JP4266557B2 - 粉末状セメント分散剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は粉末状セメント分散剤組成物に関し、更に詳しくはモルタルやコンクリートの調製、特にセメント系プレミックス製品の製造に使用される粉末状セメント分散剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、セメント分散剤としてポリカルボン酸系の水溶性ビニル共重合体が使用されている。このセメント分散剤は一般に、水系で製造され、水溶液の状態で使用されている。したがって従来、ポリカルボン酸系の水溶性ビニル共重合体を用いた粉末状セメント分散剤乃至粉末状セメント分散剤組成物は、前記のような水溶液から製造されている。かかる粉末状セメント分散剤乃至粉末状セメント分散剤組成物としては、1)前記の水溶液を加熱乾燥して粉砕したもの(特開平11−310444、特開2000−327384)、2)前記の水溶液を無機粉体に吸着させたもの(特開平6−239652、特開平10−45451)が知られている。しかしながら、前記の1)には、乾燥や粉砕にその設備費も含めて膨大な費用がかかり、水溶液によってはそもそも粉状化それ自体が難しいものもあるという問題がある。また前記の2)には、吸着後に乾燥を必要としたり、或はそれを使用したセメント組成物の流動性を低下させたり、初期強度の発現が不充分という問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、経済的且つ簡便に製造でき、またそれを使用したセメント組成物に優れた流動性及び初期強度を付与できる粉末状セメント分散剤組成物を提供する処にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、特定の3成分を所定割合で混合したものが正しく好適であることを見出した。
【0005】
すなわち本発明は、下記のA成分を32〜75重量%、B成分を24〜67重量%及びC成分を0.2〜3重量%(合計100重量%)の割合で混合して成ることを特徴とする粉末状セメント分散剤組成物に係る。
【0006】
A成分:下記のA−1成分を40〜90モル%及びA−2成分を10〜60モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応した、数平均分子量2000〜50000の水溶性ビニル共重合体を35〜75重量%含有する水溶液
A−1成分;メタクリル酸及び/又はそのナトリウム塩
A−2成分;アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アリルスルホン酸塩、(メタ)アクリル酸アルキル及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートから選ばれる一つ又は二つ以上
B成分:比表面積50〜450m/g且つ平均粒径0.1〜500μmの多孔質シリカ微粉末
C成分:ポリエーテル系消泡剤
【0007】
本発明に用いるA成分は、前記のA−1成分とA−2成分とを水系にて共重合反応した、水溶性ビニル共重合体の水溶液である。
【0008】
A−1成分は、メタクリル酸及び/又はそのナトリウム塩である。
【0009】
A−2成分のうちでアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートとしては、モノメトキシポリエチレングリコール、モノエトキシポリエチレングリコール、モノ(イソ)プロポキシポリエチレングリコール等の炭素数1〜3のアルコキシ基を有するモノアルコキシポリエチレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステルが挙げられるが、なかでもオキシエチレン基の繰り返し数が5〜100のメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートが好ましい。
【0010】
またA−2成分のうちで(メタ)アリルスルホン酸塩としては、いずれも(メタ)アリルスルホン酸の、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等の有機アミン塩が挙げられるが、なかでも(メタ)アリルスルホン酸のナトリウム塩が好ましい。
【0011】
更にA−2成分のうちで(メタ)アクリル酸アルキルとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数が1〜3のアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0012】
更にまたA−2成分のうちでヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数が1〜3のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0013】
