JPH082962Y2 - サーミスタ - Google Patents
サーミスタInfo
- Publication number
- JPH082962Y2 JPH082962Y2 JP8458589U JP8458589U JPH082962Y2 JP H082962 Y2 JPH082962 Y2 JP H082962Y2 JP 8458589 U JP8458589 U JP 8458589U JP 8458589 U JP8458589 U JP 8458589U JP H082962 Y2 JPH082962 Y2 JP H082962Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermistor
- electrode
- characteristic
- resistor
- electrodes
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、広い温度範囲にわたってリニア性に優れた
抵抗温度特性を有するサーミスタに関する。
抵抗温度特性を有するサーミスタに関する。
(従来の技術) 温度計測や温度補償等を行うために、温度検出素子と
して対象回路に接続し一定電流を流して信号電圧を検出
するようにしたサーミスタが使用されている。
して対象回路に接続し一定電流を流して信号電圧を検出
するようにしたサーミスタが使用されている。
第6図はこのようなサーミスタの従来の一例を示すも
ので,負の抵抗温度係数を有するサーミスタ(以下単に
サーミスタと称する)10と固定抵抗器11とを並列接続し
たものである。第7図はこのようなサーミスタの抵抗温
度特性を示すもので、サーミスタ10の特性Aと固定抵抗
器11の特性Bとを合成した特性Cがこのサーミスタの特
性となる。この特性Cには低温度領域では特性Bに接近
すると共に高温度領域では特性Aに接近する特性とな
る。従ってリニア性に優れている特性領域Lが温度検出
領域として使用される。
ので,負の抵抗温度係数を有するサーミスタ(以下単に
サーミスタと称する)10と固定抵抗器11とを並列接続し
たものである。第7図はこのようなサーミスタの抵抗温
度特性を示すもので、サーミスタ10の特性Aと固定抵抗
器11の特性Bとを合成した特性Cがこのサーミスタの特
性となる。この特性Cには低温度領域では特性Bに接近
すると共に高温度領域では特性Aに接近する特性とな
る。従ってリニア性に優れている特性領域Lが温度検出
領域として使用される。
(考案が解決しようとする課題) ところで従来のサーミスタでは、温度検出領域として
使用されるリニア性に優れた特性領域Lが狭いので、温
度検出の適用分野が制約されてしまうという問題があ
る。
使用されるリニア性に優れた特性領域Lが狭いので、温
度検出の適用分野が制約されてしまうという問題があ
る。
本考案は以上のような問題に対処してなされたもの
で、広い温度範囲にわたってリニア特性に優れた抵抗温
度特性を有するサーミスタを提供することを目的とする
ものである。
で、広い温度範囲にわたってリニア特性に優れた抵抗温
度特性を有するサーミスタを提供することを目的とする
ものである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案は、サーミスタ素体
の両端部及び中央部に各々第1,第2及び第3の電極を設
け、第1及び第2の電極間に第3の電極を介して直列に
サーミスタ層を形成すると共に、第1及び第3の電極間
と第1及び第2の電極間に各々抵抗体を形成したことを
特徴とするものである。
の両端部及び中央部に各々第1,第2及び第3の電極を設
け、第1及び第2の電極間に第3の電極を介して直列に
サーミスタ層を形成すると共に、第1及び第3の電極間
と第1及び第2の電極間に各々抵抗体を形成したことを
特徴とするものである。
(作用) サーミスタ素体に設けた第1及び第3の電極間と第1
及び第2の電極間に各々抵抗体を形成し、これら抵抗体
を所望の抵抗値に調整することにより抵抗温度特性を容
易に改善することができる。従って広い温度範囲にわた
ってリニア性に優れた抵抗温度特性を得ることができ
る。
及び第2の電極間に各々抵抗体を形成し、これら抵抗体
を所望の抵抗値に調整することにより抵抗温度特性を容
易に改善することができる。従って広い温度範囲にわた
ってリニア性に優れた抵抗温度特性を得ることができ
る。
(実施例) 以下図面を参照して本考案実施例を説明する。
第1図は本考案のサーミスタの実施例を示す断面図、
第2図(a),(b)は上面図及び裏面図である。1は
負の抵抗温度係数を有するサーミスタ素体で例えばFe,,
Mn,Ni等の遷移金属の酸化物から成り、このサーミスタ
素体1の表面1aの一部及び裏面1bの全体には第1の絶縁
体2及び第2の絶縁体3が形成されている。またサーミ
スタ素体1の両端部には第1の電極4及び第2の電極5
が各々絶縁体2,3上まで延びるように形成され、さらに
サーミスタ素体1の表面の中央部には第1の絶縁体2に
またがるように第3の電極6が形成されている。
第2図(a),(b)は上面図及び裏面図である。1は
負の抵抗温度係数を有するサーミスタ素体で例えばFe,,
Mn,Ni等の遷移金属の酸化物から成り、このサーミスタ
素体1の表面1aの一部及び裏面1bの全体には第1の絶縁
体2及び第2の絶縁体3が形成されている。またサーミ
スタ素体1の両端部には第1の電極4及び第2の電極5
