JPH08295129A - 車両用空調装置の車室内温度検出手段用吸気構造 - Google Patents

車両用空調装置の車室内温度検出手段用吸気構造

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JPH08295129A
JPH08295129A JP10645795A JP10645795A JPH08295129A JP H08295129 A JPH08295129 A JP H08295129A JP 10645795 A JP10645795 A JP 10645795A JP 10645795 A JP10645795 A JP 10645795A JP H08295129 A JPH08295129 A JP H08295129A
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JP
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conduit
case
air
vehicle
duct
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JP10645795A
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English (en)
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Masakazu Saito
正和 斎藤
Hideto Takayama
英人 高山
Toshiharu Watanabe
年春 渡辺
Toshihiro Maruyama
智弘 丸山
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低廉で組立作業が容易な、しかも車室内空気
を良好に車室内温度検出手段に向けて吸い込むことので
きる「車両用空調装置の車室内温度検出手段用吸気構
造」を提供する。 【構成】 ヒータユニット13は、第1のケース31と
第2のケース32とを接合してなる本体ケース30を有
し、ヒータユニットより吹き出す空気が通過する第1の
導管41を第1のケースに設けると共に、第1の導管に
連通するように、両ケース31,32の接合部分に吹出
孔53が形成される。また、先端が第1の導管内に配置
され吸い込んだ車室内空気を放出する第2の導管42を
第2のケースに設けると共に、この第2の導管に連通す
るように、両ケースの両接合端面50の外周縁にそれぞ
れ樋状溝51,52を設け、これら樋状溝を両ケースと
共に接合することにより、内気センサが配置されるダク
トの全長におけるアスピレータからインストロアパネル
に設けられた吸込孔近傍までの部分を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置の車室
内温度検出手段用吸気構造の改良に関し、特に、車室内
に設けられた吸込孔とヒータコアを内蔵する空調ユニッ
トに設けられたアスピレータとを連通するダクト構造の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車室内温度を計測するため
に、図6に示すようなアスピレータが用いられている。
このアスピレータは、端部が開口する大径の第1の導管
101とこの第1の導管101の内部に挿入された小径
の第2の導管102とからなり、例えばヒータユニット
105の前面に螺子103により取り付けられる。第1
の導管101は、図示のように、ヒータユニット内部と
連通する。また、導管102は、その他端にアスピレー
タダクト104が取り付けられる。このアスピレータダ
クト104は車室内に設けられた図示しない吸込孔に連
通しており、当該アスピレータダクト104内には、車
室内温度を検出する図示しない内気センサが配置されて
いる。
【0003】そして、ヒータユニット105より吹き出
す空気により負圧が発生すると、この負圧によりアスピ
レータダクト104を介して車室内空気が吸い込まれ、
この空気は第2の導管102の先端から放出される。こ
れにより、アスピレータダクト104内に配置された前
記内気センサには、絶えず車室内空気が当てられること
になる。こうして、内気センサによる車室内温度の計測
が継続的に精度良く行われ、計測結果に基づく良好な車
室内空調が達成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
アスピレータは、アスピレータ自体が独立した別部品で
あって、ヒータユニット105の壁面に螺子止めにより
固定して取り付ける構造であるため、取付作業が煩雑な
