JPH09231484A - 光電式煙感知器 - Google Patents

光電式煙感知器

Info

Publication number
JPH09231484A
JPH09231484A JP4195896A JP4195896A JPH09231484A JP H09231484 A JPH09231484 A JP H09231484A JP 4195896 A JP4195896 A JP 4195896A JP 4195896 A JP4195896 A JP 4195896A JP H09231484 A JPH09231484 A JP H09231484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
smoke
light emitting
optical
labyrinth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4195896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3338612B2 (ja
Inventor
Shoichi Oka
昭一 岡
Tomohiro Yoshitsuru
智博 吉鶴
Itsuki Koyaizu
厳 小柳津
Taketsugu Wada
剛嗣 和田
Hirotaka Hamaguchi
博隆 濱口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP04195896A priority Critical patent/JP3338612B2/ja
Publication of JPH09231484A publication Critical patent/JPH09231484A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3338612B2 publication Critical patent/JP3338612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光学室を分解清掃する際に、プリズムレンズを
直接傷付けることがない上に、容易に抜け落ちることは
なく、組立構造が簡単で、小型で薄型化が図れ光電式煙
感知器を提供する。 【解決手段】発光素子1を間欠駆動させることによっ
て、煙感知室S内に侵入した煙による散乱光を受光素子
2で受光し、火災を検知する光電式煙感知器において、
煙感知室Sは、LEDなどの発光素子1を設けた発光部
51と、回路基板4に面実装された受光素子2に向け
て、煙による散乱光を集光させるプリズムレンズ8を収
容する受光部52とを対設した光学基台5と、ラビリン
ス壁31を周囲に形成し、一方を開口させたラビリンス
筒体3とを組み合わせて構成され、光学基台5の受光部
52には、上下に貫通した嵌合孔52cを形成し、この
嵌合孔52cに、掴片81を延設したプリズムレンズ8
を挿脱可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、光電式煙感知器、
特に煙感知室にプリズムレンズを用い、回路基板に受光
素子を面実装した光電式煙感知器、及びその他の構造部
分に特徴を有したものに関する。
【0002】
【従来の技術】煙感知室に、発光素子となるLEDとプ
リズムレンズを対設して、煙による散乱光をプリズムレ
ンズで受けて回路基板に面実装された受光素子に集光さ
せる構造とした光電式煙感知器は、発光素子となるLE
Dと、プリズムレンズとを光学基台と光学室ホルダーと
で挟み込んで固定し、その嵌合部の孔から投光を行い、
煙感知室内に侵入した煙による散乱光をプリズムレンズ
で受けて、回路基板の受光素子で受光する構造となって
いる。
【0003】図21〜図25は、このような煙感知器の
煙感知室内に配設される光学基台103と光学室ホルダ
ー102の一例を示したものであり、発光素子となるL
ED100は光学室103の凹所104に収容され、プ
リズムレンズ101は対向して形成された凹所105に
収容されており、煙感知室内でプリズムレンズ101が
受けた煙による散乱光は、光学室ホルダー102の開口
106より、回路基板108に面実装されたホトダイオ
ードなどの受光素子(不図示)で受光されるようになっ
ている。
【0004】また、このような構造の煙感知器では、光
学室には、周囲にラビリンス壁を形成したラビリンス筒
