JPH08291823A - 焼結含油軸受及び回転軸 - Google Patents
焼結含油軸受及び回転軸Info
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- JPH08291823A JPH08291823A JP7095586A JP9558695A JPH08291823A JP H08291823 A JPH08291823 A JP H08291823A JP 7095586 A JP7095586 A JP 7095586A JP 9558695 A JP9558695 A JP 9558695A JP H08291823 A JPH08291823 A JP H08291823A
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- rotary shaft
- bearing
- lubricating oil
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/06—Sliding surface mainly made of metal
- F16C33/12—Structural composition; Use of special materials or surface treatments, e.g. for rust-proofing
- F16C33/128—Porous bearings, e.g. bushes of sintered alloy
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/06—Sliding surface mainly made of metal
- F16C33/10—Construction relative to lubrication
- F16C33/1025—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
- F16C33/103—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/02—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2380/00—Electrical apparatus
- F16C2380/26—Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators
- F16C2380/27—Motor coupled with a gear, e.g. worm gears
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転軸が回転中において強固な油膜を形成す
ることができるとともに、一時停止後の回転再開時にお
いても即座に油膜を形成することができる焼結含油軸受
を提供する。 【構成】 焼結含油軸受3は内部に多数の空孔を有する
焼結金属にて形成されている。軸受3内部の空孔には、
潤滑油が充填されている。軸受3の軸孔9には、その内
周面9aの両端に連続して等角度範囲に目潰し部10が
形成されている。目潰し部10は、軸孔9の内周面9a
から一定の深さを有する層状に形成されている。目潰し
部10の内周面9a側には、ディンプル状の油溜まり部
11が多数形成されている。各油溜まり部11は、均等
な間隔で形成されている。
ることができるとともに、一時停止後の回転再開時にお
いても即座に油膜を形成することができる焼結含油軸受
を提供する。 【構成】 焼結含油軸受3は内部に多数の空孔を有する
焼結金属にて形成されている。軸受3内部の空孔には、
潤滑油が充填されている。軸受3の軸孔9には、その内
周面9aの両端に連続して等角度範囲に目潰し部10が
形成されている。目潰し部10は、軸孔9の内周面9a
から一定の深さを有する層状に形成されている。目潰し
部10の内周面9a側には、ディンプル状の油溜まり部
11が多数形成されている。各油溜まり部11は、均等
な間隔で形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属焼結にて形成され
る焼結含油軸受及び同焼結含油軸受に支持される回転軸
に係り、詳しくは軸孔の内周面に目潰し面が形成された
焼結含油軸受及び同焼結含油軸受に支持される回転軸に
関するものである。
る焼結含油軸受及び同焼結含油軸受に支持される回転軸
に係り、詳しくは軸孔の内周面に目潰し面が形成された
焼結含油軸受及び同焼結含油軸受に支持される回転軸に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属焼結にて形成された焼結
含油軸受が普及している。この焼結含油軸受は、その内
部に多数の空孔が形成され、この空孔に潤滑油が保持さ
れている。そして、回転軸が回転すると、そのポンプ作
