JPH058401B2 - - Google Patents

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JPH058401B2
JPH058401B2 JP58206765A JP20676583A JPH058401B2 JP H058401 B2 JPH058401 B2 JP H058401B2 JP 58206765 A JP58206765 A JP 58206765A JP 20676583 A JP20676583 A JP 20676583A JP H058401 B2 JPH058401 B2 JP H058401B2
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JP
Japan
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film
reflectance
tio
mirror
layer
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58206765A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6098405A (ja
Inventor
Yutaka Nagano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Techno Glass Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Glass Co Ltd filed Critical Toshiba Glass Co Ltd
Priority to JP20676583A priority Critical patent/JPS6098405A/ja
Publication of JPS6098405A publication Critical patent/JPS6098405A/ja
Publication of JPH058401B2 publication Critical patent/JPH058401B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は自動車用バツクミラー等に使用する反
射鏡に関するもので詳しくはガラス基板の裏面に
光干渉薄膜を形成することによつてミラー鏡面の
反射光による眩惑を防止した防眩用裏面反射鏡に
関するものである。
発明の技術的背景 従来のバツクミラーの反射鏡はガラス基板の裏
面にアルミニウム膜またはクロム膜等を被着し、
その膜の上面に保護塗装膜を施した所謂アルミ
鏡、クロム鏡が一般的である。しかし最近では防
眩効果を高めるため多層膜裏面反射鏡が数多く提
案され、一部のものは既に市販されている。この
多層膜裏面反射鏡はガラス基板の上面にTiO2
SiO2−TiO2の3層膜を形成させると共にガラス
基板の下面に光吸収膜を塗装した3層膜表面鏡
や、ガラス基板の片面にTiO2−SiO2−TiO2の3
層膜を形成し、その膜の上面に光吸収膜を塗装し
た3層膜裏面鏡がある。また、特開昭57−144504
号公報にはTiO2膜およびSiO2膜を交互に5層膜
として積層し、その膜の上面に光吸収膜を塗装し
た5層膜裏面反射鏡が開示されている。
背景技術の問題点 各種反射鏡の分光反射特性を第1図に示す。同
図において前記アルミ鏡の分光反射特性は曲線α
に示される。このアルミ鏡の反射率(以下JIS−
D−5705に規定された標準光源Aによる反射率を
いう)は80〜85%と高く、運転者の視認性は極め
て良好であるが、分光反射特性が広波長域に及ぶ
ため防眩効果が少なく運転者を極度に疲労させる
欠点がある。また前記クロム鏡の分光反射特性は
第1図の曲線bに示される。このクロム鏡の反射
率は38〜45%と低いためある程度の防眩効果を有
するが、運転者の視認性は劣り、反射光の分光波
長域が広範囲に及ぶので、後続車輌のヘツドライ
トから投射される視認性に不用な波長域の光や太
陽光の強い黄色〜赤色光の反射によるまぶしさで
視認性を極めてわるくする欠点がある。
上記のアルミ鏡やクロム鏡の欠点を改善する目
的で、長波長域の可視光を減光させることができ
る多層膜反射鏡が開発され、3層膜表面鏡や3層
膜裏面鏡が採用されるようになつた。3層膜表面
鏡の分光反射特性は第1図の曲線Cに示される。
この反射鏡は反射率が48%とJIS−D−5705「自動
車用ミラー装置」に規定されたクロム鏡の反射率
38%以上を満足し防眩効果も優れているが、表面
鏡方式を採用しているために砂塵や洗車時のブラ
シ拭き等により、ガラス基板上に形成されている
膜が傷つきやすく耐久性に問題がある。3層膜裏
面鏡の分光反射特性は第1図の曲線Dに示され
る。この反射鏡は裏面鏡方式であるため、膜が傷
つくことはないが、反射率が36%と低く、前記
「自動車用ミラー装置」の規格を満足しないとい
う欠点を有している。
また特開昭57−1144504号公報に開示されてい
る反射鏡は、TiO2膜とSiO2膜を交互に5層膜積
層しているために反射率は53%と向上している
が、第1図の曲線eに示すとおり分光反射特性の
波長範囲が狭過ぎるので各層の膜厚制御範囲が狭
く、製品の反射色調が青→青緑→緑の範囲内でバ
ラツキがあり安定化が難かしい欠点がある。
ガラス基板の屈折率より高い屈折率を有する薄
膜の単層を被着すると、膜厚がn/4λ(ただしn
は奇数)となる波長位置で反射率が最大となる。
この位置で高屈折率のTiO2膜(屈折率2.3)と低
屈折率のSiO2膜(屈折率1.4)を交互に重ねた多
層膜とすれば反射率が増加することは周知であ
る。ガラス基板(屈折率1.5〜1.55)側に被着す
る薄膜はTiO2が望ましく、また最終膜をTiO2
することも光吸収膜(屈折率1.5〜1.6)の関係か
ら反射率の増加のみを考えれば好ましいといえ
る。そのために従来品はいずれも単層、3層およ
び5層といつた奇数層であり、ガラス基板側の
TiO2膜から始まつてTiO2膜で終るよう形成され
ているのが一般的である。
しかし上記のような奇数層の薄膜は表面鏡の場
合を除き、膜の層数が少ないときは反射率が低く
また層数が増すに従つて反射光の分光波長域が狭
くなつていくため色調を一定にコントロールでき
る範囲が狭くなる欠点がある。従つて単層膜、3
層膜の裏面鏡は反射率が低く、5層膜は色調の安
定化に困難性がある。また2層膜は反射率が低く
6層膜以上は作業性が著るしく低下し、かつ色調
も不安定となる欠点を有する。