体を取り付けて煙感知室を形成し、この煙感知室を感知
器ヘッド200の内凹所に収容してから、防虫網302
を設けた保護ケージ300を被せて取り付けるが、この
とき、煙感知室の回路基板108に設けた孔部に、感知
器ヘッド側に突設した接続ピン109を嵌入して、回路
基板108を感知ヘッドに接続している。
【0005】ところが、このような構造のものでは、煙
感知室を分解して、LED100やプリズムレンズ10
1を清掃したり、交換を行う場合には、光学基台103
と光学ホルダー102の嵌合を外さなければならず、こ
の際にプリズムレンズ101が不用意に抜け落ちて傷を
付けるなどの問題があり、また、光学室を構成する部品
点数が多く、しかも発光素子とプリズムレンズの光学軸
も光学ホルダー102内で互いに斜め方向に向き合って
いるため、煙感知器の薄型化を妨げるなどの問題もあっ
た。
【0006】更に、従来のこの種の煙感知器は、感知器
ヘッドの感知器ベースに結合される面は、図26に示し
たように、感知器ヘッド200の外凹所にはクリップ端
子201にタッピングねじ202で接続された一対のク
リップバネ203を設けており、このクリップ端子20
1に感知器ベースの外凹所側に設けた一対のせん刃(不
図示)をツイスト嵌合して結合固定する構造となってい
る。そのため、感知器ヘッド200にはクリップバネ2
03と、クリップ端子201を設けるスペースが必要と
なり、感知器ヘッド200、それ自体のかさも高くなっ
て全体として薄型化が出来ず、構造も複雑化するなどの
問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の問題点を解決するため提案されたものであり、第1
の目的は、光学室を分解清掃した時にプリズムレンズを
直接傷付けることがない上に、容易に抜け落ちることは
なく組立構造が簡単な煙感知器を提供することを目的と
している。
【0008】また、第2の目的は、小型で薄型化が図
れ、安価な煙感知器を提供することにある。更に、第3
の目的は、煙感知室内への外乱光の侵入を効果的に防止
できる煙感知器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は提案されており、請求項1において提案さ
れた煙感知器は、発光素子を間欠駆動させることによっ
て、煙感知室内に侵入した煙による散乱光を受光素子で
受光し、火災を検知する光電式煙感知器において、煙感
知室は、LEDなどの発光素子を設けた発光部と、回路
基板に面実装された受光素子に向けて、煙による散乱光
を集光させるプリズムレンズを収容する受光部とを対設
した光学基台と、ラビリンス壁を周囲に形成し、一方を
開口させたラビリンス筒体とを組み合わせて構成され、
光学基台の受光部は、上下に貫通した嵌合孔を形成し、
この嵌合孔に、掴片を延設したプリズムレンズを挿脱可
能に収容させる構造となっており、掴片を指で持ってプ
リズムレンズの取り出しを行えば、プリズムレンズを傷
付けずに交換できる。
【0010】請求項2において提案された煙感知器は、
光学基台の受光部の嵌合孔には、プリズムレンズに突設
させた一対の凸部を弾性係止させる一対の係止爪を設け
た構造としており、プリズムレンズを嵌合孔より収容さ
せた場合には、ガタツキもなく、しっかりと固定できる
ようになっている。請求項3において提案された煙感知
器は、光学基台はLEDなどの発光素子に被せる発光部
カバーと、受光素子に光路を変更させるプリズム収容部
とを、それぞれの光軸が同一水平面上でかつ所定の角度
をもって対設するとともに、発光部カバーとプリズム収
容部との間に外乱遮光用支柱を突設した構造としてお
り、これによって、煙感知器室の高さを軽減して、薄型
化を図っている。
【0011】また、請求項4において提案された煙感知
器は 感知器ヘッドの内凹所側に突設させる内部接続端
部と、感知器ヘッドの外凹所に突設させる外部接続端部
とを有した圧入端子を感知器ヘッド側に備え、感知器ベ
ースには、上記圧入端子の外部接続端部を接続させる挟
み接続具を設けるとともに、上記感知器ヘッドの外凹所
と上記感知器ベースの内凹所には嵌合接続部を設けた構
造としており、感知器ヘッドを感知器ベースに接続する
際、電気的接続が機械的結合とは別に出来きる構造にし
て、更に感知器ヘッド、感知器ベースの小型化と薄型化
を図っている。
【0012】また、請求項5において提案された煙感知
器は、煙感知室を構成するラビリンス周壁を有したラビ