用により、軸受の内周面に開口する空孔を介して潤滑油
が軸孔側に供給される。又、摩擦に伴う熱により膨張し
た潤滑油が軸孔側に滲み出る。こうして、軸孔側に供給
される潤滑油にて、回転軸を支持する油膜が形成され
る。
含油軸受が普及している。この焼結含油軸受は、その内
部に多数の空孔が形成され、この空孔に潤滑油が保持さ
れている。そして、回転軸が回転すると、そのポンプ作
用により、軸受の内周面に開口する空孔を介して潤滑油
が軸孔側に供給される。又、摩擦に伴う熱により膨張し
た潤滑油が軸孔側に滲み出る。こうして、軸孔側に供給
される潤滑油にて、回転軸を支持する油膜が形成され
る。
【0003】ところで、一般に、軸受にて支持される回
転軸には、特定の径方向に荷重が加わる状態で使用され
ることがある。従って、焼結含油軸受においては、回転
軸は軸孔の内周面の特定の側に押圧され、その押圧され
る側の特定の面領域を摺動面として回転する。即ち、焼
結含油軸受では、回転軸とその摺動面との間に油膜が形
成され、この油膜により回転軸が支持される。ところ
が、回転軸が油膜を介して支持される摺動面にも空孔が
開口しているため、回転軸と摺動面との間に供給された
潤滑油の一部が回転軸に押圧されて摺動面上の空孔から
軸受内部に逃げてしまう。従って、回転軸と摺動面の間
において、十分強固な油膜を形成することはできない。
この結果、回転軸と軸受が局部的に直接接触する状態が
起こるため、回転軸と軸受間の摩擦係数が比較的高いも
のになっている。そこで、このような焼結含油軸受にお
ける欠点を解消するため、種々の手法が提案されてい
る。
転軸には、特定の径方向に荷重が加わる状態で使用され
ることがある。従って、焼結含油軸受においては、回転
軸は軸孔の内周面の特定の側に押圧され、その押圧され
る側の特定の面領域を摺動面として回転する。即ち、焼
結含油軸受では、回転軸とその摺動面との間に油膜が形
成され、この油膜により回転軸が支持される。ところ
が、回転軸が油膜を介して支持される摺動面にも空孔が
開口しているため、回転軸と摺動面との間に供給された
潤滑油の一部が回転軸に押圧されて摺動面上の空孔から
軸受内部に逃げてしまう。従って、回転軸と摺動面の間
において、十分強固な油膜を形成することはできない。
この結果、回転軸と軸受が局部的に直接接触する状態が
起こるため、回転軸と軸受間の摩擦係数が比較的高いも
のになっている。そこで、このような焼結含油軸受にお
ける欠点を解消するため、種々の手法が提案されてい
る。
【0004】例えば、特開平3−209019号公報に
おいて提案される焼結含油軸受では、軸孔内周面の摺動
面を含む面領域を、その空孔が目潰しされた目潰し面と
している。そして、回転軸が回転する状態で、回転軸と
摺動面の間に供給された潤滑油が摺動面(即ち、目潰し
面)から軸受内に逃げないようにしている。こうして、
回転軸が回転中において、強固な油膜が形成されるよう
にしている。
おいて提案される焼結含油軸受では、軸孔内周面の摺動
面を含む面領域を、その空孔が目潰しされた目潰し面と
している。そして、回転軸が回転する状態で、回転軸と
摺動面の間に供給された潤滑油が摺動面(即ち、目潰し
面)から軸受内に逃げないようにしている。こうして、
回転軸が回転中において、強固な油膜が形成されるよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、回転軸の回
転が停止すると、回転軸に加わる荷重により回転軸が目
潰し面に直接当接する。この状態では、油膜を形成して
いた潤滑油が回転軸に押圧されて目潰し面上から残らず
排出されている。そして、再び回転軸が回転すると、ポ
ンプ作用等により目潰し面以外の内周面に開口する空孔
から潤滑油が回転軸と摺動面間に供給される。この際、
空孔のない目潰し面からは潤滑油が供給されないため、
回転軸が回転を開始してから油膜が形成されるまでに時
間を要することになる。即ち、図12に示すように、一
時停止後の起動時においては、回転軸と軸受との間の摩
擦係数が一時的に高くなり、油膜が形成されるとともに
その値が定常的な小さい値になる。そして、上記の焼結
含油軸受の場合、起動後の摩擦係数が高く値になるとと
もに、その値が定常的に値に低下するまでに5〜6秒の
長い時間を要していた。従って、運転及び停止を頻繁に
繰り返すモータにおいては、トルクの立ち上がり特性が
悪くなるとともに、電力が無駄に消費される問題があ
る。
転が停止すると、回転軸に加わる荷重により回転軸が目
潰し面に直接当接する。この状態では、油膜を形成して
いた潤滑油が回転軸に押圧されて目潰し面上から残らず
排出されている。そして、再び回転軸が回転すると、ポ
ンプ作用等により目潰し面以外の内周面に開口する空孔
から潤滑油が回転軸と摺動面間に供給される。この際、
空孔のない目潰し面からは潤滑油が供給されないため、
回転軸が回転を開始してから油膜が形成されるまでに時
