JP4970236B2 - ブロックの製造方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、港湾、海岸、河川の護岸工事において使用する、消波、被覆、根固め、床止め、護岸用ブロックであって、表面に藻類の生息場としての生息空間を形成するための窪みないし凹部を形成するブロックの製造方法および装置に関するものである。
従来から、港湾、海岸、河川の護岸工事において、消波、被覆、根固め、床止め、護岸用の目的で、種々の形状からなるブロック構造体が提案され、製造され、使用されている。特に、中心部から放射状にそれぞれ対称的に突出する4個の載頭円錐形状の脚部を設けた形状からなる消波ブロックは、テトラポッドとして知られ、その製造に使用するための型枠やその製造方法について、種々の提案がなされている。
前記構成からなるブロックは、本質的に中心部より、同じ角度を持って放射形に突出する4個の凸出部から構成されることから、4個の同じ要素によって形成された型内で製造することができる。そこで、ブロックの固結完了前にブロックから型の部分的取外しを許容しかつ取外した要素の即時再使用を可能にして長期間の型枠不働を避けることができるように、3方への突出部分をもちかつ周りにフランジ部と縁部とを持つ4個の同じ要素からなり、これらの要素が隣接して充填口を除いて開口となる入れ底と共に、完全なブロックを包囲するようにされかつ取外しできる緊締要素によって結合される共通の中心部から突出する4個の凸出部を有する対称的なブロックの製造用型枠が提案されている(特許文献1参照)。
このような型枠を使用して製造される4脚ブロックは、相互に等しい立体角を保ちながら中心部から放射状に突出する4個の脚部から構成されているため、製造後はどの脚部を上向きにした状態でも任意の角度で設置可能である。しかしながら、その製造に際しては、例えば、型枠を平地に設置した状態にして使用するのが一般的であり、この場合1個の脚部のみを上向きにして、残る3個の脚部を下向きにする状態で行われる。このように設定された型枠の内部にコンクリートを充填し、その後コンクリートが固化するまでの時間と適宜な養生期間を経て、上部3個の型枠部材がクレーンなどによる吊り上げによって一枚ずつ完成した4脚ブロックから分離され、続いてこの4脚ブロックが吊り上げによって底部の型枠部材から分離される。
このような4脚ブロックの製造において、特に大型のブロックの場合は、前記型枠の組立て・分解作業は、多大の労力と時間を要するばかりでなく、作業環境の悪い工事現場での作業は、多くの危険を伴うなどの問題がある。このような観点から、上部の3個の型枠部材を相互の結合状態を保ったまま製造済みの4脚ブロックから分離可能とすることにより、型枠の組立て・分解作業を容易化し、作業の安全性を高めることができる4脚消波根固ブロックの製造型枠及びこれを用いた4脚消波根固ブロックの製造方法が提案されている(特許文献2参照)。
特公昭32−6890号公報 特許第2683558号公報
また、前述したような型枠によって製造されるブロックは、近年において、消波機能等に加えて、藻類の生息場としての機能が必要とされ、ブロックの表面に生息空間を形成するための窪みないし凹部を設けることが要求されている。
そこで、前述したブロックに窪みないし凹部を設けるには、型枠の内面に前記窪みないし凹部を形成するための凸部ないし突起を設けることにより、容易に実現することができる。この場合、前記ブロックを製造するための新たな型枠を製作するか、或いは既存の型枠の内面に前記凸部ないし突起を新たに設置する作業が必要となる。
しかるに、前述した従来の凸部ないし突起を設けた新たな型枠を準備することは、既存の型枠を大量に抱える製造業者にとって、経済的に極めて負担の嵩むことであり、また既存の型枠について前述したような再加工をするとしても、その作業と経費が著しく嵩む等の問題がある。
そこで、本発明者は、種々検討並びに工夫を重ねた結果、既存の型枠を使用して、前述した問題を解消することができ、ブロックの表面に生息空間を形成するための窪みないし凹部の形成を、容易にしかも経済的に達成することができるブロックの製造方法および装置の開発に成功した。
すなわち、本発明においては、例えば、中心部から放射状にそれぞれ対称的に突出する複数の脚部を有する多脚型ブロックを製造するための複数に分割された型枠に対し、前記脚部を形成する部分における型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備え、組立てた前記型枠の内面に突出しブロック表面に凹部ないし溝部を形成するための凹部成形型を設け、前記凹部成形型の前記フランジ部間に挾持される固定片を介して、ブロック成形に際し前記型枠の外側面に固定用ブラケットを使用して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張固定し、ブロック成形後には前記固定用ブラケットを取外し型枠を解体したブロック表面に脱型用ブラケットを使用して前記凹部成形型をブロック表面から分離するように構成する。