うえ、組立工数が余計に発生するという欠点があった。
【0005】これに対し、図7に示すように、例えばヒ
ータユニットにおける分割された第1のケース105a
と第2のケース105bとを接合して構成した本体ケー
スの当該接合部分にアスピレータを設けるようにしたも
のがある(実開昭57−177812号公報参照)。こ
の場合、第1のケース105aに大径の第1の導管10
1が、第2のケース105bに小径の第2の導管102
がそれぞれ形成されているために、両ケース105a,
105bを互いに接続することによりこれと同時に第1
の導管101の内部に第2の導管102が挿入された状
態で一体化され、アスピレータとして組み立てられる。
従って、従来の螺子等を用いて取り付ける必要がなくな
り、アスピレータの取付作業を簡略化することができ
る。
【0006】しかしながら、図7に示す従来例にあって
もなお以下のような問題点を有している。即ち、導管1
02に取り付けられるアスピレータダクト104には、
例えば蛇腹ホースやゴムホース等の比較的高価な部品が
使用されており、このアスピレータダクト104は車室
内に設けられた吸込孔に連通する長いものであるため
に、コスト高となるばかりか、ホースの取り回し作業が
煩雑となる問題がある。また、蛇腹ホースの場合には、
ホース内における気流の乱れが発生する虞れがあり、さ
らには、ホースの途中でつぶれ等が発生して空気の流通
を妨げる虞れもあった。
【0007】本発明は上記のような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、低廉で組
立作業が容易な、しかも車室内空気を良好に車室内温度
検出手段に向けて吸い込むことのできる車両用空調装置
の車室内温度検出手段用吸気構造を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明の構成は、ヒータコアを内蔵す
る空調ユニットに設けられたアスピレータにより、車室
内に設けられた吸込孔に連通するダクトを介して、当該
ダクト内に配置された車室内温度検出手段に向けて車室
内空気を吸い込む車両用空調装置の車室内温度検出手段
用吸気構造において、前記アスピレータは、前記空調ユ
ニットより吹き出す空気が通過する第1の導管と、吸い
込んだ車室内空気を放出する導管であって当該導管の先
端が前記第1の導管内に配置される第2の導管とからな
り、前記空調ユニットは、分割された第1のケースと第
2のケースとを接合してなる本体ケースを有し、前記第
1の導管を前記第1のケースに設けると共に、当該第1
の導管に連通するように、前記第1のケースおよび第2
のケースの接合部分に吹出孔を形成し、前記第2の導管
を前記第2のケースに設けると共に、当該第2の導管に
連通するように、前記第1のケースおよび第2のケース
の両接合端面の外周縁にそれぞれ樋状溝を設け、これら
樋状溝を両ケースと共に接合することにより前記ダクト
の前記アスピレータから前記吸込孔近傍までの部分を形
成したことを特徴とする車両用空調装置の車室内温度検
出手段用吸気構造である。
【0009】また、請求項2に記載の発明の構成は、請
求項1に記載の車両用空調装置の車室内温度検出手段用
吸気構造において、前記第1の導管は角型の導管である
と共に、前記第2の導管は樋状の導管であり、前記第1
のケースおよび第2のケースを接合した場合に、前記第
2の導管の軸方向に直交する方向の開放側の端面が前記
第1の導管の内面に当接されると共に、前記樋状溝を接
合することにより形成した前記ダクトと前記第1の導管
との間に隔壁を形成したことを特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載の発明の構成は、請
求項1または2に記載の車両用空調装置の車室内温度検
出手段用吸気構造において、前記空調ユニットの本体ケ
ースには、オーディオ機器の収納部が一体成形され、前
記樋状溝は、当該収納部の上面に沿って形成されること
を特徴とする。
【0011】
【作用】このように構成した請求項1に記載の発明にあ
っては、第2の導管の先端近傍が第1の導管の内部に配
置されるようにして両ケースを接合する。ここで、第1
の導管に連通するように、第1のケースおよび第2のケ
ースの接合部分に吹出孔が形成される。また、第2の導
管に連通するように、第1および第2のケースの両接合
端面の外周縁にオーディオ機器が装填される収納部の上
面に沿ってそれぞれ形成された樋状溝同士が接合されて
ダクトが形成される。
【0012】このように、アスピレータおよび当該アス
ピレータから車室内に設けられた吸込孔近傍までの部分
のダクトの各構成要素が、分割されて両ケースに一体化