本発明に用いるA成分は、以上説明したようなA−1成分を40〜90モル%、A−2成分を10〜60モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応した、水溶性ビニル共重合体の水溶液であるが、なかでもA−1成分としてメタクリル酸を55〜75モル%、A−2成分としてメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜45モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応したもの、A−1成分としてメタクリル酸を50〜72モル%、A−2成分としてメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜40モル%及び(メタ)アリルスルホン酸塩を0.1〜10モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応したものが好ましい。
【0014】
また本発明に用いるA成分は、前記したようにA−1成分とA−2成分とを所定割合で水系にて共重合反応した、数平均分子量2000〜50000の水溶性ビニル共重合体の水溶液であるが、数平均分子量3000〜40000の水溶性ビニル共重合体の水溶液が好ましい。尚、本発明において数平均分子量は、GPC法によるプルラン換算値である。
【0015】
更に本発明に用いるA成分は、前記したようにA−1成分とA−2成分とを所定割合で水系にて共重合反応した、所定数平均分子量の水溶性ビニル共重合体を35〜75重量%含有する水溶液である。
【0016】
本発明に用いるA成分それ自体の製造には、2種以上のビニル単量体を水系で触媒存在下にラジカル共重合する公知の方法を適用できる(特公昭59−18338、特公平5−11057)。
【0017】
本発明に用いるB成分は多孔質シリカ微粉末である。多孔質シリカ微粉末は、一般に水ガラスを塩酸等の酸で中和し、析出した沈澱物を水洗し、乾燥して粉末状としたもので、SiO・nHOの組成式で示される非晶質の珪酸から成っているが、本発明では、かかる多孔質シリカ微粉末のなかでも、比表面積が50〜450m/gで、且つ平均粒径が0.1〜500μmのものを用い、好ましくは更に吸油量(JIS−K5101−19による吸油量)が100ml/100gを超えるものを用いる。
【0018】
本発明に用いるC成分は消泡剤である。消泡剤としては、ポリエーテル系消泡剤、アルキルホスフェート系消泡剤、シリコーン系消泡剤等が知られているが、本発明では、かかる消泡剤のなかでも、ポリエーテル系消泡剤を用い、好ましくは液状のポリエーテル系消泡剤を用いる。
【0019】
本発明に係る粉末状セメント分散剤組成物は、以上説明したようなA成分を32〜75重量%、B成分を24〜67重量%及びC成分を0.2〜3重量%(合計100重量%)の割合で混合して成るものである。A成分、B成分及びC成分の3成分を混合するだけで、乾燥や粉砕することなく、ブロッキングのない、さらっとした感触の、均一な粉末状セメント分散剤組成物を得るためであり、しかもそれを使用したセメント組成物に優れた流動性及び初期強度を付与できる粉末状セメント分散剤組成物を得るためである。
【0020】
本発明に係る粉末状セメント分散剤組成物は、攪拌羽根を備えたミキサーに、結果としてA成分、B成分及びC成分が所定割合となるよう、先ずB成分を投入し、次に予めA成分とC成分とを混合しておいた混合物を攪拌しながら少しづつ投入することにより製造できる。製造物は通常粒径が3000μm以下の粉末状となるが、かかる粉末状セメント分散剤組成物をセメント系プレミックス製品の製造に使用する場合には、その粒径を揃えたものとするのが好ましく、粒径が2000μm以下で且つ平均粒径が1〜1500μmとなるよう篩を用いて分級するのが好ましい。
【0021】
本発明に係る粉末状セメント分散剤組成物を適用するセメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、高ビーライトポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメントの他に、高炉セメント、フライアッシュセメント、シリカフュームセメント等の各種混合セメントやアルミナセメントを使用できる。必要に応じて、本発明に係る粉末状セメント分散剤組成物と共に硬化促進剤、硬化遅延剤、増粘剤、防水剤、防腐剤、防錆剤等の添加剤を併用することもできる。
【0022】
本発明に係る粉末状セメント分散剤組成物は、セメント又はセメントと微粉末混和材料とからなる結合材100重量部当たり、通常は0.03〜10重量部の割合となるよう用いるが、0.1〜5重量部の割合となるよう用いるのが好ましい。
【0023】
以上説明した本発明に係る粉末状セメント分散剤組成物は、A成分、B成分及びC成分の3成分を混合するだけで、乾燥や粉砕することなく、したがって経済的に且つ簡便に製造でき、また詳しくは後述するように、それを使用したセメント組成物に優れた流動性及び初期強度を付与できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明に係る粉末状セメント分散剤組成物の実施形態としては、次の1)〜4)が挙げられる。
1)下記のA成分を60重量%、B成分を39.5重量%及びC成分を0.5重量%(合計100重量%)の割合で混合した、粒径が500μm未満で且つ平均粒径が170μmの粉末状セメント分散剤組成物。