リンス筒体を防虫網とともに収容して形成された、保護
キャップのない有底煙感知室用保護ケージを、感知器ヘ
ッドの下方に着脱可能に取り付けた構造としており、こ
れによって部品点数を軽減して、製造コストの安価な煙
感知器を提供している。
【0013】請求項6,7において提案された煙感知器
は、発光素子と受光素子とを対設した回路基板に、発光
素子に被せる発光部カバーと、煙による散乱光を受光素
子に集光させるプリズムレンズを収容するプリズム収容
部とを対設した光学基台を取り付け、この光学基台に、
ラビリンス壁を周囲に形成したラビリンス筒体を更に被
せて形成される煙感知室を有した光電式煙感知器におい
て、光学基台の底面の周囲には突部をリング状に連続し
て周設し、この突部を上記ラビリンス壁の下端に周設し
た切込み溝に合致させ、嵌入させる構造にすることによ
って、煙感知室を構成した際にも隙間を生じさせること
なく、外乱光以外の侵入を効果的に防止できるようにし
ている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に添付図とともに、本発明の
一実施例を説明する。図1は、本発明の煙感知器Aを示
しており、発光素子1と面実装された受光素子2とを取
り付けた回路基板4に、発光素子1を設けた発光部51
とプリズム収容部52を設けた光学基台5を被せて構成
される光学室12を感知器ヘッド10の内凹所10aに
収容し、その上からラビリンス筒体3を収容した保護ケ
ージ6を取り付ける状態を示している。
【0015】この図では、煙感知室Sは、LED1を設
けた発光部51と、回路基板4に面実装された受光素子
2に向けて煙による散乱光を集光させるプリズムレンズ
8を収容するプリズム収容部52とを対設した光学基台
5と、煙の侵入は許容し、外光の侵入を防止する複数の
ラビリンス壁片を適宜間隔を保持し、重合配設したラビ
リンス壁31を周囲に形成し、一方を開口させたラビリ
ンス筒体3とを組み合わせて構成され、光学基台5のプ
リズム収容部52は、上下に貫通した嵌合孔52cを形
成し、この孔52cに、掴片81を延設したプリズムレ
ンズ8を挿脱可能にしている。
【0016】図2,図3は、光学基台5のプリズム収容
部52の嵌合孔52cにプリズムレンズ8を挿脱させる
場合の説明図を示している。プリズム収容部52には一
対の係合爪52aを対設した嵌合孔52cが形成され、
プリズムレンズ8には一対の凸部82が突設されている
ので、図2に示したように、プリズムレンズ8の掴片8
1を指で掴んで嵌合孔52cに嵌入させれば、図3に示
したように、プリズムレンズ8は一対の係合爪52aに
よってガタツキなく弾性保持され、そのため、煙感知室
を分解清掃した時にも、光学基台5よりプリズムレンズ
8が不用意に抜け落ちて傷付くこともない。
【0017】図4は、発光素子を構成するLED1と受
光素子2とを実装した回路基板4を示しており、LED
1は後述するLEDホルダー7に収容されてリード2a
を通じて、また受光素子2はプリズムレンズ8によって
集光された光を受けるように回路基板4に面実装されて
いる。光学基台5は、図5に示したように、光学室12
を構成するため、上記したLEDホルダー7を取り付け
た回路基板4に被せて使用されるようになっており、そ
のためLEDホルダー7に被せる発光部カバー51と、
プリズムレンズ8を収容するプリズム収容部52とを、
それぞれの光軸が同一水平面上でかつ所定の角度をもっ
て対設させており、更に発光部カバー51とプリズム収
容部52との間には、LEDホルダー7の光放出孔71
よりプリズム収容部52への直接入光を遮光する外乱遮
光用支柱53を突設している。
【0018】ここに、外乱遮光用支柱53は、煙感知室
S内における発光部51からプリズム収容部52への直
接投射や、煙感知室S内のラビリンス壁31での反射光
のプリズム収容部52への入光を効果的に防止してい
る。一般に、発光部と受光部とを、各々の光軸が同一水
平面上に位置するように煙感知室S内に配設した場合に
は、発光部から受光部への直接投射と、ラビリンス壁で
の反射光の受光部への入射を生じてしまうが、外乱遮光
用支柱53を設けた場合には、このような外乱光が受光
部へ入射されるのを効果的に防止できる。光学基台5の
底面には一対の係止爪55が設けられ、この係止爪55
を、回路基板4に対応して形成した孔部42に嵌入させ
て、光学基台5は回路基板4に取り付けられる。なお、
