JPH08292667A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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JPH08292667A
JPH08292667A JP9641595A JP9641595A JPH08292667A JP H08292667 A JPH08292667 A JP H08292667A JP 9641595 A JP9641595 A JP 9641595A JP 9641595 A JP9641595 A JP 9641595A JP H08292667 A JPH08292667 A JP H08292667A
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JP
Japan
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metal tube
metal
pressure roller
heat
fixing
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Application number
JP9641595A
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English (en)
Inventor
Ryozo Akiyama
良造 秋山
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】金属管の熱容量を小さくしてウォームアップ時
間を短縮し、また、定着部位での温度を確実に定着温度
に高める。 【構成】1対のフレーム2a,2bに金属管1の各端部
を固定し、この金属管1の内部にハロゲンランプ3を配
置すると共に金属管1の周面に沿ってエンドレス金属ベ
ルト12を回転自在に配置し、この金属ベルト12を介
して加圧ローラ8を金属管1に対向圧接させる。そし
て、加圧ローラ8の回転により未定着のトナー像を付着
した記録媒体をこの加圧ローラ8と金属ベルト12との
間を通過させて未定着のトナー像を定着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを使
用した画像形成装置に利用する加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを使用した画像形成装
置は、例えば、感光体ドラムを設け、この感光体ドラム
の感光面を帯電装置で均一に帯電した後、露光装置で露
光して感光面に静電潜像を形成し、この静電潜像に現像
装置によりトナーを付着させて現像し、この現像により
形成されたトナー像を転写装置により記録媒体に転写し
て画像記録を行い、トナー像が転写された記録媒体を加
熱定着装置を通過させることで未定着トナー像を定着さ
せ、定着を終了した記録媒体を外部へ排出するようにし
ている。
【0003】このような画像形成装置に利用する加熱定
着装置は、例えば、1対のローラを設け、このローラの
一方をヒータを内蔵したヒートローラとし、記録媒体を
このローラ間を通過させることでヒートローラの熱によ
り未定着トナーを溶融し、かつ2つのローラで加圧する
ことでトナーの定着を行っている。
【0004】例えば、外径がφ20mm、肉厚が1mmのア
ルミニウム管に加熱源として300〜400W程度のハ
ロゲンランプを挿入したヒートローラを使用した場合、
定着に必要な温度を150℃とすると、電源を投入して
からヒートローラの温度が定着に適した150℃に達す
るまでには40秒程度かかり、いわゆるウォームアップ
時間が長くなると共に消費電力も大きくなる。
【0005】これを解決するための試みとし各種の提案
が為されている。例えば、特開平5−11654号公報
のものは、固定支持された加熱体と、この加熱体に対向
圧接しつつ搬送される耐熱性フィルムと、このフィルム
を介して記録材を加熱体に密着させる加圧ローラを有
し、加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して記録材に与え
ることで記録材に形成されている未定着トナー画像を加
熱定着するようになっている。
【0006】また、特開平4−166966号公報のも
のは、ヒートローラと圧着ローラとからなり、ヒートロ
ーラは、PTC(正特性サーミスタ)ヒータ、断熱材、
