JPH07296620A - フィルタ - Google Patents

フィルタ

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Publication number
JPH07296620A
JPH07296620A JP6086143A JP8614394A JPH07296620A JP H07296620 A JPH07296620 A JP H07296620A JP 6086143 A JP6086143 A JP 6086143A JP 8614394 A JP8614394 A JP 8614394A JP H07296620 A JPH07296620 A JP H07296620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
filter
metal thin
glass
deposited
Prior art date
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Pending
Application number
JP6086143A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Yamanaka
正 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6086143A priority Critical patent/JPH07296620A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱線を反射することができるフィルタを提供す
る。 【構成】ガラス1の表面にITO(インジュウム・ティ
ン・オキサイド)膜2を蒸着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、透過光を制御するフ
ィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例を適用した手術灯を図3に示す。
すなわち、この手術灯は、ランプ30を装着したランプ
ソケット31と、ランプ30の後側に位置する反射鏡3
2と、反射鏡32およびランプ30の前側に位置するフ
ィルタ33と、カバー34とを有する。
【0003】ランプ30は色温度約3000Kのミニハ
ロゲン電球を用いている。フィルタ33は、熱線吸収色
温度変換フィルタであり、患者に熱線を照射させずかつ
患部が正確に見れるようにランプ33からでた光を反射
鏡で反射させ、フィルタ33を通過させて色温度約45
00Kの光にするものである。このフィルタ33はガラ
スに金属(Fe+3)を溶解させて熱線吸収を行い、他の
金属(Co等)を溶解し混入させることによりガラスに
色を付けて、図4に示す可視光域のうちの斜線部分Qを
吸収し色温度を変換させる機能を有する。またカバー3
4は樹脂製のプロテクションカバーである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このフィルタ
33の特性を図4に示すが、図4から明らかなよう
に、、斜線部分Pの紫外線を透過しているため患部に悪
影響を及ぼす可能性があった。また熱線を吸収している
ため、フィルタ33の温度が上がりプロテクションカバ
ー34と密着させるとプロテクションカバー34が変形
する場合があった。
【0005】したがって、この発明の目的は、熱線を反
射することができるフィルタを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のフィルタは、
ガラスの表面にITO(インジュウム・ティン・オキサ
イド)膜を蒸着したものである。請求項2のフィルタ
は、請求項1において、ITO膜の上に、屈折率の異な
る複数層の金属薄膜を交互に蒸着したものである。
【0007】請求項3のフィルタは、請求項2におい
て、屈折率の異なる複数層の金属薄膜の膜厚を制御し
て、780〜2500nmの範囲の熱線をカットするよ
うにしたものである。請求項4のフィルタは、請求項3
において、色温度変換用の可視光反射膜をさらに追加蒸
着したものである。
【0008】
【作用】請求項1のフィルタによれば、ガラスの表面に
ITO(インジュウム・ティン・オキサイド)膜を蒸着
したため、約1500nm以上の赤外線を反射すること
ができる。請求項2のフィルタによれば、請求項1にお
いて、ITO膜の上に、屈折率の異なる複数層の金属薄
膜を交互に蒸着したため、請求項1の作用のほか、約7
80nmから約2500nmの範囲の熱線を反射するこ
とが可能となる。
【0009】請求項3のフィルタによれば、請求項2に
おいて、屈折率の異なる複数層の金属薄膜の膜厚を制御
して、780〜2500nmの範囲の熱線をカットする
ことにより、請求項2の作用に加えて約200nm〜3
80nmの紫外線も反射することが可能となる。請求項
4のフィルタによれば、請求項3において、色温度変換
用の可視光反射膜をさらに追加蒸着したため、請求項3
の作用のほか、透過光の色温度を変化することができ、
また蒸着工程のみにより製造することができるので安価
にすることができる。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図1および図2により
