JPH08290155A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

Info

Publication number
JPH08290155A
JPH08290155A JP7095612A JP9561295A JPH08290155A JP H08290155 A JPH08290155 A JP H08290155A JP 7095612 A JP7095612 A JP 7095612A JP 9561295 A JP9561295 A JP 9561295A JP H08290155 A JPH08290155 A JP H08290155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
treatment
treatment tank
tank
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7095612A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Nanjo
博己 南條
Yasuhiro Ishida
泰啓 石田
Noriaki Kimura
規明 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7095612A priority Critical patent/JPH08290155A/ja
Publication of JPH08290155A publication Critical patent/JPH08290155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転コストの無為な増加を抑えつつ、長期に
亘る使用休止の間にも処理槽の内部環境を良好に維持
し、使用再開後に十分な処理能力を速やかに得ることが
できるようにする。 【構成】 有機排気物を分解処理する処理槽1の周壁
に、該処理槽1の内部を加熱する面状ヒータ5a,5b,5c
を被着し、これら夫々に、各別の発熱により変形するバ
イメタル6a,6b,6cを被着して、これらのバイメタル6
a,6b,6cの変形により面状ヒータ5a,5b,5cへの給電
を通断し、処理槽1の内部温度をバイメタル6a,6b,6c
の変形温度近傍に保って、処理槽1内に投入された有機
廃棄物を分解処理する。使用者によるスイッチ操作等に
より有機廃棄物の投入がなされない状態が継続すると判
定された場合、投入口15近傍の面状ヒータ5aを除く2つ
の面状ヒータ5b,5cへの通電を遮断し、これらによる加
熱を禁じて、処理槽1の内部を通常運転時よりも低い温
度に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨芥等の有機廃棄物を
微生物の活動を利用して分解処理する装置に関し、特
に、比較的大きい処理能力を有する業務用の装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般家庭、飲食店の厨房内に発生する厨
芥(生ごみ)等の有機廃棄物を処理するための一方法と
して、微生物による分解を利用する方法がある。この方
法による廃棄物処理装置は、微生物の生息に適した処理
媒質(おが屑、木片等)を収納する処理槽の内部に攪拌
手段を配し、また上部に投入口を開設してなり、該投入
口を経て処理槽内に投入される有機廃棄物を攪拌手段の
動作により処理媒質中に混ぜ合わせた状態で放置し、該
処理媒質中に生息する微生物の活動により分解処理する
構成となっている。
【0003】処理槽内部における廃棄物の分解は、自然
界において日常的に行われている有機物の分解と全く同
様に生じ、処理槽に投入された廃棄物は、堆肥化された
少量の残留物を残し、炭酸ガスを主成分とするガスと水
とに分解される。従って、処理槽内部の生成ガス及び生
成水を排出することにより、有機廃棄物を大幅に減量で
きる上、前記残留物は、土壌への廃棄又は肥料としての
利用が可能である。
【0004】このように微生物による分解を利用する廃
棄物処理装置は、焼却に代わる有機廃棄物の処理手段と
して有用なものであり、一般家庭での使用と共に、レス
トラン、ホテル等、大量の生ごみ処理を要する場所での
使用が切望されており、このような使用を前提とした業
務用の廃棄物処理装置が、特開昭63−288986号公報、特
開平4-40277号公報、及び実開昭64-28996号公報等に開