フレームからなる固定PTCヒータ部、エンドレス金属
製環状フィルム及びこの金属製環状フィルムをPTCヒ
ータに密着させながら圧着ローラと同期させて回転させ
る駆動ローラにより構成している。
【0007】また、特開平5−72923号公報のもの
は、開口部を設けた反射笠内に熱源を配置し、この熱源
からの熱を反射笠の内面に反射させて開口部に集中させ
るようにしている。反射笠は定着ベルトのベルト搬送ガ
イドを兼ね、定着ベルトは反射笠とは離れた位置にある
駆動ローラによって駆動されるようになっている。そし
て、反射笠の開口部において、定着ヘルトと加圧ローラ
がニップ部を形成し、反射笠はこのニップ部に熱を集中
させるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−11654
号公報のものでは、耐熱性フィルムとして膜厚が100
μm〜20μmの薄い、例えばポリイミドフィルムなど
を使用しており、寿命の点で問題がある。また、4〜6
ppm程度の低速機(電子写真方式プリンタ)の場合は
よいが、これよりも高速で印刷を行う高速機に使用した
場合、定着動作に必要な熱エネルギーを十分に供給でき
なくなる問題が発生する。
【0009】また、特開平4−166966号公報のも
のでは、金属製環状フィルムを使用しているので寿命の
点では問題はないが、金属の熱伝導率は一般に高く、ま
た、樹脂に比べて熱容量の大きいので、この構成では金
属製環状フィルムのPTCヒータに密着した部位のみが
加熱され、その部位を通過すると加熱されなくなるた
め、PTCヒータからの熱エネルギーは記録媒体に供給
する以外に回転するフィルムへ逃げてしまう。また、こ
の金属製環状フィルムは駆動ローラにも接触しているの
で、ここではフィルムの熱が駆動ローラに伝導すること
になる。
【0010】このため、駆動ローラの温度が定着温度付
近まで上昇しない状態ではフィルムから駆動ローラへの
熱の伝導が大きく、金属製環状フィルムがPTCヒータ
に密着する部位、すなわち、定着ニップ部に到達する直
前の温度はかなり低くなっており、定着ニップ部での金
属製環状フィルムの温度は定着温度まで上がりにくくな
る。このため、ウォームアップ時間を短縮するにはPT
Cヒータとして大きな発熱量のものを使用しなければな
らなくなる。
【0011】また、特開平5−72923号公報のもの
では、定着ベルトの熱が駆動ローラに伝導するため、特
開平4−166966号公報と同様に熱源の容量を大き
くしなければニップ部での定着ベルトの温度は定着温度
まで上がりにくくなるという問題がある。また、反射笠
を使用しているので、熱源からの熱が反射笠で反射した
後、一部が熱源に戻ることになり、このため熱源の温度
がかなり高くなって熱源の寿命を低下させる問題があ
る。
【0012】そこで、本発明は、加熱源として比較的発
熱量の小さいものを使用でき、しかもウォームアップ時
間を短縮でき、また、定着部位での温度を確実に定着温
度まで高めることができ、かつ耐久性を向上できる加熱
定着装置を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
1対のフレームにそれぞれ端部を固定した金属管と、こ
の金属管の内部に配置した加熱源と、金属管の周面に沿
って回転自在に配置したエンドレス金属ベルトと、この
金属ベルトを介して金属管に対向圧接し、駆動源により
回転する加圧ローラとからなり、加圧ローラの回転によ
り未定着のトナー像を付着した記録媒体をこの加圧ロー
ラと金属ベルトとの間を通過させて未定着のトナー像を
定着するものである。
【0014】請求項2対応の発明は、請求項1記載の加
熱定着装置において、金属管は、周面に管内と連通する
開口部を設けたものである。
【0015】請求項3対応の発明は、請求項1又は2記
載の加熱定着装置において、金属管は、金属ベルトを介
して加圧ローラと対向圧接する部位の形状を、この部位
の曲率がこの部位以外の曲率よりも大きいか、この部位
が直線となるような形状にしたものである。
【0016】請求項4対応の発明は、請求項1、2、又
は3記載の加熱定着装置において、金属管は、金属ベル
トを介して加圧ローラと対向圧接する部位以外の部位
に、加圧ローラと対向圧接する部位の機械的強度を高め
るための曲げ加工を施したものである。
【0017】請求項5対応の発明は、請求項3又は4記
載の加熱定着装置において、金属管は、金属ベルトを介
して加圧ローラと対向圧接する部位から記録媒体が進入
