JPH08291593A - 瓦屋根構造 - Google Patents

瓦屋根構造

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JPH08291593A
JPH08291593A JP9528295A JP9528295A JPH08291593A JP H08291593 A JPH08291593 A JP H08291593A JP 9528295 A JP9528295 A JP 9528295A JP 9528295 A JP9528295 A JP 9528295A JP H08291593 A JPH08291593 A JP H08291593A
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JP
Japan
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roof
tile
roof tile
fixed
base material
Prior art date
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JP9528295A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Gotou
雅賀 後藤
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SAKAI KK
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SAKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】強風によって桟瓦が浮上破損したり吹き飛され
たりすることを確実に防止することができる瓦屋根構造
を提供することにある。 【構成】野地板1上に敷設固定される断熱性及び防水性
を有した瓦下地材2と、この瓦下地材2の上に上下部で
互いに重ね合せ且つ左右両側部で互いに噛み合せて載設
される波形、平形等の桟瓦3とを具備する瓦屋根構造に
おいて、前記桟瓦3の上下部で2枚重ねされる部分を瓦
止め部13とし、この瓦止め部13の下側を通る瓦下地
材2の横方向に向かう凹溝4に取付材5を配設固定し、
前記桟瓦3の瓦止め部13を瓦の2枚重ね部分を貫通し
て取付材5に止着される釘6又はねじにより固定したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は野地板上に瓦下地材を介
して桟瓦を載設して瓦屋根を施工する瓦屋根構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、野地板1上に敷設固定される断熱
性及び防水性を有した発泡樹脂材からなる瓦下地材2
と、この瓦下地材2の上に上下部で互いに重ね合せ且つ
左右両側部で互いに噛み合せて載設される波形又は平形
の桟瓦3と、瓦下地材2の横方向に向かう凹溝4に嵌挿
されて各桟瓦3の上端部下側位置に配設固定される釘打
ち可能な取付材5とを具備する図6に示すような瓦屋根
構造は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の瓦屋根構造
は、各桟瓦3の上端部のみを取付材5に止着される釘6
又はねじ(この釘6又はねじは野地板1が木材の場合に
は取付材5及び瓦下地材2を貫通して野地板1に止着さ
れる)で固定し、この固定部を覆うように上位瓦の下端
部を重ね合せる構造になっているので、図5の矢印aで
示すような方向から強い風が吹いた場合に、桟瓦3が浮
き上がって破損したり吹き飛されたりするという問題が
あった。
【0004】本発明は前記従来の問題を解消するために
なされたもので、その目的は強風によって桟瓦が浮上破
損したり吹き飛されたりすることを確実に防止すること
ができる瓦屋根構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明においては、野地板上に敷設固定される断
熱性及び防水性を有した瓦下地材と、この瓦下地材の上
に上下部で互いに重ね合せ且つ左右両側部で互いに噛み
合せて載設される波形、平形等の桟瓦とを具備する瓦屋
根構造において、前記桟瓦の上下部で2枚重ねされる部
分を瓦止め部とし、この瓦止め部の下側を通る瓦下地材
の横方向又は縦方向に向かう凹溝に取付材を配設固定
し、前記桟瓦の瓦止め部を瓦の2枚重ね部分を貫通して
取付材に止着される釘又はねじにより固定した。
【0006】前記桟瓦が幅方向中央部に山部を有する波
形瓦の場合には、この波形桟瓦の上下部で2枚重ねされ
る部分の中央山部を瓦止め部とし、この瓦止め部の下側
を通る瓦下地材の横方向に向かう凹溝に取付材を配設固
定し、前記桟瓦の瓦止め部を瓦山部の2枚重ね部分を貫
通して取付材に止着される釘又はねじにより固定する構
造にすることが望ましく、また前記瓦下地材に波形桟瓦
