JP3081441U - コンクリート型枠板の締結具 - Google Patents

コンクリート型枠板の締結具

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JP3081441U JP2001002609U JP2001002609U JP3081441U JP 3081441 U JP3081441 U JP 3081441U JP 2001002609 U JP2001002609 U JP 2001002609U JP 2001002609 U JP2001002609 U JP 2001002609U JP 3081441 U JP3081441 U JP 3081441U
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清一郎 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案はコンクリート型枠板の締結具であ
り、コンクリート製の建築物等を建設する型枠板や緊結
部材との間に配置する組付パイプ材の取付作業と解体作
業が作業効率良く行え、コーン主体の雄ねじ部に連結さ
れる緊結本体の他側に設ける係止手段の強い締め過ぎを
阻止して型枠板が変形したり、損傷を防止して剥型が容
易に行え、高精度のコンクリート構築物を製作する。 【解決手段】 ベニヤ合板よりなる型枠板5,5の内側
から雄ねじ部2を突出するコーン主体1の雌ねじ孔4内
に両端のねじ部3aを螺入するセパレータ3にて型枠板
間にコンクリート打設空間部Kを形成し、前記雄ねじ部
2に連結される雌ねじ筒部6Aを一側に設け他側には型
枠板との間に配置する組付パイプ材10A,10Bを係
止手段8を介して係脱可能に締結する緊結部材9を設け
た緊結本体7の締結側の外周に緊結部材9の移動を規制
する移動規制キャップ材11を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコンクリート型枠板の締結具に関し、現場においてコンクリート製の 建築物や土木構築物を建設するのに簡単かつ確実に組付が行え、しかも精度が高 いコンクリート構築物を製作するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、現場においてコンクリート製の建築物やコンクリート製の土木構築物を 製作する場合に型枠板が使用される。この型枠板は現場において組付けられる。 また型枠板間に形成されるコンリート打設空間部内にコンクリートを打設後に 養生・固化させ、組付られけていた型枠板を分解することにより剥型してコンク リート構築物を得る。 このように、型枠板を施工現場において組付および分解を容易に行うのに使用 するコンクリート型枠板の締結具には例えば図13に示すものがある。 すなわち、合成樹脂により略円錐台筒状に形成されるコーン主体aの一側に突 出された雄ねじ部bを対向して配置されるベニヤ合板よりなる型枠板c,cの内 側の所望位置から外側へ突出して雄ねじ部b,bに緊結部材としてのナット材d ,dを螺合することによりコーン主体aを型枠板c,cに締結する。また、前記 コーン主体a,a相互の他側に設けた雌ねじ孔e,e内にセパレータfの両端に 設けたねじ部f1 ,f1 を螺入することによりセパレータfにより組付けられる 前記型枠板c,c相互間にコンクリートCを打設する所望幅l′のコンクリート 打設空間部K′を形成する。それから、前記雄ねじ部bが螺合される雌ねじ筒部 gを一側に設け、他側には係止手段としてのナットhを雄ねじ部iに螺合するこ とにより係脱可能に締結される緊結部材jを設けた緊結本体kとを備え、複数個 の抑え羽根板mを外周の放射方向に有し、緊結本体kが挿通される締結体nを緊 結本体kの前記雄ねじ部bに螺合されるナットoにて型枠板cの外側に固定し、 前記締結体nと前記緊結部材jとの間に組付パイプqを横に配置して緊結する。 そして、型枠板c,c相互間に形成するコンクリート打設空間部K′内にコン クリートCを打設する。その後、コンクリートCが養生・固化してから、緊結本 体kの雄ねじ部iからナットhを螺退することにより緊結部材jの緊結本体kか らの組付けを解くとともに組付パイプqを取外す。その後に雄ねじ部iからナッ トoを螺退して緊結本体kから締結体nを取外した後に雄ねじ部bから型枠板c を螺退させてコンクリートCから型枠板c,cを剥型させ、コンクリート構築物 C′1 を得る。