する側に延出した形状としたものである。
【0018】請求項6対応の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1つ記載の加熱定着装置において、金属管は、金
属ベルトを介して加圧ローラと対向圧接する部位の肉厚
を厚くしたものである。
【0019】
【作用】このような構成の発明においては、金属管をフ
レームに固定し、回転させない構成としているので、金
属管の肉厚を十分に薄くでき、金属管の熱容量を小さく
できる。これにより、加熱源として比較的発熱量の小さ
いものを使用しても金属管を迅速に加熱し、金属ベルト
の温度を短時間で定着温度まで上昇させることが可能と
なる。
【0020】また、金属ベルトは金属管の周囲を回転す
るので、常に金属管からの熱で加熱され、従って、定着
部位での温度を確実に定着温度に保持することができ
る。
【0021】また、金属管の周面に管内と連通する開口
部を設けているので、金属管の熱容量をさらに低下で
き、また、加熱源の熱をより効率よく金属ベルトに与え
ることができる。
【0022】また、金属管の加圧ローラと対向圧接する
部位の形状を、この部位の曲率がこの部位以外の曲率よ
りも大きいか、この部位が直線となるような形状にして
いるので、定着時に記録媒体にカールやしわを生じさせ
ることがない。
【0023】また、金属管を、加圧ローラと対向圧接す
る部位から記録媒体が進入する側に延出した形状として
いるので、記録媒体が定着部位に到達するまでに延出部
位によって予備加熱が行われる。
【0024】また、金属管の加圧ローラと対向圧接する
部位の肉厚を厚くしているので、定着部の熱容量を高め
ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (第1実施例)この実施例は請求項1に対応した実施例
で、図1は記録媒体の通過方向に直交した横断面図、図
2は縦断面図、図3は分解斜視図である。
【0026】図中1はアルミニウム等からなる円筒状の
金属管で、この金属管1の外周面にはテフロン等の耐熱
・離型性層を形成している。前記金属管1の各端部を耐
熱性の樹脂又はステンレス等の金属板からなるフレーム
2a,2bに固定している。金属管1は、例えば押し出
し成形などで製造する。前記フレーム2a,2bは、図
4の(a) ,(b) に示すように、中央部に加熱源であるハ
ロゲンランプ3の端部を保持するための孔4a,4bを
設け、その孔4a,4bを中心にして周囲に前記金属管
1の各端部を嵌め込む円形の溝5a,5bを設けてい
る。また、前記フレーム2a,2bの一端にはバネ6
a,6bの一端を係止させる孔7a,7bを開け、他端
には加圧ローラ8を回転自在に支持する1対のフレーム
9a,9bの内側に突出して設けた係止軸10a,10
bに係止するフック11a,11bを形成している。
【0027】前記金属管1にエンドレス金属ベルト12
をその金属管1の周面に沿って回転自在に配置してい
る。すなわち、前記金属ベルト12は、アルミニウムや
ステンレス等の金属を基層とし、この基層の外周面にテ
フロン、シリコン等の離型性に富んだ樹脂をコーティン
グしたエンドレスの環状ベルトで、その内周は前記金属
管1の外周よりも大きく、また、幅は金属管1の幅より
も若干短く、かつ金属管1に対してテンションフリーの
状態で掛け回している。
【0028】前記加圧ローラ8は、ステンレスのシャフ
ト13の外周にシリコンゴム等の離型性に富む耐熱弾性
体層14を形成し、前記シャフト13の両端を前記フレ
ーム9a,9bに設けた軸受15a,15bに回転自在
に支持している。前記シャフト13の他端は軸受15b
を介してフレーム9bの外方に突出しており、この他端
にギヤ16を固定している。前記加圧ローラ8は前記ギ
ヤ16を介してモータ(図示せず)からの回転力が伝達
され回転駆動するようになっている。
【0029】前記フレーム9a,9bの一端にフック1
7a,17bを設け、このフック17a,17bに前記
バネ6a,6bの他端を係止するようになっている。す
なわち、前記フレーム2a,2bのフック11a,11
bを前記フレーム9a,9bの係止軸10a,10bに
係止し、かつ前記フレーム2a,2bの孔7a,7bと
前記フレーム9a,9bのフック17a,17b間にバ
ネ6a,6bを係止させることで金属管1と加圧ローラ
8が金属ベルト12を間に介して対向圧接するようにな
る。
【0030】このような構成の実施例においては、図5
に示すように、加圧ローラ8がモータにより図中矢印で
