JPH0829573B2 - 熱成形材料 - Google Patents

熱成形材料

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JPH0829573B2
JPH0829573B2 JP61272864A JP27286486A JPH0829573B2 JP H0829573 B2 JPH0829573 B2 JP H0829573B2 JP 61272864 A JP61272864 A JP 61272864A JP 27286486 A JP27286486 A JP 27286486A JP H0829573 B2 JPH0829573 B2 JP H0829573B2
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polypropylene
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foamed
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格 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、透明な断熱性積層体からなる熱成形材料に
関するものである。
従来の技術 薄い発泡プラスチックシートの両面に無発泡のプラス
チックシートを積層したものは多数知られている。しか
しながら、従来のこの種熱成形材料は、発泡シートの表
面もしくは全体の強化のために積層体としたものが普通
であるから、透明性が考慮されることはなかった。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、上述のように不透明な従来の発泡プ
ラスチックシート積層体とは異なり、積層体の向こう側
にある物体を透視可能な程度に透明でしかも熱成形が可
能な積層体からなる熱成形材料を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明が提供する熱成形材料は、密度が0.05g/cm3
下、厚さが0.3〜3mmであり且つ厚さ方向の平均気泡数が
2〜3であるポリプロピレン系樹脂発泡シートの両面
に、厚さ0.2〜1mmのポリプロピレン系樹脂無発泡シート
が接着されてなるものである。
ここで“厚さ方向の平均気泡数”とは、厚さ方向に積
み重なって存在する気泡の数の平均値であって、顕微鏡
で測定した厚さ方向平均気泡径dt(mm)およびシートの
平均厚さD(mm)から式D/dtにより計算される気泡数の
平均値である。なお、測定点としては、発泡シートを長
さ方向に30cm間隔で3箇所切断したとき現われる切断面
3面のそれぞれについて、両端から各10mmの2位置と中
央部の3点、合計9点を選ぶ。
本発明による積層体の中でも特に好ましいものは、熱
成形材料全体の厚さが0.7〜5mmであり、ポリプロピレン
系樹脂発泡シート層の厚さDfとポリプロピレン系樹脂無
発泡シート層2層の合計厚さDnとの間に 0.2<Df/Dn<5 の関係があるものである。
本発明による熱成形材料を構成するポリプロピレン系
樹脂発泡シートの素材としては、通常のアイソタクチッ
クポリプロピレンのほか、エチレン/プロピレンランダ
ム共重合体、エチレン/プロピレンブロック共重合体、
ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物、プロピレン
と他のオレフィンの共重合体等が使われる。これらのポ
リプロピレン系樹脂より上記発泡シートを製造する方法
は任意であって、なんら限定されるものではない。発泡
シートの発泡構造は上述のとおりとするが、特に好まし
い構造は、密度が0.035g/cm3以下であり且つ厚さ方向の
平均気泡数が2〜3のものである。
また、本発明の熱成形材料を構成するポリプロピレン
系樹脂無発泡シートとしては、上記発泡シートに使用可
能な素材と同様の素材の中から選ばれた素材(これは発
泡シートに使用するものと同一でもよく異なるものでも
よい)から作られた無延伸シートまたは延伸シートが用
いられる。ポリプロピレン系樹脂発泡シートの両表面に
配置されるこのシート2枚は、同じものでもよく、また
異なっていてもよい。
ポリプロピレン系樹脂発泡シートとポリプロピレン系
樹脂無発泡シートとを接着して本発明の熱成形材料とす
る方法も任意であるが、熱成形に耐える接着強度を達成
し得るようにし、また、透明性低下を招くような方法は
採用しないことが望ましい。好ましい積層方法は、押出
ラミネート熱接着法およびドライラミネート法である。
発泡能を有する無発泡ポリプロピレン系シートとポリプ
ロピレン系樹脂シート(発泡しておらず発泡能もないも
の)を加熱下に積層して発泡させてもよい。
作 用 本発明の積層体において、ポリプロピレン系樹脂発泡
