JPH0736805Y2 - 自動車用空気調和装置のヒータユニットケース - Google Patents

自動車用空気調和装置のヒータユニットケース

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JPH0736805Y2
JPH0736805Y2 JP1986196704U JP19670486U JPH0736805Y2 JP H0736805 Y2 JPH0736805 Y2 JP H0736805Y2 JP 1986196704 U JP1986196704 U JP 1986196704U JP 19670486 U JP19670486 U JP 19670486U JP H0736805 Y2 JPH0736805 Y2 JP H0736805Y2
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air conditioner
duct
air
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aspirator
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利定 鯨井
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カルソニック株式会社
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は自動車用空気調和装置のヒータユニットケース
に関する。
(従来の技術) 自動車用空気調和装置のうちに、乗員が設定した温度に
車室内の温度が自動的に設定されるようにしたいわゆる
オートエアコンにあっては、車外の温度と車内の温度を
センサーによって測定するようにしている。これらのセ
ンサーのうち、車室内の空気の温度を測定するセンサー
は通常インカーセンサーと言われ、ダクトないしパイプ
内に車室内の空気を取込んで流し、このダクト等の内側
に取付けられた前記インカーセンサーによって車室内の
温度を測定するようにしている。
従来では、前記ダクトやパイプ内に小型のファンを取付
け、これをモータによって駆動し、空気の流れが発生す
るようにしている。しかし、モータを駆動させることに
よるエネルギーロスを無くすために、所定の空気の流れ
によって吸引される空気の流れを発生させるようにした
いわゆるベンチュリー効果を利用したものが用いられて
いる。このアスピレータはベンチュリー型アスピレータ
と言われ、自動車用空気調和装置から一部の空気を漏ら
し、この空気の流れによって車室内の空気の流れを発生
させている。
このタイプのアスピレータを取付ける箇所は、従来クー
ラユニットや、ヒータユニット内に組込まれたドアを駆
動するためのリンク部が設けられているヒータユニット
ケースの外面や、ベントダクトの部分に取付けるように
している。しかしながら、クーラユニットにアスピレー
タを取付けると、クーラユニット内の冷風を車室内に漏
らすことになり、冷房能力の低下をもたらすことにな
る。
また、前記ヒータユニットケースの外面に取付けると、
その部分には前記サイドリンクが取付けられるために邪
魔となる。更に、ベントダクトの部分に取付けると、空
気調和装置をベントモードやバイレベルモードに設定し
た場合にはアスピレータが作動するが、他のモードの場
合にはアスピレータが作動しなくなる。
(考案が解決しようとする課題) しかして、自動車用空気調和装置にあっては、車種ない
し車型においては、ほぼ同様な自動車用空気調和装置の
構造であっても、いわゆるオートエアコンに設定する場
合もあり、マニュアル式のエアコンとする場合もある。
このように、マニュアル式のエアコンとする場合には、
アスピレータを用いる必要が無くなる。したがって、例
えば、実開昭57-177812号公報に開示されているよう
に、ベントダクトの部分にアスピレータを一体に成形し
たのでは、所定のモードの場合のみにアスピレータが作
動するだけでなく、同一の構造のヒータユニットをマニ
ュアル式の自動車用空気調和装置には、その構造のもの
を用いることが不可能であり、オートエアコン用の空気
調和装置とマニュアル式のエアコン用の空気調和装置と
を備える必要があった。
本考案は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
あり、モードに左右させず、オートエアコンであっても
マニュアル式のエアコンであってもヒートユニットケー
スの構造を全く変化させないようにし得るようにするこ
とを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、内部にヒータコア
とミックス室とを有するヒータユニットケース本体と、
当該ケース本体の下部開口部と連通する開口部が形成さ
れ前記ケース本体に組付けられるフットダクトとを有す
る自動車用空気調和装置のヒータユニットケースであっ
て、ベンチュリー型アスピレータ本体が任意選択的に取
り付けられた前記ミックス室からアスピレータ用の空気
を取り出すようにした自動車用空気調和装置のヒータユ
ニットケースにおいて、 前記ミックス室内に開口する入口側開口部と、前記ケー
ス本体および前記フットダクトを一体に組付けたときに
前記フットダクトの壁部分に対向する吹出口側端部とと
を有する連通ダクトを、前記ケース本体に一体的に設