そして、合成樹脂製のコーン主体a,aの雌ねじ孔e,e内にね じ部f1 ,f1 が螺入されているセパレータfはそのままコンクリート構築物C ′1 内にコーン主体a,aと一緒に残存され、コンクリート構築物C′1 の構造 材になる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら図13に示す上記従来のコンクリート型枠板の締結具は、型枠板 c,cの特に組付時に型枠板c,cの内側から外側に突出する雄ねじ部b,bに 緊結本体kの一側に設けた雌ねじ筒部gを螺合することにより緊結本体kを連結 し、そしてこの緊結本体kの雄ねじ部iに螺合されるナットoにより固定される 締結体nと同様に雄ねじ部iにナットhを螺合することにより取付けられる緊結 部材jとの間に組付パイプ材qを横に組付けて緊結するので、組付パイプ材qを 緊結するためには締結体nおよびナットoと、緊結部材jおよびナットhとの多 くの構成部品が必要であることと、緊結部材jと型枠板cとの間において締結体 nの外周に放射方向に複数個の抑え羽根板mを設けたり、横に組付パイプ材qを 配置する等の狭いスペースにて作業が行われることから現場での取付作業および 解体作業に多くの時間と手間がかかり、作業効率が低かった。しかも、ベニヤ合 板にて形成される型枠板cは、緊結本体kの雄ねじ部iに螺合されるナットo, jの締付けを強くし過ぎると、締結体nからの押圧力を強く受けたり、また緊結 部材jおよび組付パイプqを介して締結体nからの押圧力を強く受けることによ り撓みを生ずる。このため、型枠板c,c間に所望幅l′のコンクリート打設空 間部K′が確保されずに狭くなるので、製作精度が低いコンクリート構築物C′ 1 しか構築することができなかった。しかも、型枠板c,cに対する緊結本体k の取付時にナットo,hの螺合操作により緊結本体kが不用意に空転するので、 締結体nと緊結部材jとの間に配置される組付パイプ材qの十分な緊結力が得ら れなくなり、緊結本体kは構造堅牢な組付けが作業効率良く行えなかった。しか も緊結本体kの空転により締結体gやコーン主体aの雄ねじ部bが緊結本体kと 一緒に伴回りすることにより強い摩擦力を型枠板cが受けて材料破壊を生じて損 傷する。このため、型枠板c,cを繰り返して再使用することはできなくなり、 新しい型枠板cを用意し、交換しなければならなかった。そのため、多くの設備 費がかかっていた。その上、損傷が激しい型枠板cをそのまま使用する場合には 、コンクリート打設空間部K′内に打設されるコンクリートCは損傷された型枠 板c,cの凹部や間隙内に入り込むので、コンクリート構築物C′1 の剥型時に コンクリート構築物C′1 の剥型性が悪くなる。このため、綺麗な仕上がり面の コンクリート構築物C′1 を成形することができなかった。
【0004】 本考案は上記従来の欠点を解決し、型枠板並びに型枠板と緊結部材との間に配 置される組付パイプ材の取付作業および解体作業が多くの時間と手間がかからず 作業効率良く行え、またコーン主体の一側に突出する雄ねじ部に連結される緊結 本体の他側に設ける係止手段の強い締め過ぎを阻止し、緊結部材からの強い押圧 力を型枠板が受けて変形したり、損傷するのを防止して剥型が容易に行え、表面 の仕上がり面が綺麗で高精度のコンクリート構造物を得ることができるコンクリ ート型枠板の締結具を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題に鑑みなされたものであり、請求項1に記載の考案はコーン 主体の一側に突出される雄ねじ部を対向して配置したベニヤ合板よりなる型枠板 の内側の所望位置から外側へ突出して締結部材にてコーン主体を型枠板に締結し 、前記コーン主体相互の他側に設けた雌ねじ孔内にセパレータの両端に設けたね じ部を螺入し、該セパレータにより組付けられる前記型枠板相互間にコンリート を打設する所望幅のコンクリート打設空間部を形成し、前記雄ねじ部が螺合され る雌ねじ筒部を一側に設け、他側には係止手段を介して係脱可能に締結される緊 結部材を設けた緊結本体を備え、前記型枠板と係止手段との間に配置される組付 パイプ材を緊結するようにしたコンクリート型枠板の締結具において、前記緊結 本体の締結側の外周に前記緊結部材の移動を規制する移動規制キャップ材を外装 したことを特徴とする。
【0006】 また本考案の請求項2に記載の考案は、請求項1において前記移動規制キャッ プ材は、略筒状に形成される。
