JP2015081460A - コンクリートブロックの成形型枠装置及びコンクリートブロックの成形用型板並びにコンクリートブロックの製造方法 - Google Patents

コンクリートブロックの成形型枠装置及びコンクリートブロックの成形用型板並びにコンクリートブロックの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】直径や高さの異なるコンクリートブロックを簡易且つコスト低減を図って製造し得るコンクリートブロックの形成型枠装置を提供する。【解決手段】コンクリートブロック成形用の円筒状型枠5を構成するための成形型枠装置1を、可撓性を有する型板6と止着具7とで構成する。型板6は、横長の矩形板状を呈し、長さ方向の両端縁部分13,15を重なり状態にして円筒状に巻回可能である。止着具7は、重なり状態にある両端縁部分13,15を分離可能に一体化するものであり、両端縁部分13,15を貫通する止着具本体17を具える。止着具本体17の内外の端部分に設けられた内外の挾持片21,22が、両端縁部分13,15を一体化状態に止着する。【選択図】図3

Description

本発明は、建築物等の土台を構成するコンクリートブロックや、他物を支持するアンカーブロックとして、或いは各種の重石等として用いることのできるコンクリートブロックを成形するためのコンクリートブロックの成形型枠装置に関するものである。又、該成形型枠装置を構成するコンクリートブロックの成形型板に関するものであり、更に、該成形型枠装置を用いるコンクリートブロックの製造方法に関するものである。
例えば特許文献1が開示する太陽光発電システムにおいて、発電パネルの設置台aを支持する支柱bは、例えば図28 (A)に示すように、地中に埋設された土台cに立設されていた。該土台cは、図28 (B)に示すように、一般的には、直方体状や立方体状を呈しており現場施工で形成されていた。そして該土台cは、通常は図29 (A)(B)に示すように、ベニヤ合板等からなる木製型板dを、平面視で長方形枠状や正方形枠状に枠組みすると共に、四隅の接合部e,e相互を釘打ちにより固定して上端開放の木製型枠fを構成し、該木製型枠f内にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後に該木製型枠fを脱型して成形されていた。なお前記木製型枠fは、地面を所要に掘削して形成した掘削空間で枠組みされることの他、地面上でも枠組みされていた。
しかしながら該木製型枠fは、その接合部e,e相互を連結するのに釘打ち作業が必要であり、施工性が悪かった。又、該木製型枠fを脱型する際、これを構成する木製型板dがコンクリートの表面に強固に付着しているために剥がしにくかった。そのため、該木製型板dを少しずつ壊しながら脱型しているのが実状であり、脱型作業が非常に面倒であって多大な手間を要する問題があった。加えて、壊した型板を廃材として処分する際も適切な仕分けが必要となる面倒さがあった。又、このように木製型板を壊しながら脱型せざる得なかったことから、木製型板が折れる等して型枠の再使用ができなかったため、台座毎に木製型枠を製作せざるを得ず、コスト低減を図る上で不利があった。又、かかる直方体状や立方体状を呈する土台は、その側面に角が立っていたため、該土台がその角部分で破損されたり、該角部分が風雨に晒されて劣化しやすい問題もあった。
特開2008−192794号公報
本発明は、例えば前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、直径や高さの異なるコンクリートブロックを簡易且つコスト低減を図って製造できると共に、型枠を何回も使用できる経済性があり、又、損傷されたり劣化しにくいコンクリートブロックを成形し得るコンクリートブロックの成形型枠装置の提供を課題とするものである。又、円筒状型枠の高さや直径を自由に設定できしかも該円筒状型枠を簡易に構成でき、加えて、何回も再使用できて経済性に優れるコンクリートブロックの成形型板の提供を課題とするものである。更に、直径や高さの異なるコンクリートブロックを簡易且つコスト低減を図って製造し得るコンクリートブロックの製造方法の提供を課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
本発明に係るコンクリートブロックの成形型枠装置(以下、成形型枠装置という)の第1の態様は、コンクリートブロック成形用の円筒状型枠を構成するためのコンクリートブロックの成形型枠装置であって、可撓性を有する型板と止着具を具えており、該型板は、横長の板状を呈し、長さ方向の両端縁部分を重なり状態にして円筒状に巻回可能となされており、前記止着具は、重なり状態にある前記両端縁部分を分離可能に一体化するものであり、重なり状態にある前記両端縁部分を貫通する止着具本体を具え、該止着具本体の内外の端部分に設けられた内外の挾持片が、重なり状態にある前記両端縁部分を挾持して該両端縁部分を一体化状態に止着でき、該止着状態を解除することによって該両端縁部分を分離できることを特徴とするものである。
本発明に係る成形型枠装置の第2の態様は、前記第1の態様において、前記止着具本体が止着ボルトのボルト軸を以て構成されており、重なり状態にある前記両端縁部分の内の内側に位置する端縁部分に円形孔としてのボルト孔が設けられると共に、外側に位置する端縁部分には、該円形孔としてのボルト孔と連通可能で横方向に長い長孔としてのボルト孔が設けられており、両ボルト孔を連通させてなる連通ボルト孔に前記ボルト軸が挿通可能となされ、該ボルト軸を、該長孔としてのボルト孔の前記横方向の奥端(前記外側に位置する端縁部分の先端から遠い奧側の端)側に位置させた状態で、該止着ボルトの内外の端部分に設けられた前記内外の挾持片が、重なり状態にある前記両端縁部分を挾持して該両端縁部分を一体化状態に止着できることを特徴とするものである。
