JPH08293709A - 誘電体共振部品 - Google Patents

誘電体共振部品

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JPH08293709A
JPH08293709A JP14475095A JP14475095A JPH08293709A JP H08293709 A JPH08293709 A JP H08293709A JP 14475095 A JP14475095 A JP 14475095A JP 14475095 A JP14475095 A JP 14475095A JP H08293709 A JPH08293709 A JP H08293709A
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JP
Japan
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resonator
faces
inner diameter
dielectric
inner peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP14475095A
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English (en)
Inventor
Kohachi Nishijima
小八 西嶋
Hideyuki Kato
英幸 加藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】段差面を有する共振器孔の内導体の厚みを均一
に形成することができ、かつ、共振器孔内面の破損を防
止することができ、よって、共振器のQ値の劣化を防止
して良好な特性を得ることができる誘電体共振部品を提
供する。 【構成】誘電体ブロック1内に段差面21を有する共振
器孔2a,2bが設けられ、段差面21と共振器孔内周
面との交差部A,Bは、曲面(R面)で形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体共振器、誘電体
フィルタ等の誘電体共振部品に関し、特に誘電体ブロッ
ク内に段差面を有する共振器孔が設けられた誘電体共振
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体ブロックに1個の共振器孔が形成
された誘電体共振部品ではスプリアス特性等を改善する
ために、誘電体ブロックに複数の共振器孔が形成された
誘電体共振部品では隣り合う共振器間の結合度及び結合
関係等を調整して減衰特性等を良好にするために段差面
を有する共振器孔が設けられる。
【0003】段差面を有する共振器孔が形成された従来
の誘電体共振部品として、例えば、図5に示すような構
造のものがある。以下の図において、点塗り潰し部は誘
電体ブロックの素地の見える部分(導体非形成部)を示
す。
【0004】この誘電体共振部品は、単一の誘電体ブロ
ックに2段の誘電体共振器が一体に形成された誘電体フ
ィルタであり、図5(a)及び(b)に示すように、略
直方体形状の誘電体ブロック1の対向する一対の端面1
a,1bを貫通して、内面に内導体3が形成された2個
の共振器孔2a,2bが設けられ、誘電体ブロック1の
外面の所定箇所に一対の入出力電極5、5が形成され、
入出力電極5、5の形成領域を除く外面の略全面には外
導体4が形成されている。
【0005】各内導体3、3は共振器孔2a,2bの一
方の開口面1a(以下、開放側端面と記す)では、その
近傍に内導体3の非形成部が設けられて、外導体4と開
放(分離)され、他方の開口面1b(以下、短絡側端面
と記す)では外導体4と短絡(導通)されている。
【0006】共振器孔2a,2bは、図5(b)に示す
ように、段差面を有する共振器孔(以下、ステップ孔と
記す)であり、その内部にはそれぞれ段差面21が設け
られ、開放側端面1aから段差面21までの内径は、短
絡側端面1bから段差面21までの内径よりも大きく形
成されている。
【0007】共振器孔2a,2b毎に形成される各共振
器は内導体3の非形成部のギャップ間容量にて、いわゆ
るコムライン結合され、内導体3と入出力電極5との電
極間容量により入出力の外部結合を得ている。
【0008】この構成では、共振器孔2a,2bはいず
れも開放側端面1a側の内径の大きなステップ孔であ
り、両共振器間の結合は強い容量性結合となり、通過帯
域幅が広く、通過帯域の低域側に減衰極が形成されたフ
ィルタ特性が得られる。
【0009】内導体3はAgペースト等の電極材料をス
プレー塗布あるいは浸漬塗布した後、この電極材料を焼