このように構成することにより、前記固定片を備えた凹部成形型を複数設けると共に、作業用治具として固定用ブラケットおよび脱型用ブラケットを適宜使用することにより、既存のブロックを製造する型枠を使用して、ブロックの表面に藻類の生息場となる生息空間としての凹部の形成を容易かつ確実にして経済的に達成することができる。しかも、前記凹部成形型は再使用が可能であり、ブロックを同時に製造する個数を準備しておけばよいため、製造のための設備投資も最小限に抑えることが可能である。また、作業的にも比較的単純な手順であり、作業者に対する危険性も全く無いなどの利点が得られる。
従って、本発明の目的は、既存の型枠を使用し、この型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間において、固定片を備えた凹部成形型を前記型枠の内面に突出するようにして固定し、作業用治具として固定用ブラケットおよび脱型用ブラケットを適宜使用して、ブロックの表面に藻類の生息場となる生息空間としての凹部の形成を容易かつ確実にして経済的に達成することができるブロックの製造方法および装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のブロックの製造方法は、ブロックを製造するための複数に分割された型枠を使用し、
前記型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備え、組立てた前記型枠の内面に突出しブロック表面に凹部を形成するための凹部成形型を設け、
前記凹部成形型の前記フランジ部間に挾持される固定片を介して、ブロック成形に際し前記型枠の外側面に固定用ブラケットを使用して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張固定し、前記組立てた型枠内にコンクリート等を充填するように構成することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のブロックの製造方法は、ブロックを製造するための複数に分割された型枠を使用し、
前記型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備え、組立てた前記型枠の内面に突出しブロック表面に凹部を形成するための凹部成形型を設け、
前記凹部成形型の前記フランジ部間に挾持される固定片を介して、ブロック成形に際し前記型枠の外側面に固定用ブラケットを使用して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張固定し、前記組立てた型枠内にコンクリート等を充填し、
ブロック成形後において、前記固定用ブラケットを取外し型枠を解体したブロック表面に脱型用ブラケットを使用して前記凹部成形型をブロック表面から分離するように構成することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のブロックの製造方法は、ブロックを製造するための複数に分割された型枠は、中心部から放射状にそれぞれ対称的に突出する複数の脚部を有する多脚型ブロックを製造するための複数に分割された型枠を使用することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載のブロックの製造装置は、ブロックを製造するための複数に分割された型枠と、
前記型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備え、組立てた前記型枠の内面に突出しブロック表面に凹部を形成するための凹部成形型と、
前記固定片を介して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張固定するために前記型枠の外側面に配置する固定用ブラケットと、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載のブロックの製造装置は、前記凹部成形型の固定片に係合穴を設けると共に、前記固定用ブラケットには前記固定片の係合穴に係止して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張させるねじ具を設けてなることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載のブロックの製造装置は、ブロックを製造するための複数に分割された型枠と、
前記型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備え、組立てた前記型枠の内面に突出しブロック表面に凹部を形成するための凹部成形型と、
前記固定片を介して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張固定するために前記型枠の外側面に配置する固定用ブラケットと、
ブロック成形後において、前記固定片を介して前記凹部成形型を分離するために前記固定用ブラケットを取外し型枠を解体したブロック表面に配置する脱型用ブラケットと、を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項7に記載のブロックの製造装置は、前記凹部成形型の固定片に係合穴を設けると共に、前記脱型用ブラケットには前記固定片の係合穴に係止して前記凹部成形型を前記ブロック表面より引張分離させるねじ具を設けてなることを特徴とする。