示されている。
【0005】これらは、前述した処理槽を複数連設し、
相互間に一方向の移送手段を備えた構成となっており、
処理対象となる有機廃棄物は、一側の処理槽に投入さ
れ、撹拌手段の動作により撹拌と共に破砕されて、所定
の期間(例えば一日)毎に行われる前記移送手段の動作
により他側に相隣する処理槽に順次移送されつつ分解せ
しめられ、この分解後に残る残留物は、最終段の処理槽
の下流側に押し出され、適宜の回収容器に回収されるよ
うになしてある。
【0006】処理槽の内部に予め収納されたおが屑、木
片等の処理媒質は、使用初期に微生物の担体としての作
用をなすものであり、これらは、分解処理の進行に伴っ
て前記残留物に逐次置き換えられ、最終的には、処理槽
の内部全体に前記残留物が堆積して微生物の担体として
の作用をなし、前記回収容器には、過剰となった残留物
のみが排出される。
【0007】この種の廃棄物処理装置においては、処理
槽の内部環境を微生物の活動に適した環境に保つことが
重要である。微生物の活動には、適正な温度の維持と、
適度の水分及び空気(酸素)の供給とが必要であり、こ
れらの内の温度は、微生物の活動に伴う発生熱により、
また水分は、廃棄物の分解に伴う生成水の取り込みによ
り夫々自動調整され、更に酸素は、有機廃棄物の投入時
に開放された投入口から供給されるが、前述した業務用
の廃棄物処理装置においては、限定された処理槽の容積
内にて可及的に大なる処理能力を得るべく、各処理槽を
ヒータにより加熱して内部温度を所定の目標温度に保つ
一方、換気手段により各処理槽を換気して、分解に伴う
生成ガスを排出すると共に外気を取り込み、微生物の活
性を積極的に高めるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上の如き従来
の廃棄物処理装置は、処理対象となる有機廃棄物の投入
が定期的に行われることを前提とし、処理槽内部での有
機廃棄物の分解処理が投入時点から一日前後の経過によ
り完了するようになしてあるが、例えば、レストランで
の使用に際しては、休業等により、数日間に亘って厨芥
が投入されないことがあり、この間、前記ヒータによる
加熱を継続した場合、処理対象物を含まない処理槽の無
為な加熱のために多大の運転コストを要する上、この加
熱により処理槽内部が過度に乾燥して微生物の活動に適
しない環境となり、使用再開後に所定の処理能力が得ら
れなくなるという不都合が生じる。
【0009】処理槽の無為な加熱に伴う運転コストの増
大は、長期間の非使用時に電源を遮断することにより解
消されるが、この場合、使用再開までの間に処理槽の内
部温度が過度に低下し、また電源の遮断後に進行する有
機廃棄物の分解に伴う生成水が処理槽内に溜まり、処理
槽の内部が微生物の活動に適しない環境となり、使用再
開後に所定の処理能力が得られなくなるという不都合が
ある。
【0010】更にこの場合、処理槽の内部にて微生物の
担体として作用する前記残留物が前記生成水を吸収して
固化した状態となり、再使用後に有機廃棄物を投入して
行われる撹拌に際し、前記撹拌手段の駆動系に多大の負
荷が加わり、該駆動系の各部に機械的な故障を引き起こ
す虞れさえあった。
【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、長期に亘る使用休止の間にも処理槽の内部環境
を良好に維持し、使用再開後に十分な処理能力を速やか
に得ることができる廃棄物処理装置を、運転コストの無
為な増加を抑え、また撹拌手段の駆動系の負荷増大を引
き起こすことなく提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
廃棄物処理装置は、有機廃棄物を分解処理する処理槽を
複数連設し、各別の加熱手段の加熱動作により夫々の処
理槽の内部を所定の目標温度に保ち、一の処理槽に投入
された有機廃棄物を他の処理槽に順次移送しつつ分解処
理する廃棄物処理装置において、前記有機廃棄物が投入
されない状態の継続を判定する手段と、該手段の判定に
応じて前記加熱手段の一部の加熱動作を禁じる手段とを
具備することを特徴とする。
【0013】また本発明の第2発明に係る廃棄物処理装
置は、有機廃棄物を分解処理する処理槽を複数連設し、
各別の加熱手段の加熱動作により夫々の処理槽の内部を
所定の目標温度に保ち、一の処理槽に投入された有機廃
棄物を他の処理槽に順次移送しつつ分解処理する廃棄物
処理装置において、前記有機廃棄物が投入されない状態
