JPH08293243A - 電界放出型冷陰極素子及びその実装方法 - Google Patents

電界放出型冷陰極素子及びその実装方法

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JPH08293243A
JPH08293243A JP9645595A JP9645595A JPH08293243A JP H08293243 A JPH08293243 A JP H08293243A JP 9645595 A JP9645595 A JP 9645595A JP 9645595 A JP9645595 A JP 9645595A JP H08293243 A JPH08293243 A JP H08293243A
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Katsumi Suzuki
克美 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電界放出型冷陰極素子の新たな形状を提供
し、以て、電界放出型冷陰極素子を有する電子銃の小形
化を図る。 【構成】 (100)Si基板21に異方性エッチング
を施し、(111)面を露出させる。このSi基板21
にSiO2 膜25及び金属膜26を順次堆積させる。次
に、SiO2 膜及び金属膜の所定領域に開口を設け、開
口内に露出したSi基板の表面にエミッタコーン29を
形成する。こうして得られた電界放出型陰極素子を接続
端子11を有するマウント12に導電性接着剤13で固
定する。そして、(111)面上の金属膜と接続端子と
を先端を楔状に加工した金属板13で電気的、機械的に
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界放出型冷陰極素子
に関し、特に、その実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子銃に利用される従来の電界放出型冷
陰極素子は、図3に示すように、単結晶Si基板31の
表面上に絶縁膜32と金属膜33とを順次積層し、絶縁
膜32及び金属膜33の一部を部分的に除去して開口を
設け、開口内で露出した単結晶Si基板の表面にエミッ
タコーン(陰極)34を形成して構成されている。
【0003】この電界放出型冷陰極素子は、接続端子3
5が配設されたマウント36に電導性接着剤37を用い
て接着されたあと、ワイヤボンディングにより、ゲート
電極として使用される金属膜33と接続端子35とがリ
ード線38で接続されて、実装される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電界放出型冷陰
極素子の実装方法では、エミッタコーン(陰極)34よ
りもリード線38の方が、陰極34から放出される電子
の軌道方向に突出する(即ち、図3では、陰極34より
もリード線38の方が図の上方にある)。このため、陰
極34から放出される電子の放出量を制御するためのグ
リッド電極を、陰極34に近接して設置することができ
ない。つまり、従来の方法を用いて電界放出型冷陰極素
子の実装を行った電子銃は、その全長が長くなる。この
結果、例えば、ブラウン管の奥行きが長くなる等、電界
放出型冷陰極素子を利用した装置が大型化してしまうと
いう問題点がある。
【0005】本発明は、電界放出型冷陰極素子の新たな
形状を提供し、以て、電界放出型冷陰極素子を有する電
子銃の小形化を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、単結晶
Si基板と、該単結晶Si基板上に堆積させた絶縁膜
と、該絶縁膜上に堆積させゲート電極として使用する金
属膜と、前記絶縁膜及び前記金属膜を部分的に除去する
ことにより形成され、前記単結晶Si基板の表面の所定
領域を露出させる開口部と、前記開口部内の前記単結晶
Si基板の表面に形成されたエミッタコーンとを有する
電界放出型冷陰極素子において、前記単結晶Si基板
が、前記所定領域を含む主平面と、該主平面に連続し、
当該単結晶Si基板の裏面側に傾斜する副平面とを有す
ることを特徴とする電界放出型冷陰極素子がえられる。
【0007】また、本発明によれば、単結晶Si基板上
に絶縁膜と金属膜とを順次堆積し、前記絶縁膜及び前記
金属膜に開口を形成して前記単結晶Si基板の表面を部
分的に露出させ、露出した前記単結晶Si基板の表面に
エミッタコーン形成した電界放出型冷陰極素子を、接続
端子が固定されたマウントに実装する電界放出型冷陰極
素子の実装方法において、前記電界放出型冷陰極素子と
して、前記単結晶Si基板上に前記絶縁膜を堆積させる
前に、予め異方性触刻液を用いて前記単結晶Si基板の
一部をエッチングして所定面方位の傾斜面を露出させた
電界放出型冷陰極素子を用い、該電界放出型冷陰極素子
を導電性接着剤を用いて前記マウントに固定したあと、
一方の先端が楔状の金属板を用い、前記先端が前記傾斜
面上に形成された前記金属膜の表面に位置するように、
前記金属膜と前記接続端子とを電気的、機械的に接続し
たことを特徴とする電界放出型冷陰極素子の実装方法が
得られる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1に本発明の一実施例の電界放出型冷陰極素子
をマウントに実装した状態を示す。図1に示すように、
本実施例の電界放出型冷陰極素子は、従来の電界放出型
冷陰極素子とその断面形状が異なる。そこで、まず、図
2を参照して、本実施例の電界放出型冷陰極素子の製造
工程について説明する。
【0009】本実施例では、(100)Si基板21を
使用する。そして、このSi基板21の表面に、例え
ば、熱酸化法を用いてSiO2 膜22を形成する。次
に、通常のフォトリソグラフィ技術を用い、SiO2
22の一部をエッチングして、図2(a)に示すように
〈110〉方向に沿った所定幅の開口23を形成する。
【0010】次に、加熱したKOH水溶液等のアルカリ
性異方性エッチング液を用いて、SiO2 膜22の開口
23に露出したSi基板21をエッチングする。このエ
ッチングによって、Si基板21には、図2(b)に示
すように、(111)面からなる断面V字形状の溝24
