JPH08293668A - プリント基板と電子部品のはんだ付け方法 - Google Patents

プリント基板と電子部品のはんだ付け方法

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JPH08293668A
JPH08293668A JP16033695A JP16033695A JPH08293668A JP H08293668 A JPH08293668 A JP H08293668A JP 16033695 A JP16033695 A JP 16033695A JP 16033695 A JP16033695 A JP 16033695A JP H08293668 A JPH08293668 A JP H08293668A
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JP
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electronic component
soldering
printed circuit
heating element
circuit board
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JP16033695A
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Atsushi Okubo
温 大久保
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • H05K3/3431Leadless components
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3494Heating methods for reflowing of solder

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】配線回路の銅箔と電極とのはんだ付け部分を集
中的に加熱することにより電子部品の本体部の温度上昇
による初期熱劣化を抑制する。 【構成】プリント基板2に銅箔3、3xからなる配線回
路を形成するプリント配線基板1並びに導電性と磁性と
を持つ複数の発熱体11とこれを保持する保持板12と
からなる治具10及び誘導加熱コイル13を用意する。
発熱体11は、はんだ付けしようとする表面実装形の電
子部品5の複数の電極6に対向して配置される。初め、
銅箔3、3xの表面にはんだ4を載せ、電子部品5の電
極6をはんだ4にあてがうように電子部品5を配置す
る。次に、電極6がはんだ4と発熱体11とで挟まれて
当接するように保持板12を配置する。その後、誘導加
熱コイル13で発熱体11を誘導加熱して熱伝導により
はんだ4を溶融する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、銅箔を配線したプリ
ント基板に表面実装形の電子部品の電極をはんだ付けす
るプリント基板と電子部品のはんだ付け方法に関する。
なお、この明細書において、「はんだ」とは、はんだ付
け前に、銅箔の所望の箇所にスクリーン印刷などで形成
されてはんだ粉とフラックスとを混練したペースト状態
のもの若しくは溶融はんだに浸漬して銅箔の所望の箇所
に形成されて膜状に固体化したもの、又は、はんだ付け
後に固体化して銅箔と電極とを接着しているものなどを
意味する。また、「銅箔」の材料は銅に限らず、プリン
ト配線可能で電気伝導度の良好な材料を含める。
【0002】
【従来の技術】図10は従来例のはんだ付け前の組立て
状態を示す断面図、図11は図10のはんだ付け後の接
着状態を示す断面図である。図10において、プリント
基板2に慣用の方法で処理されて銅箔3、3xからなる
配線回路を形成するプリント配線基板1を製作する。銅
箔3、3xの所望の箇所にはんだ4を載せる。電子部品
5の電極6をはんだ4にあてがうように電子部品5を治
具やロボットなどを使用して配置して組立てる。銅箔3
xは銅箔3よりやや大きい。
【0003】図10のように組立てられたものを高温の
リフロー炉に入れ温度を上げてはんだ4を溶融すれば、
溶融したはんだ4は銅箔3、3xと電極6とを濡らす。
このようなものを炉から取出して温度を下げれば、図9
のように、はんだ4は銅箔3、3xと電極6とを接着す
る。はんだ付けの完了である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来例の方法で