本発明の請求項8に記載のブロックの製造装置は、ブロックを製造するための複数に分割された型枠は、中心部から放射状にそれぞれ対称的に突出する複数の脚部を有する多脚型ブロックを製造するための複数に分割された型枠からなることを特徴とする。
本発明の請求項1および2に記載のブロックの製造方法によれば、既存のブロックを製造する型枠を使用して、ブロックの表面に藻類の生息場となる生息空間としての凹部の形成を容易かつ確実にして経済的に達成することができる。しかも、前記凹部成形型は再使用が可能であり、ブロックを同時に製造する個数を準備しておけばよいため、製造のための設備投資も最小限に抑えることが可能である。また、作業的にも比較的単純な手順であり、作業者に対する危険性も全く無いなどの利点が得られる。
本発明の請求項3に記載のブロックの製造方法によれば、中心部から放射状にそれぞれ対称的に突出する複数の脚部を有する多脚型ブロックを製造する方法に、本発明を適用することにより、前述した本発明方法により得られる優れた作用および効果を最も有効に発揮させることができる。
本発明の請求項4ないし7に記載のブロックの製造装置によれば、既存のブロックを製造する型枠を使用し、型枠の前記脚部を形成する部分における型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備えた凹部成形型を複数設けると共に、作業用治具として固定用ブラケットおよび脱型用ブラケットを適宜使用することにより、ブロックの表面に藻類の生息場となる生息空間としての凹部の形成を容易かつ確実にして経済的に達成することができる。
本発明の請求項8に記載のブロックの製造装置によれば、中心部から放射状にそれぞれ対称的に突出する複数の脚部を有する多脚型ブロックを製造する装置に、本発明を適用することにより、前述した本発明装置により得られる優れた作用および効果を最も有効に発揮させることができる。
次に、本発明に係るブロックの製造方法および装置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、本発明に係るブロックの製造方法およびこれを実施する装置の一実施例であって、ブロックの型枠の要部と凹部成形型の使用状態を示すものである。すなわち、本実施例においては、コンクリートブロックを製造するための複数に分割された型枠10A、10Bの組立てに際して、隣接する型枠の縁部に設けられたフランジ部12A,12Bによって、相互に着脱自在に結合される部分において、前記フランジ部12A,12B間に挾持される固定片22、22を備えた前記型枠10A、10Bの内面に突出し成形されるブロック表面に凹部を形成するための凹部成形型20を設けた構成からなる。
なお、前記凹部成形型20は、図2に示すように、成形されるブロック100の表面において、藻類の生息場として機能するに十分な生息空間を形成するのに適した窪みないし凹部120を成形できる大きさに設計される。従って、前記凹部成形型20は、図1に示すような立方体形状ないし直方体形状からなる中子として機能する形状構成とすることができる。
前記凹部成形型20に備える固定片22、22は、凹部成形型20に強固に結合固定され、ブロックの成形に際して、凹部成形型20を型枠10A、10Bの内面側に緊張固定するのに耐え得る強度を有すると共に、ブロック成形後において、ブロック表面から凹部成形型20を引張分離するのに耐え得る強度を有するように設計される。なお、この固定片22は、図示に実施例に限定されることなく、凹部成形型20の大きさに応じて1個所または2個所以上の複数個所に設けることができる。
前記型枠10A、10Bの相互に着脱自在に結合されるフランジ部12A,12Bには、これ等を緊締固定するための緊締具を取付ける結合穴15が複数個所に設けられている。また、前記フランジ部12A,12B間に挾持される前記凹部成形型20の固定片22、22の先端部には、係合穴25をそれぞれ設け、これらの係合穴25には後述する作業用治具に係止させて、前記凹部成形型20のブロックの型枠10A、10Bに対する緊張固定や成形ブロック100からの引張分離の作業に利用される。
図3の(a)〜(d)は、本発明に係るブロックの製造方法として、前記構成からなる凹部成形型20を、作業用治具を使用してブロックの型枠10A、10Bへの取付けおよび成形されるブロック100の表面からの分離を行って、前記ブロック100の表面に凹部120を形成する工程を示すものである。なお、説明の便宜上、前述した図1および図2に示す構成要素と同一の構成要素には、それぞれ同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
図3の(a)は、ブロックを製造するための複数に分割された型枠10A、10Bの組立てに際し、それぞれフランジ部12A,12Bにおいて、緊締具16を介して相互に結合される状態を示す。なお、この状態においては、前記緊締具16は仮止め状態で、完全な緊締状態ではない。
図3の(b)は、緊締具16によって結合された前記型枠10A、10Bのフランジ部12A,12B間に、固定片22を差し込んで、凹部成形型20を型枠10A、10Bの内側に配置した状態を示す。
