JPH0264602A - 多層膜裏面反射鏡 - Google Patents

多層膜裏面反射鏡

Info

Publication number
JPH0264602A
JPH0264602A JP21729288A JP21729288A JPH0264602A JP H0264602 A JPH0264602 A JP H0264602A JP 21729288 A JP21729288 A JP 21729288A JP 21729288 A JP21729288 A JP 21729288A JP H0264602 A JPH0264602 A JP H0264602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
refractive index
layer
index material
reflecting mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21729288A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2561947B2 (ja
Inventor
Yuchi Nakajima
中島 右智
Katsunori Ishida
克則 石田
Masashi Mochizuki
望月 政志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP63217292A priority Critical patent/JP2561947B2/ja
Publication of JPH0264602A publication Critical patent/JPH0264602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2561947B2 publication Critical patent/JP2561947B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は反射鏡に係り、特に防眩性、高視認性、装飾性
、生産性、コスト性等に優れた多層膜裏面反射鏡に関す
る。本発明の多層膜裏面反射鏡は、自動車用バックミラ
ー、路上の危険防止用凸面鏡(カーブミラー)、装飾ミ
ラー等に主として用いられるが、その他の用途にも幅広
く利用される。
[従来技術] ガラス基板の裏面に誘電体多層膜を形成し、その外側に
金属膜を設けてなる多層膜裏面反射鏡として、特開昭6
0−212704号公報には、誘電体多層膜が高屈折率
物質からなるλ/4波長膜と、低屈折率物質からなるλ
/4波長膜を交互に積層した後、高屈折率物質からなる
λ/2波長膜を積層してなるものが開示されている。ま
た特開昭60−212705号公報には、高屈折率物質
からなるλ/4波長膜と、低屈折率物質からなるλ/4
波長膜とを交互に4層積層してなるものが開示されてい
る。さらに米国特許第4673248号明細書には、ガ
ラス基板上に順次、1層の低屈折率物質と1層の高屈折
率物質とを積層したものが開示されている。
さらに他の多層膜裏面反射鏡として、特開昭63−74
005号公報には、ガラス基板の片面に誘電体多層膜を
設け、さらにその上に光吸収膜を設けてなり、前記誘電
体多層膜は交互に異なる屈折率を有する誘電体膜を4〜
8層順次積層して構成されており、かつ誘電体多層膜を
構成する4〜8層の誘電体膜の少くとも1層はλ/2の
光学膜厚を有する多層膜裏面反射鏡が開示されている。
[従来技術の問題点] ガラス基板の裏面に誘電体多層膜を形成し、その外側に
金属膜を設けてなる、上述の従来の多層膜裏面反射鏡の
分光反射特性を第2図に示す。
第2図において、前記特開昭60−212704号公報
の多層膜裏面反射鏡の分光反射特性は曲線(a)によっ
て示されるが、曲線(a>より明らかなように、この多
層膜裏面反射鏡の場合には、反射率が430nmから5
50nmにかけて高く、逆に、550nmから700n
mにかけて著しく減少しており、反射色が青色を帯びる
ことになる。このなめ、反射鏡を通して見る背景の色バ
ランスが大幅にくずれ、特に赤色が見えにくくなり、視
認性が悪いという欠点がある。
また第3図に示す、人間の目の比視感度V′(λ)(同
図、曲線(1)参照)および自動車の前照灯(ヘッドラ
イト)の分光エネルギー特性P(λ)(同図、直線(2
)参照)並びにそれらの積P(λ)XV’  (λ)(
同図、曲線(3)参照)から明らかなように、夜間の追
従車のヘッドライトが目に感じる光の波長は主に480
−550nmである。この特開昭60−212704号