は次のような難点がある。 電子部品5の本体部を含む全体の温度を、はんだ4が
溶融する温度以上に上げなければならないので、その熱
により電子部品5が初期熱劣化をして信頼性が低下す
る。これを避けて特殊なはんだを使用すると原価が高く
なる。
【0005】銅箔3xのように他の銅箔3より寸法な
どが大きくて熱容量の大きい部分のはんだ付けのために
は、それだけ長時間リフロー炉に入れて置かなければな
らない。このため、その分、熱により電子部品45初期
熱劣化が更に進行する。時間を制限すると熱容量の小さ
い部分のはんだ付けは充分であっても、熱容量の大きい
部分のはんだ付けが不確実で、はんだ付けそのものの電
気的、機械的機能が低下する。
【0006】この発明の目的は、銅箔と電極とのはんだ
付け部分を集中的に加熱して電子部品の本体部の温度上
昇による初期熱劣化を抑制し、望ましくは、はんだ付け
部分の熱容量に対応して加熱を制御することができるプ
リント基板と電子部品のはんだ付け方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1のプリント基板と
電子部品のはんだ付け方法は、導電性と磁性とを持つ複
数の発熱体とこれを保持する保持板とからなる治具及び
誘導加熱コイルを用意しておき、発熱体は、はんだ付け
しようとする表面実装形の電子部品の複数の電極に対向
して配置され、初めに、銅箔を配線したプリント基板の
銅箔の表面にはんだを載せてはんだ処理をし、電子部品
の電極をはんだにあてがうように電子部品を配置し、次
に、電極がはんだと発熱体とで挟まれて当接するように
保持板を配置し、その後に、誘導加熱コイルで発熱体を
誘導加熱して熱伝導によりはんだを溶融するものであ
る。
【0008】発明2は発明1において、銅箔の熱容量が
大きい電極に対応する発熱体にはキュリーポイントの高
い材料を使用し、銅箔の熱容量が小さい電極に対応する
発熱体にはキュリーポイントの低い材料を使用するもの
である。発明3は発明1において、銅箔の熱容量が大き
い電極に対応する発熱体には透磁率の高い材料を使用
し、銅箔の熱容量が小さい電極に対応する発熱体には透
磁率の低い材料を使用するものである。
【0009】発明4は発明1において、銅箔の熱容量が
大きい電極に対応する発熱体は寸法が小さく、銅箔の熱
容量が小さい電極に対応する発熱体は寸法が大きいもの
である。発明5は発明1において、電子部品の1対の電
極に対向する1対の発熱体に相互に向かい合い角と平坦
部の付いたテーパを設けるものである。
【0010】発明6は発明5において、初めに、保持板
の発熱体を上向きにし、1対の発熱体のテーパ間に電子
部品を載せ、次に、はんだ処理したプリント基板を銅箔
を下向きにして載せ、その後に、誘導加熱するものであ
る。発明7は発明6において、1対の発熱体のテーパ間
に電子部品を載せる工程と、はんだ処理したプリント基
板を載せる工程との間に、電子部品を載せた保持板に振
動を加える工程を加入させるものである。んだ付け方
法。
【0011】発明8は発明6又は7において、誘導加熱
をするときに、プリント基板が下方に、保持板が上方に
なるように上下を逆にするものである。発明9は発明1
において、電極が対向する発熱体の面に溶融はんだに濡
れにくい材料の皮膜を形成するものである。発明10は
発明1において、発熱体を対向する電極側に付勢するば
ねを発熱体と保持板との間に介装するものである。
【0012】
【作用】発明1によれば、複数の発熱体は保持板により
複数の電極の配置に対向して配置されるから、多数の電
極に対応して治具の役目をする。発熱体は導電性と磁性
とを持つから、誘導加熱コイルの交番磁束によりうず電
流Iが生じ、I2 Rの熱エネルギを発生して発熱する。
電極がはんだと発熱体とで挟まれて当接するから、発熱
体の熱は電極を介して熱伝導ではんだや銅箔を加熱して
はんだを溶融し、はんだ付けが進行する。そして電子部
品の本体の加熱は電極からの熱伝導であるからその温度
上昇は大きくなく、電子部品の本体の初期熱劣化が少な
い。保持板による発熱体の電極への当接や電極の誘導加
熱に先立って銅箔にはんだ処理をするから、当接後や加
熱中にはんだを供給する必要がない。誘導加熱を止めれ
ば、はんだ付けは完了する。
【0013】発明2によれば、同一の誘導加熱時間にお
いて、キュリーポイントが低くて熱容量の小さい部分に
比べて、キュリーポイントが高ければ、より高い温度ま
で誘導加熱されるので、熱伝導を受け熱容量の大きい銅
