベア
11 ケーシング
12 スクリュー軸
13 駆動モータ
14 支持部材
15 ブラケット
16 ストッパ
17 礫噛み込み防止ゴム
19 シャフト
20 スライドケース
21 ブラケット
22 リンク部材
23 スライドケース摺動ジャッキ
24 排土管
25 切替弁
26 吸い込み側配管
27 送出側配管
30a,30b 推力伝達部材(連結手段)
31 ジャッキ
32 係合溝
33 係合部材
35,41 スライドジャッキ
36,42 スペーサ
40 充填材流路配管
A 外筒
C 先導管
D 拡縮機構(拡縮手段)

Claims (2)

  1. 埋設管の先端に連結され、その埋設管の外径と略同一の外径を有する外筒と、前記埋設管を敷設する際には後部が前記外筒に内挿される先導管とを備える小口径推進機において、
    (a)前記先導管の前部に回転自在に設けられ、複数のディスクカッタを有してその外径を拡縮可能なカッタヘッドと、
    (b)前記カッタヘッドの後部に配されるチャンバ内に取り込まれた土砂を排出するスクリューコンベアよりなる排土装置と、
    (c)前記埋設管を敷設する際には前記カッタヘッドの外径を埋設管外径と略同一となるように拡大させるとともに、前記先導管を外筒内および埋設管内を通す際には前記カッタヘッドの外径を埋設管内径より小さくなるように縮小させる拡縮手段と、
    (d)前記埋設管を敷設する際には前記先導管と前記外筒とを連結させ、前記先導管を前記外筒内および埋設管内を通す際には前記連結を解除して先導管と外筒とを分離させる連結手段と
    を備え、前記拡縮手段は、前記スクリューコンベアのスクリュー軸に連結されて前後方向に摺動されるスライドケースと、このスライドケースと前記ディスクカッタとを結合するリンク部材とを有し、前記スクリュー軸を前後方向に摺動させることで前記ディスクカッタにカッタヘッドの半径方向外側へ向う押付け力および半径方向内側へ向う引込み力を付与するように構成される
    ことを特徴とする小口径推進機。
  2. 埋設管の先端に連結され、その埋設管の外径と略同一の外径を有する外筒と、前記埋設管を敷設する際には後部が前記外筒に内挿される先導管とを備える小口径推進機において、
    (a)前記先導管の前部に回転自在に設けられ、複数のディスクカッタを有してその外径を拡縮可能なカッタヘッドと、
    (b)前記カッタヘッドの後部に配されるチャンバ内に取り込まれた土砂を排出するバキューム式もしくは泥水式排土装置と、
    (c)前記埋設管を敷設する際には前記カッタヘッドの外径を埋設管外径と略同一となるように拡大させるとともに、前記先導管を外筒内および埋設管内を通す際には前記カッタヘッドの外径を埋設管内径より小さくなるように縮小させる拡縮手段と、
    (d)前記埋設管を敷設する際には前記先導管と前記外筒とを連結させ、前記先導管を前記外筒内および埋設管内を通す際には前記連結を解除して先導管と外筒とを分離させる連結手段と
    を備え、前記拡縮手段は、前記排土装置に付設される摺動用シャフトに連結されて前後方向に摺動されるスライドケースと、このスライドケースと前記ディスクカッタとを結合するリンク部材とを有し、前記摺動用シャフトを前後方向に摺動させることで前記ディスクカッタにカッタヘッドの半径方向外側へ向う押付け力および半径方向内側へ向う引込み力を付与するように構成される
    ことを特徴とする小口径推進機。
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