公報記載の反射鏡の場合に、第2図の曲線(a)の分光
反射特性の反射率の高い領域がちょうど上記の波長領域
と一致するため、夜間の追従車の前照灯に対する防眩効
果は期待される程には良くない。
また前記特開昭60−212705号公報の多層膜裏面
反射鏡の分光反射特性及び前記米国特許第467324
8号明細書の多層膜裏面反射鏡の分光反射特性は第2図
の曲線(b)及び(c)によってそれぞれ示されるが、
これらの曲線(b)及び(C)は前記曲線(a>とほぼ
同様のパターンを有するので、これらの裏面反射鏡も前
記裏面反射鏡と同様に視認性及び防眩性が良くないこと
が明らかである。
一方、従来技術として最後に挙げた特開昭63−740
05号公報の多層膜裏面反射鏡は、視認性、防眩性はす
ぐれているが、誘電体多層膜の層数が4〜8層と多く、
また光吸収膜の塗装、焼成を、誘電体多層膜形成のため
の真空蒸着と別工程で行なわなければならないため、生
産性も悪く、コストアップにつながる欠点があった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は従来の裏面反射鏡の上述の如き問題点を
解消し、視認性、防眩性、装飾性、生産性、コスト性等
に優れた裏面反射鏡を提供することにある。
L問題点を解決するための手段] 本発明は上述の問題点を解決するなめになされたもので
あり、本発明の多層膜裏面反射鏡は、基材の片面に誘電
体多層膜を設け、さらにその上に金属ないし半導体膜を
設けてなり、前記誘電体多層膜は、1層の、光学膜厚が
0゜05λO(λ0/20)〜0,4λ()(215^
0)くλ0は設計の中心となる波長である)の高屈折率
物質膜と、1層の、光学膜厚がλ0/2の低屈折率物質
膜とを少なくとも有し、前記高屈折率物質膜は、前記低
屈折率物質膜との関係において基材側に存在し、一方、
前記低屈折率物質膜は前記高屈折率物質膜との関係にお
いて前記金属ないし半導体膜側に存在することを特徴と
する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の多層膜裏面反射鏡において用いられる基材とし
ては、透明基材が好ましいが、基材は透明でなくても良
い。この基材は両面が平面を有する基板や、少なくとも
一面が凸面又は凹面を有する基板(例えば平凹板、平凸
板、凹凸板、両凹板、両凸板など)であるのが好ましい
。基材の好ましい材Mとしてはガラスやプラスチックが
挙げられるが、その他の材質のものを用いることもでき
る。
本発明の多層膜裏面反射鏡においては、上記基材の片面
に誘電体多層膜が設けられ、さらにその上に金属ないし
半導体膜が設けられている。
そこで先ず、基材の片面に設けられる誘電体多層膜につ
いて説明すると、この誘電体多層膜は、1層の高屈折率
物質膜と1層の低屈折率物質膜とを少なくとも有する。
ここに前記高屈折率物質膜は、屈折率が1.9〜2.4
の高屈折率物質によって形成するのが好ましく、このよ
うな高屈折率物質としてはS i O,1’ i 02
 、 ’T’ a205 。
ZrO2、)」f02等の酸化物やZnS等の硫化物お
よびこれらの混合物が適宜用いられる。また前記低屈折
率物質膜は、屈折率が1.3〜1.8の低屈折率物質に
よって形成するのが好ましく、このような低屈折率物質
としては、S i、 02 。
Al2O3等の酸化物やM g F2 、 Ce F3
等の弗化物およびこれらの混合物が適宜用いられる。
但し、高屈折率物質及び低屈折率物質の屈折率は上述の
範囲に限定されるものではなく、例えば上で低屈折率物
質として挙げたA1□03 (屈折率1.63>やCe
F3(屈折率1.63)などを高屈折率物質として用い
ることもできる。
上記の高屈折率物質膜の光学膜厚は、0.05λ0〜0
.4λ0(λ0は設計の中心となる波長である)に限定
され、一方、上記の低屈折率物質膜の光学膜厚はλ0/
2に限定される。これらの膜の膜厚を上記範囲に限定し
た理由は、これらの限定によりはじめて防眩性および視
認性共にすぐれた反射特性が得られるからである。なお
高屈折率物質膜の光学膜厚はλO/8又はλ0/4であ
るのが特に未了ましい。
また光学膜厚がλo/4の]種の低屈折率物質膜と、こ
れに隣接する、光学膜厚がλ0/4の他種の低屈折率物
質とによって光学膜厚がλ0/2の低屈折率′S舅股を
形成しても良い。
本発明の多層膜裏面反射鏡を構成する誘電体多層膜にお
いては、前記高屈折率物質膜と前記低屈折率物質膜との
相対的位置も定められ、前者の高屈折率物質膜は基材側
に設けられ、後者の低屈折率物質膜は金属ないし半導体
膜側に設けられる。
このように両膜の相対的位置を限定した理由は、両膜の
