JPH08292320A - コールドミラー - Google Patents

コールドミラー

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JPH08292320A
JPH08292320A JP11660495A JP11660495A JPH08292320A JP H08292320 A JPH08292320 A JP H08292320A JP 11660495 A JP11660495 A JP 11660495A JP 11660495 A JP11660495 A JP 11660495A JP H08292320 A JPH08292320 A JP H08292320A
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JP
Japan
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refractive index
index layer
cold mirror
layers
film thickness
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Pending
Application number
JP11660495A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Kato
正修 加藤
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定の色の光を反射する多層反射膜を形成し
て成るコールドミラーに関し、反射する光の色温度を上
げ、演色性の向上を図る。 【構成】 リフレクタ2にTiO2層(高屈折率層)1
1とMgF2層(低屈折率層)12とを交互に積層して
多層反射膜3を設けたコールドミラー1であって、Ti
2層111、111、・・・とMgF2層121、121
・・・との膜厚が異なる第1の積層部13と、TiO2
層112、112、・・・とMgF2層122、122、・
・・との膜厚がほゞ均一な第2の積層部14とを有し、
第1の積層部におけるMgF2層の膜厚をTiO2層の膜
厚よりも厚く形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なコールドミラーに
関する。詳しくは、特定の色の光を反射する多層反射膜
を形成して成るコールドミラーに関し、反射する光の色
温度を上げ、演色性の向上を図ることができる新規なコ
ールドミラーを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】特定の色の光のみを投光するようにした
コールドミラーが知られている。
【0003】例えば、手術灯の光源に使用するシールド
ビームランプにあっては、そのリフレクタに赤外線が投
光されないようにしたコールドミラーが使用される。
【0004】赤外線が投光されないようにするには、リ
フレクタの内面に赤外線を透過させる多層反射膜を形成
し、これによって、赤外線をリフレクタの後方へ透過さ
せ、赤外線を含まない光を前方へ反射するようにして、
赤外線が前方へ投光されないようにしている。
【0005】そして、上記の如き赤外線透過膜として
は、高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層して形成す
るものがあるが、従来にあっては、図6及び図7に示す
ように、リフレクタaに接したところから、ゲルマニウ
ム(Ge)層b、フッ化マグネシウム(MgF2)層
c、硫化亜鉛(ZnS)層d、フッ化マグネシウム(M
gF2)層e、硫化亜鉛(ZnS)層fの5層構造の多
層反射膜gを使用していた。
【0006】また、各層c、d、e、fのうち、MgF
2層c、eが低屈折率層であり、ZnS層d、fが高屈
折率層であり、これら膜厚は同じに形成されていた。
【0007】かかる多層反射膜gによれば、図8に示す
ような分光透過率曲線hが得られ、波長がほゞ750n
m以上の赤外線がコールドミラーを透過して、それ以下
の波長の可視光(400nm〜740nm)及び紫外線
(400nm以下)等がコールドミラーにより反射され
ることになり、これにより、反射光には熱線が含まず、
熱線を含まない冷たい光のみが照射されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多層反射膜gにあっては、その分光透過率曲線hが
示すように、可視光のほゞ全部を反射するため、全体に
赤味がかった色、即ち、色温度の比較的低い光しか照射
することができず、演色性に乏しいという問題があっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明コールドミラー
は、上記した課題を解決するために、ガラス面に高屈折
率層と低屈折率層とを交互に積層して多層反射膜を設け
たコールドミラーであって、高屈折率層と低屈折率層の
膜厚が異なる第1の積層部と、高屈折率層と低屈折率層
の膜厚がほゞ均一な第2の積層部とを有し、第1の積層
部における低屈折率層の膜厚を高屈折率層の膜厚よりも
厚く形成したものである。
【0010】
【作用】従って、本発明コールドミラーにあっては、そ
の分光透過率曲線(図3)で示すように、可視光のう
ち、波長が比較的長い黄色(550nm〜600nm)
から赤色(620nm〜680nm)の光をある程度透
過させることができ、これにより、青味がかった色、即
ち、色温度の高い光を照射することができ、演色性を高
めることができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明コールドミラーの詳細を図示
した実施の一例に従って説明する。
【0012】この実施例におけるコールドミラー1は手
術灯の光源として使用するシールドビームランプに適用
したものである。
【0013】2は硬質ガラス製のリフレクタであり、略
回転放物面状の内面を有し、該内面に特定の色の光を反
射する多層反射膜3が形成されている。尚、図示した実
施例1は手術灯の光源として使用するものであるので、
熱線、即ち、赤外線を投射しないように、多層反射膜3
は赤外線を透過させ、それ以外の光線を反射するように
なっている。尚、この多層反射膜3の具体的構成につい
ては後述する。
【0014】4は硬質ガラス製のレンズであり、その周
縁部が上記リフレクタ2の開口縁と重ねられ、その状態
で両者が溶着されて、密閉空間5が形成される。
【0015】6、6、6はリフレクタ2の頂部に形成さ
れたフェルールホールであり、該フェルールホールを覆
うようにリフレクタ2の頂部後面に腕状をしたフェルー
ル7、7、7がその開口縁部が埋設された状態で溶封さ
れている。
【0016】8、8、8はリードサポートであり、その
