JPH08290948A - セメント用分散剤 - Google Patents

セメント用分散剤

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JPH08290948A
JPH08290948A JP7116444A JP11644495A JPH08290948A JP H08290948 A JPH08290948 A JP H08290948A JP 7116444 A JP7116444 A JP 7116444A JP 11644495 A JP11644495 A JP 11644495A JP H08290948 A JPH08290948 A JP H08290948A
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猛 荒島
Yoshimasa Miura
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    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/24Macromolecular compounds
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、セメント配合物に、なかでも水/結
合材比を極度に抑えたセメント配合物であってもこれに
高い流動性を与え、同時に所期の強度を有し且つ乾燥収
縮の小さい硬化体を得ることができる、セメント用分散
剤を提供するものである。 【構成】本発明は、特定の7種のビニル単量体を所定割
合で共重合した、したがってそれぞれ所定割合の特定の
7種のビニル単量体単位から構成された水溶性ビニル共
重合体から成ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメント用分散剤に関
し、更に詳しくは水/結合材比を極度に抑えたセメント
配合物を調製する場合であっても、かかるセメント配合
物に充分な流動性を与えることができ、同時に所期の強
度を有し且つ乾燥収縮の小さい硬化体を得ることができ
るセメント用分散剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セメント用分散剤として、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン高縮合物塩や水溶性ビニル共
重合体等が使用されている。ところが、これら従来のセ
メント用分散剤を用いてセメント配合物を調製する場
合、なかでも高強度の硬化体を得るために水/結合材比
を抑えたセメント配合物を調製する場合には特に、ナフ
タレンスルホン酸ホルマリン高縮合物塩ではかかるセメ
ント配合物に流動性を与えることができない。また水溶
性ビニル共重合体(例えば特公昭59−18338、特
開平1−226757、特開平3−93660)ではか
かるセメント配合物に充分な流動性を与えることができ
ず、与えた流動性の経時的低下も大きい。水/結合材比
を抑えたセメント配合物に充分な流動性を与えることが
できるセメント分散材として、改良された水溶性ビニル
共重合体(特開平6−206750)も提案されている
が、このセメント分散剤でも、これを用いて超高強度の
硬化体を得るために水/結合材比を極度に抑えたセメン
ト配合物を調製する場合は特に、かかるセメント配合物
に充分な流動性を与えることができず、また所期の強度
を有し且つ乾燥収縮の小さい硬化体を得ることができな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のセメント用分散剤では、これらを用
いてセメント配合物を調製する場合、なかでも水/結合
材比を極度に抑えたセメント配合物を調製する場合は特
に、かかるセメント配合物に充分な流動性を与えること
ができず、また所期の強度を有し且つ乾燥収縮の小さい
硬化体を得ることができない点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記の課題を解決するべく鋭意研究した結果、特定のビ
ニル単量体を所定割合で共重合した、したがってそれぞ
れ所定割合の特定のビニル単量体単位から構成された水
溶性ビニル共重合体がセメント分散剤として正しく好適
であることを見出した。
【0005】すなわち本発明は、下記の式1で示される
構成単位A、下記の式2で示される構成単位B、下記の
式3で示される構成単位C、下記の式4で示される構成
単位D、下記の式5で示される構成単位E、下記の式6
で示される構成単位F及び下記の式7で示される構成単
位Gから成る水溶性ビニル共重合体であって、全構成単
位中、構成単位Aと構成単位Bとの合計量が25〜45
重量%、構成単位Bと構成単位Cとの合計量が25〜5
0重量%、構成単位Dと構成単位Eとの合計量が5〜2
5重量%及び残部が構成単位Fと構成単位Gとであり、
且つ構成単位B/構成単位Aの比率が15/85〜40
/60(重量比)、構成単位C/構成単位Bの比率が6
4/36〜85/15(重量比)及び構成単位E/構成
単位Dの比率が25/75〜75/25(重量比)であ