相対的位置をこのように限定することによりはじめて防
眩性および視認性共にずぐれた反射特性が得られるから
である。
また本発明の多層膜裏面反射鏡を構成する誘電体多層膜
においては、前記基材と前記高屈折率物質との間に、も
う1層の低屈折率物質膜を設け、この1層の低屈折率物
質膜と、前記高屈折率物質膜及び゛前記低屈折率物質膜
との合計3層の誘電体膜によって誘電体多層膜を構成し
てもよい。この付加的に設けられる低屈折率物質膜は前
記低屈折率物質膜と同様に、1.3−1.8の屈折率を
有する、例えばS j02 、 A ]203等の酸化
物やM g F2 、 Ce F3等の弗化物およびこ
れらの混合物から選択される物質により形成されるが、
2つの低屈折率物質膜は屈折率が同一であっても異なっ
ていても良いので、付加的低屈折率物質膜を形成する物
質は前記低屈折率物質膜を形成する物質と同種のもので
あっても異種のものであっても良い。
この付加的低屈折率物質膜の膜厚は特に限定されないが
、0.1〜3λOであるのが好ましい。
この誘電体多層膜の形成方法としては、蒸着法、スパッ
タ法、イオンプレーテインク法等の物理的コーティング
方法あるいはCVD法、有機溶液からの薄膜形成法等の
コーティング方法が挙げられる。
次に、本発明の多層膜裏面反射鏡において、前記誘電体
多層股上に設けられる金属ないし半導体膜について説明
する。
この金属ないし半導体膜は、反射膜として機能するもの
であり、反射率が30%以上、特に50〜80%である
ものを用いるのが好ましい。このような金属ないし半導
体膜としては、Cr、Ni、AI、Ag、Co、Fe、
Si、Geなどの金属ないし半導体の単体や、これらの
金属ないし半導体の少なくとも1種を含む合金などが用
いられる。
合金の例としては、インコネル(Ni80重量%、Cr
14重量%、Fe6重量%から主として構成され、その
他の不純物を微量含む)やクロメル(Ni80重量%、
Cr2O重1%から主として構成され、その他の不純物
を微量含む)が挙げられる。
この金属ないし半導体膜の形成方法も、前記誘電体多層
膜の場合と同様のコーティング方法が採用される。
し実施例コ 以下実施例を挙げて本発明の好ましい具体例を説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
実施例1 第1図(A>は本発明の多層膜裏面反射鏡の好ましい実
施例の要部拡大断面図であり、図中、1はガラス基板、
2は屈折率2.05のZrO2からなる光学膜厚λO/
4(本実施例において、設計の中心となる光の波長λO
は510層mであり、従ってλo/4は127.5層m
である)の高屈折率膜層(H層)、3は屈折率1.38
のM g F 2からなる光学膜厚λo /2 (25
5層m>の低屈折率膜層(21−層〉、4はCr膜であ
る。すなわち、この実施例の多層膜裏面反射鏡はガラス
基板の片面に基板側からH層→2F、層−→Cr膜の順
で多層膜が形成されている。この多層膜裏面反射鏡の分
光反射特性を第4図に示す。第4図から明らかなように
、この実施例の多層膜裏面反射鏡は、従来の多層膜裏面
反射鏡に比べて、暗順応比視感度とヘッドライトの分光
エネルギーの積の高い領域480nm〜550nmの反
射率が低下しているので防眩性にすぐれ、かつ人間の目
にとって明るさの感度の低い青及び赤の波長である43
0層m〜480nm (青)及び580〜700層m 
<赤)における反射率が上昇しているので、視認性にず
ぐれている。
実施例2 第1図(B)は本発明の多層膜裏面反射鏡の他の実施例
の要部拡大断面図であり、図中、11はガラス基板、1
2は屈折率2.05のZrO2からなる光学膜厚λ0/
8(本実施例において、設計の中心となる光の波長λO
は560 nnlであり、従ってλO/8は70nmで
ある)の高屈折率膜層()−1/ 2層)、13は屈折
率1.46のS i 02からなる光学膜厚λO/2 
(280層m)の低屈折率膜層(21,層)、]4はC
r膜である。すなわち、この実施例の多層膜裏面反射鏡
はガラス基板の片面に基板側からH/2層→2L層−→
Cr膜の順で多層膜が形成されている。
この多層膜裏面反射鏡は第5図より明らかなように、実
施例1の多層膜裏面反射鏡と同様の分光反射特性を示し
、防眩性および視認性にすぐれている。
実施例3 第1図(C)は本発明の多層膜裏面反射鏡の他の実施例
の要部拡大断面図であり、図中、21はガラス基板、2
2は屈折率1.46の5i02からなる光学膜厚ス0/
4(本実施例において、設計の中心となる光の波長λO
は530層mであり、従ってλ0/4は132.5層m
である)の低屈折率膜層(L1層)、23は屈折率1.