間を要することになる。即ち、図12に示すように、一
時停止後の起動時においては、回転軸と軸受との間の摩
擦係数が一時的に高くなり、油膜が形成されるとともに
その値が定常的な小さい値になる。そして、上記の焼結
含油軸受の場合、起動後の摩擦係数が高く値になるとと
もに、その値が定常的に値に低下するまでに5〜6秒の
長い時間を要していた。従って、運転及び停止を頻繁に
繰り返すモータにおいては、トルクの立ち上がり特性が
悪くなるとともに、電力が無駄に消費される問題があ
る。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、回転軸が回転中にお
いて強固な油膜を形成することができるとともに、一時
停止後の回転再開時においても即座に油膜を形成するこ
とができる焼結含油軸受及び同焼結含油軸受に支持され
る回転軸を提供することにある。
されたものであって、その目的は、回転軸が回転中にお
いて強固な油膜を形成することができるとともに、一時
停止後の回転再開時においても即座に油膜を形成するこ
とができる焼結含油軸受及び同焼結含油軸受に支持され
る回転軸を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、潤滑油を保持する多数の
空孔を内部に有し、軸孔の内周面の一部に沿って前記空
孔が目潰しされた目潰し部が形成された焼結含油軸受に
おいて、前記目潰し部に油溜まり部を形成した。
め、請求項1に記載の発明は、潤滑油を保持する多数の
空孔を内部に有し、軸孔の内周面の一部に沿って前記空
孔が目潰しされた目潰し部が形成された焼結含油軸受に
おいて、前記目潰し部に油溜まり部を形成した。
【0008】又、請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、複数の油溜まり部を互いにほぼ均
等に間隔で形成した。又、請求項3に記載の発明は、潤
滑油を保持する多数の空孔を内部に有し、軸孔の内周面
の一部に沿って前記空孔が目潰しされた目潰し部が形成
された焼結含油軸受に支持される回転軸において、回転
軸の摺動面に油溜まり部を形成した。
記載の発明において、複数の油溜まり部を互いにほぼ均
等に間隔で形成した。又、請求項3に記載の発明は、潤
滑油を保持する多数の空孔を内部に有し、軸孔の内周面
の一部に沿って前記空孔が目潰しされた目潰し部が形成
された焼結含油軸受に支持される回転軸において、回転
軸の摺動面に油溜まり部を形成した。
【0009】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、回転
軸が回転すると、目潰し部以外の内周面に開口する空孔
から、回転軸の摺動面と軸受の目潰し部との間に潤滑油
が供給される。この潤滑油にて回転軸と目潰し部の間に
油膜が形成され、この油膜にて回転軸が支持される。こ
の際、供給された潤滑油が目潰し部から軸受内に逃げる
ことがないため、回転軸と目潰し部の間に強固な油膜が
形成される。又、回転に伴い目潰し部に形成された油溜
まり部に潤滑油が持ち込まれ、この潤滑油が油溜まり部
内で高い圧力状態で保持される。この結果、回転軸と目
潰し部の間に強固な油膜が形成され、この油膜にて回転
軸が支持される。又、回転軸の回転が停止すると、目潰
し部の油溜まり部に潤滑油が保持される。そして、回転
軸が回転再開すると、油溜まり部に保持される潤滑油が
回転軸と目潰し部の間に供給される。この結果、一時停
止後の回転再開時には、回転軸と目潰し部の間に即座に
潤滑油が供給されるため、回転再開時から即座に油膜が
形成される。さらに、回転再開から少し遅れて目潰し部
以外の内周面に開口する空孔から回転軸と目潰し部の間
に潤滑油が供給される。そして、この潤滑油により油膜
が形成されるとともに、再び油溜まり部内に充填され
る。
軸が回転すると、目潰し部以外の内周面に開口する空孔
から、回転軸の摺動面と軸受の目潰し部との間に潤滑油
が供給される。この潤滑油にて回転軸と目潰し部の間に
油膜が形成され、この油膜にて回転軸が支持される。こ
の際、供給された潤滑油が目潰し部から軸受内に逃げる
ことがないため、回転軸と目潰し部の間に強固な油膜が
形成される。又、回転に伴い目潰し部に形成された油溜
まり部に潤滑油が持ち込まれ、この潤滑油が油溜まり部
内で高い圧力状態で保持される。この結果、回転軸と目
潰し部の間に強固な油膜が形成され、この油膜にて回転
軸が支持される。又、回転軸の回転が停止すると、目潰
し部の油溜まり部に潤滑油が保持される。そして、回転
軸が回転再開すると、油溜まり部に保持される潤滑油が
回転軸と目潰し部の間に供給される。この結果、一時停
止後の回転再開時には、回転軸と目潰し部の間に即座に
潤滑油が供給されるため、回転再開時から即座に油膜が
形成される。さらに、回転再開から少し遅れて目潰し部
以外の内周面に開口する空孔から回転軸と目潰し部の間
に潤滑油が供給される。そして、この潤滑油により油膜