示す方向に回転すると、金属ベルト12は加圧ローラ8
から摩擦力を受けて図中矢印で示す方向に回転する。ま
た、ハロゲンランプ3の点灯により金属管1は加熱さ
れ、同時に金属ベルト1も加熱される。
【0031】金属管1、金属ベルト12の温度が定着温
度に達するとウオームアップが終了し、定着動作が可能
となる。この状態で未定着トナー18aを付着させた記
録媒体18が進入してくると、この記録媒体18は加圧
ローラ8と金属ベルト12間に圧接挟持され搬送され
る。そして、この搬送過程において金属ベルト12から
の熱を未定着トナー18aが受けて溶融し、かつ圧力を
受けてトナーは記録媒体18に定着される。
【0032】この実施例においては、金属管1をフレー
ム2a,2bに固定して回転させず、この金属管1に掛
け回した金属ベルト12を回転させるようにしているの
で、金属管1の肉厚を金属管自体を回転させる従来のも
のに比べて薄くしても加圧ローラ8からの加圧力に充分
に耐えられる強度が得られる。例えば、4〜6ppm程
度の低速機に使用する加熱定着装置において、金属管自
体を回転させる従来のものでは外径がφ20mmで、肉厚
が0.8mm程度が限界となるのに対し、この実施例の金
属管1では外径がφ20mmで、肉厚を0.4mm程度の半
分にでき、これに肉厚が100μm 程度の金属ベルト1
2を使用した場合、その熱容量は約半分となる。
【0033】例えば、金属管1として外径がφ16mm
で、肉厚が0.3mmの円筒管を使用し、これをPBIな
どの耐熱性樹脂からなるフレーム2a,2bに固定し、
また、金属ベルト12としてアルミニウム基層の肉厚が
100μm 、その上にテフロン離型層を肉厚20μm で
形成したものを使用し、また、加圧ローラ8としてステ
ンレスのシャフト13の外周にシリコンゴムの耐熱弾性
体層14を形成した外径がφ16mmのもの使用し、金属
管1を300Wのハロゲンランプ3を使用して加熱した
ところ、金属管1及び金属ベルト12の温度上昇曲線は
図6に実線のグラフg1 で示すようになり、金属管1及
び金属ベルト12が150℃の定着温度に達するに要す
る時間、すなわち、ウオームアップ時間は15秒程度で
あった。
【0034】これに対し、金属管自体が回転する、いわ
ゆる定着ローラを使用したものでは、例えば、定着ロー
ラとして外径がφ18mmで肉厚が0.8mmのアルミニウ
ム管を使用し、この表面にテフロンの離型層を形成した
ものを使用して、同様に300Wのハロゲンランプを使
用して加熱したところ、定着ローラの温度上昇曲線は図
6に点線のグラフg2 で示すようになり、定着ローラが
150℃の定着温度に達するに要する時間、すなわち、
ウオームアップ時間は30秒程度であった。このよう
に、この実施例の方式では金属管1の熱容量を充分に小
さくでき、ウオームアップ時間を大幅に短縮できる。そ
して、このようにウオームアップ時間を大幅に短縮でき
るので、待機時において予備加熱する必要が無くなり、
予備加熱による電力消費を無くすことができる。また、
金属管1をフレーム2a,2bに固定しているので、金
属管1に反りや歪みがほとんど発生せず、従って、良好
な定着ができる。さらに、ハロゲンランプ3からの熱を
金属管1内で反射させる構成となっていないので、反射
熱がハロゲンランプ3を傷めるようなことはなく、ハロ
ゲンランプ3の耐久性を向上できる。
【0035】また、金属ベルト12を金属管1に対して
テンションフリーの状態で掛け回しているので、金属ベ
ルト12に対する張力負荷が低減し、金属ベルト12の
耐久性を向上できる。
【0036】また、金属管1の外周面にテフロン等の耐
熱・離型性層を形成しているので、金属ベルト12と金
属管1との摩擦抵抗を小さくでき、これにより金属ベル
ト12の回転がスムーズとなり、記録媒体18の定着中
の搬送トルクを小さくできる。また、金属ベルト12の
磨耗を極力抑えることができ、耐久性を向上できる。
【0037】なお、この実施例において、金属管1の内
周面に熱吸収性塗料を塗布すれば、ハロゲンランプ3か
らの輻射熱を効率よく金属管1に吸収でき、ウオームア
ップ時間のより短縮化を図ることができる。
【0038】(第2実施例)この実施例は請求項2に対
応した実施例で、図7に示すように、金属管として、周
面、例えば、加圧ローラ8と圧接する定着ニップ部に、
管内と連通し、かつ管の長さ方向に沿って長尺な開口部
20を設けた金属管21を使用している。前記開口部2
0は、長手方向に沿って管内側に折り曲がった折曲げ部