説明する。すなわち、このフィルタは、並ガラスを用い
たガラス1の表面の片面にITO(インジュウム・ティ
ン・オキサイド)膜2を蒸着し、ITO膜2の上に、熱
線反射膜6を形成している。熱線反射膜6は屈折率の異
なる複数層の金属薄膜4,5を交互に蒸着している。金
属薄膜4は酸化チタン(TiO2 )を実施例とし、金属
薄膜5はフッ化マグネシウム(MgF2 )を実施例と
し、膜厚を制御して780〜1500nmの範囲の熱線
をカットするようにしている。
【0011】さらにガラス1の表面の他の片面に色温度
変換用の可視光反射膜7を追加蒸着している。この可視
光反射膜7は複数層の金属薄膜4,5を膜厚を制御して
交互に蒸着している。この実施例によれば、図2の曲線
A(実線)のように、ガラス1の表面にITO(インジ
ュウム・ティン・オキサイド)膜2を蒸着したため、約
1500nm以上の赤外線を反射することができる。
【0012】またITO膜2の上に、屈折率の異なる複
数層の金属薄膜4,5を交互に蒸着し、金属薄膜4,5
の膜厚を制御することにより、曲線B(破線)のように
780〜1500nmの範囲の熱線をカットすることが
できるとともに、約200nm〜380nmの紫外線も
反射することができる。この結果、フィルタの温度上昇
が少ないので、手術灯において樹脂製のプロテクション
カバーと密着させて使用してもプロテクションカバーを
熱変形することがない。
【0013】さらに色温度変換用の可視光反射膜7を追
加蒸着したため、曲線C(一点鎖線)のように可視光の
部分Rを反射させることにより透過光の色温度を変化す
ることができる。また可視光反射膜7は金属薄膜4,5
を膜厚を制御して交互に蒸着しているため、ランプの色
温度が異なっても金属薄膜4,5の層数および膜厚の制
御により、容易に反射特性を変化させることができ、要
望の色温度にすることができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1のフィルタによれば、ガラスの
表面にITO(インジュウム・ティン・オキサイド)膜
を蒸着したため、約1500nm以上の赤外線を反射す
ることができるという効果がある。請求項2のフィルタ
によれば、請求項1において、ITO膜の上に、屈折率
の異なる複数層の金属薄膜を交互に蒸着したため、請求
項1の効果のほか、約780nmから約2500nmの
範囲の熱線を反射することが可能となる。
【0015】請求項3のフィルタによれば、請求項2に
おいて、屈折率の異なる複数層の金属薄膜の膜厚を制御
して、780〜2500nmの範囲の熱線をカットする
ことにより、請求項2の効果に加えて約200nm〜3
80nmの紫外線も反射することが可能となる。請求項
4のフィルタによれば、請求項3において、色温度変換
用の可視光反射膜をさらに追加蒸着したため、請求項3
の効果のほか、透過光の色温度を変化することができ、
また蒸着工程のみにより製造することができるので安価
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略部分断面図である。
【図2】フィルタの波長に対する透過率の関係図であ
る。
【図3】従来例を適用した手術灯の断面図である。
【図4】従来例の波長に対する透過率の関係図である。
【符号の説明】
1 ガラス 2 ITO膜 4,5 金属薄膜 7 可視光反射膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 14/14 8414−4K G02B 5/26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスの表面にITO(インジュウム・
    ティン・オキサイド)膜を蒸着したフィルタ。
  2. 【請求項2】 ITO膜の上に、屈折率の異なる複数層
    の金属薄膜を交互に蒸着した請求項1記載のフィルタ。
  3. 【請求項3】 屈折率の異なる複数層の金属薄膜の膜厚
    を制御して、780〜2500nmの範囲の熱線をカッ
    トするようにした請求項2記載のフィルタ。
  4. 【請求項4】 色温度変換用の可視光反射膜をさらに追
    加蒸着した請求項3記載のフィルタ。
JP6086143A 1994-04-25 1994-04-25 フィルタ Pending JPH07296620A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001512578A (ja) * 1996-12-05 2001-08-21 テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド ガラス上のマトリクス成形不透明低反射被膜
JP2007065232A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 紫外線熱線反射多層膜
JP2011085959A (ja) * 1998-01-13 2011-04-28 3M Co カラーシフトフィルム

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JP2011085959A (ja) * 1998-01-13 2011-04-28 3M Co カラーシフトフィルム
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