の継続を判定する手段と、該手段の判定に応じて前記加
熱手段の一部又は全部の目標温度を減じる手段とを具備
することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の第1発明においては、処理槽の内部に
有機廃棄物が投入されない状態が継続すること、又は継
続していることを判定手段により判定し、この判定がな
された場合に、複数の処理槽の夫々を加熱する加熱手段
の一部の動作を禁じ、残りの加熱手段による加熱を継続
して、処理槽の内部温度を通常運転中よりも低目に保
ち、運転コストの無為な増加を抑えつつ内部環境の悪化
を防ぐ。特に、加熱動作の禁止を、有機廃棄物の投入側
の処理槽の加熱手段を除いて実施し、使用再開後に十分
な処理能力を速やかに得られるようにする。
【0015】また第2発明においては、投入無しの状態
の継続が判定がなされた場合に、処理槽の内部温度の目
標値を減じて夫々の加熱手段による加熱を継続して、処
理槽の内部温度を通常運転中よりも低目に保ち、運転コ
ストの無為な増加を抑えつつ内部環境の悪化を防ぐ。
【0016】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明に係る廃棄物処理装置の模
式図である。図において1は、有機廃棄物を分解処理す
る処理槽であり、該処理槽1の内部は、底面から立設さ
れた隔壁10により、該隔壁10の上側に連通部を有して一
次処理槽11と二次処理槽12とに分割されており、これら
の処理槽11,12の内部には、撹拌体13が配設されてい
る。
【0017】該撹拌体13は、処理槽1の両端壁に両端部
を夫々枢支され、前記隔壁10を貫通して略水平に横架さ
れた共通の軸の外側に、軸長方向の複数か所にて各複数
の撹拌棒を放射状に突設(図2参照)してなり、一次処
理槽11側の端壁からの外部への突出端にチェーン又はベ
ルト連結された駆動モータMにより駆動され、前記軸回
りに正逆両方向に回転するようになしてある。
【0018】また一次,二次処理槽11,12には、所定の
深さを有して処理媒質2が収納されている。該処理媒質
2は、おが屑、木片等、内部において活動する微生物の
担体となすべく始動初期に投入されたものであり、後述
の如く進行する投入廃棄物の分解処理により発生する残
留物に逐次置き換えられ、最終的には、処理槽1の内部
全体に前記残留物が堆積し、これらが微生物の担体とし
ての作用をなす。
【0019】処理槽1には、一次処理槽11の上部に開口
を有し、蓋板14により開閉可能に投入口15が開設されて
いる。また、二次処理槽12側の処理槽1の端壁には、所
定の高さ位置に開口を有して排出口16が開設され、該排
出口16の外側には排出シュート17が連設してあり、該排
出シュート17の下部に臨ませて回収容器3が着脱自在に
取り付けられている。
【0020】以上の如く構成された処理槽1での廃棄物
の分解処理は、処理対象となる廃棄物を、蓋板14により
開放された投入口15から一次処理槽11内に投入し、撹拌
体13の回転により処理媒質2を撹拌して、該処理媒質2
中に前記廃棄物を取り込み、この状態で放置する間に行
われる。
【0021】撹拌体13は、例えば、軸方向各位置での前
記撹拌棒の突設位置を周方向に所定角度づつ順次ずらせ
る等の手段により、その回転により撹拌される処理媒質
2に軸方向の送りを併せて加えるようになしてある。廃
棄物投入時の撹拌体13は、一次処理槽11内部の処理媒質
2に二次処理槽12から離れる向きの送りを加えるように
回転(正転)駆動される。また、一次処理槽11の内壁の
一部には、撹拌体13に突設された撹拌棒の回転域に夫々
近接させて切羽が突設してあり、撹拌体13の回転による
処理媒質2中への廃棄物の混ぜ合わせは、前記撹拌棒と
前記切羽との間にて廃棄物を破砕しつつ行われるように
なしてある。
【0022】図2は、図1中のII−II線による二次処理
槽12の横断面図である。本図に示す如く前記排出口16
は、前記撹拌体13の回転中心から幅方向の一側に偏倚し
た位置に開口を有している。この開口の偏倚は、該排出
口16に向かう送りが生じる撹拌体13の回転(逆転)時
に、処理媒質2が上向きに押し上げられる側に生ぜしめ
てあり、前記押し上げにより盛り上がる処理媒質2の一
部が、前述した送りの作用により排出口16の開口部位を
越え、押し出されるようになしてある。
【0023】一方このとき、一次処理槽11の内部の処理
媒質2は、排出口16と同側にて前記押し上げにより盛り