22を形成している。そしてこの金属管21内にハロゲ
ンランプ3を設けると共にこの金属管21に金属ベルト
12を掛け回している。
【0039】この実施例においては、開口部20の分だ
け金属管21の熱容量をさらに小さくできるので、ウォ
ームアップ時間をさらに短縮できる。また、開口部20
により定着ニップ部で金属ベルト12はハロゲンランプ
3からの輻射熱を直接受けるので、熱効率を向上でき、
記録媒体18の定着が連続的に行われても定着ニップ部
での金属ベルト12の温度を確実に定着に必要な温度に
保持できる。
【0040】なお、この実施例では開口部を金属管の定
着ニップ部に設けたが必ずしもこれに限定するものでは
なく、定着ニップ部以外に設けてもよい。
【0041】(第3実施例)この実施例は請求項2に対
応した実施例で、図8の(a) ,(b) に示すように、金属
管として、周面、例えば、加圧ローラ8と圧接する定着
ニップ部に、管内と連通し、かつ管の長さ方向に沿って
長尺な開口部20aを設けると共に他の部位にも等間隔
に3か所、管の長さ方向に沿って長尺な開口部20b,
20c,20dを設けた金属管23を使用している。前
記開口部20aは、長手方向に沿って管内側に折り曲が
った折曲げ部22aを形成している。そしてこの金属管
23内にハロゲンランプ3を設けると共にこの金属管2
3に金属ベルト12を掛け回している。
【0042】この実施例においても第2実施例同様に、
開口部20a〜20dの分、金属管23の熱容量を小さ
くできるので、ウォームアップ時間を短縮できる。ま
た、開口部20aにより定着ニップ部で金属ベルト12
はハロゲンランプ3からの輻射熱を直接受けるので、熱
効率を向上でき、記録媒体18の定着が連続的に行われ
ても定着ニップ部での金属ベルト12の温度を確実に定
着に必要な温度に保持できる。さらに、金属ベルト12
は他の部位でも開口部20b〜20dを介してハロゲン
ランプ3からの輻射熱を直接受けるので熱効率をさらに
向上できる。
【0043】(第4実施例)この実施例は請求項3に対
応した実施例で、図9に示すように、金属管として、加
圧ローラ8と圧接する定着ニップ部の形状を直線形状に
した金属管24を使用する。そしてこの金属管24内に
ハロゲンランプ3を設けると共にこの金属管24に金属
ベルト12を掛け回している。
【0044】この実施例においては、定着ニップ部が平
面となっているので、記録媒体18にカール等が発生す
るのを極力防止して定着性を向上できる。また金属管2
4に2か所折曲げ部ができるので金属管24の機械的強
度が高まる。そして、この折曲げ部は金属管24の長手
方向の反りに対して強度を高め、これにより耐久性を向
上できる。
【0045】なお、この実施例では加圧ローラ8と圧接
する定着ニップ部の形状を直線形状としたが必ずしもこ
れに限定するものではなく、曲線形状であってもよい。
すなわち、この部位の曲率がこの部位以外の曲率よりも
大きい曲線形状であってもよい。このようにしても記録
媒体にカール等が発生するのを抑制する効果はある。
【0046】(第5実施例)この実施例は請求項4に対
応した実施例で、図10に示すように、金属管として、
加圧ローラ8と圧接する定着ニップ部の形状を直線形状
にすると共に、他の部位の対称となる2か所に、長手方
向に沿って管内方向に折り曲げた折曲げ部25a,25
bを形成した金属管26を使用する。そしてこの金属管
26内にハロゲンランプ3を設けると共にこの金属管2
6に金属ベルト12を掛け回している。
【0047】この実施例においても、定着ニップ部が平
面となっているので、記録媒体18にカール等が発生す
るのを極力防止して定着性を向上できる。また金属管2
6に合計4か所折曲げ部ができるので、金属管26の機
械的強度が高まる。そして、この折曲げ部は金属管26
の長手方向の反りに対して強度を高め、これにより耐久
性を向上できる。
【0048】なお、この実施例では加圧ローラ8と圧接
する定着ニップ部の形状を直線形状としたが必ずしもこ
れに限定するものではなく、第1実施例と同様円形であ
ってもよい。
【0049】(第6実施例)この実施例は請求項5に対
応した実施例で、図11に示すように、金属管として、
加圧ローラ8と圧接する定着ニップ部の形状を直線形状
にすると共に、その定着ニップ部から記録媒体18の進
入する側に延出した金属管27を使用する。そしてこの
金属管27内にハロゲンランプ3を設けると共にこの金
属管27に金属ベルト12を掛け回している。