54は光学基台5の底面に形成された複数の凹凸条を形
成した光トラップ部である。
【0019】図6〜図8は、LEDホルダーの構造を示
している。このLEDホルダー7は、面実装された受光
素子2や、その他の電子部品41などとともに煙濃度を
検知する検知回路部を構成するため回路基板4に発光素
として実装されたLED1を収容保持するために使用さ
れ、LED1はホルダー本体70の後面に挿入用開口7
2を形成したLED挿入穴部70に、後面より挿入さ
れ、前面の光放出孔71より発光を投射させるようにな
っており、後面の挿入開口72aより導出したリード2
aは回路基板4に接続される。ホルダー本体7には鈎状
部74を形成した脚部74と、支持用脚部75を設けて
いるので、これらの脚部74,75によって回路基板4
上に支持させて容易に取り付けられる。
【0020】図例では、LEDホルダー7は、ホルダー
本体70に設けた支持用脚部75を回路基板4に形成し
た孔部43に挿入させ、鈎状部74を形成した支持用脚
部73を回路基板4の端縁に係止させることによって、
回路基板4上に正しく支持させて取り付けしている。こ
のようなLEDホルダー7によれば、投射光量を一定に
するために絞りやレンズを設ける必要がなく構造が簡単
である。
【0021】また、LED1は、従来のように光学基台
と光学室ホルダーで挟み込んで取り付ける構造ではな
く、ホルダー本体7に形成されたLED挿入穴部70に
挿入して収容保持し、その前面に形成された光放出孔7
1より光を投射する構造であるため、嵌合部から投射光
が漏れることもなく、発光部の投射光量にバラツキがな
く、分解清掃、組立ても簡単になる。また、光放出孔7
1は製造時に高い精度で作成されるため、そのバラツキ
は殆どない。
【0022】このような煙感知器では、光学室12を構
成する場合には、図5に示したように、LEDホルダー
7を取り付けた回路基板4に、光学基台5を被せるだけ
でよく、従来必要としていた光学室ホルダーは不要とな
る。また、このような構造の光学室6は、周囲に複数の
ラビリンス壁31を形成したラビリンス筒体3を、図9
や図10に示したように被せるだけで煙感知室Sが形成
されるので、一層部品点数を軽減できる。
【0023】このようにして形成された煙感知室Sは、
図11や図12に示したように、感知器ヘッド10の内
凹所10a内に収容され、このとき煙感知室Sの底面に
取り付けられた回路基板4の接続孔部(不図示)を、感
知器ヘッド10の内凹所10aに形成した接続ピン9a
に接続して電気的な接続がなされる。また、防虫網62
を設けた保護ケージ6は、その周縁に形成した突部61
を、煙感知室Sに被せるようにして、感知器ヘッド10
の内凹所10aに嵌合させて結合する。
【0024】このような構造の光電式煙感知器は、煙感
知室9内でLED2を簡欠駆動させることによって、煙
感知室9内に侵入した煙による散乱光を受光素子2で受
光し、火災を検知するものであるが、光学基台5は、発
光部カバー51とプリズム収容部52との光軸を同一水
平面上に所定の角度θを持たせて配置した構造にしてい
るので、従来の構造に比べて煙感知室の高さも小さくで
き、それだけ感知ヘッド10も薄型化できる。
【0025】図12〜図13は、感知器ヘッド10をよ
り薄型化するために採用される電気接続部の構造的特徴
を示している。図13は感知器ヘッド10の外凹所10
bを示したもの、図14は圧入端子9、図15は感知器
ベース11の内凹所11dを示している。感知器ヘッド
10の外凹所10aより、図14に示したようなL型切
片9bを一端に形成し、他端には小突片9aを有した鋸
歯側面92を形成した小片91と、小突片9aを有せず
鋸歯側面92を形成した小片91を形成した2つの圧入
小片91,91を延出させた圧入端子9を、小突片9a
を下にして圧入させると、感知器ヘッド10の内凹所か
らは小突片9aが突出し、感知器ヘッドの外凹所10a
からはL型折曲部9bが突出するので、小突片9aは、
そのまま感知器ヘッド10の内凹所10aに収容される
回路基板4の接続孔に挿入される内接続端子となり、L
型折曲部9bは、感知器ベース11の接続具11bに接
続される外部接続端子となるので、感知器ヘッド10を
感知器ベース11に対して回動させると、電気的な接続
がなされる。なお、11aは給電線を接続するための速
結端子である。
【0026】また、感知器ヘッド10の外凹所10bに
は複数の凸部10c,10dを形成し、感知器ベース1