本発明に係る成形型枠装置の第3の態様は、前記第1の態様において、前記型板が、その長さ方向で見て2分割された第1の型板と第2の型板とを連結して構成されるものである。そして、該第1の型板の一方の端部に設けられている第1の嵌合係合部と、該第2の型板の一方の端部に設けられている第2の嵌合係合部とが、分離可能に嵌合状態で係合一体化可能となされると共に、該第1の型板の他方の端部側をなす端縁部分と該第2の型板の他方の端部側をなす端縁部分が重なり状態とされ、前記止着具が、重なり状態にある該両端縁部分を分離可能に一体化状態に止着できることを特徴とするものである。
本発明に係るコンクリートブロックの成形用型板(以下、成形用型板をいう)は、前記第1の態様に係る成形型枠装置を構成する型板であって、横長の矩形板状を呈し、長さ方向の両端縁部分が重なり状態で円筒状に巻回可能となされており、重なり状態にある該両端縁部分が分離可能に止着されることを特徴とするものである。
該成形用型板において、重なり状態にある前記両端縁部分の内の内側に位置する端縁部分に円形孔を設けると共に、外側に位置する端縁部分には、該円形孔と連通可能で横方向に長い長孔を設け、連通状態にある該円形孔と該長孔とに、前記止着具本体を構成する止着ボルトのボルト軸が挿通可能となすのがよい。
又、該成形用型板において、前記型板は、その長さ方向で見て2分割された第1の型板と第2の型板とを連結して構成される如くなし、該第1の型板の一方の端部に設けられている第1の嵌合係合部と該第2の型板の一方の端部に設けられている第2の嵌合係合部とを、分離可能に係合一体化可能となし、該第1の嵌合係合部の他方の端部側をなす端縁部分と該第2の嵌合係合部の他方の端部側をなす端縁部分とを重なり状態となすのがよい。
これらの成形用型板において、前記型板を、厚さが1〜2mmの塩化ビニルの板体を以て構成するのがよい。
本発明に係るコンクリートブロックの製造方法( 以下、製造方法という) の第1の態様は、前記第1の態様に係る成形型枠装置を用いるコンクリートブロックの製造方法であって、前記型板を、前記両端縁部分を重なり状態にして円筒状に巻回すると共に、前記止着具によって、重なり状態にある前記両端縁部分を一体化することによって円筒状型枠を構成し、該円筒状型枠を載置面上に載置して後、該円筒状型枠内にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後に、前記止着具の止着状態を解除して前記両端縁部分を分離することによって前記型板を取り外すことを特徴とするものである。
本発明に係る製造方法の第2の態様は、前記第3の成形型枠装置を用いるコンクリートブロックの製造方法であって、前記第1の嵌合係合部と前記第2の嵌合係合部とを嵌合状態で係合一体化して形成された前記型板を、前記両端縁部分を重なり状態にして円筒状に巻回すると共に、前記止着具によって、重なり状態にある前記両端縁部分を一体化することによって円筒状型枠を構成し、該円筒状型枠を載置面上に載置して後、該円筒状型枠内にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後に、前記第1の嵌合係合部を前記第2の嵌合係合部との係合状態を解除すると共に、前記止着具の止着状態を解除して前記両端縁部分を分離することによって、前記型板を取り外すことを特徴とするものである。
本発明に係る製造方法の第3の態様は、前記第1、第2、又は第3の態様に係る成形型枠装置を用いる支柱付きのコンクリートブロックの製造方法であって、地面を掘削して形成した掘削空間の底面部としての載置面上で支柱を立設状態とし、その後、該掘削空間の底面部上に、該支柱を取り囲むように前記円筒状型枠を載置状態として後、該円筒状型枠内にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後に、前記止着具の止着状態を解除して前記両端縁部分を分離することにより前記型板を取り外すことを特徴とするものである。
これらの製造方法において、前記支柱の下端部分を前記底面部に埋設状態にして該支柱を立設状態とするのがよい。
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係る成形型枠装置は、コンクリートブロック成形用の円筒状型枠を構成するためのものであり、可撓性を有する型板と止着具を具えている。そして該型板は、横長の矩形板状を呈し、長さ方向の両端縁部分を重なり状態にして円筒状に巻回可能となされている。又該止着具は、重なり状態にある前記両端縁部分を分離可能に一体化するものである。
かかることから本発明の成形型枠装置によるときは、該型板の長さとその上下幅を所要に設定することによって、該円筒状型枠の径とその高さを自由に然も容易に設定でき、これによって、直径や高さの異なるコンクリートブロックを簡易に成形できることとなる。又該型板は、従来のような木製型板ではなく巻回可能な可撓性を有するため、取り外された型板を円筒状型枠を構成するために何回も再使用でき、従って、コンクリートブロックの製造コストの低減を期し得ることとなる。又本発明の成形型枠装置は、円筒状に巻回可能の型板を用いるため、側面が円周面を呈して損傷されにくく、又、風雨に晒されても劣化しにくいコンクリートブロックを成形できることとなる。更に、同一長さの型板を用いる場合であっても、その両端縁部分の重なり幅を変更すれば径の異なる円筒状型枠を形成可能であるため、同一長さの型板を用いながら径の異なるコンクリートブロックを成形可能な利点がある。
(2) 本発明に係る型板によるときは、前記のように、円筒状型枠の径とその高さを自由に設定でき、然も、脱型が容易であって何回も再使用できるため、径や高さの異なるコンクリートブロックを簡易且つコスト低減を図って製造できることとなる。