の中央山部下に位置し横方向の凹溝と直交して軒先端に
開口する屋根勾配方向に連続した縦方向の凹溝を設け、
この縦方向の凹溝の深さを横方向の凹溝の深さより深く
設定することが望ましい。
【0007】
【作用】前記構成の瓦屋根構造によれば、桟瓦の上下部
で2枚重ねされる部分(瓦止め部)が瓦の2枚重ね部分
を貫通して取付材に止着される釘又はねじにより固定さ
れるので、図1の矢印aで示すような方向から強い風が
吹いても、桟瓦が浮き上がることがなく、強風による桟
瓦の浮上破損等の問題を確実に解消できる。
【0008】また、前記取付材を瓦下地材の横方向に向
かう凹溝に配設固定し、前記瓦下地材に波形桟瓦の中央
山部下に位置し横方向の凹溝と直交して軒先端に開口す
る屋根勾配方向に連続した縦方向の凹溝を設け、この縦
方向の凹溝の深さを横方向の凹溝の深さより深く設定す
る構造とした場合には、釘又はねじの瓦貫通部より雨水
が瓦下に浸入しても、この浸入水を縦方向の凹溝で軒先
方向へ導いて、軒先端の凹溝開口部より外に排出させる
ことができ、雨漏りの問題も解消することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図3
に従い具体的に説明する。この第1の実施例による瓦屋
根構造は、コンクリート製の野地板1上に接着剤10で
固定して敷設される断熱性及び防水性を有した発泡樹脂
材からなる瓦下地材2と、この瓦下地材2の上に図1の
如く上下部で互いに重ね合せ且つ左右両側部で図2の如
く互いに噛み合せて載設される波形の桟瓦3と、瓦下地
材2の横方向に向かう凹溝4(各桟瓦3の上下部で2枚
重ねされる部分の下側位置に凹設されている)に嵌挿し
コンクリート製の野地板1に植設される複数本のアンカ
ー7で図2の如く固定される釘打ち可能な木材からなる
取付材5とを具備する。
【0010】前記桟瓦3は幅方向中央位置において円弧
状に膨出する山部3aと、瓦下地材2に接面し接着剤1
1で固定される平坦部3b,3cと、この平坦部3b,
3cの両側から山部突出方向に膨出し瓦施工時に図2の
如く噛み合せられる両側噛合部3d,3eと、前記平坦
部3b,3cの上端表面部に図3(a)の如く突設され
る防水堤3fと、前記平坦部3b,3cの上端裏面部に
図3(b)の如く突設され瓦下地材2の階段状の段差部
において取付材5の側縁部に図1の如く掛合される引掛
桟3gと、この引掛桟3gと反対側の下端裏面部に図3
(b)の如く突出する防水桟3hと、前記山部3aの上
下端位置(瓦が2枚重ねされる部分)に穿設された釘止
め用の小孔3i,3jとを有する図2、図3に示すよう
な波形の彩色セメント瓦であって、この瓦の上下部で2
枚重ねされる部分の中央山部3aの位置を瓦止め部13
とし、この瓦止め部13を瓦山部3aの2枚重ね部分の
合致小孔3i,3jを貫通して取付材5に打込まれる釘
6(取付材5にねじ込まれるねじであっても良い)によ
り固定する構造となっている。
【0011】前記瓦下地材5には、波形桟瓦3の中央山
部3aの下側に位置し横方向の凹溝4と直交して軒先端
に開口する屋根勾配方向に連続した縦方向の凹溝8が設
けられ、この縦方向の凹溝8の深さは横方向の凹溝4の
深さより図2の如く少し深く設定されている。
【0012】このような構成にすると、釘6又はねじの
瓦貫通部(小孔3i,3jの部分)より雨水が瓦下に浸
入した場合でも、この浸入水を縦方向の凹溝8で軒先方
向へ導いて、軒先端の凹溝開口部8aより外に排出させ
ることができ、雨漏りの問題を解消することができる。
【0013】図4は本発明の第2の実施例を示すもの
で、野地板1を木材とした点、桟瓦3の2枚重ね部分
(瓦止め部13)を固定する釘6が取付材5及び瓦下地
材2を貫通して木材野地板1に打込まれる構成とした点
が前述した第1の実施例と相違している。その他の構成
は、図1乃至図3に示す第1の実施例と同様であるか
ら、同一部分に同符号を付して詳細な説明は省略する。
【0014】なお、前記実施例(第1、第2の実施例)
は取付材5を瓦下地材2の横方向に向かう凹溝4に配設
固定した場合について説明したが、瓦下地材2に瓦止め
部13の下側を通る屋根勾配方向に連続した縦方向の凹
溝9を図5の如く設け、この縦方向の凹溝9に釘6又は
ねじ止着用の取付材5を配設固定することも可能であ
る。この場合には、縦方向凹溝9の底部両側に水抜き溝
(図示せず)を設けて、釘6又はねじの瓦貫通部より雨
水が瓦下に浸入した場合の浸入水を前記水抜き溝で軒先
方向へ導いて、軒先端の水抜き溝開口部より外に排出さ
せるように構成すること、瓦下地材2に縦方向の凹溝9
と直交する横溝4aを設け、この横溝4aに各桟瓦3の
引掛桟3gを掛合させる構造にすることが望ましい。
【0015】
【発明の効果】本発明による瓦屋根構造は、桟瓦3の上
下部で2枚重ねされる部分(瓦止め部13)が瓦の2枚
重ね部分を貫通して取付材5に止着される釘6又はねじ
により固定されるので、図1の矢印aで示すような方向
