JPH08293084A - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JPH08293084A
JPH08293084A JP9654195A JP9654195A JPH08293084A JP H08293084 A JPH08293084 A JP H08293084A JP 9654195 A JP9654195 A JP 9654195A JP 9654195 A JP9654195 A JP 9654195A JP H08293084 A JPH08293084 A JP H08293084A
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Ichiro Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火災感知器内を煙が下から上へ流れることが
でき、Tバーの隙間のような幅の狭い箇所にも取り付け
ることができる火災感知器を得る。 【構成】 周面に複数の煙導入口47を有し、上部が開
口された箱体からなる煙導入部7と、煙導入部7の上方
に設けられて煙導入部7から導入された煙を検知する検
煙部27とを備え、煙導入部内7を複数の煙導入口47
に対応する複数の部屋に区画する隔壁51a,51bで
仕切るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火災感知器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図10はシステム天井の天井板に取り付
けられた従来の露出型の火災感知器を示す説明図であ
る。図において、121は天井板122に穿設した天井
孔、123は電源兼信号線等の配線、124は内部に円
筒形の検煙部125を備えた円筒状の火災感知器の本
体、126は検煙部125の外周に設けられた防虫用の
金網である。127は本体124を天井板122側に取
付けるための露出型ベースで、天井板122にねじある
いはボルト・ナット等の図示しない固定手段により固定
されている。
【0003】上記のように構成された従来の火災感知器
においては、天井面に沿って水平方向に流れる煙を本体
124の煙導入口から金網126を介して検煙部125
に導入して検知するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近来、天井面
をできるだけすっきりさせるために、火災感知器の小型
化が要請されているが、上述した従来例のように、水平
方向に流れる煙を直接検煙部125に導入する方式で
は、検煙部自体一定の幅を必要とするため天井面への露
出部を小形化するのが困難であり、Tバーの隙間のよう
な幅の狭い箇所に取り付けることができなかった。
【0005】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、火災感知器内を煙が下から上へ流すことがで
き、Tバーの隙間のような幅の狭い箇所にも取り付ける
ことができる火災感知器を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る火災感
知器は、周面に複数の煙導入口を有し、上部が開口され
た箱体からなる煙導入部と、該煙導入部の上方に設けら
れて前記煙導入部から導入された煙を検知する検煙部を
収容する本体部とを備え、前記煙導入部内を前記複数の
煙導入口に対応する複数の部屋に区画する隔壁で仕切る
ようにしたものである。
【0007】さらに、第2の発明に係る火災感知器は、
上記第1の発明の本体部に検煙部に導入された煙を上方
に逃がすための通気口を設けたものである。
【0008】また、第3の発明に係る火災感知器は、周
面に複数の煙導入口を有し、上部が開口された箱体から
なる煙導入部と、該煙導入部の上方に設けられて前記煙
導入部から導入された煙を検知する検煙部と、前記煙導
入部から前記検煙部へ通ずる煙路に設けられて、前記煙
導入部から導入された煙を前記検煙部へ案内する案内片
とを備えたものである。
【0009】さらに、第4の発明に係る火災感知器は、
周面に複数の煙導入口を有し、上部が開口された箱体か
らなる煙導入部と、該煙導入部の上方に設けられて前記
煙導入部から導入された煙を下から上に流す煙路が形成
されたケース本体部と、該ケース本体部内に設置されて
前記煙導入部から導入された煙を検知する検煙部と、前
記ケース本体部内における前記検煙部の直上に設けられ
て前記検煙部に導入された煙が直ぐに流出するのを防止
する抵抗壁とを備えたものである。
【0010】また、第5の発明に係る火災感知器は、上