箔やはんだの温度がより低い温度になることがなく、は
んだは適性な温度で溶融する。このため、熱容量の大小
に関係なく適性で均一な温度ではんだ付けされる。
【0014】発明3によれば、同一の誘導加熱時間にお
いて、誘導加熱コイルからの交番磁束は透磁率の高い発
熱体へは多く鎖交し、透磁率の低い発熱体へは少なく鎖
交するので、透磁率の高い発熱体の温度上昇は透磁率の
低い発熱体の温度上昇より大きくなる。銅箔の熱容量が
大きい電極に対応する発熱体には透磁率の高い材料を使
用し、銅箔の熱容量が小さい電極に対応する発熱体には
透磁率の低い材料を使用するので、熱容量の大小に関係
なく適性で均一な温度ではんだ付けされる。
【0015】発明4によれば、同一の誘導加熱時間にお
いて、誘導加熱コイルからの交番磁束はいずれの発熱体
へもほぼ同じだけ鎖交するので、寸法の小さい発熱体の
温度上昇は寸法の大きい発熱体の温度上昇より大きくな
る。銅箔の熱容量が大きい電極に対応する発熱体は寸法
が小さく、銅箔の熱容量が小さい電極に対応する発熱体
は寸法が大きいので、熱容量の大小に関係なく適性で均
一な温度ではんだ付けされる。
【0016】発明5によれば、1対の発熱体に相互に向
かい合い角と平坦部の付いたテーパは、角と平坦部で電
子部品を確実に保持するので、位置決めが正確ではんだ
付け精度が良好になる。発明6によれば、保持板の発熱
体を上向きにし、1対の発熱体のテーパ間に電子部品を
載せるから、電子部品は自重により治具の発熱体に正確
に位置決めされる。
【0017】発明7によれば、振動により更に位置決め
が正確になる。発明8によれば、発熱体を上向きにし、
電子部品を載せて自重により発熱体に正確に位置決めさ
れる電子部品は、誘導加熱のときには、プリント基板が
下方で上向きになり、電子部品は自重により銅箔に正確
に位置決めされてはんだ付けが進行する。このため、最
終的に電子部品は正確に位置決めされてはんだ付けが完
了する。
【0018】発明9によれば、電極が対向する発熱体の
面に溶融はんだに濡れにくい材料の皮膜を形成するか
ら、電極の発熱体とは反対側のはんだが多すぎることが
あって、はんだが発熱体に接触することがあっても、は
んだが発熱体にはんだ付けされて接着することがない。
発明10によれば、誘導加熱前又は誘導加熱後に、保持
板がプリント基板に対して平行に定位置を保つ場合に
も、ばねは発熱体を介して電極を銅箔に押し当てるか
ら、確実にはんだ付けが完了する。また、ばねは複数の
電極の上下方向の寸法誤差を吸収する。
【0019】
【実施例】図1は実施例1のはんだ付け前の組立て状態
を示す断面図、図2は図1の発熱体のキュリーポイント
を示す温度−透磁率曲線図であり、図3は実施例2の治
具の断面図であり、図4は実施例3のプリント基板と治
具とを対向配置した断面図であり、図5は実施例4の誘
導加熱中の断面図であり、図6は実施例5の治具の断面
図であり、図7は実施例6の治具の断面図であり、図8
は実施例7の治具の断面図であり、図9は実施例8の治
具の断面図である。従来例及び各図において同一符号を
付けるものはおよそ同一機能を持ち説明を省くことがあ
る。
【0020】図1において、プリント基板2に慣用の方
法で処理されて銅箔3、3xからなる配線回路を形成す
るプリント配線基板1、並びに、導電性と磁性とを持つ
複数の発熱体11とこれを保持する保持板12とからな
る治具10及び誘導加熱コイル13を用意する。発熱体
11は、はんだ付けしようとする表面実装形の電子部品
5の複数の電極6に対向して配置される。
【0021】初めに、銅箔3、3xを配線したプリント
基板2の銅箔3、3xの表面にはんだ4を載せてはんだ
処理をする。そして、電子部品5の電極6をはんだ4に
あてがうように電子部品5を配置する。次に、電極6が
はんだ4と発熱体11とで挟まれて当接するように保持
板12を配置する。その後に、誘導加熱コイル13で発
熱体11を誘導加熱して熱伝導によりはんだ4を溶融す
る。誘導加熱コイル13は渦巻状平板コイルが適する
が、プリント配線基板1や治具10を囲むようにソレノ
イドコイルを偏平にしたものなどでもよい。誘導加熱コ
イル13に印加する交流電源は数10kHzがよい。
【0022】この実施例によれば、複数の発熱体11は
保持板12により複数の電極6の配置に対向して配置さ
れるから、多数の電極6に対応して治具10の役目をす
る。発熱体11は導電性と磁性とを持つから、誘導加熱
コイル13の交番磁束によりうず電流Iが生じ、I2
の熱エネルギを発生して発熱する。電極6がはんだ4と