け、 前記フットダクトの壁のうち前記連通ダクトの前記吹出
口側端部と対向する壁部分に、前記吹出口側端部の開口
を塞ぐ蓋部を取外し自在に形成してなり、 マニュアル式エアコンとする場合には、前記蓋部をその
ままとしておき、 オートエアコンとする場合には、前記蓋部を取外すこと
により前記連通ダクトの前記吹出口側端部を開放して、
前記ベンチュリー型アスピレータ本体を前記連通ダクト
内に嵌合し得るようにしたことを特徴とする自動車用空
気調和装置のヒータユニットケースである。
(作用) オートエアコンの場合には蓋部を取除き、連通ダクトの
吹出口側端部にアスピレータ本体を嵌合させる。これに
より、容易にアスピレータ本体をヒータユニットに組付
けることが可能となる。また、マニュアル式のエアコン
にあっては、蓋部を取除くことなく、そのままの状態と
しておく。これにより、同一の構造のヒータユニットケ
ースをオートエアコンに対しても、マニュアル式のエア
コンに対しても使用することができる。
また、連通ダクトはミックス室内に連通しているため
に、空気調和装置がどのようなモードであっても、確実
にアスピレータ本体にミックス室内の空気が供給され、
車室内の空気の温度を測定することが可能となる。
さらに、ミックス室からアスピレータ用の空気を取り出
すにあたり、ミックス室内の空気を連通ダクトを介して
フットダクトの壁のうち所望の部分から取り出すように
しているため、アスピレータの取付位置の選択の自由度
が大きくなる。
(実施例) 以下、図示する本考案の一実施例に基いて説明する。
第1図は本考案の自動車用空気調和装置を構成するヒー
タユニット1を示す図であり、このヒータユニットのケ
ースは、ケース本体2とこれの下部に組み付けられ一体
となったフットダクト3とからなる。ケース本体2の内
部にはヒータコア4が設けられ、この後流側にはヒータ
コア4を通過した暖風と、ヒータコア4を通過せずに迂
回した冷風とを混合させるミックス室5が形成されてい
る。
また、ヒータユニットのケース本体2には、この中の空
気を車室内の乗員の上半身に向けて吹出させるベントダ
クト6と、フロントガラスの曇りを防止するために前記
フロントガラスの内面に向けて空気を吹出させるデフロ
ストダクト7とが形成されている。
第2図は第1図に示されたフットダクト3を示す斜視図
であり、このフットダクト3は前記ケース本体2の下部
開口部2aと連通する開口部3aを有している。ケース本体
2に一体に連通ダクト10が形成されており、前記ケース
本体2と前記フットダクト3とを一体に取付けたとき
に、フットダクト3内に連通ダクト10が位置するように
なっている。この連通ダクト10は第3図(A)に示すよ
うに、ケース本体2内のミックス室5内に開口する入口
側開口部11を有し、更に、ケース本体2とフットダクト
3とを一体に組付けたときに、フットダクト3の壁部分
に対向する吹出口側端部12を有する。
フットダクト3のうち、前記連通ダクト10の吹出口側端
部12と対向する部分には、これの形状に対応させて蓋部
13が形成されている。この蓋部13は前記吹出口側端部12
の形状に対応する切欠溝14が形成され、この切欠溝14の
部分から蓋部13を取外すことによって、フットダクト3
に前記連通ダクト10に連通した開口部が形成されるよう
になっている。したがって、オートエアコンに使用する
場合のフットダクト3としては、この蓋部13を取除き、
連通ダクト10内に第4図に示すベンチュリー型アスピレ
ータ本体20を嵌合する。一方、マニュアル式エアコンと
して使用する場合には、蓋部13を取除かずにそのままに
しておく。
ベンチュリー型アスピレータ本体20の構造は、第4図に
示すように、連通ダクト10の吹出口端部12に嵌合する嵌
合部21を有し、この嵌合部21の端部には空気吐出口22が
形成されている。また、嵌合部21には空気吸入管部23が
設けられている。この空気吸入管部23の内側部24は、空
気吐出口22に向けて漸次径が小さくなっており、嵌合部
21との間に隙間25が形成され、先端が空気吐出口22に開
口している。前記空気吸入管部23には、第5に示すよう
に、内部にセンサー30が設けられたチューブ31が嵌合さ
れるようになっている。
上述のような自動車用空気調和装置を組立てるには、そ
れが前記したオートエアコンである場合には、ヒータユ
ニット1のケース本体2と、フットダクト3とをそれぞ
れ樹脂を素材として成形し、ケース本体2にフットダク
ト3を組付ける。尚、前記ケース本体2の成形時に、連
通ダクト10はケース本体2と一体に成形される。そし
て、連通ダクト10の吹出口側端部12に対向する蓋部13を
剥離し、剥離することによって露呈された連通ダクト10
の吹出口側端部12に第4図に示すベンチュリー型アスピ
レータ本体20をその嵌合部21で嵌合させる。また、アス
ピレータ本体20には、空気吸入管部23にチューブ31を嵌
合させる。
一方、マニュアル式のエアコンである場合には、ケース
本体2とフットダクト3とを一体に組付けた状態のまま
とする。
オートエアコンの場合に、前記アスピレータ本体20を連
通ダクト10に組付けると、連通ダクト10の入口側開口部
11は常にヒータユニット1内のミックス室5内に開口し
ているので、ヒータユニット1がどのようなモードであ
っても、必ず連通ダクト10を通って空気吐出口22から空
気が吐出されることとなり、ここからの吐出空気によっ
て、空気吸入管部23内には空気の流れが発生する。この
空気の流れは、チューブ31内の空気の流れとなり、車室