1の周縁には感知器ヘッド10の複数の凸部10c,1
0dに対応した凹所11c,11dと凹溝(不図示)を
形成しているので、感知器ヘッド10を感知器ベース1
1に合致させ、複数の凸部10c,10dを対応した凹
所に嵌入させ、ツイストさせれば凸部10c,10dは
凹溝内に嵌入して、感知器ヘッド10は感知ベース11
に結合される。
【0027】このような構造では、感知器ヘッド10と
感知器ベース11の電気的接続は、感知器ヘッド10側
では圧入端子9、感知器ベース11側では挟み接続具1
1bによってなされ、感知器ヘッド10と感知ベース1
1との機械的結合は、感知器ヘッド10側に設けた凸部
10c,10dと、感知器ベース11側に設けた凹所1
1c,11dと凹溝によってなされるので、クリップ端
子とせん刃によって電気的接続と機械的結合を行ってい
た従来構造に比べて、軽量化と薄型化が図れる。
【0028】更に、図16に示すように、煙感知室Sを
構成するラビリンス壁31を有したラビリンス筒体3
を、防虫網62とともに収容した、保護キャップのない
有底煙感知室用保護ケージ22を、感知器ヘッド10の
下方に着脱可能に取り付けた構造となっている。また、
光学基台5は、図9に示したように、その底面の周縁に
は突条5aをリング状に連続して形成し、この突条5a
をラビリンス壁31の下端に周設した切込み溝31aに
嵌入させる構造となっている。この組合せは、図17に
示すように、切込み溝31aと突条5aをくさび形状に
形成したり、図18に示すように、切込み溝31bと突
条5bとを角形状に形成して、互いに嵌入させるように
してもよい。このような切込み溝と突条との組合せによ
って、煙感知室Sの底面には隙間が生じることがなく、
外部からの光の侵入が防止され、煙の流入性に影響が少
ない利点がある。
【0029】図19は煙感知室S内における発光部と受
光部の平面配置を示しており、光学基台5の底面には、
発光素子Lを収容した発光部カバー51と、プリズムレ
ンズ8を収容したプリズム収容部52とが対設され、こ
れらの発光部カバー51とプリズム収容部52とは、そ
れぞれの光軸L1,L2が同一水平面上で130度の角
度θをもって交差している。
【0030】また、53は第1の外乱遮光用支柱であ
り、この支柱53は、発光部1から受光部2には直接入
光せず、ラビリンス壁31での反射光を受光部2に直接
入射させないように、その長さ寸法と位置が規定されて
いる。図20は外乱遮光用支柱3の詳細構造を示してお
り、プリズム収容部52に向いた側面には、細い複数の
縦溝53aを形成して、光トラップ面を形成しており、
この縦溝53aに当たった光は、反射が抑えられ、吸収
される構造としている。このような光トラップ面は、縦
溝に代えて、細かい凹凸面を形成した粗面にしてもよ
い。
【0031】
【発明の効果】本発明の光電式煙感知器によれば、次の
ような効果が奏される。請求項1の光電式煙感知器によ
れば、光学基台は、掴片を延設したプリズムレンズを受
光部に挿脱可能に収容させる構造となっているので、掴
片を指で持ってプリズムレンズの取り出しを行えば、プ
リズムレンズを傷付けずに交換できる。
【0032】請求項2において提案された煙感知器は、
光学基台の受光部に挿入されたプリズムレンズは、一対
の係合爪によって弾性係止させる構造としているので、
プリズムレンズは不用意に抜け落ちることなく、ガタツ
キなく、しっかりと固定保持できる。請求項3において
提案された煙感知器は、光学基台はLEDなどの発光素
子を収容する発光部カバーと、受光素子に光路を変更さ
せるプリズム収容部とを、それぞれの光軸が同一水平面
上でかつ所定の角度をもって対設するとともに、発光部
カバーとプリズム収容部との間に外乱遮光用支柱を突設
した構造としているので、煙感知器室の高さを軽減し
て、薄型化を図っている。
【0033】また、請求項4において提案された煙感知
器は 感知器ヘッドと、感知器ベースとを圧入端子を用
いて接続でいる構造にしているので、感知器ヘッド、感
知器ベースの小型化と薄型化が図れる。更に、感知器ヘ
ッドは、クリップ端子とクリップバネとタッピングねじ
で固定し、感知器ベースにはせん刃を設けた構造ではな
いので、構造が簡単で、スマートであり、全体を小型化
できる。
【0034】請求項5において提案された煙感知器は、
煙感知室を構成するラビリンス周壁を有したラビリンス
筒体を防虫網とともに収容する保護ケージを、保護キャ
ップのない有底筒体に形成しているので、合成樹脂によ