記第5の発明の板に小孔を設けたものである。
【0011】さらに、第6の発明に係る火災感知器は、
ラビリンスで囲まれた空間に臨ませて発光素子と受光素
子を配置してなる検煙部を備えた火災感知器において、
前記検煙部は、前記ラビリンスで囲まれた空間内を煙が
下から上に流れるように前記ラビリンスを配置すると共
に、前記発光素子と前記受光素子が水平又は下方向を向
くように配置したものである。
【0012】また、第7の発明に係る火災感知器は、周
面に複数の煙導入口を有し、上部が開口された箱体から
なる煙導入部と、該煙導入部の上方に設けられて前記煙
導入部から導入された煙を検知する検煙部と、該検煙部
で煙が検知されたときに点灯する表示灯とを備え、前記
煙導入部にはその底面に窓部を形成すると共に、その内
面に前記窓部を煙導入経路から隔絶するための隔壁を設
け、該隔壁にて区画された部屋内に前記表示灯を前記窓
部に臨ませて配置したものである。
【0013】また、第8の発明に係る火災感知器は、煙
導入部から煙を導入し、該導入された煙を検煙部で検知
して火災を検知する火災感知器において、前記煙導入部
及び前記検煙部に防虫用の網を設けたものである。
【0014】
【作用】上記のように構成した第1の発明においては、
隔壁が各煙導入口から流入する煙をそれぞれ分離して、
ある煙導入口から流入した煙が他の煙導入口から流入し
た煙によって煙導入部外へ押し出されるのを防止する。
【0015】また、第2の発明においては、本体部に通
気口を設けたので、煙が検煙部をスムーズに通過するこ
とができる。
【0016】また、第3の発明においては、案内片が煙
導入部から導入された煙を検煙部へ案内する。
【0017】さらに、第4の発明においては、検煙部の
上方に設けた抵抗壁が検煙部に導入された煙が直ぐに上
方に流出するのを防止する。
【0018】また、第5の発明においては、抵抗壁に小
孔を設けたので、煙が検煙部内に一定時間滞留すると共
にスムーズに通過することができる。
【0019】さらに、第6の発明においては、発光素子
と受光素子が水平又は下方向を向くように配置したの
で、煙が検煙部の上方に抜け出ずに下方に落下した場合
にも煙の粒子が発光素子や受光素子に付着しにくい。
【0020】また、第7の発明においては、煙導入部内
における表示灯の配置位置が煙導入経路から隔絶されて
いるので、表示灯が煙の影響を受けずその点灯を確認し
やすい。
【0021】また、第8の発明においては、煙導入部及
び検煙部に設けた防虫用の網が煙と共に浮遊している塵
埃を捕獲し、これが検煙部内に入るのを防止する。
【0022】
【実施例】図1は本発明に係る火災感知器の外観を示す
斜視図である。図に示すように、本実施例の火災感知器
1は、ケース本体3と、カバー5と、煙導入部7とによ
りほぼ直方体状に形成されており、実施例では、高さH
を約110mm、幅Wを約60mm、厚さTを約24m
mとした。
【0023】図2、図3は火災感知器1の分解図であ
り、図2(a)はケース本体3及び検煙部、図2(b)
は図2(a)の一部を断面で示す側面をそれぞれ示し、
図3(a)はカバー5、図3(b)は煙導入部7をそれ
ぞれ示している。ケース本体3は図2(a),(b)に
示すように、下部を除く三方に側壁を有する断面コ字状
に形成され、上面にはコネクタ33の嵌入部11が設け
られ、下部両側には係止部13a,13bが設けられて
おり、下端中央部には先端部外面に係止爪を有する係止
片15aが突設されている。17a,17bは両側壁の
内側に設けられたカバー5の嵌合溝である。
【0024】19はケース本体3内に配設されたプリン
ト基板で、一方の面には例えばチップ部品等の多数の電
気部品が搭載されて検出回路、増幅回路等が形成されて
おり、他方の面には発光素子21と受光素子23が搭載
されると共に広い面積にわたって電気的シールドパター
ンが設けられ、また外周に防虫用の金網25(図2
(b)参照)が装着されたラビリンス27が取り付けら
れている。29は受光素子23の前方に設置されたレン
ズ、31は火災が発生しない平常状態において受光素子
23が発光素子21の光を直接受光しないようにするた
めの遮光子である。ここで、発光素子21はその光軸が
火災感知器1を設置したときにほぼ水平になるように配
置され、受光素子23は発光素子21に対して例えば時
計方向に約120度回転した位置に配置されている。ま
た、遮光子31は発光素子21に対して例えば時計方向
に約60度回転した位置であって、ラビリンス27の中
心から若干外方にずれた位置に配置されている。33は
プリント基板19に機械的、電気的に接続されたコネク
タ、35はプリント基板19に接続され、ケース本体3
から突出した確認灯である。なお、37a,37bはケ