シート層は、厚さ方向の平均気泡数が2〜3であり且つ
3mmを超えない厚さと0.05g/cm3以下という低い密度を有
することにより、断熱性のよい発泡体層でありなから全
面にわたって優れた透明性を示す(厚さが0.3〜3mmでも
厚さ方向の平均気泡数が3をこえるものは透視可能なほ
ど透明ではないし、また、厚さや厚さ方向平均気泡数が
本発明で規定する範囲内にあっても密度が0.05g/cm3
超えるものは、気泡隔壁が厚く、その厚い気泡隔壁が透
明度を下げ且つ不平均にするので、透明度が特に低い部
分が網目模様状に見えてしまう。)。一方、ポリプロピ
レン系樹脂からなる無発泡シート層は、可視光線屈折率
や熱的化学的性質が発泡シート層のそれと近似するた
め、透明性を低下させることなしに発泡シート層表面に
強固に接着して安定な表面保護層を形成し、熱成形を容
易にしている。
本発明の熱成形材料においてポリプロピレン系樹脂無
発泡シート層の厚さ0.2〜1mmにし且つポリプロピレン系
樹脂発泡シート層の厚さDfとポリプロピレン系樹脂無発
泡シート層2層の合計厚さDnを0.2<Df/Dn<5であるよ
うにすることは、熱成形材料として適当な厚さ、すなわ
ち約0.7〜5mmの範囲において上述の各層の作用を充分な
らしめるために望ましい。
本発明の熱成形材料の透明性は、熱成形などの加工に
よって失われるものではなく、むしろ、成形時に生じる
延伸によって気泡が扁平化することにより、透明性は向
上する。
発明の効果 本発明の熱成形材料は不透明発泡シートに表面保護膜
を積層した従来の断熱性熱成形材料と違って透明である
から、内容物を透視可能で断熱性もある包装材料、容
器、容器の蓋、小型温室の屋根もしくは壁面構成材など
を製造することができるきわめてユニークな材料であ
る。本発明の積層体はまた、すべてポリプロピレン系樹
脂からなるものであるから、これから作られた容器が電
子レンジを用いる調理に使用可能であるという利点もあ
る。
実施例 密度0.91g/cm3、メルトインデックス0.6g/10分のポリ
プロピレンより、密度0.02g/cm3、厚さ0.5〜2.0mm、厚
さ方向平均気泡数が1.3〜10の発泡シートを常法により
製造する。一方、同じポリプロピレンより厚さ0.1〜2.2
mmの無発泡シートを製造しつつ上記発泡シートの両面に
押出しラミネートし、冷却して、種々の積層体を得た。
なお、いずれの場合も、無発泡シート層の厚さは発泡シ
ート層の両側で同一になるようにした。
次に、得られた積層体を、浅野機械(株)製成形機・
FCP05ATA−Wにより、投影面積163cm2、深さ7cm、容積6
10ccのドンブリ状容器に成形した。
上記積層体および容器の特性値および性能を表1に示
す。なお性能試験の方法は次のとおりである。
透明性:新聞紙上に積層体を置き、通常の視力を有する
者が明視の距離から紙面を透視する。約1cm角の小見出
し用活字の読解性に基づき次の基準で透明性を判定す
る。
◎:明瞭に読み取れる ○:明瞭とはいえないが読解可能 △:部分的に読取れない所がある ×:読解不可能 保温性:容器に90℃の熱湯400ccを入れ、直ちに容器表
面に手を触れたとき感じる熱さにより判定する。
○:持っていられる △:なんとか持てる程度の熱さ ×:熱くて持てない 成形性:次の基準で判定する ○:一般のポリプロピレン熱成形シートの成形条件で成
形可能。
△:一般のポリプロピレン熱成形シートより成形可能温
度範囲は狭いが成形は可能。
×:成形困難
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願昭58−108641号(実開昭60−17314 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭58−2070号(実開昭59−107230 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度が0.05g/cm3以下、厚さが0.3〜3mmで
    あり且つ厚さ方向の平均気泡数が2〜3であるポリプロ
    ピレン系樹脂発泡シートの両面に厚さ0.2〜1mmのポリプ
    ロピレン系樹脂無発泡シートが接着されてなる熱成形材
    料。
  2. 【請求項2】全体の厚さが0.7〜5mmであり、ポリプロピ
    レン系樹脂発泡シート層の厚さDfとポリプロピレン系樹
    脂無発泡シート層2層の合計厚さDnとの間に 0.2<Df/Dn<5 の関係がある特許請求の範囲第1項記載の熱成形材料。
JP61272864A 1986-11-18 1986-11-18 熱成形材料 Expired - Fee Related JPH0829573B2 (ja)

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