が形成されるとともに、再び油溜まり部内に充填され
る。
【0010】又、請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、回転軸が回転する状
態では、複数のほぼ均一な間隔で形成された油溜まり部
に潤滑油が保持されるため、回転軸と目潰し部の間に均
一な油膜が形成される。この結果、回転軸と目潰し部の
局部的な直接接触が効果的に防止される。又、一時停止
後の回転再開時には、複数の油溜まり部から潤滑油が回
転軸と目潰し部の間に供給されるため、均一な油膜が即
座に形成される。
項1に記載の発明の作用に加えて、回転軸が回転する状
態では、複数のほぼ均一な間隔で形成された油溜まり部
に潤滑油が保持されるため、回転軸と目潰し部の間に均
一な油膜が形成される。この結果、回転軸と目潰し部の
局部的な直接接触が効果的に防止される。又、一時停止
後の回転再開時には、複数の油溜まり部から潤滑油が回
転軸と目潰し部の間に供給されるため、均一な油膜が即
座に形成される。
【0011】又、請求項3に記載の発明によれば、回転
軸が回転すると、目潰し部以外の内周面に開口する空孔
から、回転軸の摺動面と目潰し部の間に潤滑油が供給さ
れる。この潤滑油にて回転軸と目潰し部の間に油膜が形
成され、この油膜にて回転軸が支持される。この際、供
給された潤滑油が目潰し部から軸受内部に逃げることが
ないため、回転軸の摺動面と目潰し部の間に強固な油膜
が形成される。又、回転に伴い摺動面に形成された油溜
まり部に潤滑油が持ち込まれ、油溜まり部内で保持され
る。回転軸の回転が停止すると、目潰し部に摺接する摺
動面内の油溜まり部に潤滑油が保持される。そして、回
転軸が再び回転すると、その油溜まり部に保持される潤
滑油が回転軸の摺動面と目潰し部の間に供給される。こ
の結果、一時停止後の回転再開時には、回転軸と目潰し
部の間に即座に潤滑油が供給されるため、回転再開後か
ら即座に油膜が形成される。さらに、回転再開から少し
遅れて目潰し部以外の内周面に開口する空孔から回転軸
と目潰し部の間に潤滑油が供給される。そして、この潤
滑油により油膜が形成されるとともに、再び油溜まり部
に潤滑油が導入される。
軸が回転すると、目潰し部以外の内周面に開口する空孔
から、回転軸の摺動面と目潰し部の間に潤滑油が供給さ
れる。この潤滑油にて回転軸と目潰し部の間に油膜が形
成され、この油膜にて回転軸が支持される。この際、供
給された潤滑油が目潰し部から軸受内部に逃げることが
ないため、回転軸の摺動面と目潰し部の間に強固な油膜
が形成される。又、回転に伴い摺動面に形成された油溜
まり部に潤滑油が持ち込まれ、油溜まり部内で保持され
る。回転軸の回転が停止すると、目潰し部に摺接する摺
動面内の油溜まり部に潤滑油が保持される。そして、回
転軸が再び回転すると、その油溜まり部に保持される潤
滑油が回転軸の摺動面と目潰し部の間に供給される。こ
の結果、一時停止後の回転再開時には、回転軸と目潰し
部の間に即座に潤滑油が供給されるため、回転再開後か
ら即座に油膜が形成される。さらに、回転再開から少し
遅れて目潰し部以外の内周面に開口する空孔から回転軸
と目潰し部の間に潤滑油が供給される。そして、この潤
滑油により油膜が形成されるとともに、再び油溜まり部
に潤滑油が導入される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図6に従って説明する。図2は、自動車のワイパ駆動用
の減速機構付モータユニット1を示している。モータハ
ウシング2内には焼結含油軸受(以下、単に軸受とい
う)3が組み込まれ、この軸受3にはロータ4の回転軸
5が支持されている。軸受3に支持される回転軸5の先
端にはウォームギア6が装着されている。又、モータハ
ウジング2にはその外部に延出される駆動軸7が支持さ
れ、この駆動軸7にはギア8が装着されている。前記ウ
ォームギア6はギア8に歯合されている。そして、ウォ
ームギア6にはギア8からの荷重が加わるため、回転軸
5が軸受3の内周面の矢印方向に押圧されている。
図6に従って説明する。図2は、自動車のワイパ駆動用
の減速機構付モータユニット1を示している。モータハ
ウシング2内には焼結含油軸受(以下、単に軸受とい
う)3が組み込まれ、この軸受3にはロータ4の回転軸
5が支持されている。軸受3に支持される回転軸5の先
端にはウォームギア6が装着されている。又、モータハ
ウジング2にはその外部に延出される駆動軸7が支持さ
れ、この駆動軸7にはギア8が装着されている。前記ウ
ォームギア6はギア8に歯合されている。そして、ウォ
ームギア6にはギア8からの荷重が加わるため、回転軸
5が軸受3の内周面の矢印方向に押圧されている。
【0013】軸受3は、内部に多数の図示しない空孔を
有する焼結合金にて形成されている。図1に示すよう
に、軸受3は全体がほぼ円筒状に形成され、その中心に
は円柱状の軸孔9が軸線方向に貫通して形成されてい
る。軸受3内部の各空孔内には、潤滑油が充填されてい