(3) 本発明に係るコンクリートブロックの製造方法によるときは、型板を円筒状に巻回すると共に両端縁部分を重なり状態とし、該両端縁部分を分離可能に一体化するだけで所望の円筒状型枠を構成できる。従って、従来のように木製型板を用いて型枠を構成する場合とは異なり型枠構成作業を簡易且つ能率的に行うことができると共に、その脱型を容易且つ確実に行うことができて製造能率の向上を期し得る。又、使い捨てである従来の木製型板を用いる場合とは異なり、取り外した型板を何回も再使用できることから、コンクリートブロックの製造コストの低減を期し得る。
(4) 前記止着具本体を、止着ボルトのボルト軸を以て構成する場合において、重なり状態にある前記両端縁部分の内の内側に位置する端縁部分に円形孔を設けると共に、外側に位置する端縁部分には、該円形孔と連通可能で横方向に長い長孔が設けられたものとし、連通状態にある該円形孔と該長孔とにボルト軸を挿通可能に構成する場合は、外側に位置する前記端縁部分を該ボルト軸の端部から取り外す作業を容易に行うことができて好ましい。
より具体的に説明すれば、前記ボルト軸を、前記長孔としてのボルト孔の前記横方向の奥端側に当接させた状態で、該ボルト軸の内外の端部分に設けられた内外の挾持片が、重なり状態にある両端縁部分を挾持して該両端縁部分を一体化状態に止着することにより、外側に位置する端縁部分において、その先端寄り側に取り外し用の余裕孔部が形成されることになる。従って、該外側に位置する端縁部分のボルト軸の端部からの取り外しを容易に行うことができるのである。
(5) 第1の型板と第2の型板とを連結して所要長さの型板を構成することとし、該第1の型板の一方の端部に設けられている第1の嵌合係合部と、該第2の型板の一方の端部に設けられている第2の嵌合係合部とを、分離可能に嵌合状態で係合一体化可能に構成する場合は、同一長さの第1の型板に対して、長さの異なる複数種類の第2の型板を用意することにより、所要長さの第2の型板を該第1の型板と組み合わせることによって、長さの異なる型板を容易に構成できることとなる。かかることから、長尺な型板を何種類も用意しなくても、長さが短い第2の型板を複数種類用意するだけで、長さの異なる型板を構成できる経済性がある。又、第1、第2の型板の長さを短かく形成できるため、1枚板としての型板を保管する場合に比し、保管スペースを削減できる利点がある。又、脱型時においては、該第1の嵌合係合部と該第2の嵌合係合部との係合状態を解除すれば、前記両端縁部分の分離を容易化し得る利点もある。
本発明に係る成形型枠装置を用いて構成された円筒状型枠を示す斜視図である。 円筒状型枠を構成する型板を示す斜視図である。 成形型枠装置を説明する部分斜視図である。 発電パネルの設置台を支柱付きコンクリートブロックで支持した状態を示す一部断面側面図である。 型板の両端縁部分の重なり状態と、その重なり部分に連通ボルト孔が穿設された状態と、この連通ボルト孔にボルト軸を挿通した状態を示す断面図である。 重なり状態にある両端縁部分相互を止着具で止着した状態を示す断面図と、円筒状型枠内にコンクリートを打設した状態と、重なり状態にある両端縁部分を分離する工程を説明する断面図である。 地面を掘削して形成した掘削空間の底面部上で支柱を立設した状態を示す断面図と、該支柱を取り囲むように円筒状型枠を構成した状態を示す断面図である。 その円筒状型枠内にコンクリートを打設した状態と、コンクリートの硬化後に脱型した状態と、ボルト軸の突出状態、除去状態、削り取り状態を示す断面図と、成形された支柱付きコンクリートブロックを示す斜視図である。 地面を掘削して形成した掘削空間の底面部上で支柱を立設した他の態様を示す一部断面側面図である。 コンクリートブロックから取り外された型板を示す斜視図である。 その型板を再使用して円筒状型枠を構成した状態における、連通ボルト孔を形成するように両端縁部分を重ね合わせた状態と、その連通ボルト孔にボルト軸を挿通した状態と、外側の端縁部分から突出したボルト軸部に蝶ナットを螺合し締め付けた状態を示す断面図である。 取り外された型板を用いて円筒状型枠を構成するに際し、両端縁部分を重ね合わせた状態と、開口状態のボルト孔をその内側からカバー片で塞いだ状態を示す断面図である。 止着具本体を蝶ボルトを以て構成した場合を示す斜視図と、該蝶ボルトを用いて両端縁部分相互を止着した状態を示す断面図である。 内側の端縁部分に円形孔としてのボルト孔が設けられる一方、外側の端縁部分に長孔としてのボルト孔が設けられた型板を示す正面図と部分拡大図である。 その両ボルト孔を連通させて連通ボルト孔を形成した状態を示す断面図とその連通ボルト孔にボルト軸を挿通させると共に外側の端縁部分から突出したボルト軸部に蝶ナットを螺合し締め付けた状態を示す断面図と、外側の端縁部分をボルト軸から取り外す工程を示す断面図である。 第1の型板と第2の型板とに二分割された型板を示す斜視図と、第1の型板の第1の嵌合係合部と第2の型板の第2の嵌合係合部を示す平面図と、該第1、第2の嵌合係合部を互いに嵌合状態とした平面図と、ボルト孔が設けられている第1、第2の型板の他端部分を示す正面図である。 第1、第2の型板を連結して構成された型板を用いて構成された円筒状型枠を示す斜視図とその部分拡大図である。 その円筒状型枠内にコンクリートを打設した状態を示す部分断面図と、その部分拡大図である。 その打設コンクリートが硬化した後における第2の型板の取り外し要領を説明する説明図である。 第1、第2の型板と、その両者を連結して構成した型板と、その型板の両端縁部分を重ね合わせることによって比較的径の大なる円筒状体を構成する工程を説明する説明図である。 