る水溶性ビニル共重合体から成ることを特徴とするセメ
ント用分散剤に係る。
【0006】
【式1】
【式2】
【式3】
【式4】
【式5】
【式6】
【式7】
【0007】(式1〜式7において、 R1,R3,R4,R5:H又はCH32:C65又はC65CH21,M2,M3:アルカリ金属、アルカリ土類金属及び
有機アミンから選ばれるカチオン基 p:10〜30の整数 q:7〜50の整数 r:1〜20の整数)
【0008】本発明のセメント分散剤である水溶性ビニ
ル共重合体は、その構成単位として、前記した式1〜式
7で示される構成単位A〜構成単位Gを有するものであ
る。これらの構成単位A〜構成単位Gはそれぞれ相当す
るビニル単量体を共重合することによって形成される。
【0009】式1で示される構成単位Aを形成すること
となるビニル単量体には、1)メタクリル酸のアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩及び有機アミン塩、2)ク
ロトン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及び有
機アミン塩がある。なかでもメタクリル酸のナトリウム
やカリウム等のアルカリ金属塩及びクロトン酸のナトリ
ウムやカリウム等のアルカリ金属塩が好ましい。
【0010】式2で示される構成単位Bを形成すること
となるビニル単量体には、オキシエチレン単位の繰り返
し数が10〜30であるメトキシポリエトキシエチルメ
タクリレートがある。なかでもオキシエチレン単位の繰
り返し数が15〜25のものが好ましい。
【0011】式3で示される構成単位Cを形成すること
となるビニル単量体には、いずれもオキシエチレン単位
の繰り返し数が7〜50である、1)フェノキシポリエ
トキシエチルメタクリレート、2)フェニルメトキシポ
リエトキシエチルメタクリレートがある。なかでもオキ
シエチレン単位の繰り返し数が10〜40のものが好ま
しい。
【0012】式4で示される構成単位Dを形成すること
となるビニル単量体には、メタリルスルホン酸のアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩及び有機アミン塩があ
る。なかでもメタリルスルホン酸のナトリウムやカリウ
ム等のアルカリ金属塩が好ましい。
【0013】式5で示される構成単位Eを形成すること
となるビニル単量体には、P−メタリルオキシベンゼン
スルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及び
有機アミン塩がある。なかでもP−メタリルオキシベン
ゼンスルホン酸のナトリウムやカリウム等のアルカリ金
属塩が好ましい。
【0014】式6で示される構成単位Fを形成すること
となるビニル単量体には、いずれもオキシエチレン単位
の繰り返し数が1〜20である、1)ポリエチレングリ
コールモノアリルエーテル、2)ポリエチレングリコー
ルモノメタリルエーテル、3)メトキシポリエトキシエ
チルアリルエーテル、4)メトキシポリエトキシエチル
メタリルエーテルがある。なかでも、いずれもオキシエ
チレン単位の繰り返し数が5〜10である、ポリエチレ
ングリコールモノアリルエーテル及びポリエチレングリ
コールモノメタリルエーテルが好ましい。
【0015】式7で示される構成単位Gを形成すること
となるビニル単量体には、メチルアクリレート及びメチ
ルメタクリレートがある。
【0016】本発明のセメント分散剤である水溶性ビニ
ル共重合体は以上説明したような構成単位A、構成単位
B、構成単位C、構成単位D、構成単位E、構成単位F
及び構成単位Gから成るものであって、これらの全構成
単位中、構成単位Aと構成単位Bとの合計量が25〜4
5重量%、好ましくは30〜40重量%、構成単位Bと
構成単位Cとの合計量が25〜50重量%、好ましくは
30〜45重量%、構成単位Dと構成単位Eとの合計量
が5〜25重量%、好ましくは5〜20重量%、及び残
部が構成単位Fと構成単位Gとであるものである。
【0017】また本発明のセメント分散剤である水溶性
ビニル共重合体は、構成単位B/構成単位Aの比率が1
5/85〜40/60(重量比)、好ましくは15/8
5〜35/65(重量比)、構成単位C/構成単位Bの
比率が64/36〜85/15(重量比)、好ましくは
70/30〜85/15(重量比)及び構成単位E/構
成単位Dの比率が25/75〜75/25(重量比)、
好ましくは40/60〜75/25(重量比)であるも
のである。
【0018】水溶性ビニル共重合体の各構成単位のなか
では、構成単位Bと構成単位Cとが類似構造を有し、ま
た構成単位Dと構成単位Eとが類似構造を有する。類似
構造を有するこれらの構成単位において、芳香族基を有
する構成単位と芳香族基を有しない構成単位との比率が
本発明のセメント分散剤の作用効果に大きく影響する。
他の条件を充足することを前提として、芳香族基を有す
る構成単位C/芳香族基を有しない構成単位Bの比率及
び芳香族基を有する構成単位E/芳香族基を有しない構
成単位Dの比率が前記した範囲内にあれば、超高強度の
硬化体を得るために水/結合材比を25%以下に抑えた
セメント配合物を調製する場合であっても、かかるセメ
ント配合物に優れた流動性を与えることができ、また所
期の超高強度を有し且つ乾燥収縮の小さい硬化体を得る
ことができる。
【0019】本発明における水溶性ビニル共重合体は、
ラジカル開始剤の存在下に、構成単位A〜構成単位Gを
形成することとなる前記したようなビニル単量体を所定
の共重合比率となるようにラジカル共重合することによ
り得られる。共重合方法としては、水又は水と水溶性有
機溶媒との混合溶媒を用いた水系溶液重合により行なう
ことが重要である。より具体的には、先ず、各ビニル単
量体を水に溶解し、各ビニル単量体を合計量として10
〜45重量%含む水溶液を調製する。次に、窒素ガス雰
囲気下において、該水溶液にラジカル開始剤を加え、5
0〜70℃で5〜8時間ラジカル共重合反応させて、水
溶性ビニル共重合体を得ることができる。この際、用い
るラジカル開始剤としては、共重合反応温度下において
分解し、ラジカル発生するものであればその種類は特に
制限されないが、水溶性のラジカル開始剤を用いるのが
好ましい。かかる水溶性のラジカル開始剤としては、過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸
化水素、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)二
塩酸塩等が挙げられる。これらは、亜硫酸塩やL−アス
コルビン酸の如き還元性物質更にはアミン等と組み合わ
せ、レドックス開始剤として用いることもできる。
【0020】かくして得られる水溶性ビニル共重合体と
しては、これをセメント分散剤として用いた場合のセメ
ント配合物に与える流動性及び得られる硬化体の強度等
その効果の発現の点で、数平均分子量2000〜200
00(GPC法、プルラン換算)の範囲のものが好まし
く、3000〜15000の範囲のものが更に好まし
い。
【0021】本発明のセメント用分散剤は以上説明した
ような水溶性ビニル共重合体から成るものであるが、そ
の使用に際しては、合目的的に他の剤を併用することも
できる。かかる他の剤としては、空気連行剤、消泡剤、
防錆剤、防腐剤、防水剤等が挙げられる。またその使用
方法は、セメント配合物の調製時に練り混ぜ水と一緒に
添加する方法、練り混ぜ後のセメント配合物に後添加す
る方法等、いずれでも良い。
【0022】本発明のセメント用分散剤は、セメント又
はセメントと微粉末混和材料との組み合わせから成る結
合材を用いて調製されるモルタルやコンクリートに使用
することができる。セメントとしては、普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルト
ランドセメント等の各種ポルトランドセメント、更には
フライアッシュセメント、高炉セメント、シリカセメン
ト、各種混合セメント等が使用でき、また微粉末混和材
料としてはシリカヒューム、高炉スラグ微粉末、フライ
アッシュ等が挙げられる。本発明のセメント用分散剤の
使用量は通常、セメントまたはセメントと微粉末混和材
料とから成る結合材に対し、固形分換算で0.1〜2.
5重量%の範囲で使用される。本発明のセメント用分散
剤は、セメント配合物中の結合材成分として特にシリカ
ヒュームを混合して用いる場合に、水/結合材比の小さ
い超減水領域でも高い流動性を与え、また高い強度の硬
化体を得ることができるという特長を有する。
【0023】本発明のセメント用分散剤を、結合材単位
量が600〜900kg/m3、特に700〜850kg/
3であり、且つ水/結合材比(重量比)が12〜25
%、特に15〜20%という高度に減水されたセメント
配合物に対して適用すると、かかるセメント配合物に高
い流動性を与えると共に与えた流動性の経時的低下を小
さくすることができ、また圧縮強度が1400kgf/cm2
を超えるような超高強度の硬化体を得ることができる。
【0024】以下、本発明の構成及び効果をより一層具
体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明が該実施
例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例
等において、部は重量部を、また%は空気量を除き重量
%を意味する。
【0025】
【実施例】試験区分1(セメント分散剤としての水溶性
ビニル共重合体の合成) ・実施例1 メタクリル酸80部(0.930モル)、メトキシポリ
エトキシエチル(n=23、nはオキシエチレン単位の
繰り返し数、以下同じ)メタクリレート40部(0.0
36モル)、フェノキシポリエトキシエチル(n=2
0)メタクリレート120部(0.115モル)、メタ
リルスルホン酸ナトリウム30部(0.190モル)、
P−メタリルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム20
部(0.080モル)、ポリエチレングリコール(n=
8)モノアリルエーテル60部(0.148モル)、メ
チルアクリレート32部(0.372モル)及びイオン
交換水400部を反応容器に仕込み、撹拌しながら溶解
した。続いて30%の水酸化ナトリウム水溶液124部
を投入してメタクリル酸を中和し、反応系のpHを8.
5に調整した。次に反応系の温度を温水浴にて60℃に
保ち、反応系内を窒素置換した後、重合開始剤として過
硫酸アンモニウムの20%水溶液40部を投入して重合
を開始し、4時間反応した後、更に過硫酸アンモニウム
の20%水溶液20部を投入し、3時間反応を継続して
重合を完結した。そして酸性分解物を中和するため、3
0%水酸化ナトリウム水溶液5部を投入し、完全中和し
て生成物を得た。得られた生成物の未反応モノマーを除
くため、生成物の一部をエバポレーターで濃縮し、石油
エーテル中に沈殿して濾別した後,真空乾燥して精製し
た水溶性ビニル共重合体P−1を得た。
【0026】水溶性ビニル共重合体P−1をUV吸収、
NMR、原子吸光、熱分解ガスクロマトグラフィ、元素
分析、GPC、滴定等で分析したところ、カルボキシル
価163、元素分析によるイオウ含有量2.06%、U
V吸光度によるP−メタリルオキシベンゼンスルホン酸
ナトリウムの含有比率5.0%、フェノキシポリエトキ
シエチル(n=20)メタクリレートの含有比率30%
であり、またNMR、熱分解ガスクロマトグラフィ、G
PC分析の結果より、メタクリル酸ナトリウム/メトキ
シポリエトキシエチル(n=23)メタクリレート/フ
ェノキシポリエトキシエチル(n=20)メタクリレー
ト/メタリルスルホン酸ナトリウム/P−メタリルオキ
シベンゼンスルホン酸ナトリウム/ポリエチレングリコ
ール(n=8)モノアリルエーテル/メチルアクリレー
ト=25/10/30/7/5/15/8(重量比)の
比率で構成された水溶性ビニル共重合体であって、数平
均分子量4500(GPC法、プルラン換算、以下同
じ)であった。
【0027】・実施例2〜5及び比較例1〜10 実施例1と同様にして、水溶性ビニル共重合体P−2〜
P−5及び水溶性ビニル共重合体R−1〜R−10を得
た。各水溶性ビニル共重合体の内容を表1及び表2にま
とめて示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1及び表2において、 A−1〜G−1:それぞれ前記の式1〜式7で示される
構成単位A〜構成単位Gに相当する下記のビニル単量体 A−1:メタクリル酸ナトリウム A−2:クロトン酸ナトリウム B−1:メトキシポリエトキシエチル(n=23)メタ
クリレート C−1:フェノキシポリエトキシエチル(n=20)メ
タクリレート C−2:フェノキシポリエトキシエチル(n=10)メ
タクリレート C−3:フェニルメトキシポリエトキシエチル(n=4
0)メタクリレート D−1:メタリルスルホン酸ナトリウム E−1:P−メタリルオキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム F−1:ポリエチレングリコール(n=8)モノアリル
エーテル F−2:ポリエチレングリコール(n=5)モノアリル
エーテル G−1:メチルアクリレート 構成単位A相当+構成単位B相当:各構成単位に相当す
るビニル単量体の全量中に占める構成単位A相当のビニ
ル単量体と構成単位B相当のビニル単量体との合計量の
割合(%) 構成単位B相当+構成単位C相当:各構成単位に相当す
るビニル単量体の全量中に占める構成単位B相当のビニ
ル単量体と構成単位C相当のビニル単量体との合計量の
割合(%) 構成単位D相当+構成単位E相当:各構成単位に相当す
るビニル単量体の全量中に占める構成単位D相当のビニ
ル単量体と構成単位E相当のビニル単量体との合計量の
割合(%) 構成単位F相当+構成単位G相当:各構成単位に相当す
るビニル単量体の全量中に占める構成単位F相当のビニ
ル単量体と構成単位G相当のビニル単量体との合計量の
割合(%) 構成単位B相当/構成単位A相当:構成単位B相当のビ
ニル単量体/構成単位A相当のビニル単量体の重量比率 構成単位C相当/構成単位B相当:構成単位C相当のビ
ニル単量体/構成単位B相当のビニル単量体の重量比率 構成単位E相当/構成単位D相当:構成単位E相当のビ
ニル単量体/構成単位D相当のビニル単量体の重量比率
【0031】試験区分2(コンクリートの調製及び評
価) ・コンクリートの調製 表3に記載した3種の調合条件で、50リットルのパン
型強制ミキサーに普通ポルトランドセメント、シリカヒ
ューム、細骨材及び粗骨材を順次投入し、目標スランプ
が25cm、目標空気量が1%となるようにセメント用分
散剤として試験区分1で合成した水溶性ビニル共重合体
及び消泡剤{ポリオキシエチレン(6モル)/ポリオキ
シプロピレン(40モル)ブロックオレイルエーテル}
を練り混ぜ水と共に投入して、20℃で5分間練り混
ぜ、コンクリートを調製した。使用したセメント用分散
剤としての水溶性ビニル共重合体の種類及び添加量は表
4及び表5に示した。
【0032】・評価 調製した各コンクリートについて、スランプ、空気量、
凝結時間、材齡7日及び材齡28日及び材齡91日後の
圧縮強度、材齢91日後の乾燥収縮率を、それぞれJI
S−A1101、JIS−A1128、JIS−A62
04附属書1、JIS−A1108、JIS−A112
9に準拠して測定した。スランプについては、練りまぜ
後、静置状態で60分経過したものについても測定し
た。結果を表4及び表5に示した。
【0033】
【表3】
【0034】表3において、 結合材:セメント+シリカヒューム セメント:普通ポルトランドセメント(比重=3.1
6) シリカヒューム:エルケム社製のマイクロシリカ940
U(比重=2.20) 細骨材:大井川砂(比重=2.63、FM=2.71) 粗骨材:段戸産砕石(比重=2.61、FM=6.6
5)
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】表4及び表5において、 セメント分散剤の添加量:結合材に対する固形分比率
(%) 消泡剤の添加量:試験No.21の試験を除き、他の全
ての試験No.の各試験で、結合材に対して0.01重
量%添加 *1:ナフタレンスルホン酸ホルマリン高縮合物塩 *2:スラリー化せず、練り混ぜ不可
【0038】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、セメント配合物に、なかでも水/結合材比を極
度に抑えたセメント配合物であってもこれに高い流動性
を与え、同時に所期の強度を有し且つ乾燥収縮の小さい
硬化体を得ることができるという効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式1で示される構成単位A、下記
    の式2で示される構成単位B、下記の式3で示される構
    成単位C、下記の式4で示される構成単位D、下記の式
    5で示される構成単位E、下記の式6で示される構成単
    位F及び下記の式7で示される構成単位Gから成る水溶
    性ビニル共重合体であって、全構成単位中、構成単位A
    と構成単位Bとの合計量が25〜45重量%、構成単位
    Bと構成単位Cとの合計量が25〜50重量%、構成単
    位Dと構成単位Eとの合計量が5〜25重量%及び残部
    が構成単位Fと構成単位Gとであり、且つ構成単位B/
    構成単位Aの比率が15/85〜40/60(重量
    比)、構成単位C/構成単位Bの比率が64/36〜8
    5/15(重量比)及び構成単位E/構成単位Dの比率
    が25/75〜75/25(重量比)である水溶性ビニ
    ル共重合体から成ることを特徴とするセメント用分散
    剤。 【式1】 【式2】 【式3】 【式4】 【式5】 【式6】 【式7】 (式1〜式7において、 R1,R3,R4,R5:H又はCH32:C65又はC65CH21,M2,M3:アルカリ金属、アルカリ土類金属及び
    有機アミンから選ばれるカチオン基 p:10〜30の整数 q:7〜50の整数 r:1〜20の整数)
  2. 【請求項2】 全構成単位中、構成単位Aと構成単位B
    との合計量が30〜40重量%、構成単位Bと構成単位
    Cとの合計量が30〜45重量%、構成単位Dと構成単
    位Eとの合計量が5〜20重量%及び残部が構成単位F
    と構成単位Gとであり、且つ構成単位B/構成単位Aの
    比率が15/85〜35/65(重量比)、構成単位C
    /構成単位Bの比率が70/30〜85/15(重量
    比)及び構成単位E/構成単位Dの比率が40/60〜
    75/25(重量比)である水溶性ビニル共重合体から
    成る請求項1記載のセメント用分散剤。
  3. 【請求項3】 水溶性ビニル共重合体が数平均分子量2
    000〜20000の範囲のものである請求項1又は2
    記載のセメント用分散剤。
  4. 【請求項4】 セメント又はセメントと微粉末混和材料
    との混合物から成る結合材の単位量が600〜900kg
    /m3であり、且つ水/結合材比が12%以上で25%
    未満のコンクリートに適用される請求項1、2又は3記
    載のセメント用分散剤。
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