【0050】この実施例においても、定着ニップ部が平
面となっているので、記録媒体18にカール等が発生す
るのを極力防止して定着性を向上できる。また延出部に
より定着ニップ部に進入する記録媒体18を予備加熱で
きる。この場合延出部に記録媒体18を接触させる場合
は伝熱により予備加熱を行い、非接触の場合は輻射熱に
より予備加熱を行う。従って、定着ニップ部での未定着
トナー18aの定着はより確実となる。従って、カラー
画像のようなトナー量が多い画像に対して充分な熱溶融
ができ、定着画像の画質を向上できる。
【0051】なお、この実施例の金属管27に、図10
に示すような機械的強度を高めるための折曲げ部を形成
してもよい。
【0052】(第7実施例)この実施例は請求項6に対
応した実施例で、図12に示すように、金属管として、
加圧ローラ8と圧接する定着ニップ部の肉厚を他の部位
の肉厚よりも厚くした金属管28を使用する。そしてこ
の金属管28内にハロゲンランプ3を設けると共にこの
金属管28に金属ベルト12を掛け回している。
【0053】この実施例においては、定着ニップ部の熱
容量が大きくなるので、記録媒体18が高速で搬送され
る場合でも記録媒体18に対して良好な定着ができる。
また、金属管28全体では熱容量を充分に小さくできる
のでウォームアップ時間の短縮は図れる。例えば、肉厚
が0.5mmの金属管に対して定着ニップ部の肉厚のみを
0.8mmにした場合、従来の管全体の肉厚が0.8mmの
定着ローラに比べて熱容量は小さくなる。
【0054】(第8実施例)これは図13に示すよう
に、金属管として第1実施例と同様の円筒状の金属管1
を使用している。そして、この金属管1内にハロゲンラ
ンプ3を加圧ローラ8との圧接部位である定着ニップ部
に近接して配置すると共にこの金属管1に金属ベルト1
2を掛け回している。
【0055】この実施例においてはハロゲンランプ3か
らの輻射熱が効率よく定着ニップ部に供給されるので、
金属ベルト12及び記録媒体18へ供給する熱効率が向
上する。
【0056】なお、前記各実施例において、金属管に掛
け回される金属ベルトとして、図14に示すように記録
媒体18が通過する幅の通紙領域よりも外側に摩擦抵抗
の大きい、例えばシリコンゴム等の摩擦部材29a,2
9bをコーティングした金属ベルト30を使用すれば、
記録媒体18の定着中に加圧ローラ8と金属ベルト30
がスリップするのを極力防止でき、これにより記録媒体
18と加圧ローラ8がスリップするのを防ぎ良好な定着
ができる。なお、摩擦部材は、加圧ローラ側に設けて
も、また、金属ベルトと加圧ローラの両方に設けてもよ
い。
【0057】また、図15に示すように、金属ベルトと
して両端部の周面に多数の孔31,31,…を所定のピ
ッチで開けた金属ベルト32を使用し、加圧ローラとし
て両端に周面上に前記孔31に嵌合する多数の爪33,
33,…を所定のピッチで設けたトルク伝達部材34
a,34bを取り付けた加圧ローラ35を使用すれば、
加圧ローラ35と金属ベルト32とのスリップを確実に
無くすことができる。
【0058】また、図16は第1実施例の変形例を示す
断面図で、この変形例は、金属管36を固定するフレー
ム37a,37bを上方が狭くなるように傾斜させて配
置し、このフレーム37a,37bに金属管36の各端
部を固定している。金属管36の各端部はフレーム37
a,37bの傾斜角に合わせて斜めにカットされてい
る。
【0059】金属管36及びフレーム37a,37bを
このような構成にすることで加圧ローラ8からの圧力に
対する金属管36の機械的強度を高めることができ、耐
久性を向上できる。
【0060】
【発明の効果】以上、請求項1対応の発明によれば、加
熱源を内部に配置した金属管をフレームに固定し、この
金属管に金属ベルトを回転自在に配置し、この金属ベル
トを介して加圧ローラを金属管に対向圧接し、定着時に
加圧ローラによって金属ベルトを回転させる構成となっ
ているので、金属管の熱容量を小さくでき、従って、加
熱源として比較的発熱量の小さいものを使用でき、しか
もウォームアップ時間を短縮できる。また、定着部位で
の温度を確実に定着温度まで高めることができ、かつ耐
久性を向上できる。
【0061】また、請求項2対応の発明によれば、さら
に、金属管の周面に管内と連通する開口部を設けている
ので、金属管の熱容量をさらに低下でき、また、加熱源
の熱をより効率よく金属ベルトに与えることができる。
【0062】また、請求項3対応の発明によれば、さら