第1、第2の型板と、その両者を連結して構成した型板と、その型板の両端縁部分を重ね合わせることによって比較的径の小さい円筒状体を構成する工程を説明する説明図である。 地面を掘削して形成した掘削空間において、立設した支柱に対して円筒状型枠を挿通状態に下ろして該円筒状型枠を該掘削空間の底面部上に立設状態に載置する工程を説明する説明図である。 地面に設置した底板上に円筒状型枠を立設状態に載置した状態を示す断面図と、該円筒状型枠内にコンクリートを打設した状態を示す断面図と、両端縁部分相互の止着状態を示す断面図である。 その打設コンクリートが硬化した後に型板を脱型することにより成形された支柱付き円柱状コンクリートブロックを示す断面図と、該支柱付きコンクリートブロックを示す斜視図である。 円錐筒状を呈する円筒状型枠を示す斜視図と、これを構成する型板を示す正面図である。 両端縁部分を一体化状態に止着してなる円筒状型枠の他の態様を示す斜視図である。 第1、第2の型板に設けられている第1、第2の嵌合係合部の他の態様を、該第1、第2の嵌合係合部が係合一体化した状態で示す部分断面図と、該第1、第2の嵌合係合部を係合状態とする工程を示す断面図である。 支柱付き土台を用いて発電パネルの設置台を支持した状態を示す従来例の一部断面側面図と、支柱付き土台を示す斜視図である。 その土台を成形する木製型枠を示す平面図とその部分拡大図である。
図1〜3において本発明に係る成形型枠装置1は、上下端2,3が開放した図1に示す円筒状型枠5を構成するためのものであって、可撓性を有する型板6と止着具7とを具えている。該円筒状型枠5は、本実施例においては、内径が600mm程度で高さが1000mm程度に設定されており、例えば図4に示すような太陽光発電システム9を構成する発電パネルの設置台10を支持する支柱11の土台12aとして用い得るコンクリートブロック12を成形するために応用できる。
前記型板6は、本実施例においては図2に示すように、横長の矩形板状を呈しており、長さ方向の両端縁部分13,15が重なり状態にして円筒状に巻回可能となされている。該型板6は、例えば1.5mm厚さの塩化ビニル製シートを用いて構成されている。そして図1、図3に示すように、前記両端縁部分13,15が例えば200mm程度の幅で重なり合った状態で、直径が600mm程度の円筒状体16を構成できるように横方向の長さが設定されている。又、該型板6の幅は、高さが1000mm程度の円筒状体16を構成できるように1000mm程度に設定されている。
前記止着具7は、図3、図6に示すように、重なり状態にある前記両端縁部分13,15を分離可能に一体化するものであり、重なり状態にある前記両端縁部分13,15を貫通する止着具本体17を具える。そして、該止着具本体17の内外の端部分19,20に設けられた内外の挾持片21,22が、重なり状態にある前記両端縁部分13,15を挾持して該両端縁部分13,15を一体化状態に止着できるものであり、該止着状態を解除することによって該両端縁部分13,15を分離できる。
前記止着具本体17は、本実施例においては、頭部付きの止着ボルト23のボルト軸25を以て構成されており、該ボルト軸25の径は6mmに設定され、該ボルト軸25の長さは18mm程度に設定されている。そして、そのボルト頭26が前記内の挾持片21を構成し、該ボルト軸25に螺合し得る蝶ナット27が前記外の挟持片22を構成している。
次に、重なり状態にある前記両端縁部分13,15を該止着具7を用いて一体化する施工工程の一例を説明する。先ず図5(A)に示すように、該両端縁部分13,15を重なり状態として後、図5(B)に示すように、重なり状態にある該両端縁部分13,15の所要部位にドリルを用いて連通ボルト孔29を穿設する。
該所要部位の設定に際して考慮すべき点は、前記両端縁部分13,15を一体化状態に止着して構成した前記円筒状型枠5内に図6(B)に示すようにコンクリートを打設したときに、重なり状態にある該両端縁部分13,15がコンクリートの打設圧に耐えられること、及び、該両端縁部分13,15の当接部分28(図6(A)(B))でコンクリートが漏洩しないことである。
このことを考慮して、本実施例においては図1、図3、図5に示すように、前記円筒状体16の高さ方向で見て所要間隔を置いた複数箇所、例えば、下側部分と中間部分と上側部分の3箇所において、周方向で見た左右に位置させて連通ボルト孔29(図3)を穿設する。本実施例においては該連通ボルト孔29の径を、前記ボルト軸25の径よりも稍大きい8mm程度に設定する。これは、後述のように脱型をより容易化するためである。
図6(A)は、このようにして設けられた前記連通ボルト孔29の夫々について、その内側から外側に向けて前記ボルト軸25を挿通し、前記外側の端縁部分15から外方に突出したボルト軸部25aに前記蝶ナット27を螺合し締め付けた状態を示している。これにより、重なり状態にある前記両端縁部分13,15を貫通する止着具本体17(本実施例においては前記ボルト軸25)の内外の端部分19,20に設けられた内外の挾持片(本実施例においては、前記ボルト頭26としての内の挾持片21と前記蝶ナット27としての外の挾持片22)が、重なり状態にある前記両端縁部分13,15を挾持して該両端縁部分13,15を一体化状態に止着する。これによって、図1に示す前記円筒状型枠5を構成できる。該円筒状型枠5内に、図6(B)に示すようにコンクリート33が打設される。そして、図6(C)に示すように、該蝶ナット27としての前記外の挾持片22を取り外して止着状態を解除することにより、前記両端縁部分13,15を分離できる。本実施例においては、外の挾持片22として、回転操作性のよい蝶ナット27を用いているため、前記両端縁部分13,15の一体化状態の止着やその分離を容易に行うことができる。