る。
有する焼結合金にて形成されている。図1に示すよう
に、軸受3は全体がほぼ円筒状に形成され、その中心に
は円柱状の軸孔9が軸線方向に貫通して形成されてい
る。軸受3内部の各空孔内には、潤滑油が充填されてい
る。
【0014】軸受3の軸孔9には、その内周面9aの両
端に連続して等角度範囲に目潰し部10が形成されてい
る。図4,5に示すように、目潰し部10は、軸孔9の
内周面9aから一定の深さを有する層状に形成されてい
る。
端に連続して等角度範囲に目潰し部10が形成されてい
る。図4,5に示すように、目潰し部10は、軸孔9の
内周面9aから一定の深さを有する層状に形成されてい
る。
【0015】図3に示すように、目潰し部10の内周面
9a側には、ディンプル状の油溜まり部11が多数形成
されている。本実施例では、各油溜まり部11は、内周
面9a側の開口部の内径が0.2ミリ、深さが0.1ミ
リに形成され、0.2ミリのピッチで設けられている。
9a側には、ディンプル状の油溜まり部11が多数形成
されている。本実施例では、各油溜まり部11は、内周
面9a側の開口部の内径が0.2ミリ、深さが0.1ミ
リに形成され、0.2ミリのピッチで設けられている。
【0016】次に、以上のように構成された焼結含油軸
受3の作用について説明する。上記の焼結含油軸受3を
製造する方法としては、以下の2つの方法がある。焼結
含油軸受3を製造するには、先ず、加圧成形にて軸受材
を形成し、この軸受材を焼結する。焼結した軸受材を圧
縮成形することにより、所定の寸法の軸受3を形成す
る。目潰し部10は、圧縮成形時において目潰し用の型
を所定の内周面に押圧することにより形成する。そこ
で、1つの方法としては、圧縮成形工程において、目潰
し用の型に油溜まり部11を形成するための突起部を形
成しておく。そして、目潰し部10を形成すると同時に
油溜まり部11を形成する。もう1つの方法としては、
同じく圧縮工程において、目潰し部10を形成した後
に、突起部を有する油溜まり形成用の型を目潰し部10
に押圧することにより、油溜まり部11を形成する。
受3の作用について説明する。上記の焼結含油軸受3を
製造する方法としては、以下の2つの方法がある。焼結
含油軸受3を製造するには、先ず、加圧成形にて軸受材
を形成し、この軸受材を焼結する。焼結した軸受材を圧
縮成形することにより、所定の寸法の軸受3を形成す
る。目潰し部10は、圧縮成形時において目潰し用の型
を所定の内周面に押圧することにより形成する。そこ
で、1つの方法としては、圧縮成形工程において、目潰
し用の型に油溜まり部11を形成するための突起部を形
成しておく。そして、目潰し部10を形成すると同時に
油溜まり部11を形成する。もう1つの方法としては、
同じく圧縮工程において、目潰し部10を形成した後
に、突起部を有する油溜まり形成用の型を目潰し部10
に押圧することにより、油溜まり部11を形成する。
【0017】このように形成された焼結含油軸受3は、
例えば、前記モータハウジング2に、その回転軸5が付
勢される側に目潰し部10を配置して取り付ける。即
ち、回転軸5が、目潰し部10の内周面9aを摺動面に
して回転するようにする。
例えば、前記モータハウジング2に、その回転軸5が付
勢される側に目潰し部10を配置して取り付ける。即
ち、回転軸5が、目潰し部10の内周面9aを摺動面に
して回転するようにする。
【0018】回転軸5が回転している状態では、回転軸
5と目潰し部10の間にポンプ作用、熱膨張等の作用に
より、目潰し部10以外の内周面9aに開口する空孔か
ら潤滑油が供給される。この潤滑油にて回転軸5と目潰
し部10の間に油膜が形成される。目潰し部10には空
孔が開口していないため、回転軸5と目潰し部10の間
に供給された潤滑油が軸受3内に逃げることはない。同
時に、目潰し部10内の各油溜まり部11に潤滑油が持
ち込まれる。各油溜まり部11においても潤滑油が軸受
3内に逃げないため、潤滑油が高い圧力状態で保持され
る。この結果、油溜まり部11内の潤滑油の作用によ
り、回転する回転軸5と目潰し部10の間には強固な油
膜が形成される。従って、回転する回転軸5と軸受3と
が局部的に直接接触する状態がないため、両者間の摩擦
係数が小さくなる。
5と目潰し部10の間にポンプ作用、熱膨張等の作用に
より、目潰し部10以外の内周面9aに開口する空孔か
ら潤滑油が供給される。この潤滑油にて回転軸5と目潰
し部10の間に油膜が形成される。目潰し部10には空
孔が開口していないため、回転軸5と目潰し部10の間
に供給された潤滑油が軸受3内に逃げることはない。同
時に、目潰し部10内の各油溜まり部11に潤滑油が持
ち込まれる。各油溜まり部11においても潤滑油が軸受
3内に逃げないため、潤滑油が高い圧力状態で保持され
る。この結果、油溜まり部11内の潤滑油の作用によ
り、回転する回転軸5と目潰し部10の間には強固な油
膜が形成される。従って、回転する回転軸5と軸受3と