63のA I 2.03からなる光学膜厚λo/4(1
32゜5nn+)の高屈折率膜層()−1層〉、24は
屈折率1゜38のM g F 2からなる光学膜厚λo
/2(265層m)の低屈折率膜層(2層2層〉、25
はGe膜である。すなわち、この実施例の多層膜裏面反
射鏡はガラス基板の片面に基板側からL1層→H層→2
I−2層→Ge膜の順で多層膜が形成されている(なお
、本実施例では、屈折率1.63のAl2O3を高屈折
率膜層の材料として使用した)。
この多層膜裏面反射鏡は、第6図より明らかなように、
実施例1の多層膜裏面反射鏡と同様の分光反射特性を示
し、防眩性および視認性にすぐれている。
実施例4 第1図(D)は、本発明の多層膜裏面反射鏡の他の実施
例の要部拡大断面図であり、図中、31はガラス基板、
32は屈折率2.05のZrO2からなる光学膜厚λQ
、/4(本実施例において、設計の中心となる光の波長
λ0は510 nmであり、従ってλ0/4は127.
5層mである〉の高屈折率膜層(0層)、33は屈折率
1.38のM gF 2からなる光学膜厚λo/4(1
27,5層m)の低屈折率膜層(L1層)、34は屈折
率1゜46のS i 02からなる光学膜厚λO/4(
127,5層m)の低屈折率膜層(l−2層〉、35は
Cr膜である。すなわち、この実施例の多層膜裏面反射
鏡は、ガラス基板の片面に基板がらH層→L1層→L2
層−→Cr膜の順で多層膜が形成さtlている(なおl
−1層とL2層によって光学膜厚λ0/2の低屈折率膜
層(2層層)が形成されている)。
この多層膜裏面反射鏡は第7図より明らがなように、実
施例1の多層膜裏面反射鏡と同様の分光反射特性を示し
、防眩性および視認性にすぐれている。
実施例5 第1図(E)は本発明の多層膜裏面反射鏡の他の実施例
の要部拡大断面図であり、図中、41はガラス基板、4
2は屈折率]、、46のS 102からなる光学膜厚λ
o/4(本実施例において、設計の中心となる光の波長
λ0は560層mであり、従ってλO/4は140層m
である)の低屈折率膜層(I、3層)、43は屈折率2
 、 O5(7)Z r 02からなる光学膜厚λO/
8(70nm)の高屈折率膜層(H/2層)、44は屈
折率1.38のMgp2からなる光学膜厚λO/4(1
40層m)の低屈折率膜層(L1層)、45は屈折率1
.46の5102からなる光学膜厚λ0/4(140層
m)の低屈折率膜層(L2層)、46はCr膜である。
すなわち、この実施例の多層膜裏面反射鏡はガラス基板
の片面に基板からl、3層→H/2層→L1層→し、2
層→C1−膜の順で多層膜が形成されている(なおL1
層と1−2層によって光学膜厚λo/2の低屈折率膜層
(2層層)が形成されている)。
この多層膜膜裏面反射鏡は第8図より明らかなように、
実施例1の多層膜裏面反射鏡と同様の分光反射特性を示
し、防眩性および視認性にすぐれている。
実施例6 第1図(A)に示された実施例1の多層膜裏面反射鏡に
おいて、高屈折率膜層(H層)2の物質として、屈折率
2.05のZrO2の代りに、屈折率2.30のTiO
2を用いた以外は実施例1と同一の多層膜裏面反射鏡を
作成した。この多層膜裏面反射鏡の分光反射特性を第9
図に示す。第9図から明らかなように、本実施例の多層
膜裏面反射鏡は、実施例1の多層膜裏面反射鏡とほぼ同
様の防眩性および視認性を有していた。また不要かつ有
害な紫外線の反射を抑え、これをカットするという利点
も確認された。
以上、実施例1〜6により本発明の多層膜裏面反射鏡に
ついて説明してきたが、実施例1〜3の誘電体多層膜に
おいて2層層をL1層→L2層またはL2層→L1層に
した場合にも同様の結果が得られる。また実施例4およ
び実施例5における1−1層→L2層をL2層→L1層
にしても同様の結果が得られる。
実施例]〜6における誘電体多層膜の各層を等価膜に置
き換えても同様の反射特性が得られる。
さらに基板としてガラスの代りにプラスチックを用いて
も同等の反射特性が得られる。
裏面鏡の場合に、本来の反射像を作る裏面からの光に加
え、表面から垂直入射の場合的4%の不必要な反射があ
る。この不必要な反射を除くために本発明の多層膜裏面
鏡の表面に反射防止膜を施ずことも有効である。
[発明の効果1 本発明の多層膜裏面反射鏡は次のような技術的効果を有
する。
(i)  防眩性にすぐれている。
本発明の反射鏡は第4〜9図から明らかなように、第3
図、曲線(3)によって示されるP(λ)XV’(λ)
の値の大きな480 nmから55 C)nmで反射率
が低いので防眩効果にずぐれている。
(11)視認性にすぐれている。
本発明の反射鏡は第4〜9図に示すように防眩に必要な
波長領域では反射率が低く、その他の波長領域で反射率