図7〜8は、かかる構成を有する成形型枠装置1を用いて前記コンクリートブロック12を製造する製造方法を説明する説明図である。先ず図7(A)に示すように、地面34を掘削して形成した掘削空間30の底面部30aとしての載置面31上で支柱11を立設状態とする。このとき、該支柱11の下端側部分11aを該底面部3a1に打ち込んで埋設状態にして、該支柱11を自立させるのがよい。或いは図9に示すように、該支柱11の下端11bに該下端11bの外側に拡がる板状等を呈する台座35を設け、該台座35を該底面部31a上に載置することよって、該支柱11を該底面部31a上で立設状態とすることもある。
その後、図7(B)(C)に示すように、該掘削空間30の該底面部(載置面31)31a上で、該支柱11を取り囲むように前記型板6を、前記両端縁部分13,15を重なり状態にして円筒状に巻回すると共に、頭部付きの止着ボルト23と蝶ナット27とからなる前記止着具7を用い、重なり状態にある該両端縁部分13,15を前記要領により一体化することによって円筒状型枠5を構成する。該円筒状型枠5の下端32は、図7(B)に示すように、前記底面部31aで塞がれた状態にある。その後、図8(A)に示すように、該円筒状型枠5内にコンクリート33を打設する。該コンクリート33が硬化した後、図6(C)に示すように、前記蝶ナット27を取り外すことによって前記止着具7の止着状態を解除する。その後、外側に位置する前記端縁部分15を前記ボルト軸25の端部36から取り外すと共に、内側に位置する前記端縁部分13を前記ボルト軸25から取り外し、図8(B)に示すように、前記型板6を、成形されたコンクリートブロック12から除去する。前記のように、連通ボルト孔29の径がボルト軸25の径よりも稍大きいため、外側に位置する前記端縁部分15を該ボルト軸25の端部36から取り外す作業を比較的容易に行うことができる。
このようにして円筒状型枠5を脱型することにより、図8(B)(C)に示すような、支柱付きの円筒状のコンクリートブロック12を製造できることとなる。このように脱型したとき、図8(D)に示すように、前記ボルト軸25が前記コンクリートブロック12の側面37で突出状態となっている場合は、該ボルト軸25をハンマー等で叩くことによって除去できる。このように除去したとき、図8(E)に示すように、前記ボルト頭26の除去後窪み44が形成される。該ボルト軸25をこのようにして除去できない場合は、図8(F)に示すように、該ボルト軸25を、前記ボルト頭26を残して削り取ることもできる。そして、このようにして製造されたコンクリートブロック12は、その側面37が円周面として形成されていて角が立っていないため、該側面37が損傷されにくく、又該側面が、風雨に晒されても劣化しにくい。
その後、図4に示すように、前記掘削空間30の前記コンクリートブロック12の周囲部分38(図8(B))を土砂で埋め戻す。
図4は、該支柱付きのコンクリートブロック12を用いて前記設置台10を支持した状態を示している。該支柱11の上端部39には、例えば、角度調整機能を有する支持金具40の取付部41が固定されると共に、その支持部42が前記設置台10の下面部43に取り付けられ、該設置台10を所要の傾斜角度に設定した後、該支持金具40が回動不能とされる。
なお本実施例においては、傾斜状態にある前記設置台10の下側に風が吹き込んだ際における該設置台10の不安定化を防止するために、該設置台の近傍にアンカーブロック45を設置し、ワイヤ等の紐状物46の上端部分47を前記設置台の下面部43の連結部49に連結する一方、該紐状物46の下端部分50を該アンカーブロック45に連結している。該アンカーブロック45も、前記と同様構成の円筒状型枠5を用い、前記と同様にしてコンクリートを打設し、その後に脱型して製造できる。該アンカーブロック45は、例えば、直径が300mm程度で高さが400mm程度に設定できる。
大規模な太陽光発電システムを構築する場合は、前記したような支柱付きのコンクリートブロック12やアンカーブロック45を多数個必要とするが、これらを前記円筒状型枠5を用いて製造するときは、従来のような木製型枠を用いる場合に比し簡易に、然もコスト低減を図ってこれらを量産できることとなる。かかることから、このような大規模太陽光発電システムの構築コストを低減し得ることとなる。
前記のようにしてコンクリートブロックから取り外された型板6は、前記円筒状型枠5を構成するために何回も再使用できる。この場合は図10に示すように、該型板6の両端縁部分13,15にボルト孔51,52が既に設けられているため、図11(A)に示すように、該ボルト孔51,52を位置合わせして該両端縁部分13,15を重なり状態とすれば前記連通ボルト孔29を形成できる。然して図11(B)に示すように、該連通ボルト孔29に前記と同様構成のボルト軸25を内側から外側に向けて挿通させれば、該ボルト軸25を該両端縁部分13,15に貫通状態となし得る。そして前記と同様にして、外側の端縁部分15から突出したボルト軸部25aに蝶ナット27を螺合し締め付けることにより、前記ボルト頭26と該蝶ナット27とからなる内外の挾持片21,22が、重なり状態にある該両端縁部分13,15を挾持し、該両端縁部分13,15を一体化状態に止着でき、これによって、前記と同様構成の円筒状型枠5を構成できることとなる。
この場合において、前記両端縁部分13,15を重なり状態としたとき、例えば図12に示すように、既に設けられているボルト孔51,52の一部のものが開口状態となる場合も生ずるが、この場合は、該円筒状型枠5内に打設したコンクリートの流出を防ぐために、開口状態となるボルト孔(例えばボルト孔51)を円筒状型枠5の内側からカバー片54で塞ぐと共に、重なり状態にある両端縁部分13,15に所要の連通ボルト孔29を設ければよい。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