ース本体3とプリント基板19に貫設されたねじ挿通穴
である。
【0025】カバー5は図3(a)に示すように、下部
を除く三方に側壁を有する断面コ字状に形成されてお
り、そのほぼ中央部にはラビリンス27へ導入された煙
が直ぐに抜けてしまうのを防止するための半円状の隔壁
39が設けられており、隔壁39はその中央部に凹陥部
39aを有している。また、カバー5の両側壁の下部内
側には煙導入部7より導入された煙をラビリンス27へ
案内する案内片41a,41bが立設されている。43
はコネクタ33の嵌入部であり、その下部には凹陥部4
3aが設けられている。45a,45bはねじ穴を有す
るスタッドである。13c,13dは両側壁の下部に設
けられた係止部、15bは下端部に突設され外面に係止
爪を有する係止片である。
【0026】煙導入部7は図3(b)に示すように、上
部が開口された直方体に形成されており、周壁に設けた
複数の煙導入口47(図1参照)には、防塵、防虫用の
パンチメタルあるいは金網49が張られている。51
a,51bは煙導入部7内において、各煙導入口47に
対応して設けられた隔壁であり、煙導入部7内は隔壁5
1a,51bによって6個の煙導入口47に対応した六
部屋と、確認灯35を収容するための一部屋の合計7個
の部屋に区画されている。53は確認灯35が収容され
る部屋の底部の一方の側に偏って設けられた確認灯35
の点灯を確認するための確認穴である。55a,55b
は周壁内面に突設され、ケース本体3とカバー5の係止
片15a,15bの係止爪が係止する係止部である。な
お、煙導入部7の開口部の一方の内壁(確認穴53の反
対側)には凹部57が設けられており、カバー5の下端
部にはこれに対応して凸部(図示せず)が設けられてい
る。
【0027】上記のような各部からなる火災感知器4を
組立てるには、先ず、プリント基板19が配設されたケ
ース本体3の嵌合溝17a,17bにカバー5の側壁を
嵌合して両者を結合する。このとき、コネクタ33はケ
ース本体3とカバー5の嵌入部11,43内に収容され
て上端部を露出しており、確認灯35は下端部から突出
する。ついで、ケース本体3及びプリント基板19のね
じ挿通穴37a,37bにねじを挿通してカバー5のス
タッド45a,45bに設けたねじ穴に螺入し、両者を
一体に固定する。
【0028】次に、結合されたケース本体3とカバー5
の下端部に煙導入部7を嵌合し、その係止部55a,5
5bにケース本体3とカバー5の係止片15a,15b
の係止爪を係止させる。これによりケース本体3、カバ
ー5及び煙導入部7は、図1に示すように一体に結合さ
れ、その側壁にはケース本体3とカバー5の係止部13
aと13c及び13bと13dによりそれぞれ凹状の係
止穴14a,14b(図1参照 なお、係止穴14bは
図示していない。)が形成され、また、確認灯35は煙
導入部7の確認穴53に近接して位置する。
【0029】上記の火災感知器1には、図1に示すよう
に、ケース本体3及びカバー5の縦方向の隅部にそれぞ
れ直角に切除された案内部59a,59b、61a,6
1bが設けられている。
【0030】次に、上記のような火災感知器1をTバー
の隙間又は天井面に取り付ける取付装置について説明す
る。図4は本実施例の取付装置の正面図、図5はその側
面図で、直方体状の火災感知器1を取付装置によりTバ
ーの間に取付けた状態を示す。図において、65はベー
ス66と弾性金具67とからなる取付装置、68は端子
台、69a,69bはTバーである。
【0031】取付装置65のベース66を構成する門型
部70は、図6に示すように、頂板71と左右の縦壁7
2a,72bとにより門型に形成されている。そして、
頂板71の一方の縁部には、後述のコネクタ33が嵌入
される切欠き部73と、その両側において上方に折曲げ
られた端子台68の取付片74a,74bとが設けられ
ており、他方の縁部には端子台68が装着されるL字状
の嵌合穴75a,75bが設けられている。76a,7
6bは頂板71の両端部近傍に設けられたねじ挿通穴で
ある。
【0032】77a,77b及び78a,78bは両縦
壁72a,72bの両縁部の下端部よりやや上方まで内
側にほぼ90°折曲げて形成された案内片であり、79
a,79bは縦壁72a,72bの下端部に設けた切欠
き部である。
【0033】ベース66を構成する枠部80は、上下が
開口された長方形の周壁81と、その下端部が外方にほ
ぼ水平に折曲げられて形成されたフランジ部82とから
なり、周壁81には門型部70の縦壁72a,72bの
切欠き部79a,79bに対応して切欠き部83a,8
3bが設けられている。なお、フランジ部82は周壁8