上がり、二次処理槽12に向かう送りが加わっており、図
中に破線により示す前記隔壁10の上縁を乗り越えた処理
媒質2の一部が二次処理槽12に送り込まれるようになし
てある。
【0024】撹拌体13の逆転駆動は、所定時間(例えば
一日)毎に行われ、前述の如くこの逆転により、一次処
理槽11内の処理媒質2の一部が前記隔壁10の上縁を乗り
超えて二次処理槽12に送り込まれ、また、二次処理槽12
内の処理媒質2の一部が前記排出口16から押し出され、
排出シュート17を経て落下して、回収容器3に回収され
る。
【0025】而して、処理槽1に投入された廃棄物は、
投入時の撹拌体13の正転により、一次処理槽11内の処理
媒質2中に細片化された状態で取り込まれ、所定時間毎
に生じる撹拌体13の逆転により、二次処理槽12に逐次送
り込まれることになり、この間、夫々の内部に生息する
微生物の活動により、堆肥化された少量の残留物を残
し、炭酸ガスを主成分とするガスと水とに分解される。
【0026】分解後に残る残留物の一部は、撹拌体13の
逆転により処理媒質2と共に排出口16から排出されて回
収容器3に回収されるが、大部分は処理槽1内に残り、
これらは、長期間に亘る運転の間に初期に投入された処
理媒質2と順次置換され、微生物の担体としての作用を
なし、新たな分解による増加分に対応する量が回収容器
3に排出され、該回収容器3の取り出しにより回収され
る。この回収物3aは、処理槽1内部の滞留の間に十分に
乾燥せしめられた小粒状の形態をなし、土壌への廃棄又
は肥料としての利用が可能である。
【0027】回収容器3は、図1に示す如く、排出シュ
ート17の下側に配された平板状の載置台30上に載置され
ている。該載置台30は、処理槽1に近い側の一縁を略水
平な枢軸31により枢支し、また他側を、その下部に弾接
する支持ばね32により支持させてあり、上部に載置され
た前記回収容器3の内部に排出される回収物3aの量が増
した場合、該回収容器3の重量増加に伴って枢軸31回り
に回動し、図1中に破線により示す如く、支持ばね32に
より支持された先端側を下向きとして変位するようにな
してある。
【0028】載置台30の下部には、重量スイッチ4が配
してある。重量スイッチ4は、回収容器3中の回収物3a
の増量に伴って変位する載置台30の先端との当接により
オンするマイクロスイッチであり、該重量スイッチ4の
オン信号は、後述の如く、回収容器3の取り出しを使用
者に促すべく用いられる。
【0029】さて以上の如く行われる廃棄物の分解処理
の間、処理槽1の内部は、微生物の活性を高めるべく、
40〜60℃程度の高温に維持され、また適量の給気がなさ
れている。処理槽1の内部には、二次処理槽12の端壁上
部に開口する導入口18と、一次処理槽11の端壁上部に開
口する導出口19とが設けてあり、前記給気は、導入口18
から導入され、処理槽1の上部空間を経て導出口19に導
出されて、図示しない循環風路を経て前記導入口18に戻
る循環により行われている。
【0030】処理槽1の上部空間には、有機廃棄物の分
解処理に伴って生成されるガスが、同じく生成される水
分を含んで充満しており、これらは、前記給気と共に導
出口19を経て導出され、前記循環風路の循環中に水とガ
スとに分離されて各別に排出される一方、生成ガスの排
気に見合った量の外気が補給されて、この外気が前記給
気として処理槽1の内部に供給されるようになしてあ
る。
【0031】一方、処理槽1の内部温度は、該処理槽1
に付設された面状ヒータ5a,5b,5cの発熱により維持さ
れている。図2に示す如く処理槽1の下半部は、撹拌体
13の回転円周に対応する半円形断面を有し、前記面状ヒ
ータ5a,5b,5cは、半円形部分の外周壁に沿わせて被着
されており、これらの内の2つ(5a,5b)は、図1に示
す如く、一次処理槽11の外側に、残りの1つ(5c)は、
二次処理槽12の外側に夫々配置されている。
【0032】また面状ヒータ5a,5b,5cの夫々には、こ
れらの表面温度の変化に応じて変形するバイメタル6a,
6b,6cが被着してあり、前記処理槽1の内部温度は、こ
れらのバイメタル6a,6b,6cを含んで構成された面状ヒ
ータ5a,5b,5cの通電回路の動作により維持されるよう
になしてある。
【0033】図3は、本発明に係る廃棄物処理装置の制
御系の構成を、面状ヒータ5a,5b,5cの通電回路と共に
示すブロック図である。本図に示す如く面状ヒータ5a,
5b,5cは、各別のバイメタル6a,6b,6cと直列接続され