(1) 本発明に係る前記型板6は、前記した塩化ビニル等のプラスチック板を用いて構成できることの他、アルミニウムや軟鉄等の金属板等を用いて構成することもできる。塩化ビニルの板体を用いて型板6を構成する場合、その厚さは、例えば1〜2mm(好ましくは1.5mm)に設定すれば、該型板6の巻回を容易に行うことができると共に、コンクリートの打設圧に良好に耐えられる円筒状型枠5を構成できて好ましい。
(2) 同一長さの型板6を用いる場合であっても、例えば図12に示すように、長さ方向の両端縁部分13,15の重なり幅を変更することによって、直径の異なる円筒状型枠を容易に構成できることとなる。
(3) 図13は、前記止着具本体17を蝶ボルト24のボルト軸25を以て構成した場合を示すものであり、該ボルト軸25が、図13(A)に示すように、重なり状態にある前記両端縁部分13,15の連通ボルト孔29をその外側からその内側に向けて貫通できる。そして図13(B)に示すように、内側の端縁部分13から内方に突出したボルト軸部25aにナット53を螺合し該蝶ボルト24を回転して締め付けることにより、重なり状態にある前記両端縁部分13,15を、該ナット53と前記蝶ボルト24の蝶形頭部55としての内外の挾持片21,22で挾持でき、これによって該両端縁部分13,15を一体化状態に止着できることとなる。
(4) 実施例1における場合や図13に示す場合において、前記連通ボルト孔29は、前記型枠6を巻回するに先立って前記両端縁部分13,15の夫々に設けたボルト孔の合致によって形成することもある。
(5) 図14は、前記型板6の、重なり状態にある前記両端縁部分13,15の内の内側に位置する端縁部分13に円形孔としてのボルト孔56を設けると共に、外側に位置する端縁部分15には、該ボルト孔56と連通可能で且つ横方向に長い長孔としてのボルト孔57が設けられている。そして図15(A)に示すように、該両ボルト孔56,57を連通させてなる連通ボルト孔29を形成し、図15(B)に示すように、該連通ボルト孔29に前記止着具本体17(前記ボルト軸25)が挿通可能となされている。これらのボルト孔56,57は、前記型板6を巻回するに先立って前記両端縁部分13,15の夫々に設けておく。
然して図15(B)に示すように、前記止着具本体17(前記ボルト軸25)を、該長孔としてのボルト孔57の前記横方向の奥端(前記外側に位置する端縁部分15の先端59から遠い奧側の端側)60(図15(A))に位置させた状態で、該ボルト軸25の内外の端部分19,20に設けられた前記内外の挾持片21,22(内外の端部分19,20に存するボルト頭や蝶ナット、蝶形頭部、ナット等)が、重なり状態にある前記両端縁部分13,15を挾持して該両端縁部分13,15を一体化状態に止着する如く構成されている。
このように構成する場合は、図15(B)に示すように、前記外側に位置する端縁部分15において、その先端59寄り側に取り外し用の余裕孔部61が形成される。然して、前記止着具本体17をボルト軸25を以て構成したときは、図15(C)に示すように、外側に位置する前記端縁部分15の、該ボルト軸25の端部36からの取り外しを容易に行うことができて好ましい。
(6) 図16は前記型板6の他の実施例を示すものであり、該型板6は、その長さ方向で見て二分割された第1の型板62と第2の型板63とを連結して構成される如くなされている。
該第1の型板62は、例えば図16(A)(B)に示すように、前記型板6の全長の62%程度の長さ(例えば1300mm)程度の長さを有しており、その内端部分64には、その上下方向の全長に亘って、該第1の型板62の外面側で且つその内端64aから離れる方向に向けてV字状に拡大する第1の嵌合係合部65が設けられている。該第1の嵌合係合部65の幅は例えば20mm程度に設定されている。
又前記第2の型板63は、例えば図16(A)(B)に示すように、前記型板6の全長の38%程度の長さ(例えば800mm程度の長さ)を有しており、その内端部分66には、その上下方向の全長に亘って、該第2の型板63の内面側で且つその内端66aから離れる方向に向けてV字状に拡大する第2の嵌合係合部67が設けられている。
然して、該第1の嵌合係合部65と該第2の嵌合係合部67とを図16(C)に示すように互いに嵌合状態とすることによって、換言すれば、該第1の嵌合係合部65のV字状溝68に該第2の嵌合係合部66の屈曲片69を嵌入させることによって、前記型板6が構成される。そして図16(D)に示すように、前記第1の型板62の他端部分70(型板6の一方の端縁部分13を構成する)と前記第2の型板63の他端部分71(型板6の他方の端縁部分15を構成する)には、位置合わせし得るボルト孔72,73が設けられており、両者が連通することによって前記連通ボルト孔29が形成される如くなされている。
かかる構成を有する型板6を用いて図17に示す円筒状型枠5を構成するには、例えば図5(B)(C)に示すと同様にして、前記連通ボルト孔29に、頭部付きの止着ボルト23のボルト軸25としての止着具本体17を内側から外側に向けて挿通させ、図6(A)に示すと同様にして、外側の端縁部分15から突出したボルト軸部25aに、例えば蝶ナット27を螺合し締め付ける。これにより、図17(C)、図18(C)に示すように、重なり状態にある前記両端縁部分13,15を貫通する止着具本体(本実施例においてはボル軸25)17の内外の端部分に設けられた内外の挾持片(本実施例においてはボルト頭26としての内の挾持片21と前記蝶ナット27としての外の挾持片22)が、重なり状態にある該両端縁部分13,15を挾持して該両端縁部分13,15を一体化状態に止着する。これによって、図17(A)に示す円筒状型枠5を構成できる。図18は、該円筒状型枠5内にコンクリート33を打設した状態を示す部分断面図である。そして図19は、前記蝶ナット27としての外の挾持片22を取り外して止着状態を解除し且つ、前記第1の嵌合係合部65と前記第2の嵌合係合部67との係合状態を、両者の係合部分を適宜弾性変形させて解除し、ボルト軸25の軸線に沿って第2の型板62を取り外した状態を示している。このように取り外す場合は、図19に一点鎖線で示すように、前記両端縁部分13,15を、前記ボルト軸25の軸線に沿って無理なく取り外すことができる。