が局部的に直接接触する状態がないため、両者間の摩擦
係数が小さくなる。
【0019】モータが停止すると、回転軸5が目潰し部
10側に押圧される状態で停止する。この結果、回転軸
5と目潰し部10の間で油膜を形成していた潤滑油が、
その外部に残らず排出される。一方、各油溜まり部11
内の潤滑油は回転軸5に封止された状態で油溜まり部1
1内に残る。
10側に押圧される状態で停止する。この結果、回転軸
5と目潰し部10の間で油膜を形成していた潤滑油が、
その外部に残らず排出される。一方、各油溜まり部11
内の潤滑油は回転軸5に封止された状態で油溜まり部1
1内に残る。
【0020】再びモータが起動すると、回転軸5の回転
に伴い各油溜まり部11内の潤滑油が回転軸5と目潰し
部10の間に即座に供給される。この結果、回転軸5と
目潰し部10の間に即座に油膜が形成される。従って、
図6に示すように、回転再開ととともに即座に油膜が形
成されるため、回転軸5と目潰し部11間の摩擦係数の
一時的な上昇の最高値が小さくなる。さらに、回転軸5
の回転開始から遅れて、再び、目潰し部10以外の内周
面9aに開口する空孔から回転軸5と目潰し部10の間
に潤滑油が供給される。この結果、回転軸5と目潰し部
10の間に十分な油膜が形成されるとともに、各油溜ま
り部11に再び潤滑油が充填される。従って、前述のよ
うに、回転軸5と目潰し部11の間に強固な油膜が形成
されるため、両者間の間の摩擦係数は従来よりも小さく
なる。
に伴い各油溜まり部11内の潤滑油が回転軸5と目潰し
部10の間に即座に供給される。この結果、回転軸5と
目潰し部10の間に即座に油膜が形成される。従って、
図6に示すように、回転再開ととともに即座に油膜が形
成されるため、回転軸5と目潰し部11間の摩擦係数の
一時的な上昇の最高値が小さくなる。さらに、回転軸5
の回転開始から遅れて、再び、目潰し部10以外の内周
面9aに開口する空孔から回転軸5と目潰し部10の間
に潤滑油が供給される。この結果、回転軸5と目潰し部
10の間に十分な油膜が形成されるとともに、各油溜ま
り部11に再び潤滑油が充填される。従って、前述のよ
うに、回転軸5と目潰し部11の間に強固な油膜が形成
されるため、両者間の間の摩擦係数は従来よりも小さく
なる。
【0021】以上詳述したように、本実施例によれば、
回転軸5が回転中においては、回転軸5と目潰し部10
の間に強固な油膜が形成されるため、摩擦係数が小さく
なる。又、モータが一時停止した後、運転を再開した直
後においても、回転軸5と目潰し部10の間に即座に油
膜が形成されるため、運転再開直後の摩擦係数が小さく
なる。
回転軸5が回転中においては、回転軸5と目潰し部10
の間に強固な油膜が形成されるため、摩擦係数が小さく
なる。又、モータが一時停止した後、運転を再開した直
後においても、回転軸5と目潰し部10の間に即座に油
膜が形成されるため、運転再開直後の摩擦係数が小さく
なる。
【0022】又、本実施例によれば、回転軸5が回転中
には、複数の油溜まり部11に保持される潤滑油によ
り、回転軸5と目潰し部10の間に均一な油膜が形成さ
れる。従って、回転軸5と目潰し部10との局部的に直
接接触を効果的に防止することができるため、摩擦係数
を小さくすることができる。又、一時停止後の回転再開
時には、複数の油溜まり部11から潤滑油が回転軸5と
目潰し部10の間に供給されるため、均一な油膜を即座
に形成することができる。この結果、一時停止後の回転
再開時における摩擦係数を小さくすることができる。
には、複数の油溜まり部11に保持される潤滑油によ
り、回転軸5と目潰し部10の間に均一な油膜が形成さ
れる。従って、回転軸5と目潰し部10との局部的に直
接接触を効果的に防止することができるため、摩擦係数
を小さくすることができる。又、一時停止後の回転再開
時には、複数の油溜まり部11から潤滑油が回転軸5と
目潰し部10の間に供給されるため、均一な油膜を即座
に形成することができる。この結果、一時停止後の回転
再開時における摩擦係数を小さくすることができる。
【0023】さらに、本実施例によれば、回転軸5が回
転中には、均等な間隔で形成された油溜まり部11に保
持される潤滑により、回転軸5と目潰し部10の間に一
層均一な油膜が形成される。従って、回転軸5と目潰し
部10の局部的な直接接触を一層効果的に防止すること
ができるため、摩擦係数を一層小さくすることができ
る。又、一時停止後の回転再開時には、均等に形成され
る油溜まり部11から潤滑油が回転軸5と目潰し部10
の間に供給されるため、一層均一な油膜を即座に形成す
ることができる。この結果、一時停止後の回転再開時に
おける摩擦係数を一層小さくすることができる。
転中には、均等な間隔で形成された油溜まり部11に保
持される潤滑により、回転軸5と目潰し部10の間に一
層均一な油膜が形成される。従って、回転軸5と目潰し
部10の局部的な直接接触を一層効果的に防止すること