発熱体11とで挟まれて当接するから、発熱体11の熱
は電極6を介して熱伝導ではんだ4や銅箔3、3xを加
熱してはんだ4を溶融し、はんだ付けが進行する。そし
て電子部品5の本体の加熱は電極6からの熱伝導である
からその温度上昇は大きくなく、電子部品5の本体の初
期熱劣化がない。保持板12による発熱体11の電極6
への当接や電極6の誘導加熱に先立って銅箔3、3xに
はんだ処理をするから、当接後や加熱中にはんだ4を供
給する必要がない。誘導加熱を止めれば、はんだ付けは
完了する。
【0023】図2に示す発熱体11のキュリーポイント
を示す温度−透磁率曲線図において、材料A、Bの透磁
率が急変する温度がある。キュリーポイントTA 、TB
であり、材料により定まる。例えば、マンガン鋼、クロ
ム鋼又はこれらの合金からキュリーポイントを選べる。
寸法などが大きくて熱容量が大きい銅箔3xの電極6に
対応する発熱体11にはキュリーポイントの高い材料を
使用し、熱容量が小さい他の銅箔3の電極6に対応する
発熱体11にはキュリーポイントの低い材料を使用す
る。そうすると、同一の誘導加熱時間において、キュリ
ーポイントが低くて熱容量の小さい部分に比べて、キュ
リーポイントが高ければ、より高い温度まで誘導加熱さ
れるので、熱伝導を受け熱容量の大きい銅箔3xやはん
だ4の温度がより低い温度になることがなく、はんだ4
は適性な温度で溶融する。このため、熱容量の大小に関
係なく適性で均一な温度ではんだ付けされる。
【0024】図3に示す実施例2の治具において、治具
20は発熱体21とこれを保持する保持板22とからな
る。そして、電子部品5の1対の電極6に対向する1対
の発熱体21に、相互に向かい合い角23と平坦部24
の付いたテーパ25を設ける。この実施例によれば、1
対の発熱体21に相互に向かい合い角23と平坦部24
の付いたテーパ25は、角23と平坦部24で電子部品
5を確実に保持するので、位置決めが正確ではんだ付け
精度が良好になる。
【0025】図4に示す実施例3において、初めに、保
持板22の発熱体21を上向きにして1対の発熱体21
のテーパ25間に電子部品5を載せる。次に、はんだ処
理したプリント基板2を銅箔3、3xを下向きにして載
せ、その後に、誘導加熱する。この実施例によれば、保
持板22の発熱体21を上向きにし、1対の発熱体21
のテーパ25間に電子部品5を載せるから、電子部品5
は自重により治具20の発熱体21に正確に位置決めさ
れる。
【0026】実施例3の変形として、1対の発熱体21
のテーパ25間に電子部品5を載せる工程と、はんだ処
理したプリント基板2を載せる工程との間に、電子部品
5を載せた保持板22に振動を加える工程を加入させ
る。この変形によれば、振動により更に位置決めが正確
になる。図5に示す誘導加熱中の実施例4は、実施例3
又はその変形において、誘導加熱をするときに、プリン
ト基板2が下方に、保持板22が上方になるように上下
を逆にする方法である。この実施例によれば、発熱体2
1を上向きにし、電子部品5を載せて自重により発熱体
21に正確に位置決めされる電子部品5は、誘導加熱の
ときには、プリント基板2が下方で上向きになり、電子
部品5は自重により銅箔3、3xに正確に位置決めされ
てはんだ付けが進行する。このため、最終的に電子部品
は正確に位置決めされてはんだ付けが完了する。
【0027】実施例2、3又は4において、図5に示す
隙間41ができるように、はんだ4の量は少なめにする
のがよい。もし多すぎ、発熱体21が溶融はんだに濡れ
やすい材料のときには、発熱体21がはんだ付けされ、
プリント配線基板1から治具20が分離できない。これ
を防止するには、前記したように、はんだ4の量を少な
めにしたり、発熱体21を溶融はんだに濡れにくい材料
にしたり、実施例5のようにしたりすればよい。
【0028】図6に示す実施例5の治具50において、
電極6が対向する発熱体21の面に溶融はんだに濡れに
くい材料の皮膜51を形成する。皮膜51の材料は、ア
ルミニウム、セラミック、耐熱性合成樹脂などがある。
この実施例によれば、電極の発熱体とは反対側のはんだ
が多すぎることがあって、はんだが発熱体に接触するこ
とがあっても、はんだが発熱体にはんだ付けされて接着
することがない。
【0029】図7に示す実施例6の治具60において、
発熱体21を対向する電極6側に付勢するばね61を発
熱体21と保持板22との間に介装する。この実施例に
よれば、誘導加熱前又は誘導加熱後に、保持板22がプ
リント基板2に対して平行に定位置を保つ場合にも、ば