が高くなっているので、ずぐれた視認性が確保される。
また本発明の反射鏡は明るさの感度の良い緑の領域(4
90〜58anm)の反射率を青の領域(400〜48
0nm)や赤の領域(590〜750nnl)よりも下
げてあり、結果として青、赤の目の感度の低い色を増感
することから色の分別性(コントラスト)が向上すると
いう利点もある。
(iii)装飾性、ファツション性にずぐれている。
本発明の反射鏡は防眩性及び視認性を追及した結果、そ
の反射色がマゼンタ色を帯びている。このマゼンタ色は
高級感を与え、他の反射鏡との差別化が可能となる。
(iV)  生産性、コスト性にずぐれている。
本発明の反射鏡の製造においては、形成される誘電体多
層膜の層数が少ないことおよびこの誘電体多層膜と金属
ないし半導体膜とを同一の成膜手段によって形成するこ
とができること等の利点を有するので、形成される誘電
体多層膜の層数が多く、かつ光吸収膜の塗装、焼成の必
要な、前記特開昭63−74005号公報の反射鏡の場
合と異なり、生産性及びコスト性にすぐれている。
以上、要するに本発明によれば、誘電体多層膜の層数が
少ないにも拘らず、防眩性、視認性、装飾性等の利点を
有する多層膜裏面反射鏡が提供された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多層膜裏面反射鏡の要部拡大断面図、
第2図は従来の反射鏡の分光反射特性図、第3図は人間
の目の暗順応比視感度および自動車前照灯の分光エネル
ギー特性並びにそれらの積である人間の目に感じる自動
車前照灯の分光エネルギー特性図、第4図、第5図、第
6図、第7図、第8図及び第9図は本発明の反射鏡の分
光反射特性図である。 1.11,21,31.41・・・ガラス基板、2゜3
.12.  ]3,22,23,24,32,33゜3
4.42,43,44.45・・・誘電体膜、4゜14
.25,35.46・・・金属ないし半導体膜。 第

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基材の片面に誘電体多層膜を設け、さらにその上に
    金属ないし半導体膜を設けてなり、前記誘電体多層膜は
    、1層の、光学膜厚が 0.05〜0.4λ_0(λ_0は設計の中心となる波
    長である)の高屈折率物質膜と、1層の、光学膜厚がλ
    _0/2の低屈折率物質膜とを少なくとも有し、 前記高屈折率物質膜は、前記低屈折率物質膜との関係に
    おいて基材側に存在し、一方、前記低屈折率物質膜は前
    記高屈折率物質膜との関係において前記金属ないし半導
    体膜側に存在する ことを特徴とする多層膜裏面反射鏡。 2、前記高屈折率物質膜の光学膜厚が、λ_0/8又は
    λ_0/4である、請求項1に記載の多層膜裏面反射鏡
    。 3、前記誘電体多層膜が、前記基材と前記高屈折率物質
    膜との間に、もう1層の低屈折率物質膜を含む、請求項
    1に記載の多層膜裏面反射鏡。 4、光学膜厚がλ_0/2の前記低屈折率物質膜が、光
    学膜厚がλ_0/4の1種の低屈折率物質膜と、これに
    隣接する、光学膜厚がλ_0/4の他種の低屈折率物質
    膜とによつて形成されている、請求項1に記載の多層膜
    裏面反射鏡。
JP63217292A 1988-08-31 1988-08-31 多層膜裏面反射鏡 Expired - Lifetime JP2561947B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63217292A JP2561947B2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 多層膜裏面反射鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63217292A JP2561947B2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 多層膜裏面反射鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0264602A true JPH0264602A (ja) 1990-03-05