が各々絶縁体2,3上まで延びるように形成され、さらに
サーミスタ素体1の表面の中央部には第1の絶縁体2に
またがるように第3の電極6が形成されている。
7は第1の抵抗体で第1の電極4の第3の電極6間に
形成されている。8は第2の抵抗体で第1の電極4と第
2の電極5間に形成されている。これら第1及び第2の
抵抗体7,8は、例えばRuO2,Ag-Pd系材料から成り、又はN
i合金,Ni-Cr合金さらにはTa,Zr,Nbの中から選ばれた少
なくとも一種の窒化物から成っている。これら抵抗体7,
8は後述のように各種の手段によって形成された後、加
工手段によって任意の抵抗値を有するように調整され
る。
形成されている。8は第2の抵抗体で第1の電極4と第
2の電極5間に形成されている。これら第1及び第2の
抵抗体7,8は、例えばRuO2,Ag-Pd系材料から成り、又はN
i合金,Ni-Cr合金さらにはTa,Zr,Nbの中から選ばれた少
なくとも一種の窒化物から成っている。これら抵抗体7,
8は後述のように各種の手段によって形成された後、加
工手段によって任意の抵抗値を有するように調整され
る。
次に本実施例サーミスタの製造方法について第3図
(a)乃至(f)を参照して説明する。
(a)乃至(f)を参照して説明する。
先ず、第3図(a)のように負の抵抗温度係数を有す
るサーミスタ素体1を用意する。次に第3図(b)のよ
うにサーミスタ素体1の表面1aの一部及び裏面1bの全体
に各々第1及び第2の絶縁体2,3例えばガラスを形成す
る。次に第3図(c)のように第1の絶縁体2上に第1
の電極パッド9aを、第1の絶縁体2とサーミスタ素体1
の表面にまたがるように第2の電極パッド9b(第2の電
極6となる)を、第2の絶縁体3上の両端部に第3及び
第4の電極パッド9c,9dを形成する。
るサーミスタ素体1を用意する。次に第3図(b)のよ
うにサーミスタ素体1の表面1aの一部及び裏面1bの全体
に各々第1及び第2の絶縁体2,3例えばガラスを形成す
る。次に第3図(c)のように第1の絶縁体2上に第1
の電極パッド9aを、第1の絶縁体2とサーミスタ素体1
の表面にまたがるように第2の電極パッド9b(第2の電
極6となる)を、第2の絶縁体3上の両端部に第3及び
第4の電極パッド9c,9dを形成する。
次に、第3図(d)のように第1及び第2の電極パッ
ド9a,9bにまたがるように第1の抵抗体7を形成すると
共に、第3及び第4の電極パッド9c,9dにまたがるよう
に第2の抵抗体8を形成する。これら抵抗体7,8は前記
したようにRuO2,Ag-Pd系材料を印刷法等によって形成
し、又はNi合金,Ni-Cr合金あるいはTa,Zr,Nbの中から選
ばれた少なくとも一種の窒化物から成る材料を真空蒸着
法,スパッタ法等によって形成する。続いて第3図
(e)のようにこれら抵抗体7,8をフォトエッチング
法,レーザートリミング法,機械的加工法等によって所
望のパターンに加工して所望の抵抗値となるように調整
する。
ド9a,9bにまたがるように第1の抵抗体7を形成すると
共に、第3及び第4の電極パッド9c,9dにまたがるよう
に第2の抵抗体8を形成する。これら抵抗体7,8は前記
したようにRuO2,Ag-Pd系材料を印刷法等によって形成
し、又はNi合金,Ni-Cr合金あるいはTa,Zr,Nbの中から選
ばれた少なくとも一種の窒化物から成る材料を真空蒸着
法,スパッタ法等によって形成する。続いて第3図
(e)のようにこれら抵抗体7,8をフォトエッチング
法,レーザートリミング法,機械的加工法等によって所
望のパターンに加工して所望の抵抗値となるように調整
する。
次に第3図(f)のようにサーミスタ素体1の両端部
に第1及び第3の電極パッド9a,9cにまたがるように第
1の電極4を形成すると共に、サーミスタ素体1の表面
1aと第4の電極パッド9dにまたがるように第2の電極5
を形成する。これによって第1の電極4と第3の電極6
(電極パッド9b)との間に第1の抵抗体7を有すると共
に、第1の電極4と第2の電極5との間に第2の抵抗体
8を有し、さらに第1の電極4と第2の電極5との間に
第3の電極6を介して第1のサーミスタ層TH1と第2の
サーミスタ層TH2とが直列に接続されたサーミスタが得
られる。
に第1及び第3の電極パッド9a,9cにまたがるように第
1の電極4を形成すると共に、サーミスタ素体1の表面
1aと第4の電極パッド9dにまたがるように第2の電極5
を形成する。これによって第1の電極4と第3の電極6
(電極パッド9b)との間に第1の抵抗体7を有すると共
に、第1の電極4と第2の電極5との間に第2の抵抗体
8を有し、さらに第1の電極4と第2の電極5との間に
第3の電極6を介して第1のサーミスタ層TH1と第2の
サーミスタ層TH2とが直列に接続されたサーミスタが得
られる。
第5図はこのようなサーミスタの等価回路を示し、ま
た第4図は抵抗温度特性を示すものである。
た第4図は抵抗温度特性を示すものである。
このような本実施例によれば、第1及び第2のサーミ
スタ層TH1,TH2に並列に接続された第1及び第2の抵抗
体7,8が設けられ、これら抵抗体7,8は所望の抵抗値に調
整されたサーミスタを得ることができる。よって第4図
において第1及び第2の抵抗体7,8によって特性Bが得
られ、この特性Bに第1及び第2のサーミスタ層TH1,TH
2によって得られる特性Aを合成することにより、特性
Cのような抵抗温度特性が得られる。この特性Cは広い
温度範囲にわたってリニア性に優れており、温度検出領