ね61は発熱体21を介して電極6を銅箔3、3xに押
し当てるから、確実にはんだ付けが完了する。また、ば
ね61は複数の電極6の上下方向の寸法誤差を吸収す
る。皮膜51やばね61は実施例1にも活用できる。
【0030】図8に示す実施例7の治具70は、図3と
形状が同一である。治具70は発熱体71と発熱体72
とこれらを保持する保持板22とからなる。銅箔の熱容
量が大きい電極に対応する発熱体71には透磁率の高い
材料を使用し、銅箔の熱容量が小さい電極に対応する発
熱体72には透磁率の低い材料を使用する。そうする
と、同一の誘導加熱時間において、誘導加熱コイルから
の交番磁束は透磁率の高い発熱体71へは多く鎖交し、
透磁率の低い発熱体72へは少なく鎖交するので、透磁
率の高い発熱体71の温度上昇は透磁率の低い発熱体7
2の温度上昇より大きくなる。このため、熱容量の大小
に関係なく適性で均一な温度ではんだ付けされることに
なる。
【0031】図9に示す実施例8の治具80は、図3と
形状が類似する。治具80は発熱体81と発熱体82と
これらを保持する保持板22とからなる。銅箔の熱容量
が大きい電極に対応する発熱体81は寸法が小さく、銅
箔の熱容量が小さい電極に対応する発熱体82は寸法が
大きい。そうすると、同一の誘導加熱時間において、誘
導加熱コイルからの交番磁束はいずれの発熱体へもほぼ
同じだけ鎖交するので、寸法の小さい発熱体81の温度
上昇は寸法の大きい発熱体82の温度上昇より大きくな
る。このため、熱容量の大小に関係なく適性で均一な温
度ではんだ付けされる。キュリーポイントや透磁率や寸
法の差を利用する他に、発熱体の比熱を利用することも
できる。
【0032】
【発明の効果】発明1のプリント基板と電子部品のはん
だ付け方法によれば、治具の役目をして誘導加熱される
発熱体の熱は、電極を介して熱伝導ではんだ付け部分を
集中的に加熱するので、電子部品の本体部の温度上昇に
よる初期熱劣化を抑制して電子部品の信頼性を向上させ
るという効果がある。
【0033】発明2によれば、発熱体のキュリーポイン
トの差を利用してはんだ付け部分の熱容量に対応した加
熱をするので、熱容量に関係なく全ての電極が均一な温
度ではんだ付けされるという効果がある。発明3によれ
ば、発熱体の透磁率の差を利用してはんだ付け部分の熱
容量に対応した加熱をするので、熱容量に関係なく全て
の電極が均一な温度ではんだ付けされるという効果があ
る。
【0034】発明4によれば、発熱体の寸法差を利用し
てはんだ付け部分の熱容量に対応した加熱をするので、
熱容量に関係なく全ての電極が均一な温度ではんだ付け
されるという効果がある。発明5によれば、テーパが電
子部品の位置決めを正確にするので、はんだ付け精度が
良好であるという効果がある。
【0035】発明6によれば、発熱体を上向きにして電
子部品を載せるので、電子部品は正確に位置決めされる
という効果がある。発明7によれば、振動により更に位
置決めが正確になるという効果がある。発明8によれ
ば、発熱体を上向きにして電子部品を載せ、誘導加熱の
ときにはプリント基板と治具の上下を逆にするので、さ
らに電子部品は正確に位置決めされてはんだ付けされる
という効果がある。
【0036】発明9によれば、発熱体の面に溶融はんだ
に濡れにくい材料の皮膜を形成するので、はんだが発熱
体にはんだ付けされることがないという効果がある。発
明10によれば、ばねは電極を銅箔に押し当てるので、
確実にはんだ付けが完了するし、複数の電極の上下方向
の寸法誤差を吸収するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のはんだ付け前の組立て状態を示す断
面図
【図2】図1の発熱体のキュリーポイントを示す温度−
透磁率曲線図
【図3】実施例2の治具の断面図
【図4】実施例3のプリント基板と治具とを対向配置し
た断面図
【図5】実施例4の誘導加熱中の断面図
【図6】実施例5の治具の断面図
【図7】実施例6の治具の断面図
【図8】実施例7の治具の断面図
【図9】実施例8の治具の断面図
【図10】従来例のはんだ付け前の組立て状態を示す断
面図
【図11】図10のはんだ付け後の接着状態を示す断面
【符号の説明】 1 プリント配線基板 2 プリント基
板 3 銅箔 3x 銅箔 4 はんだ 5 電子部品 6 電極 10 治具 11 発熱体 12 保持板 13 誘導加熱コイル 20 治具 21 発熱体 22 保持板 23 角 24 平坦部 25 テーパ 41 隙間 50 治具 51 皮膜 60 治具 61 ばね 70 治具 71 発熱体 72 発熱体 80 治具 81 発熱体 82 発熱体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性と磁性とを持つ複数の発熱体とこれ