ができるため、摩擦係数を一層小さくすることができ
る。又、一時停止後の回転再開時には、均等に形成され
る油溜まり部11から潤滑油が回転軸5と目潰し部10
の間に供給されるため、一層均一な油膜を即座に形成す
ることができる。この結果、一時停止後の回転再開時に
おける摩擦係数を一層小さくすることができる。
【0024】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 上記実施例では、油溜まり部11を等しいピッ
チで形成したが、図7に示すように、不規則に点在させ
るように形成してもよい。
ではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 上記実施例では、油溜まり部11を等しいピッ
チで形成したが、図7に示すように、不規則に点在させ
るように形成してもよい。
【0025】(2) 油溜まり部11の形状は、半球状
に限らず、例えば、以下のような形状で形成してもよ
い。図8に示すような長円状の油溜まり部11、図9に
示すような菱形状の油溜まり部11、図10に示すよう
な隣合うものが互いに相対向するように配置された三角
形状の油溜まり部11、等の形状で実施してもよい。さ
らに、図11に示すように、1個1個が複雑な形状から
なる油溜まり部11としてもよい。
に限らず、例えば、以下のような形状で形成してもよ
い。図8に示すような長円状の油溜まり部11、図9に
示すような菱形状の油溜まり部11、図10に示すよう
な隣合うものが互いに相対向するように配置された三角
形状の油溜まり部11、等の形状で実施してもよい。さ
らに、図11に示すように、1個1個が複雑な形状から
なる油溜まり部11としてもよい。
【0026】(3) 上記実施例では、目潰し部10に
のみ油溜まり部11を形成したが、これを、回転軸5の
摺動面にも形成してもよい。又、回転軸5の摺動面にの
み形成してもよい。回転軸5に設ける油溜まり部の形状
は、上記(2)における各油溜まり部11のような各形
状であってよい。
のみ油溜まり部11を形成したが、これを、回転軸5の
摺動面にも形成してもよい。又、回転軸5の摺動面にの
み形成してもよい。回転軸5に設ける油溜まり部の形状
は、上記(2)における各油溜まり部11のような各形
状であってよい。
【0027】(4) 目潰し部10は、軸孔9の両端間
の1箇所で等角度範囲に形成したものに限らず、2箇所
以上で等角度範囲に形成したものであってもよい。又、
目潰し部10を、等角度範囲以外の形態、例えば、長円
状等の形態で形成してもよい。
の1箇所で等角度範囲に形成したものに限らず、2箇所
以上で等角度範囲に形成したものであってもよい。又、
目潰し部10を、等角度範囲以外の形態、例えば、長円
状等の形態で形成してもよい。
【0028】(5) 焼結含油軸受3は、軸孔9が円柱
状のものに限らず、例えば、中央部の内径が、両端部の
内径よりも小さくなる形状の軸孔9を有する軸受3であ
ってもよい。
状のものに限らず、例えば、中央部の内径が、両端部の
内径よりも小さくなる形状の軸孔9を有する軸受3であ
ってもよい。
【0029】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術的思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1) 請求項1に記載の焼結含油軸受において、回転
軸5の摺動面にも油溜まり部を形成した。このような構
成によれば、回転軸が回転中には、一層強固な油膜が形
成されるとともに、回転軸が回転停止した後に再び回転
する際には、回転軸5の摺動面と目潰し部10の間に即
座に十分な量の潤滑油が供給され、この潤滑油により強
固な油膜が形成される。
術的思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1) 請求項1に記載の焼結含油軸受において、回転
軸5の摺動面にも油溜まり部を形成した。このような構
成によれば、回転軸が回転中には、一層強固な油膜が形
成されるとともに、回転軸が回転停止した後に再び回転
する際には、回転軸5の摺動面と目潰し部10の間に即
座に十分な量の潤滑油が供給され、この潤滑油により強
固な油膜が形成される。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、回転軸が回転中において強固な油膜を形
成することができるとともに、一時停止後の回転再開時
においても即座に油膜を形成することができる。この結
果、回転中における摩擦係数を小さくすることができる
とともに、一時停止後の回転再開時における高い摩擦係
数を急速に低下させることができる。
発明によれば、回転軸が回転中において強固な油膜を形
成することができるとともに、一時停止後の回転再開時
においても即座に油膜を形成することができる。この結
果、回転中における摩擦係数を小さくすることができる