成して形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の誘電体共振部品においては、図5(b)に示すよう
に、共振器孔2a,2bの段差面21と内径大部内周面
との交差部A及び段差面21と内径小部内周面との交差
部Bは略直角に形成されているので、交差部Aでは内導
体3が溜まるように極端に厚く付着し、内導体3塗布後
の焼成によりこの部分に内導体3のひび割れが発生する
という問題、また、交差部Bでは内導体3が付きにく
く、この部分の内導体3が極端に薄くなるまたは部分的
に付着しないという問題があった。つまり、交差部A及
び交差部Bでの内導体3の厚みが一様ではなく、かつ内
導体3の不連続性が生じるため、共振器のQ値が劣化し
て挿入損失等の特性が劣化する、また、共振周波数のば
らつきが大きくなり歩留まりが悪くなるという問題があ
った。
【0011】また、上記従来の誘電体共振部品では、プ
レス成形等の成形段階で段差面21を境に成形密度が急
激に変化しており、焼成時にヒビが生じたり、焼成前の
成形体や焼成後の焼結体に外部から衝撃が加わると、交
差部A,B(特に交差部B)に応力が集中しワレ、カケ
等の破損が起こるという問題があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、以上のような従
来の誘電体共振部品が持つ問題点を解消し、段差面を有
する共振器孔の内導体の厚みを均一に形成することがで
き、かつ、共振器孔内面の破損を防止することができ、
よって、共振器のQ値の劣化を防止して良好な特性を得
ることができ、共振周波数のばらつきの小さな誘電体共
振部品を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、誘電体ブロックの内部に、内径大部と内
径小部とをつなぐ段差面を有する共振器孔が少なくとも
1個形成され、共振器孔の内面に内導体が形成され、誘
電体ブロックの外面に外導体が形成されてなる誘電体共
振部品において、前記段差面と内径大部内周面との交差
部と、前記段差面と内径小部内周面との交差部との少な
くとも一方が曲面または傾斜面で形成されていることを
特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、段差面と各共振器孔内周
面との交差部は曲面または傾斜面で形成されており、共
振器孔の内面に形成される内導体の厚みを均一に形成す
ることができる。また、共振器孔内周面の交差部での成
形密度の変化、交差部への外部応力の集中を緩和するこ
とができる。よって、内導体の厚みの不均一性、内導体
の不連続性、共振器孔内面の破損に起因する特性の劣化
を防止し、共振周波数のばらつきを低減することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて説明する。図において、従来例と同一または相当す
る部分、同一機能のものについては同一符号を付す。
【0016】本発明の第1実施例に係る誘電体共振部品
の構造を図1に示す。図1は誘電体共振部品の断面図で
あり、従来例の図5(b)に対応するものである。本実
施例の誘電体共振部品は、図1に示すように、略直方体
形状の誘電体ブロック1の内部に段差面21を有する共
振器孔(ステップ孔)2a,2bが形成され、各共振器
孔2a,2bの段差面21と内径大部内周面との交差部
A及び段差面21と内径小部内周面との交差部Bは円弧
状の曲面(以下、R面と記す)で形成されている。つま
り、本実施例と図5に示す従来例と相違する点は、各交
差部A,Bは丸みを持つように面取りされた形状に形成
されている点であり、本実施例の他の構成は従来例の図
5に示したものと同様の構成であり、その説明を省略す
る。
【0017】この構成においては、各段差面21の交差
部A,BはR面取りされており、共振器孔の内面に従来
例のような略直角な部分が存在しないため、内導体3を
塗布した場合、交差部A,Bにも他の部分と略同様の厚
みの内導体3が形成される。つまり、内導体3は共振器
孔の全面に亘って均一に形成されるので、Q値の劣化は
防止され、また、共振周波数のばらつきは小さなものと
なる。
【0018】また、各段差面21の交差部A,BはR面
取りされているので、交差部A,Bでの成形密度の変
化、交差部A,Bへの外部応力の集中は緩和され、交差
部A,Bでのワレ、カケ等の破損は起こらない。したが
って、共振器孔2a,2b内面の破損に起因する特性劣
化は防止される。
【0019】なお、誘電体共振部品の外部結合手段は従
来例の図5で説明した入出力電極に限るものではなく、
また、開放側端面側での内導体と外導体の分離方法、及
び各共振器間の結合手段等も従来例の図5で説明したも
のに限るものではない。
【0020】本発明の第2実施例に係る誘電体共振部品
の断面図を図2に示す。図2に示すように、本実施例の