このように構成する場合は、長さの異なる複数種類の第2の型板63を用意し、一定長さの第1の型板62に対して所要長さの第2の型板63を連結することにより、図20、21に示すような所要長さの型板6(図20(B)、図21(B))を構成でき、その長さに応じた径を有する円筒状体16(図20(C)、図21(C)に線図で模式的に示す)を構成できる。そして、前記実施例で説明したと同様にして、該円筒状体16を用いて構成した円筒状型枠5によって、円柱状のコンクリートブロックを成形できる。本実施例においては、前記両端縁部分13,15に予め穿設されたボルト孔51,52の合致によって連通ボルト孔29が形成されるようになされている。
(7) 図22、図23〜24は、前記構成を有する型板6を用いてコンクリートブロック12を製造する他の製造方法の一例を説明するものである。
図22に基づいて説明する製造方法が図7〜8に基づいて説明したものと相違するのは、前記掘削空間30において前記支柱11を取り囲むように前記型板6を巻回して前記円筒状型枠5を構成するのではなく、予め構成した円筒状型枠5を、その内部75に前記支柱(前記底面部31aで立設した支柱)11を挿通状態にして下ろし、図22に一点鎖線で示すように、該円筒状型枠5を前記底面部31a上に立設状態に載置する点である。
図23は、前記支柱付きのコンクリートブロック12を製造するその他の製造方法を示すもであり、先ず図23(A)に示すように、合板等からなる底板30を例えば地面34に設置して水平な載置面31を形成する。その後、図23(A)に示すように、前記型板6を用いて構成された前記円筒状型枠5を該載置面31に立設状態に載置し、図23(C)に示すように、該円筒状型枠5内にコンクリート33を打設する。該コンクリート33がある程度硬化した状態で、図23(C)に示すように、例えばH型鋼からなる前記支柱11の下側部分35を、該円筒状型枠5の中央部分において、打設されたコンクリート33内に挿入する。該コンクリート33が硬化した後、図24(A)(B)に示すように、前記止着具7の止着状態(図23(B)(D))を解除して前記両端縁部分13,15を分離し、前記型板6を脱型する。これによって、図24(A)(B)に示すような支柱付きの円柱状コンクリートブロック12を製造できる。この場合、図8(D)(E)に示したと同様にしてボルト軸25を除去できる。
このようにしてコンクリートブロック12を製造する場合も、前記したと同様にして、第1の型板62と第2の型板63とを連結して構成した型板6を用いて円筒状型枠5を構成することとしてもよい。
(8) 図25(A)は、前記円筒状型枠5を、その下端から上端に向けて拡径する円錐筒状に構成した場合を示すものであり、例えば図25(B)に示す扇形板状の型板6を用い、その両端縁部分13,15を重なり状態にして該型板6を円錐筒状に巻回し、前記と同様の止着具7を用いて、重なり状態にある該両端縁部分13,15が分離可能に一体化されている。
(9) 図26は、実施例1において、前記両縁部分13,15の重なり部分を止着具7で分離不能に止着する際、前記上側部分における止着箇所を左右2箇所ではなく、1箇所に設定した場合を示している。上側部分においては、コンクリートの打設圧がそれ程大きくないためである。
(10)前記型板6を、前記第1の型板61と前記第2の型板63とを連結して構成する場合、前記第1、第2の嵌合係合部65、67を分離可能に嵌合状態で係合一体化可能とする手段は、前記の他、各種の嵌合による係合一体化手段を採用できる。例えば図27に示すように、前記第1の嵌合係合部65を前記第1の型板61の端縁70から内方に控えて位置させた場合は、該第1の嵌合係合部65を該第1の型板61の上下方向全長に亘って連続して設ける必要はなく、従って、該第1の嵌合係合部65と嵌合状態で係合一体化される前記第2の嵌合係合部67も、前記第2の型枠63の上下方向全長に亘って連続して設けることは必須ではない。
(11)前記止着具本体17、前記内外の挾持片21,22は、重なり状態にある前記端縁部分13,15を分離可能に一体化するものであれば、前記例示したものに限定されない。
(12)載置面31上に立設状態にある円筒状型枠5内にコンクリートを打設する際、その打設量は、該円筒状型枠5内に一杯に打設することには限られず、所要量に設定できる。
(13)本発明に係る成形型枠装置1は、各種目的で使用されるアンカーブロックとしてや、各種目的で使用される重石等としてのコンクリートブロックを製造するために広く応用できる。
1 成形型枠装置
5 円筒状型枠
6 型板
7 止着具
11 支柱
12 コンクリートブロック
13 端縁部分
15 端縁部分
16 円筒状体
17 止着具本体
21 内の挾持片
22 外の挾持片
25 ボルト軸
26 ボルト頭
27 蝶ナット
29 連通ボルト孔
31 載置面
33 コンクリート
51 ボルト孔
52 ボルト孔
53 ナット
55 蝶形頭部
61 余裕孔部
62 第1の型板
63 第2の型板
65 第1の嵌合係合部
67 第2の嵌合係合部
68 V字状溝
69 屈曲片

Claims (11)

  1. コンクリートブロック成形用の円筒状型枠を構成するためのコンクリートブロックの成形型枠装置であって、
