JP3414884B2 - 車両用空調ユニットとダクトとの接続構造 - Google Patents

車両用空調ユニットとダクトとの接続構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調ユニットと
ダクトとの接続構造に関し、特に、接続構造を簡素化
し、組立性の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、後部座席に向けてダクトを介
して調和空気を送るようにした車両用空気調和装置が知
られており、車室内空間の全体的な快適さが図られてい
る。このような後部座席空調に関する空調ユニットアセ
ンブリの車両への搭載は、車両組立ラインの車室内組立
工程において、例えば次のように行われている。
【0003】図7に示すように、まずヒータユニット1
13が車両に搭載され、このヒータユニット113に開
設された空気出口134に、リアダクト119の空気入
口125を嵌合接続するようにして、当該リアダクト1
19を取り付ける。次いで、これらの上方からインスト
ロアパネル116およびセンタコンソール117が取り
付けられる。なお、インストロアパネル116には、オ
ーディオ機器15などが装着され、取り付け面はクラス
ターリッド14で覆われる。
【0004】このような車両用空気調和装置によって後
部座席空調を行う場合にあっては、ヒータユニット11
3内で温調された調和空気が空気出口134から吹き出
され、この調和空気は、空気入口125を通過してリア
ダクト119に案内され後方に向けて送られる。リアダ
クト119の下流側後端には、斜め後方に向けて立ち上
がったリアベント部126が形成されており、このリア
ベント部126に流下した空気は、センタコンソール1
17の後端面にに設けられたリアベント吹出口128か
ら、後席乗員に向けて吹き出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の後部座席空調を伴う車両用空気調和装置の車両への
搭載は、車両組立ラインの車室内組立工程において、狭
小な車室内で作業をしにくい姿勢で行わなければなら
ず、しかもリアダクト119、インストロアパネル11
6およびセンタコンソール117等大小種々の車両部品
を多数集中してそれぞれ順次所定の位置に取り付ける作
業が要求される。このように、難作業のため作業能率が
低いばかりか、組立工数もきわめて大きく、量産性の拡
大を阻害する要因となっていた。
【0006】本発明は上記のような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、車両用空
調ユニットとダクトとの接続構造を簡易かつ確実なもの
として組立性を改善すると共に、生産性の向上を図るこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の本発明の構成は、ヒータコアが内蔵
される空調ユニットに開設された空気出口に、当該空調
ユニットから吹き出される空気を案内するダクトを接続
する車両用空調ユニットとダクトとの接続構造におい
て、前記空調ユニットの空気出口の近傍に第1係合部を
設けると共に、前記ダクトを内部に収納する枠体の上流
側の端部近傍に第2係合部を設け、前記第1係合部は、
空気の流れの上流側に向いて斜め上方向の法線をもつテ
ーパ面と当該テーパ面に連設される鉛直面とを有すると
共に、上方に尖った楔形状を呈し、前記第2係合部は、
下流側に向いて斜め下方向の法線をもつテーパ面と当該
テーパ面に連設される後方鉛直面とを有すると共に、前
記第1係合部が内部に嵌挿される凹状の楔形状を呈し、
前記第1係合部に前記第2係合部をそれぞれのテーパ面
が当接するように係合させることにより、前記空調ユニ
ットの空気出口に前記ダクトを接続するようにしたこと
を特徴とする車両用空調ユニットとダクトとの接続構造
である。
【0008】
【0009】また、請求項に記載の本発明の構成は、
請求項1に記載の車両用空調ユニットとダクトとの接続
構造において、前記第1係合部または前記第2係合部
に、空気の流れに直交する方向の当該係合部相互の位置
決めをする位置決め部を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明にあっては、車両組立ラ