【0007】 また本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2の何れかにお いて前記移動規制キャップ材は、軸長方向の下面の全部または一部にわたって切 欠部を設けた略筒状に形成される。
【0008】 また本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1、請求項2、または請求項3 の何れかにおいて前記移動規制キャップ材は、締結側の基端に緊結本体の外周に 跨がる取付板を対向して設け、該取付板相互は緊結本体の外周下方に配挿される ボルト、操作部を一側に有するボルト材、ピン体、取付材の何れかにより結合さ れる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態の具体例を図面を参照して説明する。 図1ないし図3は建築物の壁材をコンクリートにより成形する場合に適用した 本考案の一実施態様を示す。 本実施態様は、締結具が合成樹脂により略円錐台筒状に形成されるコーン主体 1の一側に雄ねじ部2を突出し、コーン主体1の他側にはセパレータ3の両端に 設けたねじ部3a,3aの何れかが螺入される雌ねじ孔4が設けられる。5はベ ニヤ合板よりなる型枠板であり、この型枠板5は現場での組付時に対向して配置 され、組付けに際しては型枠板5,5の内側の所望位置から外側に前記雄ねじ部 2を突出して締結部材としてのナット材6を螺合、緊締することによりコーン主 体1を型枠板5に締結する。そして、対向するコーン主体1,1相互の他側に設 けた雌ねじ孔4,4内にセパレータ3の両端に設けたねじ部3a,3aを螺入す ることにより該セパレータ3を介して組付けられる前記型枠板5,5相互間に所 望幅lのコンクリート打設空間部Kを形成する。またコーン主体1の前記雄ねじ 部2が螺合されて連結される雌ねじ筒部6Aを緊結本体7の一側に設け、この緊 結本体7の他側には係止手段8を介して係脱可能に緊結される緊結部材9を設け ている。そして、型枠板5と係止手段8との間に縦横に配置される組付パイプ材 10A,10Bを緊結するようにしている。またCはコンクリート構築物C1 を 成形するためにコンクリート打設空間部K内に打設されるコンクリートである点 は図13に示す従来のコンクリート型枠板の締結具と同様の構成、作用である。
【0010】 しかしながら本実施態様では、前記緊結本体7の緊結側の外周に前記係止手段 8に設けられる緊結部材9の移動を規制するための略筒状の移動規制キャップ材 11を外装している。
【0011】 また前記係止手段8は、緊結本体7の他側に設ける雄ねじ部13に螺合される ナット14と、該ナット14に係脱可能に係止され組付パイプ材10A,10B を型枠板5との間においてナット14の緊結力を働かせて縦横に緊結するための 緊結部材9とから成る。
【0012】 また、型枠板5に使用されるベニヤ合板の板厚tは、型枠板5を運搬し易くし かもコンクリートCをコンクリート打設空間部Kに打設したり、コンクリートC を養生・固化する時に型枠板5が撓んだり、変形することなく構造堅牢にする観 点から例えば12〜18mmの厚さのものが使用される。
【0013】 本考案の第1実施態様は以上の構成からなり、現場において型枠板5,5を組 付けてコンクリート構築物C1 を構築するのには、先ず、ベニヤ合板よりなる型 枠板5,5を所望場所に対向して配置する。次に、この型枠板5,5の所望位置 に合成樹脂にて形成されるコーン主体1,1の一側に設けた雄ねじ部2,2を内 側から外側に突出する。図1では対向する型枠板5,5の夫々に1個所において コーン主体1,1およびセパレータ3を取付ける場合を図示しているが、これは 図示と説明の便宜であり、実際は必要個数が取付けられる。
【0014】 それから、コーン主体1,1相互の他側に設けた雌ねじ孔4,4内にセパレー タ3の両端に設けたねじ部3a,3aを螺入することによりコーン主体1,1間 にセパレータ3を介装して型枠板5,5間にコンクリートCを打設するためのコ ンクリート打設空間部Kを形成する。 また、対向する型枠板5,5間にコンクリート打設空間部Kを形成するために は、雌ねじ孔4,4内に両端のねじ部3a,3aを螺入するセパレータ3を予め コーン主体1,1間に組付けておき、コーン主体1,1に突設した雄ねじ部2, 2を型枠板5,5の内側から外側へ突出するという他の方法によってもよい。