A成分:A−1成分としてメタクリル酸を70モル%、A−2成分としてメトキシポリエチレングリコール(オキシエチレン単位の数23、以下n=23とする)メタクリレートを30モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応した、数平均分子量22000の水溶性ビニル共重合体を40重量%含有する水溶液。
B成分:多孔質シリカ微粉末(比表面積180m/g、平均粒径85μm)
C成分:ポリエーテル系消泡剤
【0025】
2)下記のA成分を60重量%、B成分を39.5重量%及びC成分を0.5重量%(合計100重量%)の割合で混合した、粒径が500μm未満で且つ平均粒径が220μmの粉末状セメント分散剤組成物。
A成分:A−1成分としてメタクリル酸ナトリウム塩を68モル%、A−2成分としてメトキシポリエチレングリコール(n=45)メタクリレートを26モル%及びメタリルスルホン酸ナトリウム塩を6モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応した、数平均分子量30500の水溶性ビニル共重合体を45重量%含有する水溶液。
B成分:多孔質シリカ微粉末(比表面積180m/g、平均粒径85μm)
C成分:ポリエーテル系消泡剤
【0026】
3)下記のA成分を50重量%、B成分を49重量%及びC成分を1.0重量%(合計100重量%)の割合で混合した、粒径が500μm未満で且つ平均粒径が190μmの粉末状セメント分散剤組成物。
A成分:A−1成分としてメタクリル酸を62モル%、A−2成分としてメトキシポリエチレングリコール(n=23)メタクリレートを35モル%及びメタリルスルホン酸ナトリウム塩を3モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応した、数平均分子量12000の水溶性ビニル共重合体を50重量%含有する水溶液。
B成分:多孔質シリカ微粉末(比表面積180m/g、平均粒径85μm)
C成分:ポリエーテル系消泡剤
【0027】
4)下記のA成分を70重量%、B成分を38.5重量%及びC成分を1.5重量%(合計100重量%)の割合で混合した、粒径が1000μm未満で且つ平均粒径が380μmの粉末状セメント分散剤組成物。
A成分:A−1成分としてメタクリル酸を72モル%、A−2成分としてメトキシポリエチレングリコール(n=45)メタクリレートを25モル%及びメチルアクリレートを3モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応した、数平均分子量26000の水溶性ビニル共重合体を40重量%含有する水溶液。
B成分:多孔質シリカ微粉末(比表面積210m/g、平均粒径70μm)
C成分:ポリエーテル系消泡剤
【0028】
【実施例】
試験区分1(A成分の調製)
・a−1の調製
反応容器にイオン交換水563gを仕込み、雰囲気を窒素置換し、攪拌しながら温度を温水浴にて60℃に保った。メタクリル酸60g(0.70モル)とメトキシポリエチレングリコール(n=23)メタクリレート334g(0.30モル)と3−メルカプトプロピオン酸4.7gとの混合物及び20%過硫酸ナトリウム水溶液25gを共に2時間かけて滴下した。次に、20%過硫酸ナトリウム水溶液10gを30分かけて滴下し、2時間同温度で熟成した後、更に80℃に昇温して2時間熟成して、a−1を調製した。このa−1は、メタクリル酸を70モル%、メトキシポリエチレングリコール(n=23)メタクリレートを30モル%(合計100モル%)の割合で共重合反応した、数平均分子量22000の水溶性ビニル共重合体を40重量%含有する水溶液であった。
【0029】
・a−2〜a−4の調製
a−1と同様にして、a−2〜a−4を調製した。試験区分1で調製したA成分の内容を表1にまとめて示した。
【0030】
【表1】
Figure 0004266557
【0031】
表1において、
M−1:メタクリル酸
M−2:メタクリル酸ナトリウム塩
L−1:メトキシポリエチレングリコール(n=23)メタクリレート
L−2:メトキシポリエチレングリコール(n=45)メタクリレート
L−3:メタリルスルホン酸ナトリウム塩
L−4:メチルアクリレート
【0032】
試験区分2(粉末状セメント分散剤組成物等の製造)
・実施例1
先ず、B成分の多孔質シリカ微粉末(比表面積180m/g、平均粒径85μm)7.9kgをリボンミキサーに仕込んだ。次に、試験区分1で調製したA成分としてのa−1を12kg及びC成分のポリエーテル系消泡剤を0.1kg混合したものを、前記リボンミキサーに攪拌しながら少しづつ添加して充分に混合した。最後に、かくして混合したものを篩を用いて分級し、粒径が500μm未満で且つ平均粒径が170μmの粉末状セメント分散剤組成物(P−1)20kgを得た。
【0033】
・実施例2〜4及び比較例1〜9
実施例1の粉末状セメント分散剤組成物(P−1)と同様にして、実施例2〜4の粉末状セメント分散剤組成物(P−2)〜(P−4)及び比較例1〜9の粉末状セメント分散剤組成物(R−1)〜(R−9)を得た。試験区分2で製造した各例の粉末状セメント分散剤組成物の内容を表2及び表3にまとめて示した。
【0034】
【表2】
Figure 0004266557
【0035】
表2において、