インの車室内組立工程において、まず、予めダクトを枠
体の内部に収納するようにして取り付ける。次いで、
クトを内部に収納する枠体の第2係合部および空調ユニ
ットの第1係合部のそれぞれのテーパ面同士を当接させ
てスライドさせながら簡単に係合させつつ、一体化され
たダクトおよび枠体の上方からの組み付けがなされ、し
かも同時に空調ユニットとダクトとの接続が行われる。
このようにして狭小な車室内においても空調ユニットと
ダクトとの接続が簡易かつ確実に行われると共に、組立
工数も低減される。
【0011】た、テーパ面の作用により、ダクトの空
気入口が空調ユニット側に押圧され気密性が向上する。
【0012】請求項記載の本発明のように構成すれ
ば、位置決め部により、組立時における空気の流れに直
交する方向の位置決めがなされる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の車両用空調ユニットとダクト
との接続構造を適用した空調ユニットアセンブリの連結
した状態を示す側面図、図2(A)は、図1に示される
ヒータユニットの平面図、同図(B)は、同ヒータユニ
ットの側面図、図3(A)は、図1に示されるセンタコ
ンソールを示す要部断面図、同図(B)は、リアダクト
を示す側面図、図4(A)(B)(C)は、図1に示さ
れるヒータユニットの後端部近傍を示すそれぞれ側面
図、平面図、および後方から見た図、図5(A)(B)
(C)は、図1に示されるセンタコンソールの前端部近
傍を示すそれぞれ側面図、平面図、および前方から見た
図、図6は、図1に示される空調ユニットとダクトとの
接続構造を示す部分拡大側面図である。なお、理解の容
易のため、便宜上、車両の進行方向(図1の右方向)を
前方、反対方向を後方として説明を行う。
【0014】図1に示したように、本実施例に係る空調
ユニットアセンブリは、車両用空調装置の空調ユニット
としてのヒータユニット13を主要部とし、このヒータ
ユニット13にインストロアパネル16、リアダクト1
9(ダクトに相当する)およびセンタコンソール17
(枠体に相当する)を連結して構成されている。
【0015】前記ヒータユニット13を有する車両用空
調装置は、ダッシュパネル、フロアパネル等(いずれも
図示せず)により形成された車室内の前席の前方の極め
て狭小な収納空間内に収納される。一般的に、車両用空
調装置は、車室内空気と車室外空気とを選択的に取り込
むインテークユニット(図示せず)と、図2に示すよう
に、インテークユニットから流下してきた空気を冷却す
るクーラユニット12と、クーラユニット12により冷
却された空気をエアミックスドア6により所望の比率で
分岐し、一部の空気をヒータコア1により加熱する等し
て所定の温度の空気にしたりあるいは加熱せずに、ベン
ト口2,3、フット口4あるいはデフロスト口5からダ
クトを介して、また後述する空気出口34からリアダク
ト19を介して車室内に吹き出すヒータユニット13と
を有しており、風量、温度、吹出口等を適宜制御し、車
室内乗員が所望する温度状態となるように車室内の空調
を行なっている。
【0016】このように、車両用空調装置は、通常、車
幅方向左右に温調された空気を均等に吹き出されるよう
にヒータユニット13が車幅方向略中央部分に設けられ
ている。
【0017】また、図1に示したように、車室内の前席
前方の中央部分にインストロアパネル16が設置され、
その開口部にテープデッキやラジオなどからなるオーデ
ィオ機器15が装着され、取り付け面を図示しないクラ
スターリッドで覆うようにしてある。
【0018】センタコンソール17は、インストロアパ
ネル16から後方に向けて延伸するように配置されてお
り、車両フレームに固定される。このセンタコンソール
17は樹脂材料から成形され、その後方側面部において
アングル20を介して車両フレーム21に固定される。
図1および図3(A)に示したように、センタコンソー
ル17には、小物を入れる収納空間23が形成され、こ
の収納空間23の上面口を開閉する蓋部材24が開閉自
在に取り付けられている。
【0019】本実施例では、センタコンソール17の内
部にリアダクト19が収納される。リアダクト19は、
車両用空調装置のヒータユニット13からの空気を車室