1の長手方向の両側のみに設けてもよい。85はフラン
ジ部82に設けた指標である。なお、この枠部80は、
その切欠き部83a,83bを門型部70の切欠き部7
9a,79bと整合させ、門型部70の下端部にスポッ
ト溶接等により一体に接合されている。
【0034】86a,86bはぼぼ逆J字状の板ばね
で、その下端部が枠部80の切欠き部83a,83bの
下方にスポット溶接等によって接合されており、上端部
は門型部70の切欠き部79a,79bから内側に突出
して係止部87a,87bを構成している。なお、ベー
ス66の高さ、縦壁72a,72bの幅、及び枠部80
の周壁81で形成された火災感知器1の挿入口88は、
前述の直方体状の火災感知器1を嵌入しうる大きさに形
成されている。この場合、挿入口88の長さ方向は、火
災感知器1の幅より若干大きく形成してもよい。
【0035】弾性金具67は、図7に示すように、例え
ばステンレスの如き弾性材からなり、上端部が平坦に形
成されたほぼ逆V字状の一対の弾性部91a,91b
と、両弾性部91a,91bの下端部を連結する連結部
92a,92bとからなり、連結部92a,92bの下
端部は互いに内側に折曲げられて固定片93a,93b
が形成されている。94a,94bは連結部92a,9
2bのほぼ中央部を折曲げずに延出して形成された係止
片で、その下端部は固定片93a,93bと下面とほぼ
同一平面上に位置している。95a,95bは上部の平
坦部に設けたねじ穴である。
【0036】次に、上述のような取付装置65を用いて
火災感知器1をシステム天井のTバーの間に取付ける手
順の一例について説明する。 (1)先ず、頂板71に端子台68が取付けられたベー
ス66を、図8に示すように、下から弾性金具67の弾
性部91a,91bの間に挿入し、ベース66のねじ挿
通穴76a,76bに下からねじ111a,111bを
挿通して弾性部91a,91bのねじ穴95a,95b
に軽く螺入する。
【0037】(2)弾性金具67をその下端部がベース
66の枠部80の上端部に達するまで引上げ、弾性部9
1a,91bがほぼ垂直になるように2本の指で押圧す
る。そして、弾性金具67を下降させてその係止片94
a,94bをベース66の枠部80の周壁81内に挿入
し、係止させる。これにより、弾性金具67の幅は枠部
80の周壁81の幅より狭くなる。
【0038】(3)この状態で、システム天井のTバー
69a,69bの間から引出したコモン線などを端子台
68に接続し、図9に示すように、取付装置65をTバ
ー69a,69bの間から挿入し、ベース66の下端部
に設けたフランジ部82をTバー69a,69bの下面
に当接させる。そして、下から弾性金具67の固定片9
3a,93bを押上げると、係止片94a,94bの係
止が外れて弾性金具67はその弾性により図8に示すよ
うな元の状態に戻る。
【0039】(4)ついで、ベース66の挿入口88か
らドライバを差込んでねじ111a,111bを螺入す
れば、弾性金具67が下降してその固定片93a,93
bがTバー69a,69bの上面に当接し、ベース66
のフランジ部82とによりTバー69a,69bを挟持
する。さらにねじ111a,111bを螺入すると、フ
ランジ部82と固定片93a,93bはTバー69a,
69bに圧接され、取付装置65はTバー69a,69
b間に強固に固定される。
【0040】(5)この状態で、ベース66の挿入口8
8に下から火災感知器1を挿入して押込めば、そのコネ
クタ33は端子台68に接続され、また、側壁に設けた
係止穴14a,14bにはベース66に設けた板ばね8
6a,86bが係止し、図4、図5に示すように、火災
感知器1は取付装置65に確実に保持される。このと
き、Tバー69a,69bの下面には、ベース66のフ
ランジ部82が露出し、フランジ部82の間からは火災
感知器1の煙導入部7のみが突出する。
【0041】なお、火災感知器1の取付装置65への挿
入にあたっては、取付装置65のベース66に設けた案
内片77a,77b,78a,78bによって、また、
火災感知器1の案内部59a,59b,61a,61b
が案内されるので、スムーズに挿入して取付けることが
できる。
【0042】保守点検等のため火災感知器1を取付装置
65から取出すときは、取付装置65の板ばね86a,
86bを外方に弾性変形させて係止部14a,14bと
の係止を解除して火災感知器1を引出せば、容易に取出
すことができる。
【0043】上記の説明では、門型部70の縦壁72
a,72bの下方に係止部87a,87bを設けた場合
を示したが、火災感知器1の係止部14a,14bの位
置に応じて適宜変更することができる。また、弾性金具
67の弾性部91a,91bの下端部を連結部材92