後端部がフェルールホール6、6、6を挿通されてフェ
ルール7、7、7の内面に蝋付けされている。
【0017】9はバルブであり、そのリード線10、1
0、・・・が上記リードサポート8、8、8の適宜のも
のにスポット溶接されている。
【0018】上記多層反射膜3は高屈折率層としての酸
化チタン(TiO2)層11、11、・・・と低屈折率
層としてのフッ化マグネシウム(MgF2)層12、1
2、・・・とが交互に蒸着されて成り、全部で16層構
造に形成されている。
【0019】多層反射膜3のうち、その基材側(深層
側)の6層が第1の積層部13としてTiO2層1
1、111、・・・とMgF2層121、121、・・・
とが異なった膜厚で形成され、また、その表面側(表層
側)の10層が第2の積層部14としてTiO2層1
2、112、・・・とMgF2層122、122、・・・
とが共に同じ膜厚で形成されている。
【0020】具体的には、第1の積層部13におけるT
iO2層111の膜厚が103nmで、MgF2層121
膜厚が206nmで、また、第2の積層部14における
TiO2層112及びMgF2層122の膜厚が共に118
nmで形成されている。
【0021】かかる多層反射膜3によれば、図3に示す
ような分光透過率曲線15が得られ、波長がほゞ600
nm前後の黄色光を60%程度透過し、また、波長がほ
ゞ680nm前後の赤色光を70%程度透過し、更に、
波長が700nm以上のの赤色光及び赤外線をその波長
が長くなるに従い透過率で40%から徐々に増加し波長
が850nmの赤外線にあってはほゞ100%を透過さ
せることになる。
【0022】しかして、上記コールドミラー1にあって
は、バルブ9から多層反射膜3に向かった光は、そのう
ちの赤外線(750nm以上)、波長がほゞ600nm
前後の黄色光及び波長が650nm〜750nmの赤色
光が多層反射膜3を透過してコールドミラー1の後方へ
行き、熱線を除外した光であって黄色成分及び赤色成分
をある程度除去された光のみが反射され、これにより、
反射光を熱線が含まず、かつ、青味がかった光、即ち色
温度の高い光とし、これをレンズ4を通して投射させる
ことになる。
【0023】尚、本発明コールドミラーは上記実施例に
示したシールドビームランプに限らず、図4に示すバル
ブの交換可能なリフレクタ16に適用することができ、
更に、図5に示す平板ミラー17にも適用することがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明コールドミラーは、ガラス面に高屈折率層と
低屈折率層とを交互に積層して多層反射膜を設けたコー
ルドミラーであって、高屈折率層と低屈折率層の膜厚が
異なる第1の積層部と、高屈折率層と低屈折率層の膜厚
がほゞ均一な第2の積層部とを有し、第1の積層部にお
ける低屈折率層の膜厚を高屈折率層の膜厚よりも厚く形
成したことを特徴とする。
【0025】従って、本発明コールドミラーにあって
は、その分光透過率曲線(図3)で示すように、可視光
のうち、波長が比較的長い黄色(550nm〜600n
m)から赤色(620nm〜680nm)の光をある程
度透過させることができ、これにより、青味がかった
色、即ち、色温度の高い光を照射することができ、演色
性を高めることができる。
【0026】尚、上記した実施例は多層反射膜をリフレ
クタの内面に形成したが、本発明はこれに限らず、リフ
レクタの外表面に形成しても良い。
【0027】また、上記した実施例に示した各部の形状
及び構造は、何れも本発明を実施するに当たっての具体
化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって
本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあって
はならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明コールドミラーの実施の一例を示す縦断
面図である。
【図2】本発明コールドミラーにおける多層反射膜の構
成を模式的に示す図である。
【図3】本発明コールドミラーによる分光透過率を示す
グラフ図である。
【図4】本発明コールドミラーの別の適用例を示す縦断
面図である。
【図5】本発明コールドミラーの更に別の適用例を示す
縦断面図である。
【図6】従来のコールドミラーの要部を示す断面図であ
る。
【図7】従来のコールドミラーの多層反射膜の構成を模
式的に示す図である。
【図8】従来のコールドミラーによる分光透過率を示す
グラフ図である。
【符号の説明】
1 コールドミラー 2 リフレクタ 3 多層反射膜 11 TiO2層(高屈折率層) 12 MgF2層(低屈折率層) 13 第1の積層部 14 第2の積層部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス面に高屈折率層と低屈折率層とを
    交互に積層して多層反射膜を設けたコールドミラーであ
    って、 高屈折率層と低屈折率層の膜厚が異なる第1の積層部
    と、 高屈折率層と低屈折率層の膜厚がほゞ均一な第2の積層
    部とを有し、 第1の積層部における低屈折率層の膜厚を高屈折率層の
    膜厚よりも厚く形成したことを特徴とするコールドミラ
    ー。
  2. 【請求項2】 第1の積層部において、その低屈折率層
    の膜厚を高屈折率層の膜厚のほゞ2倍にしたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載のコールドミラー。
  3. 【請求項3】 低屈折率層がフッ化マグネシウム(Mg
    2)で、高屈折率層が酸化チタン(TiO2)で形成さ
    れたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3
    に記載のコールドミラー。
JP11660495A 1995-04-19 1995-04-19 コールドミラー Pending JPH08292320A (ja)

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JP11660495A JPH08292320A (ja) 1995-04-19 1995-04-19 コールドミラー

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267823A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Yuka Denshi Co Ltd 投射ミラー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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