【0015】 その後、セパレータ3を中間に介挿した対向する型枠板5,5から外側へ突出 される両端の雄ねじ部2,2に緊結本体7の一側に設ける雌ねじ筒部6Aを螺合 することにより型枠板5,5の外側に緊結本体7,7を連結する。
【0016】 そして、この緊結本体7の他側に設けた雄ねじ部13に係止手段8としての緊 結部材9を挿着する。そして、この緊結部材9と型枠板5との間に組付パイプ材 10A,10Bを縦横に配置して仮組を行い、雄ねじ部13にナット14を螺合 して緊結し、組付を行う。
【0017】 この際、縦横に配列される組付パイプ材10A,10Bは、縦の組付パイプ材 10Aの一側は型枠板5の外側に直接的に接触し、また横の組付パイプ材10B は緊結部材9の内側に直接的に抱持されることによりナット14を緊結本体7の 雄ねじ部13に締結するという簡単な取扱により型枠板5,5を組付パイプ材1 0A、10Bで縦横に補強した状態で取付操作が行える。従って、図13に示す ように複数個の抑え羽根板を放射方向に設けた締結体を用いないで済むので、狭 い取付空間部でもスパナ等の工具を回動操作して邪魔になることなくナット14 を緊結本体7の雄ねじ部13に対して型枠板5,5の外側から回動操作するとい う簡単な取扱で型枠板5,5を迅速かつ確実に取付けることができる。
【0018】 そして、緊結本体7の緊結側の外周には略筒状の移動規制キャップ材11が外 装されているので、この移動規制キャップ材11によりナット14は緊結時に緊 結本体7の軸方向にそれ以上の移動が規制されるため、ナット14の強い締め過 ぎにより緊結部材9の過度の締め過ぎを防止することができる。このため、ナッ ト14の強い締め過ぎにより緊結本体7が不用意の回動操作してコーン主体1と の伴回りを防止できる。また組付パイプ材10A,10Bを介して緊結部材9か らの強い押圧力がベニヤ合板よりなる型枠板5に働くのが阻止されるので、型枠 板5が緊結部材9からの強い押付力を受けて変形されるのが防止される。この結 果、対向する型枠板5,5間には所望幅lのコンクリート打設空間部Kが形成さ れる。この時、セパレータ3は構築すべきコンリート構築物C1 の厚みに応じて 長短異なる長さの複数種のうちから最適なものを選択する。 それから、コンクリートCを型枠板5,5間に形成されるコンクリート打設空 間部K内に打設し、養生・固化させる。
【0019】 そして、コンクリートCが養生・固化された後は、型枠板5,5の剥型が行わ れる。 剥型を行うには、緊結本体7の一側に設けた雄ねじ部13からナット14を螺 退し、緊結部材9を緊結本体7の一側に設けた雄ねじ部13から取去った後に組 付パイプ材10A,10Bの組付けを解除する。それから、緊結本体7の他側に 設けた雌ねじ筒部6Aをコーン主体1の雄ねじ部2から螺退することよって緊結 本体7をコーン主体1から取外し、その後型枠板5,5を剥型させる。
【0020】 前述のように、ナット14の緊結を強めても緊結本体7の外周に外装した移動 規制キャップ材11により緊結部材9が軸方向に移動するのが規制されて緊結部 材9からの強い締め過ぎが阻止されることにより、緊結本体7は緊結部材9から の強い締結力が働いて不用意に回転されることなくコーン主体1の伴回りがなく なるので、型枠板5が締め過ぎによって変形したり、損壊したりするのが防止さ れる。この結果、型枠板5,5間には所望幅lのコンクリート打設空間部Kが形 成されるので、従来のように型枠板間が狭くなることによるコンクリートCの食 い付きがなくなり、コンクリート構築物C1 は型枠板5,5から剥型操作が容易 に行える。
【0021】 しかも緊結部材9に起因する型枠板5,5に対する強い締め過ぎは前述のよう に移動規制キャップ材11により規制されるので、型枠板5,5間に形成される コンクリート打設空間部Kが狭くなるの防止される。このため、型枠板5,5の コンクリートCに対する食い込みや付着がなくなり型枠板5,5の剥型が迅速か つ円滑に行え、高精度にして綺麗な仕上がり表面のコンクリート構築物C1 を成 形することができる。