a,92bで連結した場合を示したが、連結部材92
a,92bを省略し、独立した2つの弾性部91a,9
1bで弾性金具67を構成してもよい。さらに、上記の
実施例では、火災感知器1をTバー69a,69bの間
に取付ける場合を示したが、天井等に設けた穴にも同様
にして火災感知器1を取付けることができる。
【0044】次に、上記のようにしてTバー69a,6
9bの間に取付けられた火災感知器1の動作を図1,図
2に基づいて説明する。屋内に火災が発生すると、火災
によって発生した煙が火災時の熱による上昇気流に乗っ
て上昇し、火災感知器1の煙導入部7に設けられた金網
49を介して複数の煙導入口47から煙導入部7内部に
流入する。このとき、煙導入部7内は隔壁51a,51
bによって7個の部屋に区画されているので、ある煙導
入口47から流入した煙が他の煙導入口47から流入し
た煙に押し出されることがなく、煙導入口47に流入し
た煙は全て上方に設置されたラビリンス27側へスムー
ズに流れる。
【0045】煙導入部7を通過した煙はカバー5の両側
壁の下部内側に設けられた案内片41a,41bに案内
されて金網25を介してラビリンス27へと導入され
る。このラビリンス27へ導入される煙は煙導入部7及
びラビリンス27の外周に装着された2つの金網49及
び金網25とを通過するため、煙に含まれる塵埃はこれ
らの金網49及び金網25で捕獲され、ラビリンス27
内へ入ることがなく、塵埃に起因する誤作動を防止する
ことができる。
【0046】また、ラビリンス27内では発光素子21
が周期的(例えば3.5 秒毎)に発光し、この光が流入し
た煙によって散乱反射され、これが受光素子23に到達
することによって煙の検知が行われる。このように、発
光素子21は周期的に発光するものであるためラビリン
ス27内に導入された煙を一定時間以上ラビリンス27
内に滞留させる必要があるが、この点、本実施例ではカ
バー5のほぼ中央部に隔壁39を設けているので、この
隔壁39が抵抗となってラビリンス27内に導入された
煙は直ぐに流出することなく一定時間ラビリンス27内
に滞留することになる。その後、この煙は隔壁39の中
央部に設けられた凹陥部39aを通過して、さらにコネ
クタの嵌入部43に設けられた凹陥部43aを通り、外
部へ排出される。
【0047】なお、ラビリンス27内に滞留している煙
が上方に排出されずにラビリンス27内で落下する場合
には、その煙の粒子が発光素子21、受光素子23(レ
ンズ29)又は遮光子31に付着し、火災感知器の感度
に悪影響を及ぼすという問題がある。すなわち、煙の粒
子が発光素子21に付着した場合にはラビリンス27内
に発光される光量が減少して検出感度が悪くなる。ま
た、遮光子31に付着した場合には発光素子21から発
光された光が付着した煙の粒子で散乱されたり、逆に遮
光されたりすることがあり、前者では検知感度が過敏に
なり後者では悪くなる。さらに、受光素子23(レンズ
29)に付着した場合には付着した煙の粒子によって受
光素子23に入力される受光量が減少するため検出感度
が悪くなる。しかし、本実施例においては、発光素子2
1はその光軸がほぼ水平になるように配置され、また受
光素子23は図2(a)から明らかなように光の導入部
が下方を向くように配置されているので、煙の粒子が付
着しにくくなり、上述のような問題が発生しにくい。な
お、受光素子23の光軸がほぼ水平になるように配置し
てもよく、また発光素子21と受光素子23の双方の光
軸が下方向を向くように配置してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を得ることができる。
【0049】第1の発明においては、隔壁によってある
煙導入口から流入した煙が他の煙導入口から流入した煙
によって煙導入部外へ押し出されないようにしたので、
各煙導入部から流入する煙をスムーズに検煙部へ導入す
ることができる。
【0050】また、第2の発明においては、本体部に通
気口を設けたので、煙がスムーズに検煙部を通過するこ
とができ、このため煙の導入がスムーズになり火災を素
早く感知できる。
【0051】また、第3の発明においては、煙導入部か
ら導入された煙を案内片によって検煙部へ案内するよう
にしたので、煙がスムーズに検煙部に導入され、火災を
素早く感知できる。
【0052】また、第4の発明においては、検煙部の上
方に設けた抵抗壁によって検煙部に導入された煙が直ぐ
に流出しないようにしたので、検煙部に導入された煙は
発光素子が発光するサイクルタイムの間検煙部内に滞留
することになり、確実に火災の検知ができる。
【0053】さらに、第5の発明においては、抵抗壁に