たブロック単位にて電源Sに並列接続され、バイメタル
6a,6b,6cを介して行われる前記電源Sからの通電によ
り発熱するようになしてある。
【0034】この間、各バイメタル6a,6b,6cは、夫々
が被着された面状ヒータ5a,5b,5cの発熱により変形し
て前記通電を遮断するスイッチとしての動作をなし、こ
の動作により面状ヒータ5a,5b,5cは、バイメタル6a,
6b,6cの変形温度近傍での発熱状態を保つことになり、
この発熱が処理槽1内に伝播される結果、一次,二次処
理槽11,12の内部は、前記変形温度に近い所定温度に維
持される。
【0035】本発明に係る廃棄物処理装置においては、
以上の如き面状ヒータ5a,5b,5cの通電回路の内、二次
処理槽12に対応して配置された面状ヒータ5c、及び一次
処理槽11に対応して前記投入口15から離れて配置された
面状ヒータ5bへの通電経路の中途に常閉接点50が介装さ
れており、該常閉接点50を外部からの信号に応じて開路
させることにより、面状ヒータ5b,5cの前述した加熱動
作を禁止させ得るようになしてある。
【0036】また電源Sには、面状ヒータ5a,5b,5cへ
の通電系と並列をなして警報ランプ8が常開接点80を介
して接続されており、該常開接点80を外部からの信号に
より閉路させることにより、警報ランプ8を点灯させ得
るようになしてある。この警報ランプ8は、例えば、処
理槽1の上部に開口する前記投入口15を開閉する蓋板14
の近傍に、該蓋板14が有機廃棄物投入のために開放され
るとき視認可能に配してある。
【0037】常閉接点50及び常開接点80には、運転制御
部9の出力信号が与えられており、両接点50,80は、前
記出力信号に応じて開路又は閉路するようになしてあ
る。運転制御部9の入力側には、前述の如く配された重
量スイッチ4と共に、非投入スイッチ90が接続されてい
る。非投入スイッチ90は、図示しない操作盤上に手動操
作可能に配された手動スイッチであり、この操作は、長
期間に亘って有機廃棄物の投入がなされないとき使用者
により行われる。
【0038】運転制御部9は、非投入スイッチ90のオン
操作に伴う入力ポートのレベル変化により、有機廃棄物
が投入されない状態が継続すると判定し、この判定がな
された場合、所定時間の経過を待って前記常閉接点80に
開指令を発する動作をなす。従って、非投入スイッチ90
のオン操作がなされた時点、即ち、最後に有機廃棄物の
投入がなされた時点から前記所定時間(例えば1日間)
が経過した後には、常閉接点80の開路により面状ヒータ
5b,5cの加熱動作が停止せしめられ、投入口15の近傍に
配された面状ヒータ5aのみが加熱動作を継続することと
なり、処理槽1の内部は、投入口15の近傍のみが局所的
に加熱され、全体として内部温度が低目に保たれた保温
状態となる。
【0039】面状ヒータ5b,5cによる加熱の禁止は、休
止期間後に非投入スイッチ90をオフ操作することにより
解除され、この後は、面状ヒータ5a,5b,5cの発熱によ
り処理槽1内部の全体が加熱される状態に移行するが、
この移行前にも投入口15の近傍の加熱は継続されている
から、非投入スイッチ90のオフ操作直後に有機廃棄物の
投入が行われたとしても、該投入物の分解処理は、投入
位置の近傍にて速やかに開始される。また、撹拌体13の
回転により前記投入物が二次処理槽12の送り込まれる時
点においては、該二次処理槽12の内部も所望の温度下に
あるから、前記投入物の分解処理は良好に行われる。
【0040】以上の如き休止期間中の保温状態は、面状
ヒータ5aのみの加熱動作により維持されるから、運転コ
ストの増加を抑えることができ、また処理槽1内部が過
度に乾燥することもなく、使用開始直後から所定の処理
能力を得ることができる。
【0041】一方運転制御部9は、入力側に接続された
重量スイッチ4のオンにより前記回収容器3内に排出さ
れる回収物3aの量が多いことを認識し、この認識に応じ
て常開接点80に閉指令を発して警報ランプ8を点灯せし
め、回収容器3の取り出しを使用者に促す。警報ランプ
8は、有機廃棄物の投入に際して確実な視認がなされる
ように、前述の如く投入口15の近傍に配されている。ま
た、警報ランプ8に換えて、又は警報ランプ8に加えて
警報ブザーを設け、該警報ブザーの鳴動により前記回収
容器3の取り出しを促すようにしてもよい。
【0042】図4は、本発明に係る廃棄物処理装置の他
の実施例を示す模式図、図5は、この廃棄物処理装置の