図3の(c)は、型枠10A、10Bの内側に凹部成形型20を配置した状態において、型枠10A、10Bの外側に作業用治具としての固定用ブラケット30を、前記フランジ部12A,12B間を跨ぐようにして配置し、前記固定用ブラケット30に設けたねじ具32の先端係止部33を、前記凹部成形型20の固定片22に設けた係合穴25に係止する状態を示す。なお、この場合、前記固定用ブラケット30に設けるねじ具32は、前述した凹部成形型20に設けられる固定片22の設置個数に応じて、対応する個数が設定される。
この状態において、前記ねじ具32を操作して、前記凹部成形型20を前記型枠10A、10Bの内面側に緊張固定すると共に、前記仮止め状態の緊締具16を緊締して前記フランジ部12A,12B間において前記凹部成形型20の固定片22をしっかりと挾持する。このようにして、ブロックを製造するための型枠の組立てを完了し、型枠内にコンクリートを充填してブロックを成形することができる。
このようにして、ブロック100が成形されると、前述した作業用治具としての固定用ブラケット30を取外して、ブロックの型枠10A、10Bを解体し、成形されたブロック100の表面に残された凹部成形型20の分離を行う。
図3の(d)は、成形されたブロック100の表面に、作業用治具としての脱型用ブラケット40を、前記凹部成形型20を跨ぐようにして配置し、前記脱型用ブラケット40に設けたねじ具42の先端係止部43を、前記凹部成形型20の固定片22に設けた係合穴25に係止する状態を示す。
この状態において、前記ねじ具42を操作して、前記凹部成形型20を成形されたブロック100の表面から引張分離することができる。このようにして、表面に凹部120を形成したブロック100の製造を完了することができる。
図4の(a)〜(k)は、前述した本発明に係るブロックの製造方法のさらに詳細な工程とその手順について示すものである。従って、前述した図1ないし図3に示す構成要素と同一の構成要素には、それぞれ同一の参照符号を付して説明する。
A.型枠の組立てと凹部成形型20の取付け工程
図4の(a)〜(e)は、ブロックの型枠の組立てと凹部成形型20の取付け工程における手順を示すものである。
この工程における手順は、最初に、ブロックの型枠について、型枠10A、10B等の荒組を行う〔図4の(a)参照〕。次いで、型枠10A、10Bの内側に凹部成形型20を配置すると共に、凹部成形型20の固定片22を型枠10A、10Bのフランジ部12A,12B間に差し込む〔図4の(b)参照〕。そして、型枠10A、10Bの外側に固定用ブラケット30を、前記フランジ部12A,12B間を跨ぐようにして配置し、固定用ブラケット30に設けたねじ具32の先端係止部33を、凹部成形型20の固定片22に設けた係合穴25に係止する〔図4の(c)参照〕。その後、ねじ具32を操作して、凹部成形型20を前記型枠10A、10Bの内面側に緊張固定する〔図4の(d)参照〕。さらに、緊締具16を緊締してフランジ部12A,12B間において凹部成形型20の固定片22をしっかりと挾持する〔図4の(e)参照〕。
このようにして、ブロックを製造するための型枠の組立てを完了し、型枠内にコンクリートを充填してブロック100を成形する。
B.凹部成形型20の取外しと型枠の解体工程
図4の(f)〜(h)は、成形されたブロック100から凹部成形型20の取外しとブロックの型枠の解体を行う工程における手順を示すものである。
この工程における手順は、まず、型枠10A、10Bの外側に取付けた固定用ブラケット30を取外すため、ねじ具32の緊張を解除する〔図4の(f)参照〕。次いで、凹部成形型20の固定片22とねじ具32の先端係止部33との係合を解き、固定用ブラケット30を型枠10A、10Bから取外す〔図4の(g)参照〕。そして、型枠10A、10Bのフランジ部12A,12B間の結合を解除して、成形されたブロック100からのブロックの型枠の解体を行う〔図4の(h)参照〕。
C.凹部成形型20の分離工程
図4の(i)〜(k)は、成形されたブロック100から凹部成形型20を分離する工程における手順を示すものである。
この工程における手順は、まず、成形されたブロック100の表面に、作業用治具としての脱型用ブラケット40を、凹部成形型20を跨ぐようにして配置し、脱型用ブラケット40に設けたねじ具42の先端係止部43を、凹部成形型20の固定片22に設けた係合穴25に係止する〔図4の(i)参照〕。次いで、ねじ具42を操作して、凹部成形型20を成形されたブロック100の表面から若干引張分離する〔図4の(j)参照〕。その後、凹部成形型20の固定片22とねじ具42の先端係止部43との係合を解き、脱型用ブラケット40を成形されたブロック100の表面から取外した後、凹部成形型20の固定片22を適宜掴んで引っ張ることにより、凹部成形型20をブロック100の表面から完全に取り除くことができる〔図4の(k)参照〕。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、例えばコンクレートブロック等を成形する複数に分割された型枠の組立てに際してそれぞれフランジ結合される部分であれば、成形されるブロックの形状や材料等に関係なく本発明を適用することができるものであり、その他本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更が可能である。