    可撓性を有する型板と止着具を具えており、
    該型板は、横長の板状を呈し、長さ方向の両端縁部分を重なり状態にして円筒状に巻回可能となされており、
    前記止着具は、重なり状態にある前記両端縁部分を分離可能に一体化するものであり、重なり状態にある前記両端縁部分を貫通する止着具本体を具え、該止着具本体の内外の端部分に設けられた内外の挾持片が、重なり状態にある前記両端縁部分を挾持して該両端縁部分を一体化状態に止着でき、該止着状態を解除することによって該両端縁部分を分離できることを特徴とするコンクリートブロックの成形型枠装置。
  2. 前記止着具本体が止着ボルトのボルト軸を以て構成されており、重なり状態にある前記両端縁部分の内の内側に位置する端縁部分に円形孔としてのボルト孔が設けられると共に、外側に位置する端縁部分には、該円形孔としてのボルト孔と連通可能で横方向に長い長孔としてのボルト孔が設けられており、両ボルト孔を連通させてなる連通ボルト孔に前記ボルト軸が挿通可能となされ、該ボルト軸を、該長孔としてのボルト孔の前記横方向の奥端(前記外側に位置する端縁部分の先端から遠い奧側の端)側に位置させた状態で、該止着ボルトの内外の端部分に設けられた前記内外の挾持片が、重なり状態にある前記両端縁部分を挾持して該両端縁部分を一体化状態に止着できることを特徴とする請求項1記載のコンクリートブロックの成形型枠装置。
  3. 前記型板は、その長さ方向で見て2分割された第1の型板と第2の型板とを連結して構成されるものであり、該第1の型板の一方の端部に設けられている第1の嵌合係合部と、該第2の型板の一方の端部に設けられている第2の嵌合係合部とが、分離可能に嵌合状態で係合一体化可能となされると共に、該第1の型板の他方の端部側をなす端縁部分と該第2の型板の他方の端部側をなす端縁部分が重なり状態とされ、前記止着具が、重なり状態にある該両端縁部分を分離可能に一体化状態に止着できることを特徴とする請求項1記載のコンクリートブロックの成形型枠装置。
  4. 請求項1記載のコンクリートブロックの成形型枠装置を構成する型板であって、横長の矩形板状を呈し、長さ方向の両端縁部分が重なり状態で円筒状に巻回可能となされており、重なり状態にある該両端縁部分が分離可能に止着されることを特徴とするコンクリートブロックの成形用型板。
  5. 重なり状態にある前記両端縁部分の内の内側に位置する端縁部分に円形孔が設けられると共に、外側に位置する端縁部分には、該円形孔と連通可能で横方向に長い長孔が設けられており、連通状態にある該円形孔と該長孔とに、前記止着具本体を構成する止着ボルトのボルト軸が挿通可能となされていることを特徴とする請求項4記載のコンクリートブロックの成形用型板。
  6. 前記型板は、その長さ方向で見て2分割された第1の型板と第2の型板とを連結して構成されており、該第1の型板の一方の端部に設けられている第1の嵌合係合部と該第2の型板の一方の端部に設けられている第2の嵌合係合部とが、分離可能に係合一体化可能となされると共に、該第1の嵌合係合部の他方の端部側をなす端縁部分と該第2の嵌合係合部の他方の端部側をなす端縁部分が重なり状態とされることを特徴とする請求項4記載のコンクリートブロックの成形用型板。
  7. 前記型板は、厚さが1〜2mmの塩化ビニルの板体であることを特徴とする請求項4、5又は6記載のコンクリートブロックの成形用型板。
  8. 請求項1記載のコンクリートブロックの成形型枠装置を用いるコンクリートブロックの製造方法であって、前記型板を、前記両端縁部分を重なり状態にして円筒状に巻回すると共に、前記止着具によって、重なり状態にある前記両端縁部分を一体化することによって円筒状型枠を構成し、該円筒状型枠を載置面上に載置して後、該円筒状型枠内にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後に、前記止着具の止着状態を解除して前記両端縁部分を分離することによって前記型板を取り外すことを特徴とするコンクリートブロックの製造方法。
  9. 請求項3記載のコンクリートブロックの成形型枠装置を用いるコンクリートブロックの製造方法であって、前記第1の嵌合係合部と前記第2の嵌合係合部とを嵌合状態で係合一体化して形成された前記型板を、前記両端縁部分を重なり状態にして円筒状に巻回すると共に、前記止着具によって、重なり状態にある前記両端縁部分を一体化することによって円筒状型枠を構成し、該円筒状型枠を載置面上に載置して後、該円筒状型枠内にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後に、前記第1の嵌合係合部を前記第2の嵌合係合部との係合状態を解除すると共に、前記止着具の止着状態を解除して前記両端縁部分を分離することによって、前記型板を取り外すことを特徴とするコンクリートブロックの製造方法。
  10. 請求項1、2又は3記載のコンクリートブロックの成形型枠装置を用いる支柱付きのコンクリートブロックの製造方法であって、地面を掘削して形成した掘削空間の底面部としての載置面上で支柱を立設状態とし、その後、該掘削空間の該底面部上に、該支柱を取り囲むように前記円筒状型枠を載置状態として後、該円筒状型枠内にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化した後に、前記止着具の止着状態を解除して前記両端縁部分を分離することにより前記型板を取り外すことを特徴とする支柱付きのコンクリートブロックの製造方法。
  11. 前記支柱の下端部分を前記底面部に埋設状態にして該支柱を立設状態とすることを特徴とする請求項10記載の支柱付きのコンクリートブロックの製造方法。
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