内後席に向けて案内するためのものであり、ミッション
レバーを挿通し得るように二股形状に形成されている。
【0020】センタコンソール17にリアダクト19を
取り付ける場合には、図3に示すように、センタコンソ
ール17の内側面41に形成された第1係合リブ42
に、リアダクト19の外側面43に形成された第2係合
リブ44を嵌合させる。これにより、センタコンソール
17とリアダクト19とが一体化されてコンソールボッ
クスアッシ10を構成している。なお、係合リブ41,
42は補強手段としても機能する。
【0021】前記リアダクト19も樹脂材料から成形さ
れ、図1および図3(A)に示すように、センタコンソ
ール17の下面側に形成された下面開放口22から当該
センタコンソール17の内部に組み付けられるようにな
っている。図3(B)にも示すように、リアダクト13
の前端には、車両用空調装置からの空気を導入する空気
入口25が形成され、下流側後端には、斜め後方に向け
て立ち上がったリアベント部26と、車幅方向に延びる
リアフット部27とが分岐して形成されている。リアベ
ント部26に流下した空気は、センタコンソール17の
後端面に形成したリアベント吹出口28から、後席乗員
の上半身に向けて吹き出され、一方、リアフット部27
に流下した空気は、センタコンソール17の側面に形成
したフット吹出口29から、後席乗員の足元に向けて吹
き出される。なお、図示省略するが、リアベント部26
またはリアフット部27への配風量を制御するドア体が
両部への分岐位置に設けられている。
【0022】図2に示したように、車両用空調装置のヒ
ータユニット13は、左右に分割された第1のケース3
1と第2のケース32とを接合してなる本体ケース30
を有しており、後部座席に吹き出すべき調和空気を取り
出すと共に後方に向けて延伸する空気ダクト33が一体
的に形成されている。この空気ダクト33の空気出口3
4にリアダクト19の空気入口25が、図示しないシー
ル部材を介して接続される。なお、図2中の符号「7」
は、オーディオ機器15が装填される収納部を示してお
り、ヒータユニット13の本体ケース30に一体成形さ
れる。
【0023】本実施例では特に、図4に示すように、ヒ
ータユニット13の空気ダクト33の空気出口34の近
傍において当該空気ダクト33の両側部にそれぞれ、セ
ンタコンソール17の前端部と連結させるための第1係
合部35が設けられている。この第1係合部35は、前
方、即ち空気の流れの上流側に向いて斜め上方向の法線
をもつテーパ面35aと、これに連設される鉛直面35
bとを有し、上方に尖った楔形状を呈している。一方、
図3に示したように、リアダクト19を内部に収納する
センタコンソール17の前方、即ち空気の流れの上流側
の端部近傍には、前記ヒータユニット13の第1係合部
35と係合する第2係合部37が設けられる。
【0024】この第2係合部37は、図5に示すよう
に、後方、即ち下流側に向いて斜め下方向の法線をもつ
テーパ面37aと、これに連設される後方鉛直面37b
と、同じく側方鉛直面37c(位置決め部に相当する)
とを有し、上方に尖った楔形状を呈する第1係合部35
が内部に嵌挿されるように下方に開口する凹状の楔形状
を呈している。なお、図中符号「38」「39」は、前
記リアダクト19の二股形状に形成された空気入口25
が取り付けられる開口部を示す。
【0025】図6に示すように、前記第1係合部35に
前記第2係合部37をそれぞれのテーパ面35a,37
aが当接するように係合させることにより、ヒータユニ
ット13の空気出口34にリアダクト19の空気入口2
5を簡単に接続することができる。また、テーパ面35
a,37aの作用によりリアダクト19の空気入口25
がヒータユニット13の空気出口34の方向に押圧する
ようにして取り付けられるので気密性が確保できる。
【0026】このように、リアダクト19をセンタコン
ソール17の内部に組み付けた状態で、センタコンソー
ル17の第2係合部37をヒータユニット13の第1係
合部35に対して上方から組み付け、テーパ面35a,
37a同士を当接させて前方にスライドさせながら簡単
に係合させつつ、インストロアパネル16とセンタコン
ソール17との組み立てを行うことができ、しかも、こ