小孔を設けたので、煙が検煙部内に一定時間滞留すると
共にスムーズに通過することができ、このため煙の導入
がスムーズになり、火災を素早く感知できる。
【0054】また、第6の発明においては、発光素子と
受光素子が水平又は下方向を向くように配置し、これら
に煙の粒子が付着するのを防止したので、一定の感度を
保持でき確実に火災を感知できる。
【0055】さらに、第7の発明においては、煙導入部
内における表示灯の配置位置が煙導入経路から隔絶され
ているので、表示灯が煙の影響を受けずその点灯を確認
しやすい。
【0056】第8の発明においては、煙導入部及び検煙
部に防虫用の網を設けたので、これらの網によって煙と
共に浮遊している塵埃が捕獲され、塵埃が検煙部内に入
りにくくなり、塵埃に起因する誤作動を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の分解図である。
【図3】図1に示した実施例の分解図である。
【図4】本実施例の取付装置の正面図である。
【図5】本実施例の取付装置の側面図である。
【図6】本実施例の取付装置を構成する門型部の斜視図
である。
【図7】本実施例の取付装置を構成する弾性金具の斜視
図である。
【図8】本発明の作用説明図である。
【図9】本発明の作用説明図である。
【図10】従来の火災感知器の断面図である。
【符号の説明】
1 火災感知器 7 煙導入部 21 発光素子 23 受光素子 27 ラビリンス 25,49 金網 47 煙導入口 51a,51b 隔壁 53 確認穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面に複数の煙導入口を有し、上部が開
    口された箱体からなる煙導入部と、該煙導入部の上方に
    設けられて前記煙導入部から導入された煙を検知する検
    煙部を収容する本体部とを備え、 前記煙導入部内を前記複数の煙導入口に対応する複数の
    部屋に区画する隔壁で仕切るようにしたことを特徴とす
    る火災感知器。
  2. 【請求項2】 前記検煙部に導入された煙を上方に逃が
    すための通気口を前記本体部に設けたことを特徴とする
    請求項1記載の火災感知器。
  3. 【請求項3】 周面に複数の煙導入口を有し、上部が開
    口された箱体からなる煙導入部と、 該煙導入部の上方に設けられて前記煙導入部から導入さ
    れた煙を検知する検煙部と、 前記煙導入部から前記検煙部へ通ずる煙路に設けられ
    て、前記煙導入部から導入された煙を前記検煙部へ案内
    する案内片とを備えたことを特徴とする火災感知器。
  4. 【請求項4】 周面に複数の煙導入口を有し、上部が開
    口された箱体からなる煙導入部と、 該煙導入部の上方に設けられて前記煙導入部から導入さ
    れた煙を下から上に流す煙路が形成されたケース本体部
    と、 該ケース本体部内に設置されて前記煙導入部から導入さ
    れた煙を検知する検煙部と、 前記ケース本体部内における前記検煙部の直上に設けら
    れて前記検煙部に導入された煙が直ぐに流出するのを防
    止する抵抗壁とを備えたことを特徴とする火災感知器。
  5. 【請求項5】 前記抵抗壁に小孔を設けたことを特徴と
    する請求項4記載の火災感知器。
  6. 【請求項6】 ラビリンスで囲まれた空間に臨ませて発
    光素子と受光素子を配置してなる検煙部を備えた火災感
    知器において、 前記検煙部は、前記ラビリンスで囲まれた空間内を煙が
    下から上に流れるように前記ラビリンスを配置すると共
    に、前記発光素子と前記受光素子が水平又は下方向を向
    くように配置したことを特徴とする火災感知器。
  7. 【請求項7】 周面に複数の煙導入口を有し、上部が開
    口された箱体からなる煙導入部と、該煙導入部の上方に
    設けられて前記煙導入部から導入された煙を検知する検
    煙部と、該検煙部で煙が検知されたときに点灯する表示
    灯とを備え、 前記煙導入部にはその底面に窓部を形成すると共に、そ
    の内面に前記窓部を煙導入経路から隔絶するための隔壁
    を設け、該隔壁にて区画された部屋内に前記表示灯を前
    記窓部に臨ませて配置したことを特徴とする火災感知
    器。
  8. 【請求項8】 煙導入部から煙を導入し、該導入された
    煙を検煙部で検知して火災を検知する火災感知器におい
    て、 前記煙導入部及び前記検煙部に防虫用の網を設けたこと
    を特徴とする火災感知器。
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