されているので、これら両ケースを接合して本体ケース
を形成することにより、同時にアスピレータおよびダク
トが簡易かつ確実に形成される。
【0013】請求項2に記載の発明にあっては、空調ユ
ニットより第1の導管を経て吹き出す空気の通路と、吸
込孔からダクトを介して吸い込んだ車室内空気を第2の
導管を経て放出する当該空気の通路とが、容易に、しか
も確実に分離されて形成される。
【0014】請求項3に記載の発明にあっては、空調ユ
ニットの本体ケースに一体成形されたオーディオ機器の
収納部により樋状溝が保持されるので、当該樋状溝を接
合して形成されるダクトの剛性および強度が高まる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の車室内温度検出手段用吸気構
造を適用した車両用空調装置を含む空調ユニットアセン
ブリを示す側面図、図2(A)は、図1に示されるヒー
タユニットの平面図、同図(B)は、同ヒータユニット
の側面図、図3(A)は、図2(B)に示されるアスピ
レータのA方向から見た拡大図、図4は、図3のB−B
線に沿う断面図、図5は、図3に示されるアスピレータ
の分解斜視図である。なお、理解の容易のため、車両の
進行方向(図1の右方向)を前方、反対方向を後方とし
て説明を行う。
【0016】図1に示したように、本実施例に係る空調
ユニットアセンブリは、車両用空調装置の空調ユニット
としてのヒータユニット13を主要部とし、このヒータ
ユニット13にインストロアパネル16、リアダクト1
9およびセンタコンソール17を連結して構成されてい
る。
【0017】前記ヒータユニット13を有する車両用空
調装置は、ダッシュパネル、フロアパネル等(いずれも
図示せず)により形成された車室内の前席の前方の極め
て狭小な収納空間内に収納される。一般的に、車両用空
調装置は、車室内空気と車室外空気とを選択的に取り込
むインテークユニット(図示せず)と、図2に示すよう
に、インテークユニットから流下してきた空気を冷却す
るクーラユニット12と、クーラユニット12により冷
却された空気をエアミックスドア6により所望の比率で
分岐し、一部の空気をヒータコア1により加熱する等し
て所定の温度の空気にしたりあるいは加熱せずに、ベン
ト口2,3、フット口4あるいはデフロスト口5からダ
クトを介して、また後述する空気出口34からリアダク
ト19を介して車室内に吹き出すヒータユニット13と
を有しており、風量、温度、吹出口等を適宜制御し、車
室内乗員が所望する温度状態となるように車室内の空調
を行なっている。
【0018】このように、車両用空調装置は、通常、車
幅方向左右に温調された空気を均等に吹き出されるよう
にヒータユニット13が車幅方向略中央部分に設けられ
ている。
【0019】また、図1に示したように、車室内の前席
前方の中央部分にインストロアパネル16が設置され、
その開口部にテープデッキやラジオなどからなるオーデ
ィオ機器15が装着され、取り付け面を図示しないクラ
スターリッドで覆うようにしてある。
【0020】センタコンソール17は、インストロアパ
ネル16から後方に向けて延伸するように配置されてお
り、車両フレームに固定される。このセンタコンソール
17には、小物を入れる収納空間23が形成され、この
収納空間23の上面口を開閉する蓋部材24が開閉自在
に取り付けられている。
【0021】また、リアダクト19は、センタコンソー
ル17の下面側に形成された下面開放口22から当該セ
ンタコンソール17の内部に組み付けられ収納される。
リアダクト19は、車両用空調装置のヒータユニット1
3からの空気を車室内後席に向けて案内するためのもの
であり、図示しないミッションレバーを挿通し得るよう
に上方から見て二股形状に形成されている。
【0022】リアダクト13の前端には、車両用空調装
置からの空気を導入する空気入口25が形成され、下流
側後端には、斜め後方に向けて立ち上がったリアベント
部26と、車幅方向に延びるリアフット部27とが分岐
して形成されている。リアベント部26に流下した空気
は、センタコンソール17の後端面に形成したリアベン
ト吹出口28から、後席乗員の上半身に向けて吹き出さ
れ、一方、リアフット部27に流下した空気は、センタ
コンソール17の側面に形成したフット吹出口29か
ら、後席乗員の足元に向けて吹き出される。
【0023】図2に示したように、車両用空調装置のヒ
ータユニット13は、左右に分割された第1のケース3
1と第2のケース32とを接合してなる本体ケース30
を有しており、後部座席に吹き出すべき調和空気を取り
出すと共に後方に向けて延伸する空気ダクト33が一体
的に形成されている。この空気ダクト33の空気出口3