域Lが広くなっていることを示している。従って温度検
出の適用分野を拡大することができ、各種温度検出分野
に適用することができる。
スタ層TH1,TH2に並列に接続された第1及び第2の抵抗
体7,8が設けられ、これら抵抗体7,8は所望の抵抗値に調
整されたサーミスタを得ることができる。よって第4図
において第1及び第2の抵抗体7,8によって特性Bが得
られ、この特性Bに第1及び第2のサーミスタ層TH1,TH
2によって得られる特性Aを合成することにより、特性
Cのような抵抗温度特性が得られる。この特性Cは広い
温度範囲にわたってリニア性に優れており、温度検出領
域Lが広くなっていることを示している。従って温度検
出の適用分野を拡大することができ、各種温度検出分野
に適用することができる。
[考案の効果] 以上述べたように本考案によれば、サーミスタ層に複
数の抵抗体を並列に接続するように形成したので、これ
ら抵抗体を任意の抵抗値に調整することにより、広い温
度範囲にわたってリニア性に優れた抵抗温度特性を得る
ことができる。
数の抵抗体を並列に接続するように形成したので、これ
ら抵抗体を任意の抵抗値に調整することにより、広い温
度範囲にわたってリニア性に優れた抵抗温度特性を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図(a),(b)は本考案のサーミスタ
の実施例を示す断面図,上面図及び裏面図、第3図
(a)乃至(f)は本実施例サーミスタの製造方法を示
す断面図、第4図は本実施例サーミスタの抵抗温度特性
図、第5図は本実施例サーミスタの等価回路、第6図及
び第7図は従来サーミスタの等価回路及び抵抗温度特性
図である。 1……サーミスタ素体、4……第1の電極、5……第2
の電極、6……第3の電極、7……第1の抵抗体、8…
…第2の抵抗体。
の実施例を示す断面図,上面図及び裏面図、第3図
(a)乃至(f)は本実施例サーミスタの製造方法を示
す断面図、第4図は本実施例サーミスタの抵抗温度特性
図、第5図は本実施例サーミスタの等価回路、第6図及
び第7図は従来サーミスタの等価回路及び抵抗温度特性
図である。 1……サーミスタ素体、4……第1の電極、5……第2
の電極、6……第3の電極、7……第1の抵抗体、8…
…第2の抵抗体。
Claims (3)
- 【請求項1】サーミスタ素体の両端部及び中央部に各々
第1,第2及び第3の電極を設け、第1及び第2の電極間
に第3の電極を介して直列にサーミスタ層を形成すると
共に、第1及び第3の電極間と第1及び第2の電極間に
各々抵抗体を形成したことを特徴とするサーミスタ。 - 【請求項2】抵抗体がRuO2及び又はAg-Pd系から成る請
求項1記載のサーミスタ。 - 【請求項3】抵抗体がNi,Ni-Cr系合金又はTa,Zr,Nbの中
から選ばれた少なくとも一種の窒化物から成る請求項1
記載のサーミスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8458589U JPH082962Y2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | サーミスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8458589U JPH082962Y2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | サーミスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0323901U JPH0323901U (ja) | 1991-03-12 |
JPH082962Y2 true JPH082962Y2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=31633163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8458589U Expired - Lifetime JPH082962Y2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | サーミスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082962Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005277362A (ja) * | 2003-10-01 | 2005-10-06 | Mitsubishi Materials Corp | 複合素子 |
TW200539196A (en) * | 2004-05-18 | 2005-12-01 | Mitsubishi Materials Corp | Compound device |
JP4970236B2 (ja) * | 2007-12-21 | 2012-07-04 | 田村 のり子 | ブロックの製造方法および装置 |
-
1989
- 1989-07-20 JP JP8458589U patent/JPH082962Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0323901U (ja) | 1991-03-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |