JPH08291337A - ストリップ連続鋳造圧延熱処理設備及び熱間帯鋼板の製造方法 - Google Patents

ストリップ連続鋳造圧延熱処理設備及び熱間帯鋼板の製造方法

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JPH08291337A
JPH08291337A JP11767995A JP11767995A JPH08291337A JP H08291337 A JPH08291337 A JP H08291337A JP 11767995 A JP11767995 A JP 11767995A JP 11767995 A JP11767995 A JP 11767995A JP H08291337 A JPH08291337 A JP H08291337A
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heat treatment
furnace
catenary
rolling
roll
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Yoshikatsu Nohara
由勝 野原
Noriyuki Suzuki
規之 鈴木
Shunji Shoda
俊二 庄田
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面及び材質の優れた熱間帯鋼板を効率よく
製造できる薄肉鋳片連続鋳造圧延熱処理設備を提供する
ことを目的とする。 【構成】 連続鋳造機で鋳造され送り出された薄肉鋳片
を水平方向に移動させながら圧延機にて圧延した後、熱
処理をして巻取機にて巻き取るようにした薄肉鋳片用鋳
造圧延熱処理設備において、前記の圧延機の下流側に温
度900℃〜1250℃で酸素濃度6%以下に雰囲気制
御された搬送速度30〜150mpmで通板できる竪型
炉を配置したことを特徴とする薄肉鋳片連続鋳造圧延熱
処理設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップ連続鋳造圧
延設備及び該下流に配置された竪型熱処理炉に関するも
ので、特に双ロール連続鋳造機により鋳造された高温で
高速の薄肉鋳片を連続的に熱処理することを可能とする
連続鋳造圧延熱処理設備、さらに、各種材料(普通鋼、
ステンレス鋼、特殊材料他)の熱間帯鋼板(900〜1
250℃以上)を、高速(30〜150mpm以上)に
熱処理するカテナリー式の竪型熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】普通、連続熱間圧延ライン及び連続熱処
理ラインではせいぜい熱処理温度は1000℃以下であ
り、炉温度1250℃相当の竪型熱処理炉は、世界に例
がない。 炉温度1250℃相当の炉は、一般には横型
熱処理炉である。また、竪型熱処理炉は、一般に建設費
用の面から、地上に高層棟を建て設置するのが常であ
る。このとき、上部ロールの巻付け部位にて、ロールに
熱間帯鋼板の凝着が発生し板に疵が発生することがあ
り、上部ロールを、ガスクッションベアリングにて浮上
させて凝着の発生を防止していた。しかしながら、浮上
させるための、設備コスト、変動費(ブロアーの電気
代)コスト、浮上用循環ガス温度に対するブロアーの耐
熱温度限界より使用環境も限界があった。
【0003】横型熱処理炉は、高速熱処理炉として従来
の技術の延長であるが、1200℃以上の連続搬送駆動
機構を持つ高温雰囲気炉では、炉内ロールに熱間帯鋼板
の凝着が発生し板に疵が発生する恐れがあり、ロール表
面の改質処理で対応していたが、まだ、その信頼性に問
題が残っている。炉長が長くなると、横型熱処理炉では
炉内での熱間帯鋼板の蛇行が問題となり、且つ、建屋、
基礎を含めて設備コストを増大させる問題を生じてい
た。また、既設建屋内、既設設備間のスペース制約のあ
る場合には、横型熱処理炉は設置困難であり、別ライン
を設ける必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高温の熱間帯鋼板を高
速に、連続的に熱処理する竪型熱処理炉の場合は、上部
にガスクッションベアリングが必要であるが、該ベアリ
ング用の炉内の雰囲気に応じたガス循環ブロアーは、セ
ラミックタイプの超耐熱合金としても1200℃以上は
極めて厳しく実現が難しい。また、高温状態(1000
℃程度)で炉に入る場合、熱間帯鋼板がロールに巻き付
く時に塑性変形して、反りが発生するため、カテナリー
下端の位置でそのまま逆方向に180度ターンさせる
と、熱間帯鋼板に皺が発生する恐れがある。従って、竪
型熱処理炉の180度ターン用の上部ガスクッションベ
アリングより優れた方式で、熱間帯鋼板に皺の発生を防
止する反り矯正を行う必要がある。
【0005】一方、横型熱処理炉は既設設備への組み込
みには制約が多く、新設の場合でも、炉内ロールに熱間
帯鋼板の皺が発生し板に疵が発生する恐れがある。ま
た、炉長が長い場合の、熱間帯鋼板の蛇行は、竪型熱処
理炉より制御が困難である。さらに、各種材質に応じた
熱処理時間の制御は困難である。本発明は、上記の従来
技術の問題点を解消し、前記した圧延機の下流側に高温
で雰囲気制御された高速通板の可能な竪型熱処理炉を配
設して、表面及び材質の優れた熱間帯鋼板を効率よく製
造できるストリップ連続鋳造圧延熱処理設備及び熱間帯
鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。 (1)連続鋳造機で鋳造され送り出された薄肉鋳片の熱
間帯鋼板を水平方向に移動させながら圧延機にて圧延し
た後、熱処理をして巻取機にて巻き取るようにしたスト
リップ鋳造圧延熱処理設備において、前記の圧延機の下
流側に竪型熱処理炉を配置すると共に、該竪型熱処理炉
に、熱間帯鋼板がカテナリー(懸垂)を造る少なくとも
2本の高温用駆動式ブライドルロールと、入側ブライド
ルロールの直後で熱間帯鋼板に逆反りを与える矯正ロー
ルとを配設することを特徴とするストリップ連続鋳造圧
延熱処理設備である。
【0007】(2)また、前記竪型熱処理炉に、高速通
板される熱間帯鋼板がカテナリー部分の振動による曲
げ、捻れを起こして炉壁へ接触することを防止し、且
つ、竪型熱処理炉へ熱間帯鋼板を導きながらカテナリー
を造るときにカテナリーと干渉しないように、カテナリ
ーの外側だけに固定ガイドロールを配置し、各種材料の
熱処理時間を調整するためカテナリー下端の曲率を制御
する曲率矯正ローラーを配設することを特徴とする上記
(1)記載のストリップ連続鋳造圧延熱処理設備であ
る。
【0008】(3)前記竪型熱処理炉の入側の蛇行セン
サーと、該センサーの検出値に基づいて所定のミル圧下
レベリング量を演算する制御部と、炉出側の蛇行センサ
ーと、該センサーの検出値に基づいて炉の下流のピンチ
ロールのレベリング量を演算する制御部と、ピンチロー
ルのレベリングを操作する駆動部とを設けることを特徴
とする上記(1)(2)のいずれかに記載のストリップ
連続鋳造圧延熱処理設備である。
【0009】(4)前記竪型熱処理炉の水平パスと縦パ
スの間に隔壁を設けたことを特徴とする上記(1)〜
(3)のいずれかに記載のストリップ連続鋳造圧延熱処
理設備である。
【0010】(5)ストリップ連続鋳造圧延熱処理設備
による熱間帯鋼板の製造方法において、鋳造を安定にす
るために鋳片の凝固端をライン下流に誘導するダミーシ
ートを鋳造開始時にライン下流方向に通す際、鋳造開始
前に炉内の高温酸化雰囲気によるダミーシートの高温酸
化を防止し、且つ炉内の温度降下を防止するために隔壁
を横に閉じ水平パスを作ってダミーシートを通板し、鋳
造開始と共に隔壁を横にシフトさせて炉口を開き、通板
経路を縦パスとして熱間帯鋼板をカテナリーを作りなが
ら竪型熱処理炉内部に通板することを特徴とする熱間帯
鋼板の製造方法である。
【0011】(6)前記熱間帯鋼板の製造方法におい
て、竪型熱処理炉内のカテナリーの下部をレーザー式の
ループセンサーで位置を検出し、出側ピンチロールの速
度制御と、曲率矯正ロールの位置制御を行うことにより
カテナリーの位置を制御することを特徴とする熱間帯鋼
板の製造方法である。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、ストリップ連続鋳造
機にて鋳造された普通鋼(C:0.15%以下)、ステ
ンレス鋼(C:0.08%以下、Cr:18〜20%、
Ni:8〜10.5%)、Cr鋼(C:0.02%以
下、Cr:19〜21%)の鋳片(板厚:1〜6mm)
を圧延機で圧延し、その下流側に、高温(900〜12
50℃)で雰囲気制御(酸素濃度6%以下)された高速
(30〜150mpm)の竪型熱処理炉を設置すること
により当該設備内で熱間帯鋼板の結晶組織を調整するこ
とができる。さらに、横型熱処理炉のように通板ロール
を配設していないため、炉内ロールのビルドアップが起
因による疵の発生が無い。入側ブライドルロールの直後
に反り矯正ロール(直径φ200以上)を設けたことに
より、ブライドルロールによる巻き癖を取り除き、カテ
ナリー下端部で熱間帯鋼板が180度ターンする時に皺
の発生を防止できる。
【0013】ブライドルロール12aの直径(=D)
は、熱間帯鋼板が塑性曲げを生じない関係式(1)で設
定することが望ましい。 関係式(1) 塑性曲げ限界 D1≧t×E÷σy D1:ブライドルロール直径 t :熱間帯鋼板厚 E :縦弾性係数 σy:降伏応力 反り矯正ローラー13のロール径(=D2)は、関係式
(2)で設定するのが望ましい。 関係式(2) C反り矯正ロール直径 D2≧5÷3
×D1 D1:ブライドルロール直径
【0014】また、請求項2記載の発明では、曲率矯正
ロール(直径φ300以上)を配置し、熱間帯鋼板をロ
ールにあずけることにより、カテナリー下部の曲率を5
00mm以上とすることができる。その結果、熱間帯鋼
板が180度ターンする時に板表面の塑性変形の発生を
防止できる。固定ガイドロール(直径φ300以上)を
設けたことにより高速(30〜150mpm)に通板が
する熱間帯鋼板のカテナリー部分の振動による曲げ、捻
れによる炉壁、バーナーへの接触を防止し、炉設備の破
損と、板表面の疵の発生を防止することができる。カテ
ナリーの外側だけに該固定ガイドロールを配置したこと
により、連続して干渉せずに縦パスのカテナリーを造る
ことができる。炉の形式を竪型とすることにより、コン
パクトなライン長さとなり既設ラインに組み込み配設す
ることができる。
【0015】請求項3記載の発明では、該竪型熱処理炉
の入側にピンチロールを配置することにより圧延機の下
流の安定通板必要張力(0.2〜1.0kg/mm2
を下げて装置内のカテナリー張力(0.05〜0.2k
g/mm2 )を達成する。竪型熱処理炉の入側の蛇行セ
ンサーと、該センサーの検出値に基づいて所定のミル圧
下レベリング量を演算する制御部と、炉出側の蛇行セン
サーと、該センサーの検出値に基づいて炉の下流のピン
チロールのレベリング量を演算する制御部と、ピンチロ
ールのレベリングを操作する駆動部とによって、ピンチ
ロールの左右のレベリング調整を行い圧延機から出た熱
間帯鋼板の蛇行を修正し竪型熱処理炉内に導き炉内での
該鋼板の通板時の曲げ、捻れを防止する。竪型熱処理炉
は、少なくとも2本の高温用ブライドルロール間で熱間
帯鋼板をカテナリー状に下げて炉内を通す。
【0016】請求項4〜請求項5記載の発明では、竪型
熱処理炉の上部隔壁を閉じて、ダミーシートを鋳造開始
時にライン下流方向に通す水平パスの後で、熱間帯鋼板
が竪型熱処理炉に到達した時、該隔壁を開き、熱間帯鋼
板は反り矯正ロールにより曲げられながら炉内に入りカ
テナリーを造る。そして、竪型熱処理炉の入側、出側に
蛇行センサーを設け、所定の入側ミル、出側ピンチロー
ルのレベリング制御を行うことにより竪型熱処理炉の蛇
行量を30mm以内とすることができる。
【0017】該竪型熱処理炉に薄肉鋳片用のダミーシー
トをライン下流に通すとき、該ダミーシートと炉内の間
に炉蓋を設けることにより、炉内の高温環境(1250
℃)からダミーシート(鋳片と同一鋼種またはステンレ
ス鋼)の昇温を抑制(200〜600℃)し、高温酸化
による減耗と降伏応力の低減により鋳造スタート時のダ
ミーシート破断を防止できる。また、ストリップ連続鋳
造圧延熱処理設備休止中の熱処理炉の加熱燃料の原単位
を30〜50%程度改善できる。
【0018】請求項6記載の発明では、炉内のカテナリ
ーの下部をレーザー式のループセンサーで位置を検出
し、各種材料(普通鋼、ステンレス、特殊材料他)の各
サイズにおける熱間帯鋼板(900〜1250℃)を所
定の熱処理時間で高速(30〜150mpm以上)に熱
処理する炉全般について適用できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明を双ロール連続鋳造・圧延設備に適用した場合の
レイアウトを示す。なお、本発明はこれに限らず、薄肉
鋳片を連続的に鋳造する方式であり、圧延設備がない場
合でも同様に適用し得ることは勿論である。
【0020】図示するように、溶融金属を注入する双ロ
ール2からほぼ垂直方向に引き出される部分凝固した薄
肉鋳片1は、一定の曲率に従い水平方向にその移動方向
を変えピンチロール3を経て熱間圧延機4にて圧下され
た後、熱間帯鋼板1′となり、熱処理炉5で結晶組織を
整え、冷却帯6で所定温度まで冷却され、更にコイラー
用ピンチロール7を経て巻取機8にて巻き取られ、コイ
ル9を形成する。
【0021】所望の長さに巻き取られたなら、前記コイ
ラー用ピンチロール7の前方に設けたシャー前ピンチロ
ール10とシャー11にて熱間帯鋼板1′を切断する。
巻取装置8と巻取前ピンチロール7は図示の如く、2基
設けておき、一方の巻き取りを終えたなら他方の巻き取
りが開始するようにすれば製造を中断することなく作業
を継続することができる。
【0022】本発明においては、図1に示すように、圧
延機4と冷却帯6の間に、竪型熱処理炉5を配置したも
のであるが、この竪型熱処理炉の具体例を図2に示す如
く、炉内には1対(2本)のブライドルロール12a、
12bからなり、入側のブライドルロール12aの直後
に、反り矯正ロール13を配置している。また、高速通
板による炉内の熱間帯鋼板1′の振動による曲げ、捻れ
による炉壁29への接触を防止する固定ガイドロール1
5を設けると共に、竪型熱処理炉の下部には、カテナリ
ー下端の曲率を制御して曲率矯正ローラー14を配設し
ている。なお、図中30は、竪型熱処理炉内に設けられ
ている燃焼バーナーである。
【0023】反り矯正ロール13のレイアウトを3図
(a)に、構成図を(b)に示す。反り矯正ロール13
は、熱間帯鋼板1′押し込んだ状態で、上流のブライド
ルロール12aにより塑性曲げ曲率を越えて発生した残
存曲率を修正する逆反りとなる曲げ曲率を与えるもので
あり、熱間帯鋼板1′の上面に位置させる。反り矯正ロ
ール13は、反り矯正ローラー駆動装置27により駆動
されて上下に移動可能な反り矯正ローラーシフト装置2
8により上下に移動可能となっている。そして下方に移
動時に、熱間帯鋼板1′の上面と接触し反り矯正を行
う。
【0024】図4にカテナリーの曲率を矯正するロール
14のレイアウトを示す。ここで、曲率矯正ロール14
を水平にシフトさせフリーループのカテナリー曲線35
を曲率矯正ロール14による下端部の曲線36のように
変化させ、フリーループによる下端部の曲率相当円弧3
7を曲線矯正ロールが作用したときの下端部の曲率相当
円弧38のように制御する。下端のカテナリー部分は下
流のデフレクターロール12bにおける巻き付き時の皺
の発生を防止する。
【0025】また、図5に示すように、竪型熱処理炉内
の入側・出側に蛇行センサー16を配置して該センサー
の検出値に基づいて所定のミル圧下レベリング量を演算
する制御部19とレベリング駆動装置20を有し、炉出
側に蛇行センサー16′を設けると共に、該センサーの
検出値に基づいて炉の下流のピンチロール21のレベリ
ング量を演算する制御部19と駆動部20を設けてい
る。
【0026】図6に、サイドシフト式隔壁を示す。薄肉
鋳片用のダミーシートの鋳造開始時、及び炉休止中に該
ダミーシートと炉内の間(水平パスと縦パスの間)に、
隔壁23を設け、炉内の高温環境からダミーシートの高
温酸化を防止している。鋳造開始と共にサイドシフト式
隔壁駆動装置24を駆動させ、サイドシフト式隔壁駆動
用ガイドレール26により案内支持されているサイドシ
フト台車25を移動させて隔壁を横にシフトさせて、竪
型熱処理炉の上部を開口する。熱間帯鋼板1は、カテナ
リーを作りながら竪型熱処理炉内部を通板する。
【0027】図7には、ガイドロール15を熱間帯鋼板
1カテナリーの方に水平にシフトさせ曲率矯正ロールと
して使うことにより、曲率矯正ロールの位置を制御する
ことにより各種材料の熱処理時間を調整できることを示
す。即ち、竪型熱処理炉5の炉壁29には、縦方向に複
数個の検出装置カテナリーループ下端検出装置32が設
けられており、熱間帯鋼板1のカテナリーループ下端が
位置する検出装置カテナリーループ下端検出装置32の
検知信号を、ガイドローラーシフト演算制御部33に入
力し、この信号に基づきガイドロール15′を適切なシ
フトを行い、カテナリーの下端曲率を適正な矯正を行
う。この場合、ガイドロール15の個数と位置に応じて
任意に熱処理時間を調整することができる。
【0028】図8には、普通鋼の熱間帯鋼板について本
発明を適用した場合の実施例を示したもので、熱間帯鋼
板の保持温度500〜900℃とした普通鋼用保熱炉4
0普通鋼用穏冷却帯39を設けたもので、これ以外の構
成は、図1の実施例と同様である。
【0029】
【発明の効果】以上の如く本発明のストリップ連続鋳造
圧延熱処理設備によれば、次の効果が期待できる。 請求項1記載の発明では、連続鋳造圧延ラインで生産
された熱間帯鋼板をライン内で、高速で高温の熱処理が
可能となる。竪型のため、既設設備のスペースの狭い箇
所でも配設できる他、カテナリー方式において反り矯正
ロールにより、熱間帯鋼板が炉内を通板中に皺の発生を
押さえることができる。 請求項2記載の発明では、カテナリー方式において、
曲率矯正ロールと、ガイドロールにより、高速通板時の
振動を抑制し、炉内バーナー装置等との干渉を防ぐこと
ができる。 請求項3記載の発明では、竪型熱処理炉内での蛇行を
防止することができる。 請求項4、請求項5記載の発明では、連続鋳造圧延熱
処理ラインの鋳造開始時のダミーシートの準備作業を簡
略化、及び炉の効率を改善できる。 請求項6記載の発明では、ループ長を制御することで
各種材料の熱処理時間を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続鋳造圧延熱処理設備の一実施
例を示す概略説明図。
【図2】図1における竪型熱処理炉におけるロールレイ
アウトとバーナー配置状況を示す説明図。
【図3】本発明に用いる反り矯正ロールの構成とレイア
ウトを示す図であって、(a)はレイアウト図、(b)
は側面図。
【図4】本発明に用いる曲率矯正ロールの機能を示す説
明図。
【図5】本発明に用いる竪型熱処理炉の蛇行制御ブロッ
ク図を示す概略説明図。
【図6】本発明に用いるサイドシフト式隔壁装置の概略
図で、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図7】本発明によるカテナリーループ制御による説明
図。
【図8】竪型熱処理炉の普通鋼ライン等に適用したレイ
アウト例を示す説明図。
【符号の説明】
1 薄肉鋳片 1′ 熱間帯鋼板 2 双ロール 3 ピンチロール 4 熱間圧延機 5 竪型熱処理炉 6 冷却帯 7 巻取前ピンチロール 8 巻取装置 9 コイル 10 シャー前ピンチロール 11 シャー 12a,12b ブライドルロール 13 反り矯正ローラー 14 曲率矯正ローラー 15 ガイドローラー 16、16′ 蛇行センサー 17 ミル圧下レベリングの演算制御部 18 ミル圧下レベリング駆動部 19 ピンチロールレベリングの演算制御部 20 ピンチロールレベリング駆動部 21 ピンチロール 22 ダミーシート 23 サイドシフト式隔壁 24 サイドシフト式隔壁駆動装置 25 サイドシフト台車 26 サイドシフト式隔壁駆動用ガイドレール 27 反り矯正ローラー駆動装置 28 反り矯正ローラーシフト装置 29 竪型熱処理炉の炉壁 30 燃焼バーナー 32 カテナリーループ下端検出装置 33 ガイドローラーシフト演算制御部 34 ガイドローラーシフト駆動部 35 フリーループのカテナリー曲線 36 曲率矯正ロールによる下端部の曲線 37 フリーループによる下端部の曲率相当円弧 38 曲率矯正ロールが作用した時の下端部の曲率相
当円弧 39 普通鋼用穏冷却帯 40 普通鋼用保熱炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 11/12 B22D 11/12 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続鋳造機で鋳造され送り出された薄肉鋳