れにより同時にヒータユニット13とリアダクト19と
の接続が完了するようになっている。なお、第2係合部
37の側方鉛直面37cに第1係合部35の側端部が当
接され、組立時における横方向(空気の流れに直交する
方向)の位置決めが可能である。
【0027】次に、本実施例の作用を説明する。車両組
立ラインの車室内組立工程において、ヒータユニット1
3にインストロアパネル16、リアダクト19およびセ
ンタコンソール17を連結して空調ユニットアセンブリ
を組み立てる場合にあっては、まず、予めセンタコンソ
ール17の下面開放口22から、リアダクト19の第2
係合リブ44の先端部をセンタコンソール17の第1係
合リブ42に嵌め込むようにして相対的に押し込みコン
ソールボックスアッシ10を組み立てる。
【0028】次いで、このようにしてセンタコンソール
17とリアダクト19とを組み付けて一体化したコンソ
ールボックスアッシ10を、センタコンソール17の第
2係合部37がヒータユニット13の第1係合部35に
係合するように上方から組み付け、インストロアパネル
16とセンタコンソール17との組み立てを行う。そし
て、アングル20と車両フレーム21とを締結して、車
両への組み付けが完了する。
【0029】このように、本実施例によれば、センタコ
ンソール17の第2係合部37およびヒータユニット1
3の第1係合部35のそれぞれのテーパ面35a,37
a同士を当接させて前方にスライドさせながら簡単に係
合させつつ、リアダクト19を内部に収納したセンタコ
ンソール17を上方から組み付けてインストロアパネル
16との組み立てを行うことができ、しかも同時にヒー
タユニット13とリアダクト19との接続が可能とな
る。
【0030】したがって、狭小な車室内においてもヒー
タユニット13とリアダクト19との接続を簡易かつ確
実に行うことができると共に、組立工数も低減でき、ひ
いては、生産性の大幅な向上を図ることが可能となる。
【0031】また、テーパ面35a,37aの作用によ
り、リアダクト19の空気入口25がヒータユニット側
に押圧され気密性が向上する。
【0032】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではなく、したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0033】上述した実施例では、ヒータユニット13
の第1係合部35およびセンタコンソール17の第2係
合部37のそれぞれにテーパ面35a,37aを形成す
るようにしたが、本発明はこの構成に限られるものでは
なく、たとえば、テーパ面をいずれか一方の係合部に形
成すると共に他方の係合部に突起等を設け、この突起等
が一方のテーパ面に沿ってスライドするようにして係合
させる構成とすることもできる。また、ヒータユニット
13とリアダクト19との接続構造について説明した
が、他の部分のダクト接続構造にも適用することが可能
である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、前記空調ユニットの空気出口の近傍に第
1係合部を設けると共に、前記ダクトを内部に収納する
枠体の上流側の端部近傍に第2係合部を設け、前記第1
係合部は、空気の流れの上流側に向いて斜め上方向の法
線をもつテーパ面と当該テーパ面に連設される鉛直面と
を有すると共に、上方に尖った楔形状を呈し、前記第2
係合部は、下流側に向いて斜め下方向の法線をもつテー
パ面と当該テーパ面に連設される後方鉛直面とを有する
と共に、前記第1係合部が内部に嵌挿される凹状の楔形
状を呈し、前記第1係合部に前記第2係合部をそれぞれ
のテーパ面が当接するように係合させることにより、前
記空調ユニットの空気出口に前記ダクトを接続するよう
にしたので、ダクトを内部に収納する枠体の第2係合部
および空調ユニットの第1係合部のそれぞれのテーパ面
同士を当接させてスライドさせながら簡単に係合させつ
つ、ダクトを内部に収納した枠体の上方からの組み付け
を行うことができ、しかも同時に空調ユニットとダクト
との接続を行うことができる。
【0035】したがって、狭小な車室内においても空調
ユニットとダクトとの接続を簡易かつ確実に行うことが
できると共に、組立工数も低減でき、ひいては、生産性