【0022】 図4および図5に示すものは本考案の第2の実施態様を示すものである。 前記第1実施態様では移動規制キャップ材11は図示するように略筒状に形成 されているが、この実施態様では移動規制キャップ材11は、軸長方向Xの下面 の全部、または図5に示すように一部にわたって切欠部20を設けた略筒状に形 成される。 そして、係止手段8のナット14の強い締め過ぎに起因する緊結部材9からの 強い押圧力を移動規制キャップ材11により規制し、緊結本体7が不用意に回転 したり、コーン主体1が伴回りするのが防止される。このため、型枠板5,5は 緊結部材9,9からの強い押圧力を受けて変形されたり、損傷するのが確実に防 止され剥型が容易かつ確実に行える。また例えばプレス加工を採用することによ り移動規制キャップ材11は、製作および緊結本体7に対する組付けが簡単に行 え、軽量化がはかれるほかは前記第1実施態様と同様の構成、作用である。
【0023】 また図6および図7に示すものは本考案の第3の実施態様である。 この実施態様では、移動規制キャップ材11は、軸長方向Xの下面の一部にわ たって切欠部20を設けることは前記第2実施態様と略同様の構成、作用である が、本実施態様では移動規制キャップ材11の形状を略U形筒状に形成したこと により移動規制キャップ材11の緊結本体7の外周に対する組付けを図4および 図5に示す前記第2実施態様のものより簡単に行えるようにした利点がある。
【0024】 また図8ないし図9に示すものは本考案の第4の実施態様である。 この実施態様では、移動規制キャップ材11は、締結側の基端に緊結本体7の 外周に跨がる取付板11a,11aを対向して設け、該取付板11a,11a相 互は緊結本体7の外周下方に配挿されるボルト21により結合される。そして、 緊結本体7の不使用時においても移動規制キャップ材11がボルト21を介して 緊結本体7と一体に結合されることにより移動規制キャップ材11が緊結本体7 と分離して紛失するのを防止するとともに再使用を確実にするようにしたもので ある。 この際、移動規制キャップ材11を緊結本体7の外周に組付けるためには、図 8および図9に示す前記実施態様ではボルト21を用いているが、これに限るこ となく例えば図10に示すようにドライバー差込溝22aを有する操作部22や 図11に示すように手で把持することにより回動して締結を行うための操作部2 2を一側に有するボルト材23A,23Bや図には示さないピン体、さらには図 12に示すように操作部22を一側に設けた側面略L形の取付材24を用いて対 向する取付板11a,11a間に跨がせることにより緊結本体7に移動規制キャ ップ材11を組付けることもできる。
【0025】 上記各実施態様ではコンクリート構築物C1 として建築物の壁材を成形する場 合を代表的に説明したけれども、コンクリート構築物C1 としてはこれに限るこ となく例えば床材、天井材、基礎材、柱材、梁材等があり、しかもコンクリート 構築物C1 は建築物に限ることなく各種の土木構築物がある。
【0026】
【考案の効果】
本考案は以上の如く請求項1に記載の考案は、コーン主体の一側に突出される 雄ねじ部を対向して配置したベニヤ合板よりなる型枠板の内側の所望位置から外 側へ突出して締結部材にてコーン主体を型枠板に締結し、前記コーン主体相互の 他側に設けた雌ねじ孔内にセパレータの両端に設けたねじ部を螺入し、該セパレ ータにより組付けられる前記型枠板相互間にコンリートを打設する所望幅のコン クリート打設空間部を形成し、前記雄ねじ部が螺合される雌ねじ筒部を一側に設 け、他側には係止手段を介して係脱可能に締結される緊結部材を設けた緊結本体 を備え、前記型枠板と係止手段との間に配置される組付パイプ材を緊結するよう にしたコンクリート型枠板の締結具において、前記緊結本体の締結側の外周に前 記緊結部材の移動を規制する移動規制キャップ材を外装したので、型枠板並びに 型枠板と緊結部材との間に配置される組付パイプ材の取付作業および解体作業が 多くの時間と手間がかからず作業効率良く行える。またコーン主体の一側に突出 する雄ねじ部に連結される緊結本体の他側に設ける係止手段の強い締め過ぎを阻 止し、緊結部材からの強い押圧力を型枠板が受けて変形したり、損傷するのを防 止できる。しかも型枠板はコンクリト構築物からの剥型が容易に行え、表面の仕 上がり面が綺麗で高精度のコンクリート構造物を得ることができる。
【0027】 また本考案の請求項2に記載の考案は、請求項1において前記移動規制キャッ プ材は略筒状に形成されるので、緊結本体に対する組付けが容易で構造堅牢であ り、製作も容易に行える。
【0028】 また本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2の何れかにお いて前記移動規制キャップ材は、軸長方向の下面の全部または一部にわたって切 欠部を設けた略筒状に形成されるので、緊結本体に対する組付けが容易で構造堅 牢であり、製作も容易に行える。