内の空気がチューブ31内に流入することとなる。これに
より、センサー30により車室内の空気の温度が測定され
る。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、ミックス室内に開口す
る入口側開口部と、ケース本体およびフットダクトを一
体に組付けたときにフットダクトの壁部分に対向する吹
出口側端部とを有する連通ダクトを、前記ケース本体に
一体的に設け、前記フットダクトの壁のうち前記連通ダ
クトの前記吹出口側端部と対向する壁部分に、前記吹出
口側端部の開口を塞ぐ蓋部を取外し自在に形成してな
り、マニュアル式エアコンとする場合には、前記蓋部を
そのままとしておき、オートエアコンとする場合には、
前記蓋部を取外すことにより前記連通ダクトの前記吹出
口側端部を開放して、ベンチュリー型アスピレータ本体
を前記連通ダクト内に嵌合し得るようにしたので、自動
車用空気調和装置を作動させることによって、ミックス
室内に流入する空気によって常にアスピレータ本体に空
気が流れ、この空気によって車室内の空気が、どのよう
な空調モードであっても吸引される。これにより、確実
に車室内の空気の温度が測定されることになる。
しかも、蓋部を取除いたり、あるいは蓋部をそのままと
しておくことによって、フットダクト等の構造をなんら
変化させることなく、いわゆるオートエアコンに対して
も、あるいはマニュアル式のエアコンに対しても、同じ
ヒータユニットケースを使用することが可能となり、ヒ
ータユニットケースの共用化による部品点数の低減と、
組立作業性の向上とを達成することができる。
また、ミックス室からアスピレータ用の空気を取り出す
にあたり、ミックス室内の空気を連通ダクトを介してフ
ットダクトの壁のうち所望を部分から取り出すことがで
きるので、アスピレータの取付位置の選択の自由度を大
きくすることが可能とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る自動車用空気調和装置
のヒータユニットを示す斜視図、第2図は第1図に示す
フットダクトを示す斜視図、第3図(A)は第1図の断
面図、第3図(B)は第1図及び第3図(A)に示す蓋
部の拡大斜視図、第4図はアスピレータ本体を示す斜視
図、第5図は第4図の断面図である。 1……ヒータユニット、2……ケース本体、2a……下部
開口部、3……フットダクト、3a……開口部、4……ヒ
ータコア、5……ミックス室、10……連通ダクト、11…
…入口側開口部、12……吹出口側端部、13……蓋部、20
……アスピレータ本体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にヒータコア(4)とミックス室
    (5)とを有するヒータユニットケース本体(2)と、
    当該ケース本体(2)の下部開口部(2a)と連通する開
    口部(3a)が形成され前記ケース本体(2)に組付けら
    れるフットダクト(3)とを有する自動車用空気調和装
    置のヒータユニットケースであって、ベンチュリー型ア
    スピレータ本体(20)が任意選択的に取り付けられ前記
    ミックス室(5)からアスピレータ用の空気を取り出す
    ようにした自動車用空気調和装置のヒータユニットケー
    スにおいて、 前記ミックス室(5)内に開口する入口側開口部(11)
    と、前記ケース本体(2)および前記フットダクト
    (3)を一体に組付けたときに前記フットダクト(3)
    の壁部分に対向する吹出口側端部(12)とを有する連通
    ダクト(10)を、前記ケース本体(2)に一体的に設
    け、 前記フットダクト(3)の壁のうち前記連通ダクト(1
    0)の前記吹出口側端部(12)と対向する壁部分に、前
    記吹出口側端部(12)の開口を塞ぐ蓋部(13)を取外し
    自在に形成してなり、 マニュアル式エアコンとする場合には、前記蓋部(13)
    をそのままとしておき、 オートエアコンとする場合には、前記蓋部(13)を取外
    すことにより前記連通ダクト(10)の前記吹出口側端部
    (12)を開放して、前記ベンチュリー型アスピレータ本
    体(20)を前記連通ダクト(10)内に嵌合し得るように
    したことを特徴とする自動車用空気調和装置のヒータユ
    ニットケース。
JP1986196704U 1986-12-23 1986-12-23 自動車用空気調和装置のヒータユニットケース Expired - Lifetime JPH0736805Y2 (ja)

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JPS63101204U JPS63101204U (ja) 1988-07-01
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55117309U (ja) * 1979-02-14 1980-08-19
JPS60156009U (ja) * 1984-03-28 1985-10-17 三菱重工業株式会社 車両用空調装置

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JPS63101204U (ja) 1988-07-01

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