制御系の構成を示すブロック図である。この廃棄物処理
装置においては、処理槽1内部の加熱のための面状ヒー
タ5a,5b,5cに、前記バイメタル6a,6b,6cと共に、こ
れらよりも低温度にて変形するバイメタル7a,7b,7cが
被着してあり、面状ヒータ5a,5b,5cへの通電は、通常
時にはバイメタル6a,6b,6cを介して行われ、外部から
の信号により接点51,51,51の切り換え動作が生じたと
き、前記バイメタル7a,7b,7cを介して行われる構成と
なっている。
【0043】運転制御部9は、図3に示す実施例の場合
と同様に、非投入スイッチ90のオン操作に伴う入力ポー
トのレベル変化により、有機廃棄物が投入されない状態
が継続すると判定し、この判定がなされた場合、所定時
間(例えば1日間)の経過を待って接点51,51,51に動
作指令を発する。これにより、非投入スイッチ90のオン
操作がなされた時点、即ち、最後に有機廃棄物の投入が
なされた時点から前記所定時間が経過した後には、面状
ヒータ5a,5b,5cへの給電は、バイメタル7a,7b,7cの
変形により通断され、処理槽1の内部温度は、バイメタ
ル7a,7b,7cの変形温度に近い低温に維持された保温状
態が実現される。
【0044】なお、以上の説明においては、処理槽1の
内部温度を維持するための面状ヒータ5a,5b,5cの通電
制御に、バイメタル6a,6b,6c及びバイメタル7a,7b,
7cの変形を利用しているが、面状ヒータ5a,5b,5cの表
面温度、又は処理槽1の内部温度をサーミスタ等の温度
検出手段により検出し、この検出結果に基づいて面状ヒ
ータ5a,5b,5cへの通電を制御する構成としてもよい。
【0045】また本実施例においては、処理槽1の内部
に有機廃棄物が投入されない状態の継続を、使用者によ
り操作される非投入スイッチ90のオン信号によって判定
しているが、例えば、廃棄物の投入に際して開閉される
投入口15の蓋板14に開閉検出のためのセンサを配し、該
センサの検出結果に基づき、蓋板14の開閉が所定時間な
されなかったとき投入無しの状態が継続していると判定
する等、他の手段にて判定を行わせ、この判定に応じて
前述した動作を行わせることもできる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く第1発明に係る廃棄物
処理装置においては、処理槽の内部に有機廃棄物の投入
がなされない状態が継続する場合に、複数の処理槽の内
部を加熱する各別の加熱手段の一部の加熱動作を禁じる
から、また第2発明に係る廃棄物処理装置においては、
同様の場合に、処理槽の内部温度の目標値を減じて夫々
の加熱手段による加熱動作を継続するから、有機廃棄物
の投入がなされない休止期間中に処理槽の内部を通常運
転中よりも低めの温度に保つ保温状態が得られ、長期に
亘る使用休止の間にも、運転コストの無為な増大を抑え
つつ処理槽の内部環境を良好に維持することができ、使
用再開後に十分な処理能力を速やかに得ることができる
ようになる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄物処理装置の一実施例を示す
模式図である。
【図2】図1のII−II線による横断面図である。
【図3】本発明に係る廃棄物処理装置の他の実施例を示
す模式図である。
【図4】本発明に係る廃棄物処理装置の他の実施例を示
す模式図である。
【図5】図4に示す廃棄物処理装置の制御系のブロック
図である。
【符号の説明】
1 処理槽 3 回収容器 4 重量スイッチ 5a,5b,5c 面状ヒータ 6a,6b,6c バイメタル 7a,7b,7c バイメタル 9 運転制御部 50 常閉接点 51 接点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機廃棄物を分解処理する処理槽を複数
    連設し、各別の加熱手段の加熱動作により夫々の処理槽
    の内部を所定の目標温度に保ち、一の処理槽に投入され
    た有機廃棄物を他の処理槽に順次移送しつつ分解処理す
    る廃棄物処理装置において、前記有機廃棄物が投入され
    ない状態の継続を判定する手段と、該手段の判定に応じ
    て前記加熱手段の一部の加熱動作を禁じる手段とを具備
    することを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 有機廃棄物を分解処理する処理槽を複数
    連設し、各別の加熱手段の加熱動作により夫々の処理槽
    の内部を所定の目標温度に保ち、一の処理槽に投入され
    た有機廃棄物を他の処理槽に順次移送しつつ分解処理す
    る廃棄物処理装置において、前記有機廃棄物が投入され
    ない状態の継続を判定する手段と、該手段の判定に応じ
    て前記加熱手段の一部又は全部の目標温度を減じる手段
    とを具備することを特徴とする廃棄物処理装置。
JP7095612A 1995-04-20 1995-04-20 廃棄物処理装置 Pending JPH08290155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7095612A JPH08290155A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 廃棄物処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7095612A JPH08290155A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 廃棄物処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08290155A true JPH08290155A (ja) 1996-11-05

Family

ID=14142378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7095612A Pending JPH08290155A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 廃棄物処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08290155A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11333424A (ja) * 1998-05-22 1999-12-07 Matsushita Electric Works Ltd 生ゴミ処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11333424A (ja) * 1998-05-22 1999-12-07 Matsushita Electric Works Ltd 生ゴミ処理装置
JP4529192B2 (ja) * 1998-05-22 2010-08-25 パナソニック電工株式会社 生ゴミ処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100199548B1 (ko) 유기성 폐기물 발효건조장치 및 그 방법
JPH08290155A (ja) 廃棄物処理装置
JP5167526B2 (ja) 有機性廃棄物処理装置
JPH0597559A (ja) 厨芥処理装置
JPH0910748A (ja) 厨芥処理装置
JP2005185880A (ja) 被処理物処理装置
JP2007196128A (ja) 生ゴミ処理機
KR100216207B1 (ko) 투입보관 건조형 음식물 쓰레기 처리장치
JP3591057B2 (ja) 生ゴミ処理機
JP3508661B2 (ja) 生ごみ処理装置
JP3500600B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP3674100B2 (ja) 生ごみ分解処理装置
JP2006021090A (ja) 有機廃棄物処理装置
JPH0985217A (ja) 生ごみ処理装置
JPH07136630A (ja) 生ごみ処理方法と装置
JPH08291974A (ja) 厨芥処理機の制御方法
JP3552616B2 (ja) 生ごみ処理装置
JPH09225438A (ja) 厨芥処理装置
JP2004283724A (ja) 生ゴミ処理装置及び生ゴミ処理方法
JPH07171545A (ja) 有機物処理装置
JP2004041991A (ja) 有機物処理装置
JPH09150131A (ja) 有機廃棄物処理装置の風量制御装置
JPH09122622A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2004321941A (ja) 生ごみ処理装置
JP2005161119A (ja) 生ごみ処理装置