が形成される。このエッチングにより露出する面は、常
に(111)面である((100)面に対して約54度
を成す)から、溝の深さは開口23の幅によって定ま
る。エッチングを終了したあとは、Si基板21の表面
からSiO2 膜22を除去する。
【0011】次に、図2(c)に示すように、Si基板
21の表面に、熱参加法等により新たなSiO2 膜25
を形成し、その表面に、スパッタ法などを用いて、Al
や、W等のゲート電極用金属膜26を形成する。そし
て、図2(d)に示すように、金属膜26の表面にレジ
スト膜27を形成し、レジスト膜27の所定位置に、通
常のフォトリソグラフィ技術を用いて、開口28を形成
する。レジスト膜27をマスクとして、金属膜26及び
SiO2 膜25に開口を形成する。
【0012】この後、さらにレジストパターンを用いた
リフトオフ法などにより、仕事関数が小さく、イオン衝
撃性に優れ、表面が安定な任意の材料からなるエミッタ
コーン(陰極)29を、図2(e)に示すように、開口
内のSi基板21の表面上に形成する。この後、図2
(f)に示すように、レジスト27を除去する。
【0013】最後に、溝24を境界にしてチップとして
切り出せば、図2(g)に示すような断面形状の電界放
出型陰極素子を得ることができる。
【0014】こうして得られた電界放出型陰極素子を図
1に示すように、接続端子11が取り付けられたマウン
ト(基板)12に、導電性接着剤13を用いて固着す
る。導電性接着剤13としては、例えば、Au−Sn合
金などが使用できる。そして、金属膜26と接続端子1
1とを、金属板13を用いて電気的、機械的に接続す
る。金属板13の一方の先端は、(111)面と(10
0)面とが成す角度(約54°)となるように、楔状に
加工されており、金属板13の上面が、エミッタコーン
29の先端(金属膜26の最も上部に位置する面)より
図の上方に位置することのないよう、(111)面に固
定される。なお、金属板13は、リード線として作用す
るだけでなく、固定治具としても働く。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、予めSi基板に異方性
エッチングを施すことにより、基板上面に対して所定の
角度を有する傾斜面を形成するようにしたことで、マウ
ントに実装する際の、リード線をエミッタコーンの先端
よりも後方に位置させることができる。これにより、電
子銃を構成する際、グリッド電極を従来に比べエミッタ
コーンに近接させて配置することができ、電子銃の小型
化、更には、電子銃を有する装置の小型かを実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電界放出型陰極素子をマウ
ントに実装した状態を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施例の電界放出型陰極素子の製造
工程を示す工程図である。
【図3】従来の電界放出型陰極素子をマウントに実装し
た状態を示す模式図である。
【符号の説明】
11 接続端子 12 マウント(基板) 13 導電性接着剤 21 (100)Si基板 22 SiO2 膜 23 開口 24 溝 25 SiO2 膜 26 ゲート電極用金属膜 27 レジスト膜 28 開口 29 エミッタコーン(陰極) 31 単結晶Si基板 32 絶縁膜 33 金属膜 34 エミッタコーン(陰極) 35 接続端子 36 マウント 37 電導性接着剤 38 リード線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶Si基板と、該単結晶Si基板上
    に堆積させた絶縁膜と、該絶縁膜上に堆積させゲート電
    極として使用する金属膜と、前記絶縁膜及び前記金属膜
    を部分的に除去することにより形成され、前記単結晶S
    i基板の表面の所定領域を露出させる開口部と、前記開
    口部内の前記単結晶Si基板の表面に形成されたエミッ
    タコーンとを有する電界放出型冷陰極素子において、前
    記単結晶Si基板が、前記所定領域を含む主平面と、該
    主平面に連続し、当該単結晶Si基板の裏面側に傾斜す
    る副平面とを有することを特徴とする電界放出型冷陰極
    素子。
  2. 【請求項2】 前記主平面が(100)面であり、前記
    副平面が(111)面であることを特徴とする請求項1
    の電界放出型冷陰極素子。
  3. 【請求項3】 単結晶Si基板上に絶縁膜と金属膜とを
    順次堆積し、前記絶縁膜及び前記金属膜に開口を形成し
    て前記単結晶Si基板の表面を部分的に露出させ、露出
    した前記単結晶Si基板の表面にエミッタコーン形成し
    た電界放出型冷陰極素子を、接続端子が固定されたマウ
    ントに実装する電界放出型冷陰極素子の実装方法におい
    て、前記電界放出型冷陰極素子として、前記単結晶Si
    基板上に前記絶縁膜を堆積させる前に、予め異方性触刻
    液を用いて前記単結晶Si基板の一部をエッチングして
    所定面方位の傾斜面を露出させた電界放出型冷陰極素子
    を用い、該電界放出型冷陰極素子を導電性接着剤を用い
    て前記マウントに固定したあと、一方の先端が楔状の金
    属板を用い、前記先端が前記傾斜面上に形成された前記
    金属膜の表面に位置するように、前記金属膜と前記接続
    端子とを電気的、機械的に接続したことを特徴とする電
    界放出型冷陰極素子の実装方法。
  4. 【請求項4】 前記単結晶Si基板として(100)基
    板を使用し、前記傾斜面として(111)面を露出させ
    たことを特徴とする請求項3の電界放出型冷陰極素子の
    実装方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5150648A (ja) * 1974-10-30 1976-05-04 Hitachi Ltd
JPH0562620A (ja) * 1991-09-03 1993-03-12 Mitsubishi Electric Corp 冷陰極画像表示装置

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