    片の熱間帯鋼板(ストリップ)を水平方向に移動させな
    がら圧延機にて圧延した後、熱処理をして巻取機にて巻
    き取るようにしたストリップ鋳造圧延熱処理設備におい
    て、前記の圧延機の下流側に竪型熱処理炉を配置すると
    共に、該竪型熱処理炉に、熱間帯鋼板がカテナリー(懸
    垂)を造る少なくとも2本の高温用駆動式ブライドルロ
    ールと、入側ブライドルロールの直後で熱間帯鋼板に逆
    反りを与える矯正ロールと、を配設することを特徴とす
    るストリップ連続鋳造圧延熱処理設備。
  2. 【請求項2】前記竪型熱処理炉に、高速通板される熱間
    帯鋼板がカテナリー部分の振動による曲げ、捻れを起こ
    して炉壁へ接触することを防止し、且つ、竪型熱処理炉
    へ熱間帯鋼板を導きながらカテナリーを造るときにカテ
    ナリーと干渉しないように、カテナリーの外側だけに固
    定ガイドロールを配置し、各種材料の熱処理時間を調整
    するためカテナリー下端の曲率を制御する曲率矯正ロー
    ラーを配設することを特徴とする請求項1記載のストリ
    ップ連続鋳造圧延熱処理設備。
  3. 【請求項3】前記竪型熱処理炉の入側の蛇行センサー
    と、該センサーの検出値に基づいて所定のミル圧下レベ
    リング量を演算する制御部と、炉出側の蛇行センサー
    と、該センサーの検出値に基づいて炉の下流のピンチロ
    ールのレベリング量を演算する制御部と、ピンチロール
    のレベリングを操作する駆動部とを設けることを特徴と
    する請求項1、2のいずれかに記載のストリップ連続鋳
    造圧延熱処理設備。
  4. 【請求項4】前記竪型熱処理炉の水平パスと縦パスの間
    に隔壁を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載のストリップ連続鋳造圧延熱処理設備。
  5. 【請求項5】ストリップ連続鋳造圧延熱処理設備による
    熱間帯鋼板の製造方法において、鋳造を安定にするため
    に鋳片の凝固端をライン下流に誘導するダミーシートを
    鋳造開始時にライン下流方向に通す際、鋳造開始前に炉
    内の高温酸化雰囲気によるダミーシートの高温酸化を防
    止し、且つ炉内の温度降下を防止するために隔壁を横に
    閉じ水平パスを作ってダミーシートを通板し、鋳造開始
    と共に隔壁を横にシフトさせて炉口を開き、通板経路を
    縦パスとして熱間帯鋼板をカテナリーを作りながら竪型
    熱処理炉内部に通板することを特徴とする熱間帯鋼板の
    製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の熱間帯鋼板の製造方法にお
    いて、竪型熱処理炉内のカテナリーの下部をレーザー式
    のループセンサーで位置を検出し、出側ピンチロールの
    速度制御と、曲率矯正ロールの位置制御を行うことによ
    りカテナリーの位置を制御することを特徴とする熱間帯
    鋼板の製造方法。
JP11767995A 1995-04-20 1995-04-20 ストリップ連続鋳造圧延熱処理設備及び熱間帯鋼板の製造方法 Ceased JPH08291337A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110306115A (zh) * 2019-07-31 2019-10-08 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 热轧spa-h带钢表面点状翘皮缺陷的控制方法
CN111705207A (zh) * 2020-06-28 2020-09-25 嘉兴吉森科技有限公司 一种传送带用不锈钢带的热处理装置及热处理矫平方法
JP2021527569A (ja) * 2018-06-29 2021-10-14 宝山鋼鉄股▲ふん▼有限公司Baoshan Iron & Steel Co.,Ltd. 短い工程で金属複合板を製造する生産装置及び方法

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