本発明に係るブロックの製造方法およびこれを実施する装置の一実施例であってブロックの型枠と凹部成形型の使用状態を示す要部拡大説明図である。 図1に示す本発明に係るブロックの製造方法により製造されるブロックの表面に形成される凹部の説明図である。 (a)〜(d)は本発明に係るブロックの製造方法として、作業用治具を使用し、凹部成形型をブロックの型枠へ取付けおよび成形されたブロックからの分離を行って、ブロックの表面に凹部を形成する工程を示す概略説明図である。 (a)〜(k)は作業用治具として固定用ブラケットを使用し凹部成形型をブロックの型枠へ取付けてブロックを成形し、次いで固定用ブラケットを取外し、作業用治具として脱型用ブラケットを使用しこれを成形されたブロックへ取付けて凹部成形型を分離し、ブロックの表面に凹部を形成する本発明に係るブロックの製造方法を実施する手順を示す概略説明図である。
符号の説明
10A、10B ブロックの型枠
12A、12B フランジ部
15 結合穴
16 緊締具
20 凹部成形型
22 固定片
23 係合穴
30 固定用ブラケット
32 ねじ具
33 先端係止部
40 脱型用ブラケット
42 ねじ具
43 先端係止部
100 ブロック
120 凹部

Claims (8)

  1. ブロックを製造するための複数に分割された型枠を使用し、
    前記型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備え、組立てた前記型枠の内面に突出しブロック表面に凹部を形成するための凹部成形型を設け、
    前記凹部成形型の前記フランジ部間に挾持される固定片を介して、ブロック成形に際し前記型枠の外側面に固定用ブラケットを使用して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張固定し、前記組立てた型枠内にコンクリート等を充填するように構成することを特徴とするブロックの製造方法。
  2. ブロックを製造するための複数に分割された型枠を使用し、
    前記型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備え、組立てた前記型枠の内面に突出しブロック表面に凹部を形成するための凹部成形型を設け、
    前記凹部成形型の前記フランジ部間に挾持される固定片を介して、ブロック成形に際し前記型枠の外側面に固定用ブラケットを使用して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張固定し、前記組立てた型枠内にコンクリート等を充填し、
    ブロック成形後において、前記固定用ブラケットを取外し型枠を解体したブロック表面に脱型用ブラケットを使用して前記凹部成形型をブロック表面から分離するように構成することを特徴とするブロックの製造方法。
  3. ブロックを製造するための複数に分割された型枠は、中心部から放射状にそれぞれ対称的に突出する複数の脚部を有する多脚型ブロックを製造するための複数に分割された型枠を使用する請求項1または2記載のブロックの製造方法。
  4. ブロックを製造するための複数に分割された型枠と、
    前記型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備え、組立てた前記型枠の内面に突出しブロック表面に凹部を形成するための凹部成形型と、
    前記固定片を介して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張固定するために前記型枠の外側面に配置する固定用ブラケットと、を備えたブロックの製造装置。
  5. 前記凹部成形型の固定片に係合穴を設けると共に、前記固定用ブラケットには前記固定片の係合穴に係止して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張させるねじ具を設けてなる請求項4記載のブロックの製造装置。
  6. ブロックを製造するための複数に分割された型枠と、
    前記型枠の相互に着脱自在に結合するフランジ部間に挾持される固定片を備え、組立てた前記型枠の内面に突出しブロック表面に凹部を形成するための凹部成形型と、
    前記固定片を介して前記凹部成形型を前記型枠の内面側に緊張固定するために前記型枠の外側面に配置する固定用ブラケットと、
    ブロック成形後において、前記固定片を介して前記凹部成形型を分離するために前記固定用ブラケットを取外し型枠を解体したブロック表面に配置する脱型用ブラケットと、を備えたブロックの製造装置。
  7. 前記凹部成形型の固定片に係合穴を設けると共に、前記脱型用ブラケットには前記固定片の係合穴に係止して前記凹部成形型を前記ブロック表面より引張分離させるねじ具を設けてなる請求項6記載のブロックの製造装置。
  8. ブロックを製造するための複数に分割された型枠は、中心部から放射状にそれぞれ対称的に突出する複数の脚部を有する多脚型ブロックを製造するための複数に分割された型枠からなる請求項4ないし7のいずれかに記載のブロックの製造装置。
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