4にリアダクト19の空気入口25が、図示しないシー
ル部材を介して接続される。なお、図2中の符号「7」
は、オーディオ機器15が装填される収納部を示す。こ
のように収納部7がヒータユニット13の本体ケース3
0に一体成形されているので、コストおよび組立工数を
低減できる。
【0024】本実施例では、ヒータユニット13の本体
ケース30の接合部分に、エアミックス室38の後壁と
前記収納部7の前壁との間に位置するようにしてアスピ
レータ40が設けられている。このアスピレータ40に
より、図1に示したように、インストロアパネル16に
設けられた車室内空間に臨む吸込孔47に連通する第1
および第2ダクト45,46を介して、当該ダクト内に
配置された内気センサ48(車室内温度検出手段に相当
する)に向けて車室内空気を吸い込むように構成されて
いる。
【0025】アスピレータ40は、図3および図4に示
すように、ヒータユニット13より吹き出す空気が通過
する第1の導管41と、前記吸込孔47から第1および
第2ダクト45,46を介して吸い込んだ車室内空気を
放出する導管であって当該導管の先端が第1の導管41
内に配置される第2の導管42とからなる。なお、図3
〜図5においては、図が複雑になるのを避けるために、
オーディオ機器15の収納部7の前壁を図示省略して、
アスピレータ40に関する部分のみを示してある。
【0026】図5にも示すように、第1の導管41は第
1のケース31に設けられる。そして、この第1の導管
41に連通するように、第1のケース31および第2の
ケース32の接合端面50を跨いでエアミックス室38
の後壁に吹出孔53が形成されている。一方、第2の導
管42は第2のケース32に設けられる。そして、この
第2の導管42に連通するように、第1および第2のケ
ース31,32の両接合端面50の外周縁に、オーディ
オ機器15が装填される収納部7の上面に沿ってそれぞ
れ樋状溝51,52が設けられる。このようにすれば、
吸込孔47近傍までの区間において樋状溝51,52が
前記収納部7により保持されるので、当該樋状溝51,
52の剛性および強度を高く維持することができる。
【0027】本実施例では特に、これら樋状溝51,5
2を両ケース31,32と共に接合することにより前記
第1ダクト45を形成することができるようになってい
る。この第1ダクト45により、アスピレータ40から
吸込孔47の近傍までのダクト全長に対する大部分が形
成され、第1ダクト45の後端から吸込孔47までの短
い区間は、蛇腹ホースやゴムホースからなる第2ダクト
46により接続される。なお、第2ダクト46内に内気
センサ48が配置されるが、第1ダクト45の後端付近
に配置することも可能である。この内気センサ48は、
車室内空調の制御を行う図示しないコントローラに接続
される。
【0028】また、図5に示すように、第1の導管41
は角型の導管からなり、第2の導管42は角型の導管の
一側面が除去されたような樋状の導管からなる。そし
て、第1のケース31および第2のケース32を接合し
た場合に、第2の導管42の軸方向に直交する方向の開
放側の端面42aが、第1の導管41の内面41aに当
接されるようになっている。
【0029】一方、第2の導管42の端面42aから外
方に部分的に僅かに拡開して水平壁42b,42cが形
成されると共に、第1のケース31の吹出孔53の上縁
に樋状溝52の内方に突出する水平壁31aが形成され
る。これらの水平壁42b,42c,31aは、樋状溝
51,52を接合することにより形成した第1ダクト4
5と第1の導管41との間の隔壁をなす。
【0030】このように、両ケース31,32を接合す
ることにより、同時にアスピレータ40および第1ダク
ト45をも形成できるように構成されている。
【0031】次に、本実施例の作用を説明する。第1の
ケース31および第2のケース32を接合してヒータユ
ニット13の本体ケース30を形成する場合にあって
は、第2の導管42の先端近傍が第1の導管41の内部
に配置されるようにして両ケース31,32を接合す
る。
【0032】ここで、第1の導管41に連通するよう
に、第1のケース31および第2のケース32の接合端
面50を跨いでエアミックス室38の後壁に吹出孔53
が形成される。また、第2の導管42に連通するよう
に、第1および第2のケース31,32の両接合端面5
0の外周縁にオーディオ機器15が装填される収納部7
の上面に沿ってそれぞれ形成された樋状溝51,52と
が接合されて第1ダクト45が形成される。
【0033】さらに、第2の導管42の軸方向に直交す
る方向の開放側の端面42aが、第1の導管41の内面
41aに当接されると共に、水平壁42b,42c,3