に、金属管の加圧ローラと対向圧接する部位の形状を、
この部位の曲率がこの部位以外の曲率よりも大きいか、
この部位が直線となるような形状にしているので、定着
時に記録媒体にカールやしわが生じるのを極力防止で
き、良好な定着ができる。
【0063】また、請求項4対応の発明によれば、さら
に、金属管の加圧ローラと対向圧接する部位以外の部位
に曲げ加工を施しているので、金属管の長手方向の反り
に対して強度を高めて耐久性を向上できる。
【0064】また、請求項5対応の発明によれば、さら
に、金属管を加圧ローラと対向圧接する部位から記録媒
体が進入する側に延出した形状としているので、記録媒
体が定着部位に到達するまでに延出部位によって予備加
熱ができ、これにより未定着トナー量が多い画像に対し
ても確実な定着ができる。
【0065】また、請求項6対応の発明によれば、さら
に、金属管の加圧ローラと対向圧接する部位の肉厚を厚
くしているので、定着部の熱容量を高めることができ、
これにより高速定着にも対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す横断面図。
【図2】同第1実施例の縦断面図。
【図3】同第1実施例の分解斜視図。
【図4】同第1実施例における金属管を固定するフレー
ムの構成を示す図。
【図5】同第1実施例の動作を説明するための要部断面
図。
【図6】同第1実施例のウォームアップ特性と従来のウ
ォームアップ特性を示すグラフ。
【図7】本発明の第2実施例を示す要部断面図。
【図8】本発明の第3実施例を示す図で、(a) は金属管
の斜視図、(b) は要部断面図。
【図9】本発明の第4実施例を示す要部断面図。
【図10】本発明の第5実施例を示す要部断面図。
【図11】本発明の第6実施例を示す要部断面図。
【図12】本発明の第7実施例を示す要部断面図。
【図13】本発明の第8実施例を示す要部断面図。
【図14】本発明のエンドレス金属ベルトの変形例を示
す図。
【図15】本発明のエンドレス金属ベルトと加圧ローラ
の変形例を示す図。
【図16】第1実施例の変形例を示す横断面図。
【符号の説明】
1…金属管 2a,2b…フレーム 3…ハロゲンランプ(加熱源) 8…加圧ローラ 12…エンドレス金属ベルト 18…記録媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対のフレームにそれぞれ端部を固定し
    た金属管と、この金属管の内部に配置した加熱源と、前
    記金属管の周面に沿って回転自在に配置したエンドレス
    金属ベルトと、この金属ベルトを介して前記金属管に対
    向圧接し、駆動源により回転する加圧ローラとからな
    り、前記加圧ローラの回転により未定着のトナー像を付
    着した記録媒体をこの加圧ローラと前記金属ベルトとの
    間を通過させて未定着のトナー像を定着することを特徴
    とする加熱定着装置。
  2. 【請求項2】 金属管は、周面に管内と連通する開口部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱定着装
    置。
  3. 【請求項3】 金属管は、金属ベルトを介して加圧ロー
    ラと対向圧接する部位の形状を、この部位の曲率がこの
    部位以外の曲率よりも大きいか、この部位が直線となる
    ような形状にしたことを設けたことを特徴とする請求項
    1又は2記載の加熱定着装置。
  4. 【請求項4】 金属管は、金属ベルトを介して加圧ロー
    ラと対向圧接する部位以外の部位に、加圧ローラと対向
    圧接する部位の機械的強度を高めるための曲げ加工を施
    したことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の加熱
    定着装置。
  5. 【請求項5】 金属管は、金属ベルトを介して加圧ロー
    ラと対向圧接する部位から記録媒体が進入する側に延出
    した形状としたことを特徴とする請求項3又は4記載の
    加熱定着装置。
  6. 【請求項6】 金属管は、金属ベルトを介して加圧ロー
    ラと対向圧接する部位の肉厚を厚くしたことを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1つ記載の加熱定着装置。
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