JP2561947B2 JP2561947B2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=16701852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63217292A Expired - Lifetime JP2561947B2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 多層膜裏面反射鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2561947B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008250220A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Hamamatsu Photonics Kk 反射型光変調装置
WO2009153876A1 (ja) * 2008-06-19 2009-12-23 浜松ホトニクス株式会社 反射型光変調装置
JP2010243849A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Geomatec Co Ltd 光学薄膜積層体及び電子機器用ケース

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60212704A (ja) * 1984-04-06 1985-10-25 Murakami Kaimeidou:Kk 反射鏡
JPS6374005A (ja) * 1986-09-18 1988-04-04 Hoya Corp 多層膜裏面反射鏡
JPS63165805A (ja) * 1986-12-27 1988-07-09 Hoya Corp 多層膜表面反射鏡

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60212704A (ja) * 1984-04-06 1985-10-25 Murakami Kaimeidou:Kk 反射鏡
JPS6374005A (ja) * 1986-09-18 1988-04-04 Hoya Corp 多層膜裏面反射鏡
JPS63165805A (ja) * 1986-12-27 1988-07-09 Hoya Corp 多層膜表面反射鏡

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008250220A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Hamamatsu Photonics Kk 反射型光変調装置
WO2009153876A1 (ja) * 2008-06-19 2009-12-23 浜松ホトニクス株式会社 反射型光変調装置
JP2010243849A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Geomatec Co Ltd 光学薄膜積層体及び電子機器用ケース

Also Published As

Publication number Publication date
JP2561947B2 (ja) 1996-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2719367B2 (ja) 多層膜表面反射鏡
JP2561946B2 (ja) 多層膜裏面反射鏡
JP2509922B2 (ja) 多層膜表面反射鏡
US4805989A (en) Multi-layered back reflecting mirror
KR100397252B1 (ko) 유색 흐림방지 거울
US5729323A (en) Light-absorbing and anti-reflective coating for sunglasses
JP2887530B2 (ja) 車両特に自動車用バックミラー
CN111727401B (zh) 眼科有色镜片
JP5270152B2 (ja) 車両用防眩性バックミラー
JPS62108207A (ja) 着色鏡
JPH0264602A (ja) 多層膜裏面反射鏡
JPH0437805A (ja) 積層薄膜よりなる反射鏡
JP2719368B2 (ja) 多層膜表面反射鏡
JPS60212705A (ja) 反射鏡
JP2719375B2 (ja) 多層膜表面反射鏡
JPS6015604A (ja) 自動車用反射鏡
JPS59188602A (ja) 自動車用反射鏡
JPH04275503A (ja) 2層膜裏面反射鏡
JPH04128803A (ja) 多層膜反射鏡
JP4469932B2 (ja) 自動車用電球
JPS60140201A (ja) 多層膜裏面後視鏡
JP3521715B2 (ja) 防眩ミラー
JPH058401B2 (ja)
JPH08292320A (ja) コールドミラー