    を保持する保持板とからなる治具及び誘導加熱コイルを
    用意しておき、発熱体は、はんだ付けしようとする表面
    実装形の電子部品の複数の電極に対向して配置され、 初めに、銅箔を配線したプリント基板の銅箔の表面には
    んだを載せてはんだ処理をし、電子部品の電極をはんだ
    にあてがうように電子部品を配置し、次に、電極がはん
    だと発熱体とで挟まれて当接するように保持板を配置
    し、その後に、誘導加熱コイルで発熱体を誘導加熱して
    熱伝導によりはんだを溶融することを特徴とするプリン
    ト基板と電子部品のはんだ付け方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプリント基板と電子部品の
    はんだ付け方法において、銅箔の熱容量が大きい電極に
    対応する発熱体にはキュリーポイントの高い材料を使用
    し、銅箔の熱容量が小さい電極に対応する発熱体にはキ
    ュリーポイントの低い材料を使用することを特徴とする
    プリント基板と電子部品のはんだ付け方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のプリント基板と電子部品の
    はんだ付け方法において、銅箔の熱容量が大きい電極に
    対応する発熱体には透磁率の高い材料を使用し、銅箔の
    熱容量が小さい電極に対応する発熱体には透磁率の低い
    材料を使用することを特徴とするプリント基板と電子部
    品のはんだ付け方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のプリント基板と電子部品の
    はんだ付け方法において、銅箔の熱容量が大きい電極に
    対応する発熱体は寸法が小さく、銅箔の熱容量が小さい
    電極に対応する発熱体は寸法が大きいことを特徴とする
    プリント基板と電子部品のはんだ付け方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載のプリント基板と電子部品の
    はんだ付け方法において、電子部品の1対の電極に対向
    する1対の発熱体に相互に向かい合い角と平坦部の付い
    たテーパを設けることを特徴とするプリント基板と電子
    部品のはんだ付け方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載のプリント基板と電子部品の
    はんだ付け方法において、初めに、保持板の発熱体を上
    向きにし、1対の発熱体のテーパ間に電子部品を載せ、
    次に、はんだ処理したプリント基板を銅箔を下向きにし
    て載せ、その後に、誘導加熱することを特徴とするプリ
    ント基板と電子部品のはんだ付け方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載のプリント基板と電子部品の
    はんだ付け方法において、1対の発熱体のテーパ間に電
    子部品を載せる工程と、はんだ処理したプリント基板を
    載せる工程との間に、電子部品を載せた保持板に振動を
    加える工程を加入させることを特徴とするプリント基板
    と電子部品のはんだ付け方法。
  8. 【請求項8】請求項6又は7記載のプリント基板と電子
    部品のはんだ付け方法において、誘導加熱をするとき
    に、プリント基板が下方に、保持板が上方になるように
    上下を逆にすることを特徴とするプリント基板と電子部
    品のはんだ付け方法。
  9. 【請求項9】請求項1記載のプリント基板と電子部品の
    はんだ付け方法において、電極が対向する発熱体の面に
    溶融はんだに濡れにくい材料の皮膜を形成することを特
    徴とするプリント基板と電子部品のはんだ付け方法。
  10. 【請求項10】請求項1記載のプリント基板と電子部品
    のはんだ付け方法において、発熱体を対向する電極側に
    付勢するばねを発熱体と保持板との間に介装することを
    特徴とするプリント基板と電子部品のはんだ付け方法。
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