誘電体共振部品では、ステップ孔2a,2bの段差面2
1と内径大部内周面との交差部A及び段差面21と内径
小部内周面との交差部Bは、傾斜面(傾斜する平面)で
形成され、ステップ孔を構成する隣接する各面の交差角
度が鈍角となるように形成されている。つまり、第1実
施例では交差部A、BをR面で面取りして形成したが、
本実施例では交差部A、Bを平面で面取りした形状で形
成している。この構成においても、内導体3は共振器孔
の全面に亘って均一に形成されるので、第1実施例と同
様の作用、効果が得られる。
【0021】上記第2実施例では、それぞれの交差部
A,Bを面取りするように2つの傾斜面を形成したが、
図3に示すように、段差面21の全面を1つの傾斜面と
し、段差面21と内径大部及び内径小部の内周面との交
差角が鈍角となるように形成してもよい。
【0022】なお、上記各実施例では単一の誘電体ブロ
ックにステップ孔が2個形成された誘電体共振部品で説
明したが、単一の誘電体ブロックにステップ孔が1個の
み形成されたものでもよく、また、3個以上の共振器孔
が形成され、その少なくとも1個がステップ孔で形成さ
れたものでもよい。
【0023】例えば、図4に示す誘電体共振部品は、誘
電体ブロック1の内部にステップ孔2aと内径一定の共
振器孔2b,2cが形成されたものであり、ステップ孔
2aの内面には面取りが施されている。この誘電体共振
部品では、共振器孔2aと共振器孔2bで形成される両
共振器は容量性結合となり、共振器孔2bと共振器孔2
cで形成される両共振器は誘導性結合となり、通過帯域
の低域側及び高域側にそれぞれ1つの減衰極が形成され
る。
【0024】なお、上記各実施例では、各共振器孔は断
面円形状に形成されているがこれに限るものではなく、
断面略楕円状等の他の形状であってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る誘電
体共振部品によれば、段差面を有する共振器孔の段差面
と共振器孔内周面との交差部を曲面または傾斜面で形成
しているので、共振器孔の内面に形成される内導体の厚
みを均一に形成することができ、かつ、共振器孔内面で
の破損を防止することができる。
【0026】したがって、内導体の厚みの不均一性、内
導体の不連続性、共振器孔内面の破損に起因する特性の
劣化を防止し、共振周波数のばらつきを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る誘電体共振部品の断
面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る誘電体共振部品の断
面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る誘電体共振部品の断
面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る誘電体共振部品の断
面図である。
【図5】(a)は従来の誘電体共振部品の外観斜視図で
あり、(b)は(a)のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 誘電体ブロック 2a、2b、2c 共振器孔 21 段差面 3 内導体 4 外導体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロックの内部に、内径大部と内
    径小部とをつなぐ段差面を有する共振器孔が少なくとも
    1個形成され、共振器孔の内面に内導体が形成され、誘
    電体ブロックの外面に外導体が形成されてなる誘電体共
    振部品において、 前記段差面と内径大部内周面との交差部と、前記段差面
    と内径小部内周面との交差部との少なくとも一方が曲面
    または傾斜面で形成されていることを特徴とする誘電体
    共振部品。
JP14475095A 1995-02-24 1995-06-12 誘電体共振部品 Pending JPH08293709A (ja)

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JP14475095A JPH08293709A (ja) 1995-02-24 1995-06-12 誘電体共振部品

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3720795 1995-02-24
JP7-37207 1995-02-24
JP14475095A JPH08293709A (ja) 1995-02-24 1995-06-12 誘電体共振部品

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Effective date: 20040601