発明の目的 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであつ
て、多層膜の裏面反射鏡の反射率をJIS−D−
5705「自動車ミラー装置」規格のクロム鏡反射率
38%以上を満足し60%程度まで向上維持しつつ
600nm程度以上の長波長域可視光を大巾に減少し
て防眩効果の優れた視認性良好な反射鏡を提供す
ることを目的とする。
発明の概要 本発明はガラス基板の片面に各層がn/4λ(n
は奇数)の膜厚でTiO2膜およびSiO2膜を交互に
4層膜積層して最終膜をSiO2膜とすることによ
り反射光の分光特性を所定波長範囲内のみ一定に
し600nm付近の黄色〜赤色の反射光を減少させ、
青色基調の安定した色調と防眩効果を得ることが
できた。
第3図は本発明の4層膜の裏面反射鏡における
反射光の分光スペクトルλと反射率の関係を実験
的に求めた関係図であつて、λ410〜480nmの範
囲内で反射率が38%〜60%となり、本発明におけ
るλの限定理由はこの事実に基づくものである。
また最終層のSiO2膜とその膜の上面に形成す
る暗黒色の光吸収膜との屈折率の関係および膜層
数の関係から反射率は38〜60%までの範囲内でほ
ぼ同一な安定した色調で任意に選ぶことができ
た。
発明の実施例 以下に本発明の実施例を具体的に説明する。第
2図は本発明の多層膜裏面反射鏡の要部拡大断面
図である。1は反射鏡を構成するガラス基板、2
および2′はn/4λ(nは奇数)の膜厚のTiO2膜、
3および3′はn/4λ(nは奇数)の膜厚のSiO2
膜、4は暗黒色の光吸収膜である。TiO2膜2,
2′およびSiO2膜3,3′はガラス基板1の片面
に真空蒸着またはCVD法(ケミカルベーパーデ
ポジツシヨン)またはCLD法(ケミカルリキツ
ドデポジツシヨン)等によつて形成される。次に
上記TiO2膜およびSiO2膜を交互に4層膜積層し
た最終膜SiO23′の上面に光吸収と上記薄膜保護
の目的でガラス基板1に密着性がよく、かつ耐久
性のよいエポキシ系またはシリコーン系樹脂の暗
黒色樹脂による光吸収膜4を20〜100ミクロン程
度の厚さに塗装等の方法で形成する。
本発明は分光特性の最適条件を設定して、ガラ
ス基板上にTiO2膜とSiO2膜を交互に4層膜積層
して最終膜をSiO2膜とすることによつて反射率
を38%〜60%に維持し、かつ反射光の分光特性を
所定波長範囲内一定することができた。第1図の
曲線fは本発明の多層膜裏面反射鏡の分光特性
(λ−410nm)であり、曲線gは同じく本発明の
λ=480nmの場合の分光特性である。
後続車輌のヘツドライト等から出る光の分光分
布特性を第4図に示す。後続車輌のヘツドライト
等から投射される光の長波長側すなわち黄色〜橙
赤色となるにつれて分光エネルギーの値が高く、
光を強く感じまぶしくなる。従つて、この波長域
の反射光を減じて短波長側の410〜480nm付近の
青色基調で安定色が得られれば、防眩効果が発揮
されるのであろうことは容易に理解できる。
発明の効果 本発明の構成に基づけば、裏面鏡方式を採用す
ることで表面傷の発生する必配がなく、色調が安
定しかつ視認性に不要な長波長域の反射光を減じ
防眩効果が大巾に改善された。また反射率も38%
以上に高めることが可能で視認性は向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は分光反射特性図、第2図は本発明の4
層膜とした多層膜裏面反射鏡の要部拡大断面図、
第3図は本発明の4層膜裏面反射鏡の反射光分光
スペクトルλと反射率の関係図、第4図はA光源
の分光分布特性図である。 a〜e……従来例の分光分布曲線、f,g……
本発明の分光分布曲線、1……ガラス基板、2,
2′……TiO2膜、3,3′……SiO2膜、4……暗
黒色の光吸収膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ガラス基板の片面に各層がn/4λ(ただしn
    は奇数、λは410〜480nm)の膜厚でTiO2膜およ
    びSiO2膜をガラス基板側の第1層がTiO2膜とな
    るように交互に4層膜積層し、かつその膜の上面
    に光吸収膜を形成してなることを特徴とする多層
    膜裏面反射鏡。
JP20676583A 1983-11-02 1983-11-02 多層膜裏面反射鏡 Granted JPS6098405A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20676583A JPS6098405A (ja) 1983-11-02 1983-11-02 多層膜裏面反射鏡

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JP20676583A JPS6098405A (ja) 1983-11-02 1983-11-02 多層膜裏面反射鏡

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Publication Number Publication Date
JPS6098405A JPS6098405A (ja) 1985-06-01
JPH058401B2 true JPH058401B2 (ja) 1993-02-02

Family

ID=16528715

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6374005A (ja) * 1986-09-18 1988-04-04 Hoya Corp 多層膜裏面反射鏡
JP5178085B2 (ja) 2007-08-07 2013-04-10 株式会社村上開明堂 撮像装置付きバックミラー

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55143501A (en) * 1979-04-26 1980-11-08 Tokinaa Kogaku Kk Reflecting member in optical system
JPS5732402A (en) * 1980-08-04 1982-02-22 Minolta Camera Co Ltd Reflecting mirror for lighting
JPS57144504A (en) * 1981-03-02 1982-09-07 Murakami Kaimeidou:Kk Reflector for car

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