1aにより樋状溝51,52を接合することにより形成
した第1ダクト45と第1の導管41との間の隔壁が形
成される。
【0034】こうして、図3〜図5に示すように、ヒー
タユニット13より第1の導管41を経てC方向に吹き
出す空気の通路と、吸込孔47から第1および第2ダク
ト45,46を介して吸い込んだ車室内空気を第2の導
管42を経てD方向に放出する当該空気の通路とが容易
に形成される。また、前記隔壁の形成により、第1の導
管41を通過する空気の通路と第2の導管42を通過す
る空気の通路とが確実に分離して形成され、アスピレー
タ40の信頼性が一層高まる。
【0035】そして、ヒータユニット13より第1の導
管41を経てC方向に吹き出す空気により負圧が発生す
ると、この負圧により第1および第2ダクト45,46
を介して、インストロアパネル16に設けられた車室内
空間に臨む吸込孔47から車室内空気が吸い込まれ、こ
の空気は第2の導管42の先端からD方向に放出され
る。これにより、ダクト内に配置された内気センサ48
には、絶えず車室内空気が当てられることになり、内気
センサ48による車室内温度の計測が継続的に精度良く
行われ、当該計測結果に基づいて良好な車室内空調が達
成される。
【0036】このように本実施例によれば、アスピレー
タ40および第1ダクト45の各構成要素が、分割され
て両ケース31,32に一体成形されており、両ケース
31,32を接合することによって、同時に当該アスピ
レータ40および第1ダクト45を簡易かつ確実に構成
することができ、部品点数の削減および組立工数の低減
が図られる。
【0037】また、両ケース31,32の接合により形
成される第1ダクト45により、アスピレータ40から
吸込孔47までのダクト全長における大部分が形成され
るので、当該第1ダクト45の後端から吸込孔47まで
の区間を接続する蛇腹ホースやゴムホースからなる第2
ダクト46をきわめて短くすることができる。したがっ
て、比較的高価な蛇腹ホースやゴムホースを極力短くし
てコストの低減を図ることができると共に、従来のよう
に長いホースを使用したことによるホースの取り回し作
業が殆んどなくなるので作業が容易となるばかりか、ホ
ースの途中でつぶれ等が発生する事態も防止できる。
【0038】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではなく、したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0039】上述した実施例では、第1の導管41を第
1のケース31に、第2の導管42を第2のケース32
に一体成形するようにしたが、例えば導管41,42を
別体とし、それぞれケース31,32に接着等して構成
することも可能である。また、導管41,42や樋状溝
51,52は、角型に限られるものではなく、略円筒あ
るいは半円筒形状としてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、アスピレータおよび当該アスピレータか
ら車室内に設けられた吸込孔近傍までの部分のダクトの
各構成要素が、分割されて両ケースに一体化されてお
り、これら両ケースを接合して本体ケースを形成するこ
とにより、同時にアスピレータおよびダクトを簡易かつ
確実に構成することができ、部品点数の削減および組立
工数の低減を図ることができる。
【0041】また、アスピレータから前記吸込孔までの
ダクト全長における大部分が両ケースの接合により形成
されるので、比較的高価な蛇腹ホースやゴムホース等の
使用は、前記吸込孔の近傍まで形成されるダクトの後端
から吸込孔までのきわめて短い区間で済ませることがで
きる。したがって、コストの低減を図ることができると
共に、従来のように長いホースを使用したことによるホ
ースの取り回し作業が殆んどなくなるので作業が容易と
なるばかりか、ホースの途中でつぶれ等が発生する事態
も防止できる。
【0042】請求項2記載の本発明によれば、空調ユニ
ットより第1の導管を経て吹き出す空気の通路と、吸込
孔からダクトを介して吸い込んだ車室内空気を第2の導
管を経て放出する当該空気の通路とが容易に、しかも確
実に分離して形成され、アスピレータの信頼性が一層高
まる。
【0043】請求項3記載の本発明によれば、オーディ
オ機器の収納部が空調ユニットの本体ケースに一体成形
されているのでコストおよび組立工数をさらに低減でき
ると共に、樋状溝が前記収納部により保持されるので当
該樋状溝を接合して形成されるダクトの剛性および強度
が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車室内温度検出手段用吸気構造を適