の大幅な向上を図ることが可能となる。
【0036】た、テーパ面の作用により、ダクトの空
気入口が空調ユニット側に押圧され気密性が向上する。
【0037】請求項記載の本発明によれば、前記第1
係合部または前記第2係合部に、当該係合部相互の空気
の流れに直交する方向の位置決めをする位置決め部を設
けたので、組立時における空気の流れに直交する方向の
位置決めが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用空調ユニットとダクトとの接
続構造を適用した空調ユニットアセンブリの連結した状
態を示す側面図である。
【図2】 図2(A)は、図1に示されるヒータユニッ
トの平面図、同図(B)は、同ヒータユニットの側面図
である。
【図3】 図3(A)は、図1に示されるセンタコンソ
ールを示す要部断面図、同図(B)は、リアダクトを示
す側面図である。
【図4】 図4(A)(B)(C)は、図1に示される
ヒータユニットの後端部近傍を示すそれぞれ側面図、平
面図、および後方から見た図である。
【図5】 図5(A)(B)(C)は、図1に示される
センタコンソールの前端部近傍を示すそれぞれ側面図、
平面図、および前方から見た図である。
【図6】 図1に示される空調ユニットとダクトとの接
続構造を示す部分拡大側面図である。
【図7】 従来の後部座席空調に関する空調ユニットア
センブリの分解斜視図である。
【符号の説明】
1…ヒータコア、 10…コンソールボックスアッシ、 12…クーラユニット、 13…ヒータユニット(空調ユニット)、 17…センタコンソール(枠体)、 19…リアダクト(ダクト)、 22…下面開放口、 33…空気ダクト、 34…空気出口、 35…第1係合部、 35a…テーパ面、 37…第2係合部、 37a…テーパ面、 37c…側方鉛直面(位置決め部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 智弘 東京都中野区南台5丁目24番15号 カル ソニック株式会社内 (72)発明者 大橋 利男 東京都中野区南台5丁目24番15号 カル ソニック株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−41610(JP,U) 実開 昭61−189133(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータコア(1) が内蔵される空調ユニッ
    ト(13)に開設された空気出口(34)に、当該空調ユニット
    (13)から吹き出される空気を案内するダクト(19)を接続
    する車両用空調ユニットとダクトとの接続構造におい
    て、 前記空調ユニット(13)の空気出口(34)の近傍に第1係合
    部(35)を設けると共に、前記ダクト(19)を内部に収納す
    る枠体(17)の上流側の端部近傍に第2係合部(37)を設
    け、前記第1係合部(35)は、空気の流れの上流側に向い
    て斜め上方向の法線をもつテーパ面(35a) と当該テーパ
    面(35a) に連設される鉛直面(35b) とを有すると共に、
    上方に尖った楔形状を呈し、前記第2係合部(37)は、下
    流側に向いて斜め下方向の法線をもつテーパ面(37a) と
    当該テーパ面(37a) に連設される後方鉛直面(37b) とを
    有すると共に、前記第1係合部(35)が内部に嵌挿される
    凹状の楔形状を呈し、前記第1係合部(35)に前記第2係
    合部(37)をそれぞれのテーパ面(35a,37a) が当接するよ
    うに係合させることにより、前記空調ユニット(13)の空
    気出口(34)に前記ダクト(19)を接続するようにしたこと
    を特徴とする車両用空調ユニットとダクトとの接続構
    造。
  2. 【請求項2】 前記第1係合部(35)または前記第2係合
    部(37)に、空気の流れに直交する方向の当該係合部(35,
    37) 相互の位置決めをする位置決め部(37c)を設けてな
    る請求項1記載の車両用空調ユニットとダクトとの接続
    構造。
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