【0029】 また本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1、請求項2、または請求項3 の何れかにおいて前記移動規制キャップ材は、締結側の基端に緊結本体の外周に 跨がる取付板を対向して設け、該取付板相互は緊結本体の外周下方に配挿される ボルト、操作部を一側に有するボルト材、ピン体、取付材の何れかにより結合さ れるので、移動規制キャップ材は緊結本体に対して構造堅牢に組付けることがで き、製作および組付けは簡単を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のコンクリート型枠板の締結具の第1実
施態様を示し、使用状態の断面図である。
【図2】同じく本実施態様を構成する締結具を示す使用
状態を示す拡大断面図である。
【図3】同じく本実施態様を構成する締結具を示す拡大
側面図である。
【図4】本考案の第2実施態様であり、第2の移動規制
キャップ材を示す側面図である。
【図5】同じく断面図である。
【図6】本考案の第3実施態様であり、第3の移動規制
キャップ材を示す側面図である。
【図7】同じく断面図である。
【図8】本考案の第4実施態様であり、第4の移動規制
キャップ材を示す側面図である。
【図9】同じく断面図である。
【図10】同じく移動規制キャップ材の第2の結合材を
示す拡大側面図である。
【図11】同じく移動規制キャップ材の第3の結合材を
示す拡大側面図である。
【図12】同じく移動規制キャップ材の第4の結合材を
示す拡大側面図である。
【図13】従来のコンクリート型枠板の締結具を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 コーン主体 2 雄ねじ部 3 セパレータ 3a ねじ部 4 雌ねじ孔 5 型枠板 6 ナット材 7 緊結本体 8 係止手段 9 緊結部材 10A 組付パイプ材 10B 組付パイプ材 11 移動規制キャップ材 C コンクリート C1 コンクリート構築物 K コンクリート打設空間部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーン主体の一側に突出される雄ねじ部
    を対向して配置したベニヤ合板よりなる型枠板の内側の
    所望位置から外側へ突出して締結部材にてコーン主体を
    型枠板に締結し、前記コーン主体相互の他側に設けた雌
    ねじ孔内にセパレータの両端に設けたねじ部を螺入し、
    該セパレータにより組付けられる前記型枠板相互間にコ
    ンリートを打設する所望幅のコンクリート打設空間部を
    形成し、前記雄ねじ部が螺合される雌ねじ筒部を一側に
    設け、他側には係止手段を介して係脱可能に締結される
    緊結部材を設けた緊結本体を備え、前記型枠板と係止手
    段との間に配置される組付パイプ材を緊結するようにし
    たコンクリート型枠板の締結具において、前記緊結本体
    の締結側の外周に前記緊結部材の移動を規制する移動規
    制キャップ材を外装したことを特徴とするコンクリート
    型枠板の締結具。
  2. 【請求項2】 前記移動規制キャップ材は、略筒状に形
    成されることを特徴とする請求項1に記載のコンクリー
    ト型枠板の締結具。
  3. 【請求項3】 前記移動規制キャップ材は、軸長方向の
    下面の全部または一部にわたって切欠部を設けた略筒状
    に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2
    の何れかに記載のコンクリート型枠板の締結具。
  4. 【請求項4】 前記移動規制キャップ材は、締結側の基
    端に緊結本体の外周に跨がる取付板を対向して設け、該
    取付板相互は緊結本体の外周下方に配挿されるボルト、
    操作部を一側に有するボルト材、ピン体、取付板の何れ
    かにより結合されることを特徴とする請求項1、請求項
    2、または請求項3の何れかに記載のコンクリート型枠
    板の締結具。
JP2001002609U 2001-04-27 2001-04-27 コンクリート型枠板の締結具 Expired - Lifetime JP3081441U (ja)

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