る一体形成ができ、部品点数を軽減して、製造コストの
安価な煙感知器が提供できる。請求項6,7において提
案された煙感知器は、光学基台の底面の周囲には突条を
リング状に連続して周設し、この突条をラビリンス壁の
下端に周設した切込み溝に嵌入合致させる構造にしてい
るので、煙感知室を構成した際にも隙間を生じさせるこ
となく、外乱光以外の侵入を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光電式煙感知器の感知器ヘッドよ
り保護ケージを取り外した状態の縦断面構造図である。
【図2】光学基台に形成される受光部の縦断面構造図
(プリズムレンズを収容する前の状態を示す)である。
【図3】光学基台に形成される受光部の縦断面構造図
(プリズムレンズを収容した状態を示す)である。
【図4】LEDホルダーを取付けた回路基板の斜視図で
ある。
【図5】光学室の分解斜視図である。
【図6】LEDホルダーの側面図である。
【図7】LEDホルダーの正面図である。
【図8】LEDホルダーの縦断面構造図である。
【図9】煙感知室の分解斜視図である。
【図10】本発明の光電式煙感知器の分解斜視図(煙感
知室を分解している)である。
【図11】本発明の光電式煙感知器の分解斜視図(煙感
知室は分解されていない)である。
【図12】光電式煙感知器の感知器ヘッドの縦断面構造
図である。
【図13】感知器ヘッドの外凹所の構造説明図である。
【図14】圧入端子の構造説明図である。
【図15】感知器ベースの内凹所の構造説明図である。
【図16】保護キャップを一体形成した有底保護ケージ
の説明図である。
【図17】煙感知室のラビリンス壁の隙間防止用嵌合部
の説明図である。
【図18】煙感知室のラビリンス壁の隙間防止用嵌合部
(他例)の説明図である。
【図19】光学基台に設けられる外乱遮光用支柱の一例
を示す説明図である。
【図20】外乱遮光用支柱の詳細を示す説明図である。
【図21】従来の光電式煙感知器における光学室の分解
斜視図である。
【図22】その縦断面構造図である。
【図23】従来の光電式煙感知器の光学室を回路基板側
から見た平面図である。
【図24】従来の光電式煙感知器における光学室の一部
切欠側縦断面図である。
【図25】その底面図である。
【図26】従来の光電式煙感知器の感知器ヘッドの平面
図である。
【図27】従来の光電式煙感知器において、感知器ヘッ
ドと保護ケージの取り外し状態の説明図である。
【符号の説明】
A 光電式煙感知器 1 発光素子(L) 2 受光素子(PD) 3 ラビリンス筒体 31 ラビリンス壁 31a 切込み溝 4 回路基板 5 光学基台 5a 突条 51 発光部 52 受光部 52a 一対の係止爪 52b 係止突部 52c 嵌合孔 53 外乱遮光用支柱 6 保護ケージ 62 防虫網 7 LEDホルダー 8 プリズムレンズ 81 掴み片 82 一対の凸部 9 圧入端子 9a 内部接続部 9b 外部接続部 10 感知器ヘッド 11 感知器ベース 12 光学室 S 煙感知室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 剛嗣 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 濱口 博隆 三重県津市白塚町2856番地 旭電器工業株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子を間欠駆動させることによって、
    煙感知室内に侵入した煙による散乱光を受光素子で受光
    し、火災を検知する光電式煙感知器において、 上記煙感知室は、LEDなどの発光素子を設けた発光部
    と、回路基板に面実装された受光素子に向けて、煙によ
    る散乱光を集光させるプリズムレンズを収容する受光部
    とを対設した光学基台と、ラビリンス壁を周囲に形成
    し、一方を開口させたラビリンス筒体とを組み合わせて
    構成され、 上記光学基台の受光部には、上下に貫通した嵌合孔を形
    成し、この嵌合孔に、掴片を延設したプリズムレンズを
    挿脱可能にした光電式煙感知器。
  2. 【請求項2】上記光学基台の受光部の嵌合孔には、上記
    プリズムレンズに突設させた一対の凸部を弾性係止させ
    る一対の係止爪を形成した構造とした請求項1に記載の
    光電式煙感知器。
  3. 【請求項3】上記光学基台は、LEDなどの発光素子に