*1:メタクリル酸を35モル%及びメトキシポリエチレングリコール(n=23)メタクリレートを65モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応した、数平均分子量11000の水溶性ビニル共重合体を40重量%含有する水溶液
*2:メタクリル酸を70モル%及びメトキシポリエチレングリコール(n=23)メタクリレートを30モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応した、数平均分子量95000の水溶性ビニル共重合体を40重量%含有する水溶液
*3:比表面積20m/g、平均粒径0.3μmのシリカフューム微粉末
*4:比表面積0.8m/g、平均粒径2.5μmの炭酸カルシウム粉末
*5:ポリエーテル系消泡剤(竹本油脂社製のAFK−2)
【0036】
【表3】
Figure 0004266557
【0037】
表3において、
粒径:篩の目開きから求めた。
平均粒径:分級した粉末を走査型電子顕微鏡で写真撮影し、この写真撮影の画像から100個の粒子を任意に選定して、選定した個々の粒子について長径(粒子の中心を通る最長の径d1)と短径(粒子の中心を通る最短の径d2)を測定し、(d1+d2)/2の平均値で求めた。
*6:粉末状にならなかったので、求めなかった。
【0038】
試験区分3(セメント系プレミックス製品の製造、セメントペーストの調製及び評価)
試験区分2で製造した粉末状セメント分散剤組成物等のうちで状態が粉末であるものを用いた。先ず、2Lのホバートミキサーに普通ポルトランドセメント(比重=3.16、ブレーン値3300)1000重量部を投入し、後で調製するセメントペーストのフロー値が200±10mmの範囲となるように試験区分2で製造した粉末状セメント分散剤組成物を加減して加え、乾式混合してセメント系プレミックス製品を製造した。次に、これらのセメント系プレミックス製品に水270部を加え、20℃の温度下で3分間混練してセメントペーストを調製した。調製した各セメントペーストのフロー値、フロー残存率、圧縮強度を下記のように測定し、結果を表4にまとめて示した。
【0039】
・フロー値
日本建築学会JASS15M−103(セルフレベリング材の品質基準)の方法に準じ、内径5cm×高さ5.1cmの塩化ビニール製コーン(内容積100ml)に調製したセメントペーストを充填し、コーンを引き上げた後のペーストの拡がり値を測定してフロー値とした。フロー値はセメントペーストの調製直後と90分後で測定し、フロー残存率は(90分後のフロー値/直後のフロー値)×100で求めた。
・圧縮強度
直径5cm×高さ10cmの鋼製型枠に調製直後のセメントペーストを充填し、20℃の温度下で湿気養生して、材齢18時間後の圧縮強度を、JIS−A1108に準じて測定した。
【0040】
【表4】
Figure 0004266557
【0041】
表4において、
添加量:セメント100部に対する粉末状セメント分散剤組成物の添加部
*7:メラミンスルホン酸ホルマリン高縮合物塩の粉末品
*8:ナフタレンスルホン酸ホルマリン高縮合物塩の粉末品
【0042】
【発明の効果】
既に明らかなように、以上説明した本発明には、乾燥や粉砕を必要とせず、したがって経済的且つ簡便に製造でき、しかもそれを使用したセメント組成物に優れた流動性及び初期強度を付与できるという効果がある。

Claims (4)

  1. 下記のA成分を32〜75重量%、B成分を24〜67重量%及びC成分を0.2〜3重量%(合計100重量%)の割合で混合して成ることを特徴とする粉末状セメント分散剤組成物。
    A成分:下記のA−1成分を40〜90モル%及びA−2成分を10〜60モル%(合計100モル%)の割合で水系にて共重合反応した、数平均分子量2000〜50000の水溶性ビニル共重合体を35〜75重量%含有する水溶液
    A−1成分;メタクリル酸及び/又はそのナトリウム塩
    A−2成分;アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アリルスルホン酸塩、(メタ)アクリル酸アルキル及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートから選ばれる一つ又は二つ以上
    B成分:比表面積50〜450m /g且つ平均粒径0.1〜500μmの多孔質シリカ微粉末
    C成分:ポリエーテル系消泡剤
  2. A成分が、メタクリル酸を55〜75モル%及びメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜45モル%(合計100モル%)の割合で共重合反応した、水溶性ビニル共重合体の水溶液である請求項1記載の粉末状セメント分散剤組成物。
  3. A成分が、メタクリル酸を50〜72モル%、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜40モル%及び(メタ)アリルスルホン酸塩を0.1〜10モル%(合計100モル%)の割合で共重合反応した、水溶性ビニル共重合体の水溶液である請求項1記載の粉末状セメント分散剤組成物。
  4. 粒径2000μm以下且つ平均粒径1〜1500μmである請求項1〜のいずれか一つの項記載の粉末状セメント分散剤組成物。
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