とともに、一時停止後の回転再開時における高い摩擦係
数を急速に低下させることができる。
【0031】又、請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加えて、回転軸が回転してい
る状態では、回転軸と目潰し部との局部的な直接接触を
防止して摩擦係数を小さくすることができる。又、一時
停止後の回転再開時においては、一層急速に油膜を形成
することができるため、回転再開時における摩擦係数を
一層急速に低下させることができる。
項1に記載の発明の効果に加えて、回転軸が回転してい
る状態では、回転軸と目潰し部との局部的な直接接触を
防止して摩擦係数を小さくすることができる。又、一時
停止後の回転再開時においては、一層急速に油膜を形成
することができるため、回転再開時における摩擦係数を
一層急速に低下させることができる。
【0032】又、請求項3に記載の発明によれば、軸受
内で回転中において強固な油膜を形成することができる
とともに、一時停止後の回転再開時においても即座に油
膜を形成することができる。この結果、回転中における
摩擦係数を小さくすることができるとともに、一時停止
後の回転再開時における高い摩擦係数を急速に低下させ
ることができる。
内で回転中において強固な油膜を形成することができる
とともに、一時停止後の回転再開時においても即座に油
膜を形成することができる。この結果、回転中における
摩擦係数を小さくすることができるとともに、一時停止
後の回転再開時における高い摩擦係数を急速に低下させ
ることができる。
【図1】 目潰し部を有する焼結含油軸受の一部を破断
した模式斜視図。
した模式斜視図。
【図2】 焼結含油軸受を備えたワイパ駆動用モータユ
ニットの断面図。
ニットの断面図。
【図3】 目潰し部の模式正面図。
【図4】 目潰し部の模式断面図。
【図5】 目潰し部の模式断面図。
【図6】 起動後の回転軸と軸受間の摩擦係数の変化を
示すグラフ。
示すグラフ。
【図7】 別例の目潰し部の模式正面図。
【図8】 同じく目潰し部の模式正面図。
【図9】 同じく目潰し部の模式正面図。
【図10】 同じく目潰し部の模式正面図。
【図11】 同じく目潰し部の模式正面図。
【図12】 従来例における起動後の回転軸と軸受間の
摩擦係数の変化を示すグラフ。
摩擦係数の変化を示すグラフ。
5…回転軸、9…軸孔、9a…内周面、10…目潰し
部、11…油溜まり部。
部、11…油溜まり部。
Claims (3)
- 【請求項1】 潤滑油を保持する多数の空孔を内部に有
し、軸孔の内周面の一部に沿って前記空孔が目潰しされ
た目潰し部が形成された焼結含油軸受において、 前記目潰し部に油溜まり部を形成した焼結含油軸受。 - 【請求項2】 複数の油溜まり部を互いにほぼ均等な間
隔で形成した請求項1に記載の焼結含油軸受。 - 【請求項3】 潤滑油を保持する多数の空孔を内部に有
し、軸孔の内周面の一部に沿って前記空孔が目潰しされ
た目潰し部が形成された焼結含油軸受に支持される回転
軸において、 回転軸の摺動面に油溜まり部を形成した回転軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7095586A JPH08291823A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 焼結含油軸受及び回転軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7095586A JPH08291823A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 焼結含油軸受及び回転軸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08291823A true JPH08291823A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14141697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7095586A Pending JPH08291823A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 焼結含油軸受及び回転軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08291823A (ja) |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-04-20 JP JP7095586A patent/JPH08291823A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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