    被せる発光部カバーと、受光素子に光路を変更させるプ
    リズムレンズを収容する光プリズム収容部とを、それぞ
    れの光軸が同一水平面上でかつ所定の角度をもって対設
    するとともに、発光部カバーと光プリズム収容部との間
    には更に外乱遮光用支柱を突設した構造とした請求項1
    または2に記載の光電式煙感知器。
  4. 【請求項4】感知器ヘッドの内凹所側に突設させる内部
    接続端部と、感知器ヘッドの外凹所に突設させる外部接
    続端部とを有した圧入端子を感知器ヘッドに備え、 上記感知器ベースには、上記圧入端子の外部接続端部を
    接続させる接続具を設けるとともに、上記感知器ヘッド
    の外凹所と上記感知器ベースの内凹所には嵌合接続部を
    設けた構造とした光電式煙感知器。
  5. 【請求項5】煙感知室を構成するラビリンス周壁を有し
    たラビリンス筒体を防虫網とともに収容して形成され
    た、保護キャップのない有底煙感知室用保護ケージを、
    感知器ヘッドの内凹所に着脱可能に取り付けた構造とし
    た光電式煙感知器。
  6. 【請求項6】発光素子と受光素子とを実装した回路基板
    に、発光素子に被せる発光部カバーと煙による散乱光を
    受光素子に集光させるプリズムレンズを収容するプリズ
    ム収容部とを対設した光学基台を取り付け、この光学基
    台に、ラビリンス壁を周囲に形成したラビリンス筒体を
    更に被せて形成される煙感知室を有した光電式煙感知器
    において、 上記光学基台の底面の周囲には突条をリング状に連続し
    て形成し、この突条を上記ラビリンス壁の下端に周設し
    た切込み溝に合致させ、嵌入させる構造としている光電
    式煙感知器。
  7. 【請求項7】請求項6において、 上記切込み溝と、上記突条とはくさび形状に形成されて
    いる光電式煙感知器。
JP04195896A 1996-02-28 1996-02-28 光電式煙感知器 Expired - Fee Related JP3338612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04195896A JP3338612B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 光電式煙感知器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04195896A JP3338612B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 光電式煙感知器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09231484A true JPH09231484A (ja) 1997-09-05
JP3338612B2 JP3338612B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=12622707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04195896A Expired - Fee Related JP3338612B2 (ja) 1996-02-28 1996-02-28 光電式煙感知器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3338612B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287382A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Hochiki Corp 火災警報器
CN106710125A (zh) * 2017-03-02 2017-05-24 官鸿运 一种交流烟感器装置
JP2018088200A (ja) * 2016-11-30 2018-06-07 ニッタン株式会社 火災感知器
JP2019164769A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 能美防災株式会社 煙感知器
JP2019207650A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 能美防災株式会社 煙感知器