から強い風が吹いても、桟瓦3が浮き上がることがな
く、強風による桟瓦3の浮上破損等の問題を確実に解消
できる。
【0016】また、前記取付材5を瓦下地材2の横方向
に向かう凹溝4に配設固定し、前記瓦下地材2に波形桟
瓦3の中央山部3a下に位置し横方向の凹溝4と直交し
て軒先端に開口する屋根勾配方向に連続した縦方向の凹
溝8を設け、この縦方向の凹溝8の深さを横方向の凹溝
4の深さより深く設定する構造とした場合には、釘6又
はねじの瓦貫通部より雨水が瓦下に浸入しても、この浸
入水を縦方向の凹溝8で軒先方向へ導いて、軒先端の凹
溝開口部8aより外に排出させることができ、雨漏りの
問題も解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による瓦屋根構造を示し
た要部の縦断面図。
【図2】図1のA―A線に沿う矢視断面図。
【図3】波形桟瓦の構成説明図であって、同図(a)は
この波形桟瓦を表側から見た斜視図、同図(b)は前記
形桟瓦を裏側から見た斜視図。
【図4】本発明の第2の実施例による瓦屋根構造を示し
た要部の縦断面図。
【図5】本発明の第3の実施例による瓦屋根構造を示し
た要部の縦断面図。
【図6】従来の瓦屋根構造を示した要部の縦断面図。
【符号の説明】
1…野地板、2…瓦下地材、3…桟瓦、 3a…山部、
3b,3c…平坦部、3d,3e…両側噛合部、3g…
引掛桟、3i,3j…釘止め用の小孔、4…横方向の凹
溝、 5…取付材、 6…釘、7…アンカー、8,9…
縦方向の凹溝、10,11…接着剤、13…瓦止め部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の瓦屋根構造
は、各桟瓦3の上端部のみを取付材5に止着される釘6
又はねじ(この釘6又はねじは野地板1が木材の場合に
は取付材5及び瓦下地材2を貫通して野地板1に止着さ
れる)で固定し、この固定部を覆うように上位瓦の下端
部を重ね合せる構造になっているので、図6の矢印aで
示すような方向から強い風が吹いた場合に、桟瓦3が浮
き上がって破損したり吹き飛されたりするという問題が
あった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野地板上に敷設固定される断熱性及び防
    水性を有した瓦下地材と、この瓦下地材の上に上下部で
    互いに重ね合せ且つ左右両側部で互いに噛み合せて載設
    される波形、平形等の桟瓦とを具備する瓦屋根構造にお
    いて、前記桟瓦の上下部で2枚重ねされる部分を瓦止め
    部とし、この瓦止め部の下側を通る瓦下地材の横方向又
    は縦方向に向かう凹溝に取付材を配設固定し、前記桟瓦
    の瓦止め部を瓦の2枚重ね部分を貫通して取付材に止着
    される釘又はねじにより固定したことを特徴とする瓦屋
    根構造。
  2. 【請求項2】 野地板上に敷設固定される断熱性及び防
    水性を有した瓦下地材と、この瓦下地材の上に上下部で
    互いに重ね合せ且つ左右両側部で互いに噛み合せて載設
    される波形の桟瓦とを具備する瓦屋根構造において、前
    記波形桟瓦の上下部で2枚重ねされる部分の中央山部を
    瓦止め部とし、この瓦止め部の下側を通る瓦下地材の横
    方向に向かう凹溝に取付材を配設固定し、前記桟瓦の瓦
    止め部を瓦山部の2枚重ね部分を貫通して取付材に止着
    される釘又はねじにより固定したこと、前記瓦下地材に
    波形桟瓦の中央山部下に位置し横方向の凹溝と直交して
    軒先端に開口する屋根勾配方向に連続した縦方向の凹溝
    を設け、この縦方向の凹溝の深さを横方向の凹溝の深さ
    より深く設定したことを特徴とする瓦屋根構造。
JP9528295A 1995-04-20 1995-04-20 瓦屋根構造 Pending JPH08291593A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015121081A (ja) * 2013-11-19 2015-07-02 ケイミュー株式会社 断熱屋根構造
JP2015121083A (ja) * 2013-11-19 2015-07-02 ケイミュー株式会社 屋根構造
JP2015121082A (ja) * 2013-11-20 2015-07-02 ケイミュー株式会社 断熱屋根構造
JP2018162556A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 井桁スレート株式会社 屋根瓦の固定構造及び屋根瓦の固定方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015121083A (ja) * 2013-11-19 2015-07-02 ケイミュー株式会社 屋根構造
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