用した車両用空調装置を含む空調ユニットアセンブリを
示す側面図である。
【図2】 図2(A)は、図1に示されるヒータユニッ
トの平面図、同図(B)は、同ヒータユニットの側面図
である。
【図3】 図2(B)に示されるアスピレータのA方向
から見た拡大図である。
【図4】 図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】 図3に示されるアスピレータの分解斜視図で
ある。
【図6】 従来のアスピレータおよびアスピレータダク
トを示す断面図である。
【図7】 従来のアスピレータおよびアスピレータダク
トを示す断面図である。
【符号の説明】
1…ヒータコア、 7…収納部、 12…クーラユニット、 13…ヒータユニット(空調ユニット)、 15…オーディオ機器、 30…本体ケース、 31…第1のケース、 31a,42b,42c…水平壁(隔壁)、 32…第2のケース、 40…アスピレータ、 41…第1の導管、 42…第2の導管、 42a…端面、 45…第1ダクト(ダクト)、 46…第2ダクト(ダクト)、 47…吸込孔、 48…内気センサ(車室内温度検出手段)、 50…接合端面、 51,52…樋状溝、 53…吹出孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 智弘 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータコア(1) を内蔵する空調ユニット
    (13)に設けられたアスピレータ(40)により、車室内に設
    けられた吸込孔(47)に連通するダクト(45、46) を介し
    て、当該ダクト(45、46) 内に配置された車室内温度検出
    手段(48)に向けて車室内空気を吸い込む車両用空調装置
    の車室内温度検出手段用吸気構造において、 前記アスピレータ(40)は、前記空調ユニット(13)より吹
    き出す空気が通過する第1の導管(41)と、吸い込んだ車
    室内空気を放出する導管であって当該導管の先端が前記
    第1の導管(41)内に配置される第2の導管(42)とからな
    り、 前記空調ユニット(13)は、分割された第1のケース(31)
    と第2のケース(32)とを接合してなる本体ケース(30)を
    有し、 前記第1の導管(41)を前記第1のケース(31)に設けると
    共に、当該第1の導管(41)に連通するように、前記第1
    のケース(31)および第2のケース(32)の接合部分に吹出
    孔(53)を形成し、 前記第2の導管(42)を前記第2のケース(32)に設けると
    共に、当該第2の導管(42)に連通するように、前記第1
    のケース(31)および第2のケース(32)の両接合端面(50)
    の外周縁にそれぞれ樋状溝(51,52) を設け、これら樋状
    溝(51,52) を両ケース(31,32) と共に接合することによ
    り前記ダクト(45、46) の前記アスピレータ(40)から前記
    吸込孔(48)近傍までの部分(45)を形成したことを特徴と
    する車両用空調装置の車室内温度検出手段用吸気構造。
  2. 【請求項2】 前記第1の導管(41)は角型の導管である
    と共に、前記第2の導管(42)は樋状の導管であり、前記
    第1のケース(31)および第2のケース(32)を接合した場
    合に、前記第2の導管(42)の軸方向に直交する方向の開
    放側の端面(42a) が前記第1の導管(41)の内面に当接さ
    れると共に、前記樋状溝(51,52) を接合することにより
    形成した前記ダクト(45)と前記第1の導管(41)との間に
    隔壁(31a,42b,42c) を形成してなる請求項1記載の車両
    用空調装置の車室内温度検出手段用吸気構造。
  3. 【請求項3】 前記空調ユニット(13)の本体ケース(30)
    には、オーディオ機器(15)の収納部(7) が一体成形さ
    れ、前記樋状溝(51,52) は、当該収納部(7) の上面に沿
    って形成されてなる請求項1または2記載の車両用空調
    装置の車室内温度検出手段用吸気構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017024594A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 三菱自動車エンジニアリング株式会社 車両用室内温度センサの空気取り入れ口構造

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