JP2020016978A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 ホーチキ株式会社 火災検出装置
JP2020091927A (ja) * 2015-10-28 2020-06-11 ホーチキ株式会社 警報装置及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287382A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Hochiki Corp 火災警報器
JP2020091927A (ja) * 2015-10-28 2020-06-11 ホーチキ株式会社 警報装置及びその製造方法
JP2018088200A (ja) * 2016-11-30 2018-06-07 ニッタン株式会社 火災感知器
CN106710125A (zh) * 2017-03-02 2017-05-24 官鸿运 一种交流烟感器装置
CN106710125B (zh) * 2017-03-02 2017-12-01 南京波瑞自动化科技有限公司 一种交流烟感器装置
JP2019164769A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 能美防災株式会社 煙感知器
JP2019207650A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 能美防災株式会社 煙感知器
JP2020016978A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 ホーチキ株式会社 火災検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3338612B2 (ja) 2002-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2003233745B2 (en) Fire detector
US6778091B2 (en) Smoke chamber
EP0569712B1 (en) Fire detector
JPH01259497A (ja) 埋込み感知器のベース
JP5942139B2 (ja) 火災感知器
JP2787001B2 (ja) 光電式煙感知器
JP6945161B2 (ja) 赤外線検出装置
WO2012176028A1 (ja) 火災感知器
JP2691951B2 (ja) 光電式煙感知器
JPH09231484A (ja) 光電式煙感知器
KR101475086B1 (ko) 광전식 연기 감지기
JP2001216578A (ja) 火災感知器
JP2009237697A (ja) 光電式煙感知器
JP5799230B2 (ja) 火災感知器
JP3338609B2 (ja) Ledホルダー、光学基台及びこれらを用いた光電式煙感知器
JP2003248876A (ja) 煙感知器
KR100999385B1 (ko) 적외선 센서 스위치
JPH11185179A (ja) 熱煙複合型火災感知器及びその製造方法
JP2003248877A (ja) 煙感知器
JP3114130B2 (ja) 炎式火災感知器
CN216596202U (zh) 一种光电鼠标
JPH0639438Y2 (ja) 光電式煙感知器
JPS5850478Y2 (ja) 光電式煙感知器
JPH082899Y2 (ja) 光電検出装置
JP2565208Y2 (ja) 輻射式火災